MT4の注文方法|新規から決済までの流れを解説

MT4は、チャートを見るだけでなく、注文を出すこともできます。

ただし、FXの注文方法はたくさんあり、初心者の方は、どんな注文を出せばいいのか分からないのではないでしょうか?

そのような場合は、まず、次の2つの注文方法を覚えましょう。

  • 成行新規注文
  • 成行決済注文

成行注文とは、今、市場で売買されているレートですぐに注文を確定させる注文方法のことです。この成行注文は、最も基本的な操作で、10秒もかからずに売買が完結します。また、エントリーしてポジションを持つのが「新規」で、利益確定もしくは損切りをするのが「決済」です。

とても簡単なので、ぜひ、この記事でマスターして下さいね。

執筆者
ぶせな

ぶせな

FXの専業トレーダー。認定テクニカルアナリスト。 本格的にFXを開始してから10年で1億6,500万円の利益を突破。著書に、『最強のFX 1分足スキャルピング』『最強のFX 15分足デイトレード』(共に、日本実業出版社)がある。ツイッターアカウントは、『@busena_fx』、ブログは『億トレーダーぶせなブログ』。

1.新規で成行注文する三つの方法

MT4で新規のポジションを持つ場合、成行注文は次の3つの方法があります。

  1. メニューから注文する
  2. 気配値から注文する
  3. チャート上から注文する

どれも大差はないので、好きな方法で注文して下さい。一つ一つ解説していきます。

1.1.メニューから注文する方法

MT4を立ち上げると、チャートの大きさや色合い、気配値表示の有無などの違いはありますが、下図のような画面になります。図と番号を照らし合わせながら、確認して下さいね。

メニューから注文する方法

①新規注文

まず、左上のメニューから、新規注文をクリックします。そうすると、画面の真ん中に「オーダーの発注」画面が出てきます。

②通貨ペア 

次に、トレードする通貨ペアを選択します。対象の通貨ペアがプルダウンにない場合は、チャートの左側にある気配値表示に、その通貨ペアを表示させます(上図では、私が手掛けている10通貨ペアを表示しています。)。

なお、気配値は、取引しようと思っている通貨ペアだけを表示し、使わない通貨ペアを消す(非表示にする)こともできます。そうすることで、画面がシンプルになり、誤発注も防げます。

非表示にする方法は、通貨ペアの上で右クリックをします(どの通貨ペアでも構いません)。新しいメニューが出てくるので、「通貨ペア」をクリックすると、「表示」「非表示」の選択画面が出てきます。

③数量

数量とは、取引枚数(ロット)のことです。上図は0.1ロットになっているので、任意の枚数を入力して下さい。なお、業者や口座タイプによってロット数の定義が異なるので、注意する必要があります。0.1ロットでも、1万通貨の業者もあれば、1,000通貨の場合もあります。

ちなみに、MT4がリリースされた頃は、次の数量で固定されていました。

  • 10ロット:100万通貨
  • 1ロット:10万通貨
  • 0.1ロット:1万通貨
  • 0.01ロット:1,000通貨

これが基準になっていましたが、現在は、ロットの定義は業者ごとに違います。MT4に限ったことではありませんが、ロット定義の違いはFXのややこしい点なので、ご注意下さい。

④注文種別

注文の種類のことです。ここでは、成行注文を選択します。

⑤売買

価格が下がると予測するなら「成行売り」、上がると予測するなら「成行買い」を選択します。

以上で、新規の成行注文が完了し、ポジションを持ったことになります。

1.2.気配値から注文する方法

2つ目の新規注文の方法は、気配値から出すやり方です。

気配値から注文する方法

①まず、気配値を表示し、トレードしたい通貨ペアの上で右クリックします。

②すると、新たにメニューが出てくるので、一番上の「新規注文」をクリックします。

すると、次のような「オーダーの発注」画面が出てきます。

オーダーの発注画面

ここから先は、最初の図で説明した②~⑤と同じ手順になるので、割愛します。

なお、「新規注文(N)」のすぐ右に「F9」と書いてあります。これは、パソコンのキーボードのF9ボタンを押すと、「オーダーの発注」画面が出てくるという意味で、ここからでも注文できます。

1.3.チャート上から注文する方法

3つ目の新規注文方法は、チャート上から出すやり方です。

チャート上から注文する方法

①まず、トレードしたい通貨ペアのチャート上で、右クリックします。

②すると、メニュー画面が出てくるので、「注文発注」にマウスを乗せます。すると、右側にメニューが出てくるので、「新規注文」をクリックして下さい。

この後は、最初の図で説明した②~⑤と同じ手順なので、割愛します。

以上の3つが、MT4での新規の成行注文の方法です。やりやすい方法で試してみて下さいね。

2.決済で成行注文する二つの方法

MT4で成行で決済する方法には、次の2つがあります。

  1. チャート上で決済する
  2. ターミナルから決済する

それでは、順番に解説していきます。

2.1.チャート上で決済する方法

1つ目の決済方法は、チャート上で出すやり方です。

新規注文をして約定すると、チャート上にラインが表示されます。このラインは、約定した価格を示しています。一度ポジションを持つと、このラインは決済するまで表示されます。

