FXのスプレッドについて初心者に特に重要な3つの知識

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これからFXを始めようとしている方は、色々調べている間に、「スプレッド」という言葉を目にしたことがあると思います。既に、FXを行なっている人にとっては、当たり前の知識かもしれませんが、FXを始めた当初は、説明を聞いてもよく分からなかったのではないでしょうか。

そこで、このページでは、初心者の方に、しっかりと理解して頂けるように徹底的に分かりやすく解説させて頂きました。具体的には以下の3つです。

  • FXのスプレッドとは何か?
  • 業者ごと通貨ペアごとのスプレッドの違いと特徴
  • スプレッドは徹底的に狭めるべき手数料であること(特にスキャルピング)

スプレッドをしっかりと理解しておくことは、あなたがこれからFXで勝てるようになるためにも、非常に重要なことです。

このページで、しっかりと理解を深めておきましょう。

1. FXのスプレッドとは

最初に結論からお伝えします。

スプレッドとは、「1回のトレードごとに、あなたがFX業者に支払わなければいけない実質的な手数料」です。まずは、これをしっかりと覚えておいて下さい。

「スプレッド = 手数料」

これからFXで利益を出すためには、しっかりと、この意識を持っておく必要があります。

詳しく解説させて頂きます。

1.1. スプレッドは通貨の買値と売値の差

一般的には、スプレッドは「買値と売値の差」と説明されています。

ニュースで為替レートのコーナーになった時に、『本日のドル円は「1ドル=100円10銭」から「1ドル=100円15銭」の間で取引されています。』というようなことを聞いたことがあると思います。

これは、その日に、「為替レートが、100円10銭から100円15銭の間で動いた」と言っているように聞こえますが、そうではありません。単純に、1ドルの買値が100円15銭で、1ドルの売値が100円10銭ということを言っているのです。

スプレッドは買値と売値の差なので、この場合は5銭です。あなたは、1回のトレード毎に、FX業者に、5銭を支払うことになります。

これだけだとよく分からないと思いますので、両替所を例にして説明しますね。

1.2. スプレッドは両替手数料

海外旅行に行く時は、日本円を、その国のお金に両替する必要がありますね。そして、多くの方は空港で、両替をすると思いますが、その時に、以下のような表示を目にしたことがあると思います。

為替レート

これは買値と売値を表しています。

例えば、ユーロを見てください。あなたが1ユーロを買う時の値段(=ユーロの売値)は130円で、1ユーロを売る時の値段(=ユーロの買値)は120円だと言う意味です。

例えば、10万円をユーロに両替すると、あなたは769ユーロを受け取ることになります《10万円×(1ユーロ/130円)=769ユーロ》。

数日後、あなたはヨーロッパから帰ってきました。結局、旅行中はクレジットカードで全てを支払ったため、現金を使いませんでした。そのため769ユーロがそのまま残っています。もう、769ユーロは必要ないので、日本円に両替することにしました。その時、あなたが受け取るのは92.280円になります《769ユーロ×(120円/1ユーロ)=92.280円》。

さて、この時、あなたは、

①円をユーロに替える
②ユーロを円に替える

というトレードを行っただけなのに、最初の10万円が、92.280円に減ってしまいました。7.720円も減ってしまいました。それでは、その7.720円はどこに行ってしまったのでしょうか?

そう、取引手数料として両替所の利益になったのです。

両替所の儲け方

この場合、両替所の1ユーロの売値は130円、1ユーロの買値は120円です。この売値と買値の差が、「スプレッド」です。つまり、両替所は、スプレッドを利用して儲けていると言えますね。そして、FX業者も、これと全く同じようにスプレッドで儲けているのです。

いかがでしょうか?

「スプレッド = 手数料」ということが、ご理解頂けたと思います。

1.3. FXで勝つにはスプレッド以上の利益を出す必要がある

FXでは、取引ツールの画面上に、下図のように、常にスプレッドが表示されています。この場合は、スプレッドは5銭(=5pips)です。

スプレッド

この時、1ドルの買値が100円15銭なので、1万ドル(=1万通貨)を買うと、100万1500円かかります。一方、1万ドルを売ると、100万1000円が手に入ります。つまり、最初に、500円の為替差損が発生している状況でトレードをスタートしているのです。

1万通貨の取引の場合、ドル円だと1銭(=1pips)の値動きで、100円の損益になります。つまり、5pips以上の利幅を取らなければ、利益が出ないということです。特に、一日のうちで複数回トレードして細かい利幅を積み重ねるスキャルピングトレードでは、少なくて2pips、多くて10~20pips程度の利幅を狙うので、スプレッドが低いことが勝つための大前提です。

デイトレードでも、少なくて10pips程度の利幅を取るので、上記の例のように、スプレッドが、5銭(=5pips)もあると、思うように利益を得ることができなくなってしまいます。

特に、FXで最も早く稼げるものがスキャルピングなので、これ目的でFXを始める方も多いと思います。その場合は、スプレッドが小さい業者で口座を開設することが、勝てるようになるための第一条件と言えます。

