「投資家に聞いてみた」シリーズでは、投資家の普段聞けない経験や考えを深堀りします。
今回は2人目のゲスト「波乗りあっき~」さんに独占インタビューを行いました。この記事では、波乗りあっき~さんの過去の経験から、FXで勝つための秘訣などを聞いていきますので、最後まで読んでみてくださいね。
インタビューアーは現役投資家のタカシさんです。

タカシ
波乗りあっき~ トレーダー
波乗りあっき~
相場歴13年の専業トレーダー。経営者として大阪で活動していたが、FXを勧められ開始。日々のトレードの中で、独自の手法を生み出し成果につなげた実績から、専業トレーダーへ転身。現在はブログ で日々の相場についてコメントしている。
・初めはバカラのような博打と考えていた

タカシ あっき~さんはどのような経緯でFXを始めたのでしょうか?
波乗りあっき~ 以前は経営やっていたんですが。投資の話はよく聞いてたんですよ。でも胡散臭いと思って手を出しませんでした 笑

タカシ
波乗りあっき~ はい。それで、タイミングが良いときにFXの話が入ってきたのですが、初めはバカラのような博打と考えていましたね。
元々資金はそこそこ貯めていたのですが、実際にやってみるとプラスになるときは数百万などになるのでやっぱり博打だなと。

タカシ
波乗りあっき~ はい、今は全然思ってないですよ。
当時は今のように情報ってそんなになかったんです。そんな中で、チャートに引く線とかもよくわからなかったですし、最初は上とか下とか丁半のように考えてました 笑
そのまま続けていると、トレードしているときに、「このチャートの先っぽでは入れたら楽やのになー」とかそんなことを考えるようになったんです。どうやったらそこで入れるんだろうと…。
そしてまた、そういったことを考えながらチャートを見ていたら、なんとなく再現性のありそうなものに気づいたんですね。
もしかしたらこれって相場で再現性のあるものなんじゃないかなって思って、自分なりに検証を始めました。

タカシ なるほど。誰かの手法をお手本にしたわけではなく自分で見つけたんですね!
波乗りあっき~ そうですね。相談する人もいてませんでしたし、紹介してもらった人も思いっきりマイナス出している人だったので 笑

タカシ 検証を続けていって、自分の手法を確立していったということなんですね。
波乗りあっき~ ・トレードは周りに気を使わなくて済む

タカシ では、専業になられて今の生活スタイルはどのようなものに変わりましたか?
波乗りあっき~ 昔は、やりだしてプラスになったときは寝ずに必死になってやってましたけど、今はどちらかというと家族優先で空いた時間を使ってトレードをやっています。

タカシ
波乗りあっき~ スイングをするときもありますし、デイトレのときもあります。基本的に秒スキャはやりません。一つの値幅ができたら、その値幅が上に出るか下に戻ってくるかなど自分の中での基準があって、その値幅を狙いにいきます。

タカシ 自分なりの基準を持っているんですね。専業投資家になってよかったことはありますか?
波乗りあっき~ 僕は(専業投資家に)メリットしか感じませんね。
経営やっていたときに、自分の予定を入れていて、今日ははよ帰ろうって思っても、トラブルが入ったり、どっかの社長と付き合いがあったり、そして下の者の管理などで疲れていました。しんどかったですよね。
なので、トレードは自分ひとりで周りに気を使わなくて済むし、自分のペースでできるし、以前の仕事とは全く違った環境だったので、ほんまに気が楽だなと思いました。

タカシ たしかにそういう側面はありますよね。今でも社会とのつながりはありますか?
波乗りあっき~ はい、友達とは遊びに行きますし、引きこもったりとかもありませんね。

