楽天証券 独占取材 ~マーケットスピードⅡの最新機能を徹底深掘り~
(更新 ) · タカシ

この記事は2019年に公開したアーカイブ記事です。制度・数字・サービスの内容は当時のものです。
楽天証券「マーケットスピードⅡ」リリース記念 特集第二弾は、ツール開発に深く携わった楽天証券 株式・デリバティブ事業本部の長谷川様に独占インタビューを行いました。
特集第一弾:楽天証券 楠 雄治社長 独占インタビュー ~マーケットスピードⅡにかける想い~
「マーケットスピードⅡ」は、多彩な新機能を携えており、投資家がプロの機関投資家に対抗していく手段としては、控えめにいっても業界にインパクトを与えるツールに仕上がっています。
その機能について一つ一つご紹介いただきましたので、是非最後までじっくりと読んでみてくださいね。

目次
・「マーケットスピードⅡ」の3つのポイントとは


ありがとうございます。
今回のリニューアルのポイントとしては3つあります。
2. 圧倒的な「情報量」
3. シンプルかつ多機能な「操作性」

まず1つ目は、今回の目玉となっている新機能「アルゴ注文」です。これまでできなかった注文や、便利な自動発注を取り入れることによって、お客様のトレードの幅を広げていただけるようなシステムとなりました。
2つ目は圧倒的な「情報量」です。「マーケットスピードⅡ」では、より多彩な情報を閲覧できるよう刷新しました。
また、マルチディスプレイ対応により情報の一覧性・カスタマイズ性を向上させることで、一度に見れる情報量を増やし、情報提供の面で格段にクオリティが上がりました。
3つ目はシンプルかつ多機能な「操作性」です。やはり取引をするにあたって、「なるべくお客様の手間を減らしたい」、「初めて見るお客様でも簡単に操作できるようにしたい」といった部分を重視しました。

多くの方にご満足いただけるツールに仕上がりました。

海外のトレードツールは、情報がとても多く詰まっているんです。しかも、その情報量が整理されていて、とても見やすくなっています。「量は増やすが見やすさを忘れない」といった部分で参考になりました。

はい。開発には苦悩する局面もありました。あとはアルゴ注文ですね。アルゴリズムを活用した注文に関しては、海外が圧倒的に進んでいて、使い切れないくらいのバリエーションが存在します。その中で、特に日本の方に使っていただきたいものに絞り、今回取り入れました。

使っていただくにあたっては、「どの層の人にも使ってほしい」というコンセプトで開発を行いました。
一概にお客様といっても、1日中パソコンと睨み合いながら何度もトレードを行う人もいれば、1日1回するかしないか、週1回に時間があれば少し見てみるかと思うような人まで様々です。そのような全てのお客様をカバーできるようなツールになっています。
チャートの形から投資先を選べる「チャート形状検索」

ライト層向けでいうならば、使いやすさはもちろんのこと、見た目も現代風なイメージを持ってもらえるのではないかなと。また、銘柄を探す一つの参考として、「チャート形状検索」を取り入れました。

そうですね。「銘柄探し」は、株式投資を行うはじめの第一歩ですが、「チャート形状検索」は銘柄をチャートの形から逆引きすることができる機能です。

チャート形状検索

銘柄を発掘するときのスクリーニング(銘柄発掘)というと、指標などの数値で絞り込んで、その中から投資先を選定するのが一般的だと思います。
それに加えて、このチャート形状検索でスクリーニングできるようになれば、PCを使うアクティブなユーザーにとっても、より探し方の幅が広がり効率性が上がりそうですね。

これから上昇が見込めそうな銘柄や、下落トレンドに突入しそうな銘柄など、多彩なチャートの形から選択することができます。

銘柄を探すときは是非活用していただきたいです。また、投資金額や市場で絞り込むことも可能なので、より自分の好みに近い銘柄を探すことができます。

「チャート形状検索」や「スーパースクリーナー」、「テーマ別銘柄検索」といった銘柄検索のサポート機能には、銘柄を探すだけでなく、「お気に入り」への「一括登録」という機能も搭載しています。今見ている条件で絞り込まれた銘柄をワンクリックでさくっと登録しておくと、それらの銘柄を「登録銘柄情報」や「ザラバ情報」などの一覧形式で表示することが可能になります。

スーパースクリーナー

この「お気に入り」への登録機能を使えば、投資の最初の一歩として気になる銘柄を探してウォッチしていく流れが簡単にできます。

そうですね。さらに、こちらはスマートフォンアプリ(以下スマホ)の「iSPEED」と連携がとれているので、外出先からでも手軽に登録している銘柄を確認することができます。こういったパソコンツールでありながらも、現代のスマホ普及に合わせた連携機能を搭載しているという部分も「マーケットスピードⅡ」の魅力ではないかなと思います。
一目で相場を把握「ヒートマップ機能」

