陽線と陰線の組み合わせ8パターン

ローソク足には陽線と陰線の2つがあり、それぞれに4つの基本パターンがあります(参考:「陽線の見方|4つのパターンと具体例」「陰線とは|4つの基本パターンと実戦での応用方法」。

一本一本のローソク足は、相場の動きを表すシグナルであり、そのシグナルをしっかりとキャッチできるようになることは、FXで勝ち続けるためにとても重要です。まずは、一本一本の見方をしっかりと身に付けましょう。

そして、1本だけでも重要な情報を含むローソク足が、陽線と陰線の2本1組となって、典型的なパターンを見せることがあります。それらは、1本のみの場合と比べて、相場の力の大きさや方向性を判断するための、より確度の高い指標となります。

この2本1組のパターンは、大別すると8つあります。いずれも重要なものなので、しっかりと理解しておきましょう。

執筆者
ぶせな

ぶせな

専業トレーダー。認定テクニカルアナリスト。 本格的にFXを始めて8年で1億5千万円を突破。 自身のブログ『FX億トレーダーぶせな「スキャルピング」「デイトレード」』では、定期的にトレードの損益を公開中。著書に、『最強のFX 1分足スキャルピング』(日本実業出版社)がある。

注意!
書籍などでは、「これらの8つのパターンを買いや売りのシグナルとして捉えるべし」というように推奨しているものもあります。結論からお伝えすると、これらの8つのパターンは、基本的には相場転換の可能性を表すシグナルであって、売買のシグナルではありません。
これらの8パターンを合図に機械的に売買していると、最終的には大損する確率はかなり高くなります。売買の根拠となるものも中にはありますが、決して、ローソク足だけでは判断してはいけません。チャートを使った他のテクニカル分析の情報と合わせて、さらに強い根拠を得た時に売買しましょう。

1.陽線・陰線の8パターンの組み合わせ

2本1組のローソク足は、8パターンあります。それらが以下です。

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これらは、いずれも相場転換の可能性を示す重要なものです。

1.1.それぞれの名前と意味合い

それぞれ、以下のような名前で呼ばれており、意味合いが異なります。

  陽線陰線の順番 意味
  順不同 上昇トレンドや下降トレンドで発生すると、そこが天井や底値になる可能性がある。
包み線
たすき線

 

一定の連続性を持った動きの最後に発生すると反転を示唆する。

かぶせ線 大陽線・
大陰線
あて首線 大陰線
・陽線
戻り売り(売り圧力の増加)を示唆する。
入り首線
差し込み線
切り込み線 トレンドの下位に発生すると、買い圧力の増加を示唆する。
※注意:ローソク足だけでトレードするかを決めることはまずありません。他のテクニカル的な根拠と組み合わせて、より深く分析した後にエントリーすることが重要です。あくまでも、判断のための根拠の1つとお考え下さい。

それぞれの名前を丸暗記する必要はありません。このような形の陽線と陰線の2本1組の組み合わせを見た時に、「あっ、これはあの8つのパターンのものだ!」とピンと来るようになることが大切です。

その、ピンと来るアンテナを持つことが大変だと思われるかもしれません。

そこで、それぞれのパターンの詳しい解説の前に、これらを見た時に、ピンと反応するために必要な知識をお伝えしますね。

1.2.これらの8パターンに対するアンテナを立てるために必要な知識

この8つのパターンには、わかりやすい2つの共通点があります。

  1. 直前の足の終値と、次の足の始値に誤差があること。
  2. 陽線と陰線の組み合わせであること。

の2つです。

これさえ知っていれば、それぞれのパターンを見た時に、見落としすることなく反応できるようになります。早速、見ていきましょう。

1.2.1.直前の足の終値と、次の足の始値に誤差がある

下のチャートの、A・B・C・D・Eの箇所にご注目下さい。

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いずれも、直前のローソク足の終値と次のローソク足の始値に誤差があることが分かるでしょうか?(もし、ここがわからない方は、先に「ローソク足の見方」を読んでおきましょう。) 

このように、終値と始値の間に通常では見られない差ができるには、理由があります。それは、ローソク足が切り替わるタイミングで、売りか買いかのどちらかの注文が急増しているのです。注文が急増しているということは、そこから相場に何らかの動きが生まれる可能性が高いということです。

