トレードで必ず目にする陰線の4つのパターン

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陰線

陰線とは、終値よりも始値のほうが高いローソク足です。つまり、陰線がでたということは、その期間、相場が下落したということです。

しかし、陰線がでているからといって、今後も、相場が下降を続けるわけではありません。前後のローソク足から得られる情報とよく比較した上で、その陰線にどのような意味があるのかを推測し分析する必要があります。。

このページをご覧いただくと、具体的に、どのように推測すれば良いのかを、かなりリアルにイメージできるようになることでしょう。なぜなら、このページでは、精度の高い推測のために必要な知識である四つの陰線に関する知識と、その知識を実践で活用するための具体的な事例を説明しているからです。

ぜひ、真剣にご覧ください。

※このページを読む前に
先に『陽線の見方|四つのパターンと具体例』を確認しておくと理解がスムーズになります。特に、当記事の「2. 陰線の見方 ~実践編~」で出しているチャートは、陽線のページで解説している内容を先に頭に入れておくと、より具体的に把握することができます。

1. 陰線の四つのパターン

FXの必須ツールであるローソク足チャートでは、様々なかたちの陰線が現れます。しかし、そのパターンは大別すると以下の四つしかありません。

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左から、次のように呼ばれています。

  • 大陰線
  • 小陰線
  • 上ヒゲ陰線
  • 下ヒゲ陰線

これらの四つのかたちが素直に現れることがほとんどです。しかし、ときに、大陰線であり、下ヒゲ陰線でもあるというような、複合系の陰線も現れます。いずれにせよ、これらの四つのパターンの組み合わせでしかありません。

そのため、これらの四つのパターンをしっかりと頭に入れておけば、どのような陰線を見ても、その意味合いを正しく理解することができます。

それでは、一つずつ見ていきましょう。

1.1. 大陰線は下降の可能性を表す

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大陰線は、実体が長い陰線のことです。

始値よりも大きく下落した終値をつけているので、現在の相場は売り圧力が強く、これから先も価格が下落していく可能性(=先安観)をしめすシグナルとして、大陰線は、認識することができます。

大陰線も、大陽線と同じように何銭(または何pips)以上の値幅(始値と終値の価格差)が必要という定義はありません。前後のローソク足と比較して、状況を正確に理解するように意識することが大切です。例えば、何十分も20銭前後の値動きだったローソク足(分足)が、あるとき、突然50銭以上の実態がある陰線を形成すれば、それは大陰線といえます。

ポイント!
大陰線は、これから先も価格が下落していく可能性を示すシグナル。前後のローソク足と比較したり、ラインを引いたりして、本当に下降していくのかどうかを、正確に判断するように心がけよう。

1.2. 小陰線は気迷い状態を表す

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小陰線は、実体もヒゲも短い陰線です。

小陽線と同じように、横ばい相場のときに多く見られます。小陰線一本だけで、何か大きなシグナルになることはありません。前後のローソク足の連続性と比較して、次の動きに備えておくと良いでしょう。

たとえば、小陰線が連続した後に、突然、大陽線がでた場合は、新たなトレンドが発生した可能性が考えられます。この場合、発生したトレンドが確実なものなのかを確信する材料を探して、確信が取れた時点でトレードを行う姿勢が大切です。そこまでしっかりと分析をして、初めて本当の意味で相場の波に乗ることができます。

小陰線や小陽線が連続して、相場がどちらに動くか迷っている状態のときは、相場の波に乗るための準備期間といえます。このときに、どれだけ準備できるかで、トレードの成績は決まります。横ばい相場で、次の波に備えるための具体的な行動は、『三角持ち合いのブレイクを見極めるためにやるべき5つのこと』で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

ポイント!
小陰線や小陽線が連続している停滞状態の時こそ、戦略を立てて、ライバルに差をつけることが大切。

1.3. 上ヒゲ陰線は場況によって意味合いが違う

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上ヒゲ陰線は、上ヒゲが実体よりも長い陰線のことをいいます。

上ヒゲ陰線が、上昇トレンドのさなかに出た場合、買い勢力の衰えを示します。そのため、そこが一時的な天井になるシグナルである可能性があります。なぜなら、一度大きな高値を記録したにも関わらず、終値がつく頃には、価格は始値すら下回る水準になっているからです。そのため、ここでレジスタンスラインを引けるかもしれません。

 また、下降トレンド相場の底のあたりで出たときは、そこが相場転換して上昇するきっかけになる可能性があります。なぜなら、一度でも始値を大きく上回る高値がついているため、買い勢力が強くなり始めたと想定できるからです。いずれにせよ、上ヒゲ陰線と下ヒゲ陰線は、陽線と同様に、どこで出現したかによって、意味する情報が正反対になりますので注意しましょう。

なお、サポートラインやレジスタンスラインについては、『サポートラインとレジスタンスラインの引き方と使い方』を参考にしてくださいね。

ポイント!
上ヒゲ陰線は、どこで出現するかによって意味合いが異なることをしっかりと認識しよう。また、サポートラインやトレンドラインなどのラインを引く技術は、上ヒゲ陰線だけに止まらず、チャートを開いたら必ず行うことなので、誤解のないように。

