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FXレンジ相場(三角持ち合い)でトレードポイントを正確に見極める方法

12053137 - commodity trading

FXで利益を上げ続けるには、相場が変動するサイクルを活用する必要があります。

それは、「レンジ相場」→「ブレイク」→「トレンド相場」のサイクルです。そして、日々のトレードで一番利益を出しやすいのがトレンド相場です。トレンド相場は、レンジ相場からブレイクすることで発生するため、レンジとブレイクを理解することが最も重要になります。また、レンジ相場は、持ち合い相場ともいわれ、特に三角持ち合いを理解すると効果的に利益を出すことができるでしょう。

もしあなたが、レンジ/三角持ち合い/ブレイクをうまく見分けることができないと、トレードで勝つために必要な相場環境の把握ができていないため、たとえポジションを持っても、逆行することが多くなります。

また、自信が持てないままエントリーするため、少しでも含み損になると正常なメンタルが保てなくなって、精神的にもよくありません。このままでは、決してトレードでは勝つことはできません。

一方、レンジ/三角持ち合い/ブレイクを把握したうえでトレードを行なうと、どこでトレンドが発生しそうか、利益確定や損切りのポイントまで、一貫性のある戦略を立てることができます。これは、トレードで勝ち続けることを意味します。

これから、レンジ/三角持ち合い/ブレイクについて、まず基本を説明させて頂き、基本を理解した上で5つの応用ができるという点を、順番にお伝えさせて頂きます。どのようなトレード戦略を立てればいいのか、また、スキャルピング・デイトレード・スイングトレードで、トレードスタイルによる戦略の違いまで説明させて頂いています。
トレードで勝ちたいと思っている方は、徹底的に頭に叩き込むつもりでお読みください。

1.レンジ相場を理解しよう 

レンジとは、一定の間隔で上昇と下落を繰り返し、同じ値幅を行ったり来たりしていて、方向感のない状態のことです。これが、レンジ相場(持ち合い相場)です。レンジ相場では、一定の価格まで下げたら買われる、上げたら売られる、というように、値幅が限定的で売り買いの圧力が均衡のときに発生します。トレンド相場の前には必ずレンジ相場が形成され、相場の大半がレンジ相場、と言われるくらい、多く発生しています。

そして、詳しくは後述させていただきますが、レンジ相場は継続し続けることはなく、いつか必ずブレイクしますので、どちらにブレイクするのかを見極めることが重要です。

レンジ相場が分かれば、おのずとブレイク→トレンド相場と芋づる式に理解できますので、最初に覚えてしまえば効率よく全体が把握できます。

「ブレイク」とは、レンジ相場からトレンド相場へ以降するときの大きな上昇(下落)ですが、詳しく後述させていただいています。「レンジ」の章でも「ブレイク」という単語は出てきますので、この記事の最後までお読み頂いてから、再度「レンジ」を最初から読み返していただくと、さらに理解が深まると思いますので、何度も読み返してくださいね。

1.1. レンジ相場の見分け方(三角持ち合いの重要性)

では、レンジ相場を下図で見てみます。

①

ABの2本のラインがあります。

それぞれ、白い丸のポイントで支持、および抵抗されていて、一定のレンジ内で何度か上下しているのが分かりますね。
Aをレジスタンスライン、Bをサポートラインとお考え頂くとわかりやすいと思います。同じレジスタンス/サポートラインで2度3度と反転し、どちらにも抜けずに相場が行き詰っている状態です。

ABどちらも水平ラインですので、レンジ幅がそのまま横に移動していくイメージですね。このレンジ幅は、四角い箱型に見えることから、ボックス相場とも言います。

一方、サポートライン/レジスタンスラインのように、水平ラインではなく、トレンドラインがレンジ相場を形成する場合があります。トレンドラインは、ローソク足の高値(安値)を、切り上げていく(切り下げていく)とき、斜めに引けるラインですね。そのため、上図のようなボックスの形にはならず、「三角形」になります。