だからこそ、2本1組の8パターンは、相場転換のシグナルとなる場合が多いのです。

ただし、「パターンとしてそうなりやすい」というだけであって、「必ずそうなる」わけではありません。これらの組み合わせは、“相場が転換する可能性を表すシグナル”として活用し、これらを確認した後に(または先に)、サポートライントレンドラインなどを引いて、テクニカル分析を行うことが重要です。

そのような分析によって得られる材料も含めて、総合的に判断し、確信が持てた時にトレードを行いましょう。

1.2.2.陽線と陰線の組み合わせである

この8パターンに見られる、もう1つの共通点は、すべて陽線と陰線の組み合わせであるということです。つまり、2本の陽線と陰線の間の終値と始値に差があった時に、「ピン」と反応できるようにすることができれば、見落としがなくなるということですね。

なお、はらみ線・包み線・たすき線の3つについては、陽線と陰線の順番は固定ではありません。ご注意下さい。

それでは、次からいよいよ一つ一つのパターンの解説に入ります。

ポイント!
これらの8つの組み合わせにピンと反応できるようになるには、次の2点を見るクセをつけることが大切。
①直前のローソク足の終値と次のローソク足の始値に差があるかどうか
②陽線の後に陰線(またはその反対)の組み合わせになっているかどうか

2.はらみ線

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はらみ線は、直前の大陽線の内側にすっぽりと収まる小陰線が出る組み合わせ、またはその逆の組み合わせです。前者を“陽の陰はらみ”、後者を“陰の陽はらみ”といいます。

これらがトレンドの最中に出現すると、その勢いが衰えていることを意味します。

2.1.上昇トレンドの最中の“陽の陰はらみ”は下降のシグナル

上昇トレンドの中で、“陽の陰はらみ”が出ると、買いの勢いが衰えて、これから下降トレンドに移る可能性をイメージする必要があります。前日に買いの勢いが上昇して値が大きく上昇し、大陽線を形成したにも関わらず、次の日に、値を下げて陰線が出ているので、買いの勢いの衰えを表しているということですね。

2.2.下降トレンドの最中の“陰の陽はらみ”は上昇のシグナル

逆に、下降トレンドの中で、“陰の陽はらみ”が出ると、売りの勢いが衰えて、これから上昇トレンドに移る可能性をイメージする必要があります。前日に売りの勢いが上昇して値を大きく下げて、大陰線を形成したにも関わらず、次の日に、値を上げて陽線が出ているので、売りの勢いの衰えを表しているということですね。

ポイント!
ただし、相場は、迷った末にその後、トレンド回帰することもある。いずれにせよ、はらみ線に限った話ではないが、トレンドが転換する可能性を視野に入れて、その後のローソク足を注意深く観察することが大切。

3.包み線

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包み線も、直前に現れた小陽線を包み込むような形で大陰線が現れる組み合わせ、またはその逆の組み合わせです。

3.1.上昇トレンドの最中の小陽線・大陰線は強い下降シグナル

上昇トレンドの時に、この陽線・陰線の順番の包み線が出ると、強い売り(=下降)への転換を示します。なぜなら、期中に一度記録した、直前の高値を大きく上回る高値を、さらに強く押し下げるほど売り圧力が強くなっているからです。

3.2.下降トレンドの最中の小陰線・大陽線は強い上昇シグナル

逆に、下降トレンドの最中に、陰線・陽線の包線が出ると、そこが底打ちとなり、上昇へ向かう強い根拠となります。なぜなら、期中に一度記録した、直前の安値を大きく下回る安値を、さらに強く押し上げるほど買い圧力が強くなっているからです。

もちろん、強いシグナルなだけであって、そうならない可能性もあります。大切なのは、相場転換の可能性が高まっていることを前提にトレード戦略を立てることです。

4.たすき線

たすき線

たすき線は、陽線と陰線の組み合わせで、以下の特徴があります。

  • 2本目の陰線の始値が、直前の陽線の終値よりも安い
  • 2本目の陰線の終値が、直前の陽線の始値よりも安い

また、陰線が先に出て、次に陽線が出ている場合の組み合わせで、以下の条件を満たすものも、どちらが先かが異なるだけで、同じたすき線です。

  • 2本目の陽線の始値が、直前の陰線の終値よりも高い
  • 2本目の陽線の終値が、直前の陰線の始値よりも高い

言葉で覚えるのではなく、上の画像で覚えておくと良いでしょう。どちらも、同じくらいの実体の長さ、ヒゲの長さがあり、たすき掛けのように見えるのが特徴です。値幅の大小は関係ありません。

