ローソク足の正しい見方|チャートをより深く見よう!

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ローソク足は、為替レートの価格の推移をローソクのかたちでわかりやすく表したものです。これが連続して形成されることで、ローソク足チャートがかたちづくられます。

ローソク足チャートは株式投資でも使われますが、よりテクニカル分析の比重が大きいFXトレードでは特に重要です。そのため、ここではFXを例にして解説しています。しかし、ローソク足は、株式投資でもFXでもどちらでも同じなので、どちらの場合でも安心して読み進めてください。

さて、ローソク足を正しく理解することは、チャートを理解するための第一歩です。そのため、このページでは、まず一本一本のローソク足について徹底的に解説します。

決して難しいものではありませんが、チャートを制すために、必要不可欠なものなので、何度も読み返して、とことん理解しましょう。

1. ローソク足とは

それでは、まず「ローソク足とは何か?」を正しく理解しましょう。FXでトレードをするなら、必ず下図のようなローソク足チャートを使います。

このチャートをじっくりと見てみてください。チャートが、一本一本の青や赤の棒で表されていることがお分かりでしょうか。この一本一本の棒がローソク足です。

チャートの縦軸は、ある「通貨ペア」の“価格”を表しています。本当は価格ではなく、為替レートなのですが、“価格”とシンプルに覚えておくと良いでしょう。なぜなら、トレードとは、この“価格”が安いところで買い、高いところで売ることで利益をだすことだからです。つまり、チャートの縦軸(価格)の水準が低いときに買い、高くなったら売るということです。そのため、チャートの縦軸は、“為替レート”という小難しい理解ではなく、“価格”と考えたほうが単純ですし、トレードに集中することができます。

次に、横軸は時間を表します。あとで説明しますが、ローソク足一本が意味する時間は様々です。ローソク足一本で五分のときもあれば(五分足)、一週間のときもあります(週足)。この図は、横軸に01-11(1月11日)や01-29(1月29日)という日付が表示されています。そのため、一本一本のローソク足は、一日のものであることがわかります(日足)。

このように、チャートは、一本一本のローソク足からできています。だからこそ、チャートを制するには、まず、一本一本のローソク足を正しく見られるようになることが大切なのです。

さっそく、これから一本一本のローソク足の見方をくわしく説明していきますね。

ポイント!
チャートを形成する一本一本の棒がローソク足。チャートを正しく理解するには、まず一本一本のローソク足を正しく見られるようになっていることが重要。

2. ローソク足は始値・終値・高値・安値でできている

それでは、ここから、一本のローソク足を徹底的に理解していきましょう。ここでは日足(ひあし)といって、丸一日かけて作られるローソク足を例に説明します。

2.1. 一本のローソク足には四つの価格情報が含まれる

それでは以下の図をご覧ください。

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図に書かれているように、ローソク足は、“始値・終値・高値・安値”の四つの価格情報でできています。

  • 始値:その日の最初に取引された価格。
  • 終値:その日の最後に取引された価格。
  • 高値:その日取引された中でもっとも高い価格。
  • 安値:その日取引された中でもっとも安い価格。

“始値・終値・高値・安値”は、必ず覚えておいてください。一本一本のローソク足は、必ず、この4つの価格情報を含んでいます。

これだけだと、ピンと来ないと思いますので、詳しく説明しますね。

2.2. 相場は一日の中で必ず“始値・終値・高値・安値”をつける

相場(為替レートの時価《価格》)は、止まることなく上へ下へと動き続けています。

相場が動き続けるということは、一日のなかで、その日が始まったときの価格(始値)、もっとも高い価格(高値)、もっとも安い価格(安値)、その日が終わったときの価格(終値)の四つの価格が必ず存在するということです。

下図をご覧ください。

この一日が始まったときの価格が“始値”です。そして、相場は、一日の中で上下に動き、18時に、この日一番安い価格(“安値”)をつけました。続いて、24時までの6時間で上昇し、この一日の中で、もっとも高い価格(“高値”)をつけました。最後に、一日の終わりの価格(“終値”)をつけて、この日の市場は閉じました。

