デイトレードを始める初心者が知っておくべき基礎知識

デイトレードとは、ポジションの保有時間が数十分から数時間のトレードのことです。寝ている間の予期せぬリスクを避けるため、基本的にはポジションを翌日に持ち越すことはありません。

さて、このページに来られた方は、「そんなことは当然知っている」と思いますよね。

しかし、この記事では、FXのデイトレードの基礎的な知識だけでなく、勝てるようになるために必要なことを全て、私の実践と経験からお伝えします。

手前味噌で恐縮ですが、私はトレードの世界で15年以上生きており、2009年のリーマンショックによる最初の失敗以降は、毎年安定して大きな利益を出しています(参考:「私がFXで成功して1.5億円の資産を築くまでに経験した全て」)。

ちなみに、デイトレードで儲かっている人は、ごく一部だと言われています。なぜなら、初心者が最初から勝てるルールを持っているケースは稀だからです。つまり、勝てるルールができるまでに、相場の波に翻弄されて退場してしまうのです。

しかし、これは逆に言うと、勝てるルールを持ち、それを守ることができれば、勝てるようになることを意味します。これから、まさに、その”勝てるルール”について徹底解説していきます。

最後までお読みいただくと、初心者の方は、何をすればいいのかお分かりいただけます。また、既にトレードしているが上手くいっていない方は、どこに理由があるのかが分かるようになります。さらに、上級者の方にとっても、きっと重要な気付きを得ていただけるはずです。

内容は非常にたくさんありますが、私のFXのデイトレードの具体的なルールも公開しているので、ぜひ、「自分もできるようになるんだ!」と言う強い目的意識を持ってお読みいただけると幸いです。

 1.デイトレードとは

まず最初に、デイトレードとは、どのようなトレードなのかをしっかり把握しましょう。

その前に、FXのトレード手法には、ポジション(通貨を買ったり売ったりしている状態)の保有時間によって、次の3つのトレードスタイルがあります。ご覧下さい。

トレード手法 決済までの時間 目標利幅 適した相場例
スキャルピング 数秒~数分 2~10pips 値幅が大きい(ボラティリティが高い)時
デイトレード 数十分~数時間 5~50pips 期待値が高いチャートパターンが出た時
スイングトレード 数日~数ヶ月 数十~数百pips トレンド相場になった時

※pipsの参考記事:「FXの単位pips(ピップス)とは|読み取り方のコツ

では、この中のデイトレードはどのようなトレードなのか、具体的に解説していきます。

1.1.デイトレードの魅力

デイトレードとは、注文を出してから決済するまで、ポジションを数十分から数時間保有するトレードのことです。

FXでデイトレードする場合は、仕事から帰宅し、例えば、夜間の3~4時間といった限られた時間でも売買が可能な点が特徴です。そして、デイトレードの一番の魅力は、その収益性です。

詳しくは後述しますが、コツをつかむと、資産を倍々的に増やすことができます。また、FXは敷居が低く、少額から始められるので、パソコンが1台あればその日からスタートできます。

このような理由から、FXのデイトレードは、副業としても人気があります(参考:「FXの副業を始める前に知っておきたい全てのこと」)。 

1.2.デイトレードに適した時間帯

さて、デイトレードは簡単に始められますが、やみくもに売買しても、利益を上げることはできません。効率よく利益を上げる最大のポイントは、次の一言に尽きます。

トレンドが発生した時にその流れに乗ること

これさえできれば、デイトレードで驚くような金額を稼ぐことも可能です。

では、トレンドはいつ発生すると思いますか?

為替市場は、月曜日の早朝から土曜日の早朝まで、世界中で24時間オープンしています。相場のトレンドに乗ることが重要と分かっても、平日24時間ずっとパソコンの前に張り付いているわけにはいきませんよね。

しかし、ご安心下さい。FXで効率よく稼ぐためのポイントがもう1つあります。

実は、為替市場は24時間中、常に活発に取引されているわけではなく、活発な時間帯もあれば、低調な時間帯もあります。そして、トレンドが発生する時間帯は大体決まっていて、その時に狙いを定めてトレードすることで、効率よくトレンドに乗って利益をあげることができます。

そして、取引が活発になる国や地域は、日本時間でおおよそ次のように推移します。

時間 国・地域
4時 ウェリントン
6時半 シドニー
8時半 東京
9時 香港、シンガポール
14時 バーレーン
15時 フランクフルト
17時 チューリッヒ、ロンドン
22時 ニューヨーク

この中でも、最も活発になる時間帯が、次の3つの市場です。

《FXの取引が最も活発になる市場》
・アジア(日本時間の午前)

・ロンドン(日本時間の夕方)

・ニューヨーク(日本時間の夜間)

この3つの相場は連動しており、互いに影響を及ぼします。例えば、アジア時間に上昇トレンドが発生し、欧州時間にさらに上昇トレンドを強めると、ニューヨーク時間には短時間で上がり過ぎた反動で下降トレンドに転換する、というイメージです。

つまり、この3つの時間帯で、トレンドもしくはレンジが顕著に表れやすいということです。さらに言うと、トレンドが発生しやすいのは、次の2つの時間帯です。

《FXのトレンドが発生しやすい時間帯》
・ヨーロッパタイム前半(日本時間15時~18時頃)

・ニューヨークタイム前半(日本時間21時~25時頃)

これを見ると、ヨーロッパタイムの15時からニューヨークタイムの24時頃までトレードするのが理想なのですが、専業トレーダーでない限り、無理な話ですね。

そこで、会社員の方は、帰宅してニューヨークタイムにトレードするのが現実的です。21時頃からトレードの時間が確保できることが前提になりますが、この時間帯だけでも稼ぐチャンスはあり、トレンドに上手く乗ることができれば、充分な利益を出すことができます。

なぜなら、ニューヨークタイムは、日本では夜間でも、欧米は海外の投資家が活発に売買している昼間の時間帯なので、トレード時間を限定しても不利にならないからです。

このように、FXは株式投資と違い、平日24時間どこかの市場で活発に売買しているのがメリットです(参考:「株とFXの違い|あなたに本当に向いているのはどっち?」)。

あとは、テクニカル分析(詳しくは後述)をしっかり行い、海外投資家が作ったトレンドに上手く乗れれば、着実に稼ぐことが可能です。

これを証明するために、1日の相場を、3つの時間帯(アジア・ロンドン・ニューヨーク)に分けて見てみましょう。次のチャートは、ドル円の5分足です。

まずは、上のチャートのように、売買が活発な3つの時間帯のうち、自分がどの時間帯でトレードすることになるかを考えましょう。

ここでは、例として、あなたがニューヨーク時間をメインにしてトレードすることを選んだとします(初心者は兼業の方がほとんどだと思うので、会社員なら帰宅後のニューヨーク時間がちょうど良いです)。

そして、21時にトレードする準備ができたら、その前に、アジアと欧州の時間帯で、相場がどのように推移したのかを確認することが大切です。特に、前の時間帯の高値と安値は多くの投資家に非常に意識されやすいポイントなので、必ずチェックしましょう。

上のチャートでは、アジアと欧州の時間帯の安値をニューヨーク時間に下抜け、下落基調になりました。もし、事前にテクニカル分析をして、アジアと欧州の高値安値をチェックしていれば、下値ブレイクのタイミングで売りエントリーし、利益を得られた可能性が高くなります。

このように、あなたがトレードする時間帯で、相場の流れが変わりそうか、それとも継続しそうかを意識することで、売買戦略が立てやすくなり、効率よくトレードできます。

ここまでお読みいただき、少し難しいと感じる方もいると思いますが、デイトレードの戦略の立て方は3章で詳しく解説するので、ご安心下さい。ここでは、1日の流れを3つの時間帯に分けるだけでデイトレードが有利になることさえ覚えておけば大丈夫です。

