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FXトレンドラインで相場の動きを見極める4つのステップ

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FXでは、「トレンド相場」「レンジ相場」の2種類があります。
利益を出すためには、トレードを行なう前に、この2つを確実に把握してからトレード戦略をたてることが必須です。そして、トレンドを把握するために、とても有効なのがトレンドラインです。トレンドラインとは、斜めに引くラインです。

トレンドラインは、とてもシンプルでFXでは有名なツールですので、大多数のトレーダーが引いています。そのため、価格がトレンドラインに近づくと、売買量が急増し、価格が動き出すことが多くなります。正確なトレンドラインが引けるようになると、この相場が動き出すポイントや、止まるポイントが分かるようになります。結果、常に利益を上げるチャンスを得ることができるでしょう。

しかし、トレンドラインを引いただけでは、安定して利益を上げることはできません。

あなたに行なって頂きたいことは、トレンドラインを引くだけでなく、引いたあとのトレード戦略までしっかり立てることです。なぜなら、トレンドラインの役割は1つではないからです。もし、トレンドラインの役割や使い方が1つなら、引き方さえ覚えれば簡単にトレードは勝てるようになるでしょう。実際は、そんなに甘いものではありません。

今回は、トレンドラインの引き方から使い方まで、そして、トレード戦略を立てて利益を出すまで詳しく解説しています。実際に、私が利益を上げている方法ですので、是非読んでいただき、参考にしてください。

1.トレンドラインとは何かを理解しよう

最初に理解していただきたいことは、トレンドラインで何ができるようになるか、ということです。
トレンドラインを引くことで、相場環境を正しく把握することができ、高勝率のトレード戦略を立てることができるようになります。そのために、正確なトレンドラインを引く必要があるのです。

下図を見てください。あなたが、その日トレードを始めようと、チャートを開いたとイメージしてください。

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このチャートを見ただけでは、トレード戦略を立てるのは難しそうですね。
では、トレンド相場なのか、レンジ相場なのかを把握するため、トレンドラインを引いてみます。

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これがトレンドラインです。

1.1. トレンドラインには2種類ある

トレンド相場には、上昇トレンド/下降トレンドの2つがあることを思い出してください。同様に、トレンドラインも次の2種類があります。

 ・上昇トレンドライン
 ・下降トレンドライン

上図のトレンドラインの傾きを見てください。右肩上がりになっていますね。これが、上昇トレンドラインです。

一方、右肩下がりの場合、下降トレンドラインといいます。
順番に説明していきます。

1.1.1 上昇トレンドライン

上昇トレンドラインは、ローソク足の目立った安値を2つ以上見つけたら、点と点を結ぶようにラインを引くとできます。上図では、AとBが目立った安値ですので、AからBへ、ラインを引いてそのまま伸ばしていきます。
ローソク足が徐々に安値を切り上げている事がポイントです。

1.1.2. 下降トレンドライン

一方、下降トレンドラインは、2つ以上の高値を線で結ぶと引くことができます。上昇トレンドラインの反対です。
下図を見てください。

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AとBを結んでそのまま伸ばして引くことができました。
2本のトレンドラインを組み合わせたのが、次のチャートです。

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何も引いてなかった最初のチャートより、トレンドラインを引く事で現在のトレンド傾向をつかむ事ができますね。
トレンドとは相場の流れであり、トレンドラインは名前の通り相場の流れを示してくれる1本の線です。

1.1.3. チャートは左から右へ見る

トレンドラインを引くために、高値と安値を見つけるとき、チャートを左から右に見るようにすると良いです。過去の時間から現在に至るまでを見るイメージです。そうすることで、実際の値動きを想像しながらチャートを追っていけます。
次のように考えてみてください。

「ここが安値となって反発している、トレンドラインの起点になりそうだ。その後はレンジ相場を経て、上昇トレンド発生した。ここで前日の高値をブレイクし、いったん反落したあと、また上昇している。つまり、上昇トレンド中の安値が2つできて、トレンドラインが引ける。」

