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バブル相場の流れを捉えるために必ず抑えておきたい信用評価損益率

投資をするなら、それが短期であれ長期であれ、相場全体の流れを読めるようになることが必要です。

そしてそのためには過去のデータや経験則が役に立つことはみなさんも異論がないでしょう。

そこでこのページでは、相場全体の流れの行方を占う代表的な指標である信用評価損益率の具体的な使い方をご説明していきます。

この指標を知っていると、相場の上げ下げの行方を予想するのに大いに役立ちます。

特に最近のアベノミクスのようなバブル期においてこのような指標が役に立つ傾向があります。もちろん短期投資だけに限らず全ての投資で応用の利く指標ですのでぜひ覚えてください。

相場全体の行方を占う信用評価損益率とは

信用評価損益率とは簡単にいうと、信用取引で株を買ってる個人投資家がいまどれくらい損を抱えて苦しんでいるかを数値化したものです

まだ確定しない損失の度合いによって次の3段階にわかれます。

  1. 損益率が-10%を下回ると個人の投げ売りが始まる
  2. 損益率が-15%から-20%になると個人の投げ売りが落ち着き、相場が上昇を始める
  3. 損益率が-3%ほどで相場全体がいったん天井圏とみなされる

数値が-10%を下回るといわゆる「追証(おいしょう)」が発生してくる水準と言われ、連続して追証が発生してくると相場全体の急落につながると言われています。

追証とは、信用取引をする際、証券会社に差し入れる担保分(証拠金といいます)の金額以上の損が出た場合、その損を埋めるため証券会社から金を払ってくださいと来る通知のことです。

さらに損失が膨らみ、-15%~-20%を下回ると相場は底入れし上昇に転じ始めると入れています。そしてその後株価が上昇して、評価損失が-3%~-3.5%に近づくと株価のいったんの天井圏とみなされると言われています。

つまり、個人投資家の信用評価損益率の損の幅が大きくなり(-20%くらい)と相場は底入れで買い目線に、損の幅が小さくなる(-3%くらい)と天井圏で売り目線になるといい、ということになります。

このようなことを知っておくだけで、株価の取引をするときにそれが短期であれ長期であれ相場の相場の流れをある程度読めるようになった上で取引に望むことができますね。

ちなみに信用評価損益率は、金融情報会社のホームページで閲覧することが可能で毎週木曜に更新されます。相場の先行きを占う上で重要な指標となりますので、要チェックです。

このページでは日経平均株価と信用評価損益率の関係をリーマンショック時、アベノミクス時に分けて見ていくことにします。信用評価損益率と市場動向全体の動きは密接な関係があることがわかります。このようなバブル期における相場の流れはしっかりと確認して頭に入れておく必要があります。

なぜなら相場において歴史は繰り返すからです。

とその前にまずは信用評価損益率を調べる方法をご紹介します。

信用評価損益率を簡単に確認する方法

信用評価損益率の確認をするためには一般のサイトが役に立ちます。

  • アセットアライブ
  • トレーダーズウェブ

トレーダーズウェブの信用残の推移では、2001年からこれまでの信用評価損益率や信用倍率の推移を見ることができます。個人投資家が強気の時、日経平均と信用倍率がどうなっていくかを確認しておくと相場の先行きが読みやすいです。

実際に最近の信用評価損益率を見てみましょう(下記はアセットアライブのサイト)

信用評価損益率

このページで信用取引に関する需給動向を確認することができます。

赤い丸で囲まれた部分は、8月末から11月頭までの週間の信用評価損益率です。ちょうど10月17日のところが-14.93%とその周りの数字に比べ一番悪い数字になっています。このあたりにの日経を日足チャートで見てみると、以下のようになります。

日経平均信用評価

赤丸部分が10月17日です。この-15%付近の数値は覚えておいてください。

ちなみに証券会社によっては毎日、信用評価損益率を更新しているところもありますので、これも相場全体の流れを知る上で参考にするようにしてください。

松井証券 ネットストック経済指標

松井証券では過去のデータをエクセルで入手することもできますので、相場全体の流れと損益率の流れを一度比較してみると、これから相場で取引を行っていく上で非常に参考になると思われます。それでは次に過去におこった実際のバブルと暴落に伴う信用評価損益率の過去の事例を見てみましょう。

過去のバブル ~米国不動産バブルとその崩壊 日経平均と信用評価損益率

日経平均の2007年4月~2009年12月までの週足チャートです。

評価損益率

相場の背景ですが、日経がサブプライムローンの影響で2007半ばから徐々に値を下げていき、2008年のリーマンショックで市場は暴落します。私はこの時初めて、株式市場の大暴落というものを目の当たりにしました。日経225先物のストップ安であるサーキットブレイカーを初めて見たのもこの時です。

