米国ETF・ETN投資の3つのリスクヘッジ方法

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全ての種類の投資活動にはリスクがあります。リスクなしでリターンを得ることはできません。そこで必要なのがリスクヘッジです。

リスクヘッジとは、起こりうる最大のリスクを予測して、そのリスクが現実になった場合でも持ちこたえられるように体制を整えておくことです。私がメインで行なっている米国株や米国オプションの世界では、欲に目が眩んで、利益の最大化ばかりを考え、これを怠っていたために、市場の大暴落とともに消えていく人が少なくありません。

そんな状況の時でも、そのようなリスクを避けることが、長期的な成功のためには欠かせません。さらに、そのような場合、他の多くの投資家が新たにポジションを持てず、ポジションを解消する動きしかできない中で、逆の動きをすることによって稼ぐチャンスは非常に大きいことが多いです。

つまり、リスクヘッジには、

  • 自分の資産を守る
  • 最大のチャンスを掴む

という二つの目的があるのです。

これを実現していただくために、ここでは私のリスクヘッジ方法について解説いたします。

1. 私の投資手法の概要と3つのリスクヘッッジ

私は、米国株、米国ETF・ETN、そして米国オプションを主戦場に投資を行なっています。それぞれの手法は、以下で解説しているのでご確認ください。

当ページは、これらの手法を軸にした解説ですので、特に米国ETF・ETNの方をご覧頂ければ、スムーズに理解できるようになります。

さて、私の投資手法に共通しているのは、それぞれ「VIX(恐怖指数)」に何らかの形で連動しているということです。VIXについては、『恐怖指数(VIX)で利益を得るための3つの戦略』で解説しているのでご確認ください。

それぞれのページをご覧頂くと分かる通り、VIXを利用した取引は、高い利回りを実現できる反面、欲に目がくらんでリターンだけを追ってしまうと大きなリスクがあるということです。

VIXは全期間の86.2%以上は平穏な状態(=上記二つの手法で稼げる状態)であり、運が良ければ、リスクヘッジをしなくても、4-5年の間、ほとんど何も起きずに、驚くほど資金を増やせる可能性があります。

ただし、リスクを考慮しない取引を行なっていると、リーマンショック級の出来事が起きた時に全てを失ってしまいます。

リスクヘッジにはコストと手間がかかります。この点から、リスクヘッジを十分に検証しないままポートフォリオを組んでいる方は少なくありません。

しかし、「滅多に起きないことだから」と万一の事態を想定せずに、リスクヘッジを怠っていると、いつか必ず100%の確率で全てを失います。それぐらいに、リスクヘッジは安全に確実に資産を積み重ねていくために欠かせないことなのです。

前置きは十分ですね。

私は自分の投資活動において、次の3つのリスクヘッジ方法を使い分けています。

  • 資金管理
  • コールオプションの買い
  • ロング(買い)とショート(売り)のポートフォリオ管理

それぞれ解説していきましょう。

2. 資金管理によるリスクヘッジ

これは、どのような投資活動でも必ず行わなければならないものです。

私が行なっているVIXを活用した取引の場合の資金管理とは、簡単にいうと「手持ちの資金に対して、どのぐらいの大きさのポジションを立てても良いか」ということです。これを徹底して資金がショートすることを防げば、利益が約束されていると言っても過言ではありません。

それでは資金管理方について具体的に解説しましょう。

ここからは『米国ETF・ETNの資産運用で年間利回り36%を得ている方法』で紹介しているVXXというETN銘柄を例にしたいと思います。

この取引において、どの程度の資金を準備しておけばよいのでしょうか。私が1つの基準としているのは、リーマンショック級の大混乱が起きたとしても耐えることができる資金量を確保しておくというものです。

それでは、早速、リーマンショック時にVXXがどうなったのかを検証してみましょう。

VXXが上場されたのは2009年1月なので、リーマンショックが起こった2008年のデータは存在しません。5110さんが検証されている『リーマンショックの一年前にVXXを買っていたら?』の理論値を使います。なお、情報の大元は、The Intelligent Investor Blogの”VXX historical data and pricing model since VIX futures are available“というページです。