このように、実況するつもりでチャートのプロセスを見ていくと、かなり実践的な練習ができます。短期間でめきめき上達するはずです。

何も考えずに安値だけを発見しようとしても、それは単なるラインを引く作業でしかないので、ラインを引いてからそのラインがどう機能していくのか、考えることができません。これでは、意味のないチャート分析をしていることになります。

トレンドラインを引いたけど、ここからのトレード戦略が分からない、というトレーダーは多いですが、ほとんどの場合が、上述したように、作業にとどまっているから分からないのです。

1.2. なぜトレンドラインで価格が反転するのか

相場は、「トレンド相場」→「レンジ相場」→「トレンド相場」を繰り返していますね。そして、トレンド相場には上昇トレンドと下降トレンドがあることを再度思い出してください。上昇トレンドでも、一方向へ上昇し続ける事はなく、上下動を繰り返しながら結果として上昇していきますね。つまり、上昇トレンドの最中でも一時的に価格が下がります。

FXでは、この一時的に下がる場面を、絶好の買い場だと待ち構えているトレーダーが、とても多いです。
なぜなら、上昇トレンド中の一時的な下げ局面では、このあと上昇して高値を更新していくと判断されるからです。そのため、上昇トレンド中に反落すると、買い場ではないかと強く意識されます。

しかし、問題が一つあります。

たとえ反落し始め、このあとまた上昇していくと分かっても、いつ、どの価格で買えばいいのか、目安となる基準がありませんね。このあと上昇していくのだから、反落し始めたら適当に買えばいい、というわけにはいきません。

そこで、トレンドラインを引いて、トレンドラインに当たったら買おう、と意識されるようになります。これは、あなただけではなく、世界中のトレーダーがトレンドラインを引いて、ここに価格が落ちてくるまで待っています。そのため、トレンドラインに価格があたると、売買高が急増する傾向が非常に高いのです。

また、詳しくは後述しますが、トレンドラインで必ず価格が反発するものではありません。いずれは、下抜けて下落していきます。ひとつのトレンドが永遠に続くことがないからです。

トレンドラインで反発するのか、それとも下抜けていくかを見極めることがトレードでは重要です。

2.トレンドラインを引くときの3つの注意点

トレンドラインをいざ自分で引こうとすると、最初は戸惑う方も少なくないと思います。そこで、初心者の方に特に意識していただきたい重要なポイントを、3つお伝えします。

 ・コツはローソク足の実体にあわせること
 ・サポートライン/レジスタンスラインと比較すると分かりやすいこと
 ・最初から完璧なラインを引こうとしないこと

それぞれ、詳しく解説していきます。

2.1 コツはローソク足の実体にあわせる

初心者の方は、トレンドラインを引くときに、ローソク足のヒゲに合わせるか、実体に合わせるのかで一度は迷ってしまいます。おススメは、実体どうしに合わせて引くことです。その理由について説明します。

FXは、経済指標や要人発言があると、数分間で価格が上下に乱高下することがあります。このとき、ローソク足の上と下に長いヒゲができます。ヒゲの上側が、そのローソク足の最高値で、ヒゲの下側が最安値ですね。

1本のローソク足で上下に長いヒゲがあるとき、これは、価格がどちらにいくか迷っている状態です。一時的に乱高下しただけで、本来のローソク足の値動きから逸脱した状態です。最終的に、「終値」が落ち着きどころの価格になり、この終値が、ローソク足の本来のあるべき価格に収束したといえます。

よって、トレンドラインを引く場合は、終値を起点にすると良いでしょう。

経済指標時にかかわらず、通常の相場でも同様のことが言えます。値動きが大きいか小さいかでヒゲの長さは変わってきますが、実体の方が意識されやすいことは覚えておいてください。
下図を見てください。トレンドラインを引いてみます。

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Aの箇所では、ヒゲが何本もあります。どのヒゲを起点にしたらいいか、これでは迷ってしまいますね。そこで、ローソク足の実体の最安値を起点として選びます。そして、Bと結ぶとトレンドラインが引けます。