次はヒートマップ機能ですね。銘柄の株価の上下によってパネルの背景の色が変わるので視覚的にも分かりやすくなっています。自分の気になっている銘柄が下がっているのか上がっているのか一目見ただけでパッと把握できるところが魅力の1つですね(下図参照)。

ヒートマップ機能

実はこの機能は、他社のツールには既に存在しておりまして、お客様からご要望の声も多く上がっていました。今回の導入でそのご要望に応えた形になります。
また、登録している銘柄のチャートを一覧できるマルチチャート機能に関してもお客様からのご要望が多かったのですが、「マーケットスピードⅡ」ではヒートマップ機能に加えてこちらも実装しています。

操作性の魅力は大きくわけて2つあります。
2. 情報を直ぐに呼び出せる

まず1つ目はチャートからすぐ注文が出せるというところですね。チャートを見て「ここで買いたい」と思った部分をクリックすると、指値注文をできるシステムを取り入れました。

発注への動線といったところは、チャート以外にもこだわっているのですが、チャート上で発注ができるシステムは他社でもなかなか少数ではないでしょうか。

チャート発注画面(発注前)

チャート発注ライン(発注後)

もう一つ操作性という面では、情報を呼び出すというところにも注目していただきたいですね。個別銘柄ごとの株主優待情報やアナリスト業績予想など、今まで別のチャネルで見る必要があったものを1つのツールで確認できるという利便性を格段にアップさせました。

銘柄情報 適時開示

銘柄情報 業績予測
・最新機能「アルゴ注文」を駆使して優位性を高めろ!
今回追加された新機能「アルゴ注文」は、プロ御用達のアルゴリズムを活用した自動売買で、上手に使うことで賢い投資ができるといいます。その全貌をこれから明らかにしていきます!
スナイパー注文~身を隠して対象を狙い撃ち~

今回から新しく取り入れたシステムで、一番大きなポイントがアルゴ注文だと思うのですが、そちらについて使い方や利便性、利用する際のメリットなどを詳しくお聞かせいただけますか?

アルゴ注文と一言で言ってもいろいろとバリエーションがあるのですが、それぞれに特徴とメリットがあります。その中でも業界に大きなインパクトを与えた注文形式が「スナイパー注文」というものですね。

「スナイパー注文」=自分の注文を板に表示させないというものです。下の図を御覧ください。


個人投資家の方が「スナイパー注文」を利用する一番のメリットは「自分の手口を他の投資家に見せない」というところです。板が薄い銘柄だとしても、市場に大きな影響をあまり与えずに、まとまった注文を出すことができるというところも大きな魅力ですね。

そうですね、心配される方は「『スナイパー注文』が一般的になったら板読みできなくなるのでは?」という声もありましたし、業界内では「それっていいの!?」と言われるほどの驚きの声を多数いただきました(笑)
ただ、この機能が出回り、アルゴ注文を駆使しないと勝てないとなると、それだけ楽天証券の「マーケットスピードⅡ」をご利用いただけていると考えられますので、開発担当としては嬉しいですね。
アイスバーグ注文~自動分割注文で相場への影響を軽減~

はい。「アイスバーグ注文」も、「自分の注文による市場への影響を減らしたい」という狙いにおいては、「スナイパー注文」と似ている部分があります。

「スナイパー注文」は完全に板に自分の注文を表示させないというものですが、「アイスバーグ注文」は一つの注文を分割し、約定するたびに少しずつ注文を出していくというものになります。そこから、氷山の一角=アイスバーグという名前になりました。

例えば、10,000株の注文を指値で出したとしましょう。これを10回に分けて発注したい場合、均等に分割すれば1,000株×10回ですね。アイスバーグ注文ではこの分割発注を自動でやってくれます。
しかし、均等に注文を出すと「毎回この価格に1,000株ずつ出てきているな」と他の投資家に読まれてしまう可能性も出てきます。アイスバーグ注文では、分割方式をランダムにすることもできるため、そういった悩みも解決可能です。


はい。分割方式をランダムにした場合は、分割したそれぞれの注文に対してランダムに株数を割り当ててくれます。
こうすることで、同じ値段で注文を出したとしても手口を読まれる心配が少なくなるというメリットはもちろん、いちいち手動で小分け注文を出す必要もなくなりますので、手間も大幅に減りますね。

アルゴ注文 アイスバーグ

今は日本株のみですね。今後は外国株や先物オプションなどでもできるようにする展望はあります。

注文は分割して発注されますが、最終的にその日に約定した分を合算して1つの取引としてまとめています。
ですので、都度手数料をいただくのではなく、その日約定した分を1注文としてお手数料をいただいています。

