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FXチャートの見方|勝つための5つの視点と投資心理の読み方

FX チャート

FXでは、テクニックや手法よりもまず先に学ぶべきことがあります。

それは、正しいチャートの見方です。

正しい見方ができないと、相場の方向性が間違ったまま売買判断をくだすことになり、どんなに高度なテクニックや良い手法を駆使しても、結果を出すことは困難です。 

もしあなたが、正しいチャートの見方を覚えていない状態で、トレードをおこなっていると考えてみて下さい。まず直面する問題は、売買する根拠が全く分からないことです。そのため、なんとなく価格が上がりそうだから買ってみよう、上がり過ぎたから今度は下げるだろう、というような、勘でトレードすることになります。

このように間違った見方のままトレードを続けると、この先トレードでは勝てないでしょう。とても怖いですね。

一方、正しいチャートの見方ができれば、明確な売買根拠を導き出すことができます。そのため、1回毎のトレードで確度の高い売買判断をくだすことができ、トレードをおこなうたびに利益が積み重なりますので、結果、あなたが描いている成功したトレーダーの姿になることができるはずです。

だからこそ、チャートの見方をマスターすることが、FXで勝つために最も重要です。

これから、5つの正しいチャートの見方を説明します。基本となる正しいチャートの見方から実際の売買タイミングの判断方法まで、利益を出すまでのプロセスを詳しく書きました。安定した利益を出したい方は、ぜひ最後まで読んで参考にして下さい。

1.チャートから読み取るべき本当の情報

チャートを正しく見るにはテクニカル的な知識が必要となり、絶対に知らなければならないので、これについては詳しく後述します。そのことについてお話しする前に、知っておいて頂きたいことがあります。

それは、チャートには、

  1. 過去の価格データが入っている
  2. 人の投資心理が入っている

この2つが織り込まれているという点です。詳しく説明します。

1.1. チャートには過去のデータが全て反映される

FXでは、1秒の間に数回から数十回も為替レートが更新されており、価格は絶えず変動しています。この変動推移がチャートに全て反映され、現在までのチャートができあがっています。

これが意味するのは、過去の価格変動履歴を把握するには、チャートさえ見れば全て分かるということです。たとえ、チャートを数時間や数日間見ていなくても、いざトレードをスタートしようとチャートを開けば、見ていなかった期間の価格推移を、短時間で把握できるのです。とても便利なツールですね。

逆に、チャートを見なければ情報が無いためトレードは何もできない、といっても過言ではありません。トレーダーはごく当たり前のようにチャートを見て売買をしますが、今の時代は、無料で高性能チャートが使えます。とても恵まれた環境ですので、利用しない手はありません。

これは、チャートさえ正しく見ることができれば、トレードで勝てることを意味します。いろいろな情報ツールに手を出して中途半端に学ぶ必要はなく、チャートに没頭すればいいですね。目的が1つに絞れますので、効率良く学べると思います。よって、コツを掴めば、もの凄く早いスピードでトレードが上達する可能性を秘めています。

1.2. チャートには人間の投資心理が入る

為替レートが存在するのは、この価格で買いたい/売りたいという欲望が多数存在することで成り立っています。機関投資家や個人投資家もいれば、大企業が外国企業と取引するために、その国の通貨を売買することもあるでしょう。

これらは全て人であり、人が介在するということは、集団心理や様々な思惑が入ります。特に、FXは物を買う行為とは違い、通貨ペアを売買します。つまり、お金とお金の交換ですので、大儲けしたい、もしくは損したくないという欲望が入り込むのは当然といえます。

これは、個人投資家でも大企業でも、儲けるという行為は同じですね。為替市場のように世界規模の巨大なマーケットなら、なおさら集団心理が入り込むでしょう。

1.3. 過去チャートデータと参加者の投資心理の理解が勝つ秘訣

このように、チャートには過去の価格データが全て反映されていて、人の集団心理も全て織り込まれています。
このことが意味するのは、過去と人間の投資心理が分かれば、それだけで勝てる、ということです。

トレードで勝つためには、高度なテクニカル分析が必要だと思うかもしれません。
しかし、上述した2点をしっかりと理解しないままテクニックに頼っても、なぜそうなるのか、という根本的な理解が乏しくなります。まず、この2点を理解したうえで、これから先を読み進めてください。

