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FXのローソク足の正しい見方と本当の使い方

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ローソク足は、陽線と陰線の2種類から成り立っています。たった1本でも相場の強弱を表し、値動きの方向性を把握することができます。たとえば、陽線が続けば上昇トレンドが継続していることを意味し、陽線と陰線が交互に出れば、方向性がないレンジ相場だと読み取ることができます。また、ローソク足の長さや、上下のヒゲが出現するポイントにより、意味合いは変わります。

このローソク足は、チャートを構成している最も細部の1本です。
そのため、正しいローソク足の見方は、これからFXを始める方にとって、最初に理解すべき事項です。あらゆるテクニカル分析の土台になりますので、しっかり覚える必要があります。

この記事では、ローソク足を完全に理解するため、次の3つに分けて説明させていただきました。

・1本の見方
  ・4つの構成要素
  ・陽線(ようせん)
  ・陰線(いんせん)
  ・ローソク足の時間軸

・2本の見方
  ・8つのローソク足パターン

・3本以上の複数本の見方

覚えるべき項目がたくさんあると思われるかもしれませんが、そんなことはありません。


ローソク足は、1本、2本、3本以上とシンプルに分けて考えることができ、この3つのパターンで充分です。しかし、シンプルであるがゆえに、初心者が学ぼうとせずに飛ばしてしまう知識です。テクニックというより、FXの知識篇という位置づけで、基本事項の確認として活用していただければ幸いです。これからトレードで勝つために、絶対に必要で、知っていて当たり前の知識です。そのため、軽視せずに、これを機会に知識をインプットしてください。そうすれば、この先、利益を最大限上げるためのやり方だけを考えることができます。そのための、土台だとお考えください。

なお、ローソク足のそれぞれの見方だけにとどまらず、実際にどのようにトレードに活用できるか、説明していますので、是非参考にしてください。

1.1本のローソク足を理解することがトレードの土台となる

最初に、ローソク足1本がどのように成り立っているか、説明させていただきます。チャートを構成している一番細部で、正しい見方をするための基礎です。

最初に、ローソク足チャートを見てみます。

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ローソク足が連続しています。FXトレードでは、この図を分析してパターンを見極め、戦略を立て売買を行ないます。

下図で、このチャートを構成している1本のローソク足を見ていきます。

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1本のローソク足には、次の4つの情報があります。

 ・4つの構成要素
 ・陽線
 ・陰線
 ・ローソク足の時間軸

順番に説明いたしますが、適宜、上図を参考にしながら読み進めてください。

1.1. ローソク足を構成する4つの要素には情報がつまっている

ローソク足は、通貨ペアの価格推移をローソクの形で表したもので、FX特有の表現方法といえます。株式市場でも使用されますが、FXの方がローソク足を活用しているトレーダーが多く、テクニカル分析がより重要視され、機能します。そのため、ローソク足の構成から理解しましょう。

ローソク足は、次の4つの価格を示しています。

 ・始値
 ・高値
 ・安値
 ・終値

始値は、ローソク足が形成される最初の価格です。
たとえば日足だと、1日がスタートして、最初のついた価格です。その日の最初に確定されます。そして、高値は、その日の最高値、安値はその日の最安値で、終値は1日の最後についた価格です。このように、1日の中で、順番に4つの情報が確定し、次のローソク足へと切り替わっていきます。

また、始値と終値は、常にローソク足の胴体部分のように長方形で表し、これを「実体」といいます。始値と高値の間にできた線を「上ヒゲ」、終値と安値を結ぶ線を「下ヒゲ」といいます。改めて上図で確認してください。

ローソク足1本を分析するときは、漠然と見るのではなく、構成要素である4つの価格を見ると良いでしょう。

たとえば、始値と高値が離れていて、実体が長くなっていたり、上ヒゲだけが極端に長いときなどです。上ヒゲが長いということは、一時的に買われましたが、反対勢力である売り圧力の方が強かったということが分かります。

また、実体とヒゲを分けて見るのも、分かりやすいです。実体の長さに対してヒゲが短いとか、真ん中に実体があり、上下にどのようにヒゲがついているか、意識して見るのがおススメです。

