ソラスト(6197)IPOセカンダリーで売買するには東証1部上場がポイントか?

 ソラストは医療関連受託事業、介護・保育事業等を行っており、業績はここ数年安定的に伸びています。業績が評価される可能性がありますが、同社はもともと東証2部に上場していましたが2012年にMBOにより株式を非上場化しました。今回は社名を変えて再上場します。過去のケースでは再上場で公募売出が売出しだけの場合はツバキナカシマ(2015年公募1550円⇒初値1620円)、すかいらーく(2014年公募1200円⇒初値1200円※売出が圧倒的に多かった)、西武ホールディングス(2014年公募1600円⇒初値1600円)JAL(2012年公募3790円⇒初値3810円)などがあげられます。

同社が上場する日はコメダホールディングスも上場とあって、話題性の面ではコメダホールディングスに資金が向かう可能性が高くなることが考えられます。同社のIPO戦略を考えるには東証1部への直接上場が望ましく、東証2部の上場の場合はIPO戦略を仕掛るメリットはなくなります。

銘柄情報
銘柄コード  6197 銘柄名 ソラスト 市場 東証
事業内容 医療関連受託事業、介護・保育事業など

評価

初値の期待度 セカンダリー妙味 総合評価
C B C
予想初値

公募申込戦略

 同社は日興証券が主幹事を務めています。公募売出の65%を占める6,393,000株が日興証券の配分になり、それ以外の30%は野村証券が20%、大和証券が5%、みずほ証券が5%となっており、シンジケートはほとんど大手証券で構成されています。再上場案件は過去のケース(公募価格と初値の対比)から人気化することはなく、様子見する投資家が多いため、主幹事の日興証券や2番手の野村證券で申しこめば、比較的取れやすい案件だと思います。ただ、取りやすい分、期待値も低いでしょう。

需給面

 同社は公募売り出し数が売り出しだけで9,835,000株あります。想定価格1,270円では市場吸収額が125億円(OA除く)ありますが、仮条件の上限では138億円(OA除く)まで拡大します。VCのリスクはありませんがSOについては3,090,000株あるため、再上場案件であることを考慮すると早めに権利行使されるリスクも考えられるので上場時の需給は良い環境とはいえません。また、仮条件を想定価格よりも上げてきたのが気になります。セカンダリーとしては公募割れ狙いを焦点に考えます。

成長性

 昨年で創業50年を迎えていますが業績は緩やかに伸びています。同社の中心となっている医療関連受託事業では、1,500以上の医療機関を対象に、医療事務関連業務、医事周辺業務、病院経営支援業務等を、業務受託及び人材派遣を行っています。直近のリリースが確認できないのが気になるところです。

【評価の解説】

初値の期待度とは、公募価格よりも高い初値が付く可能性が高いと考えられるものです。この評価が高い銘柄は、『IPO 株の当選確率を上げる3 つのテクニック』を使って、積極的に申し込みをすると良いでしょう。セカンダリー妙味とは、上場後に株を取得しても、尚、値上がり益を見込める可能性が高いものです。この評価が高い銘柄は『IPO セカンダリー投資で会社員が年間数100万円の利益を得た方法』を参考に、利益の増大を目指してみるのも手です。また、初心者の方は、IPO 投資の基礎として、『IPO投資で収益率26.6%の成功例!絶対知っておくべき2つのノウハウ』にも目を通しておきましょう。

基本条件
仮条件 1,270~1,400円
公募価格 2016年6月21日 決定予定
ブックビル期間 2016年6月14日 ~ 2016年6月20日
購入申込み期間 2016年6月22日 ~ 2016年6月27日
上場予定日 2016年6月29日
上場時発行済株数 28,270,200株 (別に潜在株式3,444,000株)
公募売出数 11,310,000株
(売り出し9,835,000株、オーバーアロットメント1,475,000株)
想定発行価格 1,270円
購入に必要な
想定金額
127,000円
引受証券会社
役割 証券会社 割当数 割合
主幹事証券 SMBC日興    
引受証券 SBI    
引受証券 マネックス    
引受証券 野村    
引受証券 大和    
引受証券 みずほ    
引受証券 岩井コスモ    
引受証券 いちよし    
既存株主およびロックアップ条件(VCリスク:C)
氏名 株数 割合 ロックアップ
シージェイピー・エヌ・シー・ホールディングス・エル・ピー 14,136,300株 44.57% 180日
大東建託株式会社 10,601,700株 33.43% 180日
東邦ホールディングス㈱ 1,413,600株 4.46% 180日
荒井 純 1,080,000株 3.41% 180日
インフォコム㈱ 848,400株 2.68% 180日
ソラスト従業員持株会 598,200株 1.89% 180日
石川 泰彦 462,000株 1.46% 180日
佐藤 優治 372,000株 1.17% 180日
藤川 芳 240,000株 0.76% 180日
春山 昭彦 240,000株 0.76% 180日
既存株主合計 31,714,200株  ロックアップカバー率 98.90%
ストックオプション付与状況(SOリスク:C)
総会決議日 株数 行使価格 行使期間
2014年9月16日 7,760株 1,000円 2016年9月17日~2024年9月16日
合計 7,760株 上場時行使可能株数 0株
直近の業績
業績動向(百万円) 売上高 営業利益 経常利益 純利益
(連結実績)2014.3 58,423 2,582 2,607 2,394
(連結実績)2015.3 60,181 2,622 2,673 1,451
(連結見込)2016.3 63,070 3,311 3,308 1,993
(連結予想)2017.3 66,391 3,600 3,508 2,313

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柳橋義昭

柳橋義昭

IPO投資を中心にイベント投資なども実践する兼業トレーダー。 IPO投資については証券会社にてIPOの業務に携わっていた経験や証券ディーラーだった経験を活かして独自の攻略法を構築し抽選や裁量配分の収益よりもセカンダリーの収益の方が大きい。

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