FXの基本の注文方法|王道の3種類と億トレーダーの活用法

FXの注文方法には色々あるが、詳しくは知らない。けど、使いこなせるようになりたい。

このようなことでお困りではありませんか?

たしかに、FXの注文方法は何十種類もあって便利な反面、初心者にとっては逆に難しく、挫折してしまうポイントでもあります。

しかし、この記事をお読みいただくと、FXの注文に関して押さえるべきポイントは、意外と少ないことがわかります。

あなたがFXトレードで最大限の利益を出すために、絶対に覚えておくべきノウハウが詰まっています。ぜひ、最後までお読み下さい。

執筆者
ぶせな

ぶせな

専業トレーダー。認定テクニカルアナリスト。 本格的にFXを始めて8年で1億5千万円を突破。 自身のブログ『FX億トレーダーぶせな「スキャルピング」「デイトレード」』では、定期的にトレードの損益を公開中。著書に、『最強のFX 1分足スキャルピング』(日本実業出版社)がある。

1.FX注文の流れ

最初に、FXの注文を出してから決済するまでの一連の流れを確認しましょう。単純に買って売るのではなく、それぞれの注文が持つ意味を考えることを意識して下さい。これが全ての基本になるので、しっかりマスターしましょう。

1.1.新規注文と決済注文で売買が完結

トレードは、新規注文(エントリー)してから決済注文(イグジット)して、初めて売買が完結します。そして、それぞれに「買い」と「売り」があります。整理してみましょう。

・新規注文:「買い」ポジションを持つ、「売り」ポジションを持つ
・決済注文:「買い」ポジションを決済する、「売り」ポジションを決済する

売りポジションを持つ取引というのは、株式投資の空売りと同じように、最初に価格が高いところを売り、下がったところで買って利益になる取引のことをいいます。

買いが先か売りが先かの違いはありますが、これから登場する複数の注文方法は、この新規注文と決済注文のどちらかが土台になります。そのため、途中で迷ったら、この2つのどちらに属するのかを確認すると、混乱せずに進めます。

1.2.決済注文は利益確定と損切りの2つ

決済注文は、買いと売りとは別の視点で見ると、「利益確定」と「損切り」の2つがあります。次の図をご覧下さい。

なぜ私がこのように分けたのかというと、一般的な注文は新規と決済の2種類でいいのですが、トレードルールを遂行する上では、分けて考えたほうがいいからです。

これからFXトレードをして利益を積み上げるなら、新規注文(エントリー)する時に、利益確定と損切りのポイントも決めなければならなりません。そのため、決済注文は自然と利益確定と損切りに分けられるという考えです。つまり、

「エントリー → 利益確定 or 損切り」

この3つはセットで考える必要があり、どれかが抜けてしまうと、一連のトレードは成り立ちません。もし、エントリーと利益確定しか考えていないと、含み損になった時に慌ててしまい、大損しかねません。

この考え方は、複雑な注文方法を使うようになっても同じです。しっかり覚えておきましょう。

1.3.パソコンでの注文方法

さて、一連のトレードの流れがわかったら、実際のFX会社のツールを使って、注文の出し方を見てみましょう。

次の画面は、私がメイン口座で使っているヒロセ通商の取引ツールです。なお、注文の出し方には色々ありますが、最初に覚えるやり方は、「レートパネル」や「クイック注文」の画面を直接クリックして発注する方法がおすすめです。

まず、黄色い枠で囲んだAにご注目下さい。これは、レートパネルです(通貨ペアはユーロ円)。

左側に「BID」、右側に「ASK」がありますね。BID(131.057)をクリックすると「売り」注文、ASK(131.062)をクリックすると「買い」注文が出せます。

他の通貨ペアも見方は同じで、左側のBIDが売り右側のASKが買いと覚えましょう。

続いて、Bをご覧下さい。これは、クイック注文画面です。

この画面からも発注できますが、Aのレートパネルとの違いは、「BID→売注文」「ASK→買注文」と日本語表記になっていることです。そのため、AのレードパネルとBのクイック注文のどちらから発注してもあまり違いはありません(説明のために、両方紹介しました)。

