FXのデイトレードで初心者が勝てるようになるために必要なこと全て

FXのデイトレードで大きな利益をあげるには、どうすればいいのか?

あなたは、このようにお考えではないでしょうか。実際に利益を出している「具体的なデイトレード手法」を知りたくありませんか?その手法を実践し、FXで勝てるようになりたいですよね。

この記事では、FXで1億円以上稼いだ私が、初心者がデイトレードで勝つため必要なことの全てを、10のステップに分けて具体的に解説します。

前半の1章から3章は、デイトレードとは何かを含め、メリットとデメリット、トレードに必要な環境、おすすめの口座やチャートソフト、稼ぎ方のコツを説明します。

そして、後半の4章から9章では、具体的なデイトレード手法に踏み込んでいきます。最後の10章で、デイトレードの心構えとリスクの対処法を説明します。

余すことなく書いたため、少し長くなっていますが、最後までお読みいただくと、初心者の方が勝つために何をすればいいか、具体的に分かるようになります。これからFXのデイトレードを始めて稼ぎたい方に、必ず役立つ内容ですので、ぜひ参考にして下さい。

執筆者
ぶせな

ぶせな

FXの専業トレーダー。認定テクニカルアナリスト。 本格的にFXを開始してから10年で1億6,500万円の利益を突破。著書に、『最強のFX 1分足スキャルピング』『最強のFX 15分足デイトレード』(共に、日本実業出版社)がある。ツイッターアカウントは、『@busena_fx』、ブログは『億トレーダーぶせなブログ』。

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目次

1.はじめに|私のトレード実績について

私は、2008年のリーマンショックで1,000万以上の損失を出し、一時的に退場した経験があります。大損をきっかけに、本気でトレードするようになりました。2009年に本格的にスキャルピングを始め、さらに2015年にデイトレード手法も構築してから収益が安定するようになりました。

次のグラフは、私のFXの実績です。

私のFXの実績グラフ

オレンジの折れ線は年間利益、青い棒グラフは累積利益です。

2009年から利益を出し始め、3年目の2011年には5,000万、デイトレードを開始した5年目の2013年には1億を超えることができました。その後も年間収支は全てプラス、大きく負けることもなく月間勝率90%をキープし、現在に至ります。

あなたも、これから説明するデイトレード手法を実践すれば、同じような利益が出せるようになるでしょう。なぜなら、私のデイトレード手法は、いたってシンプルで再現性が高いからです。

2.デイトレードとは|基本からわかりやすく解説

最初に、デイトレードはどのようなものか説明します。

FXは、ハイリスクハイリターンの投資です。本質をよく理解しないまま始めると、思わぬ損失を被る可能性があります。そうならないように、しっかり基本を押さえておきましょう。

2.1.一日で売買を完結させる手法

デイトレードの定義は、明確に決まっているわけではありません。

教科書的には、「次の日にポジションを持ち越さず、その日のうちに売買を完結させる手法」と説明されます。注文を出してから決済するまで、ポジションを数十分から数時間保有するトレードのことをいいます。

他の手法と比べるとイメージしやすいので、3つの代表的なトレードスタイルと比較してみます。

トレード手法 決済までの時間 目標利幅 適した相場例
スキャルピング 数秒~数分 2~10pips 値幅が大きい(ボラティリティが高い)時
デイトレード 数十分~数時間 20~100pips 短期トレンドが発生した時
スイングトレード 数日~数ヶ月 数十~数百pips 中長期のトレンド相場が継続している時
トレード
手法
決済まで
の時間
目標
利幅
適した
相場例
スキャルピング 数秒~
数分
2~10
pips
値幅が大きい時
(ボラティリティが高い)
デイトレード 数十分~
数時間
20~100
pips
短期トレンド
が発生した時
スイングトレード 数日~
数ヶ月
数十~数百
pips
中長期のトレンド相場
が継続している時

デイトレードは、その日のうちに損益が確定するため、メリハリのあるトレードができます。スキャルピングのように、数秒単位で売買を繰り返すのは疲れますし、スイングトレードのように寝ている間にポジションを持っていると気が気でない方もいるでしょう。デイトレードは、その中間です。

ただし、デイトレードの場合でも、夜間にポジションを持つと、その日のうちに完結せずに次の日まで持ち越して、ポジション保有が12時間以上になることもあります。しかし、このような場合でも、ここではデイトレードと定義します。

2.2.魅力は夜間に取引できること

では、FXのデイトレードは、どの時間帯に取引するのでしょうか?

FXのマーケットは、月曜日の早朝から土曜日の早朝まで、24時間開いています。株式投資だと、9時から15時までしか取引できません。その点、FXなら24時間いつでも取引できるので、誰でもスタートすることができます。

特に、仕事から帰宅した21時から25時頃にトレードに参加できるのは、大きな魅力ですね。

また、21時から25時頃は、大きなトレンドが発生する時間帯でもあります。実は、FXのマーケットは、常にトレンドが発生して売買が盛んになっているわけではなく、1日の中でもトレンドが発生するのは数回だけです。そして、トレンドが発生する時間帯は、次の3つに絞られます。

《FXの取引が最も活発になる市場》

  • アジア(日本時間の午前)
  • ヨーロッパ(日本時間の夕方)
  • ニューヨーク(日本時間の夜間)

そして、夕方と夜間のトレンドが強く、値幅が出ます。具体的には、次の2つの時間帯です。

《FXのトレンドが発生しやすい時間帯》

  • ヨーロッパ前半(日本時間15時~18時頃)
  • ニューヨーク前半(日本時間21時~24時頃)

このように、夜の21時頃から発生するニューヨークタイムのトレンドに乗ると、効率的に利益を出せる確率が高くなります。

ヨーロッパタイムとニューヨークタイム

詳しくは後述しますが、デイトレードは、トレンドに乗ることが重要です。そのため、トレンドが夜間に発生する特徴を上手く利用することができるのです。会社員が副業として始めるのに最適な投資といえるでしょう。

なお、取引時間別のポイントと売買戦略については、『FXの取引時間帯ごとの特徴を押さえてトレード戦略を立てる方法』で解説しています。

2.3.メリット|副業で稼ぐ条件が揃っている

次に、FXのデイトレードをやることで得られるメリットを考えていきましょう。

ほとんどの方は、お金を稼ぎたいという理由でデイトレードを始めると思います。そして、実際にデイトレードを副業にしている人もたくさんいます。

ここでは、他にどのようなメリットがあるのかをまとめてみます。

《FXデイトレードのメリット》

  • 数時間で利益を上げられる
  • 帰宅後でも取引ができる(平日は24時間取引可能)
  • 1万円などの少額から始められる
  • どんな局面でもチャンスがある
  • マーケットが存在する限り継続可能
  • 25倍のレバレッジがかけられる
  • コツをつかむと利益が青天井である

どれも魅力的ですね。これほど良い条件が揃っている副業は、他にはないと思います。

実際、私は、2009年に元手50万円からFXを本格的に始め、これまでに1.6億円以上の利益を稼いでいます。

なお、私が勝てるようになるまでに経験したことは、『私がFXで成功して1.6億円の資産を築くまでに経験した全て』で書いています。

もし、先ほど挙げたメリットがどれか1つでも欠けていたら、今の自由な生活は実現できなかったでしょう。このように、FXのデイトレードは副業で稼ぐ条件が揃っていることがメリットです。

2.4.デメリット|お金が減ることもある

次は、デメリットも見てみましょう。

結論からいうと、一番のデメリットは、デイトレードをすることでお金を失うリスクがあることです。しかし、リターンがある反面、同じようにリスクがあるのは当然ですよね。リスクは少なく、リターンは大きいという都合の良い投資などありません。

《FXのデイトレードのデメリット》

  • レバレッジをかけた分、損失が多くなる
  • メンタルへ悪影響を与える
  • 上手くなるまでに時間がかかる
  • 自由な時間をFXに充てる必要がある

デイトレードは、気軽に始められるメリットがある反面、このようなデメリットもあります。

FXに慣れる前に大損を経験してしまうと、FXに対して苦手意識が芽生えてしまいます。デイトレードの良い面ばかりを見て、いざ始めてがっかりしないためにも、予めこのようなデメリットもあるということを認識しておくことが大切です。

2.5.リスクとリターンは常に同じ

少し触れましたが、FXに限らず投資のリスクとリターンは常に同じである、と最初によく理解しておきましょう。

例えば、1万円の利益を求めようとすると、同じだけ、つまり、1万円を失うリスクがあります。このリスクとリターンの比率が変わることはなく、リスク1に対してリターンが2のように、ローリスク・ハイリターンには絶対なりません。

そして、リスクとリターンの金額は、投資資金や取引枚数を調整することで、変動させることができます。当然、運用資金が1万円と1,000万円の場合では、取引枚数が変わってきますよね。それに応じて、損益変動の額も変わってきます。

ただし、運用資金が違うからといって、デイトレードのルールや日々実行することが大きく変わることはありません。逆を言うと、初心者でも上級者でも勝つためにやることは同じなので、コツをつかめば、資産を倍々的に増やすことができます。

私が考えるFXの最大の魅力は、この効率の良さです。同じことをやっても、資金管理次第で収益が青天井になります。

2.6.デイトレードに適した通貨ペア

次は、売買の対象になる通貨ペアの選び方について解説します。

デイトレードで売買する通貨ペアは、馴染みがあるという理由だけでドル円を選択する方が多いです。実は、これはあまり良くありません。ドル円をトレードすること自体は良いのですが、選び方が問題です。馴染みがあるからっといって、利益を上げやすいとは限らないのです。

この選択を誤ると、これから出るはずだった利益を阻害することになりかねません。そのため、売買対象にする通貨ペアは、デイトレードで利益を上げやすいものを選ぶ必要があります。

