IPOの循環物色で利益を狙う方法

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20171025

株式投資には循環物色という言葉があります。

「循環」はひと回りして元にかえるという意味があり、「物色」は多くのものの中から条件に合うものを探すという意味があります。

つまり、株式投資における循環物色は、状況によって投資対象となる業者や銘柄を次々と変えながら投資をしていくことです。これはIPOにも流用することができて、非常に効果的なものです。

そこで、今回は、IPOが循環して物色されていく「循環物色」についてお伝えします。この投資手法を知っておくと、上場後のIPOに投資することで利益を得ることができます。

1. IPOにおける循環物色の利点

こちらをご覧ください。

IPOの数

こちらは2012年1月~2017年10月までに上場したIPOの月別の企業数です。こうして見ると毎月数社のIPOが上場していることがわかります。

IPOが上場する時は事前に人気がある企業であれば、買い注文が殺到して、公募価格より高い初値をつける場合があります。また、それほど人気化しない場合は、あっさりと初値が形成されます。

IPOが月に一社や二社しかない場合は注目度が増しますが、月に数社も上場する場合は投資家の関心が分散されますので、セカンダリーの収益機会が増加します。このポイントを狙う方法が、今回お伝えする「循環物色」というセカンダリー投資です。

2. IPOの循環物色とは?

循環物色の「循環」とは、ひとまわりして元にかえり、それを繰り返すこと。という意味があります。また、「物色」とは、多くのものの中から適当なものを得ようとして、捜すこと。という意味があります。

株式投資における「循環物色」とは、投資対象として着目される業種や銘柄が次々と変わっていくような状況のことをいいます。IPO投資の場合は上場する銘柄が予め決まっていますので、IPOセカンダリーの循環物色は上場するIPOを次々に注目して売買していく投資手法のことをいいます。

循環物色されるIPOにはいくつかパターンがありますので、お伝えします。

A. 上場時の初値が低評価だったケース

上場前から人気がなかった場合や上場日に複数のIPOが上場したため、初値が公募価格の水準で決まるケースがあります。この場合はIPOの上場が落ち着いたり、後から改めて評価されることで物色されます。

下記はビーグリー(3981)という銘柄の例です。

ビーグリー

同社は2017年3月17日に上場しました。公募価格1,880円に対して、初値は1,881円でした。当時、IPOが集中していたこともあったので初値がすぐに決まりましたが、その後、循環物色されて2,500円まで値上がりしました。

もう一つ、事例をご紹介します。ソレイジアファーマ(4597)です。

 ソレイジアファーマ

同社は2017年3月24日に上場しました。公募価格184 円に対して、初値は234円でした。同社は業績が赤字企業であったことや大株主がすぐに売却できる環境であったことから前評判は人気化しなかったのですが、上場後から低位株という点で循環物色されて、一ヶ月間で420円まで値上がりしました。

B. IPOが集中したため上場後に見直されるケース

IPOは一日に数社上場、数日間に数社上場と短期間に集中する場合があります。この場合、本来単独での上場であれば人気化するIPOも、同じ日に上場する企業があると資金が分散してしまい、上場時に適正な評価がされないケースがあります。

しかし、上場時は資金が分散されても、市場が落ち着いてくれば再評価されます。

下記はツナグソリューションズ(6551)です。

 ツナグソリューションズ

同社は2017年6月30日に上場しました。公募価格2,130円に対して、初値は4,550円でした。当時、同社の他に2社のIPOがありましたので、資金が分散された可能性がありました。その後、循環物色されて一時6,400円まで値上がりしています。

もう一つ、事例をご紹介します。ロードスターキャピタル(3482)です。

 ロードスターキャピタル

同社は2017年9月28日に新規上場しました。公募価格1,820円に対して、初値は2,501円で決まっています。同社はIPOでは人気化しづらい不動産業であることと、翌日に三社のIPOが上場することもあって、同社の初値はすぐに決まりました。翌日は三社のIPOが上場したため低調な値動きでしたが、その後は評価されて株価が値上がりしています。

C. その月のエースとなるケース

IPOには投資家の関心が高い銘柄は上場後も断続的に物色されます。このようなIPOを「エース級のIPO」といいます。エースになるIPOが上場後も中長期にわたって物色されるケースがあるので、上場する市場、上場規模(大きさ)、事業内容などを確認して見極める必要があります。

※エースになるポイント

  • 上場する市場:東証マザーズやジャスダックが望ましい
  • 上場規模:市場吸収額が30億円以下、時価総額は200億円以下
  • 事業内容:独創性や新規性があり、上場企業に同業他社がいなければ良い

事例をご紹介します。パークシャーテクノロジー(3993)です。

バークシャーテクノロジー

同社は2017年9月22日に上場しました。公募価格2,400円に対して、初値は5,480円でしたが、事業内容の「機械学習技術等を利用したアルゴリズムの開発及びライセンス提供」が評価されて、上場後も断続的に値上がりし、上場から七日間で株価は10,000円を突破しました。この月は9社のIPOがありましたが、同社が値上がりすることにより、他のIPOも物色されているので、この月は同社がエース級のIPOとなりました。

もう一つ事例をご紹介します。ファイズ(9325)です。

ファイズ

同社は2017年3月15日に新規上場しました。公募価格1,250円に対して、初値は4,010円と上場時から人気がありましたが、同社の事業内容である「EC運営企業の物流センターの管理・梱包等から配送まで一貫して業務を請け負う事業」が評価されて、上場後も株価は値上がりしていきました。

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循環物色の投資成果

 いかがでしょう。

今回ご紹介したA~Cパターンに注目することにより、上場後のIPOでも利益をあげることができるようになります。この循環物色はIPOがある限り有効な投資手法です。

まとめ

今回は私のIPO投資の中から「循環物色」のセカンダリーをお伝えいたしました。セカンダリーはとても優位性の高い投資が実現できますので、実践に役立てて下さい。

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柳橋義昭

柳橋義昭

IPO投資を中心としたイベント投資で年間2000万程度のトレード利益を得ている株式投資家。証券会社でのIPOの業務の経験や、証券ディーラーの経験を活かして独自のIPO攻略法を構築。

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