なお、4つの構成要素については、別のページ「FXチャートの見方|覚えると勝てる5つの知識と投資心理の読み方」でも詳しく解説しているので、参考にしてください。

では、実際にチャートを見てみましょう。

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これは、ドル円の日足です。極端に長いローソク足がありますね。上述したことを意識してチャートを見るようにすると、このような独特なローソク足が目に留まり、自然に相場分析ができるようになります。
このローソク足は、2011年10月31日で、政府・日本銀行が為替介入をしたときです。

始値が前日の安値付近でスタートしていて、安値を更新して短い下ヒゲになっています。しかし、ここから急騰し、最高値まで400pipsも上昇しています。前日までのローソク足の長さと比較すると、この1日で異常なほど上昇していますね。
介入後は、売り勢力が強かったことが、上ヒゲの長さで分かります。

これからFXを始める方は、このときの急騰をご存知ないかもしれません。

私は、記憶に残りそうな出来事があったとき、ローソク足がどのような形になったのか、これを見るようにしています。
たとえば、リーマンショックやチャイナショック、スイスショックなど、これからトレードを行なっていくと、マーケットを揺るがす出来事があるでしょう。その時、暴落した、暴騰したなど曖昧に覚えるのではなく、ローソク足がどんな形になったのか、これを意識的に覚えると良いでしょう。共通した記憶の残し方をすることで、比較ができるようになります。結果として日々のトレードでも、驚くほど的確なローソク足の見方ができるようになるので、おススメです。

1.2. 始値よりも終値が高い陽線は4種類で上昇を見極める

陽線とは、始値よりも終値の方が高いローソク足のことです。
上図でいうと、緑色のローソク足です。同じ陽線でも、ローソク足の形によって、次の4つに分類されます。

 ・大陽線(だいようせん)
 ・小陽線(しょうようせん)
 ・下ヒゲ陽線
 ・上ヒゲ陽線

下図を見てください。

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この4つを、詳しく見ていきます。

1.2.1. 大陽線

実体が長い陽線のことです。
その大陽線により、実体やヒゲの長さはそれぞれ異なりますが、いずれも実体がとても長いローソク足で、先高観が強いことを示します。何銭以上が大陽線であるという定義はありません。そのため、相対的で漠然としていますが、それまでのローソク足の並び方と比較すると良いでしょう。たとえば日足で、何日も50銭前後でもみ合っていたローソク足が、ある日100銭以上の実体がある陽線が出れば、大陽線といえます。

たとえば、上図の為替介入日のローソク足が、大陽線になります。

400pipsという数字で判断するのではなく、それまでのローソク足と比較して、極端に長い点に注目してください。大陽線は、1本では判断するものではなく、ローソク足の連続性を見る必要があります。

1.2.2. 小陽線

実体が小さく、値幅も少ない陽線です。
持ち合いの相場の中で出現することが多く、上下どちらに走るか迷っている状態です。小陽線1本だけで方向性を示すことがなく、前後のローソク足との比較が必要になります。何本も続くと、相場の転換点となることがあるので注意が必要です。

たとえば、小陽線が連続したあと、大陽線が出た場合は、レンジ相場をブレイクした可能性を想定できます。

※なお、レンジからブレイクして利益を出す方法については、「FXレンジ相場(三角持ち合い)でトレードポイントを正確に見極める方法」で詳しく説明しています。こちらもお読みください。

1.2.3. 上ヒゲ陽線

実体よりも、上に伸びたヒゲが長い陽線のことを言います。
陽線が続いているときに、上ヒゲ陽線が出た場合、上昇の衰えを示します。逆に、下降トレンドの下位で出た場合には、底打ちになることが多いので、上昇トレンドか下降トレンドのどちらで出現するか、見誤らないようにしなければなりません。上ヒゲと実体の長さが同じ位の場合は、小陽線なのか上ヒゲ陽線なのか決めようとせず、前後の足と比較して判断するのが良いでしょう。

※なお、ローソク足のヒゲと実体については、トレンドラインを引くとき重要になります。よく理解しないと、的外れなラインを引くことになります。詳しくは、「FXトレンドラインで相場の動きを見極める4つのステップ」で説明していますので、是非お読みください。