これを、「三角持ち合い」といい、レンジ相場を見分けるうえで、最も重要です。

なぜかというと、形が三角形であるため、チャート分析のときに見落としやすいからです。ボックス相場の場合は、水平ラインですので、常に真横にラインを引けばいいだけですね。しかし、三角持ち合いの場合はラインが斜めですので、毎回角度が違い、意識していないととても見つけにくいのです。

これは、私の経験上、あなたが思っている以上に、チャートから三角持ち合いのパターンを見つけることは難しいです。そのため、中途半端な知識や理解では、トレードで勝つために必要なチャート分析の精度が落ちます。

逆をいうと、他のトレーダーが見落としているときでも、あなたが三角持ち合いに常に気付くことができれば、安定したトレード戦略を立てることができるようになります。そして、この三角持ち合いは3つのパターンがあります。

これから余すことなく説明させていただきますので、頭に叩き込んでくださいね。

1.2. 三角持ち合いの3つのパターン

上述のように、三角持ち合いは次の3つのパターンがあります。

 ・上昇トレンドライン + レジスタンスライン
 ・下降トレンドライン + サポートライン
 ・上昇トレンドライン + 下降トレンドライン

それぞれ、詳しく見ていきます。

1.2.1 上昇トレンドラインとレジスタンスライン

下図を見てください。

④

ローソク足の下側は、安値が少しずつ切り上がり、上昇トレンドが引けますね。

一方、上側は同じ価格帯で、ラインは水平になりますので、レジスタンスラインです。レンジ幅が徐々に狭くなっていき、最終的に、ローソク足の行き場が無くなっていくのが分かります。これは、ブレイクの前ブレとなります。レンジ相場が次第に窮屈になってくると、溜まっていたパワーを放出するかのように、ブレイクします。

三角形の先端にいくと、ブレイクする、というようにお考えください。

同じチャートに、分かりやすくするために色付けしました。

⑤

三角形のレンジ相場ですので、三角持ち合いと言われるのも納得できますね。

なお、この三角持ち合いの形は、上図のように上にブレイクしやすいと覚えてください。
なぜなら、レンジのときから安値を切り上げているのは、すでに上昇したい力が働いているからです。すぐにトレンドを発生させるほどの力はまだ無く、レジスタンスラインで売り圧力に抵抗されている状態ですが、行き場を失ったローソク足はどちらかに進まなければなりません。そして、もともと介在していた買い勢力が一斉に買い注文を出して、ブレイク→トレンド相場となるわけです。

1.2.2. 下降トレンドラインとサポートライン

次は、上述とは逆の三角形のパターンです。下図を見てください。

②

ローソク足の下側は、安値が同じ価格帯で支持されており、サポートラインが引けます。

一方、上側は高値が切り下がっているため、下降トレンドラインが引けますね。レンジ幅が徐々に狭くなっていき、行き場を失ったローソク足の力は、ブレイクと共に解き放たれます。

先ほどと同様に、三角形に色を付けましたので、下図でご確認ください。

③

このパターンは、下にブレイクしやすいと覚えてください。
なぜなら、レンジ幅を形成している過程で、高値を徐々に切り下げているからです。すでに下にいく力が働いています。
ブレイクするポイントまで力をため込み、放出すべきポイントでしっかりとブレイクしていますね。

1.2.3. 上昇トレンドラインと下降トレンドライン

三角持合いの3つ目は、上昇トレンドラインと下降トレンドラインです。

⑥

高値を切り下げ、安値を切り上げていますので、2本のトレンドラインがひけます。色付けすると下図になります。

⑦

このパターンは、上述した2つとは違い、どちらにブレイクするか分からないのが特徴です。そのため、ブレイクするという準備はできても、安易に方向を決めてトレード戦略を立てないほうが良いです。他に根拠を探したり、様子見をする姿勢が必要です。