タカシ あっき~さんは社交的ですよね。その辺は心配ありませんね 笑
波乗りあっき~ ・「自分の中のお金の器」を知っておかないと失敗する

タカシ では、次に資金管理についてお聞きします。レバレッジはどうしていますか?
波乗りあっき~ それなりの資金を投入しているので、レバは考えたことがないです。

タカシ
波乗りあっき~ ロットは100~200枚でやっています。
※100枚=100万通貨

タカシ それなりの規模感ですよね。では、あっき~さんが稼ぐときに意識しているポイントはどのようなところでしょうか?
波乗りあっき~ どれだけ安定してFXを続けられるかが大事だと思います。
たとえば、1日25,000円稼ぐ場合、100枚なら1日2.5pips取りにいけば達成できます。
でも1枚(1万通貨)なら1日250pips/とらないといけないわけです。ただ1枚で250pipsなんて無理ですよね。
逆に2.5pipsならイケる!と思っても100枚ならマイナスになったときの
リスクが大きくて耐えれなくなります。
なので、枚数と1日取れるpip数のバランスが重要で、僕はその人その人の感覚が大事だと思っています。


タカシ 生き残りたいならその考え大事ですね。大きすぎるプレッシャーが常時かかっていると、正しい判断もできなかったりしますからね。僕もリラックスして冷静な時が最も稼げます。
波乗りあっき~ やはりお金って凄くプレッシャーかかるものですし、お金絡みでニュースを賑わしたりするじゃないですか。なので、「リラックスできる枚数」と「狙うpip数」を知ることが大切なのではないでしょうか。

タカシ
波乗りあっき~ そうですね。自分の中のお金の器を知っておかないと失敗すると思います。
例えば、資金が1億ある人だったら10万円減っても気が付かないじゃないですか。
100万円の位の貯金の人は10万円減っていったらドキドキすると思うんです。

タカシ
波乗りあっき~ そうですね。軽い状態を自分で見つけて、それを知ってからの資金管理だと僕は思っているんですよ。

タカシ FXというとレバレッジをフルにきかせている人がいると思います。
特に初心者の方の中には、レバレッジのかけ方も知らなくて、とりあえず大きなレバレッジでやっていることが散見されますが、それに関してどのように考えますか?
波乗りあっき~ そんな風にやって成功するとは思えないです笑
FXだけでなく仕事でも何でも同じだと思いますね。

タカシ コツコツが大事ということですね。そして安定して稼ぐということも読者の方の学びになったかと思います。ありがとうございました。
・波乗りあっき~流トレード 5つの事例解説

タカシ ここまで、あっき~さんがどのようにして手法を確立したかというざっくりとしたお話をお聞きしましたが、具体的に手法について教えていただいてもよろしいでしょうか?
波乗りあっき~ はい。手法は値幅を取りにいくといったもので、分析に使うのは「移動平均線」と「ローソク」と「ライン引き」だけです。

タカシ 他は一切使わないんですか?
トレーダーの中には、いくつかのインジケーターを使ってトレード判断する方も少なくないですが、あっき~さんはシンプルですね。
ちなみにファンダメンタルズ(経済指標などの情報)は使いますか?
波乗りあっき~ 僕は完全にテクニカルですね。ファンダは…強いていうなら指標くらいですね。

タカシ そのテクニカル気になります!くわしく教えてください。
波乗りあっき~ まず、僕はフィボチャネルを使います。並行チャネルだと、僕がよく使うツール「Tradingview」の仕様上、自由に横に引っ張ったりできないので、ちょっと改造したフィボチャネルを使っています。
手法の基本的なことは、「N」や「E」、「逆三尊」、「ダブルボトム」など基礎的なことを利用しています。
5つの事例で解説しますね。

タカシ 【事例1】上に出るはずだった値幅が下に出るパターン
波乗りあっき~ まずはダブルボトムを例にお話します。下図を見てください。

ダブルボトム理論
波乗りあっき~ この場合、普通は上に等倍出るという見方をしますよね。僕は上に出なかったらその分下に出ると思ってるんですよ。「上に出るはずだった値幅が下に出る」という考え方ですね。

