3分で分かるFXの税金の基礎知識

FXで利益をあげると、給与所得や事業所得などの他の収入と同様、税金を払う必要があります。

同じ投資の利益でも、株式の場合は特定口座では証券会社が源泉徴収してくれ、確定申告の必要はありません。

しかし、FXの場合は自分で確定申告する必要があります。 申告せずにいると、税務署から連絡があり、場合によっては大きなペナルティが課されることもあります。

この記事を読んで、FXの税金に関する疑問をクリアにしましょう。

執筆者
投資の教科書 事務局

投資の教科書 事務局

投資の教科書事務局では、実際に成果をあげている本物のトレーダーの取材に基いて記事を作成しています。この方針を貫き、初心者にも再現可能な手法やノウハウをわかりやすくお伝えします。

1.FXにかかる税金

FXの利益は、「先物取引に係る雑所得等」という所得の区分になります。FXの他に、先物取引やオプション、CFDなども同じ所得区分となりますので、これらを合算したものが「先物取引に係る雑所得等」になります。

この「先物取引に係る雑所得等」は、申告分離課税となります。申告分離課税の場合、他の所得と合算せずに「先物取引に係る雑所得等」だけ分離して税金を計算します。

ちなみに、税率は所得の金額にかかわらず、一律20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)です。2017-10-12_19h01_38したがって、税額は「先物取引に係る雑所得等」×20.315%となります。例えば、ある年にFXで100万円の利益を出した場合の税金を計算すると、次のようになります。

100万円×20.315%=203,150円

2.所得の計算方法

まず、「先物取引に係る雑所得等」のカテゴリに含まれる損益を全て合算します。例えば、ある年にFXで100万円の利益、先物で80万円の利益、CFDで30万円の損失があった場合、

100万+80万-30万=150万円

の所得となります。このように、同じカテゴリ内で損益を合算することを「損益通算」といいます。

なお、税金における利益や損失は、全て確定した利益と損失になります。

通常は、含み益や含み損は計算に入れませんが、FX会社によっては自動的に日々決済されて新しいポジションが建てられるというシステムのところもあります。このようなシステムのFX会社の場合、日々の確定損益を計算する必要があります。

2.1.スワップポイントについて

スワップポイントについては、FX会社によって取り扱いが異なります。具体的には、決済するまで課税対象とならない場合と、決済しなくても課税対象となる場合があります。

2.2.経費について

次に、上記で算出した金額からFX取引にかかった経費を差し引きます。経費には、次のようなものがあります。

  • FX口座への振込み手数料
  • FX取引で使うパソコンやモニターの購入費用
  • FX取引で使うスマートフォンの購入費用
  • 情報収集のための雑誌代、新聞代
  • FXセミナーの受講料
  • プロバイダー費用

上記の費用のうち、FX取引に必要と認められる金額が経費となります。経費は利益から引くことができるので、適正な経費を計上することが税金の節約につながります。

経費については、上記に該当するものでも税務署によって見解が異なる場合がありますので、迷ったら税務署や税理士に相談して下さい。

3.確定申告が必要かを確認する

確定申告が必要かどうかは、給与所得の有無によって違いがあります。ある場合とない場合に分けて説明いたします。

3.1.給与収入がある場合

FX等の利益が20万円以下の場合は、確定申告をする義務はありません。ただし、給与収入が2,000万円以上ある場合は、確定申告をする必要があります。

3.2.給与収入がない場合

専業主婦や家事手伝いなどの給与収入がない方は、FX等の利益が38万円を超える場合に確定申告が必要となります。

2017-10-16_17h21_14

4.FXの損失を繰り越せる「繰り越し控除」とは

FXで発生した損失は、3年間繰り越すことができます。

例えば、ある年が100万円の損失だった場合、3年間損失を繰り越して、利益と相殺できるのです。そして、翌年の利益が30万円だった場合、繰り越した100万円の損失のうち、その30万円を使って利益と相殺することができます。

その結果、その年の利益はプラスマイナスゼロになり、税金がかからないことになります。損失は3年間繰り越すことができますので、翌年以降も残りの70万円分の損失を利益と相殺できます。

整理すると、次のようになります。

2017-10-16_17h40_01ただし、注意していただきたいのが、この損失の繰り越し控除は、損失のあった年に確定申告をしないと使えないということです。確定申告については、次の3記事をお読みいただきたいのですが、ここでは、確定申告をすれば将来的に税金の節約が可能であることだけ押さえておいて下さい。

FXで損失が出た場合も、必ず確定申告するようにしましょう。

まとめ

FXの税金は一律20.315%なので、高いと思うかもしれません。 しかし、FXはいくら利益が出たとしても、税率が上がることはありません。1,000万円儲けようが1億円稼ごうが、20.315%の納税で済みます。これは、所得税や法人税などの所得が増えるほど税率が上がる他の所得と違うメリットです。

そのため、必要経費については計上できるものは計上し、損失が出た年は必ず確定申告をして、払わなくても済む税金を払わないでお金を残す努力をして賢くなりましょう。

なお、FXで利益を稼ぐための方法については、こちらのページにまとめてあるので、ご活用下さい。

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