MT4中級編 ②|8つの注文方法の使いこなし方【完全版】

MT4の注文ツールは、最初は操作方法を覚えるだけでも大変かもしれません。しかし、MT4はとてもシンプルな取引システムなので、すぐに使いこなせるようになります。

そして、何度もトレードしてFXに慣れてくると、「もっと便利に注文できないものか」と思い始めるでしょう。

例えば、「エントリーしたい時にできなかった」「あの時注文しておけばよかった」と後悔するようになります。そうなった時に、もっと他に便利な注文方法がないかを調べる方も多いと思います。

そこで、この記事では、MT4の注文方法に絞って、MT4上から発注してトレードができるようになるための全てをお伝えします。ぜひ、使いこなせるようになって下さい。

執筆者
ぶせな

ぶせな

FXの専業トレーダー。認定テクニカルアナリスト。 本格的にFXを開始してから10年で1億6,500万円の利益を突破。著書に、『最強のFX 1分足スキャルピング』『最強のFX 15分足デイトレード』(共に、日本実業出版社)がある。ツイッターアカウントは、『@busena_fx』、ブログは『億トレーダーぶせなブログ』。

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目次

1.MT4の注文ツールで最初に知っておきたい4つのこと

結論からいうと、MT4には高度な注文ツールは備わっていません。なぜかというと、注文ツールに、多くの機能が必要ないからです。ただ、最初は不便に感じるかもしれないので、この章では、その理由と、MT4の注文方法の特徴をお伝えします。

1.1.一括決済ができない

まず、注文ツールとは、売買する時の手段や方法のことです。しかし、一言で注文ツールといっても、一概に「この取引ツール」を指すわけではありません。

どういうことかというと、例えば、新規エントリーする時、取引画面を出して発注ボタンをクリックしますよね。その取引画面を指すこともあるということです。また、ワンクリック、指値や逆指値、OCO、トレーリングストップなどの注文方法を指す場合もあります(詳細は後述)。

ヒロセ通商の「LION FX(ライオンFX)」という取引ツールの画面を使って説明すると、次のように、注文画面にこれらの注文ツールが備わっています。

ヒロセ通商の豊富な注文方法

ヒロセ通商の注文ツール

1つの画面で、これらの注文が全てできるので、便利ですよね。

ちなみに、MT4の注文ツールは、次のような感じです。

MT4の注文ツール

MT4の注文ツール

そして、MT4の質問でよくあるのが、次のような要望です。

  • 一括決済をしたい
  • 時間を指定して注文したい
  • 通貨ペアごとにポジションを管理したい
  • OCO注文をしたい
  • 1つの画面で売買を完結させたい
  • 指値と逆指値を簡単にしたい

この中でも、「一括決済したい」という要望は特に多いです。しかし、MT4では一括決済ができないので、1つのポジションごとに決済注文を出す必要があります。

ただし、一括決済ができなければトレードで利益を上げることができない、ということはありません。一括決済があるに越したことはないですが、なくても大丈夫です。なぜなら、保有ポジションを一つずつ決済すれば、全決済することができるからです。

1.2.3つのシンプルな注文方法

FXで最大限の利益をあげるために、どんな注文方法が自分に合っているのか、生活スタイルやトレード手法と組み合わせて、効率よく売買する必要があります。

そして、色々と試していると、シンプルなやり方に行きつきます。私の場合、使っている注文方法は、次の3つに行きつきました。

《私がメインで使っている注文方法》

  1. 成行(なりゆき)
  2. 指値(さしね)
  3. 逆指値(ぎゃくさしね)

正確には、指値と逆指値を組み合わせた「OCO注文」もありますが、基本は上の3つです。

複雑な注文方法を使い始めると、トレードルールも複雑にしようとしてしまいます。何とか使いこなそうと、焦点を注文方法にしてしまうのです。本来、注文ツールは売買の手間を少しだけ楽にするものです

しかし、注文ツールがあると、その便利さゆえに、本来エントリーしなくていいポイントで売買してしまうこともあるでしょう。少なくとも、トレード回数が増えるのは、免れません。

これでは、本末転倒ですね。

注文方法は、複雑にするのではなく、シンプルな方法に徹して、それを繰り返し行うことが重要です。

1.3.スクリプトでカスタマイズできる

注文方法はシンプルがいいと言っても、一括決済したい場合も出てくると思います。

ここからはレベルが高くなりますので、プログラミングができる方でないと、理解できないかもしれません。ただし、MT4の仕組みは知っておいたほうがいいので、ポイントだけは知っておきましょう。

最初にお伝えしたように、MT4には一括注文はデフォルトでは装備されていません。そのため、外部のツールを組み込む必要があります。そこで利用するのが、「スクリプト」です。

このスクリプトとは何でしょうか?FXトレードフィナンシャルの解説画面を見てみましょう。

※クリックすると拡大します

FXTFのスクリプトの解説画面

FXTFのスクリプトの解説画面

簡単にいうと、MT4に対応した独自のツールを、スクリプトで取り入れることです。そして、このツールを作るためには、プログラミングが必要です。自分でできなければ、プログラマーに外注しなければなりません。こうなってくると、ハードルが高いですね。

ちなみに、もしツールを開発して実行する場合は、MT4では下図の場所から実行できます。

※クリックすると拡大します

MT4のスクリプトの実行の場所

Windowsなら、お使いのOSに作成したスクリプトをプログラムファイルに保存し、そこから実行します。ツールがあれば、実行はとても簡単です(ちなみに、私はスクリプトは使っていません)。

1.4.自分で注文することがトレードの基本

繰り返しになりますが、一括決済のスクリプトは、MT4に標準装備されていません。もし使いたいなら、他の人が開発したツールを使う必要があります。無料で提供している場合もあれば、有料でソフトウェアとして売っていることもあります。

有名なものだと、「発注君」というツールがあります。ただし、私は、発注君を含め、外部のツールを使っていません。その理由は、使う必要がないからです。そもそも、発注ツールがなければ勝てないようだと、注文の仕方ではなく、トレードルール自体に問題があるはずです。

本来、トレードは、注文から決済まで、自らの手でクリックして約定させますよね。これが、トレードで勝つための基礎です。

確かに、ツールがあると操作は楽になりますが、それが利益をもたらすものではありません。操作が楽になるだけです。複雑な操作が必要なトレードルールでは、自分が疲れてしまい、長続きしません。

とはいえ、トレードの勝ち方は無数にあります。もし、MT4の注文ツールがあることで最大限の利益をあげられるなら、使ってみる価値は充分あると思います。

2.MT4で成行注文をする方法(新規と決済)

MT4を使った注文方法はたくさんありますが、まずは、次の2つの注文方法を覚えましょう。

  • 成行新規注文
  • 成行決済注文

成行注文とは、今、市場で売買されているレートですぐに注文を確定させる注文方法です。この成行注文は、最も基本的な操作で、数秒で売買が完結します。また、エントリーしてポジションを持つのが「新規」利益確定もしくは損切りをするのが「決済」です。

とても簡単なので、ぜひ、この章でマスターして下さい。

2.1.成行注文で新規注文を出す3つの方法

MT4で、成行注文で新規のポジションを持つには、次の3つの方法があります。

  1. メニューから注文する
  2. 気配値から注文する
  3. チャート上から注文する

どれも大差はないので、好みの方法で構いません。一つ一つ解説していきます。

2.1.1.メニューから新規注文する方法

MT4を立ち上げると、チャートの大きさや色合い、気配値表示の有無などの違いはありますが、下図のような画面になります。図と番号を照らし合わせながら、確認して下さい。

メニューから注文する方法

補足説明です。

①新規注文
まず、上のメニューから、新規注文をクリックします。そうすると、画面の真ん中に「オーダーの発注」画面が出てきます。

②通貨ペア
次に、トレードする通貨ペアを選択します。対象の通貨ペアがプルダウンにない場合は、チャートの左側にある気配値表示に、その通貨ペアを表示させます(上図では、私が手掛けている10通貨ペアを表示しています)。

