FX口座の選び方|基本編

FXで意外と知られていないにも関わらず、勝つために非常に重要なことがあります。それが、口座の選び方です。

結論から言うと、どのFX会社で口座を開くかは、場合によっては、今後のあなたの成功と失敗を左右するほど重要です。

そして、口座の選び方を間違っているという理由だけで、トレード成績をプラスにできない中堅トレーダーは大勢います。

逆に、適当に口座を選んでいるトレーダーで、大きく勝てている人は、私が知る限りは存在しません。しかし、FX口座選びの重要性をしっかりと伝えている書籍やサイトは、ほとんどないように思います。

そこで、この記事では、あなたがこれからFXで勝つために必要な口座の選び方の知識を、徹底的に解説します。非常に重要な内容なので、ぜひ最後までしっかりお読みいただけると幸いです。

1.目標とトレードスタイルを明確にする

稼げるFX口座を選ぶためには、まず、自分自身の目標とトレードスタイルを決めておく必要があります。これは、何も精神論で言っているのではありません。現実問題として、これがないと、なぜ口座選びが重要なのかが理解できないのです。

しかし、FX初心者の方は、自分がどのトレードスタイルでいくのか、まだ決まっていないと思います。

そこで、私のおすすめは、あなた自身の目標から逆算したトレードスタイルを選ぶことです。最初に、それぞれのトレードスタイルの特徴についてお伝えするので、「あなた自身の目標を実現するにはどれが最適か」という視点でお読み下さい。

1.1 FXの3つのトレードスタイル

FXには、大きく分けて、次の3つのトレードスタイルがあります。

  • スキャルピング:秒単位の取引を1日数十回、多い時で100回程度行うスタイル。1回のトレードで、数pipsから多くても十数pipsの利益を積み重ねる。
  • デイトレード:数分から数時間単位の取引を、1日数回、多い時で10回程度行うスタイル。1回のトレードで、十数pipsの利益を狙う。
  • スイングトレード:数日以上、長い時で数ヶ月以上ポジションを持つスタイル。1回のトレードで、数十pipsから数百pipsの利益を狙う。

そして、あなたが目指す目標によって、どのトレードスタイルを選ぶべきかが、だいたい決まります。1つずつ解説していきます。

1.1.1.専業トレーダーを目指すならスキャルピング

私の経験から結論をお伝えすると、上記3つのトレードスタイルの中で、最も利益が積み重なるスピードが早いのは、スキャルピングです。もし、あなたがサラリーマンで、「早く専業トレーダーになりたい」という夢がある場合は、スキャルピングをメインにトレードルールを作っていくと良いでしょう。

むしろ、元手が少ない最初の段階では、スキャルピング以外に選択肢はないと言っても過言ではないぐらいだと思います。実際に、私はサラリーマン時代に、帰宅後の21時から26時までの5時間を、スキャルピングの時間に充てていました。

当時の私には、「独立して専業トレーダーになりたい」という強い目標がありました。最初からデイトレードに専念していたとしたら、専業トレーダーになるまでに3倍の時間がかかったのではないかと思います(参考:「私がFXで成功して1.5億円の資産を築くまでに経験した全て」)。

⇒「スキャルピングで5年で1億稼いだ私のトレード手法の全て

1.1.2.数万円から数十万の稼ぎが欲しいならデイトレード

デイトレードは、スキャルピングよりも緩やかに、毎月数万円から数十万円を、給料とは別に稼ぎたいという場合には最適です。

以前、私は、旅をしながら毎日トレードを続けて稼げるのだろうかと疑問に思い、北海道を1週間旅しながら、毎日夜はトレードをするという実験をしたことがあります。旅の時は、数時間ずっとチャートの前に座っていることが難しいので、デイトレードをメインにしました。

デイトレードは、スキャルピングほどパソコン画面に張り付く必要はありません。ただし、スマートフォンで、常に相場の方向性は確認していました。

しかし、デイトレードで十分に稼げるようになったのは、最初にスキャルピングで元金を大幅に増やすことができてからです。元金が増えて、1回当たりのトレードで大きな資金を運用できるようになったため、1日数回のデイトレードでも目標の稼ぎを得られるようになりました。

大きな元金を持っていて、リスクを限定しながら毎月安定した収入を得たいというのであれば、デイトレードは最適だと思います。

また、スキャルピングは、ボラティリティが高い時でないと思うように利益を積み重ねられないのですが、デイトレードは、相場が落ち着いている時でも勝つ術があります。その点も、デイトレードを気に入っている理由の1つです。