なお、取引時間別のポイントと売買戦略は、次の記事で解説しているので、ぜひお読み下さい。

≫ FXの取引時間別の特徴とトレード戦略の立て方

1.3.デイトレードに適した通貨ペア

トレードするのに有利な時間がわかったところで、次は、売買の対象になる通貨ペア選びです。

結論からいうと、FXのデイトレードで売買する通貨ペアは、馴染みがあるという理由だけでドル円を選択してはいけません。馴染みがあることと、利益を上げることは、全く別です。

この選択を誤ると、これから出るはずだった利益を阻害することになりかねません。そして、デイトレードである以上、通貨ペアは、デイトレードで利益を上げやすいものを選択すべきです。

FXのデイトレードの通貨ペア選びのポイントを挙げると、次の2つになります。

《デイトレードの通貨ペアの選び方》
・通貨ペアを1つに限定しない

・ドルストレートとクロス円を中心にする

ここで、ドルストレートとクロス円という言葉が出てきたので、簡単に補足します。

ドルストレードとは、米ドルが絡んだ通貨ペアのこと、ドル/円やユーロ/ドル、ポンド/ドルなどの通貨ペアのことです。一方、クロス円は、ドル以外の通貨と日本円の通貨ペアのことで、ユーロ/円やポンド/円、豪ドル/円などのことをいいます。

それでは、一つ一つ順番に説明していきますね。

ポイント1:通貨ペアを一つに限定しない

デイトレードは、通貨ペアを一つに限定せず、多くしたほうがトレードチャンスが多くなります。また、収益機会が増えることは、資金が増えるスピードも早くなることを意味します。

もしかしたら、馴染みがない通貨を扱うことに不安を覚える方もいると思います。しかし、どの通貨ペアであっても、テクニカル分析でやるべき事は変わらず、先ほど述べたように、トレンドが発生したらその流れに乗ることが重要です。

例えば、あなたがドル円の通貨ペアで勝てているなら、それは、適切な相場の見方ができている証拠です。そうだとすると、ユーロドルでもポンド円でも勝てます。あとは、各通貨ペアの最低限の特徴を押さえておけば、馴染みのない通貨に対する不安は軽減できます。

なお、通貨ペアを一つに絞らないほうがいいのは、デイトレードだけの話です。スキャルピングの場合は、なるべくスプレッドが狭い通貨ペアを選ぶことが、利益をあげるコツになります(参考:「【最新版】スキャルピングで5年で1億稼いだ私のトレード手法の全て」)。

そのため、スキャルピングでは、通常のスプレッドが原則固定で0.3銭のFX会社が多いドル円だけに特化して、アジア時間帯だけトレードする、というやり方もあります。

デイトレードでも、スキャルピングのように、トレードしやすくて好きな通貨ペアが一つあれば充分という考え方もあります。ただし、その場合でも、”いかに利益を増やすか”という観点でお考え下さい。

ポイント2:ドルストレートとクロス円を中心にする

初心者の方がデイトレードをする場合は、マイナーな国の通貨ペアではなく、誰もが知っているメジャーな通貨ペアを選択することをおすすめします。なぜなら、マイナーな通貨ペアは取引が少なく、予想もつかない値動きをすることが時々あって、トレードしにくいからです。

ここでいうメジャーな通貨ペアは、この項の冒頭でお伝えした、

  • ドルストレート
  • クロス円

の2つです。デイトレードでは、このドルストレートとクロス円の仕組みを理解すると、どの通貨ペアがブレイクしそうかなど、売買戦略が立てやすくなります。これについては、次の記事で私が具体的に解説しているので、ぜひお読み下さい。

≫ 通貨ペアとは|FXで勝つための正しい選び方

ちなみに、私がデイトレードで売買の対象にしている主な通貨ペアは、次の通りです。

  私がデイトレードする主な通貨ペア
ドルストレート 米ドル/円、ユーロ/米ドル、ポンド/米ドル、豪ドル/米ドル
クロス円 ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円

他にも、ユーロ/豪ドル、ポンド/豪ドル、ポンド/ニュージーの通貨ペアもトレードしますが、上記の7通貨ペアで充分です。

さらに言うと、あなたが初めてデイトレードをする場合、最初はこの7つの中からドルストレートとクロス円を3~4つ選び、徐々に増やしていく方法でも充分です。

焦らず、じっくり取り組みましょう。

2.デイトレードの口座の選び方を知ろう

さて、これからデイトレードで勝つための具体的なノウハウをお伝えしますが、最初に、トレードを行うためのFX口座を開設しておきましょう。

日本には、50社以上のFX業者があります。あり過ぎて、何を基準に選んだらいいのか分からないと思います。結論をいうと、FXのデイトレードでは、この業者でなければ勝てない、というものはありません。

スキャルピングのような短期売買だと、スプレッドスリッページや約定力などの条件を考慮してFX会社を選び、取引コストを最小にして利益を最大化する必要があります。

一方、デイトレードでは、業者ごとの口座の環境は多少変わりますが、細かい条件の違いが損益に影響することはありません。そのため、FXのデイトレードの口座は、一言でいうと、

「どの業者を使っても構わない」

ということになるのです。

逆にいうと、FXのデイトレードは業者リスクが極めて少ないことになります。これは、デイトレードの大きなメリットです。なぜなら、デイトレードに欠かせない業者が限定されてしまうと、その業者が何らかの理由で使えなくなったら、それは勝てなくなることを意味するからです。

ただし、トレードする口座を選ぶなら、何かしらの利点は欲しいですよね。そこで、実際にその口座を使っているトレーダーの満足度が総合的に高い業者を使えば、FXのデイトレードでは口座選びで間違うことはまずありません。

評判がいい業者ということは、それなりに、取引システムや条件が良い証拠です。そのような業者の中からいくつか選んで、口座開設しておくといいでしょう。

では、満足度が総合的に高い業者はどこかというと、当サイトが551名のFXトレーダーにアンケートを実施して集計した結果が、次の5社です。

総合満足度が高いFX会社ベスト5

1位:DMM FX
2位:GMOクリック証券
3位:SBI FXトレード
4位:マネーパートナーズ
5位:みんなのFX
※ランキングは、551名のFX投資家に実施したこちらのアンケートのQ.10の結果に基づく

それぞれの口座の特徴について、簡単に説明しておきます。

1位:DMM FX

口座数が国内1位の約70万あり、業界最大手。デイトレードから中長期まで幅広く対応している。最低売買単位は10,000通貨。CMにタレントのローラさんを起用していることでも有名。

2位:GMOクリック証券

口座数は国内2位の約58万あり、信頼性抜群。100万通貨以上でもサクサク注文が成立する約定力に定評がある。そのため、億を稼ぐような大口トレーダーを中心に、多くの支持を集めている。最低売買単位は10,000通貨。CMにタレントの新垣結衣さんを起用していることでも有名。

3位:SBI FXトレード

1通貨から売買でき、ドル/円なら5円もあれば取引が始められるので、初心者にもおすすめ。また、ドル/円のスプレッドが原則固定で0.27銭(1万通貨以下)で、業界最低なのも特徴。スプレッドがほとんど広がらず、スキャルピングのコスト面でも圧倒的有利。

4位:マネーパートナーズ

2019年のオリコン顧客満足度調査でFX取引第1位を獲得した実績を持つ。また、約定力の項目で10年連続1位を獲得し、約定力100%で注文がすべらず、思った通りの価格で約定しやすい口座として有名。nanoコースを使うと、100通貨単位から売買可能になり、初心者にもおすすめ。