私は、強烈なトレンドが発生したときや乱高下した大相場をむかえると、この2点を思い出すようにしています。過去には、私だけが知らない情報で為替が変動していて、チャートなんて見ても意味がないのではないか、トレードは情報戦であり、上がるか下がるかの情報を知っている人が勝つもの、と思う時がありました。

しかし今は、チャートにはすべての情報が織り込まれているのだから、正しい見方さえできればどんな相場でも勝てる、と考えています。そうすることで、冷静に相場を見ることができ、偏った見方をしていないかなど、トレードで勝つために必要な、冷静な判断力も充分に保つことができているのです。

チャートには全てが織り込まれているからこそ、自分もチャートに適応するような気持ちで、トレードに臨むと良いでしょう。

2.チャートの基本的な仕組みを理解する

チャートには、次の3つの種類があります。

 ・ローソク足チャート
 ・バーチャート
 ・ラインチャート

バーチャートやラインチャートは、欧米でメジャーですが、日本ではあまり使われていません。
日本では断トツでローソク足がメジャーです。どれを使えばよいのかは人の好みですので、正解はありません。そのトレーダーにより、使い方は異なります。ただし、日本では、日常的に目にするニュースや業者の解説・書籍などで使用されるチャートは、全てローソク足が基準です。

そのため、ここではローソク足を詳しく説明させていただきます。

なお、私の場合、普段はローソク足を使い、たまにラインチャートを使用します。
ラインチャートは、ヒゲが表示されません。そのため、終値ベースでチャートを見たいときに表示すると見やすいです。
特に、ヒゲではなく実体どうしでラインを引くときは、ローソク足とラインチャートを切り替えながらおこなうと、より正確に引くことができます。

では、チャートの基本を説明させていただきます。

チャートの仕組みは、一度理解して頂けるとずっと活用できます。まず、3つの基礎をしっかりと理解して頂きたいと思います。そうすることで、後述する応用編につながり、売買戦略を立てることができるようになります。

1.ローソク足の見方
2.チャート上の時間の流れ
3.時間軸の違い

詳しく説明します。

2.1. ローソク足の正しい見方から覚えよう

ローソク足は、FXをやったことの無い方でも、一度は目にしたことがあるかもしれません。
実際に、下図でローソク足を見てみましょう。
 ローソク足②

赤い線と青い線が何十本も組み合わさって、一つのチャートになっているのがお分かり頂けると思います。この1本の線がロウソクに似ていることから、「ローソク足チャート」と呼ばれています。
お使いのチャートにより、ローソク足の色は変更できます。ここでは、分かりやすくするために赤と青に分けています。

2.1.1. 始値/高値/安値/終値の4つの情報がある

ローソク足は、価格の推移を、数字ではなく形にしたものです。そして、ローソク足には次の4つの情報が入っています。

 ・始値
 ・高値
 ・安値
 ・終値

では、この4つを分かりやすくするため、1本のローソク足を拡大して見てみます。

 ローソク足

 

まず、「始値」でスタートし、「高値」と「安値」をつけて「終値」で終わり、1本のローソク足が形成されます。

「日足」を使って説明します。日足とは、1日(24時間)で形成されるローソク足のことです。日足の他、ローソク足には5分足や15分足など、様々な時間のローソク足があります。時間軸については、詳しく後述していますので、順番に読んで下さい。

朝7時に価格がスタートして、「始値」ができたとします。そして、日中にその日の最高値を付けると「高値」が決まり、かりに夜間に下降トレンドとなって、その日の最安値をつけたとします。これが「安値」となりローソク足の一番下になります。その後、翌日の朝7時に1日が終わりますので、このときの価格が「終値」です。

これで、1本の日足が形成されました。

このように、1本のローソク足が形成されるまでに、1日(24時間)かかるのが日足で、1日の「始値」「高値」「安値」「終値」の情報をローソク足から得ることができます。今一度、上図を確認してください。この4つの情報がありますね。

2.1.2. 陽線/陰線の2種類がある

次に、上図で示した、左側の青いローソク足を見てください。始値よりも終値の方が、価格が高いのがお分かり頂けると思います。このローソク足を「陽線」といいます。

反対に、右側の赤いローソク足のように、始値よりも終値の価格が低い場合、このローソク足を「陰線」といいます。

価格は上昇と下落のどちらかですので、色で明確にすることで、上昇か下落かを視覚的に捉えやすくなります。見やすくなることで、このあと紹介する応用編において、とても有利になります。

