IPO投資は“初値”が勝負!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

企業が初めての株式市場に上場することを株式の新規公開(もしくはIPO)といいますが、その際に初めてその株式についた株価を初値といいます。IPO銘柄においてはこの初値がどうなるかに対して投資家の興味は高くなります。

というのも、初値が人気化して暴騰するようなプラチナチケットと呼ばれる超人気銘柄を獲得することができれば、初値がついた時点で株式を売るだけでも数十万から時に100万円を超える利益を獲得することができるからです。

また初値が想定より低くついた銘柄、もしくは不人気なため想定通り低くついた銘柄も実は上場後の株価の動き方によっては狙い目だったりします。

このページでは、IPOの初値に絡んだ投資の仕方を解説していきます。

気になる初値売りでの勝率は?

IPO で最初に話題になるのは、初値がついた時点で抽選で当たった株式を売り利益を得る手法である初値売りは儲かるという話です。では初値売りをした場合に、必ずもうかるのかどうかを数年分データで見てみることにしましょう。

下記の表は2012年から2015年12月29日までに上場した株式の初値と公募価格の高低を勝率にしてまとめたものです。 

年度別 勝ち 負け 分け 勝率(%)
2012年 37 9 0 80.4
2013年 52 1 1 96.3
2014年 58 15 3 76.3
2015年 84 11 2 86.5
通算 231 36 6 84.6

通算では84.6%の勝率のようです。また特筆すべきは12年はリーマンショック後の相場低迷期かつギリシャショックなどの外部要因などいわゆる相場環境が最悪だった時期であったにもかかわらず、勝率は8割であったことです。上場しようとする企業がそもそも少ないという面はありますが、不況期の相場が難しいときでもIPOの初値売りは強いとうことは頭の隅に置いておくとよいかもしれませんね。

 このように初値で売却をした場合の成績としては勝率にすると8割くらいというのが定石だと考えて良いかもしれません。ただ、これはあくまで初値を上まったかどうかの勝率で決めたものです。利益率(パフォーマンス)をみるとさらに初値売りの儲けがどれだけおおきいかがわかります。

例えば初値が公募価格をわれる公募割れは2015年でも13銘柄ありますが、ほとんどの銘柄の初値からの下落率は10%ほどです(RSテクノロジーのよう例外はありますが・・)

 しかし株価が倍になるIPO銘柄の数がそれ以上あることを考えると、やはり初値売りは大きく儲かると見て良いでしょう。 

IPOディスカウント~IPO銘柄は初値が上がりやすい理由~

 ではそもそもなぜ初値あがりやすいのか、それがわかっていないとこれからIPOをするひとは安心してIPOの世界に踏み込めないと思いますので、理由を説明します。

 IPOとして上場する際には、「IPOディスカウント」という値引きが行われます。つまり、比較的割安な状態で上場前に投資家たちに株式が配布されるのです。そもそも上場する前の段階で割安でなければ、わざわざ手続きを行ってまで投資をする価値が無くなります。

 ここで一つ例を挙げてみましょう。

 2015年の4月に上場した海帆という銘柄です。想定価格は950円でしたので、当時の業績に照らし合わせてみるとPERは約12倍ということでした。(※PERとは、株価を1株あたりの利益で割ったもの。この数値が低いほど割安だと判断される)

 同業他社と比較してみると、例えばGテイストはPERが約26倍、JグループがPERが約63倍、アトムがPERが約143.4倍と海帆に比べて高い水準にありました。

 こうしてみると企業業績から着目した割安性という面からも、初値でその銘柄を買うための理由ができるということです。このように上場前の募集時の価格は同業他社に比べて割安に設定する傾向があることをIPOディスカウントということを覚えておきましょう。

参考記事)IPOディスカウントとは-IPO投資で稼ぐために知っておくべき基礎知識

初値形成に関して覚えておきたい知識

さて、上場前の想定価格はIPOディスカウントにより割安に設定されますが、上場後の初値は投資家により形成されます。つまり、その株をほしいという投資家たちの気持ちがどのくらい強いのかによってその値段はおおきく変わってくることになります。

