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中島聡が保有・注目する銘柄は? 発言から読み解く、Windows95の設計者が選んだ会社

· 投資の教科書 編集部

中島聡が保有・注目する銘柄は? 発言から読み解く、Windows95の設計者が選んだ会社

この記事で手に入るもの

  • 中島聡氏が公の場で明かした保有株と注目企業の一覧(日付・出典つき)
  • エヌビディア・テスラ・アップルを「いつ」「なぜ」買ったのか
  • 一度売った会社、まだ買っていない会社の話
  • 自分の仕事や得意分野から会社を見つける、中島氏の考え方

結論

  1. 中島聡氏は2026年8月7日の動画で、いま一番多く持っているのはテスラで、エヌビディア・アップル・マイクロソフト・アマゾンも多く持つと話した(保有を公表)。エヌビディアは2014年から持ち続けているとXなどで明かしている
  2. 2025年3月27日に載った著書の抜粋では、日本の会社として信越化学工業・伊藤忠商事・富士フイルムホールディングスを持っていると書いた(保有を公表)。2025年7月31日にはメタを一度全部売って買い直したと話した
  3. スナップ(2025年3月22日)とハーモニック・ドライブ・システムズ(2026年9月16日)は、まだ「見ている」段階の注目企業として挙げた(注目と発言)。アマゾンは2001年に安値で売った失敗を振り返っている(慎重・否定的)

エヌビディアの株を2014年から持っている。そう公言している日本人のエンジニアがいます。Windows95の設計に関わった中島聡氏です。

中島氏は、自分が持っている株や、売った株について、Xや著書、番組でたびたび話しています。

この記事では、その中から公開されていて確かめられたものだけを、日付と出典をつけて整理しました。有料メルマガの非公開部分は扱っていません。中島氏自身も「人の銘柄をそのままコピーするのはよくない」と話しています。ここで知ってほしいのは銘柄の名前より、会社をどう見つけ、どう持ち続けたかという考え方です。

中島聡氏はどんな人か

中島聡氏は、1986年にマイクロソフトの日本法人に入り、米国本社でWindows95などの基本設計を手がけたエンジニアです。2000年に独立して起業し、現在は米国を拠点にソフトウェアを開発しています。メルマガ「週刊 Life is beautiful」を発行し、2025年には著書『メタトレンド投資 10倍株・100倍株の見つけ方』(徳間書店)を出しました。

立場として押さえておきたいのは、次の3点です。

  • 自分で持っている株について話している:2026年3月のイベントでは「財産の半分は米国株」と話しています
  • 有料メルマガと著書の著者である:投資の考え方を発信すること自体が仕事の一部です
  • 元マイクロソフトの社員である:米国株投資の始まりは、在籍中に持ち株会などで得た同社の株でした

公表した保有株と注目企業の一覧

会社名 ティッカー 区分 日付 ひとこと
エヌビディア NVDA 保有を公表 2024年6月19日 2014年から持ち続け、ポートフォリオ3位に
レディット RDDT 保有を公表 2024年11月12日 2024年4月ごろに少し購入。長く持つ方針
エヌビディア NVDA 保有を公表 2025年3月22日 2014年に少額、2018年に大きく買い増し
スナップ SNAP 注目と発言 2025年3月22日 ウォッチリストに入れているが、株はまだ買っていない
アマゾン・ドット・コム AMZN 慎重・否定的 2025年3月25日 2001年に安値で売ってしまった失敗を振り返る
信越化学工業 4063 保有を公表 2025年3月27日 応援の意味も込めて購入
伊藤忠商事 8001 保有を公表 2025年3月27日 仕事で出会った社員に感銘を受け、長期保有
富士フイルムホールディングス 4901 保有を公表 2025年3月27日 「攻め」の姿勢を評価し、最近購入
アップル AAPL 保有を公表 2025年7月30日 iPhoneが出たとき「絶対来る」と確信して購入
テスラ TSLA 保有を公表 2025年7月30日 モデルXを買った日に、同じ額の株も購入
メタ・プラットフォームズ META 慎重・否定的 2025年7月31日 メタバース路線を見て一度全部売った
メタ・プラットフォームズ META 保有を公表 2025年7月31日 Llamaを出し始めたのを見て買い直した
アップル AAPL 保有を公表 2026年3月7日 最大の成功例。iPhone発表時に大きく買い増し
テスラ TSLA 注目と発言 2026年3月7日 ビジョンのあるCEOが引っ張る会社がいい
テスラ TSLA 保有を公表 2026年8月7日 いま一番多く持っているのはテスラ
エヌビディア NVDA 保有を公表 2026年8月7日 多く持つ会社の一つ
アップル AAPL 保有を公表 2026年8月7日 多く持つ会社の一つ
マイクロソフト MSFT 保有を公表 2026年8月7日 多く持つ会社の一つ
アマゾン・ドット・コム AMZN 保有を公表 2026年8月7日 多く持つ会社の一つ
ハーモニック・ドライブ・システムズ 6324 注目と発言 2026年9月16日 フィジカルAIの注目企業に挙げた