5位:みんなのFX

会社名はトレイダーズ証券。ユーロ/ドルのスプレッド0.3pips(原則固定)をはじめ、「スプレッド業界最狭宣言」をしており、主要6通貨ペアを業界最狭水準まで引き下げる方針を打ち出している。最低売買単位は1,000通貨。CMにタレントの鈴木奈々さんを起用していることでも有名。

 

FXのデイトレ―ドの口座は、この5つの中からいくつか開設し、実際に使って比較してみて下さい。そして、ツールの使い勝手が良かったり、ニュースなどの情報が充実していたり、好みが出てきたら、その業者を使うことをおすすめします。

ただし、初心者の方がいきなり10,000通貨のDMM FXGMOクリック証券を使うと、損益の変動が大きくて最初は不安を感じてしまうかもしれません。その場合は、みんなのFXの1,000通貨や、マネーパートナーズの100通貨から始めることをおすすめします。

ドル円で、10,000通貨で1銭動いたら100円の損益変動ですが、1,000通貨だったら10円の損益変動で済みます。また、100通貨だったら、1円の損益変動で済みます(参考:FXの単位pips(ピップス)とは|読み取り方のコツ)。慣れてきたら、徐々に通貨量を増やしていきましょう。

ちなみに、私がFXのデイトレードで使っている口座は、次の3社です。

「ヒロセ通商とJFXは、ランキングベスト5に入っていないのに、なぜ使っているの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、先ほど述べたように、デイトレードは、基本的にどの業者で売買しても問題ありません。

ただ、私はスキャルピングもするので、スキャルピングを公認しているヒロセ通商JFXを選んで、デイトレードも行っているというだけです。

なお、ここで述べたのとは違う視点でFXのデイトレードのおすすめ口座を知りたい方は、次の記事をお読み下さい。私が、ヒロセ通商のスマホアプリのどういう機能を使ってデイトレードに活用しているかなどを、わかりやすく解説しています。

≫ FXのデイトレードで初心者が成功するためのポイント【2019年版】

3.デイトレードの基本的なやり方

それでは、いよいよ、デイトレードで勝つためにあなたが具体的に行なうことを、順番に解説していきます。FXのデイトレードはどんなものか分かり、準備もできたとしても、実際のトレードになると、何から始めていいか分からないですよね。

そこで、あなたが帰宅してからやるべきことを、先にイメージしておきましょう。手順は、次の4つのステップです。デイトレードを完結するには、これが全てです。

《FXのデイトレードの4つの手順》
1. 今から数時間先まで、
2. 上がるのか下がるのかを
3. テクニカル分析で予測し(エントリー:ポジションを持つ)
4. どこまで到達するか測る(イグジット:利益確定や損切り)

そして、最も重要で、時間を多くかける必要があるのが、テクニカル分析です。適切なテクニカル分析ができるようになると、エントリーからイグジットまで、期待値が高い戦略を立てることができます(参考:ランダムウォーク理論|トレードで勝てる人の確率と期待値の考え方)。

それがトレードルールになり、繰り返し実行することで、あなたに利益をもたらしてくれます。

テクニカル分析の方法は、相場の世界では無数にあり、正解が存在しません。そのため、何をするためにテクニカル分析をするのか、明確にする必要があります。例えば、相場のトレンドを把握するのか、過熱感を測るのか、エントリーポイントを決めるのか、といった具合です。

繰り返しになりますが、FXのデイトレードで利益をあげるためには、トレンドに乗ることが最も重要です。次の項から、私が実際に利益を出している具体的なトレードルールを紹介しますが、一言でいえば、「数時間で発生するトレンドに乗るためのルール」です。

このことを念頭にして、ぜひ参考にして下さい。

3.1.移動平均線でトレンドを把握する

チャートを開いたら、移動平均線を使ってまずトレンドを把握します。

相場は、トレンドとレンジ(もみ合い)の2種類しかなく、トレンドの把握はそこまで難しくはありません。ただし、手順を間違えると、混乱したり、簡単なことも難しくなってしまいます。

そうならないように、必ず手順を決めて、毎日それに従うようにしましょう。

チャートを開いたら、ローソク足を見ればトレンドかレンジかは何となくわかります。しかし、私が実践している、もっと分かりやすい確認方法が、3本の移動平均線の傾きを見ることです。

実際のチャートを使って解説します。次の画像は、15分足です。

チャートの左側がレンジで、途中から上昇してトレンド相場になっていますね。これは、ローソク足を見れば分ります。

次に、黄色と青と赤の3本の移動平均線に注目して下さい。移動平均線といっても、これは指数平滑移動平均線(EMA)といわれるもので、一般的な移動平均線よりも早く動くのが特徴です。

そして、私は、3本の移動平均線(EMA)を、次の期間で設定しています。ちなみに、3本表示させている目的は、短期トレンド・中期トレンド・長期トレンドを把握するためです。

《私のデイトレードのチャート設定》
・短期:25EMA(黄色)

・中期:75EMA(青)

・長期:200EMA(赤)

ただし、ここでお伝えした移動平均線の種類や期間は、あくまでも私が使っているものです。この数字でなければダメ、という正解はありませんので、任意で設定して下さいね。

では改めて、先ほどのチャートの、右側のトレンド相場の移動平均線を見て下さい。

3本の移動平均線が、きれいに右肩上がりになっていますよね。このように、トレンドが発生すると、移動平均線も同じ方向へ進んでいき、右肩上がりになります。

そして、移動平均線の並び方も、上から順番に、25EMA→75EMA→200EMAになります。この並び方を、パーフェクトオーダーといい、トレンド発生時の典型的な移動平均線の形です。

この項のポイントを整理すると、チャートを開いたら、まず、移動平均線の3本の傾きをチェックして、パーフェクトオーダーが発生しているかどうかをチェックします。このほうが、ローソク足だけを見るよりも、トレンドが把握しやすくなります。

また、先ほどのチャートは、上から順番に25EMA→75EMA→200EMAの上昇トレンドのパーフェクトオーダーでしたが、当然、下落トレンドのパーフェクトオーダーもあり、この場合、上から順に、200EMA→75EMA→25EMAになります。

なお、パーフェクトオーダーを使ったトレード戦略は、次の記事で詳しく解説しています。ローソク足と移動平均線の基本と併せて、ぜひ参考にして下さい。

≫ ローソク足の正しい見方|チャートをより深く見よう!
≫ 移動平均線で初心者が知っておくべき正しい見方と使い方の全て
≫ トレンドを把握するためのパーフェクトオーダーの見方と使い方

3.2.トレンドラインを引いてエントリーポイントを絞る

移動平均線でトレンドを把握したら、次に、トレンドラインを引いて、トレンドの強さや長さを測ってエントリーポイントを絞ります。

トレンドラインは、一般的な解説では、高値どうし、もしくは安値どうしを結ぶとされています。しかし、最大限活かすコツは、次のチャートのように、パーフェクトオーダーになっている箇所に、移動平均線の傾き(200EMAが最適)と同じ角度でトレンドラインを引くことです。

なぜ、レンジ相場の高値どうし、安値どうしに引くトレンドラインではないのかというと、私の経験上、それをエントリーポイントにつなげることが難しいからです。

しかし、上のチャートのようにトレンドラインを引くと、しっくりきませんか?

