5分でわかる!FXの基本的な注文方法|初心者が最初に覚えるべき6つ

FXには、株式取引より多くの種類の注文方法があります。

あり過ぎて逆に戸惑うかもしれませんが、状況や手法によって使い分けることで、様々な相場状況に対応でき、収益チャンスが拡大します。

この記事では、まず、初心者が最初に知っておくべき、「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」の3つの基本的な注文方法をお伝えします。

そして、初心者から脱却するための「IFD(イフダン)注文」「OCO(オーシーオー)注文」「IFO(アイエフオー)注文」の3つ注文方法も使いこなせるようになっていただきます。

それでは、始めましょう。

執筆者
山下 耕太郎

山下 耕太郎

一橋大学経済学部卒業。証券会社で営業、アナリスト、ディーラー職の経験を経て、個人投資家に転身。現在は、日経225先物やオプションを中心に、株式、CFD、FXを取引している。ブログ『日経225先物オプション奮闘日誌』を運営。ツイッターアカウントは「@yanta2011」。趣味は、ウィンドサーフィン。

1.FX取引の流れを確認しよう

まず最初に、FX取引で通貨ペアを新規で買ったり売ったり(エントリー)して、決済(エグジット)するまでの流れについて確認していきます。わかりやすいように、

  1. 新規注文
  2. 決済注文

の2つに分けてお伝えします。

1.1.新規注文

新規注文とは、これから取引を始める時に出す注文です。「買い」または「売り」のどちらからエントリーするかを選択します。

新規注文を出して、取引が成立することを「約定(やくじょう)」といいます。そして、約定後に通貨を保有している状態を「ポジション」といいます。

例えば、ドル円を1万ドル新規買いしている状態を、「ドル円の買いポジション1万ドル」といいます。また、新規売りをしている状態なら、「ドル円の売りポジション1万ドル」となります。

まずは、これを確実に覚えましょう。

1.2.決済注文

次に、ポジションを解消する注文を「決済注文」といいます。買いポジションを持っていれば「売り決済注文」、売りポジションを持っていれば「買い決済注文」を出して、利益(または損失)を確定させます。

まとめると、「新規注文」を出してから決済して損益を確定させる「決済注文」までが、一連の取引の流れです。

FXには様々な注文方法があり、FXで大きな利益をあげるには、まずは次にお伝えする3つの基本的な注文方法をマスターして、正確に発注できるようなることから始めましょう。

2.必ずマスターしたいFXの三つの注文方法

最初は、FX取引で基本となる、次の3つの注文方法から確実に実行できるになりましょう。

1. 成行(なりゆき)注文

2. 指値(さしね)注文

3. 逆指値(ぎゃくさしね)注文

一つ一つ、詳しく解説していきます。

2.1.成行注文:今すぐ売買できるレートで注文する

レートとは、通貨の価格のことで、「今この値段だったら売買できますよ!」と提示している価格を表します。このレートには、

  • 売り注文のレート「売値(SELLもしくはBID)」:注文画面では左側
  • 買い注文のレート「買値(BUYもしくはASK)」:注文画面では右側

の2種類があります。そして、現在表示されているレートですぐに注文したい時に使う注文方法が「成行注文」です。

下の画像の、実際のFX会社のドル円の注文画面をご覧下さい。

このレートの状態で、「成行の売り注文」を出せば、左側のSELLの109.972円で約定します。また、「成行の買い注文」を出すと、右側のBUYの109.977円で約定します。

このように、成行注文は、時間や値段を指定しないので、すぐに売買が成立するのが特徴です

なお、売りレートと買いレートの差を「スプレッド」といいます。先ほどの注文画面の場合、右側の109.977円と左側の109.972円の0.005円(0.5銭)がスプレッドになります(参考:「FXスプレッド10社比較|仕組みを理解して利益を残すためのコツ)。

ただし、成行注文には注意点があります。それは、レートは常に変動しているので、注文を出した直後にレートが急変してしまうと、不利な価格で約定することもあります。

そのリスクを避けたい場合は、次の「指値注文」を利用しましょう。

2.2.指値注文:狙ったレートで注文する

指値注文は、レートを指定して売買する注文方法です。指値注文を使うと、自分が指定したレートでの売買が可能になるので、成行注文のように、思いもよらない価格で約定するリスクを避けられます。

イメージとしては、今より有利なレートで待ち構える感じです。チャートを使って説明します。

黄色の線が、現在のレートです。そして、現在のレートより高い青の線に「売りの指値注文」、現在のレートより安い赤の線に「買いの指値注文」を入れておくとします。

この場合、現在のレートが、赤の線を下回ったら買いの注文が約定します。また、現在のレートが青の線を上回ったら売りの注文が約定します。

先ほどの成行注文は、レートを見ながら注文する必要がありました。しかし、指値注文は、例えば、夜に寝る前や昼休み中に発注しておけば、そのレートに達した時点で約定するので、リアルタイムでレートを見ておく必要はなくなります。