なお、三角持ち合いは、別名、「トライアングル」や「P波動」とも言われます。

三角持ち合い=トライアングル=P波動

1.2.4. 三角持合いは戦略が立てやすい

3つの三角持ち合いを説明させて頂きましたが、最初の2つのパターンは、どちらにブレイクするか事前に準備することができますね。そのため、あなたがトレード前にチャート分析をしっかりと行なえば、すぐにでも勝率の高いトレードができます。相場環境を把握することの大切さがお分かり頂けると思います。

再度、3つの三角持ち合いの形がブレイクする方向を、上図と合わせてチェックしておきましょう。

 ・レジスタンスライン+上昇トレンドライン → 上にブレイク
 ・サポートライン+下降トレンドライン → 下にブレイク
 ・上昇トレンドライン+下降トレンドライン → どちらか分からない(様子見)

なお、どんな相場でも、このようにブレイクするわけではありません。3つのパターンは、通常のパターンとして覚えておき、そうでないときに、いつもと違う相場になっていると考えてくださいね。

たとえば、レジスタンスライン+上昇トレンドラインで上にブレイクするはずなのに、下にブレイクしたとします。このときに、なぜ下へブレイクしたのか、根拠を探すようにしましょう。他の時間軸でローソク足を分析したり、ラインの引き方が間違っていないかチェックしたり、経済指標があるかもしれません。

また、通常と違うので、逆に強烈な下降トレンドが発生する可能性もあり、しばらく様子見をするのも良いでしょう。

このように、基本である通常のパターンを知っているからこそ、いつもと違う値動きに対応できるものです。上述した3つは、基本ですのでしっかり覚えてください。

1.3. レンジ相場の役割はトレンド相場を作るため

FXにおいて、売買高が急増して価格が動くのは、トレンド相場のときです。また、勝っている大半のトレーダーが利益を上げるときも、トレンド相場です。そのため、いつ、どんなトレンドが発生するのか、皆が待ち構えているものです。

つまり、レンジ相場とトレンド相場の、どちらを重要視しているかというと、トレンド相場です。

「レンジ相場」→「ブレイク」→「トレンド相場」のサイクルを思い出してください。

チャート形成のプロセスで、このサイクルは、どれも欠かせないものです。トレンド相場が発生するのは、レンジ相場がブレイクするから起こります。もし、レンジ相場がなければ、メリハリのない値動きとなり、トレンド相場が無くなってしまいます。しかし、実際は3つのサイクルをきちんと繰り返していて、トレンド相場の前には必ずレンジ相場が存在します。

値幅の少ないレンジ相場があるからこそ、値幅が出るトレンド相場が存在するのであり、レンジ相場は、トレンド相場をつくるために必要なプロセスとなります。相場の大半はレンジ相場、ということは述べましたが、トレンド相場で力を放出するために、レンジ相場で力をため込んでいるのです。

2.ブレイクアウトを理解しよう

ブレイク(=ブレイクアウト)とは、上述した一定のレンジ幅を突き抜けて、相場が一方向へ走り出すことです。上下それぞれで支持(抵抗)されていた壁をどちらかに突破するので、ブレイクと言います。

2.1. ブレイクアウトの見分け方

下図を見てください。

⑧

これは、最初に使用したチャートです。ABでレンジ幅を形成し、Cのポイントで上抜けていますね。Aの価格帯で抵抗となっていた、レジスタンスラインという壁を突破しているので、ここがブレイクです。

三角持ち合いのケースも見ておきます。

⑩

三角持ち合いを形成するまでに、すでに上昇トレンドです。その上で三角持ち合い(レジスタンスライン+上昇トレンドライン)ですので、相場が上にいきがたっているはイメージしやすいですね。

ブレイクアウトは、レンジ相場でも触れていますので、再度レンジ相場をお読み頂くとさらにご理解いただけると思います。
なお、この三角持ち合いのブレイクは、「持ち合い放れ」とも言います。

