2倍、3倍も狙える!低位株の探し方

「低位株」とは、株価が低い銘柄のことです。

低位株には、業績や財務内容が良好であるのにもかかわらず、知名度がないばかりに安値で放置されている企業が少なからずあります。

少ない資金で始められるので、初心者でとりあえず株式投資を始めたいという方にも適しています。

この記事を読むと、2倍3倍になるお宝銘柄を見つけられるかもしれません。それでは、これからじっくりと解説していきます。

執筆者
やんた

やんた

一橋大学経済学部卒業。証券会社で営業、マーケットアナリスト、ディーラー職の経験を経て、個人投資家へ転身。現在は、日経225先物やオプション、株式を中心に取引を行う。得意な投資手法は、システムトレード。現物株、FX、CFD、オプションなど幅広い商品に精通している。趣味は、ウィンドサーフィン。

1.低位株とは

低位株とは、株価水準が低い銘柄で、一般に100株単位の銘柄で500円以下を指します。100円を下回ると、「超低位株」や「ボロ株」などと呼ばれることがあります。ちなみに、3,000円以上を値がさ株500円~3,000円を中位株と呼びます。

また、株式の分類には時価総額(株価×発行済み株式数)で分けたものもあります。それが、次の3つの分類です。

  • 大型株:東証の上位100位までの銘柄
  • 中型株:400位までの銘柄
  • 小型株:それ以外の銘柄

同じ低位株でも、大型低位株と小型低位株では値動きが異なるので、それぞれの特徴をつかんだ投資戦略が必要になります。具体的な内容については、後で見ていきます。

2.低位株となっている理由

低位株となっている理由は、大きく分けて次の2つがあります。

  1. 業種
  2. 業績

それぞれ説明していきます。

2.1.業種

まず、銀行のような同業他社が多い業種は、低位株になる傾向があります。

なぜなら、都市銀行から地方銀行まで上場しているライバル社が多く、それぞれの特色も見えにくく、投資対象が分散されて株価が低くなるからです。

次の2つのチャートは、メガバンクのみずほフィナンシャルG(8411)と、地方銀行の筑波銀行(8338)です。株価はそれぞれ、192.0円、267円と、低位株であることがわかります。

出典:楽天証券

次に、業種として成長が見込めない銘柄も低位株になる傾向があります。

例えば、鉄鋼や海運、繊維など重厚長大産業は、業績は安定しているものの、今後大きく成長するのは難しいと考えられているため、低位株になりがちです。

下のチャートは、明治海運(9115)で、株価は404円です。

出典:楽天証券

2.2.業績

業種よりも注意しなければならない理由は、その企業自体の業績です。例えば、

  • 赤字企業であること
  • 有利子負債が過大であること(多くの負債を抱えていること)

などの場合は、最悪、倒産してしまう可能性があるので、短期的な材料で取引する以外は投資対象から外した方がいいでしょう

3.メリット

では、低位株に投資するメリットを見てみましょう。

3.1.少額資金で投資できる

株を100株買おうとすると、1株5,000円の値がさ株では、

5,000円 × 100株 = 500,000円

の資金が必要です。一方、200円の低位株だと、

200円 × 100株 = 20,000円

で済みます。このように、初めて株式投資をする初心者にとって、低位株は取組みやすいといえます(参考:『株はいくらから買えるのか|少資金で始めよう』)。

3.2.株数や銘柄数を増やすことができる

30万円の資金がある場合、3,000円の値がさ株は100株しか買うことができません。しかし、同じ30万円でも、300円の低位株なら1,000株買うことができます。

例えば、次世代通信として期待される「5G」という技術があります。5G関連の銘柄として、アイレックス(6944)とアルファシステムズ(4719)の株価を比較してみましょう。

出典:楽天証券

30万円の資金では、上のアイレックスは1,000株購入できますが、下のアルファシステムズは100株しか購入できません(手数料等は考慮せず)。

アイレックスのように複数単位を持つと、50%の値上がりで200株売り、2倍になったら300株売るなど、一度に売却せず、相場状況を見ながら分割して利益確定していくことができます。

この方法なら、利益を取り損ねることは少なくなります。

また、低位株だと、複数の銘柄を買うことも可能です。例えば、300円の低位株を10銘柄持てば、リスクを抑えることができます。そして、その中で1つでも2倍、3倍と値上がりする銘柄が出れば、大きな利益を得ることができます(参考:「 分散投資のメリット・デメリット」)。

3.3.値上がり時の上昇率が大きい

次の2つを比べてみましょう。

①株価1,000円の銘柄が1,100円になった。
②株価200円の銘柄が250円になった。

①は100円の上昇、②は50円の上昇で、①のほうが値上がり幅では大きいです。しかし、値上がり率(値上がり幅 ÷ 株価)で見ると、①は10%、②は25%と、②の方が大きくなっています。

