FXのレバレッジなしから考える|トレードする目的と稼ぎ方

FXは、レバレッジをかけることで、元手資金の25倍もの取引が可能になる投資です。

このレバレッジは、FXの大きな魅力であり、レバレッジなしのままだと、資金効率が極端に悪くなって稼げるチャンスを逃してしまいます。

そこで、この記事では、レバレッジについて大切な次の3つのことをお伝えします。

  • レバレッジのメリットとデメリット
  • レバレッジをかける本来の目的
  • 実際のトレードでのレバレッジ設定方法

記事の中では、レバレッジをかけなかった場合とかけた場合による運用シミュレーションもしています。レバレッジをきちんと理解すると、トレードする目的が明確になり、稼げるイメージが描けるようになります。ぜひ、参考にして下さい。

執筆者
ぶせな

ぶせな

FXの専業トレーダー。認定テクニカルアナリスト。 本格的にFXを開始してから10年で1億6,500万円の利益を突破。著書に、『最強のFX 1分足スキャルピング』『最強のFX 15分足デイトレード』(共に、日本実業出版社)がある。ツイッターアカウントは、『@busena_fx』。

1.レバレッジの基本

FXの大きな特徴の1つに、レバレッジがかけられることがあります。レバレッジという言葉は、投資の世界では、「てこの原理」を使って、少額の資金で大きなリターンを狙う時に使います。

現在、国内のFX会社の場合、個人口座だと最大25倍のレバレッジをかけて運用できます。

つまり、元手資金の25倍までの金額が運用できます。例えば、5万円の元手資金があったら、25倍のレバレッジをかけると、125万円分の取引が可能です。

一方、レバレッジなしとは、レバレッジ1倍でトレードすることを言います。レバレッジをかけないので、元手資金に対するリスクを少なくすることができる反面、リターンも少なくなります。

では、レバレッジをかけるのと、かけないのとでは、どちらが良いでしょうか?

当然、FXをやるなら、レバレッジをかけることをおすすめします。

なぜなら、レバレッジをかけたほうが、効率良く資金を増やせるからです。ただし、レバレッジをかけて適当にトレードしていると、資金を失うスピードも驚くほど早くなります。そのため、レバレッジをかけるタイミングや資金管理、つまり、レバレッジのかけ方が重要です。

もし、レバレッジの知識が曖昧な方は、FXをやる目的を見誤っているかもしれません。ぜひ、この記事でしっかり身に付けて下さいね。

ポイント!

レバレッジは、大きな利益を得られる反面、損失額も大きくなります。レバレッジのかけ方と使い方が重要です。

2.FXでどんな運用をしたいか明確にしよう

レバレッジなしを考える前に、あなたが、FXでどんな運用をしたいのかを考えてみましょう。

FXに興味を持った理由や、FXに対するイメージも含め、大きく分けて次の2つのうちのどちらかになると思います。

  1. デイトレードとして取り組みたい(積極的に売買する、為替差益を得る)
  2. 外貨預金として取り組みたい(売買を頻繁に行わない、金利差を得る)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

2.1.デイトレードとしての取り組み

デイトレードとしての取り組みは、安く買って高く売るといった、価格変動による「為替差益」を狙ったもので、キャピタルゲインのことをいいます。FXは、「買い」だけでなく、全ての通貨ペアが「売り」からも注文できるので、値上がりと値下がりの両方の利益が狙えます。

そして、デイトレードを含めた、リスクを取ってリターンを狙うトレードスタイルには、次の3つがあります。

売買回数で優位性を得るか(スキャルピング)、それとも、利幅で得るか(デイトレードやスイングトレード)は、トレードスタイルによって異なります。

ただし、共通しているのは、どれも大きな利益を得るのが目的だということです。ちなみに、私のような、トレードだけで生計を立てている専業トレーダーがこれに該当します。

まとめると、デイトレードとしての取り組みは、日々の価格変動で売買し、いずれ数千万や億といった利益を目指すやり方です。

2.2.外貨預金としての取り組み

続いて、外貨預金としての取り組みは、金利差を得る、スワップポイント目的のトレードのことをいいます。

スワップ運用は、利子などのインカムゲインを狙う外貨預金と同じ感覚で、金利の高い通貨と安い通貨を組み合わせて、トルコリラ/円や南アフリカランド/円などの通貨ペアを買って長い期間保有することです。

このスワップ目的のトレードは、売買は頻繁にはしません。半年や1年、2年などと、長期間に渡って保有することで、多くのスワップを受け取ります。

そのため、先ほどのデイトレードとしての取り組み方とは全く異なります。つまり、リスクの取り方や、売買するタイミングなど、考慮すべきことが違ってきます。同じFXとはいえ、この2つは、別の投資といっても過言ではありません。

大切なことは、あなたがFXでどちらのスタイルを目指しているのかを明確にすることです。

ポイント!

