FXの注文方法を理解して利益をあげるための5つのコツ

FXの注文方法について、次のように不安に思っている方は多いと思います。

  • たくさんあって難しい
  • 間違えたらどうしよう
  • もっと使いこなせるようになりたい

FXの注文方法は何十種類もあり、便利な反面、初心者には難しく、挫折してしまいがちです。

しかし、押さえるべき点は意外と少なく、まずは基本的な3つの方法を覚えることがポイントです。そうすると、他の難しい注文方法も分かるようになり、収益機会が格段に増えてきます。

FXで最大限の利益を出すために、ぜひ、注文方法を使いこなせるようになりましょう。

執筆者
ぶせな

ぶせな

FXの専業トレーダー。認定テクニカルアナリスト。 本格的にFXを開始してから10年で1億6,500万円の利益を突破。著書に、『最強のFX 1分足スキャルピング』『最強のFX 15分足デイトレード』(共に、日本実業出版社)がある。ツイッターアカウントは、『@busena_fx』、ブログは『億トレーダーぶせなブログ』。

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1.FX注文の流れ

最初に、FXの注文を出してから決済するまでの一連の流れを確認しましょう。

その際、単純に買って売るのではなく、それぞれの注文が持つ意味を考えることがポイントです。これが全ての基本になります。

1.1.新規注文と決済注文で売買が完結

トレードは、新規注文(エントリー)してから決済注文(イグジット)し、初めて売買が完結します。そして、それぞれに「買い」と「売り」があります。整理してみます。

・新規注文:「買い」ポジションを持つ、「売り」ポジションを持つ
・決済注文:「買い」ポジションを決済する、「売り」ポジションを決済する
・新規注文
→「買い」ポジションを持つ、「売り」ポジションを持つ
・決済注文
→「買い」ポジションを決済する、「売り」ポジションを決済する

売りポジションを持つ取引というのは、価格が高いところで売り、下がったところで買い戻すと利益になる取引のことをいいます。

買いが先か売りが先かの違いはありますが、これから登場する複数の注文方法は、この新規注文と決済注文のどちらかになります。そのため、途中で迷ったら、この2つのどちらに属するのかを考えると、混乱しません。

1.2.決済注文は利益確定と損切りの2つ

決済注文は、「利益確定」と「損切り」の2つがあります。次の図をご覧下さい。

なぜ私がこのように分けたのかというと、一般的な注文は新規と決済の2種類でいいのですが、トレードルールを遂行する上では、分けて考えたほうがいいからです。

これからトレードで利益を積み上げるなら、新規注文をする時に、利益確定と損切りのポイントも決めなければなりません。そのため、決済注文は自然と利益確定と損切りに分けられるという考えです。つまり、

「エントリー → 利益確定 or 損切り」

この3つはセットで考える必要があり、どれかが抜けてしまうと、一連のトレードは成り立ちません。もし、エントリーと利益確定しか考えていないと、含み損になった時に慌ててしまい、大損しかねません。

この考え方は、複雑な注文方法を使うようになっても同じです。しっかり覚えておきましょう。

1.3.パソコンでの注文方法

さて、一連のトレードの流れがわかったら、実際のFX会社のツールを使って、注文の出し方をマスターしましょう。

次の画面は、私が使っているヒロセ通商の取引ツールです。なお、注文の出し方には色々ありますが、最初に覚えるやり方は、「レートパネル」「クイック注文」の画面を直接クリックして発注する方法がおすすめです。

※クリックすると拡大します

ヒロセ通商の注文画面

まず、黄色い枠で囲んだAにご注目下さい。これは、レートパネルです(通貨ペアはユーロ円)。

左側に「BID」、右側に「ASK」がありますね。左側のBID(131.057)をクリックすると「売り」注文、右側のASK(131.062)をクリックすると「買い」注文が出せます。

他の通貨ペアも見方は同じで、左側のBIDが売り右側のASKが買いと覚えましょう。

続いて、Bをご覧下さい。これは、クイック注文画面です。

この画面からも発注できますが、Aのレートパネルとの違い、「BID→売注文」「ASK→買注文」と日本語表記になっています。ただし、Aのレートパネルと、Bのクイック注文のどちらから発注してもあまり違いはありません。

続いて、Cはポジション一覧です。AもしくはBで発注すると、Cにポジションが表示されます。

Bのクイック注文画面には、未決済の「残Lot数」や評価損益合計がBのすぐ下に出ますが、Aのレートパネルで発注した場合は、現在のポジションや含み損益が分かりません。そのため、Aのレートパネルで発注する場合は、Cのポジション一覧を表示する必要があります。