1.2.4. 下ヒゲ陽線

上ヒゲ陽線とは反対で、実体よりも下ヒゲが長いローソク足です。
下降トレンドの最後に出ることが多く、底打ちの可能性が高くなります。また、上昇トレンドの最中に出る場合、買い圧力が強いと判断しがちになり、高値づかみの可能性があるので、そのローソク足のみで判断することは危険です。このように、出現した場所により、ローソク足の意味するところが正反対になるので、注意が必要です。

1.3. 始値よりも終値が安い陰線は4種類で下落を見極める

陰線は、陽線とは逆に、始値よりも終値の方が安いローソク足のことです。上図のチャートだと、赤色のローソク足で、次の4つのパターンがあります。

 ・大陰線(だいいんせん)
 ・小陰線(しょういんせん)
 ・上ヒゲ陰線
 ・下ヒゲ陰線

下図が、4つの陰線です。4つの陽線の説明と逆に置き換えてお考えいただくと、分かりやすいと思います。

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1.3.1. 大陰線

実体が長い陰線のことです。
その陰線により、実体やヒゲの長さは異なりますが、いずれも実体が長いのが特徴で、先安観が強いことを示します。何銭以上の値幅が必要だという定義は無く、実体の長さは相対的なものなので、それまでのローソク足と比較します。

1.3.2. 小陰線

実体もヒゲも短い陰線のことです。
持ち合いのときに多く出現するので、小陰線1本だけで判断することは避けた方が良いです。たとえば、小陰線が連続して持ち合いを示したあと、大陽線が出た場合は、新たなトレンドが発生した可能性を想定できます。新しい相場が始まる前の小休止を意味することが多いです。

1.3.3. 上ヒゲ陰線

実体よりも、上に伸びたヒゲが長い陰線のことを言います。
上昇トレンドの最中に上ヒゲ陰線が出た場合、買い勢力の衰えを示し、一時的な天井になる可能性が高いです。また、相場の下位で出たときも、相場転換になるきっかけになるので、その後のローソク足を見誤らないようにします。

1.3.4. 下ヒゲ陰線

実体よりも、下ヒゲが長い陰線のことを言います。
1本では売り勢力の衰えを示します。上昇トレンドと下降トレンドのどちらに出現しても、押し目と戻りポイントのいずれにもなるので、前後のローソクと比較して判断するのがいいでしょう。

1.4. 十字の形をした寄引同事線(よりひきどうじせん)は気迷いを表す

陽線と陰線は、いずれもローソク足の実体部分があることが前提です。これは、始値と終値に価格差があるため、ローソク足の胴体として形成されます。そのため、始値と終値が全く同じ価格のときは、実体が形成されないことになります。
このような、始値と終値が同じで、上下にヒゲがあるローソク足を、寄引同事線と言います。
下図を見てください。

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売り買いが交錯した末に、始値まで戻して終える形です。レンジ相場で見られるときは、依然として気迷い状態を表します。逆に、売買高が急増して上下にヒゲが長い足は、大きな転換点になることが多いので、注意が必要です。

ただし、寄引同事線だからとって、特別な見方をする必要はありません。陽線と陰線と同様に、それまでのローソク足の流れと合わせて見ることが必要です。

たとえば、陰線が連続していたにもかかわらず、寄引同事線が出たとします。
この場合、下落に勢いが無くなり、下げ渋っている状況が読み取れます。下落の流れが変わるのか、それとも寄引同事線が小休止になり、さらに下落していくのか、注意して相場を観察できるようになります。

では、上図と同じ為替介入時のドル円日足チャートを見てみます。

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小陽線・小陰線では気迷い状態の相場で、そのあとに出た寄引同事線ではさらに行き詰っている状況が分かります。逆に、モミ幅となるので、その後のブレイクを準備できます。下ヒゲ陽線や下ヒゲ陰線では、弱気相場ではあるものの、さらに安値を大きく更新するまでは至らず、売り圧力が強くない状態です。大陽線のあとの上ヒゲ陽線では、高値更新できずに売りに押され、しだいに下落していきます。もし、買い圧力が強ければ、上ヒゲにならず、実体がもっと長いまま終値をむかえるはずです。しかし、上ヒゲなったということは、買いが継続せずに息を切らした状況が読み取れます。

