IPO投資に絶対必要な6つの情報と調べ方

IPO投資は、公募価格で株を手に入れることができれば高い確率で値上がりするため、投資の初心者でも利益をあげることが容易な投資として考える方が多いです。

もしかしたら、あなたもどこかでIPO投資のことを聞いて興味をもったけれど、どのように情報を取れば良いのか分からずに、このサイトに行き着いたのかもしれません。

ここでは、IPO株の投資で毎年稼いでいる経験を基にして、私がIPO投資で重視している情報を得る方法をご紹介します。

なお、私の手法は「IPO 投資で勝つための戦略と具体的テクニック」で解説していますので、あわせてご確認頂ければと思います。

1. JPX(日本取引所グループ)から得るべき情報

私は、JPXからは以下の3つの情報を得ています。

  • 新規上場銘柄
  • 会社概要(事業内容・引受参加者)
  • 各証券会社の割り当て数

これらはいずれも、IPOがどんな会社なのか調べるために必要ですし、IPOの当選確率をあげるために必要不可欠な情報です。それぞれ分かりやすく解説していきます。

1.1. 新規上場銘柄の確認

証券取引所から新規上場の承認が降りた企業は、平日の15時半から16時頃に「新規上場会社情報」に掲載されます。

ご覧のように、このページからは、

  • 上場日
  • 企業名
  • 証券コード
  • 上場市場
  • 公募売出数
  • 主幹事証券
  • IPOスケジュール

などIPO投資にとって非常に重要な情報を得ることができます。必ずチェックする癖をつけておきましょう。なお、公募売出数に書かれている「OA60」などの数字が書かれていますね。これはオーバー・アロットメントの略で、IPO株の募集・売出う予定株数を超える需要があった場合、主幹事証券が大株主などから一時的に株式を借り、当初の売出予定株数を超過して、募集・売出しと同じ条件で追加的に投資家に販売することを意味します。

これはIPO株の当選確率に影響するものではありませんが、IPOセカンダリー投資においては重要な情報です。詳しくは『私がIPO投資で年間2,000万円稼いでいる方法』をご覧ください。

1.2. 会社概要(事業内容・仮払い決定日・引受参加者)の確認

さて、会社概要のPDFアイコンをクリックすると、文字通り、その会社の情報をPDFで閲覧することができます。以下は、トランザス社の会社概要です。

トランザス社

私は、この中で、

  • 事業内容:
    企業のHPで必ず沿革と事業を確認します。例えば、ここ数年の業績が横ばいで、創業から何十年も経っている場合は、「成長性は低いかもしれない」「IPO時は人気化しないかもしれない」という見方ができます。一方で、既存の上場企業にないビジネスモデルだったり、ストック型ビジネスの場合は、IPO銘柄として魅力的な可能性があると判断します。その段階で、初めて公募申し込みを検討しています。
  • 仮払い決定日:
    この日にIPOの申込日の目安となる仮条件が決定します。そして、その後にブックビルディングが行われます。トランザス社の場合は、2017年7月24日から28日までブックビルディングが実施されています。
  • 引受参加者:
    同社の場合、主幹事証券はいちよし証券です。公募売出数が740,000株で、主幹事には、そのうち80-90%程度(592,000 – 666,000株)が割り当てられると考えられます。

などは必ず確認します。そして、

  • その銘柄に投資をするべきか
  • 申込するとしたら当選確率を上げるためにどう動くべきか

を考えます。

1.3. 各証券会社への割当数の確認

 同社のIPO株の各証券会社への割当数は以下の通りでした。

証券会社名 割当数 裁量(店頭)配分 抽選(ネット)配分
いちよし証券 555,000株 499,500株 55,500株
みずほ証券 74,000株 66,600株 7,400株
SBI証券 37,000株  – 37,000株
マネックス証券 22,200株 –  22,000株
エース証券 22,200株 22,200株 – 
水戸証券 14,800株 14,800株 – 
極東証券 14,800株 14,800株 – 

引受証券会社は7社ありますが、その内3店は店頭申し込みだけですので、抽選配分の申し込みはできません。こうした情報の中から、IPO株の当選確率を上げるために、基本的には割当数が多いところで申し込みをしていきます。

また例えば、この中でSBI証券やマネックス証券の口座を持っていない場合は、上場承認からブックビルディングまでの期間で証券口座を開設するなどの準備を進めることができますね。なお、IPO投資で必須の口座については「IPO投資におすすめの証券会社はこれだ!【2018年度下半期版】」で、具体的に詳しくご紹介していますのでご確認ください。

