寄り付きの動きに注目して株式投資で利益を得る方法

日本の株式市場は、午前9時から取引が始まります。最初に付ける株価を「寄り付き(よりつき)」と言いますが、寄り付きの株価に注目することで、利益を得ることができます。

そこで、この記事では、「寄り付き」について下記のことをお伝えします。

  • 寄り付きで前日より価格が大きく開いて始まる3つの要因
  • IPOの寄り付きの特性を利用して利益をあげるパターン

私が実践している投資手法を交えながらお伝えしますので、今後の投資にお役立ていただければ幸いです。

執筆者
柳橋義昭

柳橋義昭

兼業投資家。 証券会社在籍時に営業、ディーラー、ネット株部門の立ち上げを行い、 2008年からエンジュク株式会社に従事。 証券会社でIPOの業務の経験を活かし、2008年に独自の投資手法を確立。 その後は毎年、IPOの獲得とセカンダリー投資にて利益を積み上げる。 また、これまで述べ20,000人の投資家に自身の投資手法を伝授。 著書に、『いつでも、何度でも稼げる! IPOセカンダリー株投資』(すばる舎)がある。 証券外務員資格一種保有。

1. 寄り付きで価格が大きく開いて始まる3つの要因

株式市場は、前場の9時~11時30分と、後場の12時30分~15時の取引に分かれます。「寄り付き」とは、前場の最初に付ける株価と、後場の最初に付ける株価のことを指します。

この寄り付きの株価は、前日の終値を基準にして決まります。しかし、前日の終値に対して大きく価格が開いて取引が始まる場合があります。

事例を1つ見てみましょう。

次のチャートは、神戸天然物化学(6568)の5分足です。

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同社の3月29日の終値は、3,610円でした。その日の夕方に「某社と独占的実施許諾契約を締結するというニュース」を発表しました。この材料が好感され、翌日3月30日の寄り付きは、前日終値3,610円より440円(12.1%)高い、4,050円で始まりました。

このように、前日の終値から価格が開いて株価が付くことを「窓が開く」と言います。株式市場では、このような現象が起こることがあります。

この窓が開いて始まる要因には色々ありますが、ここでは3つご紹介します。

1.1.株式市場全体が急騰・急落する時

米国や欧州の株式市場の影響、国内の経済指標や為替の影響によって、日経平均株価が急騰・急落して始まる場合に、個別銘柄も影響を受けます。

1.2.決算発表や業績見通しの内容

上場企業は、年間の業績見通しについてその進捗率を四半期ごと(4ヶ月ごと)に発表します。その際、会社の計画以上に進捗していれば、良い評価をされて翌日は大きく上げて始まります。逆に、進捗率が悪ければ、評価されずに翌日は大きく下げて始まります。

1.3.会社からのIRのリリース

IR(=Investor Relations)とは、企業が投資家に向けて経営状況や財務状況、業績動向に関する情報を発信することをいいます。企業は、投資家の投資判断に影響があるニュースを発表する場合、適時開示情報を通じてリリースします。

企業が発表するIRの内容が業績の向上や企業の成長に繋がると評価されると、翌日の株価は大きく上げて始まります。逆に、評価されないIRが発表されて売り材料と判断されると、翌日の株価は大きく下げて始まります。

いかがでしょうか?

このように、株の寄り付きでは、様々な影響を受けて前日の終値から窓を開けて始まるケースがよくあります。寄り付きの値には、前日の15時から翌日の9時までの様々なイベントの影響が全て集約されているといっても過言ではありません。  

2.寄り付きの価格を利用して利益をあげるパターン

寄り付きの価格は、様々な要因で決まることをお伝えしました。実は、この寄り付きの価格に注目して利益を狙う戦略があります。

まずは、次の表をご覧下さい。 

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これは、2017年12月に新規上場したIPOの全22銘柄です。上場日の四本値(初値・高値・安値・終値)と、上場日に初値からどれくらい値上がりしたかを表しています。

注目すべき点は、22銘柄中15銘柄が、初値から3%以上値上がりしていることです。

つまり、初値で買って3%を目安に売りの注文を発注しておけば、68%の勝率で利益をあげられたことになります。ただし、3%まで値上がりしない銘柄もありますので、ロスカット(損切り)の注文も同時に出しておく必要があります。

次に、上記の表をマザーズとJASDAQの銘柄に絞るとどうなるでしょうか?

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数は12銘柄と少なくなりますが、初値から3%以上値上がりしている銘柄は9銘柄となり、勝率は75%にアップします。先ほどの勝率は68%でしたので、マザーズとJASDAQに絞ることで、初値買い3%抜きの戦略の成績を向上させることができます。

理由としては、東証1部や東証2部のIPOに比べて、マザーズやJASDAQの新興市場の銘柄は時価総額も小さく、値動きが軽くて上がりやすい傾向があることが考えられます(時価総額については、「時価総額の基礎知識」をお読み下さい)。

また、個人投資家に人気がある銘柄が多いため、買い注文が殺到し、初値から3%くらいは値上がりするケースが多くなります。

IPOは上場初日の初値で買うことができますので、このような戦略を立てることで売買チャンスは広がります。

では、実際のIPOの初値の動きを見てみましょう。

次のチャートは、ブティックス(9272)の5分足です。

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同社は、公募価格1,350円に対して、初値は3,210円で始まりました。その後、一時的に下落しましたが、初値の約3%上にあたる3,310円で売り注文を出しておけば、利益をあげることができました。

なお、パソコンの前に張り付いてずっと株価チャートを見られない人は、証券会社の条件付き注文を使うことで、買いから売りまでの予約注文を一括で行うこともできます。

例えば、ライブスター証券は手数料が安い上、条件付き注文が充実しています。

簡単な設定をするだけで、新規の買い注文が成立したら、約定価格から◯◯円上で利益確定の売り注文を出す、◯◯円下でロスカットの売り注文を出すといったことも可能になります(証券会社の選び方は、『株の口座の選び方|利益を最大化する証券会社とは』を参考にして下さい)。

ぜひ、お試し下さい。

まとめ

今回は、利益を得るための「寄り付き」の重要性と活用方法についてお伝えしました。寄り付きは株価が動きやすいので、いくらで始まるか注目することで、収益機会を増やすことができます。

この記事では、IPOの寄り付きに注目して利益をあげる戦略をお伝えしました。これをヒントにして、寄り付きの値動きに注目して利益をあげられるようになって下さい。

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