値幅は「下」に出てくる
波乗りあっき~ 【事例2】引っ掛けて上にいくパターン

波乗りあっき~ この場合も等倍の値幅が下に出るって考えるじゃないですか。でも次の図のような見方もできるんですよね。

顔を右に傾ける
波乗りあっき~ 顔を少し右に傾けるとライン(水色)上が底に見えるんです。そして丸のところで引っ掛けて上に抜けるといった見方ができます。

タカシ
波乗りあっき~ そして上にいくとわかったところでフィボチャネルを上にスライドさせると、下図の丸のあたりを目指す動きとなります。このときも底から等倍の値幅が出ています。

フィボチャネルをスライド
波乗りあっき~ 【事例3】フィボナッチ・チャネルの修正

あっき~流フィボナッチチャネルの使い方
波乗りあっき~ 上記のチャートの場合、ヘッドアンドショルダーという形を確認できましたので、次のようにラインを合わせていきます。
- 一番上のチャネルラインをショルダーに当てる
- その角度のまま上にスライド。ヘッドに合わせる
- 下のラインをつかんで、センターラインをショルダーに合わせる
このようにラインを引くと、アンダーラインに引っ掛けて上に抜けていくんです。

タカシ 【事例4】基本は3回の波でとらえる

タカシ
波乗りあっき~ 
3の波でロング
波乗りあっき~ 上図ですと、先程述べたように顔を少し右に傾けると水色の部分が底に見えますよね。
そして、上のラインを突破して1・2・3の「3」でロングを入れます。

タカシ
波乗りあっき~ はい。僕は基本的に「3」という数字をよく使います。僕が使う基本形の「N」ですと以下のように数えます。

「N」の波
波乗りあっき~ この場合、③の値幅を求めるためにはまず①の波を確認する必要があります。同じように③値幅は①の値幅から求めます。
次のチャートの形も基本形として大事ですので見てください。

値幅の求め方①
波乗りあっき~ 上のチャートの場合は、「N」と「逆N」の組み合わせでどちらも3の波で考えます。

値幅の求め方②
波乗りあっき~ このチャートも、形はNではありませんが、3の波でとらえて、基本的に値幅は左と右が同じようになると考えます。
相場で「3」って数字は凄く大事やなと思うてるんですよね。EMAも75日の1/3である「25日」を使います。ほんまは200日EMAも、75日の3倍の225日にしたいんですけどね(笑)
このように基本は3の倍数で考えています。チャートの表示足も、15分、45分、135分が凄く使いやすいです。1時間足だとチャートに線を引いていてなんかズレていたりするんですよね。
15分と45分は頻繁に見ます。次に日足、週足。135分は全体の流れを見たりするために使いますね。

タカシ 「3」づくしですね(笑)一つの真理かもしれません。興味深いお話です。。
【事例5】顔を傾ければチャートは上に抜けていない

タカシ ところで、チャートが上に抜けてきた場合(高値を更新した場合)は、どのように考えますか?
波乗りあっき~ わかりましたご説明しますね。次のチャートを見てください。

水平に見ると上に抜けている
波乗りあっき~ このチャートでは水平に見ると上に抜けていますよね。

タカシ
波乗りあっき~ 
あっき~流では上に抜けていない
波乗りあっき~ このようにラインを引くと上に抜けてないんですよ。わかりますか?

タカシ
波乗りあっき~ なので、僕の理屈では上に抜けなかったら跳ね返ってくるというものなので、下へいきます。ただ、上図では赤丸の部分、勢い余って下に出ていますよね。

タカシ はい。この場合、エントリーはどのようにすればいいのか悩みます。
波乗りあっき~ はい。この場合下のようにフィボチャネルをスライド(修正)させて値幅を測ります。

フィボチャネルのスライド(修正)
波乗りあっき~ 逆Nの1の起点(赤い丸部分)に合わせてズラしていきます。

タカシ 驚きました。等倍分の値幅出てます。このやり方なら予測できますね。
・「E」の法則3タイプ

タカシ では、あっき~さんはこのタイプのチャートの場合、どのように考えているのか、もう少し深く教えていただけませんか?
波乗りあっき~ はい。これは僕の経験則なのですが、まず相場にはズレっていうのがあるんです。下の図を見てください。

