SQとは|株式投資をする上で知っておきたい基礎知識

SQという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

SQは、先物取引やオプション取引に関する用語なのですが、現物取引にも無関係ではありません。

なぜなら、SQの存在が、現物市場にも影響を与えることがあるからです。

この記事では、株式投資を実践する上で知っておくべき、SQに関する基礎知識をお伝えします。

ぜひ、参考にして、SQに備えましょう!

1.SQとは

SQとは、Special Quotationの頭文字を取ったもので、日本語で「特別清算指数」と言います。

先物取引やオプション取引は、決済期日が決められていて、売りポジションや買いポジションは決済期日までに決済する必要があります。

日経平均先物取引の期日の決まり方については、後ほどご説明しますが、例えば、2019年6月限(ぎり)の期日は、6月13日の木曜日です。したがって、2019年6月限のポジションが取引できるのは、6月13日木曜日の先物取引の取引が終わる、15時15分までとなります。

このように、先物取引やオプション取引で、その限月(げんげつ)の取引ができる最後の日を、「取引最終日」と呼びます。

それでは、取引最終日に決済しなかったポジションはどうなるのでしょうか?

答えは、翌日の”ある価格”で自動的に決済されます。この時の価格が、SQ値、すなわち、特別清算指数なのです。なんとなくイメージはできましたか?

一つ一つ詳しく解説していきます。

2.SQ日は第二金曜日のこと

まず始めに、SQが決まる日を「SQ日」と呼ぶことを覚えて下さい。

各限月の取引最終日は取引限月の第2木曜日になるので、SQ日は、先物とオプションの取引限月の取引最終日の翌日、つまり、毎月第2金曜日となります。

これは、月によって変わることはなく、毎月同じです。

3.SQに関わる四つの基本用語

それでは、先物とオプションのSQについて、初心者が必ず知っておきたい4つの用語について、分かりやすく解説します。

3.1.先物のSQ日

先物取引は、取引限月が3月・6月・9月・12月の年4回あります。したがって、3月・6月・9月・12月の第2金曜日が先物のSQ日となります。

3.2.オプションのSQ日

一方、オプションは、毎月取引限月があります。したがって、オプションの場合は、SQ日が年に12回あることになります。そして、毎月第2金曜日がオプションのSQ日となります。

3.3.メジャーSQ

先物のSQ日とオプションSQ日が重なる日を、「メジャーSQ」と言います。

先ほどもお伝えしたように、オプションは毎月SQがあるので、先物のSQがある3月・6月・9月・12月の第2金曜日が、メジャーSQとなります。

「3の倍数の月の第2金曜日がメジャーSQ」と覚えておきましょう。

3.4.マイナーSQ

メジャーSQに対して、残りの1月・2月・4月・5月・7月・8月・10月・11月のオプションSQを、「マイナーSQ」と言います。

4.SQ値の決まり方

SQ値は、日経平均株価を構成している225銘柄の始値を基に算出します。

そのため、SQ値は、「日経平均株価」の始値とほぼ同じ価格になりますが、厳密には違います。なぜなら、日経平均株価とSQ値は算出のタイミングがずれる場合があるからです。

例えば、日経平均株価は5秒ごとに算出されるため、9時00分5秒の時点の日経平均構成銘柄の225銘柄の始値を基に、日経平均株価の始値が決まります。

しかし、その時点で全ての銘柄の売買が成立するとは限りません。例えば、何らかの材料で売り注文が殺到して日経平均構成銘柄の1つが売買が成立しない場合もあります。その場合には、気配値(いくらで寄りそうかという価格)を用いて算出します。

一方、SQ値は、日経平均株価の構成銘柄が全て寄り付いた(売買が成立した)後に算出します。そのため、全ての銘柄が寄り付くまではSQ値は確定しません。滅多にありませんが、ある日経平均構成銘柄が前場に寄らなかったら、後場になってSQ値が確定する場合もあります。

お分かりいただけましたか?

