
投資の教科書事務局です。
今回ご紹介するFXトレードフィナンシャル(通称:FXTF)は、YJFX!同様、MT4チャートがダウンロードできる国内で数少ないFX会社の一つで、MT4チャート上で注文することができたり、自動売買のプログラムを組み込むことができたりするのが大きな特徴です。
MT4チャートを使いこなしたい方にとっても参考になる内容ですので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

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1.FXトレードフィナンシャルとは
FXトレードフィナンシャルの口座数は非公表ですが、国内FX会社としては小規模にあたります。タレントの小島瑠璃子さんをイメージキャラクターに使っており、見覚えがある方もいるのではないでしょうか。
まずは、MT4チャートが使える国内FX会社3社の基本スペック表をご覧下さい。
YJFX! | 楽天FX | FXTF | ||
口座数 | 329,489 | 非公表 | 非公表 | |
最小取引単位 | 1,000 | 1,000 | 1,000 | |
通貨ペア数 | 22通貨 | 24通貨 | 29通貨 | |
米ドル/円 | スプレッド | 0.3銭 | 0.3銭 | 0.8銭 |
スワップ (買い) |
37円 | 28円 | 36円 | |
豪ドル/円 | スプレッド | 0.7銭 ※9/29まで |
1.2銭 | 2銭 |
スワップ (買い) |
40円 | 33円 | 38円 | |
ユーロ/円 | スプレッド | 0.6銭 ※9/29まで |
1銭 | 2.4銭 |
スワップ (買い) |
17円 | 4円 | 6円 | |
英ポンド/円 | スプレッド | 1.1銭 ※9/29まで |
1銭 | 2.4銭 |
スワップ (買い) |
17円 | 4円 | 6円 | |
ユーロ/米ドル | スプレッド | 0.5pips ※9/29まで |
0.4pips | 1.4pips |
スワップ (買い) |
-57円 | -0.5円 | -40円 | |
デモ口座 | あり | なし | あり | |
バイナリーオプション | あり | なし | あり | |
MAC対応 | あり | あり | あり | |
24時間サポート | あり (月曜朝7時~土曜朝6時) |
なし (平日8時~夕方6時) |
なし (平日朝8時~夕方6時) |
|
クイック入金対応銀行数 | 8 | 11 | 9 |
ご覧のように、FXTFは1,000通貨から取引できる点は初心者にとって有り難いのですが、スプレッドがどの通貨でも広く、コストがかってしまいます。また、スワップ金利も高いとは言えません。3社の中では取扱通貨数が29通貨で選択肢が一番多いのが特徴的です。
2.FXトレードフィナンシャルのメリットとデメリット
ここでは、FXトレードフィナンシャル(以下、FXTF)の特筆すべきメリットとデメリットをお伝えします。
2.1. メリット
2.1.1. MacでMT4チャートが利用できる唯一のFX会社
多くのFXトレーダーが利用しているMT4チャート(詳しくは、YJFX!の使用レビュー「2.1.1. MT4チャートがダウンロードできて、注文画面と価格差がない」をご覧下さい)ですが、Windowsのみに対応しているものがほとんどです。
MacでMT4チャートが使える唯一の会社がこのFXTFで、MacユーザーでMT4チャートを使いたい場合はFXTF一択となります。ただし、ブラウザ型のみの対応となっており、インストール型はありません。
ブラウザ型はインターネットに接続できる環境であればどのPCからでも開くことができますが、個人情報が漏れる心配や、ネット環境によって取引スピードが不安定になるデメリットがあります。
一方で、インストール型はツールをPCに予めインストールする必要がありますが、ブラウザ型より高機能ツールが使えることが多いようです。
2.2.2. MT4チャートから注文とシステム売買ができる
MT4チャート上から売買の注文を行うことができるので、視覚的にスピーディーに対応することが可能です。
また、EAという自動売買ソフトウェアを使ってシステムトレードができるのも特徴です。これは、自分で考えた売買ルールをプログラムとして組み込み、機械的に売買させる方法です。
これを行うためにはプログラミングの知識が必要となってきますが、FXTFには有名トレーダーのプログラムが複数用意されており、最初はそれを参考にして自分で修正していくことも可能です。
ちなみに、チャート上から発注する機能とEA機能は楽天FXにもあります。
2.2.3「みらいチャート」でエントリーの根拠を増やしてくれる
過去のチャートの中から現在のチャートに形状が似ている時期を瞬時に探し出して、将来の値動きを予測してくれる機能です。同様のツールに、FXプライムbyGMOの「ぱっと見テクニカル」があります。(詳しくは、「FXプライムby GMOの使用レビュー」をご覧下さい。)
このツールだけを参考にしてその方向にエントリーするのは、自分で考えることを止めてしまうことになりかねないのであまりお勧めしません。
自分の売買手法を確立していれば別ですが、初心者でまだ色々試している段階の方は、この「みらいチャート」を参考にするのはいいでしょう。自分が予想した方向とツールが示した方向が一致していれば、自信を持ってエントリーすることができます。
FXではテクニカル分析が重要になってきます(詳しくは、『FXチャートの見方|トレードで勝つための正しい知識』をご覧ください)。マーケットは需給で動くので、機関投資家も含めた多くのトレーダーが過去のチャートを参考して同じ行動を取れば取るほど、実際に過去と同じようなチャートを描きやすくなります。
それを一瞬で抽出してくれる「みらいチャート」は優れたツールといえるでしょう。
2.2. デメリット
スプレッドが全ての通貨で大きく、ドル/円のスプレッドが0.3銭の会社が多い中、FXTFは0.8銭もあります。これだけ差があると損益に大きな差となって表れてきます。
また、独立系なので知名度が低く、大手グループのブランド力を信頼して取引するFX会社を決める方にとっては物足りなさを感じてしまうかもしれません。
まとめ
結論ですが、FXトレードフィナンシャルはスプレッドが概ね大きく、売買注文を出すメイン口座に適しているとは言い難いです。MT4ツールが充実しているので、チャートを見るためだけに口座開設するほうがいいかもしれません。
特に、MacユーザーにとってはMT4チャートが唯一使えるFX会社なのでお勧めです。ちなみに、私はWindowsユーザーですがFXTFのMT4チャートを表示させて売買しており、今まで何の問題もなく快適に使用しています。
FX取引をする上で、全ての好条件を満たしたFX業者は存在しませんので、業者ごとの特徴を把握して、自分の取引スタイルにあって口座をいくつか見つけて使い分けて下さい(詳しくは『専業トレーダー(ぶせな氏)が使っているオススメのFX口座4選』をご覧ください)。