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ベス・キンディグが注目するAI銘柄は? 公開記事と保有開示から読み解く、「エヌビディアの女王」の見ている会社

· 投資の教科書 編集部

ベス・キンディグが注目するAI銘柄は? 公開記事と保有開示から読み解く、「エヌビディアの女王」の見ている会社

この記事で手に入るもの

  • ベス・キンディグ氏が2025〜2026年の公開記事で挙げたAI銘柄の一覧(日付・出典つき)
  • 本人が「持っている」と開示した銘柄と、慎重な見方を示した銘柄の区別
  • エヌビディアについての見方が、2026年にどう変わったか
  • 無料で読める記事から、要点だけを手早くつかむ頼み方

結論

  1. ベス・キンディグ氏は2025年12月〜2026年9月の公開記事で、ブロードコム、エヌビディア、ブルーム・エナジー、ルメンタム、グーグル、マイクロン、AMDの保有を記事末尾で開示した(保有を公表)
  2. 2026年2月27日にブルーム・エナジーを「2026年のトップピック」と書き、4月2日にはアームをAIエージェント時代のCPUとして取り上げた(注目と発言)
  3. 2026年1月15日にパランティアの株価水準を課題とし、4月24日にはエヌビディアについて長期の見方は保ちつつ2026年は他のAI銘柄を優先する姿勢を示した(慎重・否定的)

米国には、AI半導体を早くから追ってきたことで知られる個人の調査会社があります。ベス・キンディグ氏が率いるI/O Fundです。

I/O Fundの記事の多くは有料ですが、無料で読める公開記事もたくさんあり、記事の末尾には本人が持っている銘柄が開示されています。この記事では、その公開記事から、2025〜2026年に挙げた銘柄を整理しました。

どんな人か

ベス・キンディグ(Beth Kindig)氏は、米国の調査会社I/O Fundの創業者で、テック株のアナリスト兼ポートフォリオマネージャーです。I/O Fundの紹介ページによると、テクノロジー企業を15年以上調べてきた経験があり、早くからエヌビディアを評価してきたことから「エヌビディアの女王(Queen of Nvidia)」と呼ばれることもあります。

立場と利害:I/O Fundは、有料の調査レポートや売買の通知を会員に販売している会社で、自社のモデルポートフォリオを運用しています。公開記事の末尾には「本人とI/O Fundが記事執筆時点でこの銘柄を持っている」という開示が付きます。この記事の「保有を公表」は、その開示に基づいています。

挙げた銘柄の一覧

会社名 ティッカー 区分 日付 ひとこと
ブロードコム AVGO 保有を公表 2025-12-11 AIが稼ぐ段階の「静かな勝者」
パランティア・テクノロジーズ PLTR 慎重・否定的 2026-01-15 業績は強いが株価水準が課題
ブルーム・エナジー BE 注目と発言 2026-02-27 「2026年のトップピック」
エヌビディア NVDA 保有を公表 2026-03-27 20兆ドルへの道は強まっている
アーム・ホールディングス ARM 注目と発言 2026-04-02 AIエージェント時代のCPU
エヌビディア NVDA 慎重・否定的 2026-04-24 長期は強気、2026年は他を優先
ブルーム・エナジー BE 保有を公表 2026-05-17 約1年、10%前後の比率で保有
ルメンタム LITE 保有を公表 2026-05-22 AI向け光通信部品
アルファベット(グーグル) GOOGL 保有を公表 2026-05-31 自社チップTPUで手ごわい相手に
マイクロン・テクノロジー MU 保有を公表 2026-06-26 2026年の最大級の保有銘柄
マイクロン・テクノロジー MU 保有を公表 2026-09-18 メモリーの波は昔と違う
AMD AMD 保有を公表 2026-09-25 まだ過小評価の「ダークホース」

※ I/O Fundの公開記事には、本人ではなく社内の別のアナリストが書いたもの(著者が「I/O Fund Team」など)もあります。この記事では、著者が本人名義の記事だけを使いました。