「E」のパターン
波乗りあっき~ このEのパターンでは、タイプ1のように一旦センターラインに引っ掛けてから上に出るものが一般的かと思います。
このタイプ1が基本形と考えたときに、タイプ2はどうでしょうか。センターラインを越えてしっかり引っ掛けずに宙に浮いて上にいきますよね。タイプ2では宙に浮いた分だけ上に抜けるんです。なので、ここでドテンショート打ったらやられるんですよ。
逆にタイプ3のように、センターラインを越えるまでに勢いがない場合は、上にいっても等倍の値幅が出ないんですよね。上のラインにも届かないんです。Eの形が出そうに思っても出ないんです。なので正確には「E」ではありません。
こういうことを考えていますね。

タカシ
波乗りあっき~ みんなチャネルを使っていますが、僕は相場の仕組みを透明化するためだけにチャネルを使っています。

タカシ ただ使って依存するのと、確信を持つためのツールとして使うのとでは大きな違いですね。そしてあっき~さんはトレンドを見ているのですね。
波乗りあっき~ そうですね。全体の流れを見たいんです。チャートの左サイド(過去)に答えが隠れています。

タカシ 全体の流れを把握するときに、レンジ相場に入ったと思うときってありますか?
波乗りあっき~ レンジ相場は移動平均線が水平になっているときにそう判断しますね。

タカシ ・波乗りあっき~流 大局の見方

タカシ 僕も大局で相場を見るって大事だと僕も思うのですが、あっき~さんの大局の見方はどういうものなのでしょうか?
波乗りあっき~ 
週足
波乗りあっき~ まず、上図このようなチャートでフィボチャネルを使うと次のようになります。

週足 ダブルボトム
波乗りあっき~ 三角系のダブルボトムが確認できますよね。その部分をフィボチャネルでとります。これが1の値幅です。

週足 等倍の値幅が出る
波乗りあっき~ 次にその等倍を上にスライドさせるとピッタっとくるんですよ。そして確認のためにさらにスライドさせてみてみましょう。

週足 3段階
波乗りあっき~ どうでしょうか。1の値幅が3段になっているだけの相場だったことがわかりますよね。
では、これをさらに応用していきますね。

タカシ 
【応用編】週足 チャート分析
波乗りあっき~ さきほどの角度のまま直近の相場に適用するとこうなります。
さてこれはよく見ると「N」が出ています。Nは1:0.5:1(0.5+0.5)の値幅で出ます。
次の図を見てください。

【応用編】Eルート、逆Nルートの分岐
波乗りあっき~ ここから次を予測する場合は2通り考えられます。上に抜けて「E」になるパターンと下に跳ね返って「逆N」になるパターンです。
Eの場合は、上の2段目の層に行ってしまったので、その層に居座ろうとするんですよね。
逆に跳ね返って「N」で止まる場合は、1階の層と地下1階の層を狙いに来るんです。

タカシ この図では「N」でしっかり跳ね返ってきてますね。これも「N」と「E」の応用ですね。深いです。
波乗りあっき~ さらに先の時間を見ていきますね。再度図を見てみましょう。

週足 下降トレンド
波乗りあっき~ 直近、右肩下がりになっていますよね。これまでお話してきたようにフィボチャネルを引きます。ただ、隙間ができるんですよね。なので、フィボチャネルをスライドさせます。

隙間を埋めるために修正
波乗りあっき~ 上図がスライドさせた後のチャートです。そうするとぴったり下ヒゲが収まることになります。

タカシ とても精度が高くてただただ驚いています。これだけ様々な場面で使えるのなら、テクニカルだけで十分ですね。
ここまで色々な状況で使えるチャネルがあることにも独自の手法にも驚きました。何度も丁寧に教えていただきありがとうございます。
最後にあっき~さんが利用するFX口座について教えてください。

タカシ
波乗りあっき~
【ゲスト】波乗りあっき~ブログ:https://ameblo.jp/fxyou1128/
【インタビューアー】タカシTwitter:@investorET
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