なお、気配値は、取引しようと思っている通貨ペアだけを表示し、使わない通貨ペアを消す(非表示にする)こともできます。そうすることで、画面がシンプルになり、誤発注も防げます。

非表示にする方法は、通貨ペアの上で右クリックをします(どの通貨ペアでも構いません)。すると、新しいメニューが出てくるので、「通貨ペア」をクリックし、「非表示」を選択します。

③数量
数量とは、取引枚数(ロット)のことです。上図は、0.1ロットになっているので、任意の枚数を入力して下さい。なお、業者や口座タイプによってロット数の定義が異なるので、注意が必要です。0.1ロットでも、1万通貨の業者もあれば、1,000通貨の場合もあります。

ちなみに、MT4がリリースされた頃は、次の数量で固定されていました。

  • 10ロット:100万通貨
  • 1ロット:10万通貨
  • 0.1ロット:1万通貨
  • 0.01ロット:1,000通貨

これが基準になっていましたが、現在は、ロットの定義は業者ごとに違います。MT4に限ったことではありませんが、ロット定義の違いはFXのややこしい点なので、ご注意下さい。

④注文種別
注文の種類のことです。ここでは、成行注文を選択します。

⑤売買
価格が下がると予測するなら「成行売り」、上がると予測するなら「成行買い」を選択します。

以上で、新規の成行注文が完了し、ポジションを持ったことになります。

2.1.2.気配値から新規注文する方法

2つ目の新規注文の方法は、気配値から出すやり方です。

気配値から注文する方法

補足説明です。

①まず、気配値を表示し、トレードしたい通貨ペアの上で右クリックします。

②すると、新たにメニューが出てくるので、一番上の「新規注文」をクリックします。

すると、次のような「オーダーの発注」画面が出てきます。

オーダーの発注画面

ここから先は、最初の図で説明した②~⑤と同じ手順になるので、割愛します。

なお、「新規注文(N)」のすぐ右に「F9」と書いてあるのはわかりますか?

これは、パソコンのキーボードのF9ボタンを押すと、「オーダーの発注」画面が出てくるという意味で、F9ボタンでも注文できます。

2.1.3.チャート上から新規注文する方法

3つ目の新規注文方法は、チャート上から出すやり方です。

チャート上から注文する方法

①まず、トレードしたい通貨ペアのチャート上で、右クリックします。

②すると、メニュー画面が出てくるので、「注文発注」にマウスを乗せます。すると、右側にメニューが出てくるので、「新規注文」をクリックして下さい。

この後は、最初の、メニューから新規注文する②~⑤と同じ手順なので、割愛します。

以上の3つが、MT4での新規の成行注文の方法です。やりやすい方法でお試し下さい。

2.2.成行注文で決済する2つの方法

MT4で成行注文で決済する方法には、次の2つの方法があります。

  1. チャート上で決済する
  2. ターミナルから決済する

順番に解説していきます。

2.2.1.チャート上で決済する方法

1つ目の決済方法は、チャート上で出すやり方です。

新規注文をして約定すると、チャート上にラインが表示されます。このラインは、約定した価格を示しています。一度ポジションを持つと、このラインは決済するまで表示されます。

下図をご覧下さい。チャート上に緑のラインがありますね。

チャート上に約定したラインが表示される

成行決済する時は、次の手順で行います。

①まず、ポジションのライン上で右クリックをします。

②すると、選択画面が出てくるので、「閉じる」をクリックして下さい。これで、決済ができます。決済注文が約定すると、このラインがチャート上から消えます。

ちなみに、成行注文は、ほとんどの場合が約定されます。ただし、稀に約定が成立しないことがあるので、ポジションのラインが消えるかどうか、最後までチェックするようにして下さい。

10秒ほど経過してもラインが消えない場合は、約定に失敗した可能性があります。その場合は、再度①から②を繰り返して下さい。

2.2.2.ターミナルから決済する方法

2つ目の決済方法は、ターミナルから出すやり方です。ちなみに、ターミナルとは、証拠金やポジション損益などを表示する場所のことです。

ターミナルから決済する方法

成行決済する時は、次の手順で行います。

①まず、チャート左上にあるメニューから、ターミナルをクリックします。すると、MT4の一番下に、ポジションが表示されます。

②このポジションをダブルクリックすると、「オーダーの発注」画面が表示されます。

③最後に、成行決済をクリックします。

なお、②のポジションをダブルクリックすれば、そのオーダーの通貨ペアと数量が出てきて、通貨ペアや数量に誤りがないかをチェックできます。そのため、異なる通貨ペアと数量が出ることはありません。もし、操作ミスをした場合は、決済ボタンはクリックできないようになります。

ちなみに、下図では、決済する数量を1.00にしています。

オーダーの発注画面での数量の解説

保有ポジション量が0.01なので、1.00では保有ポジションの100倍の量を決済することなります。これは間違っているので、決済ボタンがグレーのままでクリックできません。

このように、何かが間違っていると、決済できないようになっているので安心です。成行決済したいのにグレーのままなら、どこかが間違っているので再度チェックしましょう。

ただし、保有ポジションのうち、少ない数量を選択していると、決済できてしまいます。例えば、1ロット保有していて、1ロットを決済したいのに、間違えて0.1ロットを入力していると、0.1ロットだけ決済されます。

そして、残りのポジションは、0.9ロットになります。この場合、全部決済されていると勘違いし、0.9ロットのポジションが残っていることを気付きません。数量にはご注意下さい。

2.3.全決済・一括決済・分割決済について

初心者の頃は、ポジション数が多いと、なかなか管理ができないですね。そのため、慣れるまでは、保有ポジションは1つにしておくことをおすすめします。

トレードにある程度慣れてきたとき、異なる通貨ペアでトレードし、2個や3個といった多数のポジションを持つようにしましょう。

同じ通貨ペアでも、買い増しや売り増しをするとポジション量は増えていきますね。そうすると、次のように思う時が来るかもしれません。

  • まとめてポジションを決済したい
  • ワンクリックで一括決済したい

このような時の対処方法も知っておきましょう。

2.3.1.MT4では全決済や一括決済はできない

繰り返しになりますが、MT4では、ポジションを1回で全決済する機能は付いておらず、全てのポジションに対して、1回ずつ成行注文を出して決済する必要があります。

実際の画面を使って説明すると、下図の場合、3つのポジションを保有しています。

MT4で3つのポジションを保有している画面

全決済したい時は、下の3つのポジションに対して、1つずつ成行注文を出す必要があります。

手順は、先ほどの「チャートから決済する方法」「ターミナルから決済する方法」で説明した通りです。少し面倒に感じるかもしれませんが、クリックする回数が少し増えるだけなので、慣れれば、ストレスなく決済できるようになります。

決済が数秒遅れたからといって、FXは勝てないということにはならないでしょう。逆に、焦って全ポジションを成行決済しなければならないという状況は、良いトレードができているとは言えません。その場合は、トレードルールを改善したほうが良いかもしれませんね。

もちろん、やり方によっては、何十というポジションを同時に持つ方法もあります。その方法が莫大な利益を得るトレードルールなら、適切なトレードといえます。

2.3.2.分割決済の方法

MT4で分割決済する場合、チャート上からは行うことはできません。ちなみに、分割決済とは、例えば、2,000通貨保有している場合、1,000通貨だけ決済するといったことです。

チャート上のポジションのラインをクリックしても分割決済はできないので、必ず「ターミナルからポジションをダブルクリック」し、下図の「オーダーの発注」から分割決済します。

オーダー発注から分割決済する方法

この分割の数量は、任意で決めることができます。

例えば、保有ポジションが0.05ロットだとします。5回に分けて分割決済したい場合、1回につき0.01ロットを決済すればいいので、数量を0.01にして「成行決済」をクリックします。そうすると、0.05ロットのうち0.01ロットが決済され、ポジションは0.04と表示されます。