FXの利益の上げ方は、キャピタルゲインとインカムゲインの2つがあります。

3.レバレッジなしのトレードについて考察する

まず、レバレッジなしの場合とありの場合の証拠金を比較してみましょう。

例えば、ドル円が109円の場合、1万通貨の注文を出す時に必要な証拠金は、次のようになります。ちなみに、1万通貨とは、価格が1円(=100pips)動くと1万円の損益になるポジションです。

  • レバレッジなし:109万円(=109円×10,000通貨)
  • レバレッジ25倍:4.4万円(=109円×10,000通貨÷25)

ご覧のように、同じ1万通貨のポジションを取るために必要な資金は、25倍違ってきます。

ちなみに、1,000通貨の注文を出す時に必要な証拠金は、1万通貨の場合の10分の1です。

  • レバレッジなし:10.9万円(=109円×1,000通貨)
  • レバレッジ25倍:0.4万円(=109円×1,000通貨÷25)

このように、資金が10万円しかなくてレバレッジなしだと、ドル円で1,000通貨の注文さえできません(10.9万円が必要)。この場合、資金を増やすか、レバレッジをかけるしかありません。

さて、レバレッジについて、イメージが沸いてきましたか?

このことを頭に入れて、次からは、レバレッジなしのメリットとデメリットについて考えます。

3.1.レバレッジなしのメリットとデメリット

レバレッジ「なし」のメリットとデメリットをまとめると、次のようになります。

《レバレッジなしのメリット》

  • 元手資金に対して損失の割合が少ない
  • 長期運用に適している
  • 資金が枯渇する心配がない

レバレッジなしのメリットのポイントは、ポジション量に対して資金が潤沢になるということです。それに伴って安心感が得られ、メンタルにも良い影響を与えます。

《レバレッジなしのデメリット》

  • 資金効率が極端に悪くなる
  • まとまった資金がないとFXが始められない
  • 大きなリターンが期待できない

レバレッジなしのデメリットは、メリットの反対です。つまり、レバレッジ25倍に比べて、25倍の元手資金が必要になるので、少額から大きく稼ぐには時間がかかります。

3.2.レバレッジなしの運用シミュレーション

では、レバレッジ「なし」で運用した場合の資金の増え方をシミュレーションしてみましょう。

条件は、次の通りです。

  • 運用期間:260営業日(1年間でのFX取引が可能な日数)
  • 通貨ペア:ドル円
  • 元本:30万円
  • スタート時の取引枚数:2,000通貨(=0.2枚、1枚は1万通貨のこと)
  • 1,000通貨あたりの必要証拠金:109,000円
  • 1日の利益:+10pips
  • レバレッジ:なし(1倍)
  • 枚数増加方:1,000通貨を追加できる必要証拠金まで利益が出たら増やす

このレバレッジなしの運用結果は、次のようになります。ちなみに、10日とは「10営業日後」、30日とは「30営業日後」のことです。

10日:301,000円(取引枚数2,000通貨)
50日:309,000円(取引枚数2,000通貨)
100日後:319,000円(取引枚数2,000通貨)
150日後:330,500円(取引枚数3,000通貨)
200日後:345,500円(取引枚数3,000通貨)
260日後:363,500円(取引枚数3,000通貨)

1日10pipsの勝ちを1年間(260営業日)続けて、63,500円の利益です。1年経過しても、取引枚数は、2,000通貨から3,000通貨の1,000通貨しか増やせませんでした。

続いて、レバレッジ「10倍」で運用した資金の増え方をシミュレーションしてみましょう。

条件は、先ほどのレバレッジなしの場合と同じで、資金が増える度に枚数を増加し、常にフルレバレッジに近い条件です。違いは、最初に建てられるポジションです。レバレッジなしの時は2,000通貨だったのに対して、レバレッジ10倍の時は10倍の20,000通貨と差があります。

このレバレッジ10倍の運用結果は、次のようになります。

10日:310,000円(取引枚数20,000通貨)
50日:410,000円(取引枚数30,000通貨)
100日後:605,000円(取引枚数50,000通貨)
150日後:905,500円(取引枚数80,000通貨)
200日後:1,375,000円(取引枚数120,000通貨)
260日後:2,310,000円(取引枚数200,000通貨)

