TOPIXのインデックス買いを狙って22.7万円の利益を得た手法

私は、IPO銘柄を活用した投資法については、誰にも負けないというぐらいの自負があります。

そして、今回お伝えするTOPIXのインデックス買いは、IPO銘柄を活用したものの中でも、実践が容易で利益の期待値も高いものです。

なぜなら、株式市場には、「ある機関投資家は、どうしてもその株を買わざるを得ない状況」というものがあります。機関投資家は資金量が多く、ある銘柄の株価に及ぼす影響も大きいため、このような状況を見つけられると、大きなチャンスです。

そして、TOPIXのインデックス買いは、その状況を利用した投資法の一つです。

それでは早速解説していきましょう。

執筆者
柳橋義昭

柳橋義昭

兼業投資家。 証券会社在籍時に営業、ディーラー、ネット株部門の立ち上げを行い、 2008年からエンジュク株式会社に従事。 証券会社でIPOの業務の経験を活かし、2008年に独自の投資手法を確立。 その後は毎年、IPOの獲得とセカンダリー投資にて利益を積み上げる。 また、これまで述べ20,000人の投資家に自身の投資手法を伝授。 著書に、『いつでも、何度でも稼げる! IPOセカンダリー株投資』(すばる舎)がある。 証券外務員資格一種保有。

1. TOPIX買い投資法の1年の成績:22.7万円

それでは、先にTOPIX買いの2016年一年間の私の実績からお伝えします。以下の通りです。

銘柄名  コード  買値  売値  枚数  損益 
富山第一銀行 7184 460円 525円 1000株 65,000円
コメダHD 3543 1,945円 1,918円 700株 ▲18,900円
ソラスト 6197 1,082円 1,103円 1000株 21,000円
KHネオケム 4189 1,202円 1,242円 1000株 40,000円
LINE 3938 4,200円 4,500円 500株 120,000円
            合計   227,100円

このような実績は、これからお伝えする投資法をしっかり吸収して頂いて、試行錯誤して頂ける方ならば、誰でも実現することができます。

次から早速、手法について解説していきます。

2. TOPIXインデックス買い投資法の概要

TOPIXインデックス買い投資法を実践するには、

  • TOPIXとは何か?
  • TOPIX算出時の銘柄の株価への影響

といった概要を理解しておく必要があります。

2.1. TOPIX(東証一部株価指数)とは

TOPIXは、 “Tokyo Stock Price Index”の略で、日本語では「東証一部株価指数」といいます。TOPIXは、東証一部に上場している銘柄の合計時価総額を評価するために作られた指数で、「日経平均株価指数」と並んで、日本の経済状況を表す代表的な株価指数として知られています。

違いは、TOPIXは東証一部に上場している銘柄全てで構成されているのに対して、日経平均株価は東証一部の中から選ばれた225銘柄で構成されていることです。

なお東京証券取引所には、以下の市場があります(2017年7月5日時点)。

市場 東証一部 東証二部 マザーズ JASDAQ Tokyo Pro 合計
銘柄数 2,024 525 240 753 18 3,560

東証一部の銘柄数は、東証二部やマザーズからの繰り上げによる昇格か、新規企業の直接上場で増加します。一方、上昇廃止や東証二部降格などで減少します。 

今回お伝えする投資法は、特に東証一部に新規上場する銘柄に注目した手法です。

2.2. TOPIXに組み込まれる時の株価の動きのパターン

ここまでお伝えした通り、東証一部に上場した企業の銘柄は、TOPIXに組み込まれることになります。しかし、上場してすぐに組み込まれるわけではありません。下図をご覧ください。

TOPIX構成

このように、東証一部に上場した銘柄が、TOPIX構成銘柄に組み込まれるのは翌月末です(具体的には翌月の受け渡し最終日です)。

それでは、この約一ヶ月の間に、どのような動きが出るのでしょうか。株式投資においては、何かイベントが起きた時に、それが株価にどのような影響を与えるのかを、常に考え続ける姿勢が重要です。それによって、あるイベントが起きた時の株価の動きのパターンが見えてきます。株価の動きのパターンが分かるということは、その局面で利益をあげられる可能性が高いということを意味します。

本題に戻ります。

東証一部上場銘柄が、TOPIXに組み込まれるまでの間に、利害関係者はどのように動くでしょうか?