例えば、ABの安値を結んでトレンドライン(白)を伸ばし、相場がまだBとCの間で推移していると仮定します。そこで、ローソク足が下落したタイミングで、反発を予測してCの辺りで買い戦略を立てることができます。

このように、トレンドラインを引くことで、具体的なエントリーポイントが見えてきます。

なお、トレンドラインについては、次の記事でも解説しているので、もっと詳しく学びたい方は、ぜひお読みいただければと思います。

≫ トレンドラインとは|役割と引き方と具体的な使い方
≫ トレンドラインの引き方で迷った時の6つのコツ
≫ トレンド相場の3つのパターンと2つのルール

3.3.水平ラインを引いてエントリーポイントをさらに絞る

トレンドラインの次は、水平のラインを引いて、エントリーポイントをさらに絞りこみます。

先ほどのトレンドラインは斜めなので、次のチャートのように、斜めと水平の2種類のラインを引くことになります(先ほどと同じチャートです)。

このように、斜めのラインだけでエントリーポイントを決めるより、水平のラインを加えることで、相場の節目が見つけやすくなります。さらに、両方のラインが重なる箇所は確度が高いエントリーポイントになり、売買が急増し、その後のトレンドが明確になる可能性が高くなります。

さて、先ほどのチャートで、私が引いた水平のラインは、直前の高値と安値を基準にしています。なぜ直近の高値と安値なのかというと、テクニカル的なポイント(反転やブレイク)として意識されやすく、ポジションが取りやすいからです。

例えば、何度も反落している水平ラインは、ブレイクすると、そこから強いトレンドが発生する傾向があるので、買い戦略が有効です。そして、ブレイク後は、直近の高値が支持帯(サポートライン)になり、もし反落しても、そこで反発して上昇トレンドに回帰することも多いです。

言葉だけで書いてもわかりにくいと思いますので、実際のチャートで見てみましょう。黄色い丸の箇所は、水平ラインが節目となって、反落するか、上にブレイクしている箇所です。

そして、AからFの矢印が実際のエントリーポイントになります。

Aは、水平ラインを上にブレイクしたタイミングで買いエントリーします。また、BからFは、水平ラインを上にブレイクした後に反落して、水平トレンドライン(直近の高値)がサポートラインになって反発しているタイミングです。

それに加えて、AからDのポイントでは、斜めのトレンドラインもぶつかっているので、エントリーの根拠が強くなります。実際に、Aではブレイク後に勢いよく上昇し、また、BからDでは、反発してからすぐに上昇トレンド回帰していることがお分かりいただけると思います。

ここでのポイントは、正確にAを上にブレイクした時や、Bにぶつかった時でなくても良いということです。なぜなら、上昇トレンドが発生しているのは結果論なので、実際のエントリーは、ラインにぶつかって上昇し始めてからになります。

このように、斜めのトレンドラインに加えて水平ラインを引いておくと、

  • タッチした時に反発するのか
  • 下に抜けるのか

に絞ってチャートを監視できるので、エントリーの準備ができます。もしラインを引いていなければ、ただ価格が変動している認識しかできなく、エントリータイミングもわかりません。

なお、この項で解説した、レジスタンスライン(抵抗線)がサポートライン(支持線)に変わる意味があまり理解できない方は、次の記事もお読みいただくことで、鮮明になります。

≫ サポートラインとレジスタンスラインで相場の反転を見抜くコツ

3.4.マルチタイムフレームで全体のトレンドを把握する

マルチタイムフレームとは、異なる時間軸でチャート分析をし、相場全体の流れを把握した上で戦略を立てることです。

これまで見てきたチャートの時間軸は、全て15分足でした。15分足でトレンドを把握し、斜めのトレンドラインと水平ラインが引けましたね。そして、エントリーポイントも絞れました。

ただし、これは15分足だけに限った話です。15分足よりも長い時間軸のローソク足(上位足)、例えば、1時間足や4時間足、日足で見たら、同じような上昇トレンドとは限りません。

仮に、上位足の全てが下降トレンドだとすると、たとえ15分足で上昇トレンドだとしても、それは上昇トレンドとは言えません。もし、それを知らないで買いポジションを持ったとしたら、日足などの長期トレンドに逆らったトレードすることになります。

これでは、期待値が高いトレードとは言えません。

そこで、15分足だけでなく、異なる時間軸も必ずチェックして、なるべく正確にトレンドを把握するようにします。これが、マルチタイムフレームの考え方です。

それでは、先ほどと同じチャートで、15分足ではなく、上位足の1時間足を見てみましょう。黄色で囲った部分が、15分足のチャートと同じ時間です。

ご覧のように、1時間足でもパーフェクトオーダーになっており、上昇トレンドの真っ最中であることが確認できます。つまり、15分足で上昇トレンドの時、1時間足でも上昇トレンドが発生していたわけです。

このように、異なる時間軸のチャートにも関らず、上位足でも下位足でもトレンドが上向きだと分かると、上昇する確率がさらに高くなり、自信を持って買いエントリーできます。

それに加えて、4時間足や日足も上昇トレンドだとすると、先ほどの15分足チャートで見た矢印のAからFを起点にして上昇する確率がさらに高まります。

このように、デイトレードでは、1つの時間軸だけでなく、必ず上位足や下位足もチャート分析して、相場全体のトレンドを把握するようにしましょう。

3.5.チャートパターンでエントリーの精度を高める

チャートパターンとは、ローソク足の高値や安値にラインを引いた時、ある形になることです。

ローソク足は、ランダムに動いているように見えて、実はトレンドやレンジを形成しています。そして、チャートパターンが現れると、その後は上に行きやすい、もしくは下に行きやすいといった判断がしやすくなります。

では、これまで例として使ってきたのと同じチャート(1時間足)で、どんなチャートパターンが形成されていたのか見てみましょう。

チャートの真ん中に、チャートパターンの一つであるもち合いがあります。これは、上にいったり下にいったりのレンジ相場のことで、どちらかにブレイクすると、その方向にトレンドが発生しやすくなります。

今回の例では、パーフェクトオーダーで上昇トレンドをキープしたまま、右肩下がりのもち合い(黄色いライン)を形成しています。この状態で、持ち合いを上にブレイクすれば、上昇トレンドに回帰する可能性が非常に高いと予測できました。

正直、チャートパターンは、移動平均線のようにチャートが自動作成してくれるものではないので、最初は自分で見つけるのは難しいかもしれません。しかし、最低限のチャートの知識を習得し、自分でとにかく色々なラインを引いてみることで、次第に分かるようになります。

その際のヒントは、ローソク足の高値と安値の両方をしっかりと見るこです。上昇トレンドだからといって、高値側ばかり見ていてはいけません。

また、反対に、くまなくチャート分析しているつもりでも、安値を見落としている場合も多いです。しかし、先ほどのチャートのように、高値と安値をチェックしていれば、もち合いを把握することができ、その後の上へのブレイクに付いていくこともできたはずです。

なお、もち合い(レンジ相場)の詳しい解説と、それ以外のチャートパターンについては、次の記事で解説しているので、併せてお読みいただくと、理解が深まります。

≫ 三角持ち合いとは|見方とトレード戦略
≫ レンジ相場の2つのルールと3つのブレイクパターン

3.6.その他のテクニカル分析を組み合わせて勝率を高める

ここまでの説明で、私のFXのデイトレードのエントリールールを、テクニカル分析の観点から同じチャートを使ってお伝えしてきました(イグジットのルールについては後述します)。

5つのテクニカル分析「3.1.移動平均線とパーフェクトオーダー」「3.2.斜めのトレンドライン」「3.3.水平トレンドライン」「3.4.マルチタイムフレーム」「3.5.チャートパターン」は、単独で使うこともできますが、全てが連動して関わり合い、トレード判断を強固なものにします。

復習のために、もう一度整理してみましょう。

最初に見た15分足チャートは、移動平均線がパーフェクトオーダーで、トレンドラインも200EMAの傾きに沿って引けて、確かに上昇トレンドでした。そして、水平ラインも引けて、エントリーポイントをさらに絞ることができました。

しかし、15分足だけでは、上昇する根拠が強いとはいえません。そこで、マルチタイムフレームの考えで1時間足をチェックすると、もち合いというチャートパターンに気付き、上にブレイクした時も買いのチャンスになりそうだと判断することができました。