1年間運用して、なんと200万円の利益になりました!これくらいの利益が出ると、FXをやっている手応えがありそうですね。

特に差が出たところは、「取引枚数」です。最初は20,000通貨でしたが、1年後はその10倍の200,000通貨まで建てられるようになりました。

もしかしたら、レバレッジ「なし」でも、最初の資金を増やせばいいと思う方もいるでしょう。

しかし、レバレッジなしだと、どうしても資金効率が悪くなります。このことを実証するために、最初のレバレッジ「なし」のシミュ―レーションは30万円でしたが、今度は、100万円で運用した場合をシミュ―レーションしてみましょう。

このレバレッジなしで100万円の運用をした結果は、次のようになります。

10日:1,004,000円(取引枚数8,000通貨)
50日:1,036,000円(取引枚数8,000通貨)
100日後:1,079,500円(取引枚数9,000通貨)
150日後:1,125,000円(取引枚数10,000通貨)
200日後:1,175,000円(取引枚数10,000通貨)
260日後:1,237,000円(取引枚数11,000通貨)

1年後の利益は、237,000円です。ちなみに、レバレッジなしで30万円の場合は、63,500円の利益でした。

237,000円の利益でもすごいと思う方もいるかもしれませんが、レバレッジ10倍で30万円を運用した場合の利益が200万円だったので、どうしても見劣りしてしまいます。

それに、資金が100万円と多いにも関わらず、取引枚数が8,000通貨から11,000通貨の3,000通貨しか増やせていません。

さて、あなたは、レバレッジ「なし」と「あり」とでは、どちらの運用をしたいと思いますか?

余談ですが、先ほどと同じ条件で30万円で「レバレッジ25倍」で1年間運用すると、理論上は、5,000万円以上の利益が出ることになります。

複利効果もありますが、レバレッジのかけ方により、運用結果にこんなに差が出てくるのです。

3.3.レバレッジなし=リスクが減ることではない

それでは、レバレッジは常に最大の25倍に設定すればいいのかというと、そうではありません。

何倍が適切かに正解はありません。レバレッジ10倍から始めれば、ポジションが多く建てられる反面、負ける時はあっという間に損失が拡大してしまいます。反対に、レバレッジなしだと、取引枚数が少なくて損失が少ない反面、リターンも少ないですね。

重要なことは、リスクの意味をはき違えないことです。

例えば、レバレッジなしで運用すれば、リスクは少ないと考える人もいるかもしれません。しかし、これは、運用資金に対しての「損失割合」が少なくなるだけで、「損失額」が減るわけではありません。

言い換えると、注文できる枚数が少ないから損失が少ないだけで、レバレッジを何倍にしようが、リスクそのものは変わりません。

つまり、レバレッジの倍率や元手資金を増減させることは、「資金管理」の方法を変更しただけであって、FXそのもののリスクとリターンは、何ら変わらないのです。

このことは、絶対に勘違いしてはダメです。

FXをやる以上、レバレッジ1倍だろうが10倍だろうが、最大の25倍でもリスクは同じです。例えば、1,000万円の運用資金をレバレッジ1倍でトレードして30万円の損失を出したとします。この場合、レバレッジ1倍だからリスクが少ないといえるでしょうか?

そんなことはありませんね。30万円の損失を出したことに、レバレッジは何ら関係ありません。レバレッジなしだからといって、リスクの意味をはき違えてはいけません。

大切なことは、あなたのトレードルールや資金管理方法、メンタルやFXをやる目的など、総合的に考慮してレバレッジを決めることです。

レバレッジ1倍で取引すればリスクは少なく、資金も減らない、と安易に決めてはいけません。

ポイント!

レバレッジをかけたからといって、トレードそのもののリスクが増えるわけではありません。レバレッジが何倍であっても、リスクとリターンは常に同じです。

4.レバレッジなしを外貨預金とスワップから考える

さて、この章では、レバレッジ「なし」を、外貨預金とスワップ運用の観点から考えてみます。

なぜいきなり外貨預金なのかというと、外貨預金はレバレッジをかけられず、外貨預金とFXでレバレッジなしでスワップトレードを行うことは、実は運用内容としてはほとんど同じになるからです。そのため、両者は比較されるケースがよくあります。

4.1.外貨預金やスワップ運用に興味を持つ人の理由

そこでまず、外貨預金やスワップに興味を持つ人の理由を想像してみましょう。きっと、次のようなきっかけの人が多いのではないでしょうか?