このように、ローソク足を連続して観察することで、前後の流れがつかめるようになります。

上述したローソク足の見方を頭にたたきこみ、毎日チャートを見てくださいね。そうすることで、チャートからより多くの状況を読み取れるようになります。

1.5. 異なる時間軸を取り入れると相場を見る視点が広がりチャンスが増える

ローソク足単体の見方を覚えたら、次に、時間軸の違いについて説明いたします。
1本のローソク足には、始値と終値がありますが、時間軸とは、この期間がいつからいつまでか、という点です。

1.5.1. 10通りの時間軸でより深い分析が可能になる

上述では日足を例にしましたが、この他にも、主に10パターンの時間軸が使用されます。

 ・月足
 ・週足
 ・8時間足
 ・4時間足
 ・1時間足

1時間以内のローソク足は、分足といい、次の通りです。

 ・30分足
 ・15分足
 ・10分足
 ・5分足
 ・1分足

たとえば月足の場合、始値が月初で、終値が月末ですので、1本のローソク足が確定されるまで1ヶ月かかります。
一方、1分だと、ローソク足が確定するまでの時間は、たった1分ということになります。使う時間軸により、エントリーからイグジットまでの時間が異なってきます。

時間軸は、キリのよい数字になっていて、FXトレードではこの10パターンで充分です。これ以外の時間軸は、メジャーではありませんので、FXを始めて間もない方は、10パターンの時間軸から分析をスタートすると良いでしょう。

1.5.2. 最初から使う時間軸を決めつけずに視点を広く持つ

10パターンの時間軸を見るようになったら、次にトレードスタイルを決める必要があります。
トレードスタイルは、次の3つがあります。

 ・スイングトレード
 ・デイトレード
 ・スキャルピング

まだトレードスタイルや使う時間軸が決まっていないかもしれません。そのような方でも、スタイルを立てるうえで、おススメは、最初からある時間軸だけに絞らないことです。

たくさんトレードしたいからといって、1分足や5分足だけを重視し、日足を全く見ないというのでは、相場を見る視点が狭くなり、盲点が出てきます。これでは、日足で利益を出す可能性をつぶしてしまうことになりますね。特に、FXを始めたばかりでトレード手法が決まっていない方は、時間軸から決めようとする方が多いです。先に時間軸を決めるのではなく、まずは全ての時間軸でやってみることです。その上で、トレードできる時間などを考慮し、徐々に決めていくと良いでしょう。

例えば、先ほど見た介入時のチャートだと、次のような見落としを解消することができます。

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これは、先ほどから見ている、介入時のドル円日足です。ここでは、矢印の箇所でトレードする想定をします。

介入の日と翌日のローソク足は、長い上ヒゲ陽線です。介入で暴騰したものの、買いが継続せずに息切れした状況が読み取れました。たった2本のローソク足ですが、この相場環境が把握できていれば、その翌日の矢印の日、強気の買い目線にはならないはずです。

下図は、5分足です。

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少し見にくいですが、Aでは上ヒゲ陽線と陰線が連続しています。その後は下落していて、ここが天井となりました。結果として最高値ですが、もし前日までのローソク足で、ショート目線の見方ができていれば、トレードの準備ができます。下降トレンドラインが引けるということは、想定通り下げてきたことを意味します。黄色の丸の箇所BCでは、スキャルピングにように売りポジションで何度も売買することができます。

これは、日足を見て相場環境把握し、5分足でスキャルピングを行なう例です。
スキャルピングだからといって、短い時間軸だけを見るのではなく、違う時間軸を見ることで、より確度の高いトレードが可能になる例としてご理解ください。

※トレードスタイルの選択基準については、「適切なFX通貨ペアを選択する具体的な7つのルール」で詳しく説明しています。まだ読んでない方は、必ずお読みください。

1.5.3. 勝てない時に違う時間軸を見ると改善点が分かる

誰でも、トレードで連敗したり、勝てない時期はあるものです。
100%の連戦連勝のトレードを行なう事は不可能であり、どんなプロトレーダーでも、損切りは日常茶飯事です。そのような時は、あなたが普段使用している時間軸とは違う時間のローソク足を見ることがおススメです。

