FXのマージンコールとは|トレーダーを守る仕組みと厳守すべきルール

マージンコールとは、一言で言うと、FXの市場参加者を守るための仕組みのことです。

FXは、少ない元手でも、レバレッジを効かせることで、大きく稼げる可能性がある投資です。その反面、大きな損失を出す可能性もあります。

FXは、コツコツ堅実に利益を積み重ねていくことが理想です。しかし、まだスキルも知識も経験も足りないのに、少し上手くいっただけで勘違いし、欲に任せてどんどん資金を注ぎ込んでしまうと、すぐに資金を失ってしまいます。

そうならないように、この記事でしっかりマージンコールについて学びましょう。

執筆者
ぶせな

ぶせな

FXの専業トレーダー。認定テクニカルアナリスト。 本格的にFXを開始してから10年で1億6,500万円の利益を突破。著書に、『最強のFX 1分足スキャルピング』『最強のFX 15分足デイトレード』(共に、日本実業出版社)がある。ツイッターアカウントは、『@busena_fx』、ブログは『億トレーダーぶせなブログ』。

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1.マージンコールの基本

マージンコールは、FXで元手(=証拠金)を大きく超える損失を出さないように、投資家を守るための仕組みの1つです。

FXは、25倍という高いレバレッジをかけることができます。これは、他の投資商品では、考えられないほど高いレバレッジです。

例えば、FXの場合、10万円程度の元手でも、わずか1~2時間で数万円の利益を得ることもできます。しかし、これは、失敗すると1日で元手資金を失ってしまう可能性があることも意味します。

マージンコールは、投資家がそのような事態に陥る前に、一定の損失が出そうになったら、「損失が膨らんでいますよ」「口座を確認して下さい」と警告を出してくれます。

中には、資金が減っているので、証拠金を追加で入金したり、ポジションを減らすように促すFX会社もあります。(私がメインで使用しているヒロセ通商JFXの取引画面では、マージンコールの水準になった時は、画面が黄色くなります。)

それでは、マージンコールは、どのような時に出るのか、次から解説していきます。

2.証拠金維持率が下がるとマージンコールが発動

マージンコールが出るか出ないかは、証拠金維持率を基準に決められます。

例えば、証拠金10万円で25倍のレバレッジをかけているとします。1ドル=100円の時に、ドル円の買いポジションを1万ドル(1万通貨)持ちました。この時、証拠金維持率は、次のように計算します。

10万円(有効証拠金)÷ 4万円(必要証拠金)× 100 = 250%

この状態で、為替レートが1ドル97円になったとします。1万ドルのポジションの価値は、日本円で100万円から97万円に下がります。つまり、3万円の含み損が出ているということです。

この時の有効証拠金は、元金10万円 – 含み損3万円 = 7万円になります。そして、必要証拠金は、ドル円97円 × 1万通貨 ÷レバレッジ25倍 = 3.88万円です。

この2つの数字を使って、証拠金維持率は、次のように計算できます。

有効証拠金7万円 ÷ 必要証拠金3.88万円 = 180%

このように、口座資金が減っていくと、証拠金維持率も低下していきます。そして、一定の証拠金維持率まで下がると、マージンコールが出ます。

マージンコール発動のタイミング

なお、マージンコールの有無や証拠金維持率の基準は、FX会社によって違います。

ヒロセ通商の場合、証拠金維持率が200%を下回るとマージンコールが発動し、アラートメールが送信されます。そして、100%を下回った瞬間に強制ロスカットされます(詳しくは、「LION Xのルールについて(公式)」で解説しています)。

上述した例だと、含み損3万円で、証拠金維持率が180%でしたね。つまり、含み損が3万円になる前に、マージンコールが発動されるということです。「証拠金に対して含み損が大きくなってきたので、注意して下さい」といった趣旨のアラートメールが届きます。

皆さんが使っているFX口座のマージンコールの基準は、必ず確認しておきましょう。

3.マージンコールにならない水準でトレードしよう

マージンコールは、FX投資家を守るための措置だとお伝えしました。しかし、あなたが今後、FXで成功を目指すのであれば、マージンコールになるようなギリギリの水準でトレードすることは止めましょう。高いリスクを取るトレーダーはいますが、長続きしないことが多いです。

また、マージンコールの水準から更に証拠金維持率が下がると、強制ロスカットという、強制的に損失を確定させる仕組みもあります。この強制ロスカットに引っ掛かるようなトレードをしているなら、危険度は更に高くなります。

そこまでリスクを取るトレードをしなくても、FXは、真剣に取り組みさえすれば、大きな利益を積み重ねられる、夢のある世界です。ただし、欲に負けて無茶なトレードをすると、破滅につながります。

もちろん、最初からマージンコールがないようにすることは難しいです。私自身も、初心者の頃はマージンコールどころか、強制ロスカットさえ何度か経験しました(詳細を知りたい方は『FXで失敗して1,000万円以上の大損をした事例と重要な教訓』をお読み下さい)。

FXで成功する秘訣は、たった1つ、「期待値が高い(繰り返せば資産が増える確率が高い)トレードルールに沿って、淡々とトレードをすること」です。

これを徹底して真剣に取り組む方こそ、成功に近付きます。皆さんも、ぜひ目指して下さいね。

まとめ

マージンコールは、FXの基本ルールです。よく知らなかった方は、しっかり仕組みを理解して下さいね。

このマージンコールは、個人投資家を守る仕組みですが、発動しないように、資金管理やトレードルールを考えることがポイントです。一度は真剣に考えておくべきことなので、最初の段階で理解しておきましょう。

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