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新高値銘柄のファンダメンタル面の具体的な検討方法1

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この記事では「見つけた新高値銘柄を具体的にどのような作業をして、ファンダメンタル面の検討をし、投資対象として絞っていくか?」について書いてみます。

いろいろ投資候補は見つけたものの、20も30も出てきて、どれに投資していいかわからない!

そんな疑問を解消していきます。

※参考記事:新高値を用いて大化けする株を探す具体的な方法

今回は、私が具体的にどのようにファンダメンタル面を検討しているかについて、日本ライフライン(7575)で実際に行った検討を例にして説明したいと思います。ぜひ参考にしてみて下さい。

1.新高値した銘柄のニュースを大まかにつかむ

2014年10月27日(月)に、日本ライフライン(7575)は突然ストップ高をとってきました。

※新高値銘柄探しのおススメサイト「Kabutan(株探)」を使用していきます。誰でも無料で利用できます。ファンダメンタル面での検討でも、株探は非常に便利です。

http://kabutan.jp/

これは、株探のメニュー「株価注意報」の「本日、年初来高値を更新した銘柄」でも出てきますし、「本日の株価上昇率ランキング」でも上位に出てきます。

当時の日足はこのような感じでした。

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10/27の引け後に、株探のニュースでチェックしてみると、このように出ていました。

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赤く囲ったところを見ると、どうやら業績の上方修正でストップ高になったことがわかります。減益予想だったものを一転増益予想に変えたようです。おそらくよほどのインパクトがあるものなのでしょう。

その他のニュースタイトルを見ると、緑で囲まれたところから、「オンリーワン製品」や「新商品」といったビッグチェンジになりうるキーワードが散見されます。これは期待できるかもしれません。

さらに、6月に「人工血管を開発」してストップ高になっていたこともわかります。どうやら医療品のメーカーで技術力もあるかもしれない、ということがわかります。

2.会社の開示情報を確認する

次にその赤丸で囲われた適時開示「業績予想の修正に関するお知らせ」をクリックして、10/24付けの会社の開示情報を確認しに行きます。

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重要な点は変化率です。赤丸で囲った増減率を見ます。特に経常利益の増加率が重要です。経常利益は、特別損益や税効果を除外しているので、企業の実力を見やすいためです。

上半期(4~9月)が終わった10月時点で、上期経常利益は約300%増、通期で66%増となっています。特に重要なのは、将来の株価変動要因となる通期の上方修正です。前年実績を上回り、一転35%増益予想となりました。

次に修正の理由を会社資料から読み取ります。このようにありました。

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注目すべきは赤丸で囲った段落です。キーワードは二つ。

  • オンリーワン製品の販売数量が伸長
  • 自社グループ製品の売上構成比が増加し、売上総利益が計画を上回る

「オンリーワン製品」ということは、他社からは発売されていない製品という意味ですから、他の通常の製品よりも利益率が高い、ということが想定できそうです。従って、このオンリーワン製品が将来さらに売上を伸ばせば、さらなる上方修正余地があるかも、と考えられます。

「自社グループ製品の売上構成比が増加」という点からは、自社の製品と他社の製品を扱っていることがわかります。

3.会社四季報をチェックする

次に、会社四季報で何をやっている会社かを確認しに行きます。

当時の四季報によると

[特色]医療機器輸入商社。ペースメーカーなど心臓領域が得意分野。電極カテーテル等を自社生産

とあり、輸入商社でありながら、自社生産している変わった会社であることがわかります。業種は卸売業に分類されています。(卸売業に分類された会社は、相対的に株価の評価が低くなる傾向があります。)

なるほど。自社製品の売上構成比が増加=売上総利益が増加、ということであれば、さらに売上構成比が増加したら、もっと儲かるのではないか、と考えます。

そこで会社四季報から、近年の業績トレンドを確認します。当時の会社四季報は以下のような内容でした。

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左下の業績の経常利益に注目すると、2013年3月期が業績のボトムで、そこから立ち上がりつつあることがわかります。経常利益は975M\(’13)→1,336M\(’14)→1,800M\(’15修正後)と大きく伸びています。+37%だった去年に引き続き、修正後の今年の伸び率は+35%になりそう、と会社が言っているのです。

2年連続で+35%超の利益増加はすごいことです。売上高もきちんと増加していますので、製品の売上と利益がきちんと好循環をしていることが読み取れます。ちなみに減収増益の会社は、一般的に良くありません。売上の減少を人件費等の経費カットで補い、無理やり利益を伸ばしている可能性があるからです。そのような利益の増加は長続きしません。売上の増加があっての利益の増加が基本なのです。