業者によるスプレッドの違いについては、次から解説していきますので、しっかりとお読み頂ければと思います。

なお、スプレッドが大きいことを「スプレッドが広い」と言います。逆に、スプレッドが小さいことを「スプレッドが狭い」と言います。そして、スプレッドが狭ければ狭いほど、利益を出しやすくなります。

2. スプレッドの広さはFX業者や通貨ペアによって違う

FXで稼ぐ上で、スプレッドを理解しておくことが重要と言うことはお分かり頂けたと思います。

スプレッドは、FX業者や通貨ペアによって異なります。そのため、

  • FX口座を開く時の業者選び
  • トレードをする通貨ペア選び

の時は、スプレッドを確認しておく必要があります。

2.1. FX業者によってスプレッドは異なる

FX業社は、それぞれが独自のスプレッドを設定しています。ドル/円で言えば、0.2銭台のところもあれば、1.0銭以上のところもあります。

次の表は、主なFX業者のスプレット比較表(全て原則固定)です。

  米ドル/
ユーロ/
米ドル
ポンド/
米ドル
豪ドル/
米ドル
ユーロ/
ポンド/
豪ドル/
ポンド/
豪ドル
ユーロ/
豪ドル
ヒロセ通商 0.3 0.4 1.0 0.9 0.5 1.3 0.7 1.6 1.5
JFX 0.3 0.4 1.0 0.9 0.5 1.3 0.7 1.6 1.5
SBI FXトレード 0.27 0.48 1.49 1.39 0.39 0.89 0.59 1.6  1.5
GMOクリック証券 0.3 0.5 1.0 0.9 0.5 1.0 0.7 1.6  1.5
トレイダーズ証券 0.3 0.4 0.8 0.8 0.4 1.0 0.7 1.0 1.5
DMM FX 0.3 0.4 1.0 0.9 0.5 1.0 0.7 1.6 1.5
YJFX! 0.3 0.4 1.0 0.9 0.5 1.0 0.7 1.5
外為どっとコム 0.3 0.4 1.0 0.9 0.5 0.9 0.7 1.5
FXブロードネット 0.3 0.3 2.6 1.9 0.5 1.0 0.6 7.6 6.8
FXプライム byGMO 0.6 0.6 1.0 0.8 0.9 1.8 1.3  1.0 1.5
ひまわり証券 1.0 3.0 3.0 3.0 3.0 5.0 4.0 10.0 6.0
セントラル短資※1 0.21 0.11  0.52 0.45 0.27 0.57 0.1  –

※1はウルトラFXのサービスの数値で、全て平均約定時のものです。ただし、マイナススプレッドになる場合もあります。)

 私は、ヒロセ通商JFXSBI FXトレードの3つの業者を使っています。業界の中でも、スプレッドが狭い業者を選んでトレードをしているということですね。

このようにスプレッドが狭い業者で口座を開くことは、特にスキャルピングやデイトレードでは鉄則といえます。

2.1.1. 原則固定スプレッドと変動スプレッドについて

さて、ここで、表の中に「原則固定」という文言があることに気付かれたと思います。これも重要なポイントなのでお伝えします。

スプレッドの種類 説明
原則固定スプレッド スプレッドは原則固定だが、相場変動が激しい時は変動する。
変動スプレッド スプレッドは常に変動する。特に、取引が活発でない時間帯は変動しやすい。

大半の業者は原則固定ですが、細かいルールは異なります。

例えば、トレイダーズ証券は8:00から翌26:00の間は、スプレッドは原則固定です。SBI FXトレードは、原則固定ですが、1万通貨まで取引の場合と、それ以上の取引の場合では、スプレッド幅が異なります(上記表の数値は1万通貨以下の場合です)。

どちらを好むかですが、個人的には、どちらも変わりません。変動スプレッド制の業者でも、相場が正常な時は、スプレッドは狭いままです。

そして、原則固定の業者も変動の業者でも、結局、相場が動く時(経済指標発表や要人発言、災害や国際的事件の時)は、スプレッドが激しく変動します。実際は、どちらの業者でも、もっと細かい要因で変動します。

そのため、原則固定でも変動でも大きな違いはないというのが私の結論です。重要なことは、あなたがトレードを行なうその時に、最もスプレッドが狭い業者を利用することです。

次から具体的にお伝えします。

2.1.2. コツはトレードの時にスプレッドが最も狭い業者を利用すること

結局、原則固定制でも変動制でも、相場が動く時は、スプレッドは広がります。そして、スキャルピングやデイトレードでは、基本的に、相場が動いている時がチャンスです。

ただし、指標発表や要人発言、災害などの時は相場の行方を把握できないので、この時はトレードはしません。相場が動いている時というのは、例えば、強いトレンドが発生している時、価格が上下に大きく波をうっている時です。

