串カツ田中(3547)IPO戦略は株主優待の権利取りに注目 3社同時上場の影響大

 大阪名物伝統の味として知られる「串カツ田中」が東証マザーズへ上場します。出店数は年々増えていて2016年7月末時点で120店です。今後も出店数は増えていくことから業績には寄与していくことが想定されます。また、今回の新規上場の時点で株主優待(100株に対して1,000円のお食事優待券が3枚)を発表しているので11月の権利取りに向けて権利取りを先取りする買いも期待できます。VCとSOのリスクがない点は高評価ですが上場日は3社同時上場なので、その影響が懸念されます。

銘柄情報
銘柄コード  3547 銘柄名 串カツ田中 市場 マザーズ
事業内容 串(くし)カツ居酒屋「串カツ田中」の直営およびFC(フランチャイズチェーン)運営事業

評価

初値の期待度 セカンダリー妙味 総合評価
 B B B
予想初値
 4,300円

公募申込戦略 

同社は大和証券が主幹事です。公募売り出し数が362,500株ありますので、大和証券での申し込みは欠かせませんが、その他、幹事証券ではSBI証券やマネックス証券などのネット系証券会社も参加していますので抽選に参加してみても良いと思います。幹事証券が多い分、一社あたりの株数が少なくなりますが丸三証券やいちよし証券辺りは狙い目です。

需給面

 同社はVCとSOのリスクが上場時にはありません。ただ、大株主の上位4名、合計1,212,000株についてはロックアップ条項(公募価格の1.5倍、もしくは90日間)がついているので注意が必要です。幹事証券が大手証券から中堅証券まで参加していますので上場日に売りに出る株数は公募売り出し数の6割~7割程度になる可能性がありますが、この日は他に2社新規上場する日でもあるので買い意欲が減退する恐れがあります。

成長性

 同社は大阪のB級グルメを主に展開した飲食事業を手がけています。大阪のグルメといっても店舗については2016年7月末時点で関東圏が103店、それ以外が17店なので、関西圏よりも関東圏や海外などの出店を強めています。また、出店数は年々伸びており、2013年43店、2014年67店、2015年94店、2016年120店と増加傾向です。今回の新規上場の資金の使用目処が出店にもあてられていますので、今後、出店攻勢が強まることが予想されます。飲食系のIPOの初値は公募価格を大きく上回ることは少ないので20%~30%程度で決まることが考えられますが、予想外に初値が弱かった場合は株主優待をすでに発表していますので11月の権利取りに向けた買いが入ることを見据えて買い付けしても良いと思います。

【評価の解説】

初値の期待度とは、公募価格よりも高い初値が付く可能性が高いと考えられるものです。この評価が高い銘柄は、『IPO 株の当選確率を上げる3 つのテクニック』を使って、積極的に申し込みをすると良いでしょう。セカンダリー妙味とは、上場後に株を取得しても、尚、値上がり益を見込める可能性が高いものです。この評価が高い銘柄は『IPO セカンダリー投資で会社員が年間数100万円の利益を得た方法』を参考に、利益の増大を目指してみるのも手です。また、初心者の方は、IPO 投資の基礎として、『IPO投資で収益率26.6%の成功例!絶対知っておくべき2つのノウハウ』にも目を通しておきましょう。

基本条件
仮条件        ~   円
公募価格 2016年9月6日 決定予定
ブックビル期間 2016年8月30日 ~ 2016年9月5日
購入申込み期間 2016年9月7日 ~ 2016年9月12日
上場予定日 2016年9月14日
上場時発行済株数 1,450,000株 (別に潜在株式67,080株)
公募売出数 362,500株(公募250,000株、売り出し112,500株)
想定発行価格 3,610円
購入に必要な
想定金額
361,000円
引受証券会社
役割 証券会社 割当数 割合
主幹事証券 大和    
引受証券 SBI    
引受証券 マネックス    
引受証券 SMBC日興    
引受証券 みずほ    
引受証券 SMBCフレンド    
引受証券 岩井コスモ    
引受証券 丸三・マルサントレード    
引受証券 いちよし    
既存株主およびロックアップ条件(VCリスク:C)
氏名 株数 割合 ロックアップ
貫 啓二 580,000株 45.77% 90日 or 1.5倍
㈱ノート 500,000株 39.46% 90日 or 1.5倍
田中 洋江 72,000株 5.68% 90日 or 1.5倍
貫 花音 60,000株 4.74% 90日 or 1.5倍
坂本 壽男 12,000株 0.95%  
谷川 佑隆 12,000株 0.95 %  
近藤 昭人 12,000株 0.95 %  
大須賀 伸博 12,000 株 0.95%  
貫 竜 1,200株 0.09%  
峯 卓也 1,200株 0.09%  
既存株主合計 1,267,080株  ロックアップカバー率 95.65%
ストックオプション付与状況(SOリスク:C)
総会決議日 株数 行使価格 行使期間
2015年10月19日 67,080株 262円 2017年10月20日~2025年10月19日
合計 67,080株 上場時行使可能株数 0株
直近の業績
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益
(単独実績)2014.11 1,360 166 176 120
(単独実績)2015.11 2,510 201 267 183
(単独予想)2016.11 4,058 293 375 246
(単独中間実績)2016.11 1,820 139 187 107

 

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柳橋義昭

柳橋義昭

IPO投資を中心にイベント投資なども実践する兼業トレーダー。 IPO投資については証券会社にてIPOの業務に携わっていた経験や証券ディーラーだった経験を活かして独自の攻略法を構築し抽選や裁量配分の収益よりもセカンダリーの収益の方が大きい。

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