ストップ高の翌日に株式投資で利益を狙う3つの戦略

ストップ高になった銘柄を買っていたことはありますか?持っていた銘柄がストップ高になれば嬉しいですよね。

実は、ストップ高になった後でも買うチャンスはあり、翌日に売却して利益を得ることもできます。

この記事をお読みいただくことで、次のことを学べます。

  • ストップ高になった銘柄で、翌日も値上がりが期待できる銘柄の見分け方
  • ストップ高になった銘柄を買って、翌日に売却して利益を得る方法

この方法を知ることで、株式投資の幅が広がります。ぜひ、参考にして下さい。

執筆者
柳橋義昭

柳橋義昭

兼業投資家。 証券会社在籍時に営業、ディーラー、ネット株部門の立ち上げを行い、 2008年からエンジュク株式会社に従事。 証券会社でIPOの業務の経験を活かし、2008年に独自の投資手法を確立。 その後は毎年、IPOの獲得とセカンダリー投資にて利益を積み上げる。 また、これまで述べ20,000人の投資家に自身の投資手法を伝授。 著書に、『いつでも、何度でも稼げる! IPOセカンダリー株投資』(すばる舎)がある。 証券外務員資格一種保有。

1.ストップ高とは

1.1.ストップ高の意味と事例

株価が大きく上昇して、その日の上限まで値上がりすることをストップ高といいます。1日の株価の値動きには上限と下限が定めらていますので、ストップ高まで値上がりした場合は、その日にそれ以上値上がりすることはありません。

下の画像は、2018年3月19日にストップ高になって取引を終えた、ドーン(2303)という銘柄です。

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この銘柄の前日の終値は1,479円でした。同社の事業に関するいいニュースがきっかけとなり、朝方から買いが殺到し、特別買い気配(売り注文よりも買い注文が圧倒的に多い状況で、取引所が特別に周知させるために気配状況を表示するこ)で始まりました。

そして、1,666円(前日比+187円、+12.6%)で始まり、ストップ高まで上昇しました。

取引が終了するまでストップ高水準で買い注文が殺到し、成行注文(値段を指定せずに注文する方法)が748,600株、ストップ高の1,779円で指値買い注文が33,200株、合計781,800株もの買い注文を残しました。

実際に、同社の株価チャートをご覧下さい。

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同社は、9時の取引開始から買い注文が殺到し、前日の終値(1,479円)を大きく上回って推移していました。いったんストップ高をつけた後、9時30分くらいに反落しましたが、10時を過ぎてからストップ高まで再度上昇し、その後は15時の取引終了まで特別買い気配のまま取引が終了しました。

1.2.株価ごとの値幅制限について

値幅制限とは、1日で上下に動く値幅が前日の終値を基準に決められていることです。上限と下限を設けている目的は、株価が暴騰・暴落をして、投資家がパニックになるのを防ぐためです。

下表は、株価ごとの最大上昇幅と最大下落幅を表にしたものです。

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いかがでしょう?株価が高くなるにつれて、値幅制限も広くなっていくことがおわかりいただけると思います。

ここで1つ、値幅制限を説明するための事例をご紹介します。2018年3月19日にストップ高になって取引を終えた、ディー・ディー・エス(3782)という銘柄です。

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同社は、前日の終値が604円でした。先ほどの値幅制限の表を見ると、700円未満の値幅制限は±100円になります。つまり、翌日の同社の値幅は、下限が504円、上限が704円だと事前にわかっていました。

なお、この銘柄は704円のストップ高で取引を終えましたので、翌日の値幅制限は1,000円未満に該当し、値幅制限は707円±150円になります。

ちなみに、その日にストップ高になった銘柄は、Yahoo!ファイナンスの「マーケット関連ランキング」の「ストップ高」メニューから一覧表示することができます。こちらのページです。

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2.強いストップ高銘柄の見分け方

ストップ高の仕組みについてご理解いただけたと思いますが、これだけでは株式投資で利益を得ることはできません。この項では、買い注文と売り注文のバランスに注目して、強いストップ高銘柄の見分け方についてお伝えします。

