蜂屋すばるさんに独占取材「FXは優位性と再現性のあるルールを徹底するだけの作業」
(更新 ) · 蜂屋 すばる

この記事は2019年に公開したアーカイブ記事です。制度・数字・サービスの内容は当時のものです。
投資の教科書では、新企画「投資家に聞いてみた」シリーズがはじまりました!
「投資家に聞いてみた」シリーズでは、投資家の普段聞けない経験や考えを深堀りする内容です。
第一回目の取材に応じていただいた人物は、今話題でメディアにも多数出演している蜂屋すばるさんです。
インタビューアーは現役投資家のタカシさんです。
目次
・FXを始めたきっかけは友人が投資詐欺被害にあったこと
蜂屋すばる大学生のときに、小学校から大学まで一緒だった親友がいました。彼が入っていたサークルで投資詐欺が流行っていたんですよ。
そのサークルの先輩が後輩たちに投資商材を勧誘していたんです。後輩は断れないじゃないですか、先輩から言われているし、関係性のある人たちなので、いい話だなって素直に受け取ってしまうわけです。
蜂屋すばるはい。勧誘内容は、日経平均先物をレバレッジをかけて取引をするもので、その手法のようなものをDVDのに収録したものです。それを実践すると勝てますという内容でした。
その商材の中身は、今思えば、本やブログなどに掲載されているような超基礎的なものでしたが、それを先輩たちは60万円で後輩に販売していたんです。
蜂屋すばるそうなんですよ!普通は持っていないんです。なので後輩たちは勧誘された投資商材を買うために学生ローンを組むことになります。1社あたり上限20万円だったので3社回って60万円を借りていくんですね。
蜂屋すばるはいそうです。この話、投資している人ならわかると思うんですが、60万を借りてきて商材を買ってしまったら証拠金はゼロじゃないですか。じゃあどうやって金融取引するの?って話になると思うんです。
そこで、どこかの口座を開いた時に5,000円分のボーナスがつくから、それを元手に増やせっていう話だったようです。
蜂屋すばるそうです、難しいです。どんなに上手くいってもどこかで破綻すると思います。その詐欺の本質的な部分はマルチ商法(ねずみ講)でした。
勧誘する側は「投資で勝て」ではなく、「誰かに自分が買った投資商材を紹介しろ」と言うんですね。そして別の人に紹介することで8万円のバック(収入)があると。
それを8人くらいに紹介すれば取り返せるし、何なら投資の知識も手に入るし簡単だろ?っていう話なんです。それが広がっていきました。もちろんこの手の話は、行政のサイトに悪徳商法として掲載されている内容で、悪いこととして認められています。
蜂屋すばる問題は、僕の一番仲の良い友達が騙されたということなんです!自分だったらまだいいですが、友人だったから許せなかったんです。
ここで前提として、一番悪いのは、「詐欺を行った人」ということです。では2番目に悪いのはというと、「詐欺に騙されてしまった人」だと思います。ちょっと語弊があるかもしれませんが、「無知も罪」だと思うんです。
蜂屋すばるはい。当時の僕も何も知りませんから、「騙されてしまうのは、自分に知識がないからだ」と思考をシフトしないと、今後一生騙され続ける人生になると思いました。
そこから、毎日使うお金のことなのに、しっかり勉強しないともったいないという考えが生まれ、投資のことを勉強してみようとなったのです。

昔、「ドラゴン桜」というドラマがやっていて、弁護士の主人公が偏差値の低い高校生たちにこういったんです「このままではお前ら一生騙され続けるぞ。世の中の制度はすべて頭のいいやつが作っている」と。それを思い出しました。
すばるさんは、ご友人が騙されたことのインパクトが相当大きかったんですね。
・FXはお金を使ってお金を増やすゲーム
蜂屋すばるFXは良いものというイメージではなかったです。
FXは「関わると騙される悪いもの」、「胡散臭い」という印象でした。僕はそれに関しては今も同じようにFXに感じることがあります。
なので、自分は騙されない側になってみようと頑張って勉強しました。元々数字増やすゲームみたいなのは面白いなと思っていたのでゲーム感覚で楽しんでいましたね(笑)