日足(一日の価格情報を示すローソク足)は、このようにその一日のなかの、“始値・終値・高値・安値”の情報を、一本の棒でわかりやすく示したものなのです。

2.3. ローソク足は“始値・終値・高値・安値”を一目で表す

以下の図をご覧ください。

このように、ローソク足は、相場に必ずあらわれる四つの価格が、一目でわかるように作られているものなのです。始値と終値の価格水準で、ローソク足の“実体”がつくられます。そして、実体と高値の差が“上ヒゲ”を、実体と安値の差が“下ヒゲ”をつくります。

さて、あらためて以下の三つの言葉にご注目ください。

  • 実体
  • 上ヒゲ
  • 下ひげ

次にこの三つについて説明します。

ポイント!
ローソク足は、始値・終値・高値・安値の四つの価格情報が、一目でわかるように作られたもの。

3. 実体とヒゲ

3.1. 実体

ローソク足の太いバーの部分を“実体”といいます。実体は、始値と終値の価格差をあらわしています。以下の図をご覧ください。

先ほどの図と値動きの幅(高値と安値の差)は同じなのに、実体がかなり小さくなりました。これは、始値と終値の差が小さかったことを意味します。このように、実体に注目することによって、その日が始まったときと終わったときにどのような違いがうまれたかを一目で理解できるようになるのです。

それでは、次にヒゲを見ていきます。

3.2. ヒゲ(高値と実体、安値と実体との価格差)

ヒゲを一言で表すと、高値と実体との価格差、安値と実体との価格差です。前者を上ヒゲ、後者を下ヒゲといいます。あらためて、下図をご覧ください。

実体から高値のラインまで、ちょろっと伸びている細い線が“上ヒゲ”です。実体から安値の部分まで伸びている細い線が“下ヒゲ”です。

実体と同じように、ヒゲもさまざまなモノがあります。以下の図をご覧ください。

candlestickこちらは、先ほどのものよりも上ヒゲが一目盛り長くなっています。

なぜなら、日中により高い値をつけて、高値と終値の値幅が大きくなったからです。このように、ヒゲの長さに注目することによって、その日の、高値や安値をより強く意識できるようになるのです。

4. 陽線と陰線

実体について、もう一つ知っておかなければいけないことがあります。それが、

  • 陽線:終値が初値より高い価格で終わったローソク足。その日は相場が上昇したことを表す。
  • 陰線:終値が初音より低い価格で終わったローソク足。その日な相場が下降したことを表す。

です。

詳しく説明しますね。

4.1. 陽線は相場が上昇したことを表す

陽線とは、終値が初値より高い価格で終わった場合のローソク足です。下図をご覧ください。

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相場が上昇するときは、この陽線が連続して現れることが多くなります。

4.2. 陰線は相場が下降したことを表す

陰線は、陽線の逆で、終値が初値よりも安い価格で終わった場合のローソク足です。下図をご覧ください。

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相場が下降するときは、この陰線が連続して現れることが多くなります。

このように、同じローソク足ですが、相場が上昇した場合は陽線、相場が下降した場合は陰線と言います。陽線でも陰線のどちらでも、“実体”は、始値と終値の価格差を示すことは変わりません。

この二つは、よく使うので、必ず覚えておきましょう。

ポイント!
実体は、始値と終値の価格差を表す。相場が上昇したとき(終値のほうが始値よりも高いとき)のローソク足が陽線。相場が下降したとき(始値のほうが終値よりも高いとき)のローソク足が陰線。
チェック!
陽線と陰線には、さまざまなパターンがあります。一つ一つのパターンを丸暗記する必要はありませんが、パターンがあることを知っていれば、その状況で、どのように相場を見るべきかを判断する助けとなります。詳しくは、『陽線の見方|4つのパターンと具体例』『陰線とは|4つの基本パターンと実戦での応用』で説明していますので、ぜひご覧ください。