3.MT4でワンクリック注文をする方法(新規と決済)

MT4には、1回のクリックで注文ができるワンクリック注文の機能が備わっています。これを活用すると、サクサクとトレードができるようになります。

ただし、ワンクリック注文は、確認画面が表示されないので、成行注文よりスピーディに注文できる反面、誤発注する可能性があるので、注意が必要です。

この章では、ワンクリックで新規注文から決済注文までストレスなくトレードする方法をお伝えします。

3.1.ワンクリック取引をオンにする方法

MT4では、誤発注防止のため、初期設定では、ワンクリック注文ができないようになっています。そのため、最初に自分で「ワンクリック取引を認める」設定に変更する必要があります。

チャートを立ち上げたら、次の①~④の順番で進めて下さい。

ワンクリック注文を認める方法

補足すると、①ツール→②オプション→③取引→④ワンクリック取引の順にチェックを入れていきます。そうすると、次の「免責事項」が表示されます。

ワンクリック取引の免責事項

ここでは、①「利用規約に同意する」にチェックを入れて、②OKをクリックします。

すると、1つ前の画面に戻るので、①ワンクリック取引にチェックを入れ、②OKをクリックして下さい。

ワンクリック取引にチェックを入れる

これで、ワンクリック画面が出せるようになりました。

ここからは、とても簡単です。

3.2.ワンクリック画面を表示させる3つの方法

ワンクリック画面とは、下図、左上に出ている注文パネルのことをいいます。

ワンクリック画面

MT4をダウンロードしてログインしただけでは、このワンクリック画面は表示されません。そのため、ワンクリック注文をするためには、次の3つの方法のどれかで表示させる必要があります。

  1. Alt+Tで画面を出す
  2. ワンクリックパネルをクリックする
  3. チャート上で右クリックする

3つとも覚える必要はなく、やりやすい方法で構いません。

それでは、順番に解説していきます。

3.2.1.ショートカットキーを使う方法

1つ目のやり方は、パソコンのキーボードで「Alt+T」を押す方法です。消す時も同じです。

ショートカットキーを使う方法

3.2.2.ワンクリックパネルをクリックする方法

2つ目のやり方は、チャートの左上にある矢印(▽)をクリックする方法で、消す時も同じです。

ワンクリックパネルをクリックする方法

3.2.3.チャート上で右クリックする方法

3つ目のやり方は、チャート上で右クリックする方法です。

右クリックすると、次のようなメニュー画面が出てくるので、「ワンクリックトレード」をクリックします。そうすると、チャート上に、ワンクリック画面が出てきます。

チャート上で右クリックする方法

ワンクリック注文を使ってみようと考えている方は、お使いのMT4でワンクリック画面を表示させてみて下さいね。

3.3.ワンクリックで新規注文を出す方法

ワンクリック画面を表示したら、

  • 右側(BUY)をクリックすると成行買い注文
  • 左側(SELL)をクリックすると成行売り注文

を出すことができます。ちなみに、真ん中の「0.10」という数字は、取引枚数(ロット)です。

ワンクリック画面での成行注文の出し方

3.4.ワンクリック注文で決済する方法

次は、ワンクリック注文で決済する方法です。次の画面を使って説明します。

ワンクリックで決済する方法

チャートの左上にあるターミナルのアイコンをクリックすると、保有しているポジションが下部に表示されます。そして、決済したいポジションの一番右にあるバツ印をワンクリックすると、決済できます。

上の画面では、ポジションが5つあります。

5つ全て決済したい場合は、ポジションごとにワンクリック注文で決済する必要があります(上述のように、MT4には、全ポジションを一括で決済する機能はありません)。

ワンクリック注文の説明はここまでです。エントリー(新規注文)からイグジット(決済)までできるイメージは持てましたでしょうか?

4.MT4で指値と逆指値注文を出す方法(新規)

成行注文とワンクリック注文の次は、指値注文と逆指値注文で新規のポジションを持つ方法を解説します(決済方法は5章)。

初心者の方は、この2つの指値注文をマスターしておくと、その後の収益機会を驚くほど増やすことができます。使いこなせるようになると、チャートにずっと張り付く必要がなくなるので、トレードの効率がアップします。ぜひ、習得して下さい。

4.1.新規の指値と逆指値の意味の違い

最初に、普通の「指値」と「逆指値」の違いをしっかり理解しておきましょう。

4.1.1.指値は今よりも有利な価格

指値は、今よりも有利な価格で売買することです。また、成行で出す注文ではなく、価格を指定して注文します。整理すると、

《新規の指値注文》

  • 買いの場合:現値より安い価格で買う
  • 売りの場合:現値より高い価格で売る

買い、売りどちらの場合でも、現値より有利な価格ですね。

例えば、ドル円を買いたい時、現値が110.00円だとすると、これより安い価格の109.80円や109.50円で買いポジションを持ったほうが有利です。

今より安く買って高く売る、という投資の基本を考えればお分かりいただけると思います。

売りの場合は、その逆です。110.00円よりも高い、110.20円や110.50円で売りポジションを持った方が、有利ですよね。高い価格で売って安く買い戻す、ということです。

4.1.2.逆指値は今よりも不利な価格

逆指値は、指値と逆で、現値より不利な価格で売買することです。ちょっとピンとこないかもしれませんが、次のようにイメージして下さい。

《新規の逆指値注文》

  • 買いの場合:現値より高い価格で買いポジションを持つ
  • 売りの場合:現値より安い価格で売りポジションを持つ

例えば、現値が110.00円だとすると、それよりも高い110.20円や110.50円になったら(初めて)買いポジションを持つ、という注文を出します。売りの場合、110.00円よりも安い109.80円や109.50円まで下げてきたら、(初めて)売りポジションを持つことを言います。

どちらも、現値よりも不利な価格ですよね。不利な価格というと、トレードで逆指値注文を使うのは良くない、と感じるかもしれません。

しかし、実際のトレードは、悪いことではなく、むしろ良い使い方なのです。

どういうことかというと、買いの逆指値だと、上昇トレンドが発生し、上げ始めたらポジションを持ってそのトレンドに乗っていくイメージです。上昇している通貨ペアに買いでエントリーするのは、トレンドフォローの基本ですよね。

有利、不利というのは、指値と逆指値の注文方法の違いを明確にするためだとお考え下さい。

4.2.指値と逆指値の注文方法

MT4で指値と逆指値の新規注文を出す方法を解説する前に、注文画面の出し方を解説します。

まず、2章で解説した、成行注文で新規注文を出すやり方と同じで、左上のメニューから、新規注文をクリックして、「オーダーの発注」画面を表示させましょう。

指値と逆指値(新規注文)は、次のように真ん中に英語で書かれた4つを使います。

MT4のオーダー発注画面

ちなみに、4つの意味は、次の通りです。

  1. Buy Limit:買い指値
  2. Sell Limit:売り指値
  3. Buy Stop:買い逆指値
  4. Sell Stop:売り逆指値

この4つの注文は、価格を指定し「注文を予約する」ために使います。

指値と逆指値は、成行注文のように、すぐには約定しません。「〇〇円に達したら買い、もしくは売り」という注文をし、その価格に達したら自動でエントリーします。つまり、未来に向けた注文になります。そのため、約定するまでに取り消すこともできます。

それでは、4つの指値による注文の出し方を、順番に解説していきます。

4.2.1.買い指値注文の出し方

まず、買い指値注文を出してみましょう。オーダーの発注画面は、次のようになります。

買い指値の注文方法

買い指値

補足説明です。

①通貨ペア
トレードしたい通貨ペアを選びます。

②数量
取引枚数です。図では、0.03ロット(3,000通貨)です。

③注文種別
指値注文を選択します。そうすると、次の④と⑤が表示されます。

④注文種別
Buy Limitを選択します。これが、買い指値ということです。

⑤価格
指値する価格を入力します。図の左側に現値がありますね。現値は、109.948円です。指値は、今より安く買うため、この価格よりも低く設定します。図では、108.70円にしました。