ゲーム感覚ですか(笑)実は僕もその感覚を持った投資家です。扱う金額が大きくなってくると、ただひたすら増やしていくゲームに感じるようになりました。
すばるさんの場合、その時のトレードの成績ってどうでしたか?
蜂屋すばるうーん、結構溶かしましたね。トータルで見ると3年間は百万近く溶かしたと思います。
負けていた頃はトレードに対して適当なところも多かったので、正確な金額は覚えてないくらい雑でした。負けから目をそらしてる部分も多かったと思います。
でも、負けつつ色々試しているうちに手法を確立し、勝てるようになり、今の専業トレーダーになりました。
蜂屋すばるただただ、「FXってめっちゃおもろいな」っていう感覚でした(笑)
当時僕はアルバイトをしていたので、お金を稼ぐ大変さを感じていましたし、それだけにお金を使ってお金を増やすゲームが存在するっていうギャンブル的な部分に魅力を感じていました。
蜂屋すばるそうですね。きっかけは友達が騙されたことですが、結局はやってみたらめちゃくちゃおもしろいと。みんな最初は、お金を増やしたいからハマっていってるし、てっとり早くお金が増えていくからのめり込んでいくのだと思います。
蜂屋すばるただ、そこからどのように負けて、どのように這い上がっていくかが分かれ道だと思います。
僕もそうで、試しにやってみたら勝てたという「めちゃめちゃすごいな、こんな簡単にお金って増えるんだ」という悪い感覚からハマっていったと思います。
・FXというのは優位性と再現性のあるルールを徹底するだけの作業
蜂屋すばる僕としては、日常は何も変わらなかったです(笑)20歳の頃からフリーランスのwebデザイナーだったので飛び込み営業で案件取ってきて家でwebサイトを作るという仕事をカチカチやっていたので、家にいる点では何も変わってないんですよね。
蜂屋すばるそうですね(笑)最悪FXでダメでもwebデザイナーで食っていけるなっていうことが、ずっと心のどこかにあるので、心が安定して続けられているのかもしれません。
それに、FXで僕の手法が一生通用するとは思えません。もし今確立している手法が全く通用しなくなったときに、「何も残ってない人」と「何かスキルがあるからなんとかなるでしょっていう人」とで、トレードに対するメンタルが全然違うと思うのですよ。
なので、僕はいかに心が安定して合理的な判断を徹底できるかというところを重要視していますね。
蜂屋すばる大変ですし、おすすめはしません。FXだけに100%集中というのは、ものすごい強靭な精神と体力を持っていないと難しいと思いますね。
FX一本になると、負けのトレードの時に判断がブレます。例えば、「ここで損切りしたら電気代が何ヶ月分で食費が~」と脳内で換算しちゃうじゃないですか。それでは自分の理論に基づいた判断を正確にできなくなりますよね。
蜂屋すばるFXというのは、優位性と再現性のあるルールを徹底するだけの作業だと思っています。それを正しく運用できなくなってしまう原因はメンタルだと思います。そのメンタルがぶれないようにいくつかのポートフォリオを持っておく必要があります。

ポートフォリオというのは資産配分や複数収入口ということですね。僕も専業トレーダーでしたが、メンタルの崩壊が命取りになるな、と感じていました。
すばるさんの場合は、収入口の保険としてwebデザイナーがあって、それがまた精神状態にもプラスに影響していたということですね。それに、一本でやったとして20万円利益が出ても生活費で20万円出ていったらまた元の投資額から再スタートになりますよね。
蜂屋すばる相場観を4月15日から半年間、毎日ブログで公開しています。その結果、月間平均+600pipsくらいになっています。全部先出しでエントリータイミングや利確位置も伝えています。マイナスの月は今のところないので、そのスイング手法を全部公開しています。
蜂屋すばるありがとうございます。その手法は、「トレンドライン」と「チャネルライン」の並行チャネルを使用しています。
並行なチャネルを目立つ安値や高値に合わせて引き、その並行チャネルの天井に合わせてショート、大底でロングということをして、平行チャネルのど真ん中のセンターラインで利確をするという結構シンプルな手法です。
並行チャネルの中にはだいたい1年~1年半分のローソクが収まる計算になっているので、長期です。

並行チャネル
蜂屋すばる見ますが、正直エントリーには使わないですね(笑)大事故防止に使います。日足では「ここでは買うべき」というところだったとしても週足だったら「買うべきではない」ということも数年に一回はあるんです。
例えば、今(19年11月)だと豪ドル円がちょうどそれに当てはまります。豪ドル円は3段に分かれていて、真ん中の段の大底なんです。

豪ドル円(週足)
ただ、トレンド的には、下降トレンドなんです。この92円のラインを破るかどうかは予想ができないのでギャンブルになってしまいます。なので、今は売っちゃうと大事故になるということで様子見しています。
蜂屋すばる並行チャネルについては、色々な時間軸で使っている方がいるのですが、基本的にチャネルというのは、存在することがわかった瞬間にブレイクするものなんです。つまり、多くの人に「あーここにチャネルがあるなー」と意識され始めたら大体ブレイクするものなんです。
蜂屋すばるトレンドが次どうなるか、ブレイクするかどうかというのは、未来予測の話になってきます。チャートは未来予測ができないという結論に至っており、この先トレンドが変わるかどうかに関しては特に気にしません。
右肩下がりのチャートの並行チャネルを上抜けブレイクしたらすぐに損切りをし、またショートをします。