なぜかというと、勝てないときは、相場の流れを間違って把握しているからです。「木を見て森を見ず」ということわざのように、スキャルピングなどの短い時間時でトレードしていると、大きな流れを見落としがちになります。1分足で順張りしているつもりでも、実は日足で逆張りしていた、という気付きもあるでしょう。上述のように、ショート目線になっていれば、せめてロングはしなくて済むかもしれません。

その逆で、4時間足や日足でスイングトレードしているなら、少し短い1時間足や15分足を見返すと良いです。そうすると、ブレイクの前兆に気付いたり、この価格帯にくるまでは様子見にしてみようかと考えたり、違う発見ができるかもしれません。

いずれにしても、勝てないときに冷静さを取り戻すために、負けた時間軸の足ではなく、違う時間軸を見ることは有効です。当然ですが、負けたローソク足を分析して改善することは必須です。

2.ローソク足2本の価格差を発見すると相場の変化に即座に対応できる

これまで、ローソク足1本の見方を見てきましたが、次に、2本の見方を説明させていただきます。
1本ではなく、前後のローソク足を2本組み合わせることで、相場の強さや方向性の判断が、より確度の高いものになります。ローソク足の本数と一緒に、時間軸もイメージすると理解しやすいと思います。

たとえば、日足のローソク足が2本なら、2日間の相場の話になります。前後のローソク足を含めて、1週間くらいの期間で、その日足がどのような意味をするのか、考えるようにすると良いでしょう。

5分足なら、ローソク足2本で10分間の相場になります。前後のローソク足を含めると、30分~1時間くらいの相場をイメージしたり、アジア時間のマーケットでどのような意味を持ちそうかなど、考えると良いです。

2.1. 相場が転換するシグナルになる2本足の最重要な8つのパターン

2本の組み合わせの中でも、方向を強く示唆する組み合わせ方には呼び名がついており、8つのパターンがあります。この8つについて詳しく説明いたしますが、組み合わせ方により、どのような相場の傾向になるのかを意識しながら読んでください。

ローソク足2本の組み合わせで覚えるポイントは、明確です。
それは、「前のローソク足の終値と、次のローソク足の始値に価格差がある」ことです。8つのパターンは、全て価格差があります。通常だと、終値と始値の価格は同じです。
下図を見てください。

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ABCDEは、いずれもローソク足に価格差があります。そのため、終値と始値の間が開いていますね。
8つのパターンに共通しているのは、このように価格差があることです。逆に、これさえ知っておけば、8つの違いもご理解いただけると思います。

なお、なぜ価格差ができるかというと、ローソク足が切り替わるタイミングで、売りと買いのどちらかの注文が急増するからです。これについては、詳しく後述します。ここでは、価格差に焦点を当てた2本の組み合わせを見ていきます。

8つのパターンは、名前が付けられるほど、ローソク足2本だけで相場の状況を読み取れるということを意味します。

しかし、実際のトレードでは、名前を必要とする場面はありません。私自身、トレードの最中に、ローソク足の変化に瞬時に気付くことはあっても、それがどの名前であるのかは重要視していません。的確なトレード戦略を立てられればいいのであって、名前を当てることが目的ではありませんね。重要なことは、実践を繰り返し、ローソク足に価格差ができたときにどのような判断を下せるかです。

 ・かぶせ線
 ・あて首
 ・入り首
 ・差し込み線
 ・切り込み線
 ・たすき線
 ・包み線
 ・はらみ線

下図が、8つのローソク足の並びです。
日足や週足のように、時間軸が長くなるほど、より多くのトレーダーに意識され機能しやすくなります。そのため、日足を例にして、順番に説明いたします。

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2.1.1. かぶせ線

前日の日足が大陽線で、翌日にその勢いが余って高く始まります。(これを「窓開け」と言いますが、詳しく後述します。)
しかし、続伸できずに、大陽線をかぶさるように大陰線で引けたローソク足を、かぶせ線と言います。この後は、続落する可能性が高くなるため、上昇トレンドの最中に出た場合は、注意が必要です。

ただし、陰線の終値が、陽線の中心よりも上位の場合は、押し目となることもあるので、どれ位かぶさっているのかをよく見ると良いでしょう。

2.1.2. あて首線、入り首線、差し込み線、切り込み線

かぶせ線の反対に近いローソク足です。
あて首線は、大陰線で引けた翌日に、勢い余って下から始まったものの、続落できずに小反発します。しかし、前日の安値までしか戻せずに引けた小陽線の組み合わせのことです。反発が足らず、戻り売りの狙い目となります。