肝心の選び方のポイントは、次の2点です。

《デイトレードの通貨ペアの選び方》

  • 通貨ペアを1つに限定しない
  • ドルストレートとクロス円を中心にする

順番に解説していきます。

《補足》

  • ドルストレートとは、米ドルが絡んだ通貨ペアのこと。ドル/円やユーロ/ドル、ポンド/ドルなどの通貨ペアがある。
  • クロス円とは、ドル以外の通貨と日本円の通貨ペアのこと。ユーロ/円やポンド/円、豪ドル/円などの通貨ペアがある。ドル/円はクロス円ではないことがポイント。

ポイント1:通貨ペアを1つに限定しない

FXのデイトレードは、通貨ペアを1つに限定せず、より多くの通貨ペアをトレード対象にしたほうがチャンスは多くなります。また、収益機会が増えることは、資金が増えるスピードも早くなることを意味します。

もしかしたら、馴染みがない通貨を扱うことに不安を覚える方もいると思います。しかし、どの通貨ペアであっても、後述するテクニカル分析でやるべき事は変わらず、同じ手法がどの通貨ペアでも通用します。

例えば、あなたがドル円の通貨ペアで勝てているなら、それは、適切な相場の見方ができている証拠です。そうだとすると、ユーロ/米ドルでもポンド/円でも勝てます。あとは、各通貨ペアの最低限の特徴を押さえておけば、馴染みのない通貨に対する不安は軽減できます。

ポイント2:ドルストレートとクロス円を中心にする

 デイトレードを始める場合、マイナーな通貨ペアではなく、誰もが知っているメジャーな通貨ペアを選択することをおすすめします。なぜなら、マイナーな通貨ペアは取引量が少なく、予想もつかない値動きをすることが時々あって、トレードしにくいからです。

そして、誰でも知っているメジャーな通貨ペアというのが、「ドルストレート」と「クロス円」の2つです。FXのデイトレードでは、このドルストレートとクロス円の仕組みを理解すると、どの通貨ペアがブレイクしそうかなど、売買戦略が立てやすいです。

ちなみに、私がデイトレードで売買の対象にしている主な通貨ペアは、次の7つです。

  私がデイトレードする主な通貨ペア
ドルストレート 米ドル/円、ユーロ/米ドル、ポンド/米ドル、豪ドル/米ドル
クロス円 ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円
  私がデイトレードする主な通貨ペア
ドルストレート 米ドル/円、ユーロ/米ドル
ポンド/米ドル、豪ドル/米ドル
クロス円 ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円

他にも、「ユーロ/豪ドル」「ポンド/豪ドル」「ポンド/NZドル」もトレードしますが、上記の7通貨ペアだけでも充分です。

もし7通貨でも多くて迷う場合は、この中から3~4通貨ペアを選び、徐々に増やしていくと良いでしょう。

なお、この通貨ペアに関しては、FXの初心者の方がつまずきやすい箇所でもあるので、自信がない方は、『通貨ペアとは|FXで勝つための正しい選び方』も併せて読んで理解を深めて下さい。

3.FXのデイトレードで用意するもの|4つの初期投資

この章では、FXのデイトレードを始める時に必要なもの、初期投資についてお伝えします。

《FXのデイトレードで必ず必要なもの》

  1. パソコン
  2. FX口座
  3. チャートソフト
  4. 投資資金

一つ一つ詳しく説明していきます。

3.1.パソコン|1台で充分

 デイトレードをするためには、パソコンは最低1台必要です。

ここでいうパソコンとは、デスクトップ型のパソコン、もしくはノートパソコンのことです。大きめのモニター(画面)が1台あれば充分です。

デスクトップ型PCモニター

ただし、スマートフォンやタブレットだけでは不十分です。タブレットでも、画面が大きければ問題ありませんが、スマートフォンなどの画面が小さいものだと、詳細なチャート分析ができないのでちょっと厳しいです。

初心者が利益を上げるためにまずやるべきことは、チャート分析です(詳細は後述)。そのためには、ある程度大きなモニターが必要です。パソコンをメインで使いつつ、出先でスマートフォンを活用すると良いでしょう。

具体的には、デスクトップ型だと21インチ以上のモニターが理想です。ただし、既にこれより小さいモニターを使っていたとしても、新たに買う必要はなく、今のままで充分です。

また、ノートパソコンでも、大きい画面が望ましいですが、12インチなどの小さいものでも充分です。つまり、画面の大きさはそこまで重要ではない、ということです。

ノートパソコンのモニター

なお、デイトレーダーと聞くと、次の写真のように、モニターを何枚も上下に並べているイメージを持っている方もいるでしょう。

一般的なデイトレードのパソコンのイメージ

モニターの枚数は、トレードスタイルによって異なりますが、私のデイトレード手法では、複数のモニターは必要ありません。

欲を言えば、複数のモニターがあったほうがいいです。なぜなら、モニターが多いほうが、画面を切り替える手間がなくなり、多くの情報を、手間を掛けずに収集できるからです。

ただし、便利になったとしても、デイトレードで勝てるようになるとは限りません。情報があり過ぎて、何を見たらいいのか迷ってしまったら意味がありませんよね。そうならないように、まずは1枚のモニターで試して、どうしても足りないと思った時に増やしても遅くはありません。

《スマホでのデイトレードについて》

 

「スマホでもFXはできますか?」と質問を受ける時があります。

 

数pipsの利幅を繰り返し刈り取るスキャルピングでは、ローソク足の細かい値動きをチャートで確認して数秒単位でトレードする必要があるので、スマホでの売買は難しいです。それに加え、相場が動いている時はパソコンの前に張り付くことが基本になります。

 

一方、デイトレードは、スキャルピングと比べると売買回数は少ないので、パソコンでチャート分析をした後であれば、注文は外出先からスマホで行うこともできます。おまけに、ゆっくりとトレード判断ができ、一日中パソコンに張り付く必要もありません。極端に言えば、ノートパソコンとスマホがあれば可能です。

 

ただ、上述のように初心者が最初からスマホだけで充分かというと、正直難しいです。あくまでも、デスクトップやノートパソコンで、チャート分析ができるようにならなければなりません。ある程度慣れてきたら、スマホも活用するというイメージをお持ち下さい。

3.2.FX口座|どの業者でもOK

続いて、口座選びについて解説します。

国内には50以上のFX業者がありますが、初心者の方は、何を基準に選んだらいいか分からないと思います。結論からお伝えすると、デイトレードの口座選びは、どの業者でも構いません。

この業者でなければ勝てない、というものはありません。スキャルピングのような短期売買だと、スプレッドスリッページや約定力などの条件を考慮してFX会社を選び、取引コストを最小にして利益を最大化する必要があります。

しかし、デイトレードの場合は、業者ごとの口座の環境は多少変わっても、細かい条件の違いが損益に影響することはありません。

逆に言うと、FXのデイトレードは業者リスクが極めて少ないことになります。これは、デイトレードのメリットです。なぜなら、ある特定の業者の機能を使わないとデイトレードができなかったら、その業者が何らかの理由で使えなくなると、勝てなくなってしまうからです。

ただし、口座を選ぶ際、何かしらの利点が欲しい方もいると思います。

その場合は、私がスキャルピングで使っている口座を参考にして下さい。詳しくは、『FX口座のおすすめ|初心者に絶対知ってほしい6社の徹底比較』の中で紹介しています。スキャルピングができるFX口座であれば、デイトレードにも充分使えます。

3.3.チャートソフト|MT4がおすすめ

FXでは、売買ツール(注文を出す口座のこと)と、チャート分析ツール(テクニカル分析をするチャートソフトのこと)は、同じ業者である必要はなく、別々でも構いません。

例えば、A業者でチャートだけ使ってテクニカル分析をし、発注はB業者、というような組み合わせでもOKです。このように、自分がトレードしやすいように複数のFX口座を使い分けるデイトレーダーは多いです(実際に私も使い分けています)。

テクニカル分析をしているPC画面

先ほど、デイトレードの場合、業者は使いやすければどこでも構わないとお伝えしました。しかし、それは注文する業者であって、チャートはこだわって選ぶ必要があります。

その理由は、FXはテクニカル分析重視で、ツールによって、出来ることと出来ないことがあるからです。特に、我々のような個人投資家はテクニカル分析派が圧倒的に多いため、どの業者も他社との差別化を図るべく、チャートソフトの開発には相当力を入れて独自のツールを提供しているため、使い勝手が違ってきます。

ただし、どんなツールが存在して自分に適しているかは、最初は分からないですよね。そのような場合は、テクニカル分析がしやすい業者を選んでおけば、間違いありません。

そこで、私がおすすめするチャート分析ツールは、「MT4(メタトレーダー)」です。

MT4(メタトレーダー)

MT4(メタトレーダー)

このMT4(メタトレーダー)を使う主なメリットには、次のような点が挙げられます。

《MT4の主な特徴》

  • 使い方がシンプル
  • 一通りのテクニカル分析が学べる
  • 初心者向けのチャートソフト

MT4は、画面のレイアウトが自由にできるカスタマイズ性が優れており、約50種類もの豊富なテクニカル指標(インジケータ)が最初から備わっている優れたチャートソフトです。

このMT4は無料で使えますので、『MT4初級編|ダウンロード手順・デモ口座・使い方をわかりやすく解説』を参考にして、お試し下さい。

テクニカル分析をマスターすることが、利益を上げる最初のステップです。帰宅したら、MT4を開き、チャート分析をする習慣にしましょう。

3.4.必要な資金|最低は1万円だが理想は30万円

FXは1万円といった少額からでも始められますが、初心者がこれからFXを始める際に私がおすすめする金額は「30万円」です。

ほとんどの国内FX会社で設定している最低取引単位は1,000通貨で、その場合の必要証拠金は、米ドル/円だと5,000円弱です。そのため、1万円もあれば充分取引は始められます。

ただし、この1万円という金額は、あくまでもトレードを全くしたことがない初心者が、とりあえず入金してやってみるために最低限必要な金額です。口座に入れている資金があまりにも少ないと、損失が出る度に追加入金する手間が出てきます。