時期ごとの解説

2025年12月:ブロードコムを「静かな勝者」に

2025年12月11日の記事で、キンディグ氏は、AIが「作る段階」から「稼ぐ段階」に移ると、AIチップの市場はエヌビディアだけでなく広がると書きました。そのうえで、すでによい位置にいる会社としてブロードコムを挙げています。

「エヌビディアかブロードコムか」の二択ではなく、両方とも伸びる、という書き方です。記事末尾でブロードコムの保有を開示しています。

2026年1月:パランティアの株価水準に注意

2026年1月15日の記事では、パランティアの売上の伸びは非常に強いと認めました。一方で、株価の水準は同社の過去と比べても例のない高さにあり、市場が最終的にどこで値を付けるかが課題だと指摘しています。

同じ1月22日の記事では、マイクロソフトやグーグルなどの巨大テック企業より、部品や設備を供給する会社のほうが値上がりしてきたと分析し、2026年前半に巨大テックが相場を引っぱるという見方は早すぎる、とも書いています。

2026年2〜5月:ブルーム・エナジーを「2026年のトップピック」に

2月27日の記事で、キンディグ氏は燃料電池のブルーム・エナジーを2026年のトップピックとして紹介しました。AIデータセンターにとって最大の制約は電力で、その場で発電できるブルームの設備は、電力をすぐ用意できる点で強い、という理由です。

5月17日の記事では、2025年4月に初めて買い、ほぼ1年を通じて10%前後の高い比率で持ってきたと公表しました。ブルームは2026年4月、米国の大型株で最も上がった銘柄だったとしています。

2026年3〜4月:エヌビディアの見方が変わる

ここが、2026年のいちばん大きな変化です。

  • 3月27日:推論(AIが答えを出す処理)の伸びを市場はまだ織り込んでいないとして、エヌビディアの時価総額20兆ドルへの道は「強まっている」と書いた
  • 4月24日:記事のタイトルは "My 2026 Allocation Isn't"(2026年の配分は別)。2030年に20兆ドルという見方は変えない一方、値上がりの多くは2028〜2030年に来るとみて、2026年は他のAI銘柄のほうが魅力的かもしれないと書いた

理由として挙げたのは、推論ではエヌビディアのソフトの強み(CUDA)が効きにくいこと、グーグルなどの自社開発チップが増えていること、次世代製品の遅れのおそれ、の3つです。なお、この記事でも保有は開示しており、手放したわけではありません。

→ エヌビディアのトップが何を語ってきたかは:ジェンスン・フアンのAI発言録(社長のAIの教科書)

2026年4〜5月:アーム、ルメンタム、グーグル

  • アーム(4月2日):AIエージェントが仕事を進めるとき、GPUの合間の段取りをCPUがこなすため、CPUが新しいボトルネックになると指摘。アームは長く活躍するAI半導体の中核の1社になるとみた。ただし株価水準は「未知数」とも書いている
  • ルメンタム(5月22日):AIデータセンターの中で使う光通信部品の会社。エヌビディアとの協業や、材料の供給不足による値上げ力を挙げた。保有を開示
  • グーグル(5月31日):自社のAIチップTPUを外部にも売り始めたことで、グーグルはエヌビディアにとって最も手ごわい相手になり得ると書いた。保有を開示

2026年6〜9月:マイクロンとAMD

6月26日の記事では、マイクロンは2026年の最大級の保有銘柄で、比率はたびたび10%を超えたと公表しました。9月18日には、メモリーは契約済みの需要に合わせて供給を増やす形に変わり、昔のような好不況の激しい波とは違う、と書いています。

9月25日には、時価総額1兆ドルを超えたAMDについて、市場はまだ過小評価していると書きました。AI向けGPUのシェアが15%を超えれば、AMDの値上がりがエヌビディアを上回るという、2年前からの見方を改めて示しています。

この人の見方の特徴(編集部の整理)