ローソク足チャートは、どのFX会社にも標準装備されているツールなので、まだ使ったことが無い方は、FX口座にログインしたらチャートを表示してみることから始めてみると良いでしょう。

ただし、FX業者によっては陽線と陰線が色分けされていない場合もあるので、使用するチャートツールに合わせて色分けすると良いでしょう。先に少し触れましたが、ほとんどのツールでローソク足の色は変更できます。

2.2. チャート上の時間の流れを理解する

続いて、チャート上の時間の流れを見ていきます。

チャートの価格は、左から右へ進んでいます。つまり、チャートの一番右が今現在の価格であり、左にさかのぼって過去の時間になっていきます。チャートは、上下に価格を変動させながら、土曜日と日曜日以外は24時間動いています。
次の図で確認してください。

 左から右へ

 これで、ローソク足と時間の流れがお分かり頂けたと思います。

2.3. 時間軸の違いによるチャートの見方

次に理解して頂きたいのが、ローソク足の時間軸の違いです。始値/高値/安値/終値の項目で日足を例に説明しましたが、チャートには、1分足、5分足、15分足、1時間足、日足、週足のように、ローソク足1本を様々な時間で表示することができます。

ローソク足の形成に費やす時間が、表示するローソク足によって違うでのす。
次のチャートを見て下さい。白い四角の箇所は、ローソク足が5本あります。

 ローソク足③

 例えばこのチャートが、1分足の場合で説明をします。
白い四角の箇所は1分足が5本ありますので、この部分は、5分間のチャートの推移になります。

もし5分足チャートなら、1本のローソク足が5分間で、四角の箇所は合計5本ありますので、25分間のチャートを抜粋していることになります。

1時間足の場合も考えてみましょう。
白い四角の箇所は、1時間×5本で、5時間分のローソク足であることが分かりますね。

見た目は同じチャートでも、表示する時間軸が異なると、チャート上の時間は大きく違うことがお分かり頂けると思います。

では、上述したことをふまえ、時間軸をかえてローソク足を比較してみましょう。
次の図は、左から1分足、1時間足、日足です。それぞれどれ位の値幅があるのか、高値と安値の値幅を計算してみます。 

 時間軸

1分足では15pipsしか動いていませんが、1時間足では300pipsも変動しています。
日足では、なんと1,350pipsも動いています。同じ縮尺ですが、時間軸によって値幅が大きく異なるのが分かりますね。

ここまでが基礎になりますので、もし知らなかった項目があれば、何度も読んでいただき、この機会に覚えてしまいましょう。

3.相場には3つの流れがあることを覚える

チャートの基本的な仕組みを理解したら、いよいよチャートの見方です。ここからがとても重要で、必要なことは、相場の流れを把握することです。それにより、過去から現在までの価格変動の根拠が分かり、これからあなたが行うトレード戦略を立てることができます。

先に述べたように、チャートには、人間の心理が織り込まれています。チャートから相場の流れを把握するだけでなく、他のトレーダーの思惑や心理状態はどうなのか、これを同時に考えるようにしてください。

そうすると、戦略を立てるための分析ができるどころか、心理戦で優位にたつ感覚が持てるようになり、メンタルも冷静さを保つことができます。結果、最初は不安でいっぱいだったトレードそのものが楽しめるようになり、モチベーションも良い状態でいることができます。これらが相乗効果となり、あなたのトレードスキルは短期間でアップするはずですので、しっかりと吸収してくださいね。

ただし、常に心理戦を意識してしまうと、あなた自身が疲れてしまうので、チャート分析にちょっとした楽しみとして取り入れてみることがおススメです。

3.1. 上昇トレンド/下降トレンド/横ばいの3つ

相場の流れには、3つの種類があります。次の3つを確実に判断できるようにして下さい。
それは、

1.上昇トレンド
2.下降トレンド
3.横ばい

この3つの見方です。絶えず価格が変動している為替市場は、常にこの3つのうちのいずれかで成り立っています。たとえば、午前中に上昇トレンドだった相場が午後になって横ばいとなり、夕方から下降トレンドが発生し、夜間には上昇トレンドに転換した、という場合です。