例えば、10分割で注文を出した場合でも10注文の売買代金を合算し、1つの注文として手数料を計算します。ですので、何回も注文を出す手間も省けて、手数料も節約になるというところも大変魅力的なのではないでしょうか。
リザーブ注文~資金拘束されず予約注文できる~

「リザーブ注文」は簡単に言うと予約注文です。
最大30営業日先の日時まで注文の予約をいれることができる方法で、例えば株主優待を取得する際や決算発表までに取引を完了したいときなど、「この日は忘れたくない」という時に注文を登録しておくと自動で発注してくれるシステムです。


そうですね。もう一つ、「リザーブ注文」では発注条件として価格指定ができます。通常の指値との違いは、「リザーブ注文」では値幅制限以上の金額を指定することが可能です。


例えば、ずっと下落が続き塩漬けになっているような株を買値で条件登録しておくと、何か株価が跳ね上がるニュースが出たときにタイミングを逃さず売れるといった使い方もできますね。

そうですね。また逆に買いたいと思っている株に対して「このぐらいになったらそろそろ買ってもいいかな」という場合に極端な安値を登録しておくことも可能です。ちなみに条件登録している間は資金拘束はありません。
条件登録できるのは最大30日営業日先までですが、少しのチャンスも逃さないという意味で利用していただければと思います。
トレイリング注文~利食いは遅く、損切りは早く~

投資を行っていると、少し含み益が出たら利益を確定してしまい、その後株価がぐんぐん上昇したという悔しい思いをしたことはありませんか?
「トレイリング注文」は投資の理想とする「利食いは遅く、損切りは早く」を追求したシステムになります。

例えばAという株を850円で購入し、値下がりに備えて。損切りラインを800円に設定したとします。
「トレイリング注文」の狙いは、値下がりに備えるだけでなく、株価が上昇した場合は発注価格も切り上げることでその値上がりについていき、利益の拡大を狙っていこうというものです。
「トレイリング注文」ではどれくらいの値幅を保って値上がりについていくかが設定できます。先程の例で50円の値幅を設定すると、A株の株価が900円に上昇した場合は発注価格が850円に、株価が1,000円に上昇した場合は発注価格が950円に切り上がっていきます。
そして、A株の株価が1,000円でピークとなり、設定した50円の値幅分下落して株価が950円になったら発注し利益確定をする、といった機能です。



ちなみに相場が反落しても発注価格は下がりません。ですので、上昇相場のときにギリギリまで追いかけ、下落したときに売り時を逃さず売却することができるんです。

ありがとうございます。
こちらも有効期間を最大30営業日先まで設定できますので、兼業で投資をされている方や、忙しい方でも、相場に張り付いていなくても良いというメリットがありますね。

備えという意味では、「リンク注文」も魅力的な機能です。「リンク=繋ぐ」という意味ですが、端的に言うと現在出している注文が約定すれば、次の注文が発注され、注文がつながっていく機能です。


現物でトレードする場合、やはり資金拘束がありますね。限られた資金を効率的にトレードにつなげていくことが「リンク注文」の役目になります。

はい。「リンク注文」では、A社を買って利益確定、その後B社を買って利益確定・・・と10注文まで繋いで登録しておくことができます。
先ほどの「備える」という言葉に関わるのですが、平日忙しい人でも時間のある休日にリンク注文を登録しておけば、あとは自動で発注してくれますので、仕事中隠れてトレードすることもなくなりますね(笑)

そうですね。トレードのために本業や趣味に集中できなくなってしまうことなく、約定したら自動で次の注文へと繋げてくれるので、その分手間を省き効率化を図った機能ですね。

はい。日中パソコンの前に張り付いてデイトレができない方でも、資金を効率的に活用してトレードを行うことが可能です。
・マイページで自由自在にカスタマイズが可能!これまでの常識を超えた!


そうですね。他ではあまり見ることができないものとして「業種別指数チャート」があります。それぞれの業種のチャートを個別銘柄同様にチャート分析やテクニカル分析ができるところも強みですね。

はい。銘柄探しやその日の戦術を組む際に、日経平均と業種を比較し、さらにその業種の構成銘柄の中から出遅れ銘柄を探し出すといったこともできます。

そうですね。他にも改善加えていまして、先ほどご紹介したチャートからの発注、チャートの移動や表示期間の変更などの操作にも融通がきくようになっています。

そして、テクニカル指標が27種類だったものが倍以上の57種類に増えているところにも注目していただきたいですね。
また、今まで「マーケットスピード」にもありましたマイページですが、今回から最大100ページまで追加できるようになりました。
初期画面では10ページしか表示されないように見えますが、マイページ管理画面内の追加ボタンでさらに追加していくことができます。
マイページも楽天証券からおすすめの使いやすいテンプレートを用意していますので、初めてマイページを利用する人などには是非活用していただきたいです。