⇒「デイトレードで初心者が勝てるようになるために必要なこと全て

1.1.3.長期に渡って年利数%で運用するならスイングトレード

スイングトレードは、相場が急変しても、ロスカットに引っ掛からない低レバレッジで行うトレードです。安全な水準で、年利数パーセントで長期的に運用して、10年後、20年後のための資産を増やすというイメージですね。

私は、10年以上前に初めてFXに触れた時は、スイングトレードでした。「早く専業になる」という目標から逆算して選んだのではなく、トレード中は常に相場に張り付く必要があるスキャルピングは面倒臭そうだという消極的な理由で選びました。

結果、そもそも目標とトレードスタイルが合っていないので、無茶なトレードをしてしまい、大きな損失を被りました。今は、スキャルピングとデイトレードをもっと極めた後に、改めてスイングトレードにも本腰を入れて挑戦したいと考えています。

⇒「スイングトレードで初心者が勝てるようになるまでの具体的手法

いかがでしたでしょうか?あなたが目指すべきトレードスタイルは、明確になりましたか?あくまでも、あなたの目標から逆算して決めることが重要です。

2.トレードスタイルによるFX口座の選び方

それでは、ここから本題に入ります。繰り返しになりますが、トレードスタイルによって、口座選びの重要性は異なります。

結論からお伝えすると、スキャルピングとデイトレードでは口座選びが非常に重要です。一方、スイングトレードでは、口座選びの重要性は下がります。その理由を詳しく解説させていただきます。

2.1.スキャルピングはコストを徹底的に下げる必要がある

スキャルピングは、1日当たりのトレード回数がどうしても多くなります。そして、1回のトレードでは、少なくて2pipsから多くても10pips程度の小さな利益を狙うトレードスタイルです。私の場合でも、1回当たりの平均損益は5pips程度です(ドル/円の場合)。

5pipsの利益とは、1万通貨でトレードを行なった場合、500円の利益です。この時、1回のトレードで1.5pips(=1銭×1万通貨=150円)の費用がかかるとします。すると、儲けは、500円の利益から150円の費用を差し引いた350円になります。儲けが30%も減ってしまいますね。

さらに、当然、全てのトレードで勝つことはできません。負けトレードでも費用を払わなければなりません。もし、500円の負けだとしたら、さらに150円の費用がかかり、650円を失います。

1回の勝ちの平均の儲けが350円で、1回の負けの平均の損失が650円だとしたら、とても勝ち続けることはできません。

FX口座選び方①

ただし、全く同じトレードルールでも、1回当たりのトレードの費用が安いケースでは、勝てるようになります。

FX口座選び方②

つまり、取引回数が多く、小さな利幅を稼いでいくスキャルピングでは、費用を極限まで下げる必要があるのです。デイトレードは、スキャルピングよりも値幅を取るスタイルなのですが、それでも費用が高いと利益を大きく圧迫します。

そのため、1トレード当たりの費用が安いFX会社で口座を選ぶことが、スキャルピングやデイトレードで勝てるトレーダーになるための第一条件になります。

⇒「FXの手数料について学ぶ|実質コストはスプレッド分

2.2.スイングトレードはコストが高くてもカバーできる

一方、スイングトレードであれば、口座選びはそれほど重要ではありません。理由は、次の通りです。

  • 1回のトレードで大きな利幅を狙う
  • トレード回数が数日から数ヶ月に1回

スキャルピングやデイトレードの場合、口座選びを間違えると、良いトレードルールを持っていても負けてしまいます。しかし、スイングトレードではそんなことはありません。もちろん、スイングトレードだとしても、1回当たりのトレードの費用が少ないほうが有利なのですが、影響は少ないです。

2.3.スキャルピングとデイトレ向きのFX口座を選ぶ

そうは言っても、これからFXを始めるという方は、トレードスタイルは固まっていないと思います。そんな時は、まず、スキャルピングやデイトレードに有利なFX口座を選ぶことが重要です。

なぜなら、スキャルピングやデイトレードに有利な条件を満たしている口座を選んでおけば、3つのトレードスタイルの全てを有利な条件で試すことができるからです。それでは、どのような基準で口座を選べばよいのでしょうか?