Cは、ポジション一覧です。AもしくはBで発注すると、Cにポジションが表示されます。

Bのクイック注文画面には、未決済の「残Lot数」や評価損益合計が出るからいいのですが、Aのレートパネルで発注した場合は、現在のポジションや含み損益が分かりません。そのため、Aのレートパネルで発注する場合は、Cのポジション一覧を表示する必要があります。

Dは、即決済ボタンです。ここをクリックすると、決済できます。

他のFX口座でも使い方はほとんど同じなので、ここでは、基本をマスターしましょう。

1.4.スマホでの注文方法

では、今度はスマートフォンの画面でも見てみましょう(同じく、ヒロセ通商のアプリです)。

※クリックすると拡大します

パソコンの取引ツールと同様、「売注文」と「買注文」がありますよね。スマホだと、指でタップするだけで注文が出せて便利です。ただし、ちょっと触れただけで注文が入ってしまうので、ポケットに入れていたら発注されてしまったとならないように、ご注意下さい

2.FXの三つの基本的な注文方法

ここまでの説明で、実際の発注方法はイメージできましたか?この章では、FX注文の王道ともいえる、3つの基本的な注文方法を整理してお伝えします。

その前に、FXの注文種類は、数十種類あります。色々な注文方法を覚えることで、利益を上げるバリエーションが増えることに繋がります。あなたに合う方法がきっと見つかるはずなので、どんな注文方法があるのか一通り知っておきましょう。

まず、FXの基本的な注文方法には、次の3つがあります。

  1. 成行注文(なりゆきちゅうもん)
  2. 指値注文(さしねちゅうもん)
  3. 逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)

まずはこの3つの注文方法の特徴と、メリットとデメリットをしっかり押さえましょう。あとは、この組み合わせがほとんどです。

それでは、ヒロセ通商のホームページの説明画面を使って確認していきましょう。

2.1.成行注文

成行注文は、先ほどのレートパネルやクイック注文画面をクリックして、その時の価格で売買する、一番オーソドックスな注文方法です。ワンクリックで発注できるので、トレードチャンスを逃すことがありません(ダブルクリックの場合もありますが、設定を変えることもできます)。

  • メリット:売買がすぐに成立する。
  • デメリット:注文と同時にレートが変動した場合、不利な価格で約定してしまうことがある。

2.2.指値注文

指値注文は、価格を指定して注文する方法です。イメージとしては、希望した価格に達したら発注する、未来へ向けて注文です。

  • メリット:指定したレートで売買できる。
  • デメリット:価格が急変し、指定したレートを飛び越えた場合は売買が成立しない。

2.3.逆指値注文

逆指値とは、次のような注文方法です。最初はちょっと理解しにくいかもしれませんが、買いと売りの場合で分けて考えるとわかりやすいです(参考:「FXの逆指値注文の使い方」)。

・買いの場合:「ある価格以上になったら買う」
・売りの場合:「ある価格以下になったら売る」

わかりやすく解説していきます。

通常、投資家はなるべく安く買いたいはずですが、逆指値注文は、高い価格(不利な価格)で買い注文を出すのが特徴です。同様に、通常、投資家はなるべく高く売りたいはずですが、逆指値注文は、安い価格(不利な価格)で売り注文を出すのが特徴です。

メリットとデメリットは、次の通りです。

  • メリット:損失拡大を防ぐことができる。(詳しくは後述)
  • デメリット:急激な価格変動が起こった場合、不利な価格で売買が成立することがある。

余談になりますが、私が初心者の頃、(通常の)指値と、逆指値の新規注文と決済注文の違いが理解できませんでした。しかし、ご安心下さい。今はわからなくても、実際にトレードしながら経験を積めば、徐々に違いがわかるようになります。

以上の、成行・指値・逆指値の3つがFXの基本的な注文方法です。混乱している方は、文字ではなく、上のイメージ図でつかむといいでしょう。

2.4.ヒロセ通商の全25種類の注文方法を紹介

次に、ヒロセ通商で使える全25種類の注文方法を見ていきましょう。

各注文の詳しい説明は、同社のホームページのこちらをお読みいただきたいのですが、「これを見れば注文方法の全てがわかる」と言えるほど、充実していてよくまとめられています。