下図をご覧下さい。チャート上に緑のラインがありますね。

チャート上に約定したラインが表示される

成行決済する時は、次の手順で行います。

①まず、ポジションのライン上で右クリックをします。

②すると、選択画面が出てくるので、「閉じる」をクリックして下さい。これで、決済ができます。決済注文が約定すると、このラインがチャート上から消えます。

ちなみに、成行注文は、ほとんどの場合が約定されます。ただし、稀に約定が成立しないことがあるので、ポジションのラインが消えるかどうか、最後までチェックするようにして下さい。

10秒ほど経過してもラインが消えない場合は、約定に失敗した可能性があります。その場合は、再度①から②を繰り返して下さい。

2.2.ターミナルから決済する方法

2つ目の決済方法は、ターミナルから出すやり方です。ちなみに、ターミナルとは、証拠金やポジション損益などを表示する場所のことです。

①まず、チャート左上にあるメニューから、ターミナルをクリックします。すると、MT4の一番下に、ポジションが表示されます。

②このポジションをダブルクリックすると、「オーダーの発注」画面が表示されます。

③最後に、成行決済をクリックします。

なお、②のポジションをダブルクリックすれば、そのオーダーの通貨ペアと数量が出てきて、通貨ペアや数量に誤りがないかをチェックできます。そのため、異なる通貨ペアと数量が出ることはありません。もし、操作ミスをした場合は、決済ボタンはクリックできないようになります。

ちなみに、下図では、決済する数量を1.00にしています。

オーダーの発注画面での数量の解説

保有ポジション量が0.01なので、1.00では保有ポジションの100倍の量を決済することなります。これは間違っているので、決済ボタンがグレーのままでクリックできません。

このように、何かが間違っていると、決済できないようになっているので安心です。成行決済したいのにグレーのままなら、どこかが間違っているので再度チェックして下さい。

ただし、保有ポジションのうち、少ない数量を選択していると、決済できてしまいます。例えば、1ロット保有していて、1ロットを決済したいのに、間違えて0.1ロットを入力していると、0.1ロットだけ決済されます。

そして、残りのポジションは、0.9ロットになります。この場合、全部決済されていると勘違いし、0.9ロットのポジションが残っていることを気付きません。なので、数量にはご注意下さい。

3.全決済・一括決済・分割決済について

初心者の頃は、ポジション数が多いと、なかなか管理ができないですね。そのため、慣れるまでは、保有ポジションは1つがいいでしょう。

そして、トレードにある程度慣れてくると、異なる通貨ペアでトレードし、2個や3個といった多数のポジションを持てるようになります。同じ通貨ペアでも、買い増しや売り増しをするとポジション量は増えていきますね。そうすると、次のように思う時が来るかもしれません。

  • まとめてポジションを決済したい
  • ワンクリックで一括決済したい

このような時の対処方法も知っておきましょう。

3.1.全決済や一括決済はできない

残念ながら、MT4では、ポジションを1回で全決済する機能は付いていません。全てのポジションに対し、1回ずつ成行注文をする必要があります。

下図の場合、3つのポジションを保有しています。

MT4で3つのポジションを保有している画面

全決済したい時は、1つずつ成行注文をする必要があります。

手順は、先ほど、チャートから決済する方法、ターミナルから決済する方法で説明した通りです。つまり、ポジションの数だけ実行します。少し面倒に感じるかもしれませんが、クリックする回数が少し増えるだけで、慣れれば、ストレスなくできます。

決済が数秒遅れたからといって、FXは勝てないということにはならないでしょう。逆に、焦って全ポジションを成行決済しなければならないという状況は、良いトレードができているとは言えません。トレードルールを改善した方が良いかもしれませんね。

もちろん、やり方によっては、何十というポジションを同時に持つ方法もあるでしょう。それが莫大な利益を得るトレードルールなら適切なトレードです。

ただし、MT4では、成行の決済注文は1つずつ行う必要があると覚えておきましょう。

3.2.分割決済の方法

分割決済する場合、チャート上から行うことはできません。チャート上のポジションのラインをクリックしても分割決済はできないので、必ず「ターミナルからポジションをダブルクリック」し、下図の「オーダーの発注」画面を出して下さい。

オーダー発注から分割決済する方法

分割決済は、数量を任意に変更します。

例えば、保有ポジションが0.05ロットだとします。5回に分けて分割決済したい場合、1回につき0.01ロットを決済すればいいので、数量を0.01にして「成行決済」をクリックします。そうすると、0.05ロットのうち0.01ロットが決済され、ポジションは0.04と表示されます。

なお、0.03ロットと0.02ロットに分けて分割決済するなど、分割の数量は任意で決めることができます。

まとめ

この記事では、MT4でエントリーしてイグジットする、一連のトレードの流れを解説しました。

MT4の注文方法を覚えると、その他の操作も抵抗感が無くなってきます。新規注文と決済注文の2つだけなので、難しくないはずです。最初は小さなロットで構わないので、お試し下さいね。

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