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今井翔太が注目するAI銘柄は? 発言から読み解く、AI研究者の見ている会社

· 投資の教科書 編集部

今井翔太が注目するAI銘柄は? 発言から読み解く、AI研究者の見ている会社

この記事で手に入るもの

  • 今井翔太氏が公の場で挙げた会社の一覧(日付・出典つき)
  • Googleを「長期で有利」と見る理由と、その見立ての移り変わり
  • エヌビディア・マイクロソフト・アマゾンについて語った、強みと弱み
  • AIのニュースを読むときに使える、研究者の「ものさし」

結論

  1. 今井翔太氏は2024年12月27日、2025年12月5日、2026年2月18日、2026年10月14日の番組で、アルファベット(Google)を長期で有利と話した(注目と発言)。株の保有は公表していない
  2. エヌビディアは2024年4月8日・2026年2月18日・2026年10月14日に「圧倒的」と評価しつつ、2026年10月14日には価格交渉力への影響にも触れた(注目と発言)
  3. 2026年2月18日にマイクロソフト(業務ソフトがAIに使いにくい)、2026年10月14日にアマゾン(AIエージェントで仲介役の収益が下がるかもしれない)の弱みを挙げた(慎重・否定的)

AIの話題が株価を動かす場面が増えました。新しいAIが出ると、ある業界の株が一日で大きく下がることもあります。

そんなとき、AIを作る側の研究者はどう見ているのか。それを知っておくと、ニュースに振り回されにくくなります。

この記事では、AI研究者の今井翔太氏が番組などで語った会社への見立てを、日付と出典をつけて整理しました。今井氏が「この株を買う」と勧めた記録ではなく、技術の面から何を強み・弱みと見ているかの記録です。

今井翔太氏はどんな人か

今井翔太氏は、東京大学の松尾豊研究室で強化学習(AIが試行錯誤から学ぶ方法)を研究し、博士号を取ったAI研究者です。2024年に株式会社GenesisAIを創業し、代表取締役CEOを務めています。著書に『生成AIで世界はこう変わる』(SB新書)があります。

立場として押さえておきたいのは、次の2点です。

  • AI事業の当事者である:自社でAIの事業をしているので、発言にはAI業界の内側からの期待が含まれうる
  • 株の保有は公表していない:2024年4月の番組では、自身を「金融とか株とかそういうことやらない人間」と話していました。今回調べた範囲では、個別株を持っていると公表した例は見つかりませんでした

2026年2月の番組でも、司会者が「個別株の推奨はしていない」と前置きしています。以下はあくまで研究者としての見立てです。

→ 今井翔太のAI発言録なら:今井翔太のAI発言録(社長のAIの教科書)

挙げた会社の一覧

会社名 ティッカー 区分 日付 ひとこと
エヌビディア NVDA 注目と発言 2024年4月8日 強みはソフトを含むエコシステム。研究者は乗り換えない
アルファベット(Google) GOOGL 注目と発言 2024年12月27日 長い目で見るとOpenAIよりGoogleが強い
アルファベット(Google) GOOGL 注目と発言 2025年12月5日 2023年6月からGoogleの勝利を予測していた
アルファベット(Google) GOOGL 注目と発言 2026年2月18日 現状ほぼトップ。ただし圧倒的な覇者にはなりにくい
エヌビディア NVDA 注目と発言 2026年2月18日 DeepSeekショックは技術的には脅威でなかった
マイクロソフト MSFT 慎重・否定的 2026年2月18日 AIが使いにくいExcelなどは捨てられる可能性
エヌビディア NVDA 注目と発言 2026年10月14日 圧倒的で置き換わらない。ただし価格交渉力に影響も
アルファベット(Google) GOOGL 注目と発言 2026年10月14日 長期戦ならAI以外の資産を持つGoogleが有利
アマゾン・ドット・コム AMZN 慎重・否定的 2026年10月14日 AIエージェントで仲介役の収益が下がるかもしれない