⑥発注
最後にここをクリックすると、買い指値注文は完了です。

以上で、ドル円が108.70円になったら0.03ロットで買う、という指値注文が完了しました。注文が完了すると、チャート上にラインが表示されます。

また、予約したオーダーは、下のターミナルに次のように表示されます。

指値注文のオーダー表が表示される

4.2.2.売り指値注文の出し方

続いて、売り指値注文をしてみましょう。オーダーの発注画面は、次のようになります。

売り指値の注文方法

売り指値

買い指値と同様、

①注文種別を「Sell Limit」にします。

②指値する価格は、現値よりも高くなります。

最後に、発注をクリックして完了です。

チャート上にラインが次のように表示され、下のターミナルにオーダーも追加されました。

売り指値のオーダー確認

4.2.3.買い逆指値注文の出し方

今度は、買い逆指値注文を出してみましょう。

オーダーの発注画面は、①でBuy Stopを選択し、②で現値よりも高い価格に設定します。

買い逆指値注文

買い逆指値

この状態で発注ボタンをクリックすると、完了です。

チャート上に、現値よりも高い箇所にラインが表示され、オーダーも追加されました。

買い逆指値注文のオーダー確認

4.2.4.売り逆指値注文の出し方

最後に、売り逆指値注文を出してみましょう。オーダーの発注画面は、次のようになります。

売り逆指値

売り逆指値

買い逆指値と同様、

①注文種別は、「Sell Stop」にします。

②下げ始めたら売りたいので、現値よりも低い価格になります。

発注をクリックして完了です。チャート上にラインが表示され、オーダーも追加されます。

4つの注文の確認

以上で、「買い指値」「売り指値」「買い逆指値」「売り逆指値」の新規注文が出せました。チャート上には、4つの注文の価格ラインが表示され、下部ターミナルには、4つのオーダーが予約されました。

なお、下のターミナルの緑色の部分(109.70円)は、注文が入りそうな時に光ります。

このMT4業者では、リアルタイムの価格と注文価格が10pips(ピップス)以内になると、緑になります。光ったら、「そろそろ約定しそうだな」と気付いて準備ができるので、便利ですね。

4.3.新規注文ができない時の対処法

注文が上手く出せていると、先ほどのように、チャート上にラインが表示され、ターミナルに予約注文が表示されます。

しかし、注文が正しくない時は、発注ボタンをクリックしても、下図のように無効だという表示が出てきます。

注文の無効画面

これは、注文の出し方が間違っているため、「注文が出せません」ということを意味します。このような表示が出てきた場合は、正しい注文を出し直す必要があります。

ちなみに、S/Lは「Stop Loss」、T/Pは「Take Profit」の略で、指値と逆指値と考えればいいでしょう。

ここでは、よくある指値注文の間違いを2つ紹介し、対処法をお伝えします。

ケース①:買い指値が入らない場合

買い指値の場合、今よりも安い価格で買うため、現値が110.00円だとしたら、109.80円や109.50円など、現値より安い価格を指定しなければなりません。そのため、例えば、110.20円といったように、現値よりも高い価格で買い指値を出すと、無効になります。

逆指値に変更するか、価格を変更してから再発注しましょう。

ケース②:どの指値注文も入らない場合

また、上記4つの注文の全てに共通していることですが、指定する価格が現値からあまりにも近いと、注文を受け付けてくれません。下図をご覧下さい。

注文を受け付けてくれない事例

赤枠内を見ると、「現値から40ポイント以内だと発注できない」ということが書かれています。

この40ポイントとは、4pipsのことです。指値が現値とあまりにも近いと、発注してからすぐ約定になることがあります。そのため、相場が乱高下している時などは、発注した時にはその価格を通り越していることもあるでしょう。

仮に、現値から1pipsしか離さずに買い指値を発注した時に、クリックと同時に3pips下げたとします。そうすると、注文が通せなくなりますね。

本来なら無効となるはずですが、MT4が誤って約定したり、システムに負荷をかけたります。そのため、「現値からある程度の値幅を開けて下さい」としている業者が多いのです。

ちなみに、このMT4業者は、4pips以上離せば指値注文が入ります。何pipsかは、業者によって異なります。また、通貨ペアによっても異なります。一度、お使いのMT4の仕様をご確認下さい。

4.4.新規注文を変更・取り消しする方法

一度出した新規注文に対し、変更や取り消しを行う方法は、2つあります。それぞれ解説します。

4.4.1.チャート上で行う方法

1つ目は、チャート上に表示されたライン上をドラッグ(移動)する方法です。ラインにマウスを持っていき、クリックしてつかんで上下に動かすと、ラインそのものが上下に移動します。

チャート上から注文を変更する方法

このやり方は、例えば、サポートラインを引くような感覚でできます。

また、ローソク足のヒゲに合わせたり、テクニカル的に反発しそうなポイントを見つけた時など、チャート分析をして、「ここに指値を置きたい」という時に便利です。

4.4.2.注文画面から行う方法

2つ目は、注文画面から行う方法です。チャートのライン上でダブルクリック、もしくはターミナルのオーダー上でダブルクリックします。

注文画面から変更する方法

そうすると、次のようなオーダーの発注画面が出てきます。

オーダーの発注

注文の変更方法

①価格を変更し、②注文の変更をクリックすると、価格変更ができます。

また、注文を取り消す場合は、①は価格変更せず、②の注文の取り消しをクリックします。

以上で、指値注文の変更もしくは取り消しができました。覚えておきましょう。

5.指値と逆指値(ストップロス)注文を出す方法(決済)

MT4の指値と逆指値で新規注文をする方法がわかったら、今度は決済する方法を覚えましょう。

新規注文と決済注文では、指値と逆指値の使い方が少し異なるので、混乱しないように、あえて別の章で解説することにしました。

5.1.決済の指値と逆指値の意味の違い

最初に、決済時の「指値」と「逆指値」の違いをしっかり理解しておきましょう。4章で解説した新規の「指値」と「逆指値」とでは、使い方が違います。つまり、

  • 新規の指値と逆指値
  • 決済の指値と逆指値

は分けて認識する必要があるのです。

5.1.1.決済の指値は利益確定

決済時の指値は、今よりも有利な価格で売買することがポイントになります。有利な価格とは、エントリー時の価格よりも有利になること、つまり、利益が出る価格で決済を確定することです。

利益を確定させる決済なので、エントリーし、ポジション保有後に執行される注文です。指値の決済注文を買いと売りでまとめると、次のようになります。

《決済時の指値注文》

  • 買いの場合:新規約定価格より高い価格で売り抜ける(利益確定)
  • 売りの場合:新規約定価格より安い価格で買い戻す(利益確定)

このように、決済時の指値注文は、買いと売りどちらでも、利益確定する価格を指定して注文を出します。

例えば、ドル円を110.00円で新規で買ったとすると、これより高い価格の110.20円や110.50円で売れば利益が出ますよね。

新規で売りをした場合は、その逆です。110.00円よりも安い、109.80円や109.50円で売りポジションを買い戻せば、利益が出るという仕組みです。

5.1.2.決済の逆指値は損切り(ストップロス)

決済時の逆指値は、指値とは逆で、現値より不利な価格で売買することです。不利な価格とは、損切り(ストップロス)することです。

逆指値の決済注文を、買いと売りでまとめると、次のようになります。

《決済時の逆指値注文》

  • 買いの場合:新規約定価格より安く売る(損切り)
  • 売りの場合:新規約定価格より高く買い戻す(損切り)