2.1.ストップ高の比率に注意する

投資家の買い注文が殺到して株価が値上がりする要因には、次のようなものがあります。

(例) 業績予想の上方修正、増配(配当金を増やすこと)、自社株買い、株主優待の新設、新商品の発表

次の画像は、2018年3月22日にストップ高になった、シンシア(7782)という銘柄です。同社は、前日に上限70万株にも及ぶ自社株買いを発表し、自社で株を買い付ける安心感から朝から買いが殺到しました。

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この銘柄は、成行注文と指値注文を合わせて、ストップ高の730円に830万株以上の買い注文を残して取引を終えました。取引開始から終了まで圧倒的に買い注文が多く、売りたい人が少なかったので、この日は15時の取引終了時(大引け)に21,700株の注文しか成立していません。

ここで、ストップ高になっても買いが継続する強い銘柄を見分けるために、注目すべきポイントがあります。それは、売り株数と買い株数の割合です。

これから詳しく説明させていただきますが、その前提として、一度ストップ高になったとしても、その日はずっとストップ高が続くとは限らないことを理解しておく必要があります。

どういうことかというと、ストップ高で買い注文が殺到しても、売り株数も多ければストップ高で何度も売買が成立します。そして、売り注文が買い注文を上回ると、ストップ高より安い株価でもいいので売って利益を確定させてたい人も現れ、ストップ高から下落してしまいます。

反対に、売り注文を圧倒的に上回る買い注文があると、その日はずっとストップ高に張り付いたままになります。その上、翌日も買い注文が継続して高く始まることも期待できます。

では、売り注文を圧倒的に上回る買い注文とは、どれくらいのことを指すのでしょうか?

私は、買い株数と売り株数の比率に注目しています。具体的には、売り株数に対して買い株数が10倍以上あれば、その日はストップ高で終える可能性は高いです。

大事な数字ですので、しっかり抑えておいて下さい。

2.2.ストップ高になって翌日も上昇する事例

次の画像は、2018年4月10日にストップ高になった、バルク(2467)の株価表示画面です。

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午前中にストップ高になり、その日は取引終了までストップ高に張り付いたままになりました。14時59分時点の注文状況を見ると、売りと買いの株数の割合は1:11となっており、私の基準である1:10を超えていました。

実際の翌日の株価チャートをご覧下さい。

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ご覧のように、311円のストップ高で取引を終えた日の翌日も買いが継続し、前日比+48円の359円で取引が始まり、391円のストップ高まで上昇して2日連続でストップ高になりました。

このように、あくまでも私の基準ですが、ストップ高で「売り1:買い10」の割合に注目すると、翌日以降も強い値動きをする銘柄を見つけるヒントになります。この数字が10倍以上であればあるほど、その傾向が強くなります。

3.ストップ高の翌日に利益を狙う3つの戦略

この項では、ストップ高になった銘柄を翌日に売却して利益を上げる3つの戦略をご紹介します。全て私の経験からお伝えする再現性が高いノウハウですので、できそうなものものから取り入れてみて下さい。

3.1.比例配分取り

1つ目のストップ高の翌日に利益を狙う戦略が、「比例配分取り」です。

事例を使って説明します。下の画像は、先ほどのシンシア(7782)の株価表示画面です。

売り注文が21,700株しかなかったので、15時の大引けでストップ高の730円で初めて21,700株の注文が成立しました。この21,700株を誰が買えるかを決める方法が「比例配分」で、各証券会社の買い注文の数に応じて配分されます。

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この例の場合、売り株数が21,700株に対して、買い株数は8,330,700株(=成行8,228,600株+指値102,100株)あります。割合でいうと1:383で、私が強いストップ高銘柄の基準にしている1:10を大幅に上回っています。実際に、翌日は120円高の850円で始まりました。

