FXのサヤ取りとは?価格差に注目した3つのトレード手法を徹底解説

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FXのサヤ取りとは、「価格差」に着目したトレード手法です。

通常のFXだと、「上がりそうな通貨ペアを買う」「下がりそうな通貨ペアを売る」、というトレードをイメージしますよね。しかし、サヤ取りは少し違います。

具体的には、下がり過ぎた通貨ペアを買い、上がり過ぎた通貨ペアを売るという両建てをします。「サヤ」とは、上がった通貨ペアと下がった通貨ペアの「価格差」のことです。相関性高い2つの通貨ペアで両建てにするため、価格変動の影響を受けにくいのが大きな特徴です。

これはサヤ取りの一つの例で、他にも、価格差に着目して利益を上げるサヤ取り手法はあります。そこで、この記事では、その仕組みを次の3つに分類し、詳しく説明させていただきます。

  1. 異なる通貨ペアのサヤ
  2. スワップのサヤ
  3. 業者間のレートのサヤ

単純なトレードではないため、これからFXを始める方にとって面白く、「利益を出すには、こんなやり方もあるのか!」と思われるはずです。ぜひ参考にして下さい。

1.「サヤ」とは「価格差」のこと

FXのサヤとは、価格差のことです。

たとえば、Aというお店で、鉛筆が1本100円で売っているとします。また、隣にあるBというお店では、同じ鉛筆を1本150円で売っているとします。同じ商品なのに価格が異なっていますね。これが価格差です。

本来、この価格差は不自然ですよね。同じ鉛筆なのに、価格が異なっています。Aが安く売っているのか、それともBが高く売ってるのかは、分かりません。しかし、隣にあるお店どうしなら、この価格差は一時的なもので、時間が経過すれば、近づいてくるのではないか?と考えるのは自然です。

これをFXに置き換えると、似たような動きをする通貨ペアの価格差が開くことがあります。似たような動きをしているので、一時的に価格差が開いたとしても、いずれ閉じると考えられます。この価格差が閉じるタイミングを狙い、利益を上げようとするのがサヤ取りです。

1.1.相関性の高い通貨ペアで成り立つ

たとえば、AUD/JPY(豪ドル/円)とNZD/JPY(ニュージーランドドル/円)は、相関性が高い通貨ペアです。相関性が高いとは、似たような動きをするという意味です。同じオセアニア地域なので、円に対して、極端に豪ドルが高くなったり、ニュージーランドドルが安くなったりする可能性は低いです。

実際に、似たような値動きをします。AUD/JPYが上昇トレンドなら、NZD/JPYも上昇トレンドである、というようにです。

そこで、AUD/JPYが上昇している時、NZD/JPYが下落すると、サヤが発生しますね。相関性が高い通貨ペアにおいてサヤが発生するといずれ縮小する、という見方がサヤ取りの基本です。この時、次の2つのポジションを同時に注文するのがサヤ取りです。

  • 上がり過ぎたAUD/JPYを「売り」
  • 下がり過ぎたNZD/JPYを「買い」

このように、異なる通貨ペアを両建てします。利益が出るためには、AUD/JPYが下げるか、NZD/JPYが上がるかです。どちらも上手くいけば大きな利益ですが、仮にAUD/JPYが下がらなくても、NZD/JPYが上がれば利益は出ます。

片方のポジションの価格変動で利益を考えるのではなく、2つのポジションの価格差が縮まるのを待つことで、初めて利益が出ます。そして、価格差が縮まるのを待つのが、サヤ取りです。

1.2.通貨ペアの仕組みを理解しよう

サヤ取りをしっかり理解するためには、「通貨ペア」の仕組みを知らなければなりません。

相関性の高い通貨ペアといっても、その通貨ペアの特徴などを理解していないと、先へ進めません。安易にサヤ取りをすると、ポジションの取り方でミスをしたり、思わぬ損失を被る可能性があります。初心者がサヤ取りで損するケースは、このような知識不足によるものが多いです。