2.3.逆指値注文:売買したいレートで待ち伏せする

逆指値注文は、指定したレートに到達した時点で(初めて)成行注文を出す方法です。(普通の)指値注文と混同しがちなので、違いをしっかり理解しましょう

新規注文と決済注文に分けて考えるとわかりやすいので、早速見ていきます。

2.3.1.逆指値注文の新規注文

次のドル円チャートをご覧下さい。

ポジションを持っていない状態で、116円(青のライン)に到達したら(初めて)買いたい場合は、116円に買いの逆指値注文を入れておきます。そうすると、レートが116円に達したら、自動で成行注文が執行されます。

もし、同じチャートで(普通の)指値注文を116円で出したら、現在のレート(113.78円)で約定することになります。この違いを押さえましょう。

2.3.2.逆指値注文の決済注文(損切り)

さて、今度は、ポジションを持っている時の逆指値注文です。

次のドル円チャートをご覧下さい。

真ん中の水色のレート(110円)でドル円を購入して、ポジションを持っていたとします。

ポジションを保有後、直近で一番安いレートである赤のライン(107.2円)で逆指値注文を入れておきます。そして、思惑と反対にレートが下がってしまった場合、逆指値のラインに到達すると、自動的に注文が発注され、決済されます。

このように、逆指値注文を使うと、相場を見ていなくても損失を確定することができます

実際のトレードでは、「損したくない。損切りを我慢して様子を見よう。」などと都合よく損切りを先送りし、損失を膨らませてしまうケースが多々あります。

レートを見ながら、自分の意志で決済注文を出して損失を確定させる行為は意外と難しく、逆指値注文は、その補助をしてくれる注文方法です。

つまり、テクニカル分析を基に、損切りの目安を決めてそのレートに逆指値注文を入れておけば、感情に左右されずに確実に決済でき、損失を最小限に抑えることができます。

2.3.3.逆指値注文の決済注文(利益確定)

先ほどのように、逆指値注文は、特に損切り注文時に役立ちますが、利益確定の時も有効です。

もう一度、同じチャートをご覧下さい。

今度は、買いポジションを保有後、直近で一番高いレートである青のライン(114.5円)で逆指値注文を入れておきます。そして、思惑通りにレートが上昇し、逆指値のラインに到達すると、自動的に注文が発注され、決済されます。

このように、逆指値注文を使うと、相場を見ていなくても利益を確定することができます

実際のトレードでは、「まだ上昇するはずだ。」などと都合よく利益確定を先送りして、含み益を減らしてしまうことがよくあります。つまり、人間には欲がある限り、動いているレートを見ながら自分の意思で決済注文を出して利益を確定する行為もまた、意外と難しいのです。

しかし、テクニカル分析を基に、利益確定の目安を決めてそのレートに逆指値注文を入れておけば、感情に左右されずに確実に決済でき、利益を確保することができます。

3.収益機会が拡大する三つの注文方法

FXの基本的な注文方法である「指値注文」「成行注文」「逆指値注文」はどんなものか、イメージしていただけましたか?

この章では、知っておくと便利な、初心者から脱却するための3つの注文方法をお伝えします。ただし、ご安心下さい。全て先ほどの3つの基本的な注文方法を組み合わせなので、一つ一つの注文方法の意味を理解できれば、意外と簡単です。

そして何より、この3つの注文方法をマスターすれば、新規注文から決済注文まで自動で行えるようになり、トレードの幅が大幅に広がります。具体的には、

1. IFD(イフダン)注文

2. OCO(オーシーオー)注文

3. IFO(アイエフオー)注文

の3つです。ぜひ、使いこなせるようになりましょう。

3.1.IFD注文:新規注文と決済注文をセットで出す

IFD(イフダン)注文とは、新規注文を発注すると同時に、決済注文も同時に予約しておく注文方法です。

次のイメージ図をご覧下さい。

出典:外為どっとコム

例えば、現在のレートが100円と仮定します。IFD注文を使うと、99円で新規の買いを指値でセットするのと同時に、101円で指値の決済注文(利益確定の売り)もセットできます。

IFD注文には、エントリーとエグジットでそれぞれ「指値」と「逆指値」があるので、次の4つの注文方法の組み合わせがあります。(左がエントリーで、右がエグジット)

《IFD注文の4つの組み合わせ》

1. 新規指値 + 決済指値

2. 新規指値 + 決済逆指値

3. 新規逆指値 + 決済指値

4. 新規逆指値 + 決済逆指値

ちなみに、先ほどの例は、基本的な「1. 新規指値 + 決済指値」の組み合わせでした。

この中で、私がおすすめする組み合わせが、「2.新規指値+決済逆指」です。これは、どういう注文の組み合わせかというと、先ほどの例で、99円で新規の買いを指値注文でセットしておき、98円で逆指値の決済注文(損切りの売り)を入れておく組み合わせです。