たすき線はトレーダー達のせめぎ合いの激化を示唆する

たすき線は、もみ合い(=レンジ)の時は、特に方向性を示しません。しかし、例えば、小陽線が連続した後、大陽線と大陰線のたすき線が出現すると、たすき線をきっかけに相場が大きく動き始める可能性があります。

なぜなら、小陽線の中に、大陽線と大陰線が急に出るということは、急に値幅が大きくなったことを意味するからです。そして、急に値幅が大きくなったということは、そこからトレーダー達の欲のせめぎ合いが、激しくなってきていることを意味します。この時は、トレンドが反転する可能性があることも視野に入れておきましょう。

5.かぶせ線

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かぶせ線は、直前のローソク足が大陽線で、その勢いに乗って次のローソク足が高く始まるものの、続伸できずに、大陽線にかぶさるように大陰線で引けるというものです。

かぶせ線が出た後は、続落する可能性が高くなるというのが基本です。そのため、上昇トレンドの最中に出た場合は注意しましょう。特に、大陰線の終値が大陽線の始値付近にあるようなら、続落濃厚といえます。ただし、陰線の終値が、陽線の中心よりも上にある場合は、“押し目買い”のポイントになることもあります。

かぶせ線が出た時は、大陰線が、大陽線にどれぐらいかぶさっているのかをよく確認しましょう。

窓開けと窓埋め戦略
ローソク足に窓ができている時は、その価格帯が1週間の間強い支持・抵抗帯になる場合があります。FXでは、窓は週明けの月曜日に見られる場合があります。詳細は、『窓開け・窓埋めとは|効果的な活用方法と2つの注意点』を読んでしっかり確認しておきましょう。

6.差し込み線・切り込み線・あて首・入り首

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これらは、かぶせ線の反対に近いローソク足です。いずれも、大陰線が出た後に陽線が出るのが特徴です。

6.1.あて首線は続落を示唆するシグナル

まず、あて首線から説明します。これは、大陰線の次のローソク足が、売りの勢い余ってさらに下の価格から始まったものが、続落せずに小さな反発をして小陽線となるものです。しかし、買いの勢いも足りずに、直前の安値までしか戻せずに終わったものをいいます。

直前の大陰線に対して、反発の力が足りないことを表すので、戻り売りの狙い目として機能しやすいのが特徴です。

6.2.入り首線・差し込み線・切り込み線は買い圧力の上昇を示す

入り首線・差し込み線・切り込み線は、同じように、大陰線の終値よりも安い価格を始値として次の陽線が現れます。違いは、陽線の値がどこまで戻るかという点です。入り首線は、陰線の下位で、陽線が終わります。差し込み線は、陰線の中心部分に近くなり、切り込み線は、陰線の上位まできています。

もちろん、2本目の陽線の終値が高いほど、買い圧力が強いことを意味します。これらが出た時は、あて首線のように戻り売りになるのか、それとも切り込み線のように上昇トレンドへ転換するのか、という2つの可能性を視野に入れながら、この後のローソク足で判断する必要があります。

相場は様々な情報から総合的に判断する

この記事で紹介した、2本のローソク足の組み合わせの8パターンは、それ自体でも相場の状況や方向性を示唆します。

しかし、パターンとしてそうなりやすいという見方であって、これらが出現したからといって、エントリーのシグナルにするのは早計です。サポートラインやトレンドラインなどの、他のテクニカル指標も同時に活用し、あなたの予測が正しいという確信を得るための材料の1つにすぎません。

あくまでも、総合的に判断する必要がある、ということは忘れないで下さい。

また、2本のローソク足の組み合わせによる見方を身に付けるよりも、単体のローソク足の見方を完璧にすることが先決です。単体のローソク足の見方がしっかりしていることが、チャートから相場の状況を適切に判断するための大前提です。

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