そうならないように、多めに入金しておいて、まとまった余剰資金で運用しましょう。理想は、30万円です。30万円はちょっと多いと感じる方は、5万円から10万円がいいのではないでしょうか。10万円あれば、余裕でトレードできます。詳しくは、『FXはいくらから始めるべきか?初心者におすすめの金額を考える』で解説しています。

しかし、自分がいくらで運用したらいいかは、実際にトレードをして、損益が増えたり減ったりする状況を経験してみないとイメージしにくいですよね。

なお、自分のお金で試すのに抵抗がある方には、架空の資金で本番と同じ取引環境で練習ができる「デモトレード」というサービスがおすすめです。

デモトレードにしてもリアルトレードにしても、デイトレードを学ぶためには、本を読んだり、ネットで情報を集めるのも大切です。しかし、まずやってみることが何よりも勉強になります。数百円や数千円の損失は、これから稼ぐための勉強代だと割り切る勇気を持ちましょう。

4.FXのデイトレードで利益を上げる2つのコツ

ここまで、デイトレードを始める前に、どのような準備をしたらいいかを解説しました。そして、次章からデイトレード手法を説明します。その前に、利益を上げるコツを2つおさえておきましょう。先に知っておくと、後述するする手法の理解度が上がります。

《FXのデイトレードのポイント》

  1. テクニカル分析をする
  2. トレンドに乗る

たったこれだけなので、実はとても簡単です。

ただし、簡単に儲かると思ってはいけません。最大限に注力するステップが2つあるということであって、学ぶことは他にもたくさんあります。大きく稼ぐためには、誰でもそれなりに時間がかかるので、決して焦ってはいけません。テクニカル分析をしてトレンドに乗る

それでは、肝心の内容を見ていきましょう。

4.1.テクニカル分析をする

FXは、価格が上がるか下がるかのどちらかで、もしかしたら簡単だと感じるかもしれません。しかし、目的もなくずっとチャートを眺めるだけでは、予測することさえできません。 

上がるか下がるか

そこで、テクニカル分析が重要になってきます。

テクニカル分析とは、過去のチャートと類似した値動きを発見し、こうなったら上がりやすい(下がりやすい)、というパターンを見つける方法です。

相場は、似たようなチャートパターンを繰り返すことが多いため、過去のパターンをリアルタイムの相場に当てはめることで、予測の確率が高くなります。

4.2.トレンドに乗る

FXのデイトレードは、相場の流れに素直に従い、トレンドに乗ることが重要です。

トレンドに逆らう(=逆張り)ようなことはせず、素直にトレンドと同じ方向のポジションを持つ(=順張り)ことで、利益が積み上がっていきます。

私は、チャート分析の際、次の3つの相場のうち、今がどれかを見極めるようにしています。

  1. 上昇トレンド
  2. 下降トレンド
  3. 横ばい(レンジ)

なぜなら、相場は大きくこの3つの場面のいずれかに分けられるからです。そして、「上昇トレンドなら買いポジション」「下降トレンドなら売りポジション」を持ちます。

FXは、全通貨ペアにおいて、「買い」だけでなく「売り」からも入れるので、上昇トレンドでも下降トレンドでも利益を上げられます。下げ局面でも、上げ局面と同じように利益を上げることができるのは、FX特有のメリットです。

上昇トレンドと下降トレンド

このように、「上昇トレンド」「下降トレンド」「横ばい(レンジ)」の3つの局面を把握できれば、トレンドに乗る準備ができたのも同然です。

5.私のFXのデイトレード手法の概略

それでは、私のデイトレード手法の説明をしていきます。

まずこの章では、使うツールやチャートの使い方など、概略を説明します。トレードルールを執行するための、準備だとお考え下さい。そして、次章ではエントリーとイグジットのルールを解説します。

ルールを執行するための手順は、次の4つです。あなたがこれからやることを、先にイメージしておきましょう。

《FXのデイトレードの4つの手順》

  1. 今から数時間先まで、
  2. 上がるのか下がるのかを
  3. チャート分析で予測し(エントリー:ポジションを持つ)
  4. どこまで到達するか測る(イグジット:利益確定や損切り)

デイトレードを完結するには、これが全てです。

そして、最も重要なのがチャート分析で、多くの時間をかける必要があります。適切なチャート分析ができるようになると、エントリーからイグジットまでイメージできるようになります。

具体的には、「上に行くならこんな感じ」「下に行くならこんな感じ」などと、様々なパターンを予測できるようになります。これが勝てるトレードルールとなり、繰り返し実行することで、あなたに利益をもたらしてくれます。

ただし、チャート分析の方法は無数にあり、正解が存在しません。そのため、何のためにチャート分析をするのか、明確にする必要があります。例えば、「相場のトレンドを把握するのか」「過熱感を測るのか」「エントリーポイントを決めるのか」といったことです。

そして、いかにしてトレンドに乗るかに焦点を絞りましょう。

次の項から、具体的なトレードルールを紹介しますが、どれも「数時間で発生するトレンドに乗るためのルール」です。このことを念頭において、読み進めて下さい。

5.1.チャートは15分足が基本

FXチャートの時間軸は、主に「週足・日足・4時間足・1時間足・30分足・15分足・5分足・1分足」に分けられます。8時間足や10分足もありますが、おおよそという意味でお考え下さい。

そして、私のデイトレード手法は、15分足が土台になります。

エントリーからイグジットまで、トレードのタイミングは全て15分足です。ただし、エントリーする根拠は、全ての時間軸を使います。大局(相場の流れ)をつかむために、日足や4時間足でチャート分析を行い、エントリータイミングを15分足ではかるイメージです。

ポジションの保有時間は、1時間~5時間の数時間です。

軸となるローソク足を15分足とし、確率を上げるために、他の時間軸からあらゆる情報を引き出していきます。他の時間軸を組み合わせることで深い分析ができるようになり、結果として利益が安定してくるのです。

5.2.上位足に沿ったトレンドフォローである

一般的に、FXのトレード手法を「順張り」と「逆張り」に分けるとしたら、私のトレード手法は15分足レベルでの「順張り」です。

また、少し触れましたが、上位足と同じ方向にポジションを持つことで、順張りの度合いを強めるようにします。上位足とは、15分足から見ると、1時間足や4時間足といった、15分よりも長い時間のローソク足のことです。

例えば、15分足が上昇トレンドなら、順張りは買いポジションになります。しかし、4時間足や日足が下降トレンドだとしたら、それは順張りとはいえません。15分足でエントリーしたのは、あくまでも自分の都合であり、相場は下降トレンドという見方もできますよね。

一方、15分足で上昇トレンドの時、4時間足も日足も上昇トレンドなら、順張りの度合いがより強まります。そのため、15分足よりも上位足の流れを大切にします。15分足を軸とし、上位足に沿ったトレンドフォローである、とお考え下さい。

5.3.デイトレードで使う3つのツール

次に、トレード戦略を立てるために使う3つのツールを見ていきます。

「15分足で」「トレンドフォローを行う」ために、エントリーからイグジットまでの根拠を見つけなければなりません。それを、3つのツールを使ってチャート分析します。

《私のデイトレード手法に必須の3つのツール》

  1. 3本の移動平均線
  2. パーフェクトオーダー
  3. 2種類のライン

順番に見ていきます。

5.3.1.移動平均線を3本使う

私のデイトレード手法のチャート設定は、3本の移動平均線を使います。これ以外のインジケータは何も使用しません。移動平均線の種類はいくつかありますが、EMA(指数平滑移動平均線)を使用します。

ただし、EMAでなければダメ、ということはありません。SMA(単純移動平均線)やWMA(加重移動平均線)でも構いません。種類を変えたとしても、大きくチャート分析の見方が変わることはないので、もし使い慣れた種類の移動平均線があれば、それをお使い下さい。

なお、3本の移動平均線の期間は、それぞれ次の数字です。

《3本の移動平均線の期間設定》

  • 短期:25EMA(黄色)
  • 中期:75EMA(青)
  • 長期:200EMA(赤)

期間も、この数字でなければ絶対にダメ、ということはありません。短期なら25EMAではなく20EMAでも構いませんし、長期なら200EMAではなく150EMAでもいいでしょう。使い慣れた期間があれば、それをお使い下さい。

しかし、短期、中期、長期という区分にしているので、3本とも短期にする、例えば5・10・15のような3本だと移動平均線の使い方が大幅に異なりますので注意して下さい。あくまでも、短期・中期・長期の3つのトレンドに合わせています。

これをチャートに表示すると、次のようになります。

※クリックすると拡大します

3本の移動平均線

チャートの設定は、以上です。

5.3.2.パーフェクトオーダーが基本

私のデイトレードの手法は、トレンドフォローでしたね。

エントリーするためには、トレンドが発生しているポイントを見つけることが重要です。これを、移動平均線を設定したチャートで分析し、見つけていきます。その時、やみくもに見つけようとしても、何がトレンドで何がトレンドではないのか、その判断は難しいでしょう。

そこで、ポイントを絞ってトレンドを見つけるのです。

具体的には、3本の移動平均線が、パーフェクトオーダーという状態になったらトレンド発生だとお考え下さい。下降トレンドの場合、パーフェクトオーダーは、上から次の状態になります。

①200EMA
②75EMA
③25EMA
④ローソク足

下記チャートのAを見て下さい。

パーフェクトオーダー

トレンドが発生すると、まずローソク足が先行して走り出します。その後から、短期→中期→長期という移動平均線の順番で価格を追っていきます。

長期よりも、短期の移動平均線のほうがより直近の価格に影響されますので、下降トレンドが出て価格が下げ始めると、短期である25EMAがローソク足に一番近くなるということです。

パーフェクトオーダーの状態は、トレンド発生の証拠です。

デイトレード手法のエントリーする場面は、このパーフェクトオーダーの場面です。この場面こそ、トレンドフォローで勝てる土俵である、ということです。

5.3.3.ラインを2本使う

3本の移動平均線でパーフェクトオーダーを見つけてトレンドを把握することができたら、次は、エントリーポイントを絞っていきます。そのために、2種類のラインを引きます。