このように、決済時の逆指値注文は、買いと売りどちらでも、損切する価格を指定し、予め注文を出しておきます。

例えば、ドル円を新規で110.00円で買ったとすると、これより安い価格の109.80円や109.50円になったら売り注文が発動されるようにすることです。

新規で売りをした場合は、その逆です。110.00円よりも高い110.20円や110.50円で損切りすることを言います。

どちらも、新規約定価格よりも不利な価格ですね。

5.2.決済の指値と逆指値(ストップロス)の注文方法

MT4で指値と逆指値の決済注文の出し方を、入れるタイミングによって2つ解説します。

5.2.1.新規注文と同時に決済注文を出す方法

新規注文する時に、予め決済時の利益確定と損切りの幅を決めている場合は、新規注文(エントリー)と決済注文(エグジット)を同時に出すことができます。

同時に入れておけば、エントリーした後に再度注文を出す手間が省け、決済の指値と逆指値の出し忘れが防げます。

やり方は簡単で、まずは、上のメニューから新規注文の画面を出しましょう。

新規注文画面の出し方

オーダーの発注画面は、次のようになります。

新規注文と同時に決済注文を入れる場合のオーダーの発注

新規注文を決済注文と同時に出す

補足説明です。

①通貨ペア
トレードしたい通貨ペアを選びます。

②数量
取引枚数です。図では、0.01ロット(1,000通貨)です。

決済逆指値/決済指値
ここが重要です。必ず2つとも価格を入力して下さい。

ちなみに、決済逆指値(S/L)は、損切り(ストップロス)のことです。買い注文なら、現値よりも安い価格を設定します。一方、決済指値(T/P)は、利益確定のことです。買い注文なら、現値よりも高い価格を設定します。

④注文種別
成行注文を選択します。

⑤発注
「買い」もしくは「売り」をクリックすると、新規の成行注文が執行されます。

新規注文が約定すると、成行エントリー、決済指値、決済逆指値の3つの注文が入ります。決済指値(利益確定)と決済逆指値(損切り)は、未来の予約注文です。

チャート上では、次のように、ABCの3つの点線が表示されます。

買いエントリーと利益確定と損切りライン

今回は、買いエントリーしました。Aで買い注文が約定し、ポジションを持ちました。同時に、指値と逆指値の注文も入りました。Bが指値(利益確定)、Cが逆指値(損切り)です。

この注文の意味を整理しておくと、価格が上昇してBまで到達すると、自動的に決済して利益確定します。逆に、価格が下がってCまで下落すると、逆指値が執行されて損切りになります。

なお、MT4の下部のターミナルでは、現在保有しているポジションが見れます。注文が約定したかどうかは、ここでも確認できます。

以上が、エントリーと同時に、指値(利益確定)と逆指値注文(損切り)を出す方法です。

5.2.2.ポジションを持った後に決済注文を出す方法

今度は、ポジションを持っている時に、決済の指値と逆指値を出す方法です。

エントリーする時は、利益確定と損切りが明確に決まっておらず、とりあえずエントリーすることもありますよね。しばらしくして、利益確定と損切りポイントのイメージできた時などに、現在保有するポジションに追加で注文する方法です。

やり方は、チャート上に保有中のポジションがライン表示されているので、これをダブルクリックします。もしくは、チャート下部のポジション一覧をダブルクリックしてもいいです。

ポジションを持っている時に指値と逆指値を入れる方法の解説

そうすると、オーダーの発注画面が出てきますので、①から③の手順で進めて下さい。

ポジションを持った後に決済注文を出す方法

あとから決済注文を出す

補足説明です。

①注文種別
「注文の変更または取消」を選択します。ここを誤ると、注文できません。注意して下さい。

②決済逆指値/決済指値
損切り価格を決済逆指値に、利益確定の価格を決済指値にそれぞれ入力して下さい。

③発注
最後にここをクリックすると、決済逆指値と決済指値注文は完了です。

そうすると、下図のように、チャート上にラインが2つ追加されます。また、下部のポジション表示画面に、逆指値と指値の価格が追加されるはずです。注文が入ったかどうかは、どちらでも確認できます。

逆指値と指値の確認方法

これで、既存のポジションに、指値(利益確定)と逆指値(ストップロス)の決済注文が追加できました。

5.3.決済の逆指値(ストップロス)注文ができない時の対処法

決済逆指値(ストップロス)を設定する時、損切り幅が一定のpips以内だと、注文ができません。どういうことか、次のEUR/JPY(ユーロ円)のオーダー発注画面をご覧下さい。

ユーロ円のオーダーの発注画面

決済注文の変更と取り消し

赤い四角の箇所に、「現在価格から54ポイント圏内は発注できません。」とありますね。

54ポイントとは、5.4pipsのことです。中途半端な数字に感じますが、このMT4業者が決めているユーロ円の損切り幅なので、あまり気にしなくて大丈夫です。逆に言うと、決済逆指値(ストップロス)を設定するなら、5.5pips以上空けて下さい、ということを意味します。

それでは、なぜ損切り幅(ストップレベル)を設けているのでしょうか?

その理由は、例えば、1pipsなどのあまりにも狭いストップ幅にしてしまうと、設定した直後に相場が急変動すると、すぐにストップロスの注文が発動して約定してしまう恐れがあるからです。

(新規の)発注ボタンをクリックしたのに、ポジションが表示されずに一瞬で損切りになっていた、なんてことも想定できます。これでは、トレードになりませんね。

特に、スキャルピングなど超短期売買のやる方は、ストップレベルを狭く設定したいはずです。ただし、1pipsや2pipsなどの狭いストップロス設定はできないので、注意が必要です。

この損切り幅は、通貨ペアごとに決められているので、次の方法で確認しておきましょう。

通貨ペアごとのストップロスレベルを確認する方法

補足説明です。

①気配値を表示し、通貨ペアの上で右クリックします。

②「仕様」をクリックします。

③取引条件という項目が出てくるので、この中の「ストップレベル」で確認できます。

5.4.決済注文を変更・取消しする方法

一度出した決済注文に対し、変更や取り消しを行う方法は、2つあります。それぞれ解説します。

5.4.1.チャート上で行う方法

決済の指値と逆指値注文を出した状態だと、次のようにチャートに3つのラインが表示されます。

チャート上で決済注文の変更や取り消しを行う方法

今回、新規で買いポジションを持ったとすると、3本のラインの意味は、次のようになります。

①決済指値ライン(利益確定)
②新規約定価格(買いポジション)ライン
③決済逆指値ライン(損切り)

この3本のラインのうち、どれでもいいのでダブルクリックします。

そうすると、下図のオーダーの発注画面が出てきます。

注文を取り消す場合のオーダーの発注画面

補足説明です。

①注文種別
「注文の変更または取消」を選択します。

②決済逆指値/決済指値
変更したい価格を直接入力します。なお、注文を取り消す場合は、価格を0にします。取消ボタンがあるわけではありません

③発注
最後にここをクリックすると、変更および取消注文は完了です。

そうすると、下図のように、下部のポジション表示画面で、決済逆指値と決済指値の価格が変更されるので、ご確認下さい。

注文が取り消されたことを確認する

上の例では、逆指値を取り消したので、価格が0になっています。

もし、0ではない場合は、取り消しができていないので、その価格に達したら約定してしまいます。そうならないように、取り消す場合は、必ず0になっていることを確認して下さい。

5.4.2.ターミナルから行う方法

繰り返しになりますが、ターミナルは、チャート下部にあるポジション表示です。

ターミナルから決済注文の取り消しや変更を行う方法

赤枠の箇所ならどこでもいいので、ダブルクリックします。

すると、オーダーの発注画面が出てくるので、その後は、先ほどのチャート上から行う①から③と同じ手順で変更または取消注文をして下さい。

以上で、決済の指値と逆指値注文の変更もしくは取り消しができました。

6.MT4でOCO注文を出す方法

MT4のOCO注文が使えるようになると、トレードの幅が広がり、収益チャンスが急激に増えます。また、他のやり方も簡単にできるようになるので、この機会にぜひ覚えておきましょう。