早速、以下の図をご覧ください。

VXX リスクヘッッジ

これを見ると、リーマンショック時のVXXの理論上の最高値は2008年11月20日の9,378ドルです。2008年9月15日の終値が2,538ドルなので、約3.7倍上昇したことになります。

従って、理論上はVXXが突然3.7倍以上、上昇したとしても強制決済されないだけの資金(証拠金)を準備しておけば耐えられるということです。証券会社によっては、証拠金の計算方法などが異なる場合がありますので、お使いの証券会社の計算方法に則って、厳密に計算しておきましょう。

3. コールオプションの買いによるリスクヘッジ

続いて、コールオプションの買いによるリスクヘッジです。コールオプションについては、『コールオプションとは?哲学者タレスが大儲けした方法』をご覧ください。

VXXは相場(S&P500)が急落すると急激に上昇します。この時、コールオプションを買っておくと、VXXの上昇による損失拡大に上限を設けることができます。

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例えば、VXXの価格が13ドルのときに、権利行使価格が30ドルのVXXコールオプションを買っておきます。この時、VXXの価格が45ドルに急上昇したとします。通常であれば、これで32ドルの含み損になります。

投資額13ドルに対して、含み損が32ドルですので約250%の損失です。ただし、30ドルのコールオプションを持っていると、理論上17ドルの含み損(約130%の損失)まで抑えることができます。

このように、コールオプションを利用すると損失に上限をかけることができるのです。

ただし、オプションの性質上(参照:『時間価値と本質的価値』)、あまり期日が先のコールオプションは活用できません。従って、この方法を使う場合は、なるべく期日が近いオプションを買うことが重要です。

例えば、私は、期日が1ヶ月の短期オプションを毎月買う(=ロールオーバー)という方法をとります。

4. ロングとショートの組み合わせによるリスクヘッジ

最後に、ロングとショートでポートフォリオを組むことで、暴落時の損害をコントロールするという方法です。

具体的には、

  • 同じ動きをする銘柄のロングとショートの組み合わせ
  • 逆の動きをする銘柄のショートとショートの組み合わせ

の2つがあります。

ここでは、前者についてお伝えします。米国ETFやETNには、値動きが数学的に決まっている銘柄があります。

VXXは下がり続けるように定められている銘柄ですね。

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他の下がり続ける銘柄としてVXZというものがあります。

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これらは価格の計算原理は同じで、違いはVXXの方が下がるスピードが早く、VXZの方がゆっくりということにあります。また、相場大暴落時はVXXの方が上昇力が強く、VXZの上昇力は限定的です。つまり、VXZの方が、VIX指数に対しての反応が鈍いということですね。

例えば、同じ期間にVXXが10%下がっても、VXZは7%しか下がらないというような動きになります。

この2つの銘柄で、VXXを1,000ドル分ショートしてVXZを1000ドル分ロングするというようにポジションを組めば差分の3%が利益になります。もし、逆にVXXが上昇したとしてもVXZの買いの利益でマイナス分をカバーすることができます。

ただし、これは完全なヘッジにはなりません。あくまでも、万が一の場合のVXXの急上昇による損失を、VXZによって軽減するというものです。それを前提に、やはり最初にお伝えした資金管理の計算を行う必要があります。

まとめ

以上、VIX取引におけるヘッジの方法をご紹介しました。

あくまで、資金管理を十分に行うことが大切です。

それにプラスして、保険としてコールオプションを買ったり、ロング・ショートを活用して万全の体制にしておくことで、万が一の出来事が起きても対応できるようにしておくと良いと思います。

VIX取引は利回りを高めようとすると、その分資金ショートの可能性も高まりますので、くれぐれも無理のない範囲で実践してください。

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木原 克明

木原 克明

システム会社経営、外資系コンサルティング会社勤務を経て、現在はエンジュク株式会社のシステム担当として勤務。IPO投資やイベント投資などの日本株投資を実践するほか、米国株オプション投資を実践している。好きな言葉は「感謝」。

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