2.2. ブレイクアウトはトレンド相場の転換点となる

レンジ相場は、トレンド相場が発生するために必要なプロセスでしたね。そして、ブレイクアウトは、レンジ相場がトレンド相場へ切り替わる、転換点になります。レンジとトレンドの繋ぎ目で、いよいよ相場の流れが変わるポイントになるので、売買高が急増するときです。レンジの終点であり、また、トレンド相場の起点となりますので、次のように考えてください。

レンジ相場の終点 = ブレイクポイント = トレンド相場の起点

このように、レンジとブレイクは切っても切り離さないものですので、後述する実践的な見方をし、常に組み合わせて考えることが必要です。

3.レンジとブレイクを組み合わせた実践的な5つの見方

ここまでは基本的な事項を説明してきましたが、これから、応用編を5つお伝えします。普段、私が実践している大切なことを余すことなく説明させていただきますので、参考にしていただけると思います。

なお、レンジとブレイクアウトを単体で考えず、常に両方に言えることですので、この2つをイメージしながら読み進めてください。

3.1. レンジ相場の幅と時間でブレイクの大きさが分かる

トレンド相場は、レンジ相場を経由して発生していることは上述した通りです。そのため、レンジ相場の傾向から、ブレイク後にどのようなトレンドになるのか、予想することができます。その前ブレとして、次の2つがあります。

 ・レンジ相場の値幅が大きいほどトレンドも値幅が出る
 ・レンジ相場の時間が長いほどブレイク後のトレンドの時間も長くなる

次の図を見てください。

⑪

ABは三角持ち合いで、ともにブレイクしているのが分かります。どちらも、普通のブレイクです。

次の図は、上図を少し縮尺して、表示時間を増やしたチャートです。

⑫

縮尺したのでABが小さくなりましたが、同じチャートです。実は、AB以外にもレンジをブレイクしたポイントがあります。下図を見てください。

⑬

大きな三角持ち合いがありますね。ABは小さなブレイクですが、もっと大きなブレイクが発生しているのが分かりますね。ブレイク後のトレンドの値幅をチェックしてください。ABは、小さな三角持ち合いですので、ブレイクしても小さな値幅しか出ていません。しかし、大きな三角持ち合いがブレイクした後の、白い四角の箇所で分かるように、トレンドの値幅が大きくなっています。

また、三角持ち合いが形成されてからブレイクするまでの時間も見てください。持ち合いの時間が長いほど、ブレイク後のトレンドの時間も長いことが分かりますね。レンジの時間が長ければ長いほど、力が蓄積されます。

このように、トレンド相場は、レンジ相場の値幅(大きさ)と時間の長さに比例します。これを基本として覚え、違うパターンがきたら、いつもと違うので様子見するなどの考えを持つことができます。持ち合いが小さいのにブレイクが大きければ、何かニュースが出たのではないか、とすぐに切り替えることができますし、基本を理解しているからこそ、それを逸脱したときの対応ができることは、上述したとおりです。

3.2. ブレイク時に引っかかりやすいダマシを防ぐこと

ダマシとは、その方向へいくと見せかけて、すぐに反転してしまうことです。一度方向性を決めて進もうとしたものの、そっぽ向いてやっぱり止めた、と言っているようなもので、この場合では、ブレイクしてもトレンドが出ずに反転してしまうことです。

下図を見てください。

⑭

レンジ相場から、丸のポイントでブレイクしましたが、すぐに戻ってレンジ内に入ってしまいました。これがダマシです。
もし、このポイントでブレイクしたと判断し、売りポジションを持つと、すぐに損切りにあってしまいます。しかし、あなたが損切りしたあとに下降トレンドが発生していて、とても悔しい場面になりますね。