6.1.OCO注文の基本

最初に、OCO注文とはどのような方法か、しっかり理解しましょう。

OCOは、文字通り「オーシーオー」と読みます。「one side done then cancel the other」の略で、「2つの注文を同時に出し、片方が約定したらもう片方をキャンセルする」ことです。

詳しく解説していきます。

6.1.1.新規と決済の2通りある

OCO注文を使う時は、新規注文(エントリー)と決済注文(イグジット)のどちらでも可能です。OCOを使う場面をまとめると、次の4つの場面になります。

  • 新規の「買い」
  • 新規の「売り」
  • 決済の「買い」
  • 決済の「売り」

ただし、新規注文と決済注文ではOCOの使い方が異なる上、買いや売りには、それぞれ指値と逆指値があります。そのため、混乱しないように、頭の中を整理しながら読み進めて下さいね。

6.1.2.組み合わせは6種類

OCO注文は、2つの注文を同時に出す注文でした。この2つの組み合わせは、「新規注文の組み合わせ4種類」と「決済注文での組み合わせ2種類」の計6種類あります。それが、以下です。

<新規注文での組み合わせ>

買い指値+売り指値

買い指値+買い逆指値

買い逆指値+売り逆指値

売り指値+売り逆指値

<決済注文での組み合わせ>

買い指値+買い逆指値

売り指値+売り逆指値

例えば、新規注文で買う場合、指値だと現在価格よりも安く買うことですね。逆指値は、現在価格より高く買うことです。イメージとしては、指値は押し目買い、逆指値は、上昇トレンドが出始めたら途中で買い、それに乗っていくトレンドフォローです。

この指値と逆指値を、同時に出すということです。あくまでも予約注文なので、成行注文のようにエントリーしてすぐに約定するものではありません。

上記の①(買い指値+売り指)だと、次のイメージです。

OCO注文 ①買い指値+売り指値

OCO注文 ①買い指値+売り指値

出所:ヒロセ通商

また、③(買い逆指値+売り逆指値)のイメージは、次のようになります。

OCO注文 ③買い逆指値+売り逆指値

OCO注文 ③買い逆指値+売り逆指値

出所:ヒロセ通商

そして、決済のOCOで⑥(売り指値+売り逆指値)だと、次のようになります。

OCO注文 ⑥売り指値+売り逆指値

OCO注文 ⑥売り指値+売り逆指値

出所:ヒロセ通商

このようなOCO注文の出し方は、全部で6種類あります。値動きをイメージしながら、2つの注文がどう執行されるかを頭の中でシミュレーションしてみて下さいね。

6.2.OCO注文を出す方法

では、MT4で実際にOCO注文を出してみましょう。新規と決済は操作方法が異なるので、別々に説明します。

6.2.1.新規注文を再現する方法

実は、MT4では、新規のOCO注文を出すことはできません(決済のOCO注文はできます)。なぜなら、OCO注文は、決済時に役立つ注文方法で、新規ではあまり使わないという認識があるからです。

MT4は、日本人よりも海外の投資家向けにリリースされた取引ツールなので、このような仕様になっているのだと考えられます。そのため、ここでは、OCOに似たような方法で新規注文を出す方法をお伝えします。

まず、新規でOCO注文を使う目的は、価格が上昇と下落のどちらに変動しても、ポジションを取ることだということは分かりますか?そこで、

  1. 現在値から上昇した場合の注文
  2. 現在値から下落した場合の注文

の2回に分けて発注すれば、新規のOCO注文と同じことが再現できます。

下図の①~③の手順で設定します。

新規のOCO注文を再現する注文の出し方

補足説明です。

①新規注文
ここをクリックし、オーダーの発注画面を出します。

②注文種別
必ず指値注文を選択します。

③注文種別
4種類の方法がありますね。それぞれの意味は、次の通りです。

  • Buy Limit:買い指値
  • Sell Limit:売り指値
  • Buy Stop:買い逆指値
  • Sell Stop:売り逆指値

上の4種類のうち、2種類を組み合わせて2回に別々に注文すると、新規でOCO注文を出すのと同じになります。

ここでは、「6.1.2.組み合わせは6種類」で説明した、①(買い指値+売り指値)を注文してみましょう。

まずは、買い指値注文です。「Buy Limit」で価格を指定して発注すると、下図になります。

買い指値注文を入れる

チャート上に指値の価格にラインが表示され、下部に予約注文がが入りました。

次に、売り指値注文を入れます。「Sell Limit」を選択し、価格を指定して発注します。

売り指値注文を入れる

すると、チャート上に指値ラインが表示され、下部に予約注文が入りました。

これで、2種類の注文が完了し、OCO注文と同じ目的が達成されました。ただし、今回の場合、片方の注文が約定しても、もう片方の注文はキャンセルされません。

本来、OCO注文は片方が約定すると、もう片方は自動的にキャンセルされます。そのため、片方が約定した後に相場が大きく動き、もう片方も約定することが想定されるので、定期的に、MT4をチェックするなどして下さい。

今回は、「買い指値」「売り指値」を組み合わせましたが、「6.1.2.組み合わせは6種類」で説明したように、新規注文は4種類あります。おさらいしてみましょう。

<新規注文での組み合わせ>

  1. 買い指値+売り指値
  2. 買い指値+買い逆指値
  3. 買い逆指値+売り逆指値
  4. 売り指値+売り逆指値

先ほどの基本を組み合わせて、それぞれどう発注するかを考えてみて下さい。

6.2.2.決済注文の方法

MT4では、新規のOCO注文はできませんでしたが、決済のOCO注文はできます。

決済は、次の2種類の組み合わせがありましたね。

<決済注文での組み合わせ>

  1. 買い指値+買い逆指値
  2. 売り指値+売り逆指値

決済のOCO注文を出すためには、ポジションを持っている必要があります。OCOの決済注文は、そのポジションを変更する形で行います。

まず、チャート上のポジションのラインをダブルクリックします。もしくは、下部のポジション表示をダブルクリックしても構いません。

決済のOCO注文をする方法

そうすると、次のようなオーダーの発注画面が出てくるので、①から③の設定をします。

決済のOCO注文のオーダーの発注

補足説明します。

①注文種別
注文の変更または取消を選択します。

②決済価格
逆指値および指値の価格を入力します。

③発注
最後にここをクリックすると、OCOの決済注文は完了です。

そうすると、下図のように、チャート上に指値と逆指値の価格が2本のラインが表示され、下部のポジションにも価格が追加されます。

売り指値ラインと売り逆指値ライン

6.3.OCO注文を変更・取消しする方法

一度出したOCO注文に対し、変更や取り消しを行う場合も、オーダーの発注画面から行います。

チャート上のポジションのラインをダブルクリックか、下部のポジション表示をダブルクリックして、オーダーの発注画面を表示させたら、以下の①から③のように変更します。

オーダー発注方法からOCO注文を変更する方法

補足説明です。

①注文種別
注文の変更または取消を選択します。

②決済価格
変更する価格を入力します。なお、OCO注文そのものを取り消す場合は、価格を「0」にします(今回は、逆指値を取り消し、指値を変更する注文にします)。

③発注
最後にここをクリックすると、OCO注文の変更が完了です。

OCO注文の変更後のチャート画面

ご覧のように、逆指値注文は取り消したので、チャートからラインが消えましたね。

そして、指値のラインは、新しい価格に移動しています。また、下部のポジション一覧にある決済逆指値の価格が0になり、決済指値価格も変更されました。

以上で、OCO注文の解説は終了です。トレードに慣れてきたら、注文方法の選択肢の1つとしてご活用下さい。

7.トレーリングストップ注文を出す方法

トレーリングストップ注文とは、利益を追求しつつ、ある程度利益が減ってきたら決済する方法です。少し長めにポジションを保有するトレードをしようと考えている方には、とても便利な注文方法です。ちなみに、トレーリングとは、「追いかける(trail)」という意味です。