5. ローソク足から相場の状況を読みとる〜実践編〜

ここまでで、キホンとなるローソク足の見方はすべて説明してきました。このキホンが、あなたがチャートを正しく見られるようになるための土台となります。

キホンは、理解していたつもりで、意外と見落としがあるものです。そして、キホンに見落としがあると相場の状況を正しく理解することはできません。さらに、相場の見方が、もし間違っていたとしたら、遅かれ早かれ、あなたは大損をしてしまうことを意味します。

決して、キホンを軽く見ずに、何度でも読み返すようにしてくださいね。

さて、最後に、ここまでで得た知識を、実践でどのように使うのかをお伝えしたいと思います。人によっては「いきなり難しくなった」と感じるかもしれません。ここでは完全に理解することよりも、「このように考えるんだな」というように考え方に触れることを意識してください。そして、トレーダーの考え方に触れたうえで、当記事の最下部で紹介している次のページをご覧ください。読み進めていくうちに、あなたは、かならず理解できるようになっています。

それでは、さっそく以下のチャートをご覧ください。

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これは、ドル円の日足チャートです。

平均的な形のローソク足と比べて、一つ極端に長い陽線があります。このように極端に実体の長い陽線を“大陽線”といいます。この大陽線は、始値が前日の安値付近でスタートしていています(直前の陰線の終値と比較してください)。

そして、前日の安値よりも、さらに安い価格で更新する、短い下ヒゲが出ていることが分かります。しかし、ここから急騰して、最高値まで400銭も上昇しています。前日までのローソク足の長さと比較すると、この1日で異常なほど上昇していますね。(このチャートは日足なので、一本のローソク足が一日の値動きを表していることを思い出してください。)

このような極端なローソク足が現れるたときには、「なぜ?」と、その原因を考える習慣をもちましょう。初心者の方でも、「なぜ?」と考える習慣を身につければ、短期間で驚くほど上達します。それでは、このとき、なぜ、こんなに極端な大陽線が現れたのでしょうか。

答えは、日本銀行が2011年10月31日に為替に介入したからです。“為替介入”というと難しいですが、「日本銀行という日本最大の銀行が、何らかの目的をもって、FX市場に乗り込んできた。」という理解で十分です。日本銀行ほどの組織が、多くの資金を市場に注入するのですから、とても大きな影響があります。

その結果、相場は、ひと息に上昇しました(=買いが非常に多くなった)。これは高値を見ると分かりますね。次に上ヒゲの長さにもご注目ください。これは、一時的に“買い”が強くなって、高値をつけたのですが、その後、終値がつくまでの間に、“売り”の勢力が大きく盛り返したことを意味します。

まず、一本のローソク足で、ここまでの情報をつかむことができます。ここで重要なのは、「これから相場は、どのように動くか?」ですね。

この時点では、まだ予測がつきません。そのため、トレードは控えて新たな情報が出るまで待つ必要があります。私は、大陽線の時点では、手を出さずに、次の日に上ヒゲ陽線が出たことを確認しました。上ヒゲ陽線が出ているということは、日中、高値をつけたにも関わらず、再び、“売り”が強くなって、始値付近まで、価格が戻されたということを意味します。

この上ヒゲ陽線によって、買いが継続せずに息を切らしたと見ることができます。案の定、そのあと相場は再び下落傾向に向かいました。私は、そのあたりの「相場が下降している」と確信した時点で、トレードに参入しました。

このように、一本のローソク足から、瞬時に四つの価格を読み取って、そのローソク足が形成される間に、どのようなことが起きたのかをイメージできるようになることが大切です。そのためには、「なぜ、このローソク足ができたのか?」を徹底的に問い詰める習慣を身につけましょう。

ポイント!
前後のローソク足と比較して、特徴的なものが出てきたときは、まず立ち止まって「なぜ?」と徹底的に考えるくせをつけること。この習慣を身につけると、あなたのトレード力は短期間でも驚くほど伸びるようになる。そして、一本のローソク足だけで焦って判断してしまわないこと。予測がつかないときは、予測を確信させてくれる新情報が出るまで待つこと。 