ありがとうございます。マイページの組み方も、前回よりも直感的に作成できるようになっており、ドラッグ&ドロップだけでできるようになっています。
さらには、表示も整列モードがあり、今までのものよりもさらに見やすい表示画面でマイページが作成できるようになりました。
・さらに進化する「マーケットスピードⅡ」 多くの投資家が満足するツールへ



最初は、既存のお客様にアンケートでご協力いただける方を募り、直接訪問させていただいたり、電話やメールなどを通じてお声をいただきました。
加えて、直接お話をさせていただいた方に関しては、お仲間やお友達を紹介していただき、楽天証券ユーザー以外の方のご意見を頂戴したこともありました。

日本と米国とでは、投資に対する意識がかなり違います。日本は個別銘柄の取引というと株式のみの取引がほとんどだと思うのですが、米国の個人投資家は個別銘柄の株式だけでなく、オプションを組み合わせた取引を盛んに行っています。

はい。ツールの中でも株式と「オプション」の組み合わせがとてもよくできている印象を受けました。

日本では、まだそこまでオプション取引は盛んではないですが、株式と組み合わせることでリスクの軽減やリターンの安定化を図ることもできますので、上手に活用していただければと思います。
国内の指数先物や指数オプションについては今後「マーケットスピードⅡ」でも対応していきますので、先物やオプションを取引する方々にも使いやすいツールを目指したいと思います。

また、海外ではスマホアプリとパソコンの連携性というものをとても意識していますので、そこを参考に連動する機能については強化いたしました。

そうですね。もう1つ、アルゴリズムを活用した注文に関しても相当な数の注文形態が存在するのが海外のツールです。日本にフィットするような注文方法を今後も継続的に取り入れていきたいと思っています。

ありがとうございます。「マーケットスピードⅡ」は満を持して登場したツールではありますが、まだまだお客様から「ここをこうして欲しい!」というお声をいただいています。
どんどんお客様のご意見を取り入れていき、常に進化し続けて、皆様にご満足いただけるツールに仕上げていきたいと思っています。

「マーケットスピードⅡ」は、操作性と情報量にとても優れたトレーディングツールです。情報切り替え一つにしても初めての方でも直感的に利用できます。
これから株式投資を始められる方でも使いやすく、アクティブトレーダーの方でも今までの悩みを解決した「マーケットスピードⅡ」になりますので、最新のアルゴ注文や情報量の豊富さを是非肌で感じてほしいと思います。
取材を終えて私が感じたこと
18年ぶりに全面刷新された「マーケットスピードⅡ」は、「アルゴ注文」をはじめとする新機能の追加のみならず、情報量、操作性にもハイレベルなこだわりを感じました。
特に、アルゴ注文は、日々の生活が忙しくても利益確定・損失限定を適切に行える、しかもそれを自動で対処してくれるといった機能をつけるなど、使わなければそれだけで損をしているかと思えるほどのアップグレードとなっていました。
この機能は、本来はプロの機関投資家が使っていたようなハイレベルなもので、一般の個人投資家が使えることに驚いている方も少なくないかと思われます。それを無料で使えるとなると、使わないという選択肢はありません※。
(※条件を満たす必要がありますが99%以上のユーザーが無料で利用)
初心者の投資家がぶつかる様々な壁に対しては、
- 「チャート形状検索」や「スーパースクリーナー」などの検索機能
- 1画面に様々な情報を表示できる仕様
- そして自由度の高い操作性
など、多くの角度からしっかりフォローされています。
私の率直な感想としては、ここまで充実したトレーディングツールなら、従来のツールに比べ、初心者・玄人関係なく利益を出しやすくなると感じました。
ユーザー満足度を意識して日本で最先端を走る楽天証券の「マーケットスピードⅡ」からは今後も目が話せません!
この記事を読んで、マーケットスピードⅡに関して「こんな機能があったらいいな」「ここをこうしてほしい」等がございましたら、下のコメント欄にお声をいただければと思います。
また、この記事に興味を持っていただいた方は、楠社長のインタビューも読んでみてくださいね。
この記事を書いた人
タカシ
Twitterで世界経済に対する見解を発信中!
世界中の株式、暗号資産、FX、コモディティ、外貨で運用する投資家。高校在学中に起業し経営の道へ。大学入学後に株式投資を開始し証券アナリスト資格を学びながら独自の手法を生み出す。その後専業投資家を経験。投資手法は、割安な銘柄を買う「バリュー投資」と、マクロ経済と時代の変化に着目した「パラダイムシフト投資」。お金にまつわる講師も務めた経験あり。動物が好き。