この機会にマスターしておきましょう。

7.1.トレーリングストップ注文の基本

トレーリングストップは、「トレール注文」ともいい、「利益が出てきたら、含み益が無くならないうちに、逆指値注文を入れて利益を確保する注文」のことです。

このトレーリングストップは、新規注文と決済注文で使えますが、ほとんどの場合、決済注文で使われます。そのため、MT4には、新規のトレーリングストップ注文は装備されていません。

ヒロセ通商の次のトレール注文の解説を読むと、「トレール注文とは、レートが上昇するとともに逆指値の値も上昇していく(レートについていく)という注文方法」と書いてあります。

ヒロセ通商のトレール注文の解説

ヒロセ通商のトレール注文の解説

再び「逆指値注文」が出てきましたが、トレーリングストップでの逆指値は、含み益の状態で出します。要は、利益を確保するための注文です。

5章で解説した、通常の指値注文の決済の時の逆指値は、ストップロスの意味合いでしたよね。混乱しないように、頭の中を整理しておきましょう。

  • トレーリングストップの逆指値(決済):含み益の状態が前提→利益確定
  • 通常の逆指値(決済):含み損の状態が前提→損切り

7.2.トレーリングストップの注文方法(決済のみ)

それでは、MT4でトレーリングストップ注文を出す方法を説明します。

下図をご覧下さい。繰り返しになりますが、エントリーしてポジションを持っていて、含み益の状態であることを前提とします。

MT4のトレーリングストップ注文の出し方

まず、ポジションを持ったら、MT4の下部にポジション一覧を表示させます。

次に、上図のようにポジションの上にマウスを持っていき、右クリックをして下さい。そして、「トレイリング・ストップ」にマウスを移動すると、右に項目が出てきます。

最初は、「無し」にチェックが入っていますが、ここでトレール幅(逆指値)を設定します。ちなみに、トレール幅とは、今から何pips逆行したら決済をする、というpips幅のことです。

このトレール幅は、MT4では、40ポイント、45ポイントのようにポイント表示になっています。40ポイントとは、4pipsのことです。

75ポイント(7.5pips)まで表示されていますが、それを超えるトレール幅にする場合は、一番下の「カスタム設定」からできます。カスタム設定をクリックすると、次の画面が出てきますので、任意の数字を入れて下さい。

トレイリングストップのカスタム設定

10pipsなら100を、100pipsなら1000を入力します。

入力する欄の上に、「トレイリング・ストップの最低設定は40ポイントです。」と書いてありますよね。つまり、4pips未満のトレール幅は設定できないということなので、4pips(40ポイント)以上で設定しましょう。

トレール幅の設定が完了すると、下図のように、ポジションの注文番号の左に「T」というマークが付きます。小さくて見にくいですが、これは、トレーリングの「T」のことです。

注文にTマークがついた状態

そして、決済逆指値という項目に、設定したトレール幅の価格が表示されます。

7.3.トレーリングストップ注文を変更・取消しする方法

トレール幅を変更する時は、最初のトレール幅を設定するのと同じように、ポジションを右クリックして表示される設定画面から行います。変更は、新たに設定したい数字をクリックするだけで簡単にできます。

トレール幅の変更方法

なお、トレール幅を変更しても、注文自体は上書きされるので、注文を取り消す必要はありません。また、トレーリングストップ注文自体を取り消す場合は、一番上の「すべて削除」をクリックします。

トレーリングストップ注文を出し、現値が変動すると、当然、逆指値の価格も変動します。つまり、10pips含み益が増えると、逆指値の価格も10pips進みます。そのため、決済逆指値に表示されている価格も、プライスに応じて変動します。

つまり、トレール幅を50pipsと設定したら、50pipsをキープしながら、実際のレートに合わせて逆指値価格が変動していきます。

もし、不利な方向へレートが動いても、決済逆指値は動きません。有利な方向、つまり、含み益が増える方向にレートが変動した時だけ、逆指値も有利な方向へ進みます。

含み益が増えるトレール幅も変更されていく

混乱した時は、トレーリングストップ注文は、含み益の状態で利益を確保するための注文だということを思い出しましょう。

7.4.トレーリングストップ注文の2つの注意点

このトレーリングストップは、注文を入れるだけなら非常に簡単で、覚えればすぐにできます。ただし、間違った注文を入れたり、勘違いしていると、トレール注文が執行されないこともあります。MT4でトレール注文を使う上で、注意すべき点を2つお伝えします。

注意点①:MT4を立ち上げていないと機能しない

トレーリングストップは、MT4を立ち上げていないと執行されません。つまり、ネットに接続された状態であることが必要です。

例えば、就寝前にMT4を落としてネット接続を遮断すると、トレール注文が通常の逆指値注文に変わってしまいます。MT4を消した時に設定されていた価格で逆指値注文が入るのです。そして、再度MT4を立ち上げてネットを接続すると、トレール注文が再開されます。

そのため、もし、MT4を消している間に逆指値の価格に達して注文が執行されていると、ポジションは無くなっています。

このように、トレール注文は、MT4を立ち上げている時だけ機能するので、注意しましょう。レート変動に伴い、トレール幅で逆指値価格も変動するので、当然といえば当然ですね。

注意点②:トレール幅よりも大きな損失になることがある

トレール注文を出してからプライスが逆行すると、いずれ逆指値に引っ掛かりますね。その時、必ず逆指値の価格で約定するとは限りません。決済逆指値は、そのプライスまでレートが来たら、「決済注文を自動で発注する」というだけです。

例えば、トレーリングストップの決済逆指値が110.00円だとしたら、必ず110.00円で約定されるわけではありません。110.00円になったら、自動で成行注文を出してポジションを解消してくれるということです。

つまり、あなたが110.00円で成行決済をするのと同じことです。成行決済のボタンをクリックした時にレート変動が激しいと、110.01円や109.98円で約定することはよくあります。

仮に、経済指標時や要人発言で、急騰や急落があると、50pipsなど一瞬でプライス飛びます。こういう時に成行注文を出しても、すごく不利な価格で約定したり、数十pips離れた価格で約定することもあります。

トレーリングストップもこれと同じで、値が飛んだ時に決済逆指値に引っ掛かると、成行決済が発動しますが、約定価格は大幅にずれることになります。実際のトレール幅よりも、かなり不利な価格で決済されるため、利益を確保したつもりでも、損切りになっている可能性もあります。

以上のような理由から、トレーリング注文は、スキャルピングのような短期売買では不向きです。そのため、デイトレードスイングトレードで活用することをおすすめします。数時間~数日単位でポジションを保有するなら、効率的なトレードが可能になるでしょう。

8.MT4で両建てする方法

最後の注文方法は、「両建て」という、ちょっと特殊な注文方法です。

通常のトレードだと、上がると思えば「買い」、下がると予想すれば「売り」というように、どちらか「1つ」のポジションを持ちますよね。

しかし、両建ては、買いと売りを織り交ぜて「2つ」以上のポジションを持つやり方で、少しレベルが高い注文方法になります。

そのため、両建てをする場合は、やり方をしっかり理解して戦略を立てる必要があります。ただし、できるようになると、ポジションの取り方が上手になり、トレードが楽しくなります。

8.1.両建ての基本

FXの場合の両建てとは、次の2つの条件を満たした状態です。

  1. 同じ通貨ペアで
  2. 売りと買いのポジションを同時に持つこと

例えば、ドル円で「買い10枚」「売り10枚」を持っていると、両建てになります。

ただし、この状態だと、ドル円の価格が上昇しても下降しても、証拠金は変動しませんね。つまり、証拠金が損益変動の影響を受けなくなります。この状態だと、スプレッドの手数料分だけ損することになります。

また、買いと売りを10枚ずつではなく、「買い10枚」「売り5枚」というように、異なった枚数でも両建てになります。この場合、買いと売りを差し引いて、単体で買い5枚を持っているのと同じになります。