このあと、Cで価格がぴったり反発していますので、このトレンドラインの引き方が他のトレーダーにも意識されていたことが分かります。このように、ヒゲか実体か迷ったら、まず実体どうしを結んで引くと良いでしょう。

では、常に実体どうしだけしか引かないかというと、そのようなことはありません。実体→ヒゲのパターンや、ヒゲ→実体の場合もあります。上図のようにヒゲが密集していて、迷った場合に最初に実体どうしを引いてみる、ということです。まず実体どうしを引いたら、次にヒゲ→実体を引いたり、実体→ヒゲを引いたり、様々なケースを想定することが大事です。

このあと説明させて頂きますが、最初から完璧なトレンドラインを引こうとしない方が良いです。

2.2 サポートライン/レジスタンスラインと比較するとわかりやすい

トレンドラインは、上述のように「斜め」に引くラインですが、サポートライン/レジスタンスラインは、「水平」に引くラインでしたね。
トレンドラインもサポートライン/レジスタンスラインも、ラインの角度が違うだけで、考え方は同じです。

どのようなことか、説明します。

サポートラインは、価格がそれ以上下落しないように「支持」している価格帯です。ローソク足がサポートライン付近にくると、買い注文が増えます。かりに、買い支えができずに下にブレイクすると、今度は売り圧力が増えますね。トレンドが開始し、そして終息するポイントでした。どちらしても、売買高が急増し、相場が動くポイントになります。

この、相場が動くポイントということを頭に入れて、トレンドラインも次のようにお考えください。

上昇トレンドにのって買いポジションを持っているトレーダーは、トレンドが継続する限り、含み益の状態です。そして、そのトレンドが継続しているかどうか、判断するのがトレンドラインです。上昇トレンドラインを下に抜けると、このトレンドはいったん終了し、下落すると考えます。そうすると、手仕舞い売りが出やすくなります。同時に、上昇トレンドが終わったことから、下落を狙った新規の売り注文も出ます。

かりに、トレンドライン下抜けずに反発しても、それは売り圧力より買い圧力が強いことを意味しますので、どちらにしても、トレンドライン付近では売買高が急増するポイントです。つまり、サポートライン/レジスタンスラインと同様に、トレンドラインは、売買が急増して相場が動くポイントになります。

FXでは、相場が動くポイントで売買戦略を立てる必要がありますので、トレンドラインはとても大切です。

上述したことをふまえて、下図をご覧ください。

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ABCが上昇トレンドラインで、Cで下抜けています。そして、DEでサポートラインになっていた価格帯は、Fで反発していることが分かります。ラインに当たって価格が動いていますね。このチャートは、上述の「コツはローソク足の実体に合わせる」で説明させて頂いたチャートと同じものです。

このように、トレンドラインとサポートラインを引くことで、確度の高いトレード戦略を立てるために絶対に把握すべき、「相場の流れ」がよくお分かりいただけると思います。

2.3. 最初から完璧なラインを引こうとしない

初心者の方は、チャートを開いてトレンドラインを引くときに、次のように考えがちです。

 ・使えそうなラインを1本だけ引きたい
 ・何本も引いているとチャートが見にくくなる
 ・結局どのラインを見たらいいのだろうか
 ・引いたラインが機能しているのか分からない

このように、私も最初はとにかく迷いました。しかし、最初から完璧なトレンドラインを引こうとするから大変になるのであり、完璧を求めないことがおススメです。むしろ、最初の1本で精度の高いトレンドラインを引くことは無理だとお考えいただいた方が良いです。

チャートを開いたら、考えず過ぎずにトレンドラインをたくさん引いてみてください。練習のつもりでチャートが見づらくなるくらいに引き、そのあと、徐々にトレンドラインを消したり動かしたりすることがおススメです。
下図を見てください。

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トレンドラインをたくさん引いてみました。このチャートは、最初に使用したチャートと同じものです。練習のためにたくさん引くと、白の上昇トレンドラインと赤の下降トレンドラインが引けます。たくさん引いてから徐々に消していき、最終的に残った、黄色の上昇トレンドラインと下降トレンドラインの2本だけで説明させていただきました。

