SQとは|株式投資をする上で知っておきたい基礎知識

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SQという言葉を聞いたことがあるでしょうか。SQは先物取引やオプション取引に関するものなのですが、現物取引にも無関係ではありません。なぜならば、SQの存在が現物市場にも影響を与えることがあるからです。

この記事では、株式投資を実践する上で知っておくべきSQに関する基礎的な知識をお伝えします。

1.SQとは

SQとは、Special Quotationの頭文字をとったもので、日本語では「特別清算指数」と呼ばれます。

先物取引やオプション取引では、決済期日が決められていて、売りポジションや買いポジションは決済期日までに決済する必要があります。

日経平均先物取引の期日の決まり方については後ほどご説明しますが、例えば2018年3月限の期日は3月8日の木曜日です。したがって、2018年3月限のポジションが取引できるのは3月8日木曜日の先物取引の取引が終わる15時15分までとなります。

このように、先物やオプションでその限月の取引ができる最後の日を「取引最終日」と呼びます。

では、取引最終日に決済しなかったポジションはどうなるかというと、翌日のある価格で自動的に決済されます。この時の価格がSQ値、すなわち特別清算指数なのです。

2.SQのスケジュール

SQが決まる日を、「SQ日」と呼びます。

SQ日は先物、オプションの取引限月の取引最終日の翌日です。先ほどもお伝えしたように、各限月の取引最終日は取引限月の第2木曜日ですので、SQ日は翌日の第2金曜日となります。

それでは次に、先物とオプションのSQをそれぞれ見てみましょう。

 2.1.オプションSQ

オプションは、毎月取引限月があります。したがって、オプションの場合はSQ日が年に12回あり、毎月第2金曜日がSQ日となります。

 2.2.先物のSQ

先物の取引限月は3月、6月、9月、12月の年4回です。したがって、3月、6月、9月、12月の第2金曜日が先物のSQ日となります。

 2.3.メジャーSQとマイナーSQ

先物のSQ日とオプションSQ日が重なる日を、「メジャーSQ」と呼びます。

先ほどもお伝えしたように、オプションは毎月SQがありますので、先物のSQがある3月、6月、9月、12月の第2金曜日がメジャーSQとなります。「3の倍数の月の第2金曜日がメジャーSQ」と覚えておきましょう。

また、メジャーSQに対して、1月、2月、4月、5月、7月、8月、10月、11月のオプションSQを、「マイナーSQ」とも呼びます。

3.SQ値の決まり方

SQ値は、日経平均株価を構成している225銘柄の始値を基に算出します。そのため、「日経平均株価」の始値とほぼ同じ価格になりますが、厳密にいうと同じではありません。なぜならば、日経平均株価とSQ値は算出のタイミングがずれる場合があるからです。

例えば、日経平均株価の始値は5秒ごとに算出されるため、9時0分5秒の時点の日経平均構成銘柄の225銘柄の始値を基に決まります。

しかし、その時点ですべての銘柄の売買が成立するとは限りません。例えば、何らかの材料で売り注文が殺到して日経平均構成銘柄の1つが売買が成立しない場合もあります。その場合には、気配値(いくらで寄りそうかという価格)を用いて算出します。

一方、SQ値は日経平均株価の構成銘柄がすべて寄り付いた(売買が成立した)後に算出します。そのため、すべての銘柄が寄り付くまではSQ値は確定せず、後場になって確定する場合もあります。

4.SQが現物株に与える影響

これまで見てきたように、SQは、先物やオプションに関連する概念です。しかし、SQが現物株に影響を及ぼすことがあります。これについて、2つ説明してきます。

4.1.裁定取引の解消

裁定取引とは、本来一致するはずの2つの価格に乖離が生じている場合に、その乖離が解消されるのを利用して利益を狙う取引です。証券会社や投資銀行などの機関投資家は、日経平均先物と日経平均構成銘柄の現物株の株価のゆがみを狙った裁定取引を行うことがあります。

少し難しく感じるかもしれませんので、もっと詳しく説明させていただきます。

例えば、日経平均先物と日経平均構成銘柄の現物株を同じ比率で買った場合、投資対象が同じなので本来は同じ価格となるはずです。しかし、日経平均先物はその時々の需給で価格が決まるため、現物との価格に乖離が生まれることがあります。

その乖離を利用して、先物を売って現物買いを同時に行う取引が裁定取引です。

そして、先物には期日があるので、どこかのタイミングで反対売買を行い、裁定取引を解消する必要があります。これだけは覚えていただきたいのですが、SQ日にはこの裁定取引の解消に伴う大口の売りや買いが出ることがあり、日経平均構成銘柄に異常な価格が付くことがあります。

ちなみに、日経平均株価は「値がさ株」(株価が高い銘柄)の影響で大きく動く傾向があります。これは、日経平均株価の計算方法は各銘柄の時価総額ではなく、各銘柄の株価(正確には「みなし株価」)を合計して平均を出しているので、株価の高い値がさ株の影響を大きく受けるからです。

例えば、ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、ソフトバンク(9984)の3銘柄は日経平均株価に与える影響が大きいです(2018年3月2日の株価は、それぞれ、40,980円、26,395円、8,485円)。これらの銘柄に注目することによって、SQ当日にどのくらいの裁定取引の解消が出そうか想像できますので、注目しておくといいでしょう。

4.2.幻のSQ

これは少し上級者向けの話になりますが、SQ日の日経平均株価が、SQ値に一度も届かずに取引を終えた場合のSQ値を「幻のSQ」といいます。この幻のSQが節目となって現物株の取引に影響を与えることがあります。

幻のSQになるケースは滅多にありませんが、次の2通りが考えられますので、余裕がある方は覚えておいて損はありません。

  • SQ値>SQ日の日経平均株価の高値の場合 → その後の相場は弱い傾向がある
  • SQ値<SQ日の日経平均株価の安値の場 → その後の相場は強い傾向がある

まとめ

SQは、基本的には先物取引やオプション取引に関する概念なので、先物やオプションを実践する方には必須の知識です。しかし、「4.SQが現物株に与える影響」でも説明した通り、現物株に影響を与えることもあります。

そのため、現物株の取引しかしない場合も、知っておくことで投資の幅が広がって役に立つ時がありますので、ぜひ今回の記事で知識を整理していただければと思います。

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