  • FXのように本格的に売買したくはないけれど、お小遣い稼ぎをしたい
  • 最初は長期保有目的でスワップを受け取り、チャンスがあれば売買もしてみたい
  • 毎月コツコツと積立てのような運用を始めたい
  • 外貨預金に興味はあるけれど、FXとの違いが良く分からない
  • 預けているだけで増えるならやってみたい

このように、きっかけは何であれ、金利で利益を出したいと思うのは当然ですよね。これを踏まえた上で、スワップトレードについて考えてみましょう。

4.2.スワップトレードで利益を得る方法と注意点

スワップトレードで利益を出す方法は、次の2つがあります。

  • 長期保有してスワップポイントを受け取る(金利、インカムゲイン)
  • 為替差益を得る(売却益、キャピタルゲイン)

それぞれ解説していきます。

4.2.1.長期保有してスワップを受け取る

スワップを得る目的で高金利の通貨を買う場合、長期保有が前提になります。その場合、外貨預金と比較して、スワップには次のようなメリットがあります。

《外貨預金と比較した場合のスワップ運用のメリット》

  • 手数料がかからない(スプレッドはあるが、外貨預金より安い)
  • 好きなタイミングで開始・終了できる(FXには満期という概念がない)
  • 少額資金から運用できる
  • レバレッジが選択できる(1倍・10倍・25倍など)
  • 毎日スワップが受け取るれる

このように、スワップ運用は、手軽に始められるのが特徴です。一方、外貨預金は、まとまった資金がないと口座自体が開けない場合がありますが、FXならすぐに口座開設できます。

ただし、スワップ運用の場合、買った値段より売った値段のほうが安くなって損をしてしまうと本末転倒なので、為替差益が重要になります。

4.2.2.為替差益を得る

3.3.レバレッジなし=リスクが減ることではない」でお伝えしたように、たとえレバレッジなしでスワップ運用をしても、リスクを軽減できません。その理由は、元本に対しての損失額の割合が少なくなるだけだからでしたよね。

結局、スワップ運用には為替差損の問題があるので、買った通貨ペアの価格が上がらないと、スワップ運用している意味がありません。しかしながら、価格が上がるタイミングを予測して外貨預金やスワップトレードをする人は、意外と少ないのが現実です。

スワップ運用でも、価格が上がるタイミングをある程度予測していないと、買値から下落してもいつか上がるだろう、持っていれば金利が付くから大丈夫、という甘い考えになりがちです。そして、為替差損は、あなたの想像以上にメンタルにダメージを与えます。

特に、買った通貨ペアが値下がりして、長期間含み損になることも想定していないと、計画外のナンピンをしてしまいがちです。そうなると、結局は大損して資金を失う結果になります…。

そうならないよう、スワップ運用をする場合は、目的とゴールを決めてから取り組むことが重要です。詳しくは、『FXのスワップ運用で初心者が一番大損する5つの理由』をお読み下さい。

5.レバレッジをかける目的を明確にする

ここまでの話を整理すると、FXは、次の2つの方法で利益を狙うことが可能でした。

  • 頻繁に売買してリターンを狙う(デイトレードとしての取り組み)
  • スワップ目的で長期保有する(外貨預金としての取り組み)

そして、レバレッジの使い方がとても重要だということもお伝えしました。勝てるルールがないにも関わらず、レバレッジをかけたトレードを繰り返せば、すぐに資金は枯渇してしまうことは想像できますよね。

そうならないように、この章では、レバレッジの使い方について理解を深めましょう。

5.1.大きなリターンを得るために使う

繰り返しになりますが、FXの大きなメリットは、レバレッジが25倍までかけられて、大きなリターンが狙えることです。元手資金の25倍の取引が可能だからこそ、FXは夢がある投資なのです。

個人的には、このFXの仕組みを最大限に享受すべきだと思います。

なぜ私がそう思うのかというと、レバレッジなしでFXを始めるとしたら、資金効率があまりにも悪いからです。FXは、レバレッジをかけることで、資金効率が良くなります。そのメリットを活かすことで、短期間で大きな利益を狙うことができます。

上手くいけば、数年間で人生が好転するくらいの大きな利益をあげられる可能性もあります。それなのに、レバレッジを使って資金効率を高めてトレードするという手段を最初から捨ててしまうのは、非常に勿体ないです。