短いトレンドラインよりも、長いトレンドラインを残していくイメージで行なうと良いでしょう。

長いトレンドラインの方が、意識しているトレーダーも多くなる、とお考えください。ラインが長くなること、つまり、トレンドの時間が長ければ、意識される度合いも強くなります。
ここで、1点注意して頂きたいことがあります。

自動でトレンドラインを引いてくれるツールがありますが、それを最初から使わないことです。なぜなら、自分で引くことができなければ、スキルが全く身につかないからです。上述したことを再度思い出してください。

トレンドラインを引くために、高値と安値を見つけるとき、チャートを左から右に見るようにすると良いことは述べました。このとき、実況するつもりでチャートのプロセスを左から右へ見ていくと、かなり実践的な練習ができます。自動でトレンドラインが引けるツールを使うと、このプロセスを省略してしまうため、練習にならないです。

もし、ツールが使えなくなったら、また初心者に戻ってしまうことになります。

.トレンドラインを最大限活用するための2つのルール

ここまで、基本的な引き方について説明させて頂きました。

次に、トレンドラインの特徴を見ていきます。トレンドラインは1本ずつ引いていきますが、実際のトレードでは、何本も引いて相場を分析することが重要です。機能しているトレンドラインを1本だけ引くのではなく、何本も引くことができれば、より深く相場の流れを把握できます。

トレンドラインを最大限活用し、確度の高いトレード戦略を立てるために、覚えて頂きたいポイントが2つあります。

 ・トレンドラインは反発とブレイクで起点が異なる
 ・トレンドラインは3段階で進む

この2つは、トレンドラインから戦略を立てるうえで、ものすごく重要となりますので、徹底的に頭に叩き込んでください。

3.1. トレンドラインは反発とブレイクで起点が異なる

トレンドには、必ず起点があります。トレンドが発生するときとトレンドが終わるときで、トレンドラインの起点が異なりますので、次にように覚えてください。

 ・起点が同じ → トレンドが終わる
 ・起点が違う → トレンドが継続する

どのようなことか、順番に説明します。

3.1.1. トレンドラインの起点が同じ場合

まず、起点が同じ場合を説明させて頂きます。
トレンドラインの起点が同じ場合は、トレンドが終わるときです。
下図を見てください。

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Aを起点として、1・2・3のトレンドラインが3本ありますね。
Aでは、ヒゲが何本もありますので、ヒゲを抜いて実体を起点とします。そして、AB間を結ぶとトレンドラインが引けますね。1本目のトレンドラインです。Cでこのトレンドラインを下抜けましたが、この後のローソク足をよく見てください。Dで反発しているので、AD間で新しいトレンドラインが引けました。これが、2本目のトレンドラインです。その後、Eで下抜けました。

次に、Fで反発しましたので、AF間でまたトレンドラインが引けます。3本目のトレンドラインですね。Gでは、反発しないで下抜けています。

このように、最初の起点(今回はA)から引いたトレンドラインを、たとえ下抜けたとしても、同じ起点(A)から違うトレンドラインが引けるのです。あなたが引いたトレンドラインを下抜けたあとも、同じ起点から引けるかどうか、意識してみてください。

また、トレンドラインの角度が1→2→3の順番に緩やかになっていることも注目してください。
同じ起点をずっと追いかけて観察することで、上昇トレンドからレンジ相場(もしくは下降トレンド)になるプロセスがよく分かります。

下図を見てください。

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これは、上図と同じチャートですが、1のトレンドラインを下抜けた後の値動きが、お分かり頂けると思います。
相場は、一方向へ進む事は無く、トレンドラインで反発したりブレイクしたり、上下動を繰り返しながら動いています。

上昇トレンドの場合を説明してきましたが、下降トレンドの場合も同じですので、下図で確認してください。

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Aが起点となって、1→2→3の順番でトレンドラインを引くことができます。