これまで多くのIPO銘柄が上場してきましたが、初値形成において一定の傾向が見られることがわかります。それが以下です。 

  1. 初値で暴騰(公募価格の2倍以上)する場合(いわゆるプラチナチケット)
  2. 初値が公募価格より数十%ほどの上昇で着地する場合
  3. 初値が公募価格と変わらず、もしくは低い場合

 もちろんIPO初値は千差万別ですが大別すると上記の3つに分けることができます。 

1 初値が暴騰(公募価格の2倍以上) 

IPO銘柄の中でもプラチナチケット、もしくは前評判の良い人気の銘柄がこれにあたります。IPOを専門にあつかう投資サイトではランキングが上位と評価されています。初値で暴騰する銘柄はその人気の高さにあります。

主なポイントとしては以下が特徴的です。 

  1. 成長性のある業種・業態であること(東証マザーズ上場銘柄に多い傾向)
  2. 公募株数が少ないこと
  3. ベンチャーキャピタルの保有がない、または少ない 

2 初値が公募価格より数十%ほどの上昇で着地する場合

IPO銘柄において中堅クラスの銘柄が、この数十%上昇する銘柄となります。プラチナチケットのように数倍は行かないけど、初値は数十%から時に倍近くまで上昇するような銘柄です。投資サイトにおけるランキングでは中位がこのクラスにあたります。このあたりは相場の環境によっても変わってきます。例えば、2012年のような低迷期と相場が盛り上がりを見せているアベノミクス時では上場での資金の入りが異なることは容易に想像ができます。 

  1. 前評判はそれほど高くはないけど、一定数の人気がある
  2. 公募株数が少なめである(申し込みで簡単には当たらないが、根気よくもう込めば当選する)

 このレベルだと抽選でも十分狙えますので、複数口座を保有して継続して申し込みを行うと良いでしょう。 

3 初値が公募価格と変わらず、もしくは低い場合

 IPO銘柄の中には残念ながら公募価格とほとんど変わらず、もしくは公募価格を下回るものがあります。せっかくIPO銘柄が当たったとしても、儲からないもしくは損をしていたのでは本末転倒です。IPOの投資サイトでいえばサイトの最低ランクに属するものです。このような銘柄を抽選ではなるべく掴まないことが大切になります。

  1. 募集株数が巨大である(吸収金額は大きい)
  2. 最初の公募価格が下限で決まる(公募価格は投資家によって決められる)
  3. 上場市場、業種的にそれほど人気がない

と言った特徴があります。大抵はこのような銘柄は、抽選で申し込むと比較的高い確率で当たる傾向があります。なぜならそもそも公募株数が多かったり、不人気ゆえに申し込みをする投資家が多いからです。 

まとめ

 IPO投資においては初値で公募の価格を大きく上回るかどうかを見極めて戦略的に抽選に申し込んでいくことが大切になります。もちろんプラチナチケッ トと呼ばれる超人気銘柄はそう簡単にはあたりませんが、中堅のIPOであれば十分当てることが可能となります。これからもIPO市場は大きく盛り上がることが予想できますので、まずはIPO投資において重要な「初値の知識」を身に着けて、あなたの資産形成にIPO投資という方法を加えてみてはいかがでしょうか。

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

投資の教科書 事務局の人気記事

IPOの裏側を知るトレーダーが、 IPOの獲得数を増やして利益を得ている全て


IPOは「新規公開株」のことをいいます。


IPOをした企業には、上場前から大きく注目される銘柄があります。


このような銘柄には様々な投資家が資金を出資し、一時的に株価が大きく値上がりする傾向があります。


このような銘柄に投資することをIPO投資といいますが、IPO投資はリスクが少なく利益が出やすいといわれています。


しかし、IPOは個人投資家に人気がありますので、なかなか獲得できない方が多いです。


このメール講座では私がIPO獲得に必要なノウハウをお伝えします。


私は証券会社でIPO業務に従事した経験があり、投資家としても毎年、様々なIPOを獲得しています。


私がIPO獲得に欠かせない証券会社から、証券会社の攻略方法に至るまで、メール講座で包み隠さず、お教えします。


無料メール講座を受講する

投資の教科書の購読はfacebookが便利です。

Twitter・RSSでも購読できます。