原則固定の業者でも、強いトレンドが発生しているなど、相場が動いている時は、スプレッドは広がります。

しかし、スプレッドが広がるタイミングは業者によって、かなり違います。例えば、ヒロセ通商は、相場が高値や安値を更新した時はスプレッドが広がりやすい傾向にあります。同じ時、トレイーダーズ証券(みんなのFX)では、全く変動がなかったりします。

FXで勝つために大切なことは、その時々で、最もスプレッドが狭い業者で取引を行うことです。

特に、数秒単位から数分単位の超短期トレードで、細かい利幅を拾っていくスキャルピングやデイトレードでは、これが生命線とも言えます。だからこそ、FX口座は、複数開設して、利用できるようにしておくことが重要です。

また、口座選びには、スプレッド以外にも重要な点が沢山あります。『FX口座のおすすめ|初心者に絶対知ってほしい4社の徹底比較』で、さらに詳しく解説していますので、こちらも必ず読んでおいて下さい。

2.2. 通貨ペアによってもスプレッドは異なる

上の表を見て頂いて気付かれたと思うのですが、スプレッドは、通貨ペアによっても異なります。
ドル/円はスプレッドが狭いので有利ですが、南アフリカランド/円のような新興国との通貨ペアは、スプレッドが非常に広くなります。

ドル/円などのメジャーな通貨ペアは、値動きが比較的安定しています。悪く言えば、利幅を稼げる局面が比較的少ないということです。一方、南アフリカランドなどのマイナーな国の通貨ペアは、値動きが激しく、値幅を稼げる局面も比較的多くなります。つまり、スプレッドが広くても、利益を出しやすいということですね。

ただし、それは損失も大きくなりやすいことを意味します。以下の図をご覧頂くとイメージしやすいと思います。

通貨ペアとスプレッド

私は、基本的に、値動きが激しいマイナーな通貨ペアは好みません。また、長く安定して勝ち続けているトレーダーは、スプレッドが狭く、値動きが比較的安定しているメジャーな通貨ペアを選んでいる人が多いです。

2.2.1. 私がトレードを行なっている9つの通貨ペア

以下は、日々、私が監視している通貨ペアです。

  • 米ドル/円
  • ユーロ/米ドル
  • ポンド/米ドル
  • 豪ドル/米ドル
  • ユーロ/円
  • ポンド/円
  • 豪ドル/円
  • ポンド/豪ドル
  • ユーロ/豪ドル

全て、日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドルの組み合わせです。ドル円を除く円絡みの通貨ペア(クロス円)と、豪ドル絡みの通貨ペア(クロス豪ドル)は、米ドル絡みの通貨ペア(ドルストレートと言います。)よりも値動きが激しい傾向にあります。

つまり、ドルストレートの通貨ペアよりも、一回あたりのトレードの利幅と損失幅が大きくなるということですね。その代わり、スプレッドが広くても、利益を出しやすいのです。

いずれにしても、私が扱っている通貨ペアの国は、新興国と比べて、経済基盤も通貨の値動きも、はるかに安定しています。また、日本、アメリカ、ヨーロッパ、イギリス、オーストラリアの情報は、日本でも豊富に手に入りますが、南アフリカの情報は限られています。

こうした点からも、メジャーな国の通貨ペアを基本として、その中で、その日に、最も動きのあるものでトレードをしているのです。

2.2.2. トレードをする前に扱う通貨ペアのスプレッドは必ず確認

もちろん、通貨ペア毎にスプレッドを確認して、その通貨ペアで利益を得るには、最低限、どれだけの利幅を取らなければいけないのかを、明確に把握してトレードを行なっています。

通貨ペアに関しては、『通貨ペアの適切な選び方』の中でさらに詳しく解説しているので、参考にして下さい。

3. スプレッドは実質的な手数料である

ここまでで、スプレッドについて把握しておくべきことは、全てお伝えしました。

重要なことは、スプレッドは一回一回のトレードであなたが支払わなければいけない手数料であるということです(『FXの手数料について学ぶ|実質コストはスプレッド分』も併せてお読み下さい)。そして、スプレッドは業者によって異なるので、少しでも有利な条件でトレードを行える業者を選ぶ必要があります。

勝てるトレーダーは、このような細かい部分で手を抜かない人たちです。

次に、スプレッドは通貨ペアによっても異なります。

トレードで勝てるようになると、より多く勝てる局面を確保するために、ドル円以外にも、多くの通貨ペアを監視するようになっていきます。その時は、しっかりとスプレッドを確認して、トレードから利益を得るには、最低限、どれだけの利幅を取らなければいけないのかの確認を怠らないようにしましょう。

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ぶせな

ぶせな

専業トレーダー。認定テクニカルアナリスト。 2009年に本格的にFXをスタート。累計利益は、3年目で5千万円、5年目で1億円、10年目の2018年には1億6千万円を突破。 一時的な利益ではなく、継続的に利益を上げ続けるためにリスク管理を徹底し、短期売買の「スキャルピング」と長めに保有する「デイトレード」の2つの手法を得意とする。

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