3.1.2. トレンドラインの起点が違う場合

次に、トレンドラインの起点が違うパターンを見ていきます。これは、トレンドが継続する場合です。
下図を見てください。

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1→2→3の順番でトレンドラインが引けますが、起点がそれぞれ違うのがお分かりいただけると思います。
AB間のトレンドラインは、トレンドが開始したラインです。その後、トレンドが継続することでBCのトレンドラインとなり、最後はCD間でトレンドラインが引けます。

このように、トレンドが継続すると、必ずトレンドラインの起点が変わり、トレンドラインの角度も急になっていきます。今回だと、起点はA→B→Cと移動しています。

トレンドが継続する時は、このように段階的にトレンドラインの角度が強くなることを覚えてください。
前述の、トレンドラインを下抜ける場合と、ラインの角度が逆になっていることが分かりますね。

もう一度まとめると、次のようになりますので、理解して読み進めてください。

《トレンドラインの起点が同じ場合》

 ・トレンドが終わるとき
 ・トレンドラインの角度は緩やかになっていく

《トレンドラインの起点が違う場合》

 ・トレンドが開始するとき
 ・トレンドラインの角度は急になっていく

3.2. トレンドラインは3段階で進む

上述した内容は、トレンドラインの角度に焦点をあてて説明させて頂きました。

次に覚えて頂きたいのは、角度が変わる回数です。今一度、上図を確認して頂きたいのですが、いずれも、トレンドラインの角度が変わる回数は、「3回」ですね。起点が同じ場合も違う場合も、トレンドラインの角度が変わる回数は、3回が基本だと覚えてください。

つまり、角度が異なる3本のラインがセットになります。

では、3回しか無いかというと、そんなことはありません。
例えば、上昇トレンドが開始したとき、2段階のトレンドラインが引けたとします。しかし、3段階目のトレンドが出ることなく、2段階目のトレンドラインを下抜けする場合もあります。この場合は、3段階目が出なかったので、トレンドが継続する力が弱いと判断すると良いでしょう。

逆に、3段階目のトレンドラインにのり、さらにここから急上昇して4段階目のトレンドラインが引けると、トレンドの力が強いと判断できます。同時に、急激なトレンドは長続きしませんので、一時的な反転も近いと想定することもできます。

つまり、トレンドラインを順番に下抜けることを想定し、起点が同じトレンドラインを引いて待つこともできますね。

このように、相場の把握がしやすい3段階(3本)を基本とし、これよりもラインが多いか少ないかで、トレンドの強弱を判断することができます。私の経験上、この「3」という数字は、どの時間軸にトレンドラインを引いても、同様に機能しますので、基本にするにはとてもおススメの数字です。

4.トレンドラインのブレイクの見方とトレード戦略の実例

次に、トレンドラインをブレイクしたあとの見方と、それを活用したトレード戦略を詳しく説明させていただきます。

上述しましたが、トレンドラインは常に反転するものでありません。反転するか、ブレイクするか、どちらの可能性も視野に入れて相場を見る必要があります。ブレイクについて覚えていただければ、いよいよトレンドラインで利益を上げることができますので、最後まで是非お読みください。

4.1. トレンドラインのブレイクの見方

たとえば、上昇トレンドラインが引けると、ローソク足がトレンドラインにぶつかったら「買い」という戦略があります。しかし、これだけではとても危険です。それは、トレンドラインを下抜ける可能性を考慮していないからです。

4.1.1. トレンドラインはいずれブレイクする

1本のトレンドラインが、永遠に継続することはありません。いずれブレイクし、そのトレンドは終了します。
下図を見てください。

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矢印のポイントで、トレンドラインにのっているから、という理由だけで「買い」注文を入れると、すぐに下抜けて損切りになります。

これは、トレンドラインに当たる回数が多くなればなるほど、また反発するのではないか、という考えから、そろそろブレイクするのではないか、と考えるトレーダーの割合が多くなるからです。

トレンドラインに3回・4回とあたると、いよいよブレイクすることになります。トレンドラインは、いずれブレイクする、ということを頭に入れてください。

4.1.2. ブレイク後はサポートとレジスタンスの役割がかわる

価格がトレンドラインを下抜けると、そのラインの役目は終わったと考えるかもしれません。しかし、トレンドラインを下抜けると、今度は違う役割を果たします。
下図を見てください。