  1. 斜めのライン
  2. 真横のライン

そして、ラインの種類は次の6種類です。

  1. トレンドライン
  2. 水平ライン
  3. サポートライン
  4. レジスタンスライン
  5. チャネルライン        
  6. カウンタートレンドライン

安値どうしを斜めに結んだラインなら、「斜めのトレンドライン」になります。同じ価格で反発しているラインなら、「真横のサポートライン」というわけです。

なお、これらのラインを総称して、「ネックライン」と呼ぶことにします。

カウンタートレンドラインなどは聞いたことも使ったこともないかもしれませんが、引き方は後述しますので、このまま読み進めて下さい。

3本の移動平均線を使い、パーフェクトオーダーを見つけてトレードの土俵を探し、6種類のラインを使ってエントリーポイントを絞り込んでいくことまで分かりましたね。これが、エントリーまでの準備です。

チャートを開いていきなりエントリーポイントを探すことはできません。勝てる土俵を探し、エントリーまでしっかり準備することが大切です。とはいえ、上述の3つの手順はとても簡単です。

6.私のFXのデイトレードのエントリーのルール

それでは、私のデイトレードのエントリーのルールを詳しく解説します。

どの通貨ペアでも同じルールなので、好きな通貨ペアをイメージしながらお読み下さい。逆に言うと、やり方さえ覚えてしまえば、どの通貨ペアでも勝てるということです。

先ほどもお伝えしたように、私は10通貨ペアを手掛けていますが、トレードチャンスに困ることがありません。どの通貨ペアでも活用できることは、収益機会が莫大に増えることを意味します。ドル円しか通用しないとなると、収益も安定しないでしょう。このような心配は無用です。

6.1.移動平均線でトレンドを把握する

チャートを開いたら、まず相場環境を把握します。

相場は、トレンドとレンジ(もみ合い)の2種類しかなく、トレンドの把握はそこまで難しくはありません。

ただし、手順を間違えると、混乱したり、簡単なことも難しくなってしまいます。そうならないように、必ず手順を決めて、毎日それに従うことが大切です。

まずチャートを開いたら、ローソク足を見ればトレンドかレンジかは何となく分かりますよね。

これに移動平均線を加えてトレンドを見やすくしたものが、私が実践している、3本の移動平均線の傾きを見てトレンドを把握する方法です。

実際のチャートを使って解説します。次の画像は、15分足チャートです。

トレンド相場の説明

チャートの左側がレンジで、途中から上昇してトレンド相場になっていますね。これは、ローソク足を見れば分ります。

次に、右側のトレンド相場の移動平均線にご注目下さい。

3本の移動平均線が、きれいに右肩上がりになっていますよね。このように、トレンドが発生すると、移動平均線も同じ方向へ進んでいき、右肩上がりになります。

そして、移動平均線の並び方は、上から順番に25EMA→75EMA→200EMAとなっており、パーフェクトオーダーの完成です。

このように、ローソク足だけを見るよりも、移動平均線を使ったほうがトレンドを把握しやすくなります。

6.2.トレンドラインを引く

移動平均線でトレンドを把握したら、次は、トレンドラインを引いてトレンドの強さや長さを測ってエントリーポイントを絞ります。

トレンドラインは、一般的には「高値どうしもしくは安値どうしを結ぶ」と解説されます。さらに、トレンドラインの利点を最大限活かすコツは、パーフェクトオーダーになっている箇所に、移動平均線の傾き(200EMAが最適)と同じ角度でトレンドラインを引くことです。

実際に、先ほどと同じチャートに200EMAと同じ傾きでトレンドラインを引いてみましょう。

トレンドラインの引き方

このように、移動平均線に沿ってトレンドラインを引くと、しっくりきませんか?

例えば、ABの安値を結んでトレンドライン(白)を伸ばし、相場がまだBとCの間で推移していると仮定します。そこで、ローソク足が下落したタイミングで、反発を予測してCの辺りで買い戦略を立てることができます。

つまり、トレンドラインを引くことで、具体的なエントリーポイントが見えてくるのです。

6.3.水平ラインでさらにポイントを絞る

移動平均線でトレンドを把握してトレンドラインを引いたら、次は、水平のラインを引いてエントリーポイントをさらに絞り込みます。

ちなみに、この水平のラインの引き方のコツは、直近の高値と安値を基準にすることです。

先ほどのトレンドラインは斜めだったので、同じチャートに今度は水平のラインを引くと、次のように、斜めと水平の2種類のラインが引けます。

水平ラインの引き方

このように、斜めのラインだけでエントリーポイントを決めるより、水平のラインを加えることで、相場の節目が見つけやすくなります。さらに、斜めと水平の両方のラインが重なる箇所はトレンドの分岐点になることが多く、確度が高いエントリーポイントになりやすいです。

それでは、具体的なエントリーポイントを見てみましょう。

具体的なエントリーポイント

黄色い丸の箇所が、水平ラインが節目になって、反落もしくは上にブレイクしている箇所です。

そして、AからFの矢印が、実際のエントリーポイントです。全てのポイントにおいて、次の3つの状況であることをご確認下さい。

  1. パーフェクトオーダーであること
  2. トレンドラインが引けること
  3. 水平ラインが引けること

この3つが揃っていることを前提に、「押し目」となっているのがエントリーポイントです。ちなみに、押し目とは、上昇トレンドにおいて、一時的に下押しする(下げる)ことです。

この下押ししたポイントこそ、買いエントリーのシグナルです。

具体的には、Aでは、水平ラインを上にブレイクしたタイミングで買いエントリーします。また、BからFでは、水平ラインを上にブレイクした後に反落して、サポートラインになって反発しているタイミングです。

それに加えて、AからDのポイントでは、斜めのトレンドラインもぶつかっているので、エントリーの根拠が強くなります。実際に、Aではブレイク後に勢いよく上昇し、また、BからDでは、反発してからすぐに上昇トレンドに回帰していることがお分かりいただけると思います。

ここでのポイントは、エントリーするのは、正確にAを上にブレイクした時や、Bにぶつかった時でなくても良いということです。

なぜなら、上昇トレンドが発生しているのは結果論なので、実際のエントリーは、ラインにぶつかって上昇し始めてからになります。デイトレードは、1分1秒を争う手法ではないので、そこまで厳密になる必要はありません。

さて、以上のように、斜めと水平の2種類のラインを引いておくと、

  • ラインにタッチした時に反発するのか
  • 下に抜けるのか

に絞ってチャートを監視できるので、パソコンの前にずっと座っている必要はなくなります。もしラインを引いていなければ、価格が変動しているのをただ眺めるだけで、エントリータイミングも分かりません。

6.4.エントリーは値が走るポイントでする

エントリーは、移動平均線がパーフェクトオーダーになっている時に「値が走るポイント」でします。値が走るとは、トレンド方向へ進み始めるポイントです。そのため、エントリーする時には、ある程度はトレンドが発生している場面といえます。

トレンドがすでに発生し、トレンド方向へ進み始めるのは、トレンド回帰するポイントといえます。つまり、上昇トレンドだと、上述のように「押し目」になる場面のことです。

先ほど解説した次の6種類のラインを使い、この「トレンド回帰する」「値が走る」ポイントを見極めるのです。

  1. トレンドライン
  2. 水平ライン
  3. サポートライン
  4. レジスタンスライン
  5. チャネルライン        
  6. カウンタートレンドライン

次の15分足チャートを見て下さい。

15分足のパーフェクト―オーダー

これまでの説明から、パーフェクトオーダーであることは分かりますよね。

ただし、これだけでは、どこでエントリーしていいのか、さっぱり分かりません。値が走るポイントはどこだと思いますか?

そこで、2種類のライン(真横および斜め)を引くのです。

まずは、真横のラインです。

真横のトレンドライン

AとBがネックラインになります。丸印がサポート帯やレジスタンス帯になっていますね。何度も反発や反落をしていることに注目して下さい。

なお、サポートラインがレジスタンスラインに役割転換することを「ロールリバーサル」といい、意識されている価格帯になります。

サポートかレジスタンスなのか、結局どちらか分からないので、ネックラインと呼びます。同じ価格帯で反発・反落を繰り返している箇所に水平ラインを引くと、見つけやすくなります。

《サポートラインとレジスタンスラインについて》
レジスタンスライン(抵抗線)がサポートライン(支持線)に変わる意味が分からない方は、『サポートラインとレジスタンスラインで相場の反転を見抜くコツ』をお読み下さい。

そして、重要ポイントはCで、これまでのサポート帯を全て下抜けた瞬間です。

直近の安値がなくなったので、下へ「値が走るポイント」になります。ただし、これだけでショートポジションを取るには、根拠が少ないです。

そこで、次のように斜めのラインを引きます。

斜めのトレンドライン

このように、2本の斜めのラインが引けます。Aが下降トレンドライン、Bが上昇トレンドラインです。

相場の流れが下向きなので、Bの上昇トレンドラインは、トレンドの向きとは逆の傾きになります。これを、トレンドに反したラインという意味で「カウンタートレンドライン」といいます。

AとBの斜めのラインを引くことで、高値切り下げ、安値切り上げの「三角もち合い」になっていることが分かります。この三角もち合いを下抜けていますので、下降トレンド回帰して、下方向へ「値が走る」可能性が高くなります。