これだけ上昇トレンドが発生する根拠が多くなると、上昇する確率はますます高くなり、自信を持って買い注文を出すことができるようになります。

さて、ここまで解説してきたノウハウだけでも、FXのデイトレードで勝つ確率を高めることができるのですが、ここではお伝えしきれなかった、次のFXの知識も組み合わせることで、勝率を高めてさらに安定した利益を上げることが可能になります。

文量は多いですが、どのノウハウも重要なので、少しずつお読みいただければと思います。目標は、その時の相場に合わせて、様々なテクニカル分析を使い分けられるようになることです。

4.デイトレードの具体的な事例から学ぼう

ここからは、私のデイトレードの実例をご紹介します。

デイトレードは、複数のテクニカル分析を行い、エントリーの判断を総合的に行う必要があります。たとえ数十分先の話でも、未来のことを100%予測することはできません。そのため、「確率的にこうなりやすい」という根拠を見つけることが重要になります。

利益確定と損切り幅のルールも含め、参考にして下さい。

4.1.利益確定と損切りの目安を学ぼう

下のチャートは、ドル円の1時間足です。下降トレンドから横ばいになり、その後上昇トレンドとなっています。

相場の流れは、赤色の200日移動平均線(EMA)でつかむことができましたよね。ローソク足が、この200EMAより上か下か、もしくは交差によって、次のように判断します。

  • ローソク足が200EMAより上:上昇トレンド(上のチャートではC)
  • ローソク足が200EMAより下:下降トレンド(上のチャートではA)
  • ローソク足が200EMAを何度も交差する:横ばい(上のチャートではB)

今回のトレードチャンスは、Cの上昇トレンドの時です。Cの前に、Bの横ばい相場がありますが、ここが見極めのポイントです。

Bの横ばい相場のもっと詳しい値動きを捉えるために、マルチタイムフレームの考えに基づいて、1時間足ではなく、15分足でチャートを見てみましょう。

すると、この白い水平ラインが複数回、支持帯/抵抗帯となっており、強い根拠となるラインであることが分かります。それでは、果たしてこのBのポイントでエントリーして良いのでしょうか?

その判断をするためには、まだまだ根拠となる材料を確認する必要があります。それに加えて、エントリー前に、

  • どこで利益確定するのか
  • どこで損切りするのか

も決めておく必要があります。

次からは、私がエントリー前のこの局面でどのようなテクニカル分析を行ったのかを、より具体的に解説します。

4.1.1.マルチタイムフレームを活用する

繰り返しになりますが、上位足チャート(今回は1時間足)を見て、それから下位足(今回は15分足)を見るのは、デイトレードでは基本です。大きな流れを見てから、もっと細かい流れをチェックするイメージです。

Bの箇所を、上の1時間足チャートとその下の15分足チャートを見比べると、200EMA(赤線)は、1時間足では横ばいでしたが、15分足で見ると右肩上がりになっています。

そして、抵抗帯になっていたポイントを、15分足のAで上にブレイクしています。ここが、上昇トレンドの流れがスタートした重要なポイントなのですが、1時間足だけしか見ていないと、このトレンドが出るポイントは分かりにくいです。

そのため、上位足を見て下位足でも確認をするというマルチタイムフレームが重要なのです。

もう一度、15分足チャートに戻ります。

相場は、Aで上にブレイクした後、一時的に下落してBまで下げています。しかし、Aと同じ価格帯で反発しています。これは、レジスタンスラインがサポートラインに役割転換し、強く支持されたからです。そして、下抜けずに反発したということは、買い圧力が強いことを意味します。

デイトレードでは、このような節目となる価格帯をいかに見つけるかがポイントになります。早く見つけることができれば、ブレイクの前兆をとらえることができます。

では、Bで反発した後どのように推移したのか、再度1時間足を見てみましょう。

Bで反発した後は、1時間足では移動平均線がパーフェクトオーダーになり、上昇トレンドの準備ができた段階といえます。つまり、15分足で節目となるポイントで反発し、買い圧力が強い状態のまま、1時間足ではパーフェクトオーダーになったということです。

これで、上位足と下位足の方向が上向きで一致し、上昇の強い根拠が揃ったことになりますね。このように、上位足と下位足の方向性が一致した時は、その方向へ進む可能性が高くなります。

しかし、例えば、下位足が上向きで、上位足がバラバラの時は、下位足の上昇がダマシに終わるケースが多いです。つまり、上位足と下位足の方向性が一致していない時は、そこから一方向へトレンドが発生することはないとお考え下さい。

上位足と下位足が一致していない時に無理してエントリーすると、何度も損切りする羽目になって冷静さを失うことになりかねません。我慢して、方向性が一致するまで待つことが重要です。

ちなみに、私も、1時間足でパーフェクトオーダーになったのを確認してエントリーしました。

4.1.2.利益確定の目安はレンジ幅の2倍

さて、相場は、15分足のBのポイントで1時間足のレジスタンスラインを強く上にブレイクしました。改めて、先ほどと同じ15分足チャートをご覧下さい。

トレードの基本は、”損小利大”です。効率よく利益を上げるためには、目論見が外れて損失が出た時はすぐに損切りしますが、予想通りに相場が動いて利益が乗ってきた時は、最大限の利幅を目指します。

しかし、利益を伸ばすといっても、根拠がなければ伸ばそうにも伸ばせません。

そこで重要になってくるのが、利益確定の目安を置くことです。それでは、利益確定の目安はどこに置けば良いのでしょうか?

下の1時間足チャートをご覧下さい。

結論を言うと、相場は、”そのトレンドの見方が正しければ”、レンジ幅の2倍の値幅が出ます。ちなみに、レンジ幅とは、ブレイクするまでのモミ幅のことです。

今回の例では、1時間足のDがサポートラインとなり、この前後であるCD間の値幅がモミ幅です。そして、ブレイク後は、レンジ幅のCD間の値幅と同じだけ上昇します(BC間)。

トレンドの発生が分かっても、どこで利益確定すればいいのか、最初は検討がつかないでしょう。しかし、レンジ幅の2倍を目安にするというのは、単純ですがどんな相場でも分かりやすく、強力な法則です。もし、2倍の値幅が出ないなら、それは見方が正しくない可能性があります。

ちなみに、利益確定の目安を、「相場に関係なく50pipsで確定する」というように、ある一律の数字で設定する考え方も存在します。しかし、私の経験上、これは良くありません。なぜなら、50pipsというのは、あなた自身の願望で設定した数字であって、相場ありきではないからです。

相場は、あなたの願い通りには動いてくれません。もし、利益確定を一律50pipsに設定すると、仮に弱いトレンドの場合、50pipsまで到達せずにトレンドが転換してしまうことがあります。そうなると、せっかく含み益が出ていたのに、それが無くなってしまいます。

それだけならまだいいのですが、含み損に転じてしまうことも少なくありません。せっかく正しい相場の見方でチャートを分析し、ブレイクポイントを見つけ、正しいポジションを持てたとしても、利食いの基準が甘いという理由だけで利益確定のチャンスを逃したら、悔しいですよね。

また、一律50pipsで利益確定を設定してしまうと、例えば、数か月間続いたレンジ相場をブレイクすると、そこから強いトレンドが発生して値幅も大きく出る可能性があるにも関らず、50pips以上の利益を得るチャンスを逃してしまうことになりかねません。

私の経験上、利益確定のポイントは、相場に合わせて決めることが大事です。そして、レンジ幅の2倍に設定すると、相場が利益確定のポイントを決めてくれます。これが、勝てる時に大きく勝つ、理想的なデイトレードのスタイルを築く基本になります。