区分の意味は次のとおりです。

  • 注目と発言:有望・強いと話した(買ったとは言っていない)
  • 慎重・否定的:弱みや危うさを指摘した

会社ごとの解説

アルファベット(Google):一貫して「長期で有利」

今井氏の発言でいちばんぶれないのが、Googleへの見方です。

2024年12月27日、安野貴博氏と出演したPIVOTの番組で、今井氏は「長期的に考えるとGoogleの方が強いのでは」という趣旨を述べました。理由は、インターネットの検索から利用者の端末まで、Googleが全部を握っているプラットフォーマー(多くの人が使う土台を持つ会社)だからだとしています。

2025年12月5日のTBS CROSS DIGの番組では、さらに踏み込みました。GPT-4に「秘伝のタレ」(特別な理論)はなく力技だと分かった2023年6月の時点で、Googleの勝利を予測していたと話しています。技術に秘密がなく、お金をかければ追いつけるなら、差がつくのはクラウドやAndroid、Gmailといったもともと持っている事業や資産だ、という考え方です。

2026年2月18日の楽待の番組では「Googleは現状ほぼトップ」と認めつつ、「圧倒的な覇者になるのは現状かなり難しい」とも述べました。お金をかけた会社同士は横並びになりやすい、という見方です。

2026年10月14日のPIVOTの番組でも、最終的に有利なのはGoogleだと述べました。AI以外の事業からお金を持ってこられ、AIと組み合わせて価値を生めるからだとしています。

エヌビディア:「圧倒的」だが、変化の兆しも

2024年4月8日の日経CNBCの番組で、今井氏はNVIDIAの強みを「性能だけの話じゃない」と説明しました。ソフトウェアまで含めた使いやすい仕組み(エコシステム)ができているので、別の会社が高性能なGPU(AIの計算に使う半導体)を出しても、研究者は使わないだろうという見立てです。

2026年2月18日の楽待の番組では、2025年の「DeepSeekショック」(中国の安いAIの登場でNVIDIA株が急落した出来事)を振り返りました。研究者としては、NVIDIAにそれほど脅威があるとは思っておらず、あれほど急に下がるとは思わなかったと話しています。そのうえで「短期の株価の動きは技術者にも分からない」とも述べました。

2026年10月14日のPIVOTの番組では、「基本的にずっとNVIDIAは圧倒的だと」言ってきたとし、置き換わるとは思わないと述べました。一方で、最先端のAIが半導体の回路設計までこなすようになってきたことなどから、価格交渉力には影響が出てくるかもしれないとしています。この回の番組タイトルには「NVIDIA失速の兆候」とありますが、今井氏の発言そのものは「圧倒的、ただし変化の兆しもある」というものでした。

マイクロソフト:AIにとって「使いにくい道具」

2026年2月18日の楽待の番組で、マイクロソフト株の下落について聞かれた今井氏は、ExcelやPowerPointといった業務ソフトの弱点を挙げました。

これらは人間が使うために作られているので、AIにとっては扱いにくい、という指摘です。ロボットが人間向けの階段でつまずくのと同じだ、とたとえています。そのため、AIが使いにくい道具は捨てられる可能性がある、と述べました。

なお、同じ番組でClaudeをきっかけにしたSaaS株(ネット経由で使う業務ソフトの会社の株)の急落については、「影響は出る」としつつ「過剰反応だ」とも述べています。

アマゾン:仲介役が受ける「AIエージェント」の影響

2026年10月14日のPIVOTの番組で、今井氏はマイクロソフトが2025年に出した「エージェンティック・エコノミー」という論考を紹介しました。

AIエージェント(人の代わりに調べたり手配したりするAI)が広まると、事業者と個人が直接やり取りする手間が大きく下がります。すると、Amazonのように間に入って手数料を得ているプラットフォーマーは、収益が下がる、あるいは消えるかもしれない、という内容です。旅行・銀行・保険のように、情報の差で稼いできた業界も同じ影響を受けうると述べました。

今井氏の見方の特徴(編集部の整理)

ここからは、投資の教科書 編集部による整理です。発言の事実と、編集部の読み取りを分けて書きます。

発言から確かめられる事実

  • 会社の強さを、AIの性能よりも「お金」と「すでに持っている事業や資産」で見ている
  • AI事業は「1ドル稼ぐために3ドル払う」構造で、利益を出し続けられるかは怪しいと繰り返している(2026年2月・8月・10月の番組)
  • 短期の株価の動きは「技術者にも分からない」と明言している

編集部の読み取り(推測を含む)