ここからは、投資の教科書 編集部の整理です。

事実として言えること

  • 公開記事の末尾で、持っている銘柄を毎回開示している
  • 2026年の保有開示には、エヌビディアに加えて、マイクロン、ブルーム・エナジー、ルメンタム、AMD、グーグルが並ぶ
  • エヌビディアは長期では強気のまま、2026年の配分については慎重な書き方に変わった

編集部の推測(確かめられていない読み方)

  • 「いまAIの足を引っぱっている部品や資源(電力、メモリー、光通信、CPU)」を探し、そこを供給する会社に早めに乗る、という考え方が一貫しているように見えます
  • メモリーについては、ARK Investのキャシー・ウッド氏が「最も景気の波が大きい」として持たないと話したのに対し、キンディグ氏は「今回は波が違う」として大きく持っており、見方がはっきり分かれています

公開記事の要点を手早くつかむ

I/O Fundの公開記事は長く、1本15〜20分ほどかかります。要点だけ知りたいときは、記事の文章をAIに貼って、次のように頼めます。

貼り付けたのは、米国のアナリストが書いた株式の分析記事です。
1. 取り上げている会社と、筆者の見方(強気/慎重)を1行で
2. その理由を3つまで
3. 記事の末尾に、筆者が持っている銘柄の開示があれば、その銘柄名
記事に書いていないことは「記載なし」としてください。

よくある質問

ベス・キンディグが持っているAI銘柄は?

I/O Fundの公開記事の末尾で、本人名義の記事では、ブロードコム(2025年12月11日)、エヌビディア(2026年3月27日)、ブルーム・エナジー(5月17日)、ルメンタム(5月22日)、グーグル(5月31日)、マイクロン(6月26日・9月18日)、AMD(9月25日)の保有が開示されています。いずれも記事執筆時点での開示です。

ベス・キンディグはエヌビディア株を手放したのですか?

2026年4月24日の記事で、2030年に時価総額20兆ドルという見方は変えない一方、2026年は他のAI銘柄のほうが魅力的かもしれないと書きました。ただし、この記事でもエヌビディアの保有は開示しており、手放したわけではありません。

ベス・キンディグの2026年のトップピックは?

2026年2月27日の記事で、燃料電池のブルーム・エナジーを「2026年のトップピック」として紹介しました。AIデータセンターの最大の制約は電力で、その場で発電できる点を理由に挙げています。5月17日には、2025年4月に初めて買い、ほぼ1年を通じて10%前後の比率で持ってきたと公表しました。

ベス・キンディグはマイクロンをどう見ていますか?

2026年6月26日の記事で、マイクロンは2026年の最大級の保有銘柄で、比率はたびたび10%を超えたと公表しました。9月18日には、メモリーは契約済みの需要に合わせて供給を増やす形に変わり、昔のような激しい好不況の波とは違うと書いています。

ベス・キンディグはパランティアに慎重なのですか?

2026年1月15日の記事で、パランティアの売上の伸びは非常に強いと認めつつ、株価の水準は同社の過去と比べても例のない高さにあり、市場がどこで値を付けるかが課題だと指摘しました。

まとめ

  1. ベス・キンディグ氏は、I/O Fundの創業者で、公開記事の末尾に保有銘柄を開示している
  2. 2026年のトップピックはブルーム・エナジー。2025年4月から高い比率で持っている
  3. エヌビディアは「2030年に20兆ドル」の見方を保ちつつ、2026年は他のAI銘柄を優先する姿勢に変わった
  4. マイクロンは2026年の最大級の保有銘柄。AMD、ルメンタム、グーグル、ブロードコムの保有も開示している

次の1か月で見ておくなら、10月後半〜11月の決算シーズンに出る公開記事で、エヌビディアへの書き方が変わるかどうかです。記事末尾の保有開示とあわせて読むと、考えの変化がつかみやすくなります。

※ この記事は、ベス・キンディグ氏が公の場で語った内容を記録したもので、投資の教科書が特定の銘柄の売買をおすすめするものではありません。発言は当時のもので、現在の考えや保有とは違う可能性があります。

参考

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