利益確定の目安は、あなたではなく、その日の相場が決めることだと割り切りましょう。

4.1.3.損切りはチャートの節目で決める

さて、利益を伸ばしたとしても、別のトレードでそれ以上に損してしまったら、本末転倒です。利益は伸ばしても構いませんが、損失を我慢して、回復してほしいと祈るのは賢くありません。

損切りの目安は、利益確定と同様、「20pips逆行したら損切りする」と一律の数字で設定するのはおすすめしません。そうではなく、チャートから根拠を見つけ、「ここを抜けたら、自分がエントリーした時に考えていた方向性が否定される」”節目”を見つけておくことが重要です。

例えば、先ほどの1時間足チャートをもう一度見ると、Dの価格帯です。Dを下抜けたら、上昇することがひとまず否定されます。

なお、損切りポイントをDではなく、それよりも早い段階で設定することも可能です。その場合、Dは、最大の損切り幅という意味でお考え下さい。例えば、「Dまでに25EMA(黄色)を下抜けてローソク足が確定したら損切る」など、様々な設定が可能です。

このように、正しい知識を持って正しい見方ができれば、エントリーする直前に、利益確定までの値幅と損切りの値幅を明確に計算することができます。

つまり、事前に損益率(=平均利益÷平均損失)が計算できるということです。その損益率を基に、今からエントリーしようとしているトレードに本当に参加すべきかどうか判断できます。

また、たとえ、上昇トレンドが発生すると想定できても、利益より損失の値幅のほうが大きく、損益率が悪い場合は、「エントリーを避けて、ブレイクするまで様子見したほうが適切だな。」などというような判断もできるようになります。

このような判断は、その時その時の相場に合わせたトレードするという意味で、とても重要な考え方です。相場は、2008年のリーマンショックなどの大変動相場もあれば、ほとんど動かない膠着相場もあります。

しかし、その時々の市場の状態を基準に組み立てられたルールは、どのような相場にも活用できます。どのような相場でも通用するルールがあって初めて、何年、何十年と勝ち続けられるようになるのです。

そして、どのような相場でも通用するルールが構築できると、負けが少なくなるので、利益が積み重なる感覚が楽しくなります。

なお、この項で出てきた損益率の考え方については、次の記事を読んで、損切りに関する適切な思考を身に付けましょう。

≫ 損切りとは?正しいトレードルールの作り方
≫ バルサラの破産確率でトレード技術を飛躍的にアップさせる方法

4.3.トレンド転換から利益確定を見極めよう~応用編

次に解説する利益確定の決め方は、エントリー時点では利益確定ポイントを決めずに、相場の流れを見ながら利食いするというパターンです。

先ほどは、エントリー前に利益確定と損切りの目安を決める必要があるとお伝えしたのに、矛盾していると思うかもしれません。しかし、これから説明するノウハウをマスターすると、トレンドが反転するポイントを見極めることができ、値動きで利食いを決めて利益を最大化できます。

なるべく分かりやすく解説するので、しっかり付いてきて下さいね。

4.3.1.天井で売る理想的なトレード事例

下のチャートをご覧下さい。これは、豪ドル/米ドルの日足です。

このチャートで注目すべきポイントは、Aです。上の画像ように、高値と安値にトレンドラインが引けるので、Aの時点で三角持ち合いの可能性があると想定できます。

このようなチャートパターンが現れた時は、どのような戦略が立てられると思いますか?

マルチフレームの考え方から、今度は15分足チャートを見てみましょう。日足のAと、15分足のAは、同じポイントです。

結果的に、上昇トレンドだった流れがAで反落し、ここから下降トレンドに転換しています。では、Aの時点で、売りポジションでエントリーすることは可能でしょうか?

正解は、可能でした。その理由をわかりやすく解説していきます。

Aで売りでエントリーする時は、損切りポイントは、例えば、三角持ち合いのトレンドライン(レジスタンスライン)を上抜けた時に設定します。そして、利益確定のポイントは、これからの値動きで決めます。

損切りポイントだけ決まって、利益確定の目安が決まっていないので、不安に思うかもしれません。しかし、このように、天井で売りポジションを持てると、含み益のまま相場が形成されていくので、どちらにしても勝ちトレードになることは確定です

そのため、利益を最大化するために、利食いは、これからの値動きで決めます。このようなトレードもできるようになると、あなたのトレードスキルは本物と言えます。

ただし、エントリー前に損切りポイントを決めていたら、そこに到達したら必ず損切りします。含み損になったからといって、事前に決めた損切りポイントを修正するようなことは絶対にしてはいけません。自分の都合で損切りを先延ばしにすると、大損するのは時間の問題です。

含み損と含み益ではリスクが異なるため、取る行動も異なるとお考え下さい。

ここまでお読みいただき、「そんなピンポイントでエントリーなんてできないよ!」と思う方もいるかもしれません。しかし、実はピンポイントでエントリーする必要はないのです。エントリーに100%の正解はありません。

たとえ最高値と最安値でエントリーできなくても、損益率を重視して、常に損失より利益が大きくなるトレードを心掛ければ、トレードがどんどん楽しくなります。この損益率は、エントリー前に利食いと損切りを決めるにせよ、損切りだけを決めるにせよ、とても重要な考え方です。

損益率について、もう少し詳しく説明しますね。

4.3.2.損益率を重視してより確実に利食いする方法

繰り返しになりますが、エントリーは、「必ずこのタイミングでしなければいけない」というような決まりはありません。

重要なことは、リスクとリターンの割合です。相場の方向性が分かったら、見込める利益確定と想定される損切り幅を計算して、損益率を出すことを徹底しましょう。

初心者の方は、実際には存在しない「確実に勝てるポイント」だけを探そうとする傾向が極めて高いです。勝てる箇所を探すのは当然で、他にもリスクとリターンを考慮し、ポジションを持ちながら判断を変えていくという総合的な判断がトレードでは必要だと考えるようにしましょう。

そこで、ここでは、より確実な方法を紹介します。「より確実」というのは、「反落したのを確認し、さらに下落するポイントが明確に現れるまで待つ」という意味合いです。下落の想定が正しいことを実際に確認し、次の波で下落を取るようなイメージです。

実際にチャートを見ていただいたほうがわかりやすいと思うので、早速、先ほどと同じ豪ドル/米ドルの15分足をご覧下さい。どこでエントリーできるのか、一つずつ分解していきます。

まず、15分足のAは、日足チャートのトレンドラインで反落したポイントでした。もう一度、日足チャートで確認してみましょう。

まずは、日足で見たポイントを認識していることが重要です。この前提があるからこそ、「この後、下降トレンドが起こりそうだな」とイメージできるわけです。しかし、15分足だけを眺めていたら、このような下降トレンドを想定することはできません。

しかし、このようなマルチタイムフレームの考え方で上位足と下位足の両方を確認する習慣を身に付けておくと、「やっぱりAで反落したな。それだとしたら、この後さらに下落していくポイントでトレードしよう」と準備ができます。

そのために、次に注目すべきポイントは、15分足のBです。Bで、上昇トレンドラインとネックラインが交差する価格帯を下抜けています。もし相場が上昇するなら、Bは、下抜けてはいけないポイントでした。

つまり、Aの反落から注意して継続的に観察し、Bを下抜けた時に、上昇する根拠が無くなったと判断するのです。上昇する根拠が無くなったということは、これから下落していく可能性がかなり高いことを意味します。

ここがポイントなのですが、Bで上昇トレンドラインとネックラインを下抜けた場合、この2つは、支持帯としての役割から抵抗帯へと転換します。

さて、このケースで、実際にエントリーするポイントはどこになると思いますか?