不安な場合は、『通貨ペアとは|FXトレードで勝つための正しい選び方』を読んで、理解を深めて下さいね。

2.相関性が高い通貨ペアのサヤ取り

それでは、サヤ取りの具体的な手法を見ていきましょう。サヤ取り手法は3種類あり、最初の一つ目です。

2.1.異なる通貨ペアを両建てする

まず最初に、下のチャートを見て下さい。4時間足で、上がAUD/JPY、下がNZD/JPYです。

ぱっと見て、どちらも似たような値動きであることが分かります。相関性は高いと言えますね。ただ、全く同じ値動きになることはなく、一時的に相関性が無くなる場面があります。

白い四角で囲った部分を見て下さい。AUD/JPYは上昇していますが、NZD/JPYは下落しています。これが、サヤの開き始めになります。

相関性が高い通貨ペアは、いずれ「元のサヤに収まる」可能性が高いと考えます。そこで、上がり過ぎたAUD/JPYを売り、下がり過ぎたNZD/JPYを買い、両建てのポジションを持ちます。

この時、どれくらいが上がり過ぎ、下がり過ぎという判断をするのではなく、あくまでも2通貨ペアの価格差が開いた、と考えるようにします。本来、AUD/JPYとNZD/JPYは同じ方向へ進みやすいので、別の方向へ進んだら元に戻るだろうというだけで、上がり過ぎや下がり過ぎという概念はありません。

ただ、注意すべき点があります。

変な言い方ですが、サヤが開いたというのは、自分が勝手に考えているだけで、マーケットから見たらサヤなど存在しません。AUD/JPYは強いから上がり、NZD/JPYは弱いから下落しているという事実だけです。

JPYに対してAUDとNZDの価値が変動しています。そこで、AUD、NZD、JPYの関係は、JPYを除いたAUDとNZDだけで表すことができます。つまり、AUD/NZDという通貨ペアをトレードしているのと同じになります。AUD/JPYとNZD/JPYの両建てをすることは、AUD/USDで売りか買いのどちらかのポジションを持つことと同じだということです。

AUD/NZDの4時間足チャートを見て下さい。期間は、上図のAUD/JPY、NZD/JPYチャートと同じ部分になります。

白い四角のポイントも、同じです。先ほどのチャートのAUD/JPYは上昇、NZD/JPYは下落していましたね。力関係を考えると、上昇しているAUDが強く、下降しているNZDは弱いのは分かります。つまり、JPYに対してAUD>NZDになるので、AUD/NZDという通貨ペアは、上昇します。

まとめると、次のようになります。

  • AUD/JPYが上昇 → AUD買い、円売り
  • NZD/JPYが下降 → NZD売り、円買い
  • AUD/NZD → AUD買いNZD売りAUD/NZDの上昇

では、実際のサヤ取りトレードを想定してみましょう。

サヤが開いたら、閉じる方向へ向けて両建てします。上がり過ぎたAUD/JPYを売り、下がり過ぎたNZD/JPYを買います。いつ売買するか、下のチャートを見て下さい。

白い四角のポイントで、サヤが開いたことが確認できましたね。そこで、AUD/JPYは、Aのポイントで売ります。同時に、NZD/JPYはCで売ります。

そして、決済も同時に行ないます。

今回は、サヤが開くまでに1週間かかりましたので、ポジションも1週間ホールドした想定です。AUD/JPYはBで、NZD/JPYはDで決済します。両建てしている期間(ポジションホールド中)は、どちらも上昇していて相関性があると分かりますね。

結果は、次のようになります。

  • AUD/JPY -220pips(Aでエントリー、Bで決済)
  • NZD/JPY +180pips(Cでエントリー、Dで決済)