このように、平日は24時間オープンしている為替市場では、3つの流れが順番に繰り返しています。

もしあなたが3つの流れのうち、今どんな状況なのか把握できないと、トレードで勝つことはできません。仮に、上昇トレンドなのに、下降トレンドだという誤った認識でトレードを続けると、結果は散々たるものでしょう。トレンドと同じ方向へエントリーしているつもりでも、実はトレンドに逆らってエントリーしていることに気付かないと、連敗はすぐに訪れます。

そして、3つの流れを正しく見極めていないため、なぜ連敗しているのか、自分では分からないのです。このような状態にならないために、3つの流れを把握することは、とても重要です。

では、一つずつ詳しく説明していきます。

3.1.1. 上昇トレンド

チャートの流れが上昇しているパターンです。ローソク足の「始値」と「終値」が切り上がっていくと、次第にチャート全体が右肩上がりの形を形成します。そして、段階的に価格が高くなっていきます。
下の図が、上昇トレンドの形です。 

 上昇

 

3.1.2. 下降トレンド

上昇トレンドとは逆で、チャートの流れが下落していく形です。ローソク足の「始値」と「終値」が切り下がっていき、チャート全体が下向きになります。価格は徐々に下落していき、気付いた時には「こんなに安くなっているのか!」と思う時がよくあります。
下の図が、下降トレンドの形です。

 下落

上昇トレンド/下降トレンド両方にいえることですが、よく観察していないと見落としてしまう点に注意しなければなりません。それは、一方向にきれいに進まないからです。

たとえば、上昇トレンドだと結果的に分かったとしても、渦中では、高値を更新したその次のローソク足では安値に進み、一筋縄で上昇トレンドにはならないことに注意して下さい。

言い換えると、連続して陽線が出続けることがありません。陽線が5本続いたら、次は陰線が2本続き、また陽線が連続して3本続き・・・というように、細かい上昇と下降を繰り返しながら、大きな上昇となっています。

下降トレンドも同様です。陰線が続いて下降トレンドだと思ったら、次のローソク足では陽線が出て上昇し、徐々にローソク足の安値を切り下げていくのです。もう一度、上記のチャートをご覧いただくとお分かり頂けると思います。

実際のトレードを想定してみます。
上昇トレンドが発生したので、買いポジションを持ったとします。しかし、次のローソク足では逆行して下がってきたので、止む無く損切りをしたとします。ところが、あなたが損切りをした、次のローソク足からまた上昇し始めました。結果として、損切りをしなければよかった、という悔しい思いをします。

このような経験をした方も多いのではないでしょうか。私も散々経験してきました。

このように、ローソク足は一方向に進み続けることはありません。大きな上昇トレンド/下降トレンドを形成する過程では、一時的に逆行するなどの細かい上下動を繰り返している、ということを頭に入れて下さい。

3.1.3. 横ばい

そして、3つの相場のうち、最も多いパターンがこの横ばい相場です。
価格が上昇と下落のどちらも形成せず、上下を行ったり来たりして方向感のないチャートです。
下の図で確認してください。
 横ばい

横ばい相場は、上昇トレンド/下降トレンドが発生する前に必ずと言っていいほど形成しています。
トレンドが発生する前の小休止だとお考え下さい。

相場において上昇トレンドを継続させるには、かなりの力が必要です。人と同じで、力を使うと休憩が必要ですね。力を出し続けることは決してできません。力を出した後は、休憩することによって体力が回復しますので、そのあとまた力を出すことができます。

トレンドも同様で、トレンドを発生させるために力を出し切ると、またパワーを貯めるため、しばらく休憩します。これが横ばい相場となります。

もしあなたが、横ばい相場を把握することができれば、次は上昇トレンド/下降トレンドのどちらかが発生しますので、トレンド戦略を立てることも、心の準備をすることもでき、有利なトレードができます。相場が動き出してからあたふたし、勘だけでトレードする回数がかなり減るので、これだけでもトレードの勝率は上がるでしょう。

3.2. 3つの見方はどの時間軸でも同じ

これで、相場の流れを読む3つの見方がお分かり頂けたと思います。

ここで、使用するローソク足チャートの時間軸を変更すると、見方も違うのではないか、という疑問があるかもしれません。しかし、そのようなことは無く、どの時間軸でも3つの見方は同じです。