下の15分足チャートで考えてみましょう。

結論を言うと、矢印のABCのどこで売りエントリーしても良いです。日足で下落することが読めていれば、あとは、あなた自身のタイミングを待つだけです。

それぞれの根拠を整理すると、次のようになります。

A:最初の15分足で見たネックラインが抵抗となり、これを上抜けない限りは下落の想定をします。ポジションを持つ時間は長くなりますが、損切りは短く、利益は最大で取れることが見込まれるので、損益率は良くなります。
B:最初の15分足で見たネックラインの抵抗に加え、次の15分足チャートで見た移動平均線の抵抗も加味します。ここでは、75EMA(青)がネックラインより下になり、ローソク足の上値を抑える力が強くなります。この場合も、損切りは短く、利益は最大で取ることが見込まれます。ただし、Aを様子見としているので、待つ必要があります。
C:ABを様子見とし、ブレイクするまで待ちます。ABに比べて利幅は取れませんが、ポジションの保有時間が一番短く、効率の良いトレードになります。

この3つでは、リスクとリターンがそれぞれ異なります。そのため、損益率を考慮し、本当にリスクよりリターンのほうが大きいかどうか、エントリーする前に必ず確認しましょう。

ちなみに、黄色いラインのDもネックラインになっています。大きなネックラインを下抜けたら、次のネックライン(今回はD)で一時的に反転し、戻しをつけてさらに下落していくイメージです。これが、一連のトレンドの流れです。

では、利益確定のポイントを見てみます。基本は、レンジ幅の2倍を目安にすることでしたね。

この例では、レンジを経ないでトレンド転換しています。この場合は、反転してからモミ幅になるまでの初動が基準になり、その2倍の値幅を基準にすると分かりやすいです。ちなみに、日足レベルの下降トレンドラインで強い反落となったので、やはり日足が前提になります。

もし、15分足だけしか見ていないと、Aのポイントまで値幅を出すイメージはなかなか湧きません。しかし、日足で考えると、Aのポイントは少しの反落程度にしか見えません。

繰り返しになりますが、このように、上位足と下位足を観察することで、より自信を持ってポジションを長く保有できるようになります。1つの時間軸しか見てなかった、ということがないようにしましょう。

4.3.リアルタイムで動いているチャートで学ぼう

さて、ここまでの説明で、私のFXのデイトレードの具体的なトレードルールや考え方を事例を交えてお伝えしてきましたが、どれだけインプットしても、自分でアウトプットしないと、勝てるようには絶対になりません。

後付けのチャートで理解することと、リアルタイムで動いているチャートでトレードするのとでは、全く異なります。リアルタイムのトレードは、当然ですが、チャートがまだ形成されていない段階で未来を予測し、先回りしてポジションを持つ必要があります。

デイトレードで勝てる人がほんの一握りだということは、この点に原因があるのだと思います。分かったつもりはいけません。しかし、それは逆に言うと、これまでお伝えした知識を徹底的に叩き込み、アウトプットしていただければ、勝てるようになることを意味します。

5.デイトレードのリスクを知っておこう

ここまでは、FXのデイトレードのルールと具体例を、テクニカルを中心に解説してきました。

そして、あなたがこれからデイトレードを実践していく上で絶対に忘れてはならないことが、投資のリスクです。デイトレードに限らず、投資にはリスクが必ず伴います。

デイトレードは、コツをつかめば、大きな収益が期待できますが、リターンだけではなく、リスクをしっかり把握しなければなりません。一番やってはいけないのが、デイトレードをやったことで、大損して資産を失うことです。これでは、後悔しか残りません。

そうならないよう、デイトレードにチャレンジする前に、どのようなリスクがあるのかは知っておきましょう。始める前にリスクについて考えるだけでも、受け入れる態勢ができます。

5.1.リスクとリターンの割合は同じだと理解しよう

FXのデイトレードは、ハイリスクハイリターンの投資で、大損する可能性があります。

いきなりこう言うと、少し恐怖を感じるかもしれません。しかし、これは事実です。リスクがあるにも関わらず、ウソをついてリスクは無いとは言えません。そして、あなたが大損しないために、私はあえて声を大にして伝えます。

ただし、リスクの取り方やリターンの求め方は、やり方によって異なります。そのため、一概にハイリスクではないので、ご安心下さい。

わかりやすく言うと、100円のリターンを求めれば、100円を失うリスクがあります。それと同じで、リターンを求めた分だけリスクになります。リスクとリターンの割合は常に「1:1」で、このバランスが変わることはありません。

私からの初心者の方へのアドバイスは、最初は、リターンを求めずにデイトレードに慣れることを優先しましょう、ということです。そうすれば、リスクも極限まで抑えられます。そして、トレードに慣れてきたら、徐々にリスクを取ってリターンを求めていきましょう。

5.2.メンタルを維持することの大切さを知ろう

デイトレードにおいて、メンタルは非常に重要です。

こう言うと、「デイトレードで勝つための具体的な方法を知りたいのに、精神論かよ。もう充分だよ!」と思われるかもしれません。しかも、あなたのメンタルがデイトレードのリスクになると言われたら、機嫌を損ねてしまいますね。

しかし、どうか焦らないで下さい。

なぜメンタルがリスクなのかというと、結局のところ、デイトレードで長期的に勝ち続けらるようになるためには、テクニカルよりもメンタルのほうが重要といっても過言ではないからです。

具体的には、知識や技術だけからトレードルールを作ろうとすると、そのルールがどれだけ完璧であったとしても、実践し続けることができません。理論的には大成功することが分かっていたとしても、メンタルがそれに付いていけないのです。

その理由は、人間はとても弱い生き物で、損すると喜怒哀楽が激しくなるからです。特に、投資は大事なお金をかけています。お金が無くなると、誰しも冷静さを失うのは当然ですよね。お金を殖やすためにデイトレードをしたのに、逆に減ってしまうと感情的になります。

そのため、デイトレードでは、自分のメンタルを正常に保てる範囲でトレードルールを構築する必要があるのです。

メンタルについて、もう少し詳しく説明していきます。

5.2.1.メンタルとは自分決断を信じる力のこと

FXに限らず、デイトレードでは、”全く同じ手法”を100人のトレーダーが試したとしても、誰一人として同じ結果にはなりません。

大きく勝つ人もいれば、破滅的に負ける人もいます。その中間もいます。また、大きく勝つことができた人でも、その後、勝ち続ける人がいれば、比較的に早いうちに大損して市場から退場する人もいます。

「そんなに差が出るなんて信じられない!」と思う方もいるかもしれませんが、これは否定しようがない事実です。

では、全く同じ手法なのに、なぜここまでの差が出るのだと思いますか?

その原因は、人はそれぞれメンタルの構造が違うからです。

例えば、デイトレードに必要な知識と適切な手法の裏付けのある分析をした結果、エントリーすべき根拠が明確なポイントにチャートが接近したとします。そして、エントリー前に、これも裏付けのある分析を基に、利益確定のポイントと、損切りのポイントを決めているとします。

このように全く同じ状況にある時、ある人は、自信を持ってエントリーすることができます。しかし、別の人は、その人を見て「何でそんなに自信を持ってエントリーできるんだ?!」と疑問を持ちます。

また、たとえエントリーできたとしても、ある人は、最初に決めた決済ポイントや損切り条件を守ることができます。しかし、別の人は、利益が出てくると、「利益確定して楽になりたい!」という誘惑に負けて、決めておいた決済ポイントまで待てずに途中で決済してしまいます。

さらに、逆に、損切り条件を決めていたにも関わらず、いざ損失が出ると、「いずれ戻るはず!」と自分に都合がいい解釈をしてしまい、損失をさらに拡大させてしまいます。

言い換えてみると、メンタルとは、自分の決断を信じる力と言えます。

デイトレードでは、重要な局面で、

  • 知識をフル活用して導き出した”自分の決断”を信じることができるかどうか
  • その決断の根拠が崩れた時に、その事実を認めて、すぐに損切りできるかどうか

というメンタルの力が、そのままトレード結果の差となって現れるのです。

5.2.2.正常なメンタルを保つ仕組みを作る

それでは、デイトレードに必要なメンタルを保つにはどうすればいいのでしょうか?