株式投資では、投下した資金に対して、どれだけ収益率があるかをより重視します。そのため、投資で利益を出すためには、値上がり幅より値上がり率に注目しましょう

3.4.機関投資家が手を出しにくい

低位株は、業績内容が悪いとも多く、機関投資家の運用のルール上、不適格とされることがあります。また、資金力が大きいと、ある程度の出来高がないと取引できません。

したがって、低位の小型株は、機関投資家などのプロではなく、他の個人投資家との争いとなるので、勝つチャンスが多くなります。

4.デメリット

4.1.株価が安値水準のままの可能性がある

値動きが大きい低位株ですが、業績があまり良くないことが多いため、長期間安値で放置されて動かないことがあります。

次のチャートは、明星電気(6709)の月足チャートです。2012年から約7年間のものですが、100円を中心に、高くて160円、安くて60円の株価で長期間推移しています。

出典:楽天証券

4.2.株券が紙切れになるリスクがある

低位株の中でも、特に100円以下の「ボロ株」は、慢性的に赤字の企業が多く、倒産リスクがあります。このような、長年にわたって赤字が続いている会社、有利子負債(借金)が過大な企業は注意が必要です。

加えて、以下の3点にはご注意ください。

このように、上場にあたってのリスクがあると取引所から指定された銘柄は、デイトレードなどの短期売買を除き、避けたほうが賢明です。

以上のようなリスクを避けるために、銘柄選別はもちろんのこと、少なくとも5銘柄、できれば10銘柄程度に分散投資しておいた方がいいでしょう。

5.低位株投資におすすめの証券会社

低位株を始める時は、売買代金10万円以下の手数料が無料の次の証券会社がおすすめです。

この3社は、1日の約定代金合計が10万円以下は売買手数料が無料となっています。500円以下の低位株の場合、100株なら手数料無料で買付けすることができます。上手に活用しましょう。

出典:SBI証券

6.低位株の探し方

6.1.中長期投資

中長期投資においては、ファンダメンタル分析(財務諸表分析)で割安企業を見つけると同時に、倒産の恐れがある企業を避けるようにしましょう。

私は、次の5つに注目しています。

  • PER(株価収益率)
  • PBR(株価純資産倍率)
  • キャッシュフロー
  • 自己資本比率
  • 有利子負債

それぞれ、簡単に説明していきます。

①PER(株価収益率)

PERとは、1株当たり純利益の何倍の値段がつけられているかを見る指標です。

PER = 株価 ÷ 1株当たり純利益(EPS)

PERは、低いほど割安と判断されます。業種ごとに平均PERは異なりますが、代表的な株価指数である日経平均株価のPERは13倍前後です。私は、PER10倍以下なら割安であると判断します。

②PBR(株価純資産倍率

PBRとは、株価が純資産(BPS)の何倍の値段がつけられているかを見る指標です。一般に、PBRが1倍を下回っていると割安であると判断します

PBR = 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)

③キャッシュフロー

キャッシュフローとは、現金の流れを表す指標で、次の3つに分類されます。

  • 営業キャッシュフロー
  • 投資キャッシュフロー
  • 財務キャッシュフロー

事業が順調であれば、営業キャッシュフローはプラスになりますそして、順調な利益を上げていれば、企業は設備投資をするなど現金を支出するので、投資キャッシュフローはマイナスになります。また、借入を行った場合は現金が入ってくるので、財務キャッシュフローはプラス、返済するとマイナになります。

整理すると、健全な企業では、各キャッシュフローは次のようになります。

  • 営業キャッシュフロー:プラス
  • 投資キャッシュフロー:マイナス
  • 財務キャッシュフロー:マイナス

反対に、これらが逆の数値である場合は注意が必要です。ちなみに、キャッシュフローは、各証券会社のツールや会社四季報で簡単に確認することができます。

④自己資本比率

資産全体のうち、どの程度が自己資本でまかなわれているかを示す指標です。自己資本を見ることで、財務の健全性を見ることができます。

自己資本比率が高いということは、借入金に頼らずに資本が充実していると判断できます。これも業種ごとに異なりますが、10%を切るような会社は避けた方がいいでしょう

⑤有利子負債

有利子負債とは、借入金、社債など利息を付けて返さないといけない負債(借金)のことです。

一般に、低位株は有利子負債が多くなり、利息の返済は大きな負担になります。そのため、中長期投資をする場合は、企業の有利子負債が過大になっていないかを判断する必要があります。

ちなみに、過大かどうかの目安は、有利子負債が売上より多いと返済が困難ではないかと思われてしまいます。そのため、有利子負債が売上より少ないか否かに注目しましょう。

6.2.短期売買

デイトレードなどの短期売買においては、PERやPBRなどのファンダメンタルよりも、個別企業の材料や市場でのテーマに注目します。私は、単回売買の銘柄を選ぶ基準として、次の3つを考慮しています。

  • 低位小型株
  • 発行済み株式数が少ない
  • 浮動株比率が低い

それぞれ解説していきます。

①低位小型株

低位株でも、時価総額が大きい大型株は、値動きがあまりありません。時価総額が小さい銘柄ほど株価は大きく動くので、短期売買をする場合、小型株をメインに取引した方が売買効率が良くなります。特に、時価総額100億円以下の銘柄は値動きが荒くなる傾向にあり、トレードチャンスが多くなります。

発行済み株式数が少ない

一般に、発行済株式数が6,000万株以下の場合は値動きが荒くなるといわれています。1つの参考にしてみるといいでしょう。

③浮動株比率が低い

浮動株とは、安定した株主(大株主など)に保有されