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レバレッジとは|FXを始める時に必ず押さえておくべき基礎知識

leverage

FXは、まず初めに、取引する会社に証拠金として資金を預け入れます。この証拠金を元手に、最大25倍の金額まで取引することができます。これを「レバレッジ」といい、FXの仕組みで最大の特徴と言えます。レバレッジとは「てこ」の意味で、少額の資金でも、レバレッジをかけて取引し、大きなリターンが望める仕組みです。

たとえば、10万円の資金でも、「レバレッジ25倍」の取引では、250万円の資金を運用していることになります。

初心者の方は、このレバレッジ効果で大きなリターンだけを期待し、FXを始めるかもしれません。
しかし、相場が予測とは逆の方向へ進めば、大きな損失が発生するリスクもあります。重要なことは、レバレッジの仕組みをしっかり理解し、リスクとリターンを考えてトレードすることです。そうすることで、レバレッジの効果を最大限享受できるようになります。

このページでは、レバレッジをかけることでどんなトレードが可能になるのか、最初にその仕組みについて説明させていただきます。次に、トレードで必要なレバレッジの計算方法を紹介いたします。ここまでは、最も基本的なことで、必ず知っておくべき項目になります。

そして重要なのは、レバレッジをトレードにどう活用するかです。それゆえ、レバレッジを活用して利益を上げるための5つのコツを、その後に、詳しく説明させていただきます。レバレッジの仕組みを理解するからこそ、活用するコツが分かります。売買ルールを構築する上で、必要なことですので、初心者の方を含め、あやふやな方は最後まで是非お読みください。

1.レバレッジは少額から効率よく取引できる仕組み

FXは、レバレッジを活用してトレードできることが本質的なメリットです。レバレッジのおかげで、数万円といった少額からスタートすることが可能で、この手軽さも魅力ですね。

最初に、トレードを始める前に知っておくべきレバレッジについて、次の3つの基本事項を見ていきます。

 ・レバレッジ取引が可能になるのは差金決済のおかげ
 ・レバレッジは25倍で充分稼げる
 ・損益の変動幅が大きくなる点に注意

1.1. レバレッジ取引が可能になるのは差金決済のおかげ

FXは、「Foreign Exchange」の略で、外国為替証拠金取引といいます。
証拠金取引とは、取引会社にお金を預け入れ、差金決済の取引を行なうことです。
差金決済とは、取引の都度、外貨の受け渡しは行なわずに、売買の損益分だけを決済する方法です。

たとえば、取引会社の口座に、10万円あるとします。そして、1ドル120円で1,000ドル(12万円)を買うとします。実際のトレードに置き換えると、ドル円が120.00円のときに1,000通貨ロングした(買った)とイメージしてください。

このとき、実際に12万円を支払って、1,000ドルが手元にくるわけではありません。売買損益が確定するまで、資金の移動はありません。この後、価格が121.00円になってポジションを決済すると、1,000円の利益になります。このときに、「差額」の1,000円を「決済」することになり、1,000円を受け取ります。そして、口座残高が101,000円になるわけです。これが差金決済の仕組みです。

普通なら、元手10万円に対し、12万円分のドルを買うことは不可能ですね。元手以上の買い物はできません。これを可能にしているのが、レバレッジです。レバレッジ25倍だと、250万円分のドルを買うことができるわけです。差金決済のおかげで、これだけ大きな取引ができるのですね。

1.2. 日本のレバレッジ上限25倍は充分に稼げる環境

レバレッジの倍率ですが、日本では最大25倍まで可能です。
FX業者によっては、25倍未満に倍率を自分で選択できるようになっています。25倍が固定されている会社もあります。25倍に固定されている場合、取引量を少なくすると、低レバレッジと同じことになります。レバレッジは1倍から25倍の間で取引でき、最大で25倍までになっています。

下図は、取引会社の注文画面です。
この業者では、レバレッジが1倍、10倍、25倍の3つから選べるようになっています。

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また、最大レバレッジ25倍だと、元手の25倍もの資金を運用することと同じですので、さらにレバレッジをかける必要はないでしょう。この上限で、充分に稼げる環境であると言えます。

なお、これは個人口座に限ったことで、法人口座においてはこの限りではありません。現在、法人口座のレバレッジ上限の規制はなく、各業者により100倍や200倍など、個人口座よりも高い倍率で設定されているところが多いです。ただし、2017年には、金融庁により法人口座のレバレッジ上限が規制される予定です。

1.3. レバレッジ効果の注意点は損益の変動幅が大きくなること

レバレッジのメリットは、少ない資金で大きな取引が可能になることです。その結果、高いリターンを得ることができます。一方、デメリットは、損失額も同じように大きくなるということです。

「ハイリスクハイリターン」とお考えいただくと分かりやすいと思います。

ただし、レバレッジをかけること自体が、ハイリスクハイリターンになるわけではありません。期待値の高い売買ルールでなければ、レバレッジに関係なく、FXそのものがハイリスクになります。たとえ、レバレッジ1倍でトレードしても、損切りしなければハイリスクハイリターンといえますね。

やり方によっては、ローリスクローリターンになるでしょう。しかし、ハイリスクローリターンや、ローリスクハイリターンになることはありません。

重要なことは、「少額資金」でレバレッジをかけて「元手資金以上」の運用をすると、「損益の変動幅」が資金に対して大きくなることです。

たとえば、証拠金が10万円のケースと200万円のケースで、同じレバレッジ25倍での取引を想定してみます。

ドル円が120.00円のとき、1万ドル(120万円分)を買ったとします。1枚をロングしたということです。相場が思惑と逆に動き、1万円のマイナスになったとします。証拠金が10万円の場合、資金は9万円になりますので、資金に対して10%の損失になります。一方、証拠金が200万円の場合は、資金は199万円になりますので、たった0.5%の損失になります。同じレバレッジおよび損失でも、運用資金により損益の変動幅が全く異なりますね。

10万円の場合は、元手の12倍ものトレードをしている点に注意してください。200万円の場合は、たとえレバレッジ25倍をかけても、元手資金内のトレードです。

特に初心者の方は、少額からスタートする場合が多いと思います。最も損しやすい時期にレバレッジをかけることで、資金に対して損益の変動幅が大きくなる点は、頭に入れておいてください。少額だと、金額的な増減は少ないにしても、元手の何倍もの取引を行なっているのです。あなたが、どんな仕組みの中でトレードしようとしているのか、把握しておきましょう。

では、レバレッジをかけずにトレードした方がいいかというと、そんなことはありません。
この仕組みは活用すべきで、理解しないまま使うからハイリスクになってしまうのです。レバレッジを活用して最大限の利益を出すコツは、次の項目を理解したうえで後述します。

2.レバレッジを正しく理解する2つの計算方法

レバレッジ25倍といっても、実際のトレードでは、どこでポジションが持てるようになるのか、イメージできませんね。資金が10万円の場合、最大でどれくらい注文ができるか、計算してみます。そのためには、次の2つの言葉とその計算方法を覚える必要があります。

 ・必要証拠金
 ・証拠金維持率

計算が入るので、最初は混乱するかもしれません。一度で覚えようとせず、何度も見返して計算してください。ただし、最終的には覚える必要があります。私は、モニターの横に、計算式を「ふせん」に書いて張り、トレードの度に計算機をたたき、実践で覚えていきました。

この2つの計算を説明させていただいた後、元手以上の損失が出ないようにするための、「マージンコール」と「強制ロスカット」についても見ていきます。

2.1. 必要証拠金はレバレッジ取引に必要な「預けるお金」

「証拠金」とは、取引会社に預け入れたお金のことで、「必要証拠金」は、差金決済取引するために一時的に担保されるお金のことです。新規注文を出すとき、ポジションの量に比例して必要証拠金は変わってきます。また、必要証拠金は、預け入れた証拠金(元手)を超えることはできません。元手よりも担保が多くなることが無い、と考えてみてください。

たとえば、1ドル120円のときに1万ドル(1万通貨)のトレードをするとき、必要な資金は次の通りです。

120   ×  10,000 = 120万円 
(為替レート × 取引量)

これは、レバレッジをかけない(レバレッジ1倍)場合です。外貨両替所で1万ドルに両替しようとすると、120万円が必要になりますね。

そして、FXとしてレバレッジ25倍の取引を行なう場合、必要証拠金は25で割ると算出できます。

120   ×  10,000 ÷ 25 = 48,000円
(為替レート × 取引量 ÷ レバレッジ)

1万ドル(1万通貨)のポジションを持つための必要証拠金は、4万8千円ということになります。

かりに、取引口座に10万円あるとします。必要証拠金は4万8千円ですので、1万ドル(1万通貨)のトレードは可能です。しかし、口座に1万円しかないと、必要証拠金の方が多いので1万ドルのポジションを持つことはできません。先に述べたように、元手資金(証拠金)よりも担保(必要証拠金)が上回ることはできません。

レバレッジ10倍で取引する場合は、10で割ります。

このように、実際に必要な資金をレバレッジ倍率で割ると、必要証拠金が算出されます。為替レートが変動すると、この計算も変わります。そのため、必要証拠金は変動するもの、とお考えください。

FX業者によって、1週間毎に必要証拠金を定めたり、取引の都度変動するケースもあります。為替レートは常時変動していますので、どのFX業者でもぴったり25倍ではないということです。ただし、この差は微々たるもので、トレードへの影響は皆無に近いです。

では、少し応用してみます。

証拠金10万円でレバレッジ25倍だと、どれくらいまでポジションが持てるか、計算してみましょう。1ドル120円の場合です。計算式は次の通りです。

証拠金 ÷ 必要証拠金

つまり、

100,000 ÷ 48,000 = 2.08

小数点以下は切り捨てると、2倍ですね。1万ドルに対して2倍ですので、2万ドルまでポジションが取れるということです。

では、1,000ドル(1,000通貨)でトレードする場合を考えてみます。

1,000ドルの必要証拠金は、

120円 × 1,000 ÷ 25(レバレッジ) → 4,800円

1,000通貨でトレードするときは、必要証拠金が4,800円になります。
では、何枚までポジションが取れるかというと、

100,000 ÷ 4,800 → 20.833

小数点以下を切り捨てると、20になります。1,000通貨に対して20倍ですので、1,000×20で20,000になります。つまり、2万ドル(2万通貨)までポジションが取れるということです。

あなたが1,000通貨単位でトレードするなら、このように計算すると良いでしょう。10,000通貨単位でトレードするなら、先に紹介したような計算をしてみてください。どちらにしても、どれ位のポイントが持てるのか、答えは同じになります。

2.2. 証拠金維持率は含み損益の危険信号を判定するもの

証拠金維持率とは、必要証拠金に対する有効証拠金の割合です。有効証拠金とは、含み損益を加味した証拠金残高のことで、純資産や評価額とお考えください。少しややこしいですね。実際にトレードするときに計算しないと分からないと思いますので、トレード時にお読みいただいても良いです。

たとえば、口座資金(証拠金)が10万円とします。ポジションを持っていて、その含み益がプラス1万円だと、有効証拠金は11万円ということになります。計算式は、次の通りです。

有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100

これまでの例と同じように、1ドル120円のときにレバレッジ25倍で1万ドル(1万通貨)のトレードを想定し、証拠金維持率を計算してみましょう。必要証拠金は、4万8千円でしたね。

※含み損益は無いものとします。

100,000 ÷ 48,000 × 100 → 208%

証拠金維持率は、208%ということになります。
この維持率という数字がトレードにどのように関わってくるかというと、「マージンコール」と「強制ロスカット」に使われます。詳しく見ていきましょう。

なお、証拠金維持率のことを、「有効比率」、必要証拠金のことを「有効証拠金」という業者もありますが、同じことです。

2.3. 投資家を守るためのマージンコールと強制ロスカット

まず、「マージンコール」と「強制ロスカット」が起こりうる状況は、ポジションを持っていて、含み損が膨らんでいるときに発動するものです。どんどんマイナスになり、証拠金が減っていく状況をイメージしてください。

レバレッジをかけると、元手以上の資金を運用していますので、元手を超える損失も有り得ますね。もし、ポジションを持ったまま、何らかの理由で口座をチェックせず、その間にもの凄い含み損になっていたらどうでしょうか。元手資金が10万円にもかかわらず、15万円や20万円という含み損になる可能性もあるわけです。あなたがポジションを決済するまで、含み損は増え続けるのです。その場合、口座がゼロになるどころか、借金を背負うことになります。

そうならないようにするための仕組みが「マージンコール」「強制ロスカット」です。元手資金以上の損失が出ないように、あなたを守ってくれるものです。

2.3.1. マージンコールは危険信号を教えてくれる

一定の損失が出始めると、そろそろ危険ですよ、というサインを教えてくれます。これがマージンコールです。
マージンコールの基準は、先に述べた「証拠金維持率」が使われます。取引業者によって違いはありますが、証拠金維持率が100%を下回ると、マージンコールを行なう業者が多いです。

また、資金が減っているので次のどちらかの行動をしてください、と促す業者もあります。
それは、

 ・証拠金を追加で入金すること
 ・ポジションを減らすこと

どちらも、結果的に証拠金維持率が上がることになります。
証拠金維持率が、100%を上回るようにしてください、ということですね。

この証拠金維持率は、有効証拠金や必要証拠金などを組み合わせて考えなければなりません。実際にトレードするときに計算してみてください。

2.3.2. 強制ロスカットは今以上の損失を抑えるために発動される

マージンコールが出たにもかかわらず、あなたが何もおこなわず、かつポジションがさらにマイナスに進んだとします。そうすると、元手資金(証拠金)以上の損失が出る瀬戸際まできてしまいます。そうならないよう、あなたに変わって自動的にポジションを決済してくれる機能があります。これを、「強制ロスカット」といいます。

証拠金維持率が100%以下でマージンコール、50%以下で強制ロスカットが発動する、といった例です。

また、取引業者によっては、マージンコールがない場合もあります。証拠金維持率が100%を下回ると強制ロスカットになるケースもあります。

いずれにしても、維持率100%を下回ると、マージンコールか強制ロスカットがあるものとお考えください。口座開設するときに、このあたりのルールは、業者毎にチェックしてくださいね。

2.3.3. マージンコールと強制ロスカットは資金管理が甘い証拠

マージンコールや強制ロスカットは、常日頃からあっていいでしょうか。そんなことはありません。
これから先、マージンコールに合わないようにするのが、当然だとお考えください。強制ロスカットは、もってのほかです。

たとえば、プロトレーダーが、マージンコールや強制ロスカットにお世話になると思いますか?
そんなことはありませんね。ポジション量や損切り基準など、資金管理がしっかりしていれば、発動されることはないでしょう。ヘッジファンドや機関投資家で考えてみれば分かると思います。このような大口投資家が、強制ロスカットにかかったとしたらどうでしょうか。巨額な資金を失うどころか、組織が資金管理できないということになります。少し考えにくいですね。

機関投資家でも、わたしたち個人トレーダーでも、やっていることは同じです。全員が同じ土俵でトレードしているのです。

マージンコールを受けている時点で、危険なトレードをやっているとお考えください。もちろん、初心者であれば最初は強制ロスカットも経験すると思います。将来的にそうならないように、少額から実践で徐々に学んでいくイメージで良いでしょう。

レバレッジを最大限活用するために、最低限知っておくべきルールであることを、再度お伝えしておきます。マージンコールと強制ロスカットは、相場の急変動時でも損失を限定してくれますね。つまり、あなたを守ってくれる、心強いルールであるという位置づけにできるようにしましょう。

2.3.4. 証拠金維持率などの管理は取引口座で行える

証拠金維持率の計算を、取引のたびに計算機をたたいて行なうとしたら、とても面倒ですね。今日の必要証拠金はいくらで、評価損益がいくらだから維持率は・・・という計算は毎回できません。

取引会社には、必ず「口座照会」の項目があり、上述してきたような計算が、一目で分かるようになっています。たとえば、次の照会画面を見てください。

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口座資金(証拠金)10万円に対し、ドル円を1万ドル(1万通貨)のポジションをもっているときの例です。
必要証拠金や評価損益が分かり、維持率の計算方法も載っていますね。

今までに、このような画面をしっかり見たことが無い方は、必ず取引会社で確認をしてください。そして、じっくりと一つの項目を頭で計算しながら確認してください。FXの初歩的な資金管理です。手法はテクニックよりも先に、初期の段階で覚えてしまいましょう。

3.レバレッジを上手に活用して利益を出す5つのコツ

これまでは、レバレッジと2つの計算方法を見てきました。実践する前に知っておくべき、いわば免許証のようなものですので、トレードしながら覚えてください。

次に、レバレッジを活用して利益を出すためのコツを紹介します。トレードに取り組む際に、次の5つを少し意識していただくだけで、トレードで勝つという感覚が早く身につきます。手法ではなく考え方ですので、心に落とし込んでください。

 ・レバレッジを効かせる時期を誤らない
 ・レバレッジが効くからこそコツコツ勝つことが意味をなす
 ・レバレッジをかけるとメンタルへの影響がでる
 ・資金が少ないと高レバレッジでハイリスクを試みやすい投資心理に注意
 ・トレードスタイルによりレバレッジは変えるもの

詳しく見ていきます。

3.1. レバレッジを効かせる時期を誤らない

レバレッジを効かせる、というと、少ない資金で大きな取引し、高収益を狙うイメージを持つかもしれません。しかし、上述したように、リスクとリターンは同じです。ハイリターンを求めれば、当然ハイリスクになります。資金が少ないほど、資金に対する1回の損切り割合が大きく、安定とは程遠いトレードになります。

最初にやるべきことは、この逆です。

資金が少ないときこそ、レバレッジをおさえ、利益は追求せずに損失を限定しましょう。
この時期に、勝ち方を覚えることを優先させてください。レバレッジを効かせるのは、勝てるようになってからにしましょう。レバレッジを活用するのは、あなたがトレードルールを構築し、トレードで勝てるという自信をつけてからが良いタイミングです。

勝てるようになった状態でレバレッジを効かせ始めると、他の投資では考えられないような爆発的な利益が可能になるのです。

レバレッジは、勝てる人が使うからこそ、効果があるものです。資金が少ない人が使うもの、という間違った覚え方をしないようにしましょう。

3.2. レバレッジが効くからこそコツコツ勝つことが意味をなす

コツコツと利益を積み上げる、と聞くとどんなイメージをお持ちでしょうか。
FXで小さな利益を積み重ねるといった、理想的なスタイルだとお考えの方がいるかもしれません。一方、FXならレバレッジを効かせて短期間で莫大なリターンを得ることこそ、FXの魅力だと思う方もいるでしょう。

おススメは、前者です。

なぜかというと、コツコツといっても、レバレッジをかけると大きな利益を積み重ねるトレードが可能になるからです。将来的に、ということではなく、FXを始めた最初の頃は、という意味合いで捉えてください。

最初にコツコツを勝つやり方を身に付けると、レバレッジをかけるようになったとき、その勝ち方が生かせるようになります。引き続きコツコツトレードをやるのか、もしくは少しリスクをとってリターンを目指すのか、選択できるようになります。

一方、少額のときから、レバレッジを効かせてリターンを得るやり方だけを覚えてしまうと、それ以外できなくなる可能性があります。リスクと取ってリターンを得ることが病みつきになり、途中からコツコツやるトレードに切り替えることはできないでしょう。そうなると、ずっとリスクを取ることになり、大損するのは時間の問題になります。

初心者ほど、最初はコツコツと勝つ感覚を身に付けていきましょう。

3.3. レバレッジをかけるとメンタルへの影響がでる

「少額資金」でレバレッジをかけて「元手資金以上」の運用をすると、「損益の変動幅」が資金に対して大きくなることは上述しました。利益と損失の変動は、レバレッジの倍率どおりになります。レバレッジ1倍で1,000円の利益でも、25倍のレバレッジをかければ、同じ値動きで25,000円の利益になります。損失の場合も同様です。

資産増減が激しくなったとき、注意すべきことは、メンタルへ悪い影響が出ることです。

数秒ごとに含み損益が上下するという感覚は、日常生活では決して経験することがないものです。FXを始めて、資産がもの凄いスピードで上下するという恐怖に、初めて気付く方も多いでしょう。さらに、慣れていないのにレバレッジをかけると、たとえ含み益であろうと、メンタルへ影響が出ることは避けられません。

資産増減は、FXでは避けられないもので、それ自体決して悪いことではありません。経験を積めば、含み損益は変動するもので、重要なのはルールだと理解できます。そのため、メンタルへの悪影響はありません。注意するのは、資産増減の慣れていない初心者の頃です。

※ルールを構築するために必要なことは、「FXデイトレードを初心者が始めて勝てるようになるまでの全て」で解説していますので、お読みください。

少額のときこそ大きなポジションを取らない、というトレードを心がけてください。これを徹底すれば、レバレッジによるメンタルへの影響は無くなるはずです。

3.4. 資金が少ないと高レバレッジでハイリスクを試みやすい投資心理に注意

これは、FXを始めたばかりの方に、多くみられるパターンです。

資金が少ないときほど、高レバレッジでハイリターンを狙う傾向が高いです。ルールも決まっていない最初の頃は、このようなトレードが危険なことは上述しました。

博打ではないにしても、同じ感覚でやってしまう方もいるでしょう。たとえば、パチンコや競馬で、1回で多額の資金を購入する人は少ないです。ほとんどの人が、少額で大きく勝ちたいと願っているはずです。トレードも同様で、レバレッジが効くからといって、そのような願望が誤った資金管理に表れるのです。

危険だと分かっていても、そのような行動を取ってしまうのは、投資心理が深くかかわっています。この投資心理については、別のページ「FXの損切りルールを決めて勝ち続ける戦略を作る方法」で詳しく説明しています。是非お読みください。

投資心理は、ちょっと意識するだけで、かなり改善されます。冷静さを失って、負けに拍車をかけるような行動を取らないよう、ブレーキをかけてくれます。ルールとは関係ないからといって後回しにせず、初心者ほどメンタル維持が重要ですので、お読みください。

3.5. トレードスタイルによりレバレッジは変えるもの

上述したように、レバレッジをかけると、含み損益の変動は大きくなります。
かりに、スイングトレードのようにポジションの保有時間が長い場合、その変動幅が継続することで、メンタルへの影響がでてきます。一方、スキャルピングのように、保有時間が短い場合、変動幅に直面する時間は限られます。数秒から数分なら、メンタルへの影響も少ないといえます。

そこで、スイングトレードのように長期投資は低レバレッジで、スキャルピングのような短期売買を繰り返す場合は、高レバレッジで行なうことが一般的です。

スイングトレードが、最初から高レバレッジが危険であるということは分かりますね。ただし、スキャルピングなら高レバレッジが良い、というわけではなく、ルールを構築するとそのような傾向が高い、という意味合いでお考えください。初心者は、どんなトレードスタイルでも高レバレッジはリスクがあることを頭に入れ、あなた自身にプレッシャーがかからない範囲でレバレッジを活用してください。

まとめ

FXの最大の特徴は、レバレッジが25倍まで効くことです。リスクとリターンをよく理解し、レバレッジを上手に活用することで、他の投資では不可能な利益を上げることができます。最初から意気込んで高レバレッジにせず、実践を積むプロセスで、どれ位のレバレッジがいいのか決めていってください。ひとたび勝てるようになると、このレバレッジ効果で、信じられない資産増加が期待できるでしょう。まず、実践することからスタートしてください。

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ぶせな

FX専業トレーダー。FXに特化した投資歴は10年以上で、累計利益は1億円を超える。 リスクをおさえることに重点をおき、短期売買を繰り返すスキャルピングと長めに保有するデイトレードを得意とする。一時的な利益でなく、継続的に利益を上げ続ける独自の投資スタイル。

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