《参考》
両建てで利益を出すやり方など、実践的な両建てのノウハウは、『FXの両建てで利益を上げるたった1つの超重要な知識』で私が詳しく書いていますので、参考にして下さい。

8.2.両建て注文を出す方法

上述のように、両建てはコストが2倍かかり、無駄なトレードとして考えられるため、海外では一般的ではなく、どちらかというと、日本人が好んで使うやり方です。

そのため、FX会社の中には、両建てができない口座もあるので、実際にMT4で両建てをするなら、両建てができる口座かどうかを先に調べておくと良いでしょう。

それでは、MT4で両建て注文を出す基本操作を説明します。まず、下図をご覧下さい。

MT4で両建て注文をする方法

まず、クイック画面を出します。クイック画面でなくても、新規注文ができて、ポジションが持てれば、どの注文方法でも構いません。そして、次の順番で注文を入れていきます。

①新規の売り注文をする
これで、売りポジションを持つことになります。

②新規の買い注文をする
買いポジションも持つと、チャート下部のポジション一覧に、売りと買いの両方のポジションが表示されました。これで、両建ては完了です。

とても簡単ですね。売りと買いとクリック注文した分だけ、ポジションを持つことになります。

これが、両建てができない口座だと、①の売りポジションを入れた後、②の買い注文を入れると、売買が相殺されて売りポジションが決済されます。例えば、売り10枚のポジションの後に買いを5枚を入れると、売り10枚のうち5枚が相殺されて決済され、売り5枚が残るといった具合です。

なぜかというと、決済の買い戻しと、新規の買い注文は同じ「買い」だとMT4が認識してしまうからです。そのため、両建てができるMT4業者であるかどうかを確認する必要があるわけです。

8.3.「同じ口座」と「ゼロカット業者間」での両建ての方法

両建ての種類には、「同じ口座」「異業者間」でやる2種類があり、条件を変えることで、状況が変わってきます。順番に解説していきます。

8.3.1.同じ口座での両建て

これは、上の例で解説した、同じ口座内でドル円の売りと買いを同時に持った状態のことです。

売り10枚、買い10枚だと、上昇でも下落でも損益がロックされて変動しません。

しかし、売り10枚、買い5枚に変えると、損益は変動します。枚数を差し引きすると、売り5枚を単体で持っているのと同じことになります。

このように、一概に両建てと言っても、枚数を変えると状況が違ってきます。

売り10枚、買い5枚の場合、本命は売りポジションで、一時的な戻りを狙って買いを入れるトレードなどが想定できます(長期的には売り、短期的に買い)。

上記のような戦略を立てて両建てを使うと、トレードが楽しくなってきます。

もう1つ例を挙げて説明します。

下降トレンドが出ている時に、売りポジションを10枚持っているとします。利益確定のポイントにきた時、あえて決済せずに、買いポジションを入れて両建てをします。そして、下降トレンド回帰するポイントで、買いポジションを外し、売りポジションだけにするのです。

そうすると、上手くいけば、下げトレンドと、戻りの上昇の両方で稼ぐことができます。

なお、このトレンドが進んでいく仕組みは、エリオット波動理論がヒントになりますので、興味がある方は、勉強してみて下さいね。

8.3.2.異業者間での両建て

2つ目の両建ては、同じ口座だけでなく、異なる口座でやる方法です。

例えば、同じ通貨ペアを、次のように異なる業者間で両建てしたとします。

  • A業者で売り10枚
  • B業者で買い10枚

こうすると、片方の業者はプラスで、もう片方の業者はマイナスです。しかし、あなたの資産はトータルでは変動しませんね。ただし、この両建てはちょっと面倒ですし、両建てをする意味がないですね。

そこで、ゼロカット業者を使うことで、メリットが出てくるのです。

ゼロカット業者とは、証拠金がゼロになったら自動的にポジションが損切りになり、かつマイナスになっても、無かったことにして0円とする口座のことです。

では、口座資金がマイナスになるパターンには、どんなものがあるでしょうか?

それは、経済指標などで相場が急変した時、損切りが間に合わなかった時などがあります。

しかし、ゼロカット業者を使っていると、どんなに損切りが遅れて資金がマイナスになろうが、そのマイナス分は業者が負担してくれるのです。正確には、一時的に口座はマイナス表示されますが、しばらくすると、証拠金は0円になります。

このような状況を想定して、ゼロカット業者の2社を使って両建てをするのです。

もし、経済指標で急騰し、A業者は資金ゼロになったとしても、B業者で利益が出ますね。A業者で損切りになった価格よりも、さらに上昇してB業者の含み益が増えれば、その分だけ利益になります。

つまり、ゼロカット業者間での両建てとは、どんなに価格が急騰しても片方の業者の証拠金がマイナスになることはないので、急騰や急落することを想定して、どちらに動いても利益が出せるようにしておくやり方です。

ただし、このゼロカット業者間での両建てにもリスクがあります。

それは、先ほどの例でいうと、A業者でゼロカット(損切りしてゼロ円になる)になった後、価格が急騰することなく逆に急落してしまうと、B業者でもゼロカットになるケースです。こうなると、両業者の証拠金がゼロになってしまいます。

これでは、両建ての意味がないどころか、資金が無くなってしまいます。そのため、ゼロカット業者間での両建ては必勝法ではないということを、決して忘れないで下さい。

そもそも、ゼロカット業者は、他業者間での両建てを禁止していることがほとんどです。

「別の業者でどんなポジションを持っているか分かるはずがない」と思うかもしれませんが、少ない資金で経済指標直前にポジションを取り、利益が出たら出金するという行為を繰り返していると、すぐに分かるようです。推測ですが、経済指標直前にエントリーして利益を出し続けていると、不自然と思われるのでしょう。

8.4.両建てする際の注意点

同じ口座で両建てをする場合は、必要証拠金の扱いに注意しましょう。

どういうことかというと、両建ては、売りと買いの2つのポジションを同時に持つので、それぞれのポジションに対して証拠金が必要になることがあるのです。そして、両建ての場合の証拠金の扱いは、業者によって異なります。

そのため、少額で両建てを考えている方は、その業者がどういう証拠金の扱いにしているのか事前に確認しておく必要があります。

ちなみに、想定できるパターンは次の5つで、どの業者も、このうちのどれかを採用しています。

《業者による両建ての取扱いパターン》

  1. 売りと買い両ポジションの証拠金が必要
  2. 最初に建てたポジションに対してだけ証拠金が必要
  3. 売りと買いで必要証拠金が多い方だけにかかる
  4. 売りと買いの枚数が同じならゼロになる(損益変動しないため)
  5. 売りと買いのポジションを差し引きして多い分だけかかる

では、使っているMT4業者が両建ての証拠金の扱いや、そもそも両建てが可能かどうかは、どこで調べたらいいのでしょうか?

多くの場合は、公式サイトに、下図のFXトレード・フィナンシャルのホームページのような記載があるはずなので、チェックしてみて下さいね。

FXTFのMT4での両建ての注意点

FXTFのMT4で両建てをする場合の注意点の記載

もし、実際は両方のポジションに対して証拠金がかかるにもかかわらず、片方のポジション分の証拠金しか口座に入れていなかったら、そもそも注文が入らなかったり、証拠金が足りずにポジションの一部が決済されたりします。

ただし、口座内の資金が多かったり、資金が少額でも取引枚数が少ない場合は、あまり気にしなくていい問題でしょう。

以上で、両建ての説明は終了です。

色々と検証をして、両建てが使えるようになると、トレードが楽しくなります。ただし、高度なスキルが必要になるので、FXに慣れてきてからでも遅くはありません。

まとめ

MT4の注文は、最初は難しく感じるかもしれません。しかし、実際に触れながらやってみると、数日もあれば使えるようになります。これからトレードで利益を上げていきたいなら、すぐに取り組みましょう。注文ができるようになると、FXが楽しくなってきます。

この記事を参考にして、一度で詰め込もうとせず、何回かに分けて試してみて下さい。

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