合わせると、-40pipsでした。元のサヤに戻る想定をしましたが、実際にはマイナストレードです。

AUD/NZDでは、どのようなトレードになるの、下図を見て下さい。

上述のように、AUD/JPYの売りとNZD/JPYの買いは、AUD/NZDを売るのと同じことでしたね。Aで売りエントリー、Bで決済になります(AUD/JPY、NZD/JPYのABCDと同じ期間です)。

AUD/USDでは、サヤが開いた時(白い四角の箇所)、AUD>NZDでした。つまり、Aのポイントでは、その逆になるAUD<NZDを予測しますので、売りポジションを持ちます。上がったから今度は下がると予測し、売るということです。

AUD/JPYを売って、NZD/JPYを買うサヤ取りというと、少し複雑で、高度なスキルを駆使してなんだか勝てそうなイメージを持つかもしれません。開いたサヤは元に戻る気がしますね。

しかし、AUD/NZDを単体で売るとなると、どうでしょうか。これは、普通のトレードと同じですよね。上がったから下がるという根拠だけです。果たして、この根拠だけで勝てるかというと、リスクがありますね。単純に、上がったから売る、という逆張りをしているのと同じです。

では、別のパターンも考えてみましょう。

AUD/JPYが少し上昇している時、NZD/JPYがもっと大きく上昇していると想定します。

どちらも上昇していますが、サヤは開きます。この場合は、AUD<NZDですので、結局、AUD/NZDの価格は下がることになります。サヤ取り手法では、AUD/JPYを買い、NZD/JPYを売りになりますが、AUD/NZDの買いポジションと同じことです。サヤが開いたからAUD/NZDを買うというと、少し根拠が薄いですね。

相関性が高い2つの通貨ペア(AUD/JPYとNZD/JPY)を両建てすることは、単体で売買する(AUD/NZD)のと同じことだと覚えておきましょう。他にも、EUR/USDとGBP/USDの両建てなら、EUR/GBPを単体で売買するのも同じです。

一概に、サヤ取り手法は勝てるということにはなりません。両建てするからリスクが少ないのではないか、というのは勘違いです。そんなことはありませんので、注意して下さい。両ポジションの損益が相殺されるのは、あくまでも思惑通りになった時です。もし、両ポジションが逆へ進んだら、損失は2倍になります。

相関性が高い通貨ペアを見つけ、どの位サヤが開くと閉じやすいか、損切りはどこにするかなど、期待値の高いトレードルールを決めるのは必須です。逆に、それをすれば、サヤ取り手法も期待値があります。これも、単体で売買するのと同じことです。

2.2. メリットとデメリット

上述したサヤ取りのメリットとデメリットをまとめてみましょう。

メリット

  • エクセルなどサヤの過去データを数字で検証しやすい
  • 機械的に売買できる
  • 目先の値動きを気にしなくていい

デメリット

  • 相関性は常に変化していて予測できない
  • 必要証拠金が2倍かかるので資金効率が悪い
  • 単体で売買しているのと同じなのでリスクは変わらない

3.スワップのサヤ取り

次のサヤ取り手法は、スワップを用いたサヤです。

スワップとは、金利差益のことです。スワップポイントが業界最高水準であるヒロセ通商は、次のように説明しています。

なお、スワップについての詳しい説明は、『スワップポイントとは|FXで金利差益を狙う方法と注意点』で理解を深めて下さい。ここでは、単純なスワップ投資ではなく、両建てをするスワップサヤ取りについて説明します。

3.1.サヤ取りの具体例

AUD/JPYとNZD/JPYのように、異なる通貨ペアで両建てをする場合、使う業者は同じでも違ってもOKです。しかし、スワップサヤ取りは、同じ通貨ペアを、異なる業者で両建てにします。なぜかというと、スワップポイントは業者ごとに違うため、差額が発生するからです。これが、サヤということです。