入り首線、差し込み線、切り込み線も、大陰線の翌日に下から始まって、陽線になる並び方は同じです。それぞれ違う点は、陽線の終値がどこになるか、という点です。上図の黒い丸のポイントを見てください。

入り首線だと、陰線の下位で陽線が終わっています。差し込み線は、陰線の中心部分に近くなり、切り込み線は陰線の上位まできていますね。

それぞれの相場の見方の違いは、切り込み線のように、翌日の陽線が前日の陰線の上位にくるに連れて、買い圧力が強いことを示唆します。あて首線のように戻り売りになるのか、それとも切り込み線のように上昇トレンドへ転換するのか、このあとのローソク足を見て判断する必要があります。

続いて、残りの3つを見ていきます。

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2.1.3. たすき線

陽線の翌日に、終値よりも下寄りしてスタートし、陽線の安値以下で終えた陰線の組み合わせのことです。逆に、陰線の翌日に上寄りしてスタートし、前日の高値よりも上で陽線を形成した組み合わせも同様です。どちらも、同じ位の実体とヒゲの長さが、たすき掛けで出現するローソク足の組み合わせで、値幅は関係ありません。

もみ合いのときは特に方向性を示しませんが、小陽線が連続したあと、大陽線と大陰線のたすき線が出現すると、たすき線をきっかけに相場が大きく動き始める可能性があります。

2.1.4. 包み線(抱き線)

前日陽線の高安値の値幅を、全て包んで引けた大陰線のことです。前日まで上昇トレンドにあったものの、この包み線が出ると、強い売り転換を示します。その逆に、下降トレンドの最中に前日の陰線を包む大陽線が出た場合、強い底打ちを示唆します。

2.1.5. はらみ線

包み線とは逆に、前日の陽線の内側にはらむ形で、小陰線が出る組み合わせです。トレンドの最中に出現すると、勢いが衰えていることから、トレンド転換を暗示します。しかし、迷った末に、トレンド回帰することもあるので、その後のローソク足を見て判断すると良いでしょう。

2.2. 忘れてはいけない見方は総合的に判断すること

8つのパターンは、それ自体でも相場の状況や方向性を示唆しています。
ただし、パターンとしてそうなりやすいという見方であって、これ単体で、エントリーのシグナルにするのは危険です。実際のトレードでは、これ以外にも、サポートラインやトレンドライン、他のテクニカル指標などを活用し、総合的に判断する必要があるということは忘れないで下さい。

お伝えしているように、ローソク足単体の見方は、総合的に判断するための、最も基礎になります。基礎があるからこそ、応用してトレード戦略を立てることができます。ローソク足に価格差ができて空間が発生したら、まずはこの8つのパターンを思い出してください。

3.投資心理を反映する複数足はより確度の高い予測が可能になるパターン

次に、3本以上の複数本の見方です。

ローソク足は、絶えず形成されているため、1本や2本の組み合わせだと、偶然どれかのパターンに収まってしまう可能性が否定できません。1本より2本、2本より複数本というように、本数が増えるほどその確度は高くなります。そして、ローソク足が数十本や数百本になると、チャートパターンと呼ばれる形状がつくられます。

このチャートパターンは、無数にあるのではなく、重要なパターンの数は多くないです。そのため、このあと説明させていただくチャートパターンを覚えてしまえば、トレードで勝つには充分といえます。

なぜ重要なチャートパターンは少ないかというと、チャートができるプロセスを考えてみると、よくお分かりいただけます。
チャートには、集団心理を強く織り込みますが、形成にかかる時間が長いほど、集団心理をより正確に表します。何か大きな出来事が無い限り、集団心理が突然崩れ、相場の方向性が変化することはありません。

そして、相場の方向性はとても単純で、次の3つのみでしたね。

 ・上昇トレンド
 ・下降トレンド
 ・横ばい

※集団心理と相場の方向性については、「FXチャートの見方|覚えると勝てる5つの知識と投資心理の読み方」でも詳しく解説しているので、参考にしてください。

相場環境が無数にあるなら、チャートパターンも無数にあるでしょう。
しかし、上昇トレンドならこうなりやすい、下降トレンドならこのようなパターンが多いなど、ある程度決まっています。そのため、チャートパターンを覚えてしまえば、より高い確率で値動きを予測できます。