最後に、Dは、即決済ボタンです。ここをクリックすると、決済できます。

なお、他のFX口座でも使い方はほとんど同じなので、まずは基本をマスターして下さい。

1.4.スマホでの注文方法

今度は、スマホの画面でも見てみましょう(同じく、ヒロセ通商のアプリです)。

※クリックすると拡大します

ヒロセ通商のアプリ画面

パソコンの取引ツールと同様、「売注文」と「買注文」がありますよね。

スマホだと、指でタップするだけで注文が出せて便利です。ただし、ちょっと触れただけで注文が入ってしまうので、ポケットに入れている時など、勝手に発注されてしまわないように、ご注意下さい。

2.FXの3つの基本的な注文方法

ここまでの説明で、実際の発注方法はイメージできましたか?

FXの注文方法は多彩で、数十種類あります。色々な注文方法を覚えることで、利益をあげるバリエーションが増えることに繋がります。あなたに合う方法がきっと見つかるはずなので、どんな注文方法があるのか一通り知っておきましょう。

ここでは、FX注文の王道ともいえる、3つの基本的な注文方法をお伝えします。

《FXの基本的な3つの注文方法》

  1. 成行注文(なりゆき)
  2. 指値注文(さしね)
  3. 逆指値注文(ぎゃくさしね)

まずはこの3つの注文方法の特徴と、メリットとデメリットをしっかり押さえましょう。あとは、どんな注文方法も、この組み合わせがほとんどです。つまり、この3つを覚えてしまえば、他の注文方法を覚えるのはとても簡単です。

2.1.成行注文

成行注文は、先ほどのレートパネルやクイック注文画面をクリックして、その時の価格で売買する、一番オーソドックスな注文方法です。ワンクリックで発注できるので、トレードチャンスを逃すことがありません(ダブルクリックの場合もありますが、設定を変えることもできます)。

《成行注文》

  • メリット:売買がすぐに成立する
  • デメリット:相場急変時は不利な価格で約定してしまうことがある

下の画像は、ヒロセ通商のホームページの成行注文の説明です。このような基本的な説明は、大体のFX会社に載っているので、お使いのFX会社でチェックしてみて下さい。

ヒロセ通商の成行注文の解説①

ヒロセ通商の成行注文の解説②

ヒロセ通商の成行注文の解説③

2.2.指値注文

指値注文は、価格を指定して注文する方法です。イメージとしては、希望した価格に達したら発注する、未来へ向けての予約注文です。

《指値注文》

  • メリット:指定したレートで売買できる
  • デメリット:指定したレートに到達しなければ売買が成立しない

ヒロセ通商の指値注文の解説①

ヒロセ通商の指値注文の解説②

ヒロセ通商の指値注文の解説③

2.3.逆指値注文

逆指値は、最初はちょっと理解しにくいかもしれませんが、買いと売りの場合で分けて考えるとわかりやすいです。

《逆指値注文を理解するコツ》
・買いの場合:ある価格以上になったら買う 
・売りの場合:ある価格以下になったら売る
《逆指値注文を理解するコツ》
・買いの場合
→ある価格以上になったら買う 
・売りの場合
→ある価格以下になったら売る

わかりやすく解説していきます。

通常、投資家はなるべく安く買いたいはずですが、逆指値注文は、高い価格(不利な価格)で買い注文を出すのが特徴です。同様に、投資家はなるべく高く売りたいはずですが、逆指値注文は、安い価格(不利な価格)で売り注文を出すのが特徴です。

そして、逆指値注文には、次のようなメリットとデメリットがあります。

《逆指値注文》

  • メリット:損失拡大を防ぐことができる(詳しくは後述)
  • デメリット:相場急変時は不利な価格で売買が成立することがある

ヒロセ通商の逆指値注文の解説①

ヒロセ通商の逆指値注文の解説②

ヒロセ通商の逆指値注文の解説③

余談になりますが、私が初心者の頃、(通常の)指値と、逆指値の新規注文と決済注文の違いが理解できませんでした。しかし、ご安心下さい。今はわからなくても、実際にトレードしながら経験を積めば、徐々に違いがわかるようになります。