1分足・5分足・1時間足・日足など、どの時間軸でもこの見方は同じですので、表示するローソク足の時間軸に関係なく共通した見方だと認識ください。

たとえば、5分足と1時間足では違う見方をしなければならないと、とても複雑で「トレードは難しい!」と感じてしまうかもしれません。しかし、どの時間足でも見方は同じですので、そのようなことはありません。チャートを開いたら、3つの流れのうち、現在どの状態か把握することを意識してみて下さい。

.チャートから相場が動くポイントがわかる

では次に、価格が動くポイントをチャートから見つけてみます。このように聞くと、少し難しく感じるかもしれませんが、上述した項目をしっかり理解して頂けると、意外と簡単に見つけることはできます。

4.1. 最初に3つの流れを見分ける

まず、次の図を見てください。1時間足チャートです。
 下降トレンド

上昇トレンド/下降トレンド/横ばいの3つのうち、下降トレンドであることが分かります。ローソク足が徐々に切り下がっています。全体の流れは把握できましたね。

次に、下降トレンドの中のローソク足を、もう少し細かく見ていきます。

上述したように、下降トレンドといえども、きれいに下方向へ進んでいるわけでなく、上昇/下降を繰り返しながら、全体的に下降トレンドを形成します。今回は下降トレンドですので、下降したポイントと横ばいのポイントに焦点をあてて考えてみます。

この2つのポイントを、次の図のように分けることができます。

 節目

 
黄色い四角の箇所が横ばい、そして矢印の箇所が下降した(安値を更新してローソク足が下落している)箇所です。
チャートは1時間足ですので、ローソク足1本が1時間です。横ばいが何十時間と続き、下降トレンドの箇所はわずか数時間であることが分かります。

トレンドよりも、横ばいの時間の方がもの凄く長いですね。

今回は下降トレンドのチャートで説明させて頂きますが、上昇トレンドの場合は逆で、上昇したポイントと横ばいのポイントを分けると、相場の流れが分ります。

4.2. チャートには自由に絵を描く

このように、上述した3つの見方を意識し、さらにチャート上に色を付けて分けると、相場の流れが把握しやすくなったと思います。今回は、黄色の四角と矢印で分けましたが、ラインを引いたり丸をつけたり、色も好きな色にしたり、あなたの自由にしてください。

チャートに絵を描く、というと言い過ぎかもしれませんが、図やラインで、徐々に相場の流れを浮き彫りにしていくイメージが良いと思います。チャートを見て3つの流れを把握する、という作業は意識していないとすぐに忘れてしまうので、チャートを開いたら最初に行うものだと、頭に叩き込んでください。

図やラインで視覚的に見やすくすると、とても分かりやすくなりますのでおススメです。

4.3. 過去チャートで3つの見分けを練習する

チャートを開いて最初に行うことは、相場の3つの流れを把握すること、という点は説明しました。

初心者の方は、過去のチャートでたくさん練習し、それからリアルタイムのチャートで実践することをおススメします。すぐに利益出したいからといって、動いている現在価格のチャート部分だけで判断し、売買することは危険です。練習せずに本番をおこなっても、必ず見落としや失敗はたくさんあります。

.チャートの見方が正しいと正確な売買タイミングがはかれる

3つの流れを把握したら、次は売買です。
上図と同じチャートで説明させて頂きますが、よく見て頂きたいのは、チャートを見てすぐにトレードしているのではなく、上述したことを順番にクリアにし、トレード戦略を立ててから、最終的に売買タイミングをつかんでいるという点です。

5.1. 練習と実践の違いを理解すること

その前に、注意しておきたい点が1つあります。

過去チャートを分析する必要性は、先にお伝えしましたが、過去のチャートは、すでに形成されたチャートを見ていることになります。何を意味するかというと、すでに答えが出ているチャートを見ているということです。

ラインを引いたり、3つの流れを把握したり、先のチャートが見えているから引けることもあるのです。

実際のトレードでは、チャートが形成されていく過程でエントリーすることになりますので、当然ながら先のチャートは見えていませんね。その点は、練習と実践で異なることに注意しなければなりません。

イメージとしては、次のように考えてください。

過去チャートで練習することは、先に答えを見て、そのプロセスを学ぶこと。
実践では、プロセスからこの先の値動きを予想すること。

つまり、先に答えを知るか、後に知るか、練習と実践では順番が逆になるのです。
そこで、練習のときにも、実践のように先の値動きを予測するつもりで取り組んでみてください。そうすると、ものすごい効果の出る練習になります。