たとえば、ドル/円を例に考えてみましょう。

  • A業者の買いスワップが+50円
  • B業者の売りスワップが-30円

こうだとします。サヤは+20円ですね。

A業者でドル円を買い、B業者でドル円を売り、両建てにします。1日ポジションを持っていると、20円の利益になります。もちろん両建てしているので、価格変動の損益は相殺され、常にプラスマイナス0です。2日持っていると、40円、3日目は60円の利益になります。最初にエントリーした時、両社のスプレッドはかかりますが、両建てしたままでいるとスワップのサヤが毎日利益になります。

では、実例で見てみましょう。

比較する通貨ペアは、トルコリラ/円で、業者はヒロセ通商楽天証券です。10,000通貨を両建てする想定です。

まず、ヒロセ通商の買いスワップを見て下さい。

1日の買いスワップは、+105円です。

次に、楽天証券の売りスワップを見て下さい。

10,000通貨で、-97円です。サヤは+8円ですね。

つまり、ヒロセ通商で買い、楽天証券で売りにして両建てすると、毎日8円のスワップが得られるということです。1年持ち続けると、2,920円の利益です。10万通貨なら29,200円です。

取引量を多くすれば、利益も大きくなります。価格変動の影響は全く受けず、スワップのサヤだけを毎日得られるのが、スワップサヤ取りの手法です。

ただ、スワップはそれぞれの業者で毎日変動するので、受けるとサヤも変動します。また、サヤが逆転することもあります。その場合、すぐにポジションを決済しなければなりません。ここでは、サヤ取りの考え方としてとらえて下さいね。

3.2.原資100万円で1年間に出る利益は2万円が妥当

両建てをしておくだけでスワップポイントがもらえるなら、いい投資ですよね。銀行に預けておくよりも、金利は付きそうです。

重要なことは、スワップがどれだけ変動するか必要な資金はいくら位か手間はかかるのか、などを試算することです。まずやるべきことは、スワップのサヤを、通貨ペアと業者に分けて出すことです。この検証をしなければ、どこの業者で両建てしていいか分からないですね。

たとえば、次のような簡単な表を、エクセルなどで作るのが良いでしょう。

一番右の、サヤの開きが最重要です。黄色でマークアップした通貨ペアが、プラスのサヤです。ここがプラスだと、サヤ取りができる通貨ペアということです。

一番上のドル円を見て下さい。ヒロセ通商の買いスワップが50円、DMMの売りスワップが-20円で、サヤは+30円ですね。両建てしても、毎日+30円のスワップポイントが得られるということです。

次に、一番下のトルコリラ円を見て下さい。買い業者はヒロセ通商、売り業者は楽天証券で、スワップのサヤは、+8円です。

ちなみに、この表は例なので、業者やスワップポイントは任意です。実際に、このような表を作る必要があるという認識をして下さい。逆に、このような検証をすれば、サヤ取りが可能だということです。買いと売り両方ともマイナスの通貨ペアがあったり、買いがマイナスで売りがプラスの通貨ペアもありますので、業者のホームページでチェックします。

そして、現在のFX業者の数や取扱い通貨ペア、スワップポイントなどから、スワップサヤ取りの平均を出してみましょう。おおよそ、次の想定で計算すれば、スワップサヤ取りの全容が理解できます。

  • FX業者数が50社
  • レバレッジ25倍
  • 10,000通貨を両建てする
  • 10,000通貨の必要証拠金は60,000円前後
  • 最も高いサヤを5通貨ペア選ぶ
  • 5通貨ペアだと平均して10円前後のサヤになる

このような条件でサヤ取りをすると、必要証拠金は、60万円になります(60,000円の証拠金を両建て→12万円。これが5通貨ペア分なので、12万×5セット→60万)。

しかし、実際には、60万円では足りません。

両建てするためには、いろいろなFX業者に資金を分けて置いておく必要がありますね。仮に、10社だとします。1社につき、最低10万円は必要です。そうすると、最低100万円は必要です。両建てすると、片方のポジションは必ず含み損になりますので、それに耐えられる資金量である必要があります。