6. ローソク足は色々な時間軸を組み合わせて見る

さて、ここまでは、丸一日かけて作られる、日足(ひあし)といわれるローソク足を例にしました。他にも、五分かけてつくられる五分足から、一週間かけてつくられる週足などさまざまな時間軸のものがあります。

例えば、週足なら、月曜日に始値がついてから金曜日に終値がつくまでの5日間の価格で、ローソク足がつくられます。

これが、十分足なら、始値がついてから、終値がつくまでの十分間の価格で、ローソク足がつくられます。

6.1. よく使う時間軸は10個

一つの時間軸のローソク足をみるだけでは、本当の意味で相場を理解することはできません。どのようなトレードスタイルでも、勝つためには、以下の十個の足は、必ず利用するものだと考えておきましょう。

  • 月足
  • 週足
  • 八時間足
  • 四時間足
  • 一時間足
  • 三十分足
  • 十五分足
  • 十分足
  • 五分足
  • 一分足

6.2. 「木を見て森を見ず」では勝てない

それでは、複数の時間軸のローソク足を見ることの重要性をご説明します。まずは次のチャートをご覧ください。これは、五分足チャートです。

この日、チャートを開いてすぐに上ヒゲ陽線と上ヒゲ陰線が連続して、一時的に相場は値を上げてきました(A)。この部分だけをみていたら、「今日は上昇トレンドの可能性が強い」と判断してしまいますね。

次に、以下の画像をご覧ください。これは、先ほどもご覧いただいた日足チャートです。矢印の陰線が出ている日が、上の五分足と同じ日とお考えください。

私は、トレード当日に、まず、五分足を開く前に、この日足チャートを確認していました。そして、直前の二つの陽線をみて、「この日は下降トレンドになる可能性が高い」ということを把握していました。(トレード時点では、まだ、この陰線はつくられていません。)

なぜなら、上ヒゲの長い大陽線と、上ヒゲ陽線から、相場の上昇圧力は息切れ状態にあると推測できるからです。推測の根拠に関して、詳しくは、『陽線の見方|4つのパターンと具体例』で解説しています。

そのため、トレード当日は、一時的な相場の上昇に惑わされずに、落ち着いて下降トレンドを見極めることができました。このように、短い時間軸の前に、長い時間軸を見ることで、「木を見て森を見ず」に陥ることを防げるのです。

また、これとは逆で、“森”を深く理解するために、その構成要素である“木”を見ることも多々あります。いずれにせよ、「相場は一つの時間軸を見るだけでは理解することはできない」と覚えておきましょう。

POINT!
ローソク足には、色々な時間軸のものがあり、一つの時間軸だけでは相場を理解することはできない。トレードスタイルに関わらず、十個の時間軸は、必ず利用する機会がある。

まとめ

ここでお伝えしたローソク足の基本は、何度も読み返して徹底的に吸収してください。

このキホンの知識が、チャートを正確に理解するための土台となります。そして、チャートを制する者がFXを制します。ローソク足のキホンをおろそかにしていては、チャートを制することはできません。このことをしっかりと意識して、正しい知識を身につけてくださいね。

また、実践編の内容は、初心者の方は、まだ完全に理解する必要はありません。まずは、当サイトのFXに関する記事を全て読むことを優先してください。何周も読んでいると、必ずわかるようになります。私自身がそうでした。未来の見えない生活が嫌で、FXに夢を求めて飛び込んだとき、言葉の難しさに面食らってしまいました。それでも、諦めきれずに、わからないながら、何度もなんども本を読み返していました。

しかし、一度理解すれば、「こんなに簡単なことだったのか!」と思う瞬間がかならず訪れます。ぜひ、諦めずに取り組んでいただければと思います。

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ぶせな

ぶせな

専業トレーダー。認定テクニカルアナリスト。 2009年に本格的にFXをスタート。累計利益は、3年目で5000万円、5年目で1億円、2017年2月現在は1億5千万円を超える。 一時的な利益でなく、継続的に利益を上げ続けるために、リスクを抑えることに重点をおき、短期売買を繰り返すスキャルピングと長めに保有するデイトレードを得意とする。

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