区分の意味は次のとおりです。

  • 保有を公表:本人が自分で持っている(持っていた)と話した
  • 注目と発言:有望・注目していると話した(買ったとは言っていない)
  • 慎重・否定的:弱みを指摘した、または売ったと話した

会社ごとの解説

エヌビディア:2014年に少し、2018年に大きく

2024年6月19日、中島氏はXに、NVIDIAの株は2014年から持ち続けていると書きました。2020年にはポートフォリオの中で7位だったのが、買い増したからではなく株価が上がったことで3位になった、としています。

2025年3月22日にマネーポストWEBに載った著書の抜粋では、買い方の順番を説明しています。

  1. 2014年、AIとNVIDIAのうわさを聞き、「最悪ゼロになってもいい」程度の少額を投資して、ウォッチリスト(気になる会社の一覧)に入れた
  2. 2018年、CEOのジェンスン・フアン氏がAIに本気で取り組む姿勢を明確にしたのを見て、大きく買い増した

もしCEOが自分の考えと大きくずれる方針を出していたら、売っていただろうとも書いています。

→ NVIDIAのCEOの発言を時系列で見るなら:ジェンスン・フアンのAI発言録(社長のAIの教科書)

テスラ:車を買った日に株も

2025年7月30日に東洋経済オンラインで公開された番組で、中島氏は、2016年の終わりにテスラのモデルXを試乗し、その日に車を買い、株もその日に買ったと話しました。車を買うのと同じ額の株を買って応援しよう、という気持ちだったといいます。

翌日公開の後編では、テスラ株は一度だけ売ったことがあると明かしています。ハワイの家に太陽光パネルの屋根(テスラルーフ)を付ける費用にあてるためでした。

2026年3月7日のマネックス証券のイベントでは、テスラが一般向けのロボットを販売する予定だと紹介し、ビジョンのあるCEOが引っ張っていく会社がいいと話しました。2026年8月7日のトレイダーズ証券の動画では、いま一番多く持っているのはテスラだと答えています。

アップル:iモードを見ていたから分かった

2025年7月30日の番組で、中島氏はアップル株を買った理由を語りました。2000年代の初めに、日本ではiモードで一般の人が携帯からインターネットを使っていました。それを見ていたので、同じことが世界に広がるはずだと考えていたといいます。そこへ2007年にiPhoneが出たので、迷わずiPhoneを買い、アップルの株も買ったと話しています。

2026年3月7日のイベントの報告記事では、最大の成功例がアップルへの投資で、2003〜2004年ごろに初めて株を買い、iPhone発表時に大きく買い増したと紹介されています。