一見、聞いたことがない名前の注文方法ばかりで取っつきにくいと思うかもしれません。しかし、多くが、先ほどの成行・指値・逆指値の3つの注文方法を組み合わせです。そのため、一つ一つの意味を丁寧に読み取り、エントリーからイグジットまでの流れを意識するといいでしょう。

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ちなみに、この25種類以外にも、名前が無い様々な注文方法が50種類ほどあります。詳細は、ヒロセ通商のこちらのマニュアルの「注文について」に載っていますので、興味がある方はご確認下さい。これで、FXのほぼ全ての注文方法を網羅できます。

※クリックすると拡大します

3.FXの注文方法を活用して利益をあげる五つのコツ

この章では、FXの注文方法を活用して、実際のトレードで利益を上げるコツを5つ紹介します。全て私の経験に基づいたアドバイスなので、実践していただけば、成功にグッと近付きます。

3.1.新規注文より決済注文に意識を向ける

私は、新規注文より決済注文に意識を集中してトレードしています。なぜかというと、トレードは、エントリーするだけなら誰でも1クリックで簡単にできますが、どこで決済するかを決めるほうが難しいからです。

極端に言うと、適当にトレードしても、エントリー後に上がるか下がるかの確率は2分の1です。この確率をいかに高めるかが難しく、さらに、どこで利益確定をしてどこで損切りをするかの決済タイミングはもっと難しいです。

何も分析することなく相場の雰囲気だけで根拠のないエントリーを繰り返すと、おそらく決済の根拠も曖昧なので、まぐれで勝つことはあっても、勝つ続けることはできないでしょう。しかし、決済が難しいと認識していれば、適当なエントリーをしなくなります。

そして、ここで負けるなら仕方ない、という期待値の高いポイントでトレードすると、自ずと利益確定も損切りも淡々とできるようになります(期待値の参考記事:「ランダムウォーク理論|トレードで勝てる人の確率と期待値の考え方」)。

ぜひ、エントリー時に決済のことまでを意識して、エントリー、利益確定、損切りの3つをバランス良く考えられるトレーダーを目指しましょう。

3.2.利益確定と損切り幅のバランスを考える

ここで、「損小利大」「損大利小」という言葉を聞いたことはありますか?

損小利大とは、損切り幅が小さくて利益確定の利幅が大きいことで、トレードの理想と言えるやり方です。反対に、損大利小とは、利益確定が小さく損切りが大きい、いわゆるコツコツドカンで大損するやり方です。

FXでどの注文手法を使うにしても、あなたのトレードルールが決まっていることが前提です。これが決まっていないと、注文手法を応用することもできません。

特に、利益確定と損切り幅の割合のリスクリワード比率をしっかり確認しておくことが重要です(リスクリワード比率の参考記事:「バルサラの破産確率でトレード技術を飛躍的にアップさせる方法」)。

理想はもちろん損小利大ですが、必ずしもこれが正しいとは言えません。要は、あなたのトレードルール次第です。大事なことは、リスクリワードを決めて、トータルで儲かるやり方を淡々と遂行することです。

これを決めることで、エントリーからイグジットまで熟考でき、軽はずみなトレードをしなくなります。また、たとえ負けトレードがあったとしても、ルールを決めているので検証(反省)しやすく、結果としてスキルアップにつながります。

注文手法を決めてからトレードの根拠を探すのではなく、トレードの根拠を決めてから、そのやり方に合う注文手法を決めましょう。リスクリワードがあるからこそ、様々な注文手法が活用できるとお考え下さい。

3.3.逆指値を必ず入れて大損を防ぐ

1回の取引で大損することは、絶対に避けなければなりません。それを防ぐために、先ほどご紹介した「逆指値注文」を活用して損切りする必要があります。

やり方は簡単で、コツは、エントリーしたら逆指値を入れ、損切り幅を決めてしまうことです。例えば、ドル円を111.00円で買い、20pips以上の損失を出したくないなら、110.80円に逆指値を入れる感じです(pipsの参照記事:「FXの単位pips(ピップス)とは?|読み取り方のコツ」)。

損切り幅を20pipsにするか50pipsにするかはあなた次第ですが、一定以上の損失を出さないようにすることがポイントです。

ただ、スキャルピングのように数秒単位で売買するなど、エントリー後に逆指値注文を入れることが現実的ではない場合もあります。そのような時は、成行注文で即座に損切りを行うのが一般的です。

