事例紹介!超小型IPOのセカンダリー投資で利益をあげる投資手法

IPO投資はIPOが新規上場した時に利益をあげる方法として知られていますが、IPOが上場して売買を行うセカンダリー投資を実践すれば、収益機会が倍増します。なかでも私が良く行っている投資が超小型のIPOに注目する方法です。

今回は、その超小型のIPOの投資についてお伝えします。

1.超小型のIPOとは?

企業が株式市場に新規上場する目的は資金調達です。この資金調達の金額は上場企業によって違います。東証1部の大型株であれば数百億円~数千億円の規模になりますが、東証マザーズやJASDAQの企業であれば数億円~数十億円の規模になります。

下図は、東証1部のIPOと東証マザーズのIPO、それぞれの資金調達額と時価総額を表したものです。

(2018年のIPOから抜粋)

東証1部の銘柄は100億円以上の資金調達をしている企業が目立ちますが、東証マザーズの銘柄を見ると10億円~20億円程度の企業が目立ちます。東証1部と東証マザーズでは上場の審査基準が異なるため、資金調達額と時価総額に違いが生じます。

この上場の審査基準ですが時価総額と株主だけを取り上げると次のとおりです。

  • 東証1部:時価総額250億円以上、株主2,200人以上
  • 東証2部:時価総額20億円以上、株主800人以上
  • 東証マザーズ:時価総額10億円以上、株主200人以上

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※日本取引所グループのウェブサイトより

東証1部と東証マザーズでは時価総額の基準が違うことがおわかり頂けたと思います。今回のテーマである超小型IPOは小さな資金調達額の企業になります。1億円~5億円という規模です。

2.超小型IPOには銘柄例を紹介

超小型IPOは資金調達額が1億円~5億円程度の銘柄であることをお伝えしましたが、この手の企業は東証マザーズや札幌証券取引所の新興市場アンビシャスや名古屋証券取引所の新興市場セントレックス、福岡証券取引所の新興市場Qボードなどに上場するケースがあります。

なぜなら、上記の3市場の上場審査基準は東証マザーズよりも緩和されているからです。

  • 札証アンビシャス:時価総額 基準なし、株主100人以上
  • 東証2部:時価総額3億円以上、株主200人以上
  • 福証Qボード:時価総額3億円以上、株主200人以上

そのため、上記の市場に新規上場するIPOは極めて資金調達額が小さな案件ばかりです。
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エコノスや日本PCサービスの資金調達額は1億円台ですがグランディーズに至っては、1億円にも満たしません。実はこのような企業がIPOのセカンダリーには1つの収益機会になるのです。

なぜなら、1億円~5億円程度の小型株は値動きがとても軽いため、短期売買に向いている魅力があります。これから事例をご紹介しますので、是非参考にして頂ければ幸いです。

3.超小型IPOセカンダリーで137万円稼いだ事例

◎極東産機の事例

同社は自動壁紙糊付機・コンピュータ式畳製造装置等の自動化・省力化機器、顧客仕様による各種産業機器、特殊機能畳等の開発・販売を主に行っている企業です。

公募の株数は1,040,000株、公開価格は405円なので公開価格時点での資金調達額は4.84億円です。そこで同社が上場時にセカンダリーの売買を考えました。以下がその時の結果です。

※極東産機 上場直後のチャート

初値615円で2,000株買い付け → その後、1,300円で売却

この時の売買で137万円の利益をあげることができました。

同社は上場日から5営業日で株価が2倍以上に値上がりしています。このように超低位株は大型株では考えられない値動きをしますので魅力です。

4.超小型IPOセカンダリーの注意点

超小型IPOは地方の証券取引所の審査基準が緩いために上場する傾向があることをお伝えいたしましたが、この地方の証券取引所に上昇する銘柄を売買する場合、注意して頂く点が2つございます。

1つ目は証券会社によっては取引できない会社があるという点です。例えばネット証券でもSBI証券なら取引が行えますが楽天証券では取引ができません。(他にカブドットコム証券、マネックス証券も取引できます)

ほとんどの上場企業は東証1部か東証2部、新興市場でもマザーズやJASDAQに上場していますので証券会社が地方までカバーしていないことが原因です。(証券会社が取引所の会員ではないことが考えられます)

また、2点目は出来高です。地方市場ということもあり出来高が上場したての頃から減少していきます。以下は2017年2月23日に札証アンビシャスに上場したフュージョンの上場後1ヶ月間の出来高をグラフにしたものですが大きく減少しているのが見て取れます。

そのため、超低位株IPOを売買する場合は保有する株数を考えて取引をする必要があります。

まとめ

今回はIPOのセカンダリーの戦略の中から「超小型IPO」のセカンダリー投資法をお伝えしました。

新規上場した株式は値動きが軽いこともあって短期売買をする方が多いですが、超小型IPOの場合は更に軽量になります。この軽さを収益機会にする方法が、今回、お伝えした投資手法です。

また、超小型株でも取引に向いている企業と向いていない企業があります。

例えば、超小型でも上場後に大株主がすぐに売却ができてしまう銘柄では、上場した後に大株主がすぐに売却してしまうおそれがあります。(ストック・オプションも同様のリスクを想定しなければなりません。)

※ストックオプション

あらかじめ決められた価格(権利行使価格)で自社株を購入できる権利のことをいい、会社の役員や従業員に対する報酬形態の1つです。ストック・オプションは株価が上昇した時に売却すれば、株価と権利行使価格の差額が利益となります。

そのため、超小型IPOの売買にあたっては事前に株主構成や企業のオプション制度などを注目しておくと実際の売買する時に有利になりますので、情報ベンダーなどが提供している情報を参考にすると良いでしょう。

次にご紹介するウェブサイトはIPOの情報を得るためにとても参考になります。

◎トレーダーズウェブ
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IPOの情報は各銘柄ごとに上場日、ブックビルディングの期間、仮条件、公開株数や大株主の構成、類似企業の情報などが細かく紹介されていますので、逐一チェックすることをお勧めします。詳しくは私が以前書いた記事「IPOの目論見書とは|利益を得るためにチェックすべき5項目」をお読みください。

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執筆者
柳橋義昭

柳橋義昭

兼業投資家。 証券会社在籍時に営業、ディーラー、ネット株部門の立ち上げを行い、 2008年からエンジュク株式会社に従事。 証券会社でIPOの業務の経験を活かし、2008年に独自の投資手法を確立。 その後は毎年、IPOの獲得とセカンダリー投資にて利益を積み上げる。 また、これまで述べ20,000人の投資家に自身の投資手法を伝授。 著書に、『いつでも、何度でも稼げる! IPOセカンダリー株投資』(すばる舎)がある。 証券外務員資格一種保有。

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