そして、このダマシは、頻繁に起こるものだと覚えておいてください。

たまにしか出現せず、気に留めておく程度で良い、というものではありません。1日の中でも何度も発生していて、日常的なものとして捉えてくださいね。

では、ダマシを回避するために、ダマシが発生する要因を考えてみます。
それは、次のような理由が考えられます。

 ・売りと買いの売買が急増する箇所なので、一瞬だけ注文が偏った
 ・銀行などの機関投資家がふるい落としをしている
 ・トレンドが出ないと判断されるといっせいに反対売買される
 ・あなた自身のレンジとブレイクの見方が間違っている

詳しく説明していきます。

3.2.1. 売買が急増するポイントではブレが発生する

レンジ相場からブレイクアウトするとき、売買が急増することは分かりますね。大量の注文が入るため、一瞬だけ売り注文よりも買い注文の方が多くなったり、その逆もあります。そのため、一時的に価格が上下にブレてしまうとお考えください。このときに、支持・抵抗となっていたラインを短期的にはみ出します。

3.2.2. 銀行などの機関投資家がふるい落としをしている

レンジ相場からブレイクするたびに、一度で綺麗なチャートを描いてトレンドが発生していたら、皆が同じポジションを持つため誰もが儲かることになります。しかし、現実は、損する投資家がいるからこそ、儲かる投資家が存在するものです。FXはゼロサムゲームであることを忘れてはいけません。

また、相場は、潤沢な資金を持っている銀行などの機関投資家がけん引しています。機関投資家が大量の注文を出すからこそ、トレンドは発生するものです。そこで、機関投資家は次のような行動をとります。

上図で考えてみます。

まず、サポートライン付近で一時的に大量の売りポジションを出します。そうすると、買いポジションを持っているトレーダーがいっせいに損切りの手仕舞い売りをします。ここで機関投資家が、追加の売り注文を出せば、下降トレンドが発生します。しかし、ここで売り注文は出さず、最初に出した売り注文をすぐに買戻しをします。そうすると、新規で売り注文を出したトレーダーも損切りとなり、ローソク足はいったん下抜けたはずのサポートラインをまた上抜け、ダマシが発生します。つまり、下げも上げも損切りをさせ、そのあと本来の下降トレンドが発生するわけです。

このように、ブレイクアウト付近では、ふるい落としがあって上下に振られるリスクがあります。特に、初心者の方はカモにされますので、注意してくださいね。

3.2.3. トレンドが出ないと判断されるといっせいに反対売買される

上述したことは、ダマシのことを知らないトレーダーが安易にポジションを持ち、損切りさせられる対象となります。
しかし、中級・上級トレーダーになると、当然ダマシを考慮してトレードを行ないます。

上図のサポートライン下抜けで、売りポジションを持っても、抜けが甘いと判断した中級・上級トレーダーは、今回はダマシではないか?と考え、含み損になる前にいっせいに買戻ししますので、反転する要因となります。さらに、機関投資家もダマシを狙った買い注文を出すので、上に行きやすくなり、サポートラインを下抜けたと思っても、一瞬で上にいくことがあります。

3.2.4. あなた自身のラインの取り方が間違っている

ラインの引き方が間違っていれば、ブレイクアウトのポイントが多少ずれてしまうことは想像できます。あなたがブレイクアウトすると予測していた価格帯で、相場は反応せず、予測とは全く違うポイントでブレイクすれば、ラインの引き方が間違っていたことに気付くのは簡単でしょう。

ここでいう間違いとは、大多数のトレーダーがブレイクアウトしそうだと判断するラインを引くことであって、ラインの引き方そのものではないことに注意が必要です。あなたが引いたラインが正しく、三角持ち合いが綺麗に形成されていれば、それは正しい引き方でしょう。しかし、その三角持ち合いよりも、もっと別の大きなレンジが意識されていれば、相場はそのレンジをブレイクする付近で動くことになります。

このように、意識されそうな(=相場が動きそうな)レンジ相場を見つけることが重要です。

また、このことをあなたが実践し、大多数のトレーダーが意識しそうなレンジ相場を発見できたとしても、かりにダマシがあると、引いたラインが間違っているのではないか?と疑い、ラインを消してしまうかもしれません。ダマシをダマシだと認識できないことです。