このような条件でサヤ取りをし、元手100万円を1年間運用すると、約2万円の利益が妥当なところでしょう。これはあくまでも試算で、毎日スワップポイントは変わりますので、毎年同じようになることはありません。

高スワップの通貨ペアが長く続けば、4万円くらいになることもあるでしょう。その逆に、1万円くらいの年もあるかもしれません。100万円で数万円儲かる、というイメージができれば良いでしょう。上限は、スワップが高い期間が長いと6万円から7万円くらいになるのではないでしょうか。

あとは、手間と手数料の問題もあります。

10社に10万円ずつ入れておいても、別の業者で高スワップが発生したら、新たに入金する必要があります。使わなくなった業者から出金するなど、入出金の手間があることも認識しておきましょう。気になる手数料ですが、ほとんどの国内業者は、入出金手数料は無料です。手間だけかかるとお考え下さい。

3.3.メリットとデメリット

スワップを用いたサヤ取りのメリットとデメリットをまとめると、次にようになります。サヤ取り手法は、キャピタルゲインを狙うスキャルピングやデイトレードとは、全く違うやり方になります。FXでどんな稼ぎ方をしたいのか、今一度考えてみて下さい。

メリット

  • 上げ下げの予測がないので運用が楽
  • 長期保有でも価格変動のリスクが極小
  • サヤがあれば毎日利益になる
  • 業者のHPを見れば試算が簡単にできる
  • 高金利通貨がある時期は高いサヤが狙える

デメリット

  • エントリー時はスプレッドによりマイナスからスタート
  • スワップが毎日変動するのでチェックが欠かせない
  • 両建てするので必要証拠金が2倍必要
  • ギリギリの資金でやると強制ロスカットの可能性がある
  • デイトレードのように大きな利益が狙えない
  • 資金移動の手間がある

3.4. 毎日の手間と利益率のバランスが重要

スワップは、毎日変動します。そのため、試算表も毎日アップデートする必要があります。これを手間と感じるかは、各々の判断になります。また、ある程度まとまった資金がなければ、うまみはありません。100万円の原資で、毎日欠かさずスワップをチェックし、1年で数万円の利益なら、銀行預金よりは全然いいですね。

しかし、100万円より少ないと、利益は1年で数千円になるでしょう。この利益のために時間を費やすなら、他の投資に回した方がいいかもしれません。1,000万円など、まとまった資金で運用できるなら、1年で数十万の利益が狙えます。

つまり、サヤ取りは、元手資金が多く、毎日スワップをチェックして試算表をアップデートするモチベーションがあれば、高い確率で利益が出せる手法です。

また、少ない資金だと、相場が急変した時のリスクが大きくなります。相場が一方向へ進むと、両建てしている片方のポジションが、強制ロスカットに合う確率が高くなりますね。仮に、片方のポジションが強制ロスカットになり、もう片方のポジションも不利な方向へ進んでしまうと、その1発の失敗で、1年分のサヤ取り利益など、すぐに吹き飛んでしまいます。

なお、スワップ運用で失敗するパターンは、『FXのスワップ運用で初心者が一番大損する5つの理由』を参考にして下さい。サヤ取りではありませんが、注意すべき点は似ているので、大いに役立つと思います。

4.業者間のサヤ取り

業者間のサヤ取りは、10年から20年前に流行った手法です。当時は、まだ金融庁による法規制が行き届いておらず、FXの商慣習もあいまいでした。そのため、業者も投資家も好き放題やっていた時代です。

業者間のサヤとは、同じ通貨ペア、たとえばドル円なら、業者間においてレートのズレが瞬間的に生じた時の価格差のことです。

次のレートパネルを見て下さい。A業者とB業者の、ドル円レートです。

ドル円という同じ通貨ペアにもかかわらず、レートの開きがあることに注目して下さい。

A業者はレートが高く、B業者はレートが低いです。この差が、サヤです。A業者で売り、同時にB業者で買いを入れます。すると、スプレッドを含めたとしても、両建てした瞬間に+7pipsに利益が出るというわけです。