ただし、これ以上の損失は出さないという保険の意味合いで、実際の損切り幅よりも遠くに逆指値注文を出しておくことがポイントです。

もし、損切りの逆指値をいちいち設定するのが嫌な場合は、エントリーすると自動的に逆指値が入れられる機能もありますので、ぜひご活用下さい(参考:「FXの逆指値注文の使い方|スキャルピングで大損しないための対処法」)。

3.4.デモトレードを活用する

リスクリワードを決め、逆指値注文で大損を回避することができれば、それだけで負けないトレードに近付きます。負けない環境を作ることは本当に大事で、負けなければ自ずと勝てるようになります。あとは、日々の実践を繰り返すことです。

ただし、いきなり自分のリアルマネーでトレードすることに抵抗がある方もいると思います。そういう場合は、最初はデモトレードからスタートするのも良いでしょう(参考:「FX初心者がデモトレードで必ずやるべき6つのコト」)。

このデモトレードは、ヒロセ通商でも使うことができ、先ほどの50種類くらいあった注文手法を試すには最適です。デモトレードなら、実損がないので心置きなくトレードできますからね。

注文方法を文字で読んだだけではイマイチ理解できないものも出てくると思いますので、とにかく実際に注文を出してみることが大切です。そうすれば、これは使えそう、これは合わない、という基準が分かってきます。

3.5.無駄にポジションを取らない

複数の注文方法が使いこなせるようになると、とても便利で効率良くトレードでき、FXが面白く感じるようになってきます。しかし、ここで心に留めていただきたいことがあります。

それは、バラエティに富んだ注文方法は、便利であると同時に、無駄なトレードを助長する可能性があるということです。「ポジポジ病」といって、トレードしたいあまりに、なんとなく売買をして無駄にポジションを取ってしまうのです。

エントリーの根拠が曖昧なので、当然、決済も曖昧で、思わぬ損失を被って後悔するのがオチです。ポジポジ病にならないためには、あなたのトレードスキルを向上させるしかありません。

多彩な注文方法は、あなたのトレードの補助をしてくれますが、期待値が高いトレードを保証してくれるものではありません

このことを、しっかり理解しておいて下さいね。

4.私のトレードスタイル別の三つの注文方法

最後に、私が日々のトレードで活用している注文手法をご紹介します。

私のトレードスタイルは、スキャルピングデイトレードがメインで、日をまたいで長めに保有し、結果的にスイングトレードになることもあります。

この記事でお伝えしたように、一連のトレードは、エントリー、利益確定、損切りの3つなので、注文方法もこの3つのスパンで考えています。

次の表が、私の3つのトレードスタイルと、局面ごとの注文方法です。参考にして下さい。

トレード手法 エントリー 利益確定 損切り
スキャルピング 成行 成行 成行
金額指定全決済
pips差決済
デイトレード
スイングトレード
成行
両建て
指値
OCO
トレール
逆指値
OCO

ここで注意してほしいのは、私のやり方があなたにそのまま当てはまるものではないことです。

トレード手法やトレードする時間帯、パソコンに張り付けるか否かによっても異なります。あたなの生活スタイルに一番合うもので、効率良く利益が上がる注文方法を、ぜひ見つけて下さい。そのために、まずは色々な注文方法を試して使い倒すことが大切です。

使い倒していくうちに、注文方法の種類が多くて良し悪しを忘れてしまうかもしれません。その場合は、上のような簡単な表を作ってコメント欄を加え、特徴を記入していくのも良いでしょう。表を見てすぐに分かるよう管理しておけば、使いやすい注文方法が自ずと残るはずです。

まとめ

FXの注文方法は、一度覚えてしまえば、トレードの可能性が限りなく広がります。利益を上げる引き出しが増え、他の投資にはない楽しさ、便利さを感じられるようになります。

最近は、スマホのアプリも高機能なので、いつでもどこでもトレードすることができます。パソコン版のツールで覚えたら、スマホアプリもぜひお試し下さい。

通勤時や外出先で色々な注文方法を使えば、FXのトレードチャンスは無限に広がります。

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