5.SQが現物株に与える影響

SQは、先物やオプションに関連する概念ですが、現物株に影響を及ぼすことがあります。

どういうことなのか、株式取引をする上で最低限押させておきたい影響を2つ紹介します。

5.1.裁定取引の解消

裁定取引とは、本来同じはずの2つの価格に乖離が生じている場合に、その乖離が解消される特性を利用して利益を狙う取引です。

証券会社や投資銀行などの機関投資家は、日経平均先物と日経平均構成銘柄の現物株の株価のゆがみを狙い、裁定取引を行うことがあります。

少し難しく感じるかもしれませんので、もっと詳しく説明していきますね。

例えば、日経平均先物と日経平均構成銘柄の現物株を同じ比率で買った場合、投資対象が同じなので、本来は同じ価格となるはずです。しかし、日経平均先物はその時々の需給で価格が決まるため、現物との価格に乖離が生まれることがあります。

その乖離を利用して、先物を売って現物買いを同時に行う取引が裁定取引です。

そして、先物には期日があるので、どこかのタイミングで反対売買を行い、裁定取引を解消する必要があります。これだけは覚えていただきたいのですが、SQ日には、この裁定取引の解消に伴う大口の売りや買いが出ることがあり、日経平均構成銘柄に異常な価格が付くことがあります。

ちなみに、日経平均株価は「値がさ株(株価が高い銘柄)」の影響で大きく動く傾向があります。これは、日経平均株価の計算方法は各銘柄の時価総額ではなく、各銘柄の株価(正確には、「みなし株価」)を合計して平均を出すので、株価の高い値がさ株の影響を大きく受けるからです。

例えば、ユニクロを展開しているファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、ソフトバンク(9984)の3銘柄は、日経平均株価に与える影響が大きいです(2019年4月11日の株価は、それぞれ、55,500円、21,230円、10,940円)。

SQ当日も、このような値がさ株に注目することによって、どのくらいの裁定取引の解消が出そうか想像できますので、注目しておくといいでしょう。その際、日経平均株価寄与度ランキングのサイトが役に立ちます。

5.2.幻のSQ

これは少し上級者向けの話になりますが、SQ日の日経平均株価が、SQ値に一度も届かずに取引を終えた場合のSQ値を、「幻のSQ」といいます。

この幻のSQが節目となり、現物株の取引に影響を与えることがあるので、覚えておくとトレードに役に立ちます。幻のSQになるケースは年に1~2回しかありませんが、知っておくと、株式投資に役立ちますので、余裕がある方は覚えておいて損はありません。

ポイントは、SQ値とSQ当日の日経平均株価の高値(もしくは安値)に関係性に注目することです。次の2通りが考えられますので、押さえておきましょう。

《幻のSQを利用した相場判定法》

・SQ値>SQ日の日経平均株価の高値の場合 → その後の相場は弱い傾向がある

・SQ値<SQ日の日経平均株価の安値の場合 → その後の相場は強い傾向がある

まとめ

SQは、基本的には先物取引やオプション取引に関する概念なので、先物やオプションを実践する方には必須の知識です。しかし、「4.SQが現物株に与える影響」でも説明した通り、SQが現物株に影響を与えることもあります。

そのため、現物株の取引しかしない場合も、知っておくことで投資の幅が広がり、役に立つ時が訪れます。ぜひ、この記事を活用して、SQの知識を整理していただければと思います。

なお、先物取引とオプション取引について詳しく学びたい方は、次の記事も併せてお読みいただくと、SQについての理解がさらに深まります。

≫ 先物取引とは?|3分でわかる基礎知識
≫ 先物取引とは|現物取引にはない3つのメリットとは
≫ オプション取引とは|利益を上げるための基礎
≫ 先物取引やオプション取引でよく聞く「限月(げんげつ)」とは?

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