逆に、的外れのラインを引いているにも関わらずに、あなた自身は正しいと思い込み、ライン付近で上下したことをダマシだと思い、その後ピント外れのポジションを持つ可能性もあります。ダマシではないのに、これはダマシだ、と思い込んでしまうことです。

このように、ダマシは、売買が急増するポイントで発生し、さらに頻発するものであるがゆえに、チャート分析を迷ってしまう要因にもなります。ダマシなのか、それともあなたが意識しているラインが的外れなのかを、常に考えるようにしてください。

3.3. 過去のラインは消さない

上図と同じチャートで説明させていただきます。

⑮

サポートラインを下抜けて、ダマシが発生したあと、下降トレンドになっています。そのとき、矢印の箇所では、レジスタンスラインに転換しているのが分かります。もし、ダマシが発生したと思い、ラインを引き直そうとして、このラインを消してしまうと、このレジスタンスラインを把握することはできませんね。新しいラインを引き直しているうちに迷いが生じ、適切なトレード戦略を立てることが難しくなるでしょう。

このように、ダマシが発生しても、どちらかに完全にブレイクしてトレンドが発生するまでは、ラインは消さずに残しておいた方が良いです。ただし、上述したように、そもそもレンジの取り方が間違っていたら全てが台無しですので、その点は良く見分けるようにしてください。

ブレイクしなかった側のライン(上図ではレジスタンスライン)も、そのまま機能し続けますので、次にブレイクするまで引いておくことがおススメです。次回このレジスタンスラインに近づいてくると、さらに抵抗力が増していますので、一度引いたラインは継続して観察するようにしてください。

3.4. 異なる時間軸のチャートを組み合わせて判断する

これまでは説明させていただいたことは、どの時間軸のチャートでも同じ見方になります。5分足・15分足・日足など、共通しているとお考えください。

そして、より勝率の高いトレードをおこなうには、一つの時間軸だけで判断するのではなく、異なる時間軸を組み合わせて判断する必要があります。

なぜかというと、あなた以外の投資家が、様々な時間軸のチャートを見ているからです。たとえば、あなたが1分足のチャートを見ているとします。しかし、典型的なレンジ相場が1時間足で形成されていれば、多くの投資家は1時間足のブレイクアウトを狙うでしょう。そのため、あなたが見ている1分足では誰も意識しておらず、勝てる土俵にすら立てていない状況になりかねません。

下図の5分足を見てください。

⑯

三角持ち合いがAの箇所で一瞬ブレイクしましたが、ヒゲをつけて急反落しています。ダマシだったということですね。
もし、5分足だけ見てブレイクを狙った買い注文を出していたら、すぐに含み損です。

では、同じ場面を1時間足で見てみます。

⑰

5分足では分からなかった状況が、1時間足では分かりますね。5分足のAの箇所は、1時間足ではまだレジスタンスラインを抜けておらず、完全に止められています。また、過去にさかのぼると、サポートラインがレジスタンスラインに転換したプロセスも1時間足で把握できます。あなたが買い注文を出したAのポイントは、かなり強い抵抗力があることが分かります。それを知らずに、安易にブレイクを期待してトレードしても、勝てないことがお分かりいただけると思います。

このように、様々な時間軸でチャート分析をしてください。

今回は5分足と1時間足で説明させていただきましたが、注目される時間軸は、チャートの形により日々変動しますので、一概にどの時間軸が重要とはいえません。全ての時間軸が重要ということですので、型にはまったラインを引くのではなく、いろいろな時間軸で分析をして、その日の相場に合わせてトレード戦略を立てるようにしてください。

また、その通貨ペア自体が注目されていない時期だと、たとえブレイクしても売買高が増えません。そのため、トレンド方向へポジションを持つ投資家も少ないことを意味し、ダマシが多くなったり、たとえブレイクしてもだらだらとした値動きになることも覚えておくと良いでしょう。

