IPOの抽選配分と裁量配分を使いこなす方法

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IPO(新規公開株)は100株だけでも手に入れられたら大きな利益を得ることができます。そのため、多くの投資家が参加していますが、なかなか獲得できない方が多いです。

でも、IPOの申込みの仕方を変えるだけで100株以上獲得することができるようになります。今回はIPOをいくつも手に入れるノウハウをお伝えします。今回のノウハウを参考にして頂ければ、今後、IPOの獲得数を増やすことができるようになります。

1. IPOを手に入れる方法は二通りある

IPOを手に入れる方法は二通りあります。

1つは「抽選」に参加する方法です。

証券会社はインターネット取引や電話注文を通じて、IPOの申込みを受け付けしていますが、証券会社は一定のルールに基づいて機械的に抽選を行い、その結果、当選された方へIPOを割り当てします。

もう1つは「裁量」で得る方法です。

この方法は証券会社の窓口や担当者の判断によってIPOを割り当てしてもらいます。証券会社の窓口で取引をしている方や担当者が付いている方は、その支店に配分されるIPOを基に配分される株数が決定します。

私は以前に証券会社で働いていた時に「抽選」での割り当ても「裁量」による割り当ても経験していましたので、現在はIPO投資家として両方を活用しています。

2. 抽選と裁量には大きな違いがある

IPOには「抽選」と「裁量」という二通りの申込方法があることをお伝えしました。この抽選と裁量ですが、実は全体の割当数に大きな違いがあります。それは証券会社によっては裁量に回す株数を9割にして抽選に回す株数を1割にしているところがあるからです。

このように考えると、裁量のうほうが株数が多くて有利になることがおわかりいただけると思います。

実際に2017年9月に上場したマネーフォワード(3994)を例にお伝え致します。

20171011画像 (1)

同社は公募売出し数が2,548,700株ありました。各証券会社の割当数は上記の通りになります。主幹事のSMBC日興証券が1,491,100株と一番多いですが、SMBC日興証券の裁量へ回る株数は1,341,900株で抽選へ回る株数は149,100株になります。

一方、みずほ証券や東海東京証券は元々38,200株なので、裁量へ回る株数が34,300株、抽選へ回る株数が3,900株と極端に少なくなります。もし、みずほ証券や東海東京証券などの証券会社で抽選だけでIPOの申込みをしていたとしたら、この3,900株が対象になりますので当選の可能性はとても低いです。

3. 裁量はIPOを複数もらえるチャンスがある

IPOは「抽選」と「裁量」で得ることができます。「抽選」は証券会社のインターネット取引や電話取引で申込みます。一方、「裁量」は証券会社の窓口や担当者を通じて申込みます。

抽選の場合は証券会社が機械的に抽選を行いますが、当選できるIPOは100株~300株程度です。一方、裁量の場合は証券会社の窓口や担当者がIPOの割り当てを判断しますので、数百株以上の割り当てが期待できます。

下記は、私の手法を実践している方の取引報告書で、2017年3月に新規上場したフルテック(6546)を公募で800株獲得して分けて売却した際のものです。

割り当て数

フルテックは公募売出し数が1,119,200株ありますが、主幹事の野村證券は907,000株の割り当てになります。このうち、裁量に回る株が816,300株ありますが、抽選へは90,700株になります。この銘柄の場合、抽選で参加できる株数は100株~200株になりますので、同社を抽選で獲得できたとしても最大で200株になります。

フルテック

上記の事例では、野村證券にて裁量で800株獲得できています。裁量で申込みをすることで、この事例のようにIPOを複数獲得することができるようになります。

抽選と裁量で得られる株式数には大きな差がありますので、IPOをより多く得ていくためには裁量も活用すると良いでしょう。

4. 裁量は誰でもできるのか?

裁量は証券会社の窓口で口座を持たなければなりません。そのため、証券会社に行き、窓口にて証券口座を開設する必要があります。この証券口座の開設には特に条件はありませんので、銀行口座の開設と同じ感覚で行えます。

●裁量を実施するまでの手順

  1. 証券会社の窓口へ行く
  2. 窓口にて証券口座の開設手続きを申込む(約一時間かかります)
  3. 証券会社が担当者(営業マン)を付けるか検討する
  4. 書類に不備がなければ、証券会社が口座開設を進めます

もし、証券口座を開設した際に担当者(営業マン)が付いたら、その営業マンを通じて株式投資(資産運用)を行うようになりますが、IPOの申込みについては支店へ電話をかけて行いますので、難しいことを必要としません。

5. 抽選と裁量を両立して獲得機会を増やす

ここまで裁量についてお伝えしてきましたが、IPOを複数獲得するためには、さらにもう一つ大事なことがあります。それは抽選と裁量を両立して申込みを行うこということです。

先ほど、ご紹介したマネーフォワードを例にお伝えします。

20171011画像 (1)

同社は主幹事がSMBC日興証券ですので、SMBC日興証券の割当株数が裁量と抽選とも多いです。どちらでもチャンスがあると思いますが、特に裁量の場合は獲得の可能性が高くなります。

一方、次点のマネックス証券は割当数が726,400株ありますが、マネックス証券は抽選だけの配分になりますので、裁量の申込みを行いながら、抽選での申込みを組み合わせることで、IPOの獲得機会を増やすことができるようになります。

まとめ

今回はIPOの獲得数を増やす方法をお伝えしました。もし、IPOが公募でなかなか獲得することができない方は、申込みの仕方を工夫していただくだけで獲得できるようになります。実践してみて下さい。

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柳橋義昭

柳橋義昭

IPO投資を中心としたイベント投資で年間2000万程度のトレード利益を得ている株式投資家。証券会社でのIPOの業務の経験や、証券ディーラーの経験を活かして独自のIPO攻略法を構築。

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