また、三角もち合いを下抜けたポイントと、上述したネックラインを下抜けたCのポイントは同じです。つまり、

  • 真横のライン
  • 斜めのライン

という「値が下へ走り出す」根拠が2つ揃ったことになります。

これで、下降トレンド回帰する可能性が格段に高まったといえます。私のFXのデイトレードは、このようなポイントで自信を持ってエントリーします。

次のチャートを見て下さい。

真っ新なチャート

最初は、どこでエントリーしていいか分かりませんでした。

しかし、2種類のライン引くことで、エントリーポイントが浮き出てきましたね。このように、ラインを引くことで、情報を引き出すことができるのです。

7.私のFXのデイトレードのイグジットのルール

次に、私のデイトレードのイグジットのルールを詳しく解説します。

エントリーポイントが「値が走るポイント」だとしたら、イグジットは、「値が止まるポイント」でします。値が止まるとは、テクニカル的に反転しそうなポイントのことです。

たとえ下降トレンドだとしても、一方向へ下げ続けることはなく、上げ下げを繰り返しながら、徐々に下げていきます。イグジットは、下降トレンドの「一時的にトレンドが止まるポイント」でします。

イグジットのポイントを、次の4つで見極めます。 

  1. 直近のもみ幅の2倍
  2. アウトライン到達
  3. 値幅観測
  4. ネックライン到達

考え方は難しくはありません。ラインを引いて、そのラインまで到達したらイグジットするだけです。チャートの形によって、4つのうちどの方法が使えるかは分かりません。その相場に合わせて選びます。ただ、引いたラインにぶつかったらイグジットする、とお考え下さい。

この4つを順番に見ていきましょう。

7.1.直近のもみ幅の2倍

直近のもみ幅とは、高値の切り上げ、および安値を切り下げることもなく、何度か反転して一定のレンジ幅をキープしていた値幅のことです。サポートラインとレジスタンスラインの2本のネックラインを引くことで、もみ幅を出すことができます。

次のチャートを見て下さい。

直近もみ幅の2倍

Aでエントリーしたら、直近のもみ幅の2倍を計算し、Bにタッチしたらイグジットします。利幅は、約30pipsです。

先ほど、4つの方法のうち、どれが使えるかは相場次第だとお伝えしましたが、今回のように、直近の値幅が取れる場合はラインが引きやすいです。ただし、常に同じようにキレイに取れるわけではないので、これから解説する3つも含め、その時に使いやすい方法でイグジットしましょう。

7.2.アウトライン到達

アウトラインとは、トレンドラインをそのまま外側へ移動したラインのことです。

下降トレンドラインは、切り下げている高値どうしを結んだラインですよね。アウトラインは、高値どうしを「同じラインの角度で」安値側へ(アウト側へ)移動したラインです。つまり、チャネルラインになります。

次のチャートを見て下さい。

アウトライン到達

アウトラインのAにタッチしたら、イグジットします。

トレンドラインとアウトラインを引くと、チャネルラインになります。このチャネルラインの下限にタッチしたら、イグジットということです。

これは、上述した、もみ幅の2倍とはイグジットポイントが異なります。

お伝えしているように、イグジットはどちらの方法が正解というのはなく、相場に合わせて使い分けるといいでしょう。

エントリーは値が走るポイントでしたが、イグジットは値が止まるポイントです。値が止まるポイントはたくさんあります。そのため、どこでイグジットしてもいいというわけです。

7.3.値幅観測

値幅観測には4つの方法があり、上述の「もみ幅の2倍」や「アウトライン到達」と似た方法です。ラインを引いて、どの値幅を目安にするのか、という違いだけです。詳しは、私が書いたエリオット波動理論の「イグジットのタイミング|4つの値幅観測」をご覧下さい。

7.4.ネックライン到達

ネックライン到達は、真横のライン(水平ライン)を引ける時に使える方法です。目先のサポートライン(レジスタンスライン)にぶつかったらイグジットするとお考え下さい。

今回は、目安となるサポートラインが見当たりません。そのため、この方法でイグジットはできないので、上述の3つの方法のどれかでイグジットします。

8.損切りのルール

損切りのタイミングは、ここから下げる(もしくは上げる)と思っていたネックラインを逆に抜けた時です。

次のチャートを見て下さい。

損切りはネックラインを逆に抜けた時

仮に、パーフェクトオーダーになってネックラインを下抜けたAで売りポジションを持ったとします。損切りは、このネックラインを上抜けた時にします。

なぜかと言うと、ネックラインを下抜けて下降トレンド回帰すると予測したにもかかわらず、そうならなかったからです。思い描いたイメージと違った値動きになりました。そのため、すぐに損切りします。

このように、損切りは-10pipsや-20pipsというような数字で決めることはできません。その時の相場次第で、エントリーポイントからネックラインを逆行するまでの損切り幅が異なるものとお考え下さい。

なお、利幅よりも損切り幅が大きくなると損大利小のトレードになるので、少なくとも損切り幅よりも利幅の方を大きくするのがコツです。

9.確度を上げる3つの重要ポイント

私のデイトレードのルールはお分かりいただけましたでしょうか?

上述のやり方だけでも期待値は高いですが、さらに確度の高いトレードをするために、覚えておきたい3つのポイントを紹介します。

9.1.N波動の第二波でトレンド回帰する時

私のデイトレード手法は、トレンド回帰する時に「値が走るポイント」でエントリーをします。

ただし、トレンド回帰した後にどこまで進むのかは分かりません。イグジットは、もみ幅やチャネルラインを引くなどして目安を探しますが、あくまでもラインを頼りにします。

そこで、「トレンドが発生するとこんな形になりやすい」といった「形で認識」できると、エントリーからイグジットまで、全体のイメージをしやすくなります。

その形とは、「N波動」です。

相場は、往々にしてトレンドが発生すると、Nの字で進みます。次のチャートを見て下さい。

N波動が基本

ローソク足の1本1本を見るのではなく、下降トレンド全体を1つの形として捉えると、必ずと言っていいほどN波動になるのです。そして、デイトレードで狙い目なのは、第二波です。

一緒に確認していきましょう。第一波で下落し、その後、戻りが発生しました。この時、パーフェクトオーダーになっていますね。

もし、下降トレンド回帰すると、パーフェクトオーダーをキープしたまま下げることになります。そうすると、第二波が予測できるので、Nの字が形成されると想定できます。

N波動というチャート全体の形が想定できると、エントリーからイグジットまでのイメージが鮮明にできますよね。そうなってくると、自信を持ってトレードできるようになります。

このように、トレンド全体を「N波動」という1つの形として捉えると、トレードのイメージがしやすくなります。第一波を事前に見極めるのは難しくても、第二波の見極めは意外と簡単です。

上のチャートだと、Aの部分こそ、高確率で勝てる場面です。

理想は、第一波の天井でエントリーし、第二波の底でイグジットすることです。そうすれば、大きな利幅が取れます。しかし、これは現実的ではありませんし、これを狙おうとすると、負けトレードも自ずと増えてきます。

そうではなく、一連のトレンドの中でも、Aのような第二波の高勝率のポイントだけでデイトレードを繰り返すほうが、収益は安定します。

このように、FXのデイトレードで戦う土俵は、第一波ではなく第二波にしています。

9.2.チャートパターンを見つける

ラインを引く時、斜めと真横の2種類を引くことは、これまで見てきた通りです。

そうすることで、サポート帯やレジスタンス帯などが分かるので、結果として値が走るポイントが浮き彫りになります。さらに確度を上げるために、チャートパターンを見つけると良いです。

チャートパターンとは、上述の三角もち合いといった、ローソク足が集まって”ある形”になったものです。チャートパターンがわかると、必然的にネックラインが引け、サポート帯やレジスタンス帯が明確になります。

三角もち合いだと、もち合いを下抜けたポイントがトレンド回帰する場面でしたね。

このように、ラインを引くだけよりも、チャートパターンまで認識できると、より確度の高いエントリーポイントを見つけることができます。

《チャートパターンに関する記事》

 

3つの重要なチャートパターンについては、次の記事を参考にして下さい。

 

また、上述のN波動やチャートパターンなど、相場の仕組みに関しては、『エリオット波動理論とは|相場の波を理解して利益につなげる方法』で根本から解説しています。デイトレードで必須の知識にもなるので、必ずお読み下さい。

それでは、実際のチャートパターンを見てみましょう。

実際のチャートパターンの説明

チャートの真ん中に、チャートパターンの1つである「もち合い」がありますね。

もち合いは、上に行ったり下に行ったりのレンジ相場のことで、上下どちらかにブレイクすると、その方向にトレンドが発生しやすくなる特徴があります。

今回の例では、パーフェクトオーダーで上昇トレンドをキープしたまま、右肩下がりのもち合い(黄色い2本のライン)を形成しています。この状態で、持ち合いを上にブレイクすれば、上昇トレンドに回帰する可能性が高いと予測できます。

正直、チャートパターンは、移動平均線のようにチャートが自動作成してくれるものではないので、最初は自分で見つけるのは難しいかもしれません。しかし、最低限のチャートの知識を習得し、とにかく自分で色々なラインを引いてみることで、次第に分かるようになります。

コツは、ローソク足の高値と安値の両方をしっかりと見ることです。上昇トレンドだからといって、高値側ばかり見ていてはいけません。反対に、安値を見落としている場合も多いです。

しかし、高値と安値の両方をチェックしていれば、先ほどのように、もち合いのチャートパターンを見つけて、その後の上へのブレイクにも付いていくことができるようになります。

9.3.マルチタイムフレームで全体像を把握する

マルチタイムフレームとは、1つの時間軸だけで流れを判断するのではなく、上位足と下位足をセットでチャート分析する方法です。異なる時間軸でチャートを分析し、相場全体の流れを把握した上で戦略を立てます。

このマルチタイムフレームは、デイトレードをやる上での基本で、トレードに取り入れるかどうかで勝敗が分かれるといっても過言ではありません。それほど重要です。

これまで見てきたチャートの時間軸は、全て15分足でした。15分足でトレンドを把握し、斜めのトレンドラインと水平ラインが引けましたね。そして、エントリーポイントも絞れました。

ただし、これは15分足だけに限った話です。15分足よりも長い時間軸のローソク足(上位足)、例えば、1時間足や4時間足、日足は、15分足と同じ方向のトレンドになるとは限りません。