これから、3つのパターンを紹介させていただきます。それぞれがとても重要で、余すことなく説明させていただくため、別のページで紹介しています。勝ち組トレーダーになるために、しっかりと理解してくださいね。

3.1. ヘッドアンドショルダーはトレンド転換を示唆する

ヘッドアンドショルダーは、トレンドが終了するときによく見られるパターンです。
形状を覚えることで、価格が止まるポイント・進むポイントがよく分かるようになりますので、是非覚えておきたい項目です。

また、相場が転換するシグナルとして、ダブルトップ(ダブルボトム)やトリプルトップ(トリプルボトム)があります。これらを含め、とても重要なため、別のページでかなり詳しく説明させていただいていいます。まだ読んでいない方は、次のリンク先で是非お読みください。

ヘッドアンドショルダーで相場が変わるポイントを正確に判断する方法

3.2. 相場のサイクルを活用した三角持ち合い(レンジ/ブレイク)

三角持ち合いは、ローソク足が三角を形成するパターンです。
レンジからブレイクし、トレンドが発生するという流れをトレード戦略に生かすことができます。

FXレンジ相場(三角持ち合い)でトレードポイントを正確に見極める方法

これは、相場のサイクルで普遍的なものといえるため、一度覚えてしまえばこれからは勝てるトレードができることを意味します。参考にしてください。

3.3. 重要な価格帯を見極めるトレンドライン/サポートライン/レジスタンスライン

ヘッドアンドショルダーでも、説明させていただいていますが、相場は、ネックとなるポイントをみつけることが重要です。チャートパターンとは少し異なりますが、ネックという意味で、おさえていただきたい項目です。

正確なトレンドラインが引けるようになると、相場環境の把握に必要なチャート形成のプロセスを理解できるようになります。価格がラインにあたるポイントがネックになり、売買が急増します。このようなポイントでは戦略を立てやすくなり、利益を得られるチャンスです。

FXトレンドラインで相場の動きを見極める4つのステップ

また、チャートパターンには多くのトレーダーが意識する「価格帯」が存在し、その価格帯にラインを引く事で、相場が動くタイミングが分かります。これがサポートライン/レジスタンスラインです。相場の局面ごとに的確なラインを引くことで、その後の値動きを見極めることができます。

サポートライン/レジスタンスラインの勝てる人の使い方

それぞれ、ローソク足の分析と組み合わせてくださいね。
この複数本を応用した見方は、トレード戦略を立てる最終地点といえます。そのため、覚えてしまえばトレードでは間違いなく勝てるようになりますので、上述のリンク先は必ずおさえてください。

4.窓開けは売り買いが偏った結果発生したトレードチャンスになるポイント

8つのパターンで少し触れましたが、1本前のローソク足の終値と、次のローソク足の始値に開きがあると、ローソク足に空間ができます。これを「窓開け」と言います。売り買いの圧力が極端に大きくなることで発生するため、注文が急増します。そのため、FXでは注目されるポイントです。

4.1. ギャップアップとギャップダウンはサポートとレジスタンスを明示してくれる

下図を見てください。

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空間が発生しているポイントが、窓開けです。
なお、前のローソク足よりも高く寄り付いた場合を「ギャップアップ」と言います。一方、上図のように、前のローソク足よりも安く寄り付いた場合を「ギャップダウン」と言います。また、窓開けした空間を埋める事を、「窓うめ」や「窓をうめる」と言います。

窓ができるタイミングは、週末にマーケットクローズした終値と、翌週の始値の価格差があるときです。土曜日と日曜日はマーケットが閉まっていますので、この間に相場を動かす材料が発生すると、週明けのマーケットオープンで売買が急増するからです。

そして、窓開けで注意する点は、窓を開けた価格帯が、支持帯や抵抗帯になることです。
窓が出現すること、それは、売り買いのどちらかが急増しますので、その価格帯が将来的にサポートラインもしくはレジスタンスラインになります。
下図の日足を見てください。