大きなリターンを得たいのなら、ある程度のリスクを取ることも必要です。最初からリスクを恐れてレバレッジなしでトレードしていたら、結局はFXのメリットを享受することなく、あまり稼げないと勝手に判断して止めてしまうのがオチではないかと思います。

このようにお伝えしても、レバレッジをかけて元手の何倍の取引をするのは危険だ、と言う人もいるかもしれません。

しかし、私がここで言いたのは、レバレッジをかけることが悪いのではなく、期待値が高いルールがないにも関わらず、欲を出してレバレッジをかけ過ぎることが問題だということです。

勝てる手法を確立し、上手にレバレッジを活用すれば、FXで数千万円や数億円といったリターンを得ることだって可能です。

ただし、絶対に減らしたくない資金でFXを始めようとするならば、レバレッジに関係なく、FXに手を出すべきではありません。なぜなら、繰り返しになりますが、たとえレバレッジなしで運用しても、リスクを減らすことにはならないからです。

リスクそのものが減るのではなく、元手資金に対する損失額の割合が減るというだけでしたね。これはとても重要なことなので、必ず頭に叩き込んでおいて下さい。

5.2.早く稼ぐために使う

私の場合、大きなリターンを狙うため以外にレバレッジを使う目的は、早く稼いで、お金と時間の余裕を作るためです。

そもそも、私がFXを始めた理由の1つに、自由な時間が欲しいという願望がありました。朝から晩まで会社で働くのではなく、平日に旅行をしたり、趣味に時間をかけるなど、人生を純粋に楽しみたいという欲望です。これは、たとえお金があっても、時間がなければ達成できません。

しかし、FXならそれを可能にする環境が整っています。そして、時間を手に入れるためには、稼ぐ力を身に付ける必要があります。

ただし、専業トレーダーになれば自由になるというのは間違いで、稼げなければ自由ではありません。稼げなければ、時間だけが有り余った無職と同じです。自由を手に入れるには、やはり稼いでいることが前提になります。

そこで、FXで早く稼ぐには、レバレッジなしでトレードするのではなく、レバレッジをかけてトレードすべきだと思っています。

FXの本を読んだりして机上で学ぶことも大切ですが、どんなに莫大な知識を詰め込んで時間を割いても、稼げなければ意味がありません。そして、リスクが怖いからといって、小さなリターンしか狙わないで1年が過ぎてしまったら、時間が勿体ないですよね。

もちろん、レバレッジをかけたら必ず勝てるわけではありません。何度も言いますが、期待値が高いルールや資金管理が前提になります。しかし、ひとたび勝てるようになると、レバレッジ効果で短期間で大きく稼げる可能性が高くなります。これこそが、FXの魅力です。

ただし、これはあくまでも、私の目的を達成するための考え方です。極端に言えば、レバレッジなしでFXを行う目的、レバレッジをかけてFXをやる理由など、あなたの考えがしっかりまとまっていれば、どんなレバレッジの使い方でも良いと私は思います。

何のためにFXをやるのか、FXのメリットを享受するためにどうすべきか、もう一度よく考えてから行動しましょう。考え抜いてから起こす行動こそ、地に足の着いたトレードを可能にします。

《レバレッジより大事な資金管理について》
レバレッジも重要ですが、それ以上に重要なのが、資金管理です。なぜなら、資金管理がマイナスの期待値だと、どんなレバレッジの使い方をしようが、FXでは勝てないからです。資金管理ができて、初めてレバレッジを活用できます。詳しくは、FXの資金管理で利益を上げるために必要なノウハウの全て』で解説しているので、参考にして下さい。

6.レバレッジ倍率の2つの設定方法

最後に、実際の取引口座でレバレッジを設定する方法をお伝えします。くれぐれも、自分がレバレッジ何倍でトレードしているのか分からない、ということがないようにして下さいね。

このレバレッジの設定方法はFX会社によって異なりますが、今回は、よくある例を使って説明します。ぜひ、あなたが使っているFX口座を調べてみて下さい。ちなみに、レバレッジの設定方法は、ほとんどが次の2通りのどちらかになります。

《FX会社の2つのレバレッジの設定方法》

  • レバレッジの倍率を自分で選択する
  • レバレッジを変えずに、取引枚数か運用資金で管理する

それぞれ詳しく説明していきます。

6.1.レバレッジの倍率を自分で選択する

レバレッジの設定方法の1つ目は、FX会社の取引ツールや注文画面を立ち上げた時に、「メニューからレバレッジを変更する方法です。

下の画像をご覧下さい。

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注文画面の「▼(プルダウン)」マークをクリックすると、レバレッジ1倍・10倍・25倍を選択できます。