強靭な精神力を身に付けるために、何らかの精神修養が必要なのでしょうか?

いえ、決してそんなことはありません。メンタルの強度の度合いは、人それぞれ全く違います。そして、メンタルの強度は、基本的には訓練で変えられるものではありません。

デイトレードで大切なのは、自分のメンタルの限界を知り、その範囲内で自分のメンタルを一定に保てるようにトレードを仕組み化することです。

「仕組み」を具体的に言うと、次の2点を無意識に繰り返すことができる仕掛けのことです。

  1. 長期的に見れば勝てると分かっている、期待値の高いルールを作る
  2. そのルールに沿って淡々とこなす

私の経験上、デイトレードで5年10年と長期的に勝ち続けている方は、このような人たちです。

一回一回のトレードに、負けはつきものです。10回トレードして10回負けることだってあります。しかし、1,000回トレードしても、トータルで大きなプラスになることが分かっていれば、10連敗しても平気です。

これが、もし、長期的に見て勝てるかどうかも分からないルールで連敗すると、動揺してしまいますよね。さらに、その動揺をカバーしようとヒートアップし、どんどん冷静さを失いかねません。そうやって、メンタルが崩れていくのです。

いかがでしょうか?

この項をまとめると、デイトレードで勝てる人は、元から強いメンタルを持っているわけではありません。そもそも、メンタルは強くしようとしても、強くなるものではありません。努力や根性でメンタルを何とかできると思っている人は、デイトレードでは勝てません。

淡々とデイトレードに励めるように、メンタルへの影響を最小限に保つ仕組みを作りましょう。

そして、そのような仕組みを作るための第一歩が、期待値の高いルールを作ることなのです。

5.3.退場しないためにこの2つに気を付けよう

FXのデイトレードは、少額で気軽に始められて敷居が低いことが特徴です。しかし、その反面、安易な気持ちで取り組む方も多く、損して退場させられてしまう人が多いのも事実です。

せっかく高いモチベーションを持って始めたのに、お金を減らしてしまったら悔しいですよね。そこで、儲けるよりも、退場しないことのほうが重要になってきます。退場しなければ、徐々に知識も増えてトレード経験も増えてくるので、これから勝てるチャンスはいくらでも訪れます。

特に、初心者の方ほど短期間で儲けようとして無理なトレードをし、損して退場させられるケースが多いので、これだけは避けましょう。

そこで、デイトレードを始める前に、次の2点に特に注意する必要があります。

  1. 取引枚数を上げ過ぎる
  2. 損切りを甘く見ている

この2つに注意していれば、思いもよらない損失を被ることはないはずです。少なくとも、退場させられることはないので、あとは少しずつスキルアップしていくだけです。

一つ一つ分かりやすく説明していきます。

5.3.1.必要以上に取引枚数を増やさない

初心者の方は、自分は何通貨で取引したらいいのか、最初は分からないと思います。そこで、私からのアドバイスは、次のことだけは絶対にしないようにすることです。

×「すぐに儲けようと躍起になること」

儲けたいという気持ちが強すぎると、取引枚数を増やして手っ取り早く稼ごうとします。スキルが未熟にも関らず、自分ならできる!と都合よく解釈してしまうのです。そして、損をして後悔するのがオチです。

そうならないように、最初は1,000通貨単位で始めるなど、最小の取引枚数から慣れていくようにしましょう。1日数百円の利益なんてつまらない、と感じるかもしれません。しかし、上述したように、負けた時のリスクも同じであることを忘れてはいけません。

儲けるより、まずは慣れることを優先すれば、取引枚数は少なくて済みます。デイトレードで大きな利益を上げるためには、順序があるのです。3か月から6カ月は経験する期間と決め、慣れてから徐々に取引枚数を増やしてからでも遅くはありません。

5.3.2.損切りを躊躇しない

損切りのコツは、注文して、価格が思った方向と逆へ進んだら、クリックすればいいだけの話です。言葉で書くのは簡単ですが、損失を確定して自分の過ちを認めるのは誰でも嫌ですよね。

できることなら、確定しないで先延ばしにしたいのが人間の心理だと思います。先延ばしすれば、価格が元に戻って損せずに済むかもしれませんからね。

しかし、損切りを躊躇して先延ばしにすることは絶対にしてはいけません。

価格が上がると思って新規注文したのに上がらなかったら、その時点で予想は外れていることになります。もし損切りしないと、どんどん含み損が増えていきます。

上がるのを祈っているだけだとしたら、これはデイトレードでも何でもなく、運任せの博打と同じです。そのタイミングで暴落でも起きたら、待っているのは、大損しかありません。

特に初心者の方は、エントリーする前は損切りの重要性を認識していても、いざ含み損の状態になると、損失を確定したくない心理状態に陥ってしまいがちです。

そういう私も、損切りを躊躇して先延ばしにし、1回のトレードで1,000万円の大損した経験があるので、この気持ちは痛いほど分かります(参考:「FXで失敗して1000万円以上の大損をした事例と重要な教訓」)。

トレードを始めたばかりの頃は、損切りのルールも決まっていないかもしれません。そのため、どこで損切りすべきか適切なポイントも分からず、先延ばしてしまうのです。では、どうすれば損切りできるようになるのでしょうか?

初心者におすすめの損切りのコツは、予想に反したら、どのタイミングでもいいので損切りすることです。何pipsで損切りするとか、いくらマイナスになったら損切りするというように、最初からガチガチにルールを決めるのではなく、このような曖昧なルールでも構いません。

とにかく、エントリーする前に予想した値動きと違ったら、待つのではなく、とりあえず損切りしておくのです。損切りさえしておけば、退場のリスクは極限まで抑えられます。

ここまでの話を整理すると、これからFXのデイトレードで利益を上げていくためには、

  1. 慣れるまでに大損しないこと
  2. 退場しないこと

の2つが大切です。最短で稼ぎたい気持ちは分かりますが、焦らずに進めていけば、利益は後から付いてきます。それまでは、勉強の期間だと割り切って、正しいFXの知識を身に付けましょう。

まとめ

デイトレードは、この記事でお伝えしてきた適切な知識と考え方を真剣に学び、トレード経験を積めば、初心者でも勝てるようになる手法です。その際、やみくもにトレードするのではなく、予測した相場を復習し、それを繰り返すことで、上達のスピードは速くなります。

やるべきことは、トレーダーによって異なります。あなたが今、何をすべきかを一度洗いざらいにしてみて下さい。最初から全てを上手くやろうとするのではなく、知らないことを一つずつ解消していきましょう。

今日から初心に戻ったつもりで、適切なプロセスを踏むことを改めて意識して取り組めば、トレードの根拠を常に落ち着いて見つけられるようになります。

なお、私のFXの実績は、別ブログ『トレード日記』で掲載しているので、参考にして下さい。

また、FXのデイトレードについて、始める前の心構えやメリットやデメリットなど、もっと基本的な内容を学びたい方は、私が書いた次の記事も併せてお読みいただくと、理解が深まります。

 FXのデイトレードで初心者が成功するためのポイント【2019年版】

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執筆者
ぶせな

ぶせな

専業トレーダー。認定テクニカルアナリスト。 本格的にFXを始めて10年で1億6,500万円の利益を突破。 自身のブログ『FX億トレーダーぶせなブログ』では、定期的にトレードの損益を公開中。著書に、『最強のFX 1分足スキャルピング』『最強のFX 15分足デイトレード』(共に、日本実業出版社)がある。ツイッターアカウントは、『@busena_fx』。

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