仮に、上位足の全てが下降トレンドだとすると、たとえ15分足で上昇トレンドだとしても、それは上昇トレンドとはいえません。もし、それを知らないで買いポジションを持ったとしたら、日足などの長期トレンドに逆らったトレードになってしまいます。

そこで、15分足だけでなく、1時間足や4時間足などの異なる時間軸もチェックして、正確にトレンドを把握しようとするのが、マルチタイムフレームの考え方です。

それでは、『6.3.水平ラインでさらにポイントを絞る』と同じチャートで、15分足ではなく、今度は上位足の1時間足を見てみましょう。上が15分足で、下が1時間足です。1時間足で黄色い四角で囲った箇所が、15分足のチャートと同じ箇所です。

マルチタイムフレームの説明①

15分足

マルチタイムフレームの説明②

1時間足

ご覧のように、1時間足でもパーフェクトオーダーになっており、上昇トレンドの真っ最中であることが確認できます。つまり、15分足で上昇トレンドの時、すでに1時間足でも上昇トレンドが発生していたわけです。

異なる時間軸のどちらもトレンドが上向きなので、上昇トレンドが強いと分かり、自信を持って買いエントリーすることができます。また、15分足と1時間足に加えて、4時間足や日足も上昇トレンドだとすると、上昇する確率がさらに高まります。

このように、FXのデイトレードは、1つの下位足のチャート分析だけでなく、必ず上位足のチャート分析もして相場全体のトレンドを把握することが、勝率を上げるポイントになります。

10.私のFXのデイトレードの具体的例

この章では、これまで説明してきたルールを基に、私のデイトレードの具体的な事例をご紹介します。

FXに限らず、トレードは、たとえ数十分先の話でも、未来のことを100%は予測できません。そのため、「確率的にこうなりやすい」という根拠を見つけることが重要です。デイトレードの場合、複数のテクニカル分析を行い、エントリーの判断を総合的に行う必要があります。

利益確定と損切り幅の具体的なルールも含め、参考にして下さい。

10.1.利益確定と損切りの目安

次のチャートは、ドル円の1時間足です。下降トレンドから横ばいになり、その後上昇トレンドとなっています。

ドル円1時間足

相場の流れは、赤色の200日移動平均線(EMA)でつかめます。具体的には、ローソク足がこの200EMAより上か下か、もしくは交差によって、次のように判断します。

《ローソク足と200EMAの関係性》

  • ローソク足が200EMAより上:上昇トレンド(上のチャートではC)
  • ローソク足が200EMAより下:下降トレンド(上のチャートではA)
  • ローソク足が200EMAを何度も交差する:横ばい(上のチャートではB)

今回のトレードチャンスは、Cの上昇トレンドの時です。Cの前にBの横ばい相場がありますが、ここが見極めのポイントです。

Bの横ばい相場のもっと詳しい値動きを捉えるために、マルチタイムフレームの考えに基づいて、Bの部分を15分足でチャートを見てみましょう。

ドル円15分足①

1時間足のBの横ばい相場を15分足で見たチャート

すると、白い水平ラインが複数回、支持帯/抵抗帯となっており、強い根拠となるラインであることが分かります。

それでは、果たしてこのBのポイントでエントリーして良いのでしょうか?

その判断をするためには、まだまだ根拠となる材料を確認する必要があります。それに加えて、エントリー前に、

  • どこで利益確定するのか
  • どこで損切りするのか

も決めておく必要があります。

次では、エントリー前のこの局面で、私がどんなテクニカル分析をしたかを詳細に解説します。

10.2.マルチタイムフレームを活用する

マルチタイムフレームとは、上位足チャート(今回は1時間足)を見て、それから下位足(今回は15分足)を見る(もしくはその逆)ように、大きな流れを見てからもっと細かい流れをチェックするイメージでしたね。

もう一度先ほどのチャートを見比べてみましょう。

1時間足と15分足

上の1時間足のBの箇所にある200EMA(赤線)は横ばいでしたが、下の15分足では右肩上がりになっています。そして、1時間足では抵抗帯になっていたポイントを、15分足のAで上にブレイクしています。

下の15分足のAの黄色い丸の箇所が上昇トレンドがスタートした重要なポイントで、1時間足だけしか見ていないと、このトレンドが出るポイントは分かりにくくなります。そのため、上位足を見て下位足でも確認するというマルチタイムフレームが重要なのです。

また、15分足のAで上にブレイクした後、一時的に下落してBまで下げていますよね。

しかし、Aと同じ価格帯で反発しています。これは、レジスタンスラインがサポートラインに役割転換し、強く支持されたからです。そして、下抜けずに反発したということは、買い圧力が強いことを意味します。

デイトレードでは、このような節目となる価格帯をいかに見つけるかがポイントになります。早く見つけることができれば、ブレイクの前兆を捉えることができます。

それでは、15分足のBで反発した後にどのように推移したのか、再度1時間足を見てみましょう。

15分足のBで反発した後の1時間足チャート

15分足のBで反発した後の1時間足チャート

15分足のBで反発した後は、1時間足では移動平均線がパーフェクトオーダーになり、上昇トレンドの準備ができた段階といえます。つまり、15分足で節目となるポイントで反発し、買い圧力が強い状態のまま、1時間足ではパーフェクトオーダーになったということです。

これで、上位足と下位足の方向が上向きで一致し、上昇の強い根拠が揃ったことになりますね。このように、上位足と下位足の方向性が一致した時は、その方向へ進む可能性が高くなります。

もし、下位足が上向きで上位足が下向きといったようにバラバラの時は、下位足の上昇がダマシに終わるケースが多いです。つまり、上位足と下位足の方向性が一致していない時は、そこから一方向へトレンドが発生する可能性は少ないとお考え下さい。

上位足と下位足が一致していない時に無理してエントリーすると、何度も損切りする羽目になって冷静さを失うことになりかねません。我慢して、方向性が一致するまで待つのが賢明です。

10.3.利益確定の目安はレンジ幅の2倍

トレードは、損失は小さく利益は大きくの“損小利大”が基本です。

効率良く利益を上げるためには、目論見が外れて損失が出た時はすぐに損切りし、予想通りに相場が動いて利益が乗ってきた時は、最大限の利幅を目指すことがポイントです。

しかし、利益を伸ばすといっても、根拠がなければ伸ばそうにも伸ばせません。そこで重要になってくるのが、利益確定の目安を置くことです。

結論を言うと、相場は、そのトレンドの見方が正しければ、レンジ幅の2倍の値幅が出るので、そのポイントを利益確定の目安にします(レンジ幅とは、ブレイクするまでのモミ幅のこと)。

そして、もみ幅の2倍が一番簡単な見方が、『7.イグジットの4つのルール』で解説した方法を、その時の相場に合わせて活用することです。

先ほどと同じ、ドル円の1時間足チャートを使って解説します。

利益確定の目安①

今回の例では、1時間足のDがサポートラインになり、CD間の値幅がモミ幅です。そして、Aでレンジを上にブレイクした後は、レンジ幅のCD間の値幅と同じだけ上昇する確率が高いと検討をつけます(BC間)。

もし、トレンドの発生が分かっても、どこで利益確定すればいいのか最初は検討がつかないでしょう。しかし、このレンジ幅の2倍を目安にするという方法なら、単純でわかりやすく、多くの人が注目してるポイントでもあるので、機能しやすくなります。

ちなみに、利益確定の目安を、「相場に関係なく50pipsで確定する」というように、ある一律の値幅で設定する考え方もあります。しかし、私の経験上、これは良くありません。なぜなら、50pipsというのは、あなた自身の願望で設定した数字であって、相場ありきではないからです。

相場は、あなたの願い通りには動いてくれません。もし、利益確定を一律50pipsに設定すると、仮に弱いトレンドの場合、50pipsまで到達せずにトレンドが転換してしまうことがあります。そうなると、せっかくの含み益が減ってしまいかねません。

利益が残ればまだマシですが、含み損に転じてしまうことも少なくありません。せっかく正しい相場の見方でチャートを分析し、ブレイクポイントを見つけ、正しいポジションを持てたとしても、利益確定の基準が甘いという理由だけで利益確定のチャンスを逃したら、悔しいですよね。

また、一律50pipsで利益確定を設定してしまうと、例えば、数か月間続いたレンジ相場をブレイクすると、そこから強いトレンドが発生して値幅も大きく出る可能性があるにも関らず、50pips以上の利益を得るチャンスを逃してしまいます。

つまり、利益確定のポイントは、相場に合わせて決めることが大事です。そして、利益確定をレンジ幅の2倍と決めておくと、相場が利益確定のポイントを決めてくれます。このことが、勝てる時に大きく勝つ”損小利大”の理想的なデイトレードのスタイルを築く基本になります。

利益確定の目安は、あなたではなく、その日の相場が決めると考えましょう。

10.4.損切りはチャートの節目で決めておく

利益を伸ばせたとしても、別のトレードでそれ以上の損をしてしまうと本末転倒です。利益は伸ばしても構いませんが、損失を我慢して回復するのを祈るのは賢くありません。

ただし、損切りの目安は、利益確定と同様、「20pips逆行したら損切りする」などと一律の数字で決めてはいけません。

損切りのポイントは、チャートから根拠を見つけ、「ここを抜けたら、自分がエントリーした時に考えていた方向性が否定される」という”節目”を見つけておくことです。その節目は、ネックラインを引いて見つけます。

もう一度、先ほどの1時間足チャートを見てみましょう。

利益確定の目安②

もし、Dの価格帯を下抜けてしまったら、上昇することが否定されてしまいますよね。そのため、Dを下抜けたら、躊躇せずに損切りをします。もしくは、ロスカットの逆指値注文を設定しておきます。

ちなみに、損切りポイントは必ずDである必要はなく、それよりも早い段階で設定することも可能です。その場合、Dは最大の損切り幅という意味でお考え下さい。例えば、「25EMA(黄色)を下抜けてローソク足が確定したら損切る」などといったように、様々な設定が可能です。