2. ENDINET(電子情報開示システム)から得るべき情報

EDINETからは、

  • 想定価格
  • 吸収額
  • 時価総額

の3つを調べます。これらの情報は、その銘柄が公募割れしないかどうかを判断するための重要な指標となります。具体的に説明させていただきます。

2.1. 想定価格の確認

EDINETは、有価証券報告書等の開示書類をウェブ上で閲覧することができるシステムです。IPO投資においては、有価証券報告書、大量保有報告書を確認することになります。

早速、IPOの想定価格を調べてみましょう。これからご紹介することは一例になります。まずはトップメニューの「書類検索」をクリックすると検索画面になりますので、「ギフト(2018年10月上場企業)」と入力して検索します。

書類種別のチェックは、自分が欲しい情報に入れましょう。検索ボタンを押すと結果が出てきます。

 表示された「有価証券届出書(新規公開時)」を見てみましょう。

左メニューの「5. 新規発行による手取り金の使途」をクリックすると上図の画面になります。ここでは、新規発行による手取り金の額を確認できるのですが、(注)1. のところに「有価証券届出書提出時における想定発行価格(1,900円)を基礎として」という文言があります。

この1,900円が想定価格です。

想定価格が1,900円ということは同社のIPOを買い付けるには100株当たり、約19万円必要であることが分かります。仮条件の際に、多少上下に触れる可能性はありますが、大きく乖離することは滅多にありません。

2.2. 吸収額の確認

次に同社が上場する際に、どれぐらいのボリュームになるのかを分析します。それが市場における吸収額です。同社の場合は想定価格1,900円に対して、公募売り出し数1,028,000株なので、吸収額は1,900円×840,000株=1,953,200,000円になります。

同社は東証マザーズに上場するのですが、新興市場である同市場では吸収額が小さければ小さいほど人気化する傾向があります。大きくなると「新興市場で、その分の株数を吸収できるのか?」という見方をされてしまうのです。私は、経験上、吸収額は、東証マザーズで30億円以上、JASDAQで20億円以上になると公募割れになる可能性が高いと判断しています。

同社は吸収額19億円なので、申し込みをしても良いIPO銘柄といえます。

2.3. 時価総額の確認

最後に時価総額を確認します。

同社の発行済株数は4,659,000株です。想定価格1,9300円×4,659,000株=時価総額88.5億円になることが分かります。こちらも私の経験上、時価総額は、東証マザーズで200億円、JASDAQで100億円以上になると公募割れになる可能性が高いと判断します。同社は、この水準を下回るので、なおさら申し込みをしても良いIPO銘柄だと判断できます。

なお、先ほどの吸収額のところでも公募割れの基準をお伝えしましたが、詳しくは、「公募割れするIPO株の4つの特徴」に書いてありますので、儲かるIPOだけに投資をして行きたい方は、ご一読ください。

以下に吸収額と時価総額の基準を再度掲載しておきますので、覚えておくと良いでしょう。

  東証マザーズ JASDAQ
吸収額 30億円 20億円
時価総額 200億円 100億円

まとめ

今回は、IPO投資において事前にチェックすべき情報をお伝えしました。これらの情報だけで、高い確度で、そのIPO銘柄の初値売却で儲かるかどうかを調べることができます。地味な作業ではありますが、成果をあげるために決して欠かすことのできないものなので、是非、参考になさってください。

IPOの裏側を知るトレーダーが、 IPOの獲得数を増やして利益を得ている全て


IPOは「新規公開株」のことをいいます。


IPOをした企業には、上場前から大きく注目される銘柄があります。


このような銘柄には様々な投資家が資金を出資し、一時的に株価が大きく値上がりする傾向があります。


このような銘柄に投資することをIPO投資といいますが、IPO投資はリスクが少なく利益が出やすいといわれています。


しかし、IPOは個人投資家に人気がありますので、なかなか獲得できない方が多いです。


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執筆者
柳橋義昭

柳橋義昭

兼業投資家。 証券会社在籍時に営業、ディーラー、ネット株部門の立ち上げを行い、 2008年からエンジュク株式会社に従事。 証券会社でIPOの業務の経験を活かし、2008年に独自の投資手法を確立。 その後は毎年、IPOの獲得とセカンダリー投資にて利益を積み上げる。 また、これまで述べ20,000人の投資家に自身の投資手法を伝授。 著書に、『いつでも、何度でも稼げる! IPOセカンダリー株投資』(すばる舎)がある。 証券外務員資格一種保有。

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