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チャネルラインで相場の流れを読み利益を出す具体的な3つの方法

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チャネルラインは、FXを行なうなら是非覚えて頂きたいツールです。

なぜなら、チャネルラインは、レンジ相場/トレンド相場のどちらの相場状況でも使えることができますし、スキャルピング/デイトレード/スイングトレードなど、どのようなトレードスタイルでも応用ができるからです。

そのため、チャネルラインはすべてのトレーダーにとって、有効なツールでありチャートを開いたら最初に引くべきものだと言えます。

これは、価格は上下動を繰り返しながら進む、という相場の仕組みが深くかかわっています。レンジ相場でも、ブレイクしたあとのトレンド相場も同様で、チャネルラインを基準として価格が進みますので、様々な相場で戦略を立てることが可能です。

もし、あなたが上手に活用できれば、常に相場環境を正確に把握することができ、結果、安定した勝率と自信のあるトレードができますので、勝ち続けることができるでしょう。

そこで、チャネルラインの基本的な役割から、それを応用して利益を出す高度なテクニックまで、私がチャネルラインを活用して利益を出している方法を、全て説明させていただきます。これからトレードで勝ちたい方は、是非参考にしてください。

1.トレードを根本から好転させるチャネルラインの知識

あなたが、その日トレードを始めようとチャートと開いたとき、やらなければならないことは、今現在どんな相場環境であるのか、把握することです。これを把握することにより、どこでエントリーするかを決めることができますね。

最初に、チャネルラインの引き方から役割まで、基本的な項目を説明させていただきます。実際のトレードで活用するためには、全てこの基本がベースとなります。そのため、とても重要ですので、その心づもりで読み進めてください。

1.1. チャネルラインは相場の方向性を示す2本のライン

チャネルラインは、2本の平行したラインを引くとできます。「チャネル」とは、道筋/ルート/手段という意味です。この名前の通り、相場の方向性を示してくれる2本のラインです。

1.2. チャネルラインはトレンドラインと同じように引く

では、実際にチャネルラインを引いてみます。
最初に、何もラインを引いていない下図を見てください。

①チャネルライン

ローソク足が上下動していて、相場環境をすぐに把握するのは大変ですね。ローソク足の高値と安値が、徐々に切り上がっているのは分かりますが、その程度しか分かりません。これでは、トレード戦略を立てることは、難しそうです。

では、このチャートにチャネルラインを引いてみます。

③チャネルライン

まず、安値どうしを結び、上昇トレンドラインが引けます。そして、このトレンドラインと平行のラインを、ローソク足の高値側に移動します。この2つのラインは平行ですので、ラインの傾き(角度)が同じになります。2本のラインを合わせて、チャネルラインと言います。

なお、高値側に平行に引いたラインを、アウトラインと言います。これについては、詳しく後述させていただきます。

白い丸の箇所を見てください。安値と高値がピッタリと止められているのが分かりますね。このように、相場は一定の値幅を何度も往復して動くことが、よくあります。これは、レンジ相場もトレンド相場も同様です。レンジのときは、同じ価格帯を往復しますので、分かりやすいと思います。トレンドの場合は、レンジとは違い同じ価格帯の往復ではありません。高値と安値を更新していきますので、チャネルラインは斜めになります。そして、その値幅が一定に保たれるのが基本です。

また、下図にように、下降しているチャネルラインをチャネルダウン、上昇しているチャネルラインをチャネルアップといいます。

④チャネルライン

1.3. アウトラインはトレンドラインと平行に出す

少し触れましたが、トレンドラインと平行して引くラインを、アウトラインといいます。
トレンドラインがトレンドの起点だとすると、アウトラインはトレンドが反転するポイントになります。相場は、上下動を繰り返しながら進んでいくことを思い出してください。

かりに、トレンドが発生しても必ずどこかで反落し、押し目をつけて、また上昇していくというサイクルですね。この、反落する高値どうしを結んだラインが、アウトラインです。

下図を見てください。

アウトライン1

反落している高値どうしにラインを引き、アウトラインを引きました。

Aでは急上昇していますので、角度も急ですね。Bで緩やかな角度になって、Cではいよいよ下向きになりました。Cは、アウトラインであると同時に、下降トレンドラインになっていることも分かります。トレンドが強いとアウトラインの角度も急になり、徐々に角度が緩やかになるに連れて、トレンドも弱くなってきていることが分かります。

このように、トレンド発生からトレンド終了のサイクルを、アウトラインだけで把握することもできます。
このアウトラインを、チャネルラインにしたのが、下図です。

アウトライン2

Aのチャネルラインの波で進んでいた相場が、Bの緩やかな角度に変わり、Bの上昇トレンドの波が終わって、Cになっているという相場環境です。

トレンドライン1本では把握できなかった相場環境が、アウトラインを引くことで、より鮮明になります。さらに、チャネルラインにすることで、高値と安値の上下動の波のサイクルや、トレンドの値幅まで分かるようになりますね。

そこで、次のように考えてください。

 トレンドライン + アウトライン = チャネルライン

チャネルラインを1本引くと、トレンドラインとアウトラインを同時に引くことができますので、相場環境も、より深く分析ができます。そのため、トレードを開始しようとチャート分析をするとき、ライン1本を引くよりも、チャネルラインを引くことがおススメです。

このとき、トレンドラインを引いてからアウトラインを引くようにしてください。
なぜなら、トレンドラインはトレンドがスタートする起点で、アウトラインはその終点だからです。時間の経過は、起点→終点の順番ですね。そのため、終点→起点の順番で見ない方が良いです。ローソク足の終点をチャネルラインの起点にすると、そのトレンドとは逆の順番で相場を見るようになり、トレンドの流れに逆らうような見方をしてしまうからです。

最初から、逆の順番で見る癖をつけるのではなく、トレンドライン→アウトラインを基本として覚え、場合によりアウトライン→トレンドラインで引いたり、応用してみると良いでしょう。

1.4. チャネルラインが機能する2つの仕組みを理解する

次に、なぜチャネルラインが機能するのか、ということを説明させていただきます。

なんとなくトレンドラインとアウトラインが引けたからチャネルラインができた、というものではありません。安値と高値が、たまたま同じ角度で推進しているのではなく、少し触れてきましたが、相場はチャネルの軌跡をたどりながら動く習性があります。つまり、この習性の仕組みを理解していただければ、チャネルラインが機能する理由が良くお分かりいただけます。

その習性とは、次の2つです。

 ・相場は「Nの字」で進む
 ・トレンドやレンジの強さと時間がチャネルの形になる

詳しく説明します。

1.4.1. 相場はどんなときでも「Nの字」で進む

相場には、レンジ相場とトレンド相場がありますね。レンジ相場のときは、安値→高値→安値→高値と一定の間隔で価格が上下しているので、これを直線で表すと「Nの字」になります。

一方、トレンド相場の場合は、ブレイクしてローソク足が長く伸びたり、一時的な急騰や急落がありますので、「Nの字」をイメージしにくいかもしれません。しかし、どんなに強いトレンドでも、最終的にはNの字で形成されます。

下図を見てください。

③豪ドル円(0713)

上昇トレンドで連続した上下動ですが、一つの「Nの字」がいくつも重なって、チャネルラインを形成していることが分かります。ローソク足数本から数十本では短期的にはNの字にはなりませんが、そのトレンドが継続して中長期のトレンドになると、最終的には「Nの字」になります。また、チャネルラインのブレイク前後でもNになっていますね。

これは、どんなに強い上昇トレンドでも、一方向へ上がり続けることはなく、必ず押し目をつけながら上昇していく、という相場の習性があるからです。上昇したら小休止のために一時的に下落し、その後また上昇していく、という繰り返しです。下降トレンドの場合も同様で、下げたら一時的に反発し、戻しを付けます。そして徐々安値を更新しながら下落していくものだと覚えてください。

たとえば、上昇トレンドのトレードをイメージしてみます。

上昇しているということは、売りよりも買い圧力が強いですね。つまり、買いポジションを持っているトレーダーが多数います。そして、直近の高値を超えると、含み益がある程度増えます。そうすると、いったん利益確定をしておこうと考えるトレーダーが手仕舞いをし、一時的に売り注文が入りますので反落します。しかし、上昇トレンドの最中ですので、この下げを押し目だと判断するトレーダーが多く、再度買い注文が多く入ります。この上げ下げが、Nの字になるのです。

そして、このNの字ができるので、チャネルラインが引けます。

1.4.2. チャネルラインは長さ/角度/値幅の3つで相場が判断できる

チャネルラインを引くと、常に次の3つが異なります。

 ・チャネルラインの長さ
 ・チャネルラインの角度
 ・チャネルラインの値幅

もう一度、さきほど説明させていただいたチャートを見てください。

アウトライン2

ABCそれぞれ、長さ・角度・値幅が違うことが分かりますね。
そして、この3つには、それぞれ意味がありますので、覚えてください。

 ・時間的な長さ → ラインが長ければ長いほど、支持/抵抗の力が強くなり、
           ブレイク後の反動も大きい。
 ・角度 → 急なほどそのトレンドへ進む力が強いが、長くは続かない。
 ・値幅 → 値幅が広いほどそのトレンドが強く、長く続く。

たとえば、AよりもBの方が、角度が緩やかで値幅も広いため、長く続いていることが分かります。逆に、Aの方が角度が急なので、強い短期トレンドが発生しています。

別の相場を見てみます。
下図を見てください。

チャネル抜け

黄色のチャネルラインを木の幹、白いチャネルラインを枝だとお考えください。太い幹があって、細い枝があるイメージです。チャネルラインも同様で、細くて角度が急だと、長くは続きません。幹が太ければ太いほど、その木は大きいですね。細い枝は、長くなると途中で曲がるか折れますので、あまり長くはなりません。細いチャネルラインも、長くは継続しないということです。

このように、3つの特徴を意識して引いてみると、より分かりやすくなると思います。

1.5. チャネルラインはいずれブレイクする

チャネルラインを引くと、トレンドラインとアウトラインが引けるので、相場環境を把握しやすくなる半面、そのチャネルラインの中だけでトレードしがちになります。トレンドラインに当たったら買い、アウトラインに当たったら売り、という単純な戦略では、トレードでは勝てません。なぜなら、チャネルラインはいずれブレイクするものだからです。トレンドラインと同様で、永遠にそのラインが続くものではありません。

下図を見てください。

ブレイク

トレンドラインにあたったAで買い、アウトラインにあたったBで売りをすれば、勝ちトレードになります。

しかし、もしあなたがポジションを持っていたら、Bまで保有できるでしょうか。
Bまで上がる根拠は、チャネルライン以外に何もないですね。いつ下落するか分からない不安でいっぱいになり、含み益の状態であれば、すぐにでも利益確定したくなるでしょう。また、Cのように、すぐにチャネルラインを下抜けて含み損になる可能性もあります。一度でもCのような経験をすると、また下抜けるのではないだろうかという心理状態になり、自信のあるトレードはできないでしょう。

このように、1本のチャネルラインの中だけでトレードすることは、おススメではありません。

チャネルラインを引いて考えていただきたいことは、チャネルラインの流れが変わるポイントをさがすことです。つまり、チャネルラインがブレイクするポイントとブレイクした後を考えてください。

そうすることで、チャネルラインの中でも、ブレイク後の外でも戦略を立てることができるのであって、最初からチャネル内だけでトレードしようとすると、ものすごく狭い視野になって、上述のようなトレードになってしまいます。チャネルラインの外まで考えるから、チャネルラインの中でトレード戦略が立てられるものです。

チャネルラインを引いた後のイメージとして、次のようにお考えください。

 悪い例 現在このチャネルラインで上昇しているから、次にトレンドラインに当たったら買おう

 良い例 現在このチャネルラインで上昇しているから、さらに上にいくには、
     トレンドラインとサポートラインが交差するポイントで上昇し始めるはずだ。
     逆にここを抜けてしまうと大きく反転するだろうし、さらに長い時間のチャートだと、
     下降トレンドの一時的な戻りの可能性もある。このポイント付近までは様子見をしよう。

このように、チャネルライン1本ではなく、ブレイクすることを前提に、総合的に判断をする癖をつけましょう。後述するトレード例でも説明していますので、全て読み終わってから再度読みかえして頂くと、よりお分かりいただけると思います。

2.チャネルラインはブレイク後も戦略が立てやすい

これまでは、チャネルラインの引き方から、引いた後の見方について説明させていただきました。チャネルラインがブレイクする前の段階の考え方です。

次に、チャネルラインをブレイクした後の特徴を見ていきます。それは、次の3つがあります。

 ・ブレイク後はトレンドライン/アウトラインの役割が転換する
 ・ブレイク後の値幅はチャネルラインの2倍出る
 ・チャネルラインの値幅はトレンドの値幅の基準になる

それぞれ、詳しく説明させていただきます。

2.1. トレンドライン/アウトラインの役割が転換すること

チャネルラインは、トレンドライン+アウトラインであることは上述しました。ブレイク後のトレンドラインの役割は、上昇トレンドラインの場合、支持から抵抗に変わることです。下降トレンドラインの場合は、抵抗から支持に変わります。

チャネルラインにしたからとって、役割が大きく変わることはありません。トレンドラインのこの役割が、そのまま機能するとお考えください。

(※トレンドラインに関しては、『FXトレンドラインで相場の動きを見極める4つのステップ』で解説していますので、読んでいない方は確認してください。)

たとえば、チャネルアップの場合、上昇トレンドラインより価格が上にあるときは、価格が下にいかないよう支持していますが、ひとたびトレンドラインを下抜けると、今度は上にいかないように抵抗するラインに転換しますね。

アウトラインも同様で、ブレイクすると、支持(サポート)および抵抗(レジスタンス)の役割が転換するとお考えください。このように、チャネルラインの上下どちらかにブレイクすると、次のようなプロセスが想定できますので、確認してください。

チャネルブレイク

2.2. ブレイク後の値幅はチャネルラインの2倍出る

チャネルラインをブレイクすると、そのチャネルラインの2倍の値幅が出ることがよくあります。
なぜかというと、相場には次のような習性があるからです。

 ・相場は達成感があるまで進む
 ・根拠が重なると達成ポイントとしてより意識される

詳しく説明させていただきます。

2.2.1. 相場は達成感があるまで進む

これは、チャネルラインに限ったことではありません。相場は、一定のレンジを抜けたり、トレンドが発生すると、達成感が出るまでその方向へ進みます。その達成を図るためのツールとして、チャネルラインがとても機能します。それは、チャネルラインの形にあります。

上述してきたように、チャネルラインはトレンドラインとアウトラインであり、ローソク足の安値と高値の両方を把握できるため、相場の上下動が明確です。これが、トレンドラインだけになると、起点は分かりますが、どこで反転しているのかまでは分かりません。そのため、ブレイクしても目安が分からないです。しかし、安値と高値が決まっていると、ブレイク前の相場の値幅が分かるため、ブレイクした後も、その値幅と同じだけ進みやすくなります。

チャネルラインをモミ幅として考えてみてください。

チャネルラインがブレイクしたら、次のステージに入ったことになりますね。では、どこまで進むか、という想定をするとき、モミ幅の倍がとりあえずの達成ポイントになります。これは、相場の仕組みですので、覚えてください。
結果、チャネルラインをブレイクすると、2倍の値幅が出やすくなります。

下図を見てください。

③ユーロドル1分足(0429)

BC間のチャネルラインをブレイクした後、2倍の値幅が出ています。

2.2.2. 根拠が重なると達成ポイントとしてより意識される

そして、BCのチャネルラインの2倍の値幅は、AC間のチャネルラインの値幅であることも分かりますね。
つまり、次のようになります。

 ACの値幅 = ABの値幅 + BCの値幅

このように小さなチャネルラインが2つ重なって、一つの大きなチャネルラインになることがあります。その場合、2つのチャネルラインにローソク足が当たるポイントは、より機能しやすくなります。上図のDのポイントです。

このように、2つのチャネルラインを組み合わせた見方ができれば、より確度の高いチャート分析ができます。上図は、同じローソク足で発見できる2つのチャネルラインです。これ以外にも、時間軸を変えてチャネルラインを引くと発見できる場合もあります。

たとえば、5分足でチャネルラインが引けたとします。このチャネルライン以外に、トレード戦略が立てられそうなラインが引けないとき、1時間足で、より大きなチャネルラインが引ける場合もあります。そして、5分足チャネルラインの2倍の値幅が、1時間足のチャネルラインと交差するポイントになるかもしれません。このポイントは、より意識され、値が走り出すか、止まる可能性が高くなります。そのため、実際のトレードでは、このようなポイントを探すことが、勝率の高いトレードになります。

2.3. チャネルラインの値幅はトレンドの値幅の基準になる

では、チャネルラインの値幅は、ブレイク後にいつも2倍が出るかというと、そんなことはありません。また、2倍だけでなく、3倍・4倍と出ることもあります。そこで、次のような順番でお考えください。

 ・チャネルラインの値幅の2倍が出なければ、トレンドが弱い。
 ・チャネルラインの値幅の2倍が出たら、そのチャネルラインが基準となって相場が進みやすい

この2つについて、詳しく説明いたします。

2.3.1. チャネルラインの2倍の値幅が出なければトレンドが弱い

チャネルラインをブレイクしても、2倍の値幅が出ない場合は、トレンドが弱い証拠です。また、一度ブレイクしたにもかかわらず、再度チャネルラインの内側に価格が入ってきたときは、トレンドライン/サポートライン/レジスタンスラインであるように、ダマシの可能性もあります。チャネルラインでも同様ですので、ダマシは同じようにお考えください。

(※トレンドライン/サポートライン/レジスタンスラインに関しては、『FXトレンドラインで相場の動きを見極める4つのステップ』と『サポートライン/レジスタンスラインの勝てる人の使い方』で解説していますので、読んでいない方は確認してください。)

このようなときは、上下に振られるリスクが高まり、急反転することやダラダラと値が進んだりしますので、様子見をすることがおススメです。

2.3.2. チャネルラインの値幅がトレンドの基準になる場合

チャネルラインの値幅が2倍出た場合、それで終わりではありません。2倍出たということ、それは、あなたが引いたチャネルラインが基準となっていることを意味します。つまり、適切に機能していて、そのチャネルラインの「長さ・値幅・角度」が達成感の目安となったので、その後も目安になりやすいです。このチャネルラインを基準に、この後も相場が動く可能性が高くなります。

下図を見てください。

⑤チャネルライン

モミ幅としてチャネルラインを形成し、下にブレイクしています。チャネルラインはレンジ相場にもなっていますね。

ブレイク後の値幅を取ってみます。
下図を見てください。

⑥チャネルライン

Aの値幅が基準となり、BとCで同じ値幅が出ています。トレンドが出た時に、適当に3分割して後付でラインを引いただけではないか、と疑問を持つかもしれません。しかし、白い丸の箇所を見ると、値が反転したり、ブレイクしているのは、全て最初のチャネルラインの値幅が基準となっていることがお分かりいただけると思います。

たとえば、矢印の箇所で反発しているので、チャネルラインの2倍の値幅で反発したことが確認できますね。このとき、この先レンジ相場でもトレンドが継続しようと、この値幅を基準として相場が動くと想定できていれば、トレード戦略が立てやすくなることはイメージできると思います。今現在このチャネルラインで相場が動いている、という環境を認識できていますね。

もし値が止まるならココで止まりやすい、動き出すならココから動きやすい、という想定ができます。しかも、このチャネルラインの波が継続する限り、この値幅も継続しますので、トレードで連勝する可能性がとても増えます。

3.チャネルラインはどんなトレードスタイルでも活用できる

チャネルラインは、スキャルピング/デイトレード/スイングトレードの、どのトレードスタイルでも活用することができます。また、順張り/逆張りのどちらも可能で、さらに、サポートラインなどの他の根拠と組み合わせると、より確度が高いトレードをおこなうことができます。つまり、チャネルラインを使ったトレード戦略を覚えていただけると、どんなトレードスタイルや手法でも、それを生かすことができます。

そこで、私が実践しているチャネルラインを使ったトレード戦略を説明させていただきます。

決してチャネルライン1本だけで判断しているのではなく、チャネルラインで相場の波を把握し、他の根拠と組み合わせて判断している点を、意識して読み進めてください。

3.1. チャネルラインをブレイクした後の逆張り

チャネルラインをトレンドと逆方向へ抜けると、そのトレンドの波は終了し、違う値動きになることが想定できます。
しかし、トレンド転換と考えるのは時期尚早ですので、ご注意ください。

3.1.1. チャネルラインのブレイクはトレンド転換ではない

下図を見てください。

セット2

Aで上昇チャネルラインを下抜けました。このとき、形成していたチャネルラインの波が終了しただけであって、新たにスタートする波が上昇トレンドであれば、違う形の上昇チャネルラインができる可能性を考えることが必要です。

決して、上昇チャネルラインを下抜けたからといって、すぐに下降トレンドになるのではないとお考えください。しばらくレンジ相場になって、値動きのスイッチが入るポイントまで、だらだらと進む可能性もあります。

このように、チャネルラインを抜けた後は、値が動き出すためのラインや根拠を見つけると良いでしょう。

今回は、Aで下抜けてからしばらくレンジとなり、矢印の箇所で下落のスイッチが入っています。ここでは、レジスタンスラインと下降トレンドラインが交差していますね。そのため、かなり強い抵抗ポイントになっているのです。

チャネルラインを下抜けたときは、ダラダラと進んで上下どちらか迷っていた状態です。そこに、レジスタンスラインとトレンドラインにたたかれて下降トレンドになった、というプロセスです。下落する根拠がいくつか組み合わさっているので、このような、矢印の箇所で売りポジションを持つことが、勝率の高いトレードになります。

では、ポジションを持ってから、どこで利益確定できるか見てみましょう。
下図を見てください。

戦略

下降トレンドが正しければ、値幅を達成するまでトレンドが継続する可能性が強いです。

そこで、黄色のチャネルラインを下抜けたときの、ローソク足の高値と安値を基準にします。
なぜ基準になるかというと、チャネルラインを下抜いたということは、下降トレンドの値幅の最初の基準となるからです。
さらに、レジスタンスラインと下降トレンドラインが効いていますので、テクニカルがとても有効である相場です。その場合、トレンド転換しても、同様にテクニカルが機能する確率がとても高いです。

そのため、この青いラインの値幅の2倍が出ていますので、2倍を達成するまでポジションを保有し、達成したら利益確定しておくのが良いでしょう。

3.1.2. サポートライン/レジスタンスラインで引けるチャネルラインの考え方

この、青いチャネルラインは、トレンドラインとアウトラインではなく、サポートラインとレジスタンスラインですね。レジスタンスライン側は、何度も反落した事実はなく、高値の価格帯にラインを引いています。

このように、水平のチャネルラインを引くときは、何度も反転していない箇所でも、サポートラインとレジスタンスラインで、ラインを取ることができます。そして、このチャネルラインから2倍の値幅を取ることができます。

一方、角度がついているトレンドラインとアウトラインは、何度か反転しているラインを取った方が良いです。そうしないと、どんな角度でも好きなように無数に引けてしまうため、チャネルラインを引く意味がなくなってしまうからです。大多数の投資家が引くラインを、あなたも引かなければなりません。

トレンドラインとサポートラインを引くときをお考えいただくと、分かると思います。
安値が2つ以上あれば引けますが、一つしかないと、トレンドラインは引けません。しかし、サポートラインは安値が一つでも引くことができますね。チャネルラインも、同様にお考えください。

3.2. チャネルラインでの順張り

次に、チャネルラインを活用した順張りのトレードを見ていきます。
下図を見てください。

ダウンチャネルライン

B→A→Cと価格が進みました。このとき、黄色のチャネルラインを引くことができます。しかし、リアルタイムではDで反落するかどうかは、分かりません。結果的に反落して綺麗なチャネルラインになっていますが、渦中では、Dで売りポジションを持つことは、あまり自信が持てませんね。

そこで、他の根拠を探してみます。

水平ラインを1本引きました。サポートラインからレジスタンスラインに役割を転換していて、何度も反転していることが分かります。そして、レジスタンスラインと下降チャネルラインが交差するポイントがDですね。相場が動くスイッチが入るのは、同じ根拠がいくつか交差したポイントで発生しやすいです。今回は、レジスタンスラインと下降チャネルラインです。そこで、自信を持ってDで売りポジションを持つことができます。

このように、チャネルライン単体だけで判断するのではなく、他の根拠と組み合わせることが重要です。

では、利益確定のポイントを考えてみます。
下図を見てください。

戦略2

サポートラインとレジスタンスラインでチャネルラインを引き、この値幅の2倍を想定することができますので、矢印の箇所まで持つことができます。

3.3. チャネルラインを基準にするとトレンドの強さが分かる

次に、トレンドが強い時の事例を紹介します。

チャネルラインは、ローソク足の高値と安値をはさんだ形が基本ですが、トレンドが強い場合は、一時的にチャネルラインから頭を出すように、ローソク足がはみ出すことがあります。
下図を見てください。

推進波動

黄色のチャネルラインが引けましたが、Bの箇所で上抜けています。そして、再度チャネルラインの内側に入り込んでいますね。上昇トレンドが強いと、そのチャネルラインを一時的に上抜け、そして、また元の上昇トレンドの波に戻る、というサイクルの場合があります。