次から、説明させていただきます。

3.FX口座はスプレッドとスリッページのバランス

結局のところ、FX口座の選び方で最も重要なのは、スプレッドスリッページです。なぜなら、この2つがトレーダーであるあなたの口座から出ていくコストだからです。

取引ツールの使いやすさやチャートの見やすさが重要という方もいますが、FXで勝つことのみを目的にすれば、それらの条件は二の次です。

第一に、スプレッドとスリッページの条件をクリアしていなければ、どれだけ取引ツールが優れていたとしても、意味はありません。そのため、

  • スプレッドが狭いFX会社
  • スリッページ発生率が低いFX会社

を選ぶことが、勝つための口座選びの鉄則です。具体的に解説します。

3.1.スプレッドが狭いFX口座を選ぶ

スプレッドは、簡単にいうと、1回当たりのトレードであなたがFX会社に支払わなければいけない実質的な手数料です。そのため、FXで勝つ可能性を限界まで上げるには、スプレッドが狭いFX会社を選ぶというのが鉄則です。

ただし、FX会社によって、ホームページに書かれているスプレッドと、実際にトレードする時に経験するスプレッドの広がり方には、差があるというのが現状です。こればかりは、実際にトレードをしてみないと分かりません。

また、経済指標の発表や要人発言の時などの相場急変時には、スプレッド原則固定だったとしても、どの口座でもスプレッドは広がります。ただし、スプレッドの広がるタイミングや広がりの幅、また通常スプレッドに戻るまでのスピードは異なります。

そのため、FXで勝つためには、自分が使うFX口座のスプレッドの広がり具合の特徴をよく掴んでおく必要があります。

⇒「FXのスプレッドとは|無駄な手数料を減らすための必須知識

3.2.スリッページ発生率が低いFX口座を選ぶ

スリッページは、取引ツール上で、あなたが発注した時の価格と違う価格で注文が通ってしまうことです。つまり、スリッページ発生率が低いと、あなたが発注した価格できちんと取引が通るのです。

ほとんどのFX会社は、スリッページ発生率や不利スリップの発生率を公表していません。そのため、これに関しても、正直なところ、自分で試してみなければ分かりません。

なお、サイトなどでは「約定率」の表記がありますが、約定率は注文が実際に通った率であり、スリッページの発生率ではないので、混同しないようにしましょう。

⇒「FXのスリッページを理解して勝つために必要な4つのコト

3.3.スプレッドとスリッページのバランスが良いFX口座を選ぶ

FXで勝つためには、スプレッドとスリッページの両方が優れているFX会社を選ぶ必要があります。スリッページが優れていても、スプレッドが非常に広がりやすい口座もあれば、その逆もあります。重要なのは、両方のバランスです。

例えば、スプレッドが100点で、スリッページが50点の口座は、合計150点ですね。また、スプレッドが80点、スリッページが80点の口座は、合計160点です。たった10点の差ですが、後者を選ぶほうがトータルでの取引コストは安くなります。

私は、メインにするFX口座を選ぶ際は、実際に使用感を試して、この点を徹底的に確認しています。

⇒「FX口座のおすすめ|初心者に絶対知ってほしい4社の徹底比較

4.FXの成功は口座選びから始まる

いかがだったでしょうか?あなたがFXで成功するかどうかは、口座選びの段階から決まるということがお分かりいただけたと思います。

私は、徹底的に一つ一つの口座を試してみて、そこからトレード成績を大きく改善することができました。そして、今では全てのFX口座の特徴を把握しているので、相場の局面に応じて、その口座の特徴を活かして利益をあげられるように、複数の口座を使い分けています。

今お使いのFX口座が、あなたのトレードスタイルに合っているかどうかを、ぜひ見直してみましょう。

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実際に使っているFX口座とは

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ぶせな氏は「口座選びを適当にやっていて勝てるようになったトレーダーは見たことがない」と仰っています。ぶせな氏が利益を最大化するために実際に使っている口座は、『FX口座のおすすめ|初心者に絶対知ってほしい6社の徹底比較』で詳しく解説しています。また、最新のおすすめと人気の13社から選ぶ場合は、『初心者にもおすすめ!人気FX口座13社のランキングを徹底比較』をご活用ください。

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執筆者
ぶせな

ぶせな

専業トレーダー。認定テクニカルアナリスト。 本格的にFXを始めて10年で1億6,500万円の利益を突破。 自身のブログ『FX億トレーダーぶせなブログ』では、定期的にトレードの損益を公開中。著書に、『最強のFX 1分足スキャルピング』『最強のFX 15分足デイトレード』(共に、日本実業出版社)がある。ツイッターアカウントは、『@busena_fx』。

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