メタ:売って、買い直した

2025年7月31日の番組では、基本的には売らないとしつつ、「この会社はダメだ」と思って売ることもあると話しました。その例がメタです。上場してすぐに買い、値上がりしたものの、ザッカーバーグ氏がメタバースに大きく舵を切ったときに「ダメだ」と思って一度全部売ったといいます。その後、メタがオープンソースの大規模言語モデル「Llama」を出し始めたのを見て、また買い始めたと話しています。

アマゾン:売ってしまった失敗から学んだこと

2025年3月25日にマネーポストWEBに載った著書の抜粋では、2001年のドットコムバブル崩壊のときにアマゾン株を安値で売ってしまったことを「苦い経験」として振り返っています。ここから「有望な会社は長く持ち続ける」という教訓を得たと書いています。

2026年8月7日の動画では、多く持っている会社として、テスラに続けてNVIDIA・アップル・マイクロソフト・アマゾンを挙げ、「結局そのMAG7になっちゃう」と話しました。MAG7は、米国の大型テック株7社をまとめた呼び名です。中島氏は、狙ってこうなったのではなく、長く持った会社が大きく値上がりした結果だと説明しています。

日本の会社:信越化学・伊藤忠・富士フイルム

2025年3月27日にマネーポストWEBに載った著書の抜粋で、中島氏は日本市場全体には投資しない(日本株のインデックス投資やETFはしない)と書いています。一方で、海外で強い個別の会社は別だとして、持っている会社を挙げました。

  • 信越化学工業:半導体の基板になるシリコンウエハーで世界トップ。窒化ガリウム(次の半導体材料の候補)にも取り組む先見性に可能性を感じ、応援の意味も込めて購入
  • 伊藤忠商事:以前に仕事で関わった社員の優秀さと熱意に感銘を受け、長期保有
  • 富士フイルムホールディングス:医療分野への画像解析AIの応用などに投資する「攻め」の姿勢を評価し、最近購入

2026年8月7日の動画でも、日本株は「ちょっとだけ」で、ロボットの部品などの会社を少し持っていると話しています(会社名は挙げていません)。

スナップとハーモニック・ドライブ:まだ「見ている」段階

2025年3月22日の著書の抜粋では、ARグラス(目の前に映像を重ねて見せる眼鏡)に挑むスナップを、ウォッチリストに入れていると書きました。ただし本業の不振や赤字が続いているため、株はまだ買っていないとしています。

2026年9月16日の松井証券の番組では、人型ロボットなど「フィジカルAI」の注目企業として、日本のハーモニック・ドライブ・システムズを挙げました。なお、同じ番組で東京エレクトロンなどを挙げたのは、一緒に出演したものづくり太郎氏です。

中島氏の見方の特徴(編集部の整理)

ここからは、投資の教科書 編集部による整理です。発言の事実と、編集部の読み取りを分けて書きます。

発言から確かめられる事実

  • 自分が仕事で深く関わる分野(ソフトウェア・半導体・携帯)から、大きな流れ(中島氏の言う「メタトレンド」)を見つけている
  • 最初は少額で買い、CEOの方針などの「次のきっかけ」で確信してから買い増す
  • 経営者の熱量やビジョンを重く見ている。ジョブズ氏やマスク氏の名前を何度も挙げている
  • 基本は10年以上持ち、売るのは「お金が必要なとき」か「会社がダメだと思ったとき」
  • 短期の売買は、素人はトータルで損をすると話している

編集部の読み取り(推測を含む)

  • 中島氏の銘柄は「本人が製品を使い、仕事で触れている会社」に偏っています。iPhoneのアプリを作り、テスラに乗り、GPUの話題をエンジニアとして追ってきた結果と読めます
  • 今の保有の大きさは、狙って集めたというより、長く持った会社が大きく育った結果です。そのため、同じ銘柄を今から買っても同じ結果になるとは限りません。中島氏自身も、すでに大きく上がった会社をそのまま真似するのはよくない、という趣旨を話しています
  • 2026年8月の動画では、上場が話題になっている米国の宇宙企業について、普通の人が買わないほうがいい理由を挙げたうえで「でも僕は買います」と話していました。「自分は好きだから損してもいい」と「人に勧める」を分けている点も特徴です