そうすれば、思惑が外れた場合は1円分の損失に限定することができる上、予想通りに上昇した場合は、自分のタイミングで決済することができます。

FXに限らず、投資で安定した利益を積み上げるには、利益は大きく損失は小さくの「損小利大」のトレードがカギを握ります。IFD注文は、それを実現に近付けてくれる便利な注文方法です。

3.2.OCO注文:どちらか約定するともう片方はキャンセル

OCO(オーシーオー)注文とは、2つの注文を出しておいて、片方が成立したら、もう一方がキャンセルされる注文です。

これだけ聞いてもわからないと思います。コツは、新規注文の組み合わせと、既にポジションを持っていてる状態で決済注文を出す時の組み合わせに分けて考えることです。

具体的には、次の6パターンです。

《OCO注文の新規注文の組み合わせ》

1. 買い指値+買い逆指値

2. 買い指値+売り指値

3. 買い逆指値+売り逆指値

4. 売り指値+売り逆指値

《OCO注文の決済注文の組み合わせ》

5. (決済の)買い指値+(決済の)買い逆指値

6. (決済の)売り指値+(決済の)売り逆指値

たくさんあってわかりにくいという方は、6番目の「(決済の)売り指値+(決済の)売り逆指値(損切り)」だけはマスターしましょう。

例を使ってわかりやすいく説明しますね。下のイメージ図をご覧下さい。

出典:外為どっとコム

買いポジションを持っている状態で、現在のレートが100円と仮定します。そして、今後、101円まで上昇したら利益確定、99円まで下落したら損切りしたいと考えるとします。

その場合は、OCO注文で「101円の売り指値(利益確定)+99円の売り逆指値(損切り)」の決済注文を出します。

思惑通りに101円に上昇した場合は、101円の指値注文が約定します。それと同時に、99円の逆指値注文(損切り)は取り消されます。

出典:外為どっとコム

一方、思惑に反して100円から下落してしまった場合は、99円の逆指値注文(損切り)が発動され、約定します。それと同時に、101円の売指値注文(利益確定)は取り消しされます。

出典:外為どっとコム

OCO注文と先ほどのIFD注文の違いは、IFD注文では、決済注文は利益確定か損切りのどちらかしか出せないことです。しかし、既にポジションを持っている状態からOCO注文を使えば、上と下のどちらにレートが動いても、利益確定と損切りのどちらかの注文を執行することができます。

これが、6番目の「(決済の)売り指値+(決済の)売り逆指値(損切り)」をまずマスターするようにアドバイスした理由です。

このように、OCO注文も、活用できるようになると「損小利大」のトレードの実現を補助してくれる、便利な注文方法です。FXに慣れてきたら、ぜひ、使えるようになりましょう。

3.3.IFO注文:IFD注文とOCO注文のワンセット注文

IFO(アイエフオー)注文とは、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。

具体的には、新規注文と同時に、その新規注文が約定したら、 利益確定の指値注文と損失限定の指値注文をサンドウィッチのように上下で挟んで、ワンセットで出せる注文方法です。

例えば、100円になったら新規で買い、そして、101円になったら利益確定(決済①)、99円になったら損切り(決済②)したいといった場合に有効です。

次のイメージ図でご確認下さい。

出典:外為どっとコム

このように、IFO注文が使えるようになると、「新規注文」から「利益確定の決済注文」もしくは「損切りの決済注文」までの一連の注文が、1回の設定で可能になります。

その上、OCO注文を単独で使うより、取引の幅が広がります。ただし、OCO注文をしっかり理解していないと、IFO注文の仕組みもわかりません。頭の中で簡単なチャートを思い浮かべて、イメージをつかんで下さいね。

また、いきなり実際の注文を出すのは怖いという方は、デモトレードで色々な注文方法を試すことをおすすめします。(参考:「FX初心者がデモトレードで必ずやるべき6つのコト」)。

まとめ:紹介した6つの注文方法の一覧表

この記事で紹介した、FX初心者が最初に覚えておきたい6つの注文方法を整理すると、次の表のようになります。

なお、実際のトレードでよく使う順に、重要度を星印(★)で表しました。まだFXの注文に慣れていない方は、星印が多いものから慣れいくといいです。

注文方法 目的 重要度
成行注文 現在のレートで売買したい ★★★
指値注文 レートを指定する
逆指値注文 レート以上(以下)になったら発注する ★★
IFD注文 新規注文+決済注文 ★★
OCO注文 2つの注文を同時に出す
IFO注文 IFD注文+OCO注文 ★★

冒頭でお伝えしたように、FXの注文方法は、株式取引以上に種類が豊富です。そのため、上手く活用すれば、利益確定に加えて損切りの注文も機械的に行ってくれるので、自分で決めたトレードルールを確実に実行するサポートをしてくれます。

ぜひ、基本となる6つの注文方法を習得してリスク管理を徹底し、勝ち組トレーダーへの第一歩を踏み出しましょう。

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