ただし、任意の数字を入力できる口座はほとんどありません。例えば、レバレッジ13倍や22倍などといった中途半端なレバレッジは設定できません。このFX会社のように、キリが良くて決められた数種類から選択する方法がほとんどです。

6.2.レバレッジを変えずに取引枚数と運用資金で調整する 

レバレッジの設定方法の2つ目は、レバレッジを変えずに、実質レバレッジを調整する方法です。

これを読んだだけでは、意味がよく分からないですね。しかし、最近はこちらのほうが主流なので、しっかり理解しましょう。

まず知ってほしいのが、レバレッジを変えないとは、先ほどのように選べないということです。そして、自分で倍率を選ぶことなく、「レバレッジが25倍」になるように自動的に計算されるのです。別の言い方をすると、レバレッジを設定する必要がないということになります。

それでは、どうやってレバレッジを調整するのかというと、注文時の「取引枚数」を増減させたり、口座に入れておく「運用資金」を増減させるのです。言い換えると、口座内の資金から最大で売買できる通貨量を自動で計算してくれて、それ以上の注文は入らないようになっています。

整理してみましょう。

《レバレッジを調整する2つの方法》

  • レバレッジを上げたい場合:「取引枚数」を上げるか、「運用資金」を減らす。
  • レバレッジを下げたい場合:「取引枚数」を下げるか、「運用資金」を増やす。

ちなみに、私がスキャルピングのメイン口座にしているJFXは、この設定方法を採用しています。下のQ&A画面の赤い枠の中にご注目下さい。

JFXのレバレッジの説明

 

また、ヒロセ通商も、JFXと同じレバレッジ設定方法を採用しています。下のヒロセ通商の画像の赤い枠の中を読むと、表現は違っても、言っていることはJFXと同じで、計算方法も同じです。

ヒロセ通商のレバレッジの説明

この自動計算によるレバレッジの設定方法について、もう少し詳しく説明しますね。

例えば、元手100万円に対して1,000通貨の注文を出すよりも、10,000通貨の注文を出すほうがレバレッジは高くなります。当然、レバレッジが高くなれば、損益変動も大きくなります。

もし意味が分からない場合は、レバレッジの「倍率」よりも、「注文した枚数がどれくらいの損益変動になるか」という点に意識を向けるといいかもしれません。

では、なぜこのような自動計算のレバレッジ設定が主流なのでしょうか?

その理由は、「6.1.レバレッジの倍率を自分で選択する」の方法だと、レバレッジなし(=レバレッジ1倍)でトレードする人が少ない上、レバレッジ1倍でFXをやる意味はないと考える人が多いからだと考えられます。

たしかに、レバレッジをかけられることがFXの魅力の1つなので、その考え方も納得できなくはありません。ただし、レバレッジ1倍をリスク管理の1つの方法として捉えておけば、強制的にレバレッジ1倍でしかトレードできないようにする方法も有効です。

それでは、なぜJFXやヒロセ通商はレバレッジ25倍で固定なのかというと、FXのレバレッジのメリットを最大限享受してほしいという意図があるのでないかと思われます。

そのため、みなさんがトレードする場合は、「レバレッジでリスク管理をするのではなく、リスクを取りたいなら取引枚数を増やす、リスクを取りたくないなら取引枚数は減らす」という考え方を常に持っておくようにしましょう。

ただし、レバレッジをコントロールするといっても、口座に入れている資金に応じてレバレッジ最大25倍までの注文しか入らないので、心配する必要はありません。

自分で注文時の取引枚数を調整したり、口座に入れておく資金が調整ができるようになると、FXで勝つために必要な資金管理やリスク管理の徹底にも繋がります。ぜひ、意識してみて下さい。

ポイント!

レバレッジは、運用資金や取引枚数といった資金管理と合わせて考えると良いでしょう。

まとめ

この記事では、レバレッジなしのトレードを通じて、レバレッジをかける目的と適切なかけ方をお伝えしました。

改めて、FXを通じて何を達成したいのかを思い出して下さい。それに合わせた資金管理や取引ルールを構築していく過程で、適切なレバレッジのかけ方が分かってくるはずです。そして、FXで稼ぎたいと本気で思うのなら、レバレッジをかけてトレードに真剣に取り組みましょう。

なお、スキルアップに必要な知識は、『FX初心者が本気で稼ぐために絶対知るべき45の知識と手法』でも解説しています。併せてお読み下さい。

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