自分の仕事から「気になる会社」を見つける

中島氏の考え方は、投資をしない人にも使えます。自分の仕事や得意分野で起きている変化から、伸びそうな会社を考えてみる方法です。中島氏は番組で、メディアに詳しい人ならテレビ局と動画配信の競争が見えるはずだ、と例を挙げていました。

AIに聞くときは、次の文面をそのまま使えます。【 】の中だけ書き換えてください。

私は【業種・仕事の内容を1〜2行】の仕事をしています。

1. この業界でここ1〜2年に起きている大きな変化を3つ挙げてください
2. それぞれの変化で、追い風を受けていそうな会社(上場企業)の例を挙げてください
3. その会社について、私が仕事の現場で確かめられそうなこと(製品の評判、取引先の声など)を挙げてください

事実と推測は分けて書き、事実には出典を添えてください。
特定の株の売買をすすめる書き方はしないでください。

出てきた会社は、すぐに買う候補ではなく、まずは「気になる会社のメモ」に入れておくくらいがちょうどいい使い方です。数字や出来事は、その会社の決算資料や大手の報道で確かめてください。

よくある質問

中島聡の保有銘柄は?

2026年8月7日の動画で、いま一番多く持っているのはテスラで、エヌビディア・アップル・マイクロソフト・アマゾンが続くと話しました。日本株では、2025年3月27日に載った著書の抜粋で信越化学工業・伊藤忠商事・富士フイルムホールディングスを持っていると書いています。

中島聡はいつエヌビディア株を買ったのですか?

2024年6月19日のXへの投稿で、エヌビディアの株は2014年から持ち続けていると書きました。2025年3月22日に載った著書の抜粋では、2014年に少額を投資し、2018年にCEOのジェンスン・フアン氏がAIに本気で取り組む姿勢を明確にしたのを見て大きく買い増した、と説明しています。

中島聡はテスラ株をいつから持っていますか?

2025年7月30日に公開された番組で、2016年の終わりにモデルXを試乗して車を買った日に、同じ額の株も買ったと話しました。翌日公開の後編では、テスラルーフの費用にあてるため一度だけ売ったことがあると明かしています。

中島聡はメタ株を売ったのですか?

2025年7月31日の番組で、ザッカーバーグ氏がメタバースに大きく舵を切ったときに一度全部売ったと話しました。その後、オープンソースの大規模言語モデル「Llama」を出し始めたのを見て、また買い始めたとしています。

中島聡が注目しているのに買っていない会社は?

2025年3月22日に載った著書の抜粋では、ARグラスに挑むスナップをウォッチリストに入れているものの、本業の不振や赤字が続いているため株はまだ買っていないと書きました。2026年9月16日の松井証券の番組では、フィジカルAIの注目企業としてハーモニック・ドライブ・システムズを挙げています。

まとめ

  1. 中島聡氏は、エヌビディア(2014年から)、テスラ(2016年から)、アップル(2000年代から)などを持っていると公表している
  2. 2026年8月時点では、テスラが一番多く、NVIDIA・アップル・マイクロソフト・アマゾンが続くと話した
  3. メタは一度全部売って買い直し、アマゾンは2001年に売った失敗を教訓にしている
  4. 日本では信越化学・伊藤忠・富士フイルムを持ち、スナップやハーモニック・ドライブは「見ている」段階
  5. 共通しているのは、自分が深く知る分野から流れを見つけ、少額で始め、確信してから買い増し、長く持つという順番

次の1か月は、自分の仕事のまわりで「最近よく聞く会社」「使ってみて驚いた製品」を3つメモしてみてください。中島氏のやり方の最初の一歩は、そのメモです。

※ この記事は、中島聡氏が公の場で語った内容を記録したもので、投資の教科書が特定の銘柄の売買をおすすめするものではありません。発言は当時のもので、現在の考えや保有とは違う可能性があります。

参考

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