この逆指値注文が使えるようになると、損失を最小限に防げるようになるので、ぜひマスターして下さいね(詳細は後述)。

以上が、成行・指値・逆指値の3つがFXの基本的な注文方法です。混乱している方は、文字ではなく、上のイメージ図でつかむといいでしょう。

(参考)ヒロセ通商の全27種類の注文方法を紹介

参考までに、ヒロセ通商の全27種類の注文方法を見ていきましょう。

ヒロセ通商の27種類の注文方法

各注文の詳しい説明は、こちらのヒロセ通商のページをチェックしていただきたいのですが、これを見れば注文方法の全てがわかる!と言えるほど、よくまとめられています。

一見、聞いたことがない名前の注文方法ばかりで取っつきにくいと思うかもしれません。しかし、そのほとんどが、先ほどの成行・指値・逆指値の3つの注文方法を組み合わせです。そのため、一つ一つの意味を丁寧に読み取り、新規注文から決済までの流れを意識すれば大丈夫です。

※クリックすると拡大します

ヒロセ通商の豊富な注文方法解説ちなみに、この27種類以外にも、名前がない様々な注文方法が50種類ほどあります。詳細は、ヒロセ通商のこちらのマニュアルの「注文について」に載っていますので、興味がある方はご確認下さい。これで、FXのほぼ全ての注文方法を網羅できます。

3.FXの注文方法を活用して利益をあげる5つのコツ

この章では、FXの注文方法を活用して、実際のトレードで利益を上げるコツを5つ紹介します。全て私の経験に基づいたアドバイスなので、実践していただけば、成功にグッと近付きます。

3.1.新規注文より決済注文に意識を向ける

私は、新規注文より決済注文に意識を集中してトレードしています。なぜかというと、トレードは、エントリーするだけなら誰でも1クリックで簡単にできますが、どこで決済するかを決めるほうが難しいからです。

極端に言うと、適当にトレードしても、エントリー後に上がるか下がるかの確率は2分の1です。この確率をいかに高めるかが難しく、さらに、どこで利益確定をしてどこで損切りするかの決済のタイミングはもっと難しいです。

何も分析することなく、相場の雰囲気だけで根拠のないエントリーを繰り返すと、おそらく決済の根拠も曖昧なので、まぐれで勝つことはあっても、勝つ続けることはできないでしょう。しかし、決済が難しいと認識していれば、適当なエントリーをしなくなります。

そして、ここで負けるなら仕方ない、という期待値の高いポイントでトレードすると、自ずと利益確定も損切りも淡々とできるようになります。なお、期待値については、『ランダムウォーク理論|トレードで勝てる人の確率と期待値の考え方』で解説しています。

エントリー時に決済のことまでを意識して、「エントリー・利益確定・損切り」の3つのバランスが取れたトレーダーを目指しましょう。トレードしたいからといって、エントリーばかりに気を取られていてはダメです。

3.2.利益確定と損切り幅のバランスを考える

みなさんは、「損小利大」「損大利小」という言葉を聞いたことはありますか?

損小利大とは、損切り幅が小さくて利益確定の利幅が大きいことで、トレードの理想といえるやり方です。反対に、損大利小とは、利益確定が小さく損切りが大きい、いわゆるコツコツドカンで大損するやり方です。

FXでどの注文方法を使うにしても、あなたのトレードルールが決まっていることが前提です。トレードルールが決まっていないと、注文方法を応用することもできません。

特に、利益確定と損切り幅の割合のリスクリワード比率をしっかり確認しておくことが重要です。なお、リスクリワード比率は、『バルサラの破産確率でトレード技術を飛躍的にアップさせる方法』で解説しています。

理想はもちろん損小利大ですが、必ずしもこれが正しいとは言えません。要は、あなたのトレードルール次第です。大事なことは、リスクリワード比率を決めて、トータルで儲かるやり方を淡々と遂行することです。

これを決めることで、エントリーからイグジットまで熟考でき、軽はずみなトレードをしなくなります。また、たとえ負けトレードがあったとしても、ルールを決めているので検証(反省)しやすく、結果としてスキルアップにつながります。

注文手法を決めてからトレードの根拠を探すのではなく、トレードの根拠を決めてから、そのやり方に合う注文手法を決めると良いでしょう。トレードルールがあるからこそ、様々な注文方法が活用できるとお考え下さい。

3.3.逆指値を必ず入れて大損を防ぐ

1回の取引で大損することは、絶対に避けなければなりません。それを防ぐために、先ほどご紹介した「逆指値注文」を活用して損切りする必要があります。

やり方は簡単で、コツは、エントリーしたら逆指値を入れ、損切り幅を決めてしまうことです。例えば、ドル円を111.00円で買い、20pips以上の損失を出したくないなら、110.80円に逆指値を入れます。