このように、正しい知識を持って正しいチャートの見方ができれば、エントリーする前に、利益確定までの値幅と損切りの値幅を明確に計算できます。

つまり、事前に損益率(=平均利益÷平均損失)が計算できるということです。その損益率を基に、今からエントリーしようとしているトレードに本当に参加すべきかどうかを判断できます。

また、たとえ上昇トレンドが発生すると想定できても、利益より損失の値幅のほうが大きく、損益率が悪い場合は、「エントリーを避けて、ブレイクするまで様子見したほうが適切だな」という、何もしない判断もできるようになります。

このように、トレードを見送るという判断も、その時の相場に合わせたトレードするという意味で、とても重要な考え方です。なぜなら、相場は、2020年のコロナショックなどの大変動相場の時もあれば、ほとんど動かない膠着相場の時もあるからです。

大変おこがましいですが、私が専業トレーダーになって10年間大きな損もなく、安定して利益を出しているのは、この「相場に合わせたデイトレードを行う」ことができているからです。

どんな相場でも通用するルールが構築できると、負けが少なくなるので、利益が積み重なる感覚が楽しくなります。常に、利益を大きく損失を小さくできるかを意識しましょう。

10.5.トレンド転換から利益確定を見極める方法

先ほど紹介した利益確定の目安はレンジ幅の2倍でしたが、今から解説する利益確定の決め方は、エントリー時点では利益確定ポイントを決めずに、相場の流れを見ながら利益確定を決めていくパターンです。高度な方法ですが、これができるようになると、利益を最大化できます。

「エントリー前にイグジットポイントを決めておく」ことが利益確定の基本だとしたら、これは応用編です。わかりやすく解説するので、しっかり付いてきて下さいね。

まずは、次の豪ドル/米ドルの日足チャートを見て下さい。

豪ドル米ドル日足チャート

このチャートで注目すべきポイントは、Aです。高値どうしと安値どうしを結んでトレンドラインが引けるので、Aのあたりで三角持ち合いの可能性があると想定できます。

このようなチャートパターンが現れた時に、どんな戦略が立てられるかを考えていきましょう。

まず、マルチフレームの考え方から、日足ではなく、今度は15分足チャートを見てみましょう。ちなみに、上の日足チャートのAと、下の15分足チャートのAは、同じポイントです。

豪ドル米ドル15分足チャート

結果的に、下の15分足チャートで上昇トレンドだった流れがAで反落し、ここから下降トレンドに転換しています。

それでは、このAの時点で、売りポジションでエントリーすることは可能でしょうか?

答えは、可能です。

その理由を、わかりやすく解説していきます。

15分足のAで売りエントリーする時、損切りポイントは、例えば、三角持ち合いのトレンドライン(レジスタンスライン)を上抜けたポイントに設定します。そして、利益確定のタイミングは、これからの値動きで決めます。

損切りポイントだけ決まって利益確定の目安が決まっていないので、不安に思うかもしれません。しかし、このケースのように、天井付近で売りポジションを持てると、含み益のまま相場が形成され、どちらにしても勝ちトレードになることは確定なので、心配する必要はありません。

そのため、利益を最大化するために、利益確定は「これからの値動き」で決められます。このように、相場の流れで利益確定できるようになると、あなたのトレードスキルは本物と言えます。

ただし、相場の流れで決めるのは利益確定の目安であって、損切りではありません。損切りポイントは必ずエントリーする前に決めておき、そこに到達したら必ず損切りしましょう。事前に決めた損切りポイントを修正するようなことは絶対に禁止です。

自分の都合で損切りを先延ばしにしてしまうと、大損するのは時間の問題です。含み損と含み益ではリスクが異なるので、取る行動も異なると考えましょう。

10.6.損益率を重視して利益確定する方法

さて、ここまでお読みいただき、「そんなピンポイントでエントリーなんてできないよ!」と思う方もいるかもしれません。しかし、ピンポイントでエントリーする必要はありません。

たとえ最高値でエントリーできなくても、損益率を重視して、常に損失より利益が大きくなるトレードを心掛ければ問題ありません。損益率は、とても重要な考え方です。

エントリーには、「必ずこのタイミングでしなければいけない」というような決まりはありません。重要なことは、リスクとリターンの割合です。相場の方向性が分かったら、見込める利益と想定される損切り幅を計算して、損益率を出すことを徹底しましょう。

初心者の方は、「(実際には存在しない)確実に勝てるポイント」だけを探そうとする傾向があります。勝てるポイントを探そうとするのはいいのですが、他にもリスクとリターンを考慮し、ポジションを持ちながら判断を変えていくという総合的な判断がトレードでは必要です。

そこで、ここでは、ピンポイントでエントリーするよりもより確実な方法を紹介します。「より確実」というのは、「反落を確認し、さらに下落するポイントが明確に現れるまで待つ」という意味合いです。つまり、下落の想定が正しいことを確認し、次の波で下落を取るイメージです。

早速、先ほどと同じ、豪ドル/米ドルの15分足チャートをご覧下さい。どこでエントリーできるのか、1つずつ分解して解説します。

豪ドル米ドルの15分足チャート②

まず、15分足のAは、日足チャートのトレンドラインで反落したポイントでした。

前提として、最初に日足で見たポイントを認識しているかどうかが重要です。この日足での前提があるからこそ、「この後、下降トレンドが起こりそうだな」とイメージできるわけです。しかし、15分足だけを眺めていたら、このような下降トレンドを想定することはできません。

このように、マルチタイムフレームの考え方で上位足と下位足の両方を確認する習慣を身に付けておくと、「やっぱり15分足のAで反落したな。それだとしたら、この後さらに下落していくポイントでトレードしよう」と準備ができます。

そのために、次に注目すべきポイントは、15分足のBです。

豪ドル米ドルの15分足チャート③

Bでは、上昇トレンドラインとネックラインが交差する価格帯を下抜けています。もし相場が上昇するなら、Bで反発し、下抜けないポイントだったはずです。

つまり、15分足のAの反落から注意して継続的に観察し、Bを下抜けた時に、上昇する根拠がなくなったと判断するのです。上昇する根拠がなくなったということは、これから下落していく可能性が高いことを意味します。

そして、15分足のBで上昇トレンドラインとネックラインを下抜けた場合、この2つは、支持帯としての役割から抵抗帯へと転換します。ここがポイントです。

それでは、実際にエントリーするタイミングは、次の矢印のA~Cのどこだと思いますか?

豪ドル米ドルの15分足チャート④

結論を言うと、矢印のABCのどこで売りエントリーしても良いです。言い換えると、日足で下落することが読めていれば、あとは、あなた自身のタイミングで売りエントリーして構いません。

ただし、そんな回答では納得がいかない方もいると思うので、それぞれの根拠を整理すると、次のようになります。

A:最初の15分足で見たネックラインが抵抗となり、これを上抜けない限りは下落の想定をします。ポジションを持つ時間は長くなりますが、損切りは短く、利益は最大で取れることが見込まれるので、損益率は良くなります。

B:最初の15分足で見たネックラインの抵抗に加え、次の15分足チャートで見た移動平均線の抵抗も加味します。ここでは、75EMA(青)がネックラインより下になり、ローソク足の上値を抑える力が強くなります。この場合も、損切りは短く、利益は最大で取れることが見込まれます。ただし、Aを様子見としているので、待つ必要があります。

C:ABを様子見とし、ブレイクしてパーフェクトオーダーになるまで待ちます。ABに比べて利幅は取れませんが、ポジションの保有時間が一番短く、効率の良いトレードになります。

この3つでは、リスクとリターンがそれぞれ異なります。そのため、損益率を考慮し、本当にリスクよりリターンのほうが大きいかどうか、エントリーする前に必ず確認しましょう。

大きなネックラインを下抜けたら、次のネックライン(今回はD)で一時的に反転し、戻しをつけてさらに下落していくイメージです。これが、一連のトレンドの流れです。

では、利益確定のポイントを見てみます。基本は、レンジ幅の2倍を目安にする、でしたよね。

豪ドル米ドルの15分足チャート⑤

しかし、この例では、レンジを形成しないでトレンド転換しています。この場合、天井で反落してからもみ幅になるまでの初動が基準になり、その2倍の値幅を基準にすると分かりやすいです。

もし、15分足だけしか見ていなかったら、天井からの反落の2倍の値幅のAのポイントまでポジションを持つイメージは湧かないでしょう。しかし、大きな日足で考えると、Aのポイントは少しの反落程度にしか見えなくなります。

11.デイトレードの心構えとリスクへの対処法

 FXのデイトレードは、コツをつかめば大きな収益が期待できます。しかし、リターンだけではなく、リスクをしっかり把握することが大切です。一番やってはいけないのが、お金を増やそうと決意したにも関わらず、大損して資産を失うことです。これだと、後悔しか残りません。

そうならないように、チャレンジする前に、心構えとリスクへの対処法を知っておきましょう。

11.1.最初から儲けようとしない

デイトレードで勝つためには、「最初から儲けようとしない心構え」が必要です。

お金を増やすために始めるのに、儲けようとしないなんて、なんだか矛盾していますね。しかし、2章でもお伝えした通り、デイトレードのリスクは、お金が減ることです。お金を増やすために始めたのに、逆に減らしてしまうなんて、残念ですよね。

そうならないよう、何があっても、損して資金が枯渇することだけは避けなければなりません。

しかし、初心者が大損して退場するケースは後を絶ちません。なぜ大損するのかというと、「早く儲けようとするから」の一言に尽きます。

大損するということは、それだけ早く儲けようとした結果です。しかも、躍起になっていたはずです。少しの利益を求めただけであれば、大損することはあり得ません。リスクとリターンは常に同じです。

すぐに躍起になってはいけない

×すぐに儲けようと躍起になってはいけない

お金を減らしさえしなければ、あなたのトレードスキルは徐々にアップするはずです。

また、焦らずにじっくり取り組んでいけば、いずれは勝てるようになります。デイトレードを始めたばかりの頃は、誰でもスキルは低いと言わざるを得ません。つまり、お金を減らすリスクが非常に高い時期でなのです。トレードして連戦連勝ということはあり得ません。