  • 今井氏の見方は「技術的に正しいか」と「株価がどう動くか」をはっきり分けている。技術の話はできても、株価の当て物はしない、という姿勢に見えます
  • Googleへの評価は2024年から変わっていませんが、「圧倒的な勝者にはなりにくい」という留保もセットです。強い会社でも差は数か月で縮まりうる、という見方だと読めます
  • エヌビディアについては、2024年は「乗り換えられない強さ」を、2026年は「それでも価格交渉力は揺らぎうる」を語っており、評価の重心が少し動いています

ニュースを読むときに使える「ものさし」

今井氏の見方は、AIのニュースを読むときのものさしとして使えます。たとえば、ある会社が新しいAIを発表したら、次の3つを考えてみます。

  1. その会社は、AI以外の事業や資産(利用者、データ、端末、販路)を持っているか
  2. 使う人が乗り換えにくい理由(慣れ、仲間が使っている、安全面の保証)はあるか
  3. その会社は、間に入って手数料で稼ぐ仕事をしていないか

AIに聞くときは、次の文面をそのまま使えます。【 】の中だけ書き換えてください。

【会社名】について、AIの普及が事業にどう影響しうるかを整理してください。

1. AI以外に持っている事業や資産(利用者、データ、端末、販路など)
2. 利用者が他社に乗り換えにくい理由があるか
3. 仲介や手数料で稼いでいる部分がどのくらいあるか
4. 上の1〜3から考えられる強みと弱みを、それぞれ2つずつ

事実と推測は分けて書き、事実には出典(決算資料やニュース)を添えてください。
分からないことは「不明」としてください。

答えの数字や出来事は、その会社の決算資料や大手の報道で必ず確かめてください。

よくある質問

今井翔太が注目している会社は?

いちばん繰り返し挙げているのはアルファベット(Google)で、2024年12月27日から2026年10月14日までの番組で一貫して長期で有利と話しています。ほかにエヌビディアの強みを語り、マイクロソフトとアマゾンについては弱みを指摘しました。いずれも研究者としての見立てで、銘柄の推奨ではありません。

今井翔太はなぜGoogleが有利だと言うのですか?

2025年12月5日の番組で、GPT-4に特別な理論はなく力技だと分かった2023年6月の時点でGoogleの勝利を予測していたと話しました。技術に秘密がなければ、差がつくのはクラウドやAndroid、Gmailといったもともと持っている事業や資産だ、という考え方です。2026年2月18日には「圧倒的な覇者になるのは現状かなり難しい」とも述べています。

今井翔太はエヌビディアをどう見ていますか?

2024年4月8日の番組で、強みはソフトを含むエコシステムで、研究者は乗り換えないだろうと話しました。2026年10月14日にも置き換わるとは思わないと述べた一方、価格交渉力には影響が出てくるかもしれないとしています。

今井翔太はアマゾンに慎重なのですか?

2026年10月14日の番組で、AIエージェントが広まると事業者と個人が直接やり取りしやすくなり、Amazonのように間に入って手数料を得ているプラットフォーマーは収益が下がる、あるいは消えるかもしれないと話しました。

今井翔太は株を持っていますか?

2024年4月の番組で、自身を「金融とか株とかそういうことやらない人間」と話していました。この記事で調べた範囲では、個別株を持っていると公表した例は見つかっていません。

まとめ

  1. 今井翔太氏が最も繰り返し挙げているのはGoogleで、理由は「AI以外の事業や資産を組み合わせられるから」
  2. エヌビディアは「圧倒的」と評価しつつ、2026年10月には価格交渉力への影響にも触れた
  3. マイクロソフトは業務ソフトがAIに使いにくい点、アマゾンはAIエージェントによる仲介の縮小を、弱みとして挙げた
  4. 本人は「短期の株価は技術者にも分からない」と話しており、発言は銘柄の推奨ではなく技術面からの見立て

次の1か月は、自分が気になる会社のニュースを見たときに、上の「3つのものさし」で一度考えてみてください。仕事で使っているサービスや取引先にも、同じ見方が当てはまります。

※ この記事は、今井翔太氏が公の場で語った内容を記録したもので、投資の教科書が特定の銘柄の売買をおすすめするものではありません。発言は当時のもので、現在の考えや保有とは違う可能性があります。

参考

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