5.2. チャートの見方が正しいか確認までおこなうこと

では、チャートを見ていきます。
 ①売買ポイント

まず、1・2・3の黄色い丸のポイントで、ローソク足の高値が切り下がっていることが分かります。横ばいにも関わらず、このようにローソク足が上にいく力が弱い、つまり、下に行く可能性を示唆しています。

また、Aはサポートラインが引けるポイントです。この価格帯で反発するか、下にブレイクするかで、その後の相場が大きく変わってきます。今回は、先に述べたようにローソク足の高値が切り下がってきた状態でサポートラインにぶつかっていますので、下にいこうとする力が働いています。

そして、予想通りAの箇所で下抜けました。

ここまでで、上昇トレンド/下降トレンド/横ばいの3つの流れを把握し、下降トレンド方向への戦略も立てることができました。
ここで売りポジションを持つことを考えるかもしれません。

しかし、この時点で売りポジションを持つことは、時期尚早です。なぜなら、このまま下にいくという予想が偶然かもしれないからです。本当に下降トレンドなら、Aの価格帯より上に行くことはありません。実際に、下降トレンドかどうかを、このあと確認し、そのあとにエントリーすることで、勝率がもの凄く上がります。

Bの箇所ではAより上にいけず、下がってきましたね。これでようやく1・2・3とAで予想した下降トレンドが本物である確信が持てます。

そして、次のチャートの丸のポイントで、いよいよ売買することができます。

 ②売買ポイント

予想したらすぐにエントリーするのではなく、本当にその予想が正しいかどうかをチャートで確認し、正しければトレードすることが重要です。間違っても、予想のまますぐにトレードすることは危険です。

なぜなら、上述したように、チャートの正しい見方ができているかどうかは、まだ分かっていないからです。見方が正しければ、その後に予想した方向へ価格が進みますので、そこまで確認することが重要です。

5.3. 負けトレードを減らすための意識

エントリーが遅すぎるのではないか?と疑問に感じる方は、正しいチャートの見方ができていないにも関わらず、売買を繰り返す可能性が非常に高いので、特に気を付けて頂きたいです。

ほんのわずかでも取りこぼしたくない、全て勝ち取りたいと思っていませんか?

もしあなたが、この気持ちのままトレードを続けると、常に焦ってポジションを持ちたくなるでしょう。そして、トレード回数が増え、回数の割に勝率が悪くなり、これが悪循環となって冷静さを失う原因となります。

予想のままトレードしてしまうことは、初心者が勝てないパターンの一つです。エントリーしたい気持ちをぐっとこらえて、戦略が正しいと確認できてから、エントリーすると良いでしょう。そうすることで、負けトレードの回数をかなり減らすことができます。負けトレードを減らすことは、トレードで勝ち続けるためには必須条件です。

今回は、1時間足チャートで、私のトレード例を紹介しましたが、上述したチャートの見方から売買するまでのタイミングは、5分足や日足など、どの時間軸でも活用できます。また、スキャルピング、デイトレード、スイングトレードのどのトレードスタイルでも、活用できます。

正しいチャートの見方は、トレードスキルです。どの時間軸、トレードスタイルでも、スキルがあれば勝てるのはイメージしやすいと思います。

まとめ

正しいチャートの見方ができるということ、それは、売買戦略の基礎がしっかりできたことになります。基礎がしっかりしているからこそ応用ができるようになり、トレードで利益を上げることができます。

あなたがチャートの正しい見方を一度身に付けてしまえば、この先は勝てるトレーダーになることは間違いありません。これからトレードに時間を注ごうと考えている方は、チャートの見方が間違っていないか、思い返してみて下さい。

上述した正しい見方ができれば、どんな大相場が訪れても、勝率の高い売買戦略を立てることができ、おのずと利益は積み上がります。勝率が上がってくると、トレードがとても楽しくなるでしょう。これは、私が経験しています。

是非、過去チャートで繰り返し練習をおこない、自信をつけることからスタートしてみてください。

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ぶせな

FX専業トレーダー。FXに特化した投資歴は10年以上で、累計利益は1億円を超える。 リスクをおさえることに重点をおき、短期売買を繰り返すスキャルピングと長めに保有するデイトレードを得意とする。一時的な利益でなく、継続的に利益を上げ続ける独自の投資スタイル。

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