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ABとトレンドラインが引けますね。Bは、価格がここから下落しないように、支持しているポイントです。その後、赤丸のポイントで下抜けました。ここでは、買い勢力を支持できなかったことを意味します。

そして、Cを見ると、今度はトレンドラインより上にいけない状態です。これはは、価格が上に行かないよう抵抗しているラインになったからです。

このように、ひとたびトレンドラインをブレイクすると、役割が転換することを覚えてください。

サポートラインがレジスタンスラインに転換するイメージを持つと分かりやすいです。サポートラインをブレイクすると、買いポジションを持っていたトレーダーが手仕舞いし、新規の売り注文が入りますので、同じ価格帯がレジスタンスラインになります。

トレンドラインも同様です。トレンドラインをブレイクすると、買いポジションを持っていたトレーダーが手仕舞いし、新規の売り注文が入りますので、売り圧力が急増します。

4.1.3. サポートライン/レジスタンスラインとの違い

注意すべき点は、「支持する」価格帯と「抵抗する」価格帯が、サポートライン/レジスタンスラインとトレンドラインでは違うことです。サポートライン/レジスタンスラインは、水平ラインですので同じ価格帯になりますが、トレンドラインは価格帯が異なります。
上図のCやDのポイントです。ブレイクした赤丸のポイントと比較すると、抵抗されているCとDの価格帯は違うことが分かりますね。

トレンドラインの角度により価格帯が異なってきますので、よく観察していないと見落としますので注意が必要です。

4.2. トレンドラインを使った効果抜群のトレード戦略

これまでに、上述したことをふまえ、実際のトレード戦略を紹介させて頂きます。
トレンドラインを引く理由を、今一度確認しておきましょう。

トレンドラインは、相場の流れを正確に把握して、確度の高い売買根拠を見つけるためです。決して、引くだけで終わりではありませんね。たとえ、あなたが正確なトレンドラインを引いたとしても、「引いた後」の売買で利益を上げなければ、目的は達成していません。

トレンドラインを引いた後、売買根拠を見つけるためのコツは、次の2点です。

 ・トレンドライン1本で判断しないこと
 ・一つ前のトレンドから判断すること

詳しく説明します。

4.2.1. トレンドライン1本で判断しないこと

トレンドラインはいずれブレイクする、という項目を思い出してください。

上昇トレンドのとき、上昇トレンドラインが引けたとします。そして、ローソク足がトレンドラインにあたったら、「買い」を行なおうとします。この戦略は、上昇トレンドにのるという意味では、決して間違いではありません。

しかし、これまでに少し触れましたが、トレンドラインはいずれブレイクしますので、あなたが反発すると考えたポイントが下抜けのポイントだった、ということも充分起こりえるわけですね。そのため、上昇トレンドラインだけで買いを行なう事はとても危険です。何度も反発していると、また反発すると考えるかもしれませんが、トレンドラインはいずれブレイクしますので、1本だけのラインで判断していると、反発かブレイクか、運に任せるようなトレードになります。

ここで反発して欲しい!という希望は、根拠ではなく、単なる願望にすぎません。願望でトレードする癖をつけると、全く上達しませんので、気を付けてくださいね。

では、どこでエントリーすればいいのか?ということですが、1本でだけでなく、何本もラインを引いて、根拠が重なるポイントを探すと根拠が強い売買ポイントを見つけることができます。

4.2.2. 一つ前のトレンドから判断すること

下図を見てください。

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まず、1→2→3の順番で上昇トレンドラインが引けます。このラインは全て下抜けて、上昇トレンドが否定されていることが分かりますね。上述した、起点が同じトレンドラインです。

ABの箇所では、ローソク足が高値を切り下げていて、Cで上昇トレンドライン3を下抜けました。この時点で、白い色の下降トレンドラインが引けます。根拠が重なるポイントとは、このABCの箇所です。上昇トレンドラインと下降トレンドラインが交わっていることに注目してください。