3.3.1. トレンドが強いとチャネルラインを一時的に抜ける

では、なぜ一時的にチャネルラインを抜けるのでしょうか。それは、次のようにお考えください。

上昇トレンドが継続すると、高値を何度も切り上げていきますね。
その過程で、全ての高値がぴったりと同じアウトラインで止まるのではなく、そのうちの1回が強い上げになることがあります。
上昇しているということは、買い注文が入り続けています。そして、どこかのタイミングで買い注文が集まると、高値をつけて止まるまでの制動距離も長くなります。同じ買い注文でも、平均的に入ったりドカッと大量に入ったりしますね。

この、大量に入ったときに値幅が大きくなり、結果、その付近では一時的にチャネルラインを上抜けます。そして、再度反落して押し目をつけ、その後は元のチャネルラインの波で、Nの字で上昇していきます。

このように、チャネルラインは常に上下にぴったり収まるものではなく、トレンドが強いと一時的にチャネルラインを抜けることがある、ということも覚えてください。

3.3.2. チャネルラインを抜けた時に気を付ける4つのポイント

では、チャネルラインを抜けたとき、なぜ抜けたのか、考えられる可能性をまとめてみます。

 ・チャネルラインをブレイク
 ・一時的なダマシでその後ブレイク
 ・ダマシからトレンド転換
 ・強いトレンドで一時的な推進(今回のパターンです)

このように、常に4つの可能性があります。
トレード戦略は、ブレイクした付近のローソク足だけで判断すると、4つのうちの一つを当てにいくようなものですので、勝率も悪く4回に1回程度しか勝てないことになります。大切なことは、それまでのプロセスを分析することや、他のラインと交差するポイントを探し、そこまで待つなど、様子見をする姿勢も必要です。

3.3.3. ラインと組み合わせて判断すると確度が高くなる

上図では、Bでチャネルを上抜けた後、水平ラインを引くことができます。
このラインは、レジスタンスライン→サポートラインに役割を転換していて、意識されるラインになりますね。さらに、チャネルラインと交差するポイントがありますので、ここでは強く支持する力が働きます。

また、AとBが同じ値幅を出しているので、同じ上昇トレンドの波の渦中であり、かりに、矢印のポイントから上昇のスイッチが入ると、同じ値幅を出すことや、アウトラインにタッチする可能性も高くなります。このように、総合的に判断して矢印の箇所で買い注文を入れることができます。

どこで利益確定できるかというと、下図を見てください。

推進波動2

チャネルラインの波は継続していますので、ABと同じ値幅を取ったり、アウトラインのタッチで利益確定をすることができます。

このように、トレード戦略を立てるときは、チャネルライン1本だけでなく、他の根拠と組み合わせて判断すると良いでしょう。根拠が強いエントリーポイントを探すことで、それは、イグジットポイントも見つけやすくなることにもなります。

まとめ

チャネルラインを活用すると、相場の流れを把握することから、エントリー~イグジットまでのトレード戦略を立てることまで可能です。基本的な知識からブレイク後の戦略まで、まずは一つ一つの項目をしっかりと理解していただき、是非トレードをおこなってみてください。相場は、上述した項目の組み合わせが多少異なるだけで、同じようなパターンを繰り返しているだけであることを、よくお分かりいただけると思います。

特に、チャネルラインを引くことは、ローソク足の高値を安値の両方を意識して見ることに他なりません。高値と安値のどちらかしか見ず、相場環境も良く理解できないまま、利益を出したいからという気持ちで無理矢理トレードすることがなくなります。これこそが、確度の高いトレード戦略を立てるための行動です。

チャネルラインを引いては戦略を立てて実践する、という練習を繰り返していると、機能するチャネルラインが自然に引けるようになるでしょう。ひとたびコツをつかむと、それは勝ち続ける事ができることを意味します。
何度も読み返して、あなたのトレードスタイルに合わせて活用してください。

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ぶせな

FX専業トレーダー。FXに特化した投資歴は10年以上で、累計利益は1億円を超える。 リスクをおさえることに重点をおき、短期売買を繰り返すスキャルピングと長めに保有するデイトレードを得意とする。一時的な利益でなく、継続的に利益を上げ続ける独自の投資スタイル。

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