ゴールデンクロスとデッドクロスを活用して相場の流れを見極める方法

ゴールデンクロスとデッドクロスは、移動平均線が示すチャートパターンとしてよく見られます。目にする機会が多いだけに、これが何を意味するのかを正確に理解しておく必要があります。

初心者によくある間違いとして、これらのクロスが出たら、必ず相場が反転すると判断してしまうことです。そのような理解では、トレードで勝つことは難しいでしょう。

この記事では、あなたがFXトレードで成功するため必要な、ゴールデンクロスとデッドクロスの正しい見方を解説します。

1.ゴールデンクロスとデッドクロス

移動平均線は、相場の転換点を示してくれることがあります。それは、移動平均線が交差する時で、次の2つの状態は強いシグナルになります。

  • ゴールデンクロス:短い移動平均線が長い移動平均線を「下」から「上」に突き抜ける
  • デッドクロス:短い移動平均線が長い移動平均線を「上」から「下」に突き抜ける

これらのサインは、クロスした方向へ相場が進み出す可能性を示唆します。

1.1. ゴールデンクロスとは

ゴールデンクロスとは、短い移動平均線が長い移動平均線を下から上に突き抜けることです。これは、強い上昇シグナルとして機能します。下のチャートをご覧下さい。

gcdc

左側のAの丸で、短期の黄色い25日移動平均線(EMA)が、中期の青い75EMAを、下から上に突き抜けています。これが、ゴールデンクロスです。さらに、このすぐ後に25EMAと75EMAが、長期の赤い200EMAを下から上にゴールデンクロスして、さらに強い上昇シグナルとなりました。

チャート全体を見ると、Aから上昇トレンドが始まっており、“パーフェクトオーダー”と呼ばれる3つの移動平均線の方向性が同じになる強いトレンドになりました。結果として、最初のゴールデンクロスが相場の大きな転換点となったことがお分りいただけると思います。

さらに、右側のCの丸でも同様のゴールデンクロスになり、価格が上昇しています。

1.2. デッドクロスとは

デッドクロスは、短い移動平均線が長い移動平均線を上から下に突き抜けることです。これは、強い下降シグナルとして機能します。

先ほどのチャートのBが、デットクロスです。まず最初に、短期の黄色の25EMAが、中期の青色の75EMAを上から下に突き抜けました。そして、短期の黄色の25EMAは、続いて長期の赤色の200EMAを上から下に突き抜け、その後、中期の青い75EMAも長期の赤い200EMAを上から下に突き抜けました。

こちらも、最初のデッドクロスから、相場が下降トレンドになっていることがわかります。

このように、ゴールデンクロスとデッドクロスは、これから相場が転換する可能性を示す有用なシグナルとなります。

ポイント!ゴールデン/デッドクロスは、あくまでもトレンドの始まりを示唆するシグナル

25EMAが75EMAを上抜けたり下抜けたり、75EMAが200EMAを上抜けたり下抜けたりとパターンは様々ですが、ゴールデンクロスとデッドクロスは、どちらもトレンドの始まりを示唆しています。つまり、これらが起きたからといって、必ず相場が上昇したり下降したりするということではありません。これらのシグナルを見つけた時は、相場がそれぞれの方向に動く可能性をキャッチして、そこから本当にその方向に動くのかどうかを、他の指標も合わせて判断する必要があります。

2. ゴールデン/デッドクロスの時のトレード実例

それでは、ここから、ゴールデンクロスとデッドクロスを、実際のトレードでどのように活かすのかをお伝えします。

2.1.鉄則はトレンドをいち早く見極めること

ゴールデンクロスは、これから相場が上昇する可能性を示唆するシグナルです。しかし、これは、相場が必ず上昇することを意味するわけではありません。そのため、ゴールデンクロスを確認したら、そこから本当に相場が上がっていくのかを、いち早く見極める必要があります。

そして、上昇トレンドをいち早く見極めたら、相場の流れに乗った順張りを行うことで利益を積み重ねることができます。

相場の動きを見極める際には、ゴールデンクロス以外にも、今後、上昇トレンドになるかどうかを表すシグナルを探す必要があります。その結果、上昇トレンドになる強い根拠が揃えば、そのトレンドの流れに乗った順張りトレードを行います。

2.2.クロスから相場の流れを見極める方法の実例解説

それでは、下のチャートをご覧下さい。

真ん中のBのポイントで、中期の青い75EMAが長期の赤い200EMAをゴールデンクロスしています。つまり、この時点で、上昇トレンドになる可能性を考慮に入れることができます。ここで重要なことは、本当に上昇トレンドになるかどうかを見極めることです。

それを判断するために、他の指標を見てみましょう。結論からお伝えすると、Bのポイントでは、ゴールデンクロスと同時に2つの指標が出ていました。

  • サポートラインでの反発
  • 75EMAと200EMAでの反発

の2つです。それぞれ解説しますね。

まず、同じBのポイントで、ローソク足チャートは、白い横線であるサポートラインの水準で反発し、上昇しています(参考:「サポートラインとレジスタンスラインで相場の反転を見抜く正しい使い方」)。

つまり、ゴールデンクロスが発生したこのポイントでは、同時にサポートラインも機能しているということです。これで根拠が2つになりました。

次に、移動平均線単体に注目してみましょう。Bでは、ローソク足が中期の青い75EMAと長期の赤い200EMAの2本の移動平均線と接触して反発しています。これで根拠が3つになりましたね。

これだけの根拠があれば、Bのポイントから相場が上昇トレンドに移行する可能性が非常に高いことが判断できます。つまり、上昇トレンドの流れに乗った順張り戦略で利益を積み重ねる、というトレード戦略の準備ができるということです。

なお、以降の流れと、トレード戦略については、『トレンドを把握するためのパーフェクトオーダーの見方と使い方』の「2.2.トレンドを初期の段階で見極めることが重要」で解説していますので、併せてご確認いただければと思います。

まとめ

ゴールデンクロスとデッドクロスは、相場の転換点を示すシグナルとして、チャート上でよく見るパターンです。これらを確認した時は、相場の転換を頭に入れて、他のテクニカル指標も見ながら、今後の相場の流れを予測する習慣を身に付けて下さい。

ただし、ゴールデンクロスとデッドクロスだけに頼って相場の転換を予測するのは、根拠として乏しいです。これら単体で判断してしまうことのないように、気を付けましょう。

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