それでは相場が絶好調の時、絶不調の時、不調の時を場合分けしてみてみましょう。

①    2007年6月22日(相場が絶好調) -4.75%

2007年の日経平均の最高値は6月22日でしたが、評価評価損益率-4.75%と割と儲かっている?方なので、相場の天井圏付近の数値通りになっています。

それにしてもこれだけ日経が上がってきているのに、個人投資家の信用の買い方は損をしているというのを考えると、株式市場では9割が負けるというのも頷ける気もしますね。

②    2008年10月24日(相場が絶不調)-39.65%

2008年のリーマンショック後の10月24日の週は信用評価損益率が-39.65%だったということがわかります。

一般に信用評価損益率は-15から-20%で底入れすると言われているので、この時の下げがどれだけ強烈だったかわかります。この時は、日経平均が1000円安のストップ安(日経平均先物のサーキットブレイカーといいます)を見れたり、現物の株式がストップ安で引けた次の日にストップ高が見れたりと、まるでジェットコースターに乗っているような相場でした。

③    2009年11月27日(レンジ相場での一時的な下げ) -22.17%

相場が不調。というか低迷期です。リーマンショック後にはアベノミクスまで長い相場の低迷期がやってきます。こういう時は大抵、株式の流れはレンジ相場(横横の動き)となります。実際当時は、8000円から11000の間でなにかいい材料が出て上昇し、かと思えば悪材料という形で、動いていました。

ここまで記事を読まれた方は、このレンジ相場での下げにおける信用評価損益率の悪さにびっくりしたかもしれません。レンジ(横の動き)においては、少しの下げで大きく評価損が出る場合もあります。

最近の相場 ~アベノミクスにおける相場全体のながれと信用評価損益率

次の実例です。日経平均の2012年10月~2014年9月までの週足チャートです。

アベノ信用

相場の背景ですが、日経がアベノミクスの影響で2012年後半からがんがん値を上げていき、2013年5月半ばまでほぼ一本調子で上昇トレンドを継続しています。しかし、5月23日日経平均の暴落によって、アバノミクスの雰囲気は一気に変化しました。この時も日経平均ストップ安、サーキットブレイカーがかかりました。それではここでもチャート上のポイントを絞って見ていきましょう。

①    2013年5月10日(相場が最高潮) +4.06%

アベノミクスで株式市場がどんどん値を上げていた最終段階での信用評価損益率です。滅多に見ることはありませんが、数値がプラスになっています。

このような時は普段投資をしたことのない人も始めようとするぐらい簡単に儲けが出ている時なので本当に危険です。賢明なトレーダーたちは買いを控えるところです。

②    2013年6月7日(大幅下落の翌々週)-15.65%

サーキットブレイカーが発動した5月23日の大幅下落からの2週間後の信用評価損益率です。日経平均が最高値から3000円近く下落していますので、評価損も一気に膨らんでいます。ただし、そのあとの上昇を見るとやはり-15%以上は逆バリでの買いを仕掛ける好機になるようです。

③    2014年1月10日(アベノミクス後の最高値) -2.48%

アベノミクスのあと、最高値16320円をつけた年末後の週の信用評価損益率です。-2.48ということでかなり買い方にとっては危ない数値です。このあと案の定相場はジリジリと下げていきます。

しかし、やはり5月の大幅な下げで個人投資家が慎重になったのか、最高値を更新しても信用評価損益率はプラスにはならなかったようです。

バブル期の実例からわかる傾向と対策

こうしてチャート上で確認作業をしていくと信用評価損益率と日経平均のトレンドに相関関連があるということがわかります。-5%以上の数値は買われすぎ、-15%以下の数値は売られ過ぎだということがわかります(このあたりは教科書通りです)

バブル相場とその後の下げからくる信用評価損率から知る取引の傾向と対策は…

以下の3つがあります。

①    バブルの時は評価損益率がプラスになる特別な時がある

⇒個人投資家が総強気になっている。出来高も多く市場全体がイケイケムード

なるべく持ち越すトレード(スイングトレード)はしない

②    サーキットブレイカー発動後の、-15%から-20%の間は一時的な反発を狙えそう。

⇒積極的に買ってみるのもアリ。大きな株価の反発をねらえる水準。

ただし逆張り投資となるため損切りをしっかりと設定しておく必要が有り。

③    大きなトレンドが出たあとの横横相場では、ちょっとした下げで-15%付近まで行くこともある

⇒横横相場では値幅が小さくなるために、ちょっとした株価の動きで評価損益率のブレもおおきくなる。

バブル期に大きな下げが来るとそのまま下がり続けるように感じるが、特別な悪材料がでない限りはバブルは続く。

以上です。

基本的に信用評価損益率を利用した取引をするのならば、逆張り(下げとまりを買う)が有利です。これと似た指標にアナリストたちの相場に対する予想を考慮に入れたブルベア指数というものが存在し、これもよく当たります。

まとめ

このように信用評価損益率と相場環境の良い悪いはある程度関連すると見られます。

投資初心者のかたは、この信用評価損益率を見て株式市場で取引をするかどうか決めると言うのもアリだと思います。1年のうちずっと良いということはなく、ずっと悪いということもありません。

『待つのも相場』といいますが、待っていれば絶好の買い場がやってくるかもしれません。

あなたのトレードにおいて信用評価損益率を身を守るべき道具をして使用していただきたいと思います。

 

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