答えは、「TOPIX連動型のポートフォリオを運用・販売している大きな機関投資家が買い付ける」です。TOPIX連動型ポートフォリオを顧客に販売している機関投資家は、当然、新規銘柄が東証一部に現れると、連動性を保つために、その企業の株を買わなければいけません。

つまり、その機関投資家は、「新規銘柄がTOPIXに組み込まれる日(受け渡し最終日)までに、どうしても買わざるを得ない状況になる」ということです。機関投資家は投資資金の規模が大きいので、株価の動きに対しても大きな影響力を持ちます。

そのため、東証一部への上場が決まると、その銘柄は「TOPIXに組み込まれる日まで買われる」という思惑が働くのです。

実例を見てみましょう。

2.3. TOPIX組み込み時の株価の動きの実例

下図は、2017年3月22日に東証一部に新規上場したマクロミル(3978)のチャートです。図の左端の3月22日が新規上場日で、右端の4月27日がTOPIXに組み込まれた日です。

TOPIX実例

ご覧いただくと、この期間で同社の株価は1,680円から1,954円に上昇しています。 

インデックス買いは、この思惑を利用した投資手法です。

3. TOPIXインデックス買いの事例

それではTOPIXインデックス買いの実際の事例を具体的に見て行きましょう。

3.1. 2週間で10万円の利益をあげた事例

まずご紹介するのはオークネット(3964)の事例です。同社は2017年3月29日に東証一部に新規上場しました。上場当時の公募価格は1,100円で初値は1,300円でした。私は同社のIPO株を100株獲得していたので、まず初値で売却して2万円の利益を得ました。

その後、翌月末のTOPIX買いを見込んで、4月6日に1,200円で1,000株買いに行きました。その後、4月20日に1,300円で売却しました。この取引で10万円の利益を得ています。

その時の動きは下図の通りです。

オークネット

この取引では、実質11営業日で10万円の利益を得ることができました。経験上、TOPIX採用に伴う機関投資家の買いが入ることに安心を持っていたため、1,000株という大きな単位で投資しています。これに、最初の公募買い・初値売りの利益も入れると12万円になります。

3.2. 4日間で12万円の利益をあげた事例

次にLINE(3938)の事例です。早速下図をご覧ください。

LINE

同社は2016年7月15日に東証一部に新規上場しました。公募価格3,300円で初値は4,900円になりました。私は、同社のIPO株を100株獲得していたため、この時点で初値馬脚をして16万円の利益を得ています。

次にTOPIXインデックス買いに注目しました。同社がTOPIXに算入されるのは8月末になります。チャートを見て頂くと、同社は上場直後、株価が急落しています(図左端の大陰線に注目)。その後、8月上旬から中旬にかけて大きく値上がりしています。

おそらく、月末のTOPIX採用に向けて、機関投資家が早めに買いを入れたのでしょう。本当はこの流れに乗れていたら一番良かったですが、私は、TOPIXの採用直前に買い付けることにしました。TOPIXに採用される直前は、機関投資家が最後の買いに走る傾向が強いからです。

TOPIX採用直前の動き

結果、4,200円時に400株を購入し、4,5000円で売却をし、わずか4営業日で12万円の利益を得ることができました。

買い判断や売り判断は様々ですが、私の場合はローソク足から判断することが多いです。『ローソク足の正しい見方』を読むと具体的に理解できることでしょう。リンク先の記事はFXに関するものですが、株式投資でも基本は全く同じですので、安心してご覧ください。

4. TOPIXのインデックス買いの注意点

TOPIX採用銘柄の株価は、TOPIX採用後は買い需要がなくなる傾向が非常に強いです。下図をご覧ください。先ほどの事例のオークネット(3964)です。

TOPIX注意点

ご覧のように、TOPIXに採用された翌日から株価は下落傾向にありますね。そのため、TOPIXインデックス買い投資を行う時は、採用日以降は保有しないようにしましょう。

5. まとめ

いかがだったでしょうか。

この手法のメリットは、売買の期間が限られていること(上場日からTOPIX採用日まで)と、東証一部に上場する銘柄が対象となるため銘柄選びの手間が少ないということです。

いつまで保有すれば良いのかと気を揉む必要はありませんし、夜、仕事から帰った後にでも、対象銘柄を選定することが苦ではありません。

ぜひ、あなたの投資にも活かして頂ければと思います。

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