もちろんですが、ずっとこの差が開いているなら、利益は出ません。サヤが閉じることが前提です。業者間とはいえ、同じ通貨ペアの価格なら、いずれレートは同じ位まで閉じるはずです。そして、実際にそうなります。A業者が安くなるか、B業者が高くなるかは分かりませんが、どちらのレートもほぼ同じに近づいてきます。そして、サヤが閉じたら、同時に決済をします。

これは、取引参加者が少ない時や、相場が急変する時によく見られるサヤです。たとえば、日本時間の早朝や、経済指標時などです。瞬間的にサヤが開いた時に両建てすれば、ほぼ確実にサヤ分は儲かりますね。昔は、システムが脆弱な業者も多く、意図的にレートをずらす業者もあったため、このようなことが起こりました。

しかし、現在はこのような業者間のズレは、ほとんどありません。システムが固まった時など、不自然なレートを見ることはありますが、このサヤ取り手法を試す機会は少ないでしょう。見かけるとしても、相場が薄いオセアニア時間や、突発的なファンダメンタルの材料が出て、瞬間的にプライスが飛ぶ時です。

5.通貨間の強弱でトレードする

最後に、サヤ取りとは少し異なりますが、サヤ取りを応用した見方を紹介します。FXでは、トレードスキルさえあれば、サヤ取り手法に限らず、何をやっても勝てると考えています。そのスキルをつけるための、参考になる考え方です。

サヤ取り手法の最初に、上がり過ぎた通貨ペアを売り、下がり過ぎた通貨ペアを買う方法がありましたね。AUD/JPYが上昇していれば、豪ドルが強い(買われている)、円が弱い(売られている)ことになります。このように、価格変動を通貨間の「強さと弱さ」で見る方法も、参考になります。

「サヤが開く」「サヤが閉じる」というものではありませんが、現在買われている通貨、売られている通貨をとらえるイメージです。そうすると、どの通貨が上昇する(下落する)傾向になるのかを測ることができます。

下図が、通貨間の強弱をグラフにしたもので、こちらのサイトで見ることができます。

リアルタイムだと(グラフ右端)、一番買われているのは米ドル、一番売られているのは円だと分かります。FXの通貨ペアに置き換えると、USD/JPYの上昇率が一番大きいということになります。

売買ポイントが分かるわけではありませんが、デイトレードするなら、通貨間の強弱が一目で分かるのは便利ですね。どの通貨が買われている(売られている)かが分かるので、ポイントを絞って監視できます。

また、グラフのサヤが開き始めたら、順張りでトレンドフォローすることもできます。ローソク足だけでは気付かないことも、このグラフで分かることもあるでしょう。

たとえば、ある通貨ペア、たとえばドル円が上昇している時、ドルが買われているのか、円が売られているのかを知るために、ユーロドルとユーロ円を必ずセットで見るようにします。そうすると、ドル/ユーロ/円の強弱を発見できます。結果、ドルストレートとクロス円の強弱を自然と意識することができ、どちらの通貨ペアでトレードするべきか、戦略を立てることにつながります。

サヤ取りとは少し異なりますが、トレードは多面体で、関係のないようなこともトレード手法につながってきます。通貨間の強弱を考えたことがない方は、ぜひ取り入れてみて下さい。

まとめ

サヤ取りは、価格差に着目したトレード手法で、次の3つがあります。

  • 異なる通貨ペアのサヤ
  • スワップのサヤ
  • 業者間のレートのサヤ

通常のトレードとは観点が違うため、検証してみると面白いでしょう。それが結果的にスキルアップにつながり、デイトレードにも活用できるようになるはずです。重要なことは、資金量やFXに割ける時間など、あなたの状況に合うリスクとリターンを計算することです。まずは試算して、考えることから始めてみて下さい。

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