さて、こうなってくると来期(’16.3月期)の業績予想が気になります。投資家としては、これを検討しなければなりません。

4.会社のホームページで詳細な情報を調べる

次に、会社のホームページから中期経営計画や直近の決算説明資料などを詳細に見に行きます。

日本ライフラインの場合は、その時点(2014.10.27)で、IRライブラリーに2014年3月期の決算説明資料( http://www.jll.co.jp/investors/images/pdf/presentation/2014_full.pdf )がありました。本来であれば最新の中間決算の説明資料が見たいところですが、タイミング的になかったので仕方がありません。

合計52ページの資料ですが、それを1ページ1ページ見ていきます。何百万、何千万円と儲けようと思っているのですから、丹念に見ていきます。

ポイントは、

  • 将来もこの会社は+30%の高成長を続ける可能性がありそうか?
  • ビッグチェンジとなる何かがあるか?

成長株投資では、持続的な高成長ができる会社に投資します。少なくとも毎年+20%以上の利益成長をする会社に投資したいものです。+30%で安定的に成長する会社であれば、より好ましいです。+20%では3年後の利益は1.7倍(1.2の3乗)ですが、+30%成長であれば2.2倍(1.3の3乗)になります。株価の上昇も利益成長に比例します。

高成長している会社には、必ずといっていいほど、ビッグチェンジファクターが存在します。そうでなければ、通常何年も高成長することはできないからです。新製品であったり、新業態であったり、政府の政策が追い風となっていたり、最近ではインバウンド(訪日外国人)消費であったり。

なぜ、この会社が高成長をしているのか?なぜ、今後も高成長を続けられるのか?を考えるのです。

そういった視点で会社資料を丹念に見ていくのです。

日本ライフラインの場合は、このページにヒントがありました。

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赤い点線に注目すると、自社グループ製品比率が年々向上していることがわかります。47.4%予想と半分が自社製品になる勢いです。

ここから考えられることは、「もはやこの会社は卸売業ではなく、製造業ではないのか?」ということ。卸売業は、単に他社が製造した製品を仕入れて売るだけ(つまり利益率も低い)ですが、製造業であれば、自分で付加価値を付ける余地も格段に広がりますし、それに比例して利益率も格段に向上します。

「この会社は製造業へ脱皮して、大きく変革(ビッグチェンジ)しようとしているのではないか?だから利益の増加が顕著なのではないか?だとすると今後も高成長できるのではないか?」と考えられるのです。

同時に中期計画が資料にあるので見てみます。

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2015年3月期の会社修正予想は、売上高257億円に対して、営業利益17.5億円でした。最も知りたい2016年3月期については、会社中期計画は、売上高291億円に対して、営業利益29億円(営業利益率10%から計算)としています。

「え!?ええ~っ!?17.5億から29億円になるの!?

来期の利益成長率は、+65%?????

すげぇ~っ!!!」

となるわけです。

株価は、半年から1年先の業績を織り込みに行きますから、ストップ高した2014.10.27時点では、2016年3月期の業績予想が焦点となるのです。それが通期の上方修正で一気に現実味を帯びてきました。

2016年3月期の営業利益29億円(前年比+65%)が達成可能と考えるのであれば、ストップ高した後でも買い出動するという選択肢が出てきます。実際には、株価が割安なのか割高なのかの判断も必要です。会社の製品、ビジネスモデル、経営陣、株主構成などを自分なりにとことん調べて納得すれば、投資すればよいのです。

日本ライフラインの場合は、その後、成長性が市場参加者に浸透していきました。以下は、直近の週足チャートです。アベノミクスが始まって、それなりに2014年の春先まで上昇していましたが、10月の上方修正以降、株価の上昇が加速していることが見てとれます。

週足チャート

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新高値をとりストップ高した2014年10月末時点では1,000円レベルであった株価は、その後半年ほどで2,000円を超えてきました。ストップ高した後に購入しても、十分に儲けることができました。

まとめ

今回の記事では、新高値銘柄の中で具体的にどのような作業をして、ファンダメンタル面の検討をし、投資対象として絞っていくか?について紹介しました。

本当に大きく変革しているビッグチェンジ銘柄であれば、新高値更新後かつストップ高後に買っても、十分に間に合いますのでぜひ参考にしてみて下さい。

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DUKE。

DUKE。

成長株主体のテクノファンダメンタリスト。米国公認会計士。家庭では3児のイクメンパパ。2003年から株式投資をスタートし、2014年に累計利益が1億円を突破。

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