1.4. 下ヒゲ陰線は押し目や戻りのポイントになりうる

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下ヒゲ陰線は、下ヒゲが実体よりも長い陰線のことをいいます。

これは、一本では買い勢力の衰えを示します。終値は始値より下がったのと同時に、その間に、それ以上の大きな安値を記録しているからです。実践面では、上昇トレンド、下降トレンドのどちらに出現した場合も、“押し目”や“戻り”のポイントになりえます。

ポイント!
押し目や戻りは、エントリーするポイントになる場所のこと。ここでは詳細は省くが、読み進めていくうちに理解できるようになるので安心しよう。

2. 陰線の見方 ~実践編~

陰線について必要な知識は上の通りです。大切なことは、このような基本的な知識を、実践で応用して活用できるようになることです。具体例をお見せしたいと思います。

人によっては、現時点では難しいと感じるかもしれません。現段階では、「FXで成功するためには、このように考えるんだな」というように考え方に触れる機会として捉えてください。心配しなくとも、毎日真剣にチャートに向き合うようになれば、あなたも自然と、これができるようになります。

それでは、さっそく下のチャートをごらんください。ドル円の日足チャートです。

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矢印のポイントが、私がトレードをおこなった日(以下、「トレード当日」)です。

トレード当日は、直前の二日と違い陰線が出ています。私は、この陰線を確認する前から、この日は下降トレンドであることを想定していました。なぜなら、二日前には上ヒゲの長い大陽線が、一日前には明確な上ヒゲ陽線が出ているからです。

私は、この二本の上ヒゲ陽線から、「買いの勢いはもう失われており、相場は下降していくのではないか?」と想定して、トレード当日の戦略を立てていました。なお、陽線についての詳しい説明は、『陽線の見方|四つのパターンと具体例』で説明していますので、ご確認ください。

次に、下のチャートをご覧ください。これはトレード当日の五分足です。

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少し見にくいですが、Aの時点では上ヒゲ陽線と上ヒゲ陰線が連続しています。

おさらいですが、相場が上昇しているさなかに現れる上ヒゲ陽線は、買い(=上昇)の勢いの衰えを示唆します。また、上昇相場のさなかに見られる上ヒゲ陰線も、上述のように、買い勢力の衰えを示唆します。この日は、結果的に、ここが天井となりました。しかし、ローソク足は、今後の相場の動きを「示唆する」のみで、必ず、その通りになるわけではありません。

しかし、もし、前日、前々日の日足の陽線を確認していなければ、もしかしたら、上ヒゲ陽線が連続しているポイントで、「これから上がるのか?」と勘違いしてしまった可能性があります。ですが、前日までの日足で、買いの勢いは息切れ状態にあることを確認していた私は、ここから下がることを想定にいれて、あらかじめショート(=売り)の戦略で準備することができていました。

その後、図に描かれているトレンドラインを引くことができました。このトレンドラインが抵抗帯となって、二回反発したことを確認した後、私は、現在が下降トレンドであることを確信しました。そして、BとCのポイントで売買を繰り返し、利益を積み重ねることができました。

なお、このように異なる時間軸(ここでは日足を見てから五分足を見ている)を見る習慣をつけることは大切です。どのようなトレードスタイルを選ぶにせよ、様々な時間軸のローソク足を見て、相場を多角的に把握するというくせをつけておきましょう。

ポイント!
まずはローソク足から、ここまで多くの情報を得られるということに注目すること。前後のローソク足と比較して得られる情報、時間軸の違うローソク足と比較して得られる情報には、とてつもなく大きな価値がある。ローソク足から得られた情報をもとに、トレンドラインやレジスタンスラインを使って、より正確な分析をするイメージ。なお、トレンドラインに関しては、『トレンドラインとは?引き方と役割と具体的な使い方』を参照。 

 ローソク足はチャート分析の基礎

ローソク足は、チャート分析の基礎となるシグナルです。こう言うと、「何だ。シグナルか。自分はもっと実践的な分析技術を身に付けたいのだ」と思われる方もいるかもしれません。

しかし、前回の『陽線の見方|四つのパターンと具体例』と合わせてお読みいただくと、ローソク足から得られる情報の重要性が身にしみると思います。ローソク足に関する確かな知識があるから、チャート分析が活きてくるのです。そしてチャート分析のスキルが向上することは、FXを制することに近づいていることを意味します。

だからこそ、ローソク足の一つ一つの知識をしっかりと身に付けてください。そして、知識を実践の中で活用できるように、常に考え、イメージしましょう。こうした努力の積み重ねが、未来のFXでの成功の素になります。

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ぶせな

ぶせな

FX専業トレーダー。FXに特化した投資歴は10年以上で、累計利益は1億円を超える。 リスクをおさえることに重点をおき、短期売買を繰り返すスキャルピングと長めに保有するデイトレードを得意とする。一時的な利益でなく、継続的に利益を上げ続ける独自の投資スタイル。

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