損切りライン

なるほど、並行チャネルに戻ってくるならショートで対応すればいいだけですからね。そのように、すばるさんの方法だとブレイクしたら損切りをするわけですが、そのまま戻らないこともありますね。その点はいかがでしょうか?
蜂屋すばるそれはものによります。ただの騙しの場合もありますし、トレンドが転換する場合もあるので、その場合は様子を見てトレンドが続きそうな通貨ペアでトレードします。トレンドが変わっちゃうペアがあるのであれば、しばらく放置します。
蜂屋すばるそうですね、朝の6時から7時の間で1時間分析して、その後は4時間足が確定するタイミングで5分ずつくらい見ます。動いている時だと、5分だと20通貨ペア分見れないこともあるので、そういう時は、もう少し時間をかけます。確認は朝を入れたら1日5回くらいになりますね。
蜂屋すばる危険ですね。利益が乗っているポジションがあってトリプルトップだから落ちてっちゃうんだろうなーと考えて利確したくなったりするじゃないですか。でもそういうパターンって自分のルールとは違うものだったりするんです。なのでチャートは見ない方が勝てるようになりました。
・資金管理が考えられていない手法は手法ではない
蜂屋すばるどの手法でも、結構な余裕をもったほうがいいと思います。たまに証拠金維持率1000%切ったという話を聞きますが驚いてます。人によるとは思いますが…笑
極端な話、FXは資金が無限ならずっと勝てるということじゃないですか。
蜂屋すばる手法と資金管理というのは一体なんです。なので、資金管理の方が大事という議論はもったいないなと思います。
ロットに関しては、余裕があればあるほど心に余裕が生まれます。心に余裕があれば冷静な判断、合理的な判断、後悔のない判断ができるようになります。1000%を切るということはありません。
蜂屋すばる昔は資金量的にかなり気にしていました。トレンドが一気に変わったら一気にエントリーが来るじゃないですか。そういうときに「4通貨ペアまでエントリーできるけど2通貨ペアに抑えておこう」といった考え方は持っていました。
・まずはレバレッジは5倍上限で試してみてほしい
蜂屋すばるスキャルピングなど短期で、エントリーポジションは数秒・数分でガンガン回すなら非常に有効な手段になり得ると思います。ただ、長い時間軸で見たときに、ほんのちょっとロットを上げただけで損切り貧乏になることもあると思います。
チャネルの外側にちょっとヒゲが出ただけで維持率の関係で強制ロスカットになってしまう。これってもったいないですよね。ちょっとした騙しは何回でもあります。僕も並行チャネルを引いていてヒゲばかりはみ出ていますから。じゃあ維持率がキツキツだった人は「このヒゲで切られているんだろうな」って思ったときに、「この後落ちているのに」って思っちゃいますよね。
蜂屋すばる目安としては5倍がいいと思います。スイングをこれから始めてみるのであれば、まずは5倍上限で試してみてください。
そうすると、レバレッジを25倍などにしてスイングなどやると、大体損切りになってしまうと思うのですが、余裕をもって行えば、ちゃんと天井から利確ポイントまで持つという成功体験ができるはずなんですよ。その成功体験が自分の実力を作っていくと考えています。
蜂屋すばる一回でも成功しないとどういう風にどこまでどこまで持つかという時間軸のイメージがつかないはずなので、とにかく低レバレッジで、ちゃんと最後まで自分のルールを守って目標値まで持ってみるということが大切だと思います。
資金量などそれぞれなので、難しいところだと思うのですが…笑
・エントリーもエグジットも同じ売買行動
蜂屋すばる初心者あるあるなのですが、よく初心者の方から受ける質問で一番多い質問なんですが、「損切り幅を何pipsに設定していますか?」というものがあります。それは損切りが好きな人の発想なんですよね。
多分、「コツコツドカン」という言葉にとらわれすぎて、細かくストップロスを設定すれば大きく負けないので、損を自分で調整するテクニックがつかないまま成長していく人がいるんですよね。エントリーとエグジットが別物だと思っているんですよ。でも、どっちも同じ売買行動なんですよ。エントリーが買いでエグジットが売り。その逆も。順番が違うだけでどっちも売買には変わりないのです。
なのに、なぜかエントリーだけがテクニカルを重視して、エグジットはテクニカルを無視するんです。これが初心者あるあるの行動です。
蜂屋すばるリスクリワードの考え方に直結するのですが、損切りを自分である程度の幅を取るということが僕は大事だと思います。僕、ドル円でも損切りのストップロス50pipsくらい取るんですよ。
多分スキャルピングとかデイトレをやっている方からしたらかなり広い方だと思います。その50pipsの中で、サポレジ転換がくるまで損切りをしないというスタイルです。損切り幅を狭くしすぎることで、多くの人が損切り貧乏になっていると思いますよ。
50pipsの中でサポレジ転換すれば、むしろ利益になる場合があります。損切り幅に余裕を持ち、損切りしても痛くないレバレッジで取引を行うことをおすすめします。
蜂屋すばる基本的にトレーダーさんは、自分が信頼性を持てるFX会社の口座を活用するといいと思いますね。
僕の手法は、デイトレードやスキャルピングなどではないので、スプレッドなどに口座選択を左右されることはありません。
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この記事を書いた人
蜂屋 すばる
専業金融トレーダー。トレード歴は6年目。100万PV超のブログなどで為替の相場観を日々シェアしている。平行チャネルを用いた手法「すばるライン」を駆使し、月間平均約300pipsをコンスタントに稼ぐプレイヤー。Twitter:@m45fx