3.5. スキャルピングとデイトレード/スイングトレードではブレイクアウト戦略が異なる

次に、トレードスタイルによる戦略の違いについて、説明させていただきます。
トレードスタイルには、次の3つがありました。

 ・スキャルピング
 ・デイトレード
 ・スイングトレード

これまで説明させていただいた内容は、レンジとブレイクの基本ですので、どのト時間軸・レードスタイルでも必要な見方です。

そして、実際に利益を上げるには、この3つのスタイルのうち、どれを選ぶかによって戦略を変える必要があります。
そこで、戦略の立て方を次の3つに分類しました。

 ・3つのトレードスタイル全てに共通した戦略
 ・スキャルピング特有の戦略
 ・デイトレード・スイングトレード特有の戦略

それぞれ、詳しく見ていきます。

3.5.1. ブレイクアウト狙いは形ができるまで待つ

まず、3つのトレードスタイル全てに共通した戦略です。
下図の三角持ち合いを見てください。

④

ブレイクするまで、レジスタンスラインと上昇トレンドラインで、何度も反転していることが分かります。ローソク足の上下動が徐々に狭くなっていき、いよいよ行き場を失ってブレイクしています。三角持ち合いの先端部分まで行こうとしていますね。このように、ブレイクアウトしてトレンドが発生するためには、しばらくそのレンジ幅で時間をかけて3度4度と反転して膠着するものであることは、上述したとおりで、再度思い出してください。

そして、ブレイクアウト狙いのトレードは、このような、形がきちんと形成されたチャートを狙うことです。レンジ相場の幅と時間でブレイクの大きさが分かることも上述しましたが、大半のトレーダーがブレイクしたら大きいと判断できるレンジ相場のときに、あなたも狙うことが重要です。小さいブレイクばかり狙っていると、勝率が落ちてメンタルが崩れたり、負けが続いたあとに大きなブレイクが狙えそうだと、取り返そうとして大きなロットでトレードしたりします。

そこで、最初からトレンドが出そうな形のときにのみ、トレードするようにしましょう。

間違っても、ブレイクを期待して、レンジ相場が出来始たばかりの段階でエントリーしないことです。上図の三角持ち合いを発見した場合でも、ローソク足が先端付近に行く前にエントリーしないことです。期待でトレードするのはなく、形ができてからエントリーするくせを付けてくださいね。

どのトレードスタイルでも、上述したことが前提で戦略を分けることができます。これを頭に入れて、読み進めてください。

3.5.2. スキャルピングはダマシを考慮しなくて良い

スキャルピングは、ブレイクした瞬間に、数pips~数十pipsといった小さい利幅を狙うトレードです。

ポジションの保有時間が短く、すぐ利益確定しますので、その後、ブレイク方向へ進んでいくのか、ダマシで反転してくるのかは、損益に影響はありません。たとえ、ダマシで反転しても、既に決済を終えていれば問題ありませんね。

ここで勘違いしてはいけない点があります。
それは、ブレイクしていないのにブレイクを狙ってエントリーし、結果、ブレイクしなかったということです。これは、ブレイクポイントの判断が正しくなかったただけで、決してダマシではありません。ダマシとは、ブレイクしたあとに反転することでしたね。

つまり、ダマシを考慮しなくて良いというのは、ブレイクアウトのポイントが正確に判断でき、ブレイク時にエントリーできていることが前提ですので、間違えないようにしてください。

このように、エントリーしたあとのダマシを考慮しなくて良いのは、スキャルピングのメリットと言えます。ブレイクの度にダマシがあるのではないか?と、ヒヤヒヤすることが無くなります。

3.5.3.  デイトレード/スイングトレードは待つことができれば凄い利益が出る

デイトレード・スイングトレードのように、ポジションを長く持つ場合、ダマシを防がなければなりません。ブレイクしてから、その方向へトレンドが発生しなければ、損切りとなりますね。毎回ダマシに引っかかっていては、トレードでは勝てません。