どのようなことか、説明します。

かりに、Cで上昇トレンドラインを下抜けても、そこから再度、上昇トレンドが発生する可能性もあったわけです。なぜなら、下降トレンドになる根拠が、その時点では見当たらないからです。

しかし、ABが形成されたことにより、下降トレンドラインが引けますね。これで、下降トレンドになる根拠が一つできました。
そして、Cで上昇トレンドラインを3本とも下抜けた事により、上昇トレンドが継続する根拠が否定されました。上昇する力が無くなると、次は、レンジ相場か下降トレンドになると考えるトレーダーが急増することは、容易に想像できます。ここに、下降トレンドラインがくるわけです。

つまり、この2つを組み合わせると、これから下降トレンドとなる可能性が、とても強くなります。そして、矢印の箇所で下降トレンドラインにあたり、ここで「売り」ポジションを持つことができます。

上昇トレンドラインだけ、もしくは下降トレンドラインだけで判断するのではなく、この2つを組み合わせて、根拠が同じ方向性を向いたとき、トレードチャンスになります。

上昇トレンド中に、下降トレンドラインにあたったから「売り」というのは、根拠が重ならないので危険だと分かりますね。上昇トレンドが終わっていないので、そこから上昇する可能性があることと、下降トレンドラインにあたったので下落する可能性もあり、方向性が一致していません。

このように、下降トレンドを狙って「売り」ポジションを持つなら、その前の上昇トレンドをしっかりと把握することです。逆に、上昇トレンドで「買い」ポジションを持つなら、一つ前の下降トレンドをよく見る事です。

なお、一つ前のトレンドは、レンジ相場である場合もありますので、その時は、下降トレンド→レンジ相場→上昇トレンド、というように、2つ前まで見ると良いでしょう。

では、違う相場を見てみます。
下図をご覧ください。

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次の3つのラインがあります。

 ・上昇トレンドライン
 ・水平ライン
 ・下降トレンドライン

順番に説明していきます。

《上昇トレンドライン》

Aのポイントで下抜け → このあとはレンジ相場、もしくは下降トレンドの可能性

《水平ライン》

レジスタンスラインからサポートラインに役割が転換し、Aのポイントで再度レジスタンスラインに転換している。
→下降トレンドの可能性

《下降トレンドライン》

Aのポイントで上抜けできない → このまま下降トレンド継続の可能性

この3つの可能性から、このあと相場は、上昇トレンド/下降トレンド/レンジ相場のうち、どれになりやすいでしょうか。
上述したことを総合的に判断すると、Aのポイントから、下降トレンドになる可能性が非常に強いことが分かりますね。

このように、同じ根拠のラインが、いくつも交わっているポイントを探すと良いでしょう。1本のラインが勝率60%のポイントだとして、これが3本集まれば、結果として勝率70%、80%と高確率になっていくわけです。

まとめ

「3矢の教え」にあるように、ラインは1本だけでは簡単に根拠をくつがえされてしまいます。しかし、2本3本と同じ方向性のラインが重なるポイントでは、とても強いトレード根拠になります。現在が下降トレンドだとしたら、下降トレンドラインだけでトレードするのではなく、どのような経緯で下降トレンドへ転じたのか、それより前の上昇トレンド(+レンジ相場)から把握するように心がけてくださいね。

これまで上述したことを全てインプットして頂けると、トレードでは必ず結果が出ます。
たかが1本のラインだけ、と考えずに、チャートが形成されるプロセスをよく観察してくださいね。そして、1本のラインをいくつも組み合わせ、総合的に判断する意識を持ってください。あなたがトレンドラインを引いて分析を始めたとき、それは、勝ちトレーダーの習慣を身に付けたことになります。実践で繰り返しアウトプットし、トレードに自信をつけていってください。

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ぶせな

FX専業トレーダー。FXに特化した投資歴は10年以上で、累計利益は1億円を超える。 リスクをおさえることに重点をおき、短期売買を繰り返すスキャルピングと長めに保有するデイトレードを得意とする。一時的な利益でなく、継続的に利益を上げ続ける独自の投資スタイル。

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