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ギャップダウンした価格帯がレジスタンスラインになり、8日後のAでブレイクしています。このAのローソク足が長くなっていることは、ギャップダウンした価格帯がレジスタンスラインになっていることを意味します。もし、窓開けしたポイントが意識されていないとすれば、Aのローソク足がここまで長くなる可能性は低いといえます。

4.2. 安易に窓は埋めるものだと決めるのは極めて危険

一般的に、窓開けがあると、上図のように窓を埋めることが多いと言われています。そのため、窓開けがあると、逆張りでポジションを持つトレーダーも多いです。ちまたでは、窓うめトレードという手法もある位です。

しかし、窓うめを狙ったトレードは、トレンドに逆らっているという認識をしなければなりません。ギャップダウンするということは、売り圧力が強い証拠です。そこで買いポジションを持つのは、この圧力に逆らっていますね。

また、窓をうめるという根拠が何もありません。いつまでに埋めるか、という問題もあります。埋めるにしても、その日に埋めると思っていたものが、1週間も先に埋めるのであれば、ポジションを持っている間、窓を埋めないのではないかという恐怖は甚大でしょう。窓は開けたら閉めるもの、という根拠だけで逆張りポジションを持つのではなく、他のテクニカル指標と合わせて判断するようにしましょう。

5.総合的に判断するチャート分析の実例

ローソク足の見方やパターンを覚えたら、次は、実際のトレードに沿った分析をしてみましょう。

上述してきたように、ローソク足単体で判断するのではなく、前後のローソク足を含めて戦略を立てると、より確度の高いトレードができます。
下図を見てください。

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AとBがショルダーとなり、ヘッドアンドショルダー・ボトムになっています。Aの時点では、まだヘッドアンドショルダー・ボトムと気づかないので、Bのショルダーが形成されたときに、ヘッドアンドショルダー・ボトムのヘッド(頭)の部分がダブルボトムになっていて、ネックラインの下降トレンドラインが引ける分析ができれば良いでしょう。

その後、ネックラインを上抜けました。このとき、ネックラインが抵抗帯から支持帯へと転換するため、Cで反発するかどうか見極める必要があります。結果は、強い反発となり、ギャップアップしています。Dの箇所です。

Dでは、ローソク足が2本ありますが、包み線になっていることに注目してください。小陰線のあと、この小陰線を包み込むような陽線になっています。また、下ヒゲ陽線のため、買い圧力が強いと言えるでしょう。

この時点で、ヘッドアンドショルダー・ボトムを形成してネックラインを上抜け、窓を開けてギャップアップしています。さらに、包み線で下ヒゲ陽線です。上昇する根拠がいくつもあり、買い注文を入れるべきポイントです。

他にも根拠が無いか、探してみます。
下図を見てください。

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ネックラインの起点となっていたDの価格帯が、サポートラインになっています。この価格帯は、窓開けする前はレジスタンスになっていて、もしギャップアップしなければ、反落していた可能性があります。しかし、ギャップアップしてレジスタンスラインを上抜けして寄り付いたことで、役割転換してDは支持されて反発しやすくなります。

このように、ローソク足を1本や2本だけで見るのではなく、それまでのストーリーを把握して順序だてて分析してください。そうすると、的確なトレード戦略が立てられるようになるので、おススメです。

まとめ

ローソク足は、シンプルな見方が可能で、1本、2本、そして3本以上の複数本です。チャート分析をおこなう上で、最も基礎となる知識ですので、必ず覚えてくださいね。シンプルだからこそ、今のうちにインプットしてしまいましょう。

基礎知識は勝つための土台であり、この土台が強固になるほど、応用することも可能です。これは、私が経験済みです。上述したことをインプットし、ストーリー立ててチャート分析できれば、様々なパターンを想定できるようになるでしょう。また、今あなたが信じられないほどトレードに自信が持て、夢のような利益を出すことができます。まず、チャートを開いてローソク足をよく観察し、このページを見返しながらトレードに望んでみてください。必ず目に見える成果が出るはずです。

 

 

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ぶせな

FX専業トレーダー。FXに特化した投資歴は10年以上で、累計利益は1億円を超える。 リスクをおさえることに重点をおき、短期売買を繰り返すスキャルピングと長めに保有するデイトレードを得意とする。一時的な利益でなく、継続的に利益を上げ続ける独自の投資スタイル。

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