そこで、ポジションを長く持つときは、次のような判断をしてください。

 ・ダマシを防ぐために、ブレイクしてもすぐに飛び乗らないこと
 ・上にブレイクしたら、押し目を待つ
 ・下にブレイクしたら、戻りを待つ

この3つが実行できれば、高確率のトレードができます。
下図を見てください。

⑱

ABのような小さなレンジ相場からのブレイクを狙うよりも、大きなレンジ相場でのブレイクを狙う方が、より勝率が上がることは、上述した通りです。

色がついた大きな三角持ち合いを見てください。左側の矢印でブレイクしたとき、もし飛び乗って買いポジションをもっていたら、どうなっているでしょうか。

いったん含み益が出ましたが、ブレイクした価格帯(右側の矢印の箇所)まで、下がってきています。このとき、含み益だったポジションが含み損に変わります。そうなると、これはダマシで含み損が増える可能性があることから、ポジションをいったん決済したくなる感情が働きます。そして、決済後に様子見をしているうちに、トレンドが出てしまい、トレンドに乗ることができないで終わってしまいますね。いつもこのようなエントリータイミングだとどうでしょうか。これでは、エントリーしてから、ダマシが無いかドキドキしながら様子見をすることになり、ダマシが発生しないことを祈るしかありません。勝ち続けるトレードでは無いことは、お分かりいただけると思います。

そこで、次のようにお考えください。

エントリーしてから様子見をするのではなく、ブレイク後もエントリーせず、しばらく様子見をします。
そして、ダマシではなく、トレンド相場になるポイントまで待つことです。そのポイントとは、上昇トレンドなら押し目、下降トレンドなら戻りポイントです。上昇トレンドで説明させていただきます。

上図のように、ブレイクして上昇トレンド相場が発生すると、ブレイクしたライン(価格帯)より下にくることがありません。ブレイク後のラインの役割転換をイメージしていただければ、分かりやすいと思います。それが、右側の矢印です。

もしトレンドが出るなら、このポイントから上昇トレンドになります。つまり、ここで初めてエントリーすると良いでしょう。そして、このような押し目ポイントは、よく発生します。

では、ポジションが逆にいったらどうするのか?という疑問が出てくると思います。

そのときは、サポートラインを下抜けることになりますので、いったん損切りをすれば良いです。トレンドが発生する確率が高い、ということであり、100%上昇トレンドになるわけではありません。しかし、上昇トレンドになったとき、上図のように、もの凄い利益が出ることも確かです。損が小さく、利が大きいですね。さらに、勝率も高いポイントなので、ここまで待ってからエントリーすることを、おススメします。このようなトレードを毎日行うこと、それは、安定して勝てることを意味します。

上昇トレンドラインと下降トレンドラインで違う点はありませんので、下降トレンドの場合は、全て逆にお考えください。

まとめ

これまでお伝えしてきました、レンジ/三角持ち合い/ブレイクは、相場の中枢をになう働きをしています。安定したトレード戦略を立てるには、この3つを極めることが一番の近道です。そのうえで、あなたのスタイルに合わせたやり方を実践すれば、高い確率でトレードでは勝つことができます。

今まで理解があいまいだった方は、この機会にしっかり理解してくださいね。そのために、何度でも読みかえしてください。説明させていただいたことは、全て相場の仕組みであり、日々同じような相場が繰り返されます。何度も経験していただくことで、心底から実感していただけると思います。

トレードでは、勝つための努力を惜しまなければ、何かをきっかけに勝てるようになります。是非、レンジ/三角持ち合い/ブレイクを意識しながらチャートを見てください。

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ぶせな

FX専業トレーダー。FXに特化した投資歴は10年以上で、累計利益は1億円を超える。 リスクをおさえることに重点をおき、短期売買を繰り返すスキャルピングと長めに保有するデイトレードを得意とする。一時的な利益でなく、継続的に利益を上げ続ける独自の投資スタイル。

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