繰り返しになりますが、ストップ高になった銘柄で、15時直前に買い株数が売り株数の10倍以上あれば、翌日も高く始まるケースが多いです。

したがって、ストップ高になったら買えないと諦めるのではなく、証券会社に注文を出しておくと比例配分で買える場合がありますので、実践してみて下さい。

3.2.私設市場(PTS)を利用する

2つ目のストップ高の翌日に利益を狙う戦略は、「私設市場(PTS)」を使う方法です。

私設市場(PTS)とは、インターネット専業のSBI証券でのみ行っている取引で、SBI証券で口座を開設している投資家どうしで取引する市場です。

ちなみに、PTSは、デイタイムセッション(昼の取引時間)の8:20~16:00と、ナイトタイムセッション(夜の取引時間)の17:00~23:59の時間帯に取引できます。ストップ高で通常取引を終えた銘柄が、PTSのナイトセッションでどのような値動きをするを注目しておくとよいでしょう。

では、通常取引でストップ高になった先ほどのシンシア(7782)の例で、SBI証券のPTSのナイトセッションを見てみましょう。

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ご覧のように、通常取引では730円のストップ高で終え、17時からのPTS取引では880円で取引が始まっています。もし、SBI証券で大引けの比例配分の割り当てで買えていた場合や、ストップ高になる前に買えていた場合は、PTSで利益を確定できたことになります。

ちなみに、100株買っていた場合は、

(PTSでの売値880円-通常取引での買値730円)×100株=15,000円

15,000円の利益になっていたことになります。では、同社の翌日の通常取引での値動きを見てみましょう。

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ご覧のように、前日比120円高の850円で始まり、PTSの値動きと同じ反応だったことがわかります。

ただし、その後は利益確定売りに押されてしまい、757円まで下落しています。そのため、この事例に限ると、ストップ高の銘柄を持ち越した場合は、その日のPTSで売却してしまうか、翌日の始値で売却して利益を得るほうがよかったことになります。

最後に、PTSの注意点をお伝えしておきます。

PTS取引は通常取引と比べて出来高が圧倒的に少ないので、少しの売り買いの注文で株価が大きく変動する場合があります。そのため、PTS取引だけで新規買いと利益確定売りを狙うのはなく、通常取引と上手く組み合わせて戦略を立てましょう。

3.3.ストップ高直前に逆指値注文で買う

3つ目のストップ高の翌日に利益を狙う戦略が、「ストップ高直前に逆指値注文で買う」方法です。

逆指値注文は、発注方法の一つです。これは、通常の指値注文とは違い、指定した価格より株価が高くなったら「買い」、安くなったら「売る」ことができる注文方法です(逆指値については、「逆指値の仕組み」を参考にして下さい)。

これは、◯◯円以下に下落したら初めて損切りの売り注文を出す、というように使われることが多いのですが、買い付けにも使用することもできます。

具体的には、逆指値注文をストップ高の直前に設定することで、ストップ高になる前に逆指値注文を発動させ、事前に買いを仕込むことができます。そして、そのままストップ高に張り付いたら、翌日まで持ち越して利益を得る戦略です。

下記のイメージ図をご覧下さい。

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ご覧のように、株価が大幅に上昇する銘柄は何かしらのいいニュースが出ていることが多いので、ストップ高まで値上がりする可能性があります。この特性を利用して、逆指値注文を活用して直前に仕込むのがポイントです。

SBI証券の逆指値注文でストップ高直前に買い、ストップ高に張り付いて取引が終了すれば、先ほどのPTSで売却して利益を得る戦略も考えられます。

ちなみに、このストップ高直前に逆指値注文で買う戦略は、私が実践しているIPOのセカンダリーでも有効です。詳しくは、以下の記事を参考にして下さい。

まとめ

この記事では、ストップ高を利用した戦略をお伝えしました。毎日、何かしらの銘柄がストップ高まで値上がりしています。ストップ高になるということは株価が強い証ですので、3つの戦略をマスターして、株式投資の収益機会を増やして下さい。

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いつでも何度でも稼げる! IPOセカンダリー株投資

著者:柳橋


いつでも、何度でも稼げる! IPOセカンダリー株投資


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