要は、スキルを身に付けるのが先か、それとも、お金を減らすのが先か、ということです。

しかし、最初から儲けようと躍起にならず、真剣に取り組んでいれば、徐々に儲けられるようになります。そのため、トレードスキルが身につくまでは、儲けるよりも負けないことを優先することのほうがはるかに重要です。

その際、3か月や半年間など、練習期間を決めてデモトレードもやるのも良いでしょう。

いきなりリアルトレードをやる場合でも、始めてすぐに資金を失うような無理なトレードをせず、日々反省して小さな損失に抑えていれば、スキルと経験がどんどん積み重なり、いずれ大きな金額を稼げるようになります。

私も最初から上手くいったわけではないので、最初はリターンを求めずに、デイトレードに慣れることを優先して下さい。そうすれば、リスクも極限まで抑えられます。そして、トレードに慣れてきたら、徐々にリスクを取ってリターンを求めていきましょう。

11.2.自分のメンタルを正常に保てる範囲でトレードする

FXは、メンタルが非常に重要です。デイトレードで長期的に勝ち続けられるようになるためには、テクニカルよりもメンタルのほうが重要といっても過言ではありません。

例えば、知識や技術だけでトレードルールを作ろうとすると、そのルールがどれだけ完璧であっても、実践し続けることができません。なぜなら、理論的には大成功するトレードルールだと分かっていたとしても、損する恐怖心から、実践するのが難しいからです。

人間はとても弱い生き物で、損すると喜怒哀楽が激しくなります。特に、投資は大事なお金をかけています。お金がなくなると、誰しも冷静さを失うのは当然ですよね。お金を増やすために時間を割いてデイトレードをしているのに、減ってしまうと感情的になってしまいます。

そうならないように、デイトレードは自分のメンタルを正常に保てる範囲でトレードする必要があります。

メンタルはとても重要なので、もう少し詳しく解説しますね。

11.2.1メンタルとは自分の決断を信じる力

FXに限らず、デイトレードでは、全く同じ手法を100人のトレーダーが試したとしても、誰一人として同じ結果になりません。

大きく勝つ人もいれば、破滅的に負ける人もいます。また、その中間もいます。さらに、大きく勝つことができた人でも、その後、勝ち続ける人がいれば、比較的に早いうちに大損して市場から退場する人もいます。

「そんなに差が出るなんて信じられない!」と思うかもしれませんが、これは事実です。

それでは、全く同じ手法なのに、なぜここまでの差が出るのだと思いますか?

その原因は、メンタルの構造が人によって違うからです。

例えば、デイトレードに必要な知識と適切な手法の裏付けのある分析をした結果、エントリーすべき根拠が明確なポイントにチャートが接近したとします。そして、エントリー前に、これも裏付けのある分析を基に、利益確定のポイントと損切りのポイントを決めているとします。

このように全く同じ状況にある時、Aさんは、自信を持ってエントリーすることができます。しかし、Bさんは、Aさんを見て「何でそんなに自信を持ってエントリーできるんだ?」と疑問に思います。

また、たとえエントリーできたとしても、Cさんは、最初に決めた利益確定のポイントや損切り条件を守れます。しかし、Dさんは、利益が出てくると、「利益確定して楽になりたい!」という誘惑に負けて、決めておいた利益確定のポイントまで待てずに早めに決済してしまいます。

さらに、Eさんは、損切り条件を決めていたにも関わらず、いざ損失が出ると、「いずれ戻るはず!」と自分に都合がいいように相場を解釈し、損失をさらに拡大させてしまいます。

このようにも、デイトレードでは、相場の重要な局面で、

  • 知識をフル活用して導き出した”自分の決断”を信じることができるかどうか
  • その決断の根拠が崩れた時に、その事実を認めて、すぐに損切りできるかどうか

というメンタルが、そのままトレード結果の差となって現れるのです。

11.2.2.メンタルをキープする仕組みを作る

デイトレードはメンタルが重要とわかっても、どうやって鍛えればいいのでしょうか?

結論を言うと、メンタルを鍛えることはできません。また、強度は人によって違います。大切なことは、自分のメンタルの限界を知り、その範囲内で自分のメンタルを一定に保てるように、トレードを仕組み化することです。

「仕組み」を具体的に言うと、次の2点を無意識に繰り返すことができる仕掛けのことです。

《トレードを仕組化するポイント》

  1. 長期的に見れば勝てる期待値の高いルールを作る
  2. そのルールに沿って淡々とこなす

この2つができている人は、デイトレードで長きに渡って勝ち続けられます。なぜかというと、1,000回トレードしてもトータルでプラスになることが分かっているルールを持っていれば、あとはそれを淡々と繰り返すだけで、たとえ10連敗してもメンタルを乱すことはないからです。

繰り返しになりますが、メンタルは、強くしようとしても強くなるものではありません。そして、デイトレードで勝てる人は、元から強いメンタルを持っているわけではありません。淡々とデイトレードに励めるように、メンタルへの影響を最小限に保つ仕組みを持っているのです。

《期待値のヒント》
期待値が高いトレード手法を構築するための考え方については、『ランダムウォーク理論|トレードで勝てる人の確率と期待値の考え方』で解説しています。

11.3.必要以上に取引枚数を増やさない

2章でお伝えしたように、FXのデイトレードのメリットの1つに、少額で気軽に始められて敷居が低いことが挙げられます。その反面、安易な気持ちで取り組む方も多く、損して退場させられてしまう人が多いのも事実です。

そこで、儲けるよりも、退場しないことのほうが重要になってきます。退場しなければ、徐々に知識も増えてトレード経験も増えてくるので、これから勝てるチャンスはいくらでも訪れます。

上述のように、初心者の人ほど短期間で儲けようとして無理なトレードをし、損して退場させられるケースが多いです。それを避けるために、「取引枚数を上げ過ぎない」ようにして下さい。

儲けたいという気持ちが強すぎると、取引枚数を増やして手っ取り早く稼ごうとします。これは、スキルが未熟にも関らず、自分ならできる!と都合よく解釈してしまうことに原因があります。そして、損をして後悔するのがオチです…。

そうならないように、最初は1,000通貨単位で始めるなど、最小の取引枚数から慣れていくことをおすすめします。

繰り返しになりますが、負けた時のリスクも同じであることを忘れてはいけません。

11.4.損切りを躊躇しない

損切りのコツは、注文して、価格が思った方向と逆へ進んだらクリックするだけです。

言葉で書くのは簡単ですが、損失を確定して自分の過ちを認めるのは誰でも嫌ですよね。

できることなら、確定しないで先延ばしにしたいのが人間の心理だと思います。先延ばしすれば、価格が元に戻って損せずに済むかもしれませんからね。

しかし、何度もお伝えしてきましたが、損切りを先延ばしにしては絶対にいけません。

価格が上がると思ってエントリーしたのに上がらなかったら、その時点で予想は外れていることになります。もし損切りしないと、どんどん含み損が増えていきます。

上がるのを祈っているだけだとしたら、これはデイトレードでも何でもなく、運任せの博打と同じです。そのタイミングで暴落でも起きたら、待っているのは、大損しかありません。

特に初心者の方は、エントリーする前は損切りの重要性を認識していても、いざ含み損の状態になると、損失を確定したくない心理状態に陥ってしまいがちです(=プロスペクト理論)。

私の場合、損切りはチャートの節目で予め決めておくと解説しましたが、トレードを始めたばかりの方は試行錯誤だと思います。そこで、初心者の方は、予想に反したら、どのタイミングでもいいので損切りすることをおすすめします。

ここの節目を割ったら損切りするとか、いくらマイナスになったら損切りするというように、最初からガチガチにルールを決めるのではなく、最初はこのような曖昧なルールで構いません。損切りを徹底して退場しなければ、あとで挽回するチャンスはいくらでも訪れます。

11.5.リアルタイムのチャートで学ぶことが重要

この記事では、私のデイトレードの具体的なトレードルールや考え方を、事例を交えてお伝えしてきました。しかし、どれだけ頭でインプットしても、自分でアウトプットしないと、勝てるようには絶対になりません。

後付けのチャートで理解することと、リアルタイムで動いているチャートでトレードするのは全く異なります。当然ですが、リアルタイムのトレードでは、チャートがまだ形成されていない段階で未来を予測し、先回りしてポジションを持つ必要があります。

デイトレードで勝てる人がほんの一握りだということは、この点に原因があります。つまり、動いている相場でトレードすることは、思っている以上に難しいということです。

逆を言うと、実践を繰り返し行い、相場とはこういうものか!と理解できれば、勝てるようになります。

そのため、慣れるまではデモトレードでも構わないので、リアルタイムで動いているチャートでテクニカル分析をしてみて下さい。これを毎日行えば、相当スキルは身につくはずです。

まとめ

FXのデイトレードは、会社員の方でも、副業として始めやすい投資です。

ただし、簡単に勝てるようなものでもありません。自分でエントリーからイグジットまでのシナリオをしっかり立てて、「エントリー・利益確定・損切りポイント」まで全て自分で決める必要があります。つまり、あなたのトレードスキルが大きく求められます。

そのため、最初は難しく感じるかもしれません。しかし、この記事で解説したポイントをしっかり守って一歩ずつ進めば、早く慣れて稼ぐコツをつかむことができます。

やるべきことは、トレーダーによって異なります。あなたが今何をすべきかを、一度洗いざらいにしてみて下さい。最初から全てを上手くやろうとするのではなく、知らないことを一つずつ解消していきましょう。

その際、一番大事なことは、刻々と変化する相場で、毎日シナリオを立ててトレードしていくスキルを身につけることです。

最初は大変かもしれませんが、トレンドに乗って、利益をあげる感覚を体感して下さい。そして、大きく稼げるトレーダーになって下さい。

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