損切り幅を20pipsにするか50pipsにするかはトレードルール次第ですが、一定以上の損失を出さないようにすることがポイントです。

ただし、スキャルピングのように数秒単位で売買するなど、エントリー後に逆指値注文を入れることが現実的ではない場合もあります。そのような時は、成行注文で即座に損切りを行うのが一般的です。

ただし、これ以上の損失は出さないという保険の意味合いで、実際の損切り幅よりも遠くに逆指値注文を出しておくことがポイントです。

もし、損切りの逆指値をいちいち設定するのが嫌な場合は、エントリーすると自動的に逆指値が入れられる機能もありますので、ご活用下さい。詳しくは、『FXの逆指値注文の使い方|短期トレードで大損しないための対処法』をご覧下さい。

3.4.デモトレードで練習する

リスクリワード比率を決め、逆指値注文で大損を回避することができれば、それだけで負けないトレードに近付きます。負けない環境を作ることは本当に大事で、負けなければ、自ずと勝てるようになります。あとは、日々の実践を繰り返すことです。

ただし、いきなり自分のリアルマネーでトレードすることに抵抗がある方もいると思います。そういう場合は、本番とほぼ同じ環境で練習ができるデモトレードから始めるのも良いでしょう。

なお、このデモトレードはヒロセ通商でも使うことができ、先ほどの50種類の注文手法を全て試すには最適です。デモトレードなら、心置きなくトレードできますからね。

注文方法を文字で読んだだけではイマイチ理解できないものも出てくると思いますので、とにかく(デモトレードで)実際に注文を出してみることが大切です。そうすれば、これは使えそう、これは合わない、という基準が分かってきます。

3.5.無駄にポジションを取らない

複数の注文方法が使いこなせるようになると、とても便利で効率良くトレードでき、FXが面白く感じるようになってきます。しかし、ここで心に留めていただきたいことがあります。

それは、バラエティに富んだ注文方法は、便利であると同時に、無駄なトレードを助長する可能性があるということです。「ポジポジ病」といって、トレードしたいあまりに、なんとなく売買をして無駄にポジションを取ってしまうのです。

エントリーの根拠が曖昧なので、当然、決済も曖昧で、思わぬ損失を被って後悔するのがオチです。ポジポジ病にならないためには、あなたのトレードスキルを向上させるしかありません。

多彩な注文方法は、あなたのトレードの補助をしてくれますが、期待値が高いトレードを保証してくれるものではありません。このことを、しっかり頭に入れておいて下さいね。

4.私のトレードスタイル別の3つの注文方法

最後に、私が日々のトレードで活用している注文手法をご紹介します。

私のトレードスタイルは、スキャルピングデイトレードがメインで、日をまたいで長めに保有し、結果的にスイングトレードになることもあります。

この記事でお伝えしたように、一連のトレードは、エントリー・利益確定・損切りの3つなので、注文方法もこの3つのスパンで考えています。

次の表が、私の3つのトレードスタイルと、局面ごとの注文方法です。参考にして下さい。

トレード手法 エントリー 利益確定 損切り
スキャルピング 成行 成行 成行
金額指定全決済
pips差決済
デイトレード
スイングトレード
成行
両建て
指値
OCO
トレール
逆指値
OCO
トレード
手法
エント
リー
利益
確定
損切り
スキャルピング 成行 成行 成行
金額指定全決済
pips差決済
デイトレード
スイングトレード
成行
両建て
指値
OCO
トレール
逆指値
OCO

ここで注意してほしいのは、私のやり方があなたにそのまま当てはまるものではないことです。

トレード手法やトレードする時間帯、パソコンに張り付けるか否かによっても異なります。あたなの生活スタイルに一番合うもので、効率良く利益が上がる注文方法を、ぜひ見つけて下さい。そのために、まずは色々な注文方法を試して使い倒すことが大切です。

使い倒していくうちに、注文方法の種類が多くて良し悪しを忘れてしまうかもしれません。その場合は、上のような簡単な表を作ってコメント欄を加え、特徴を記入していくのも良いです。

表を見てすぐに分かるよう管理しておけば、使いやすい注文方法が自ずと残るはずです。

まとめ

FXの注文方法は、一度覚えてしまえば、収益機会が限りなく広がります。利益を上げる引き出しが増え、他の投資にはない楽しさ、便利さを感じられるようになります。

最近は、スマホのアプリも高機能なので、いつでもどこでもトレードすることができます。パソコン版のツールで覚えたら、スマホアプリもぜひお試し下さい。

通勤時や外出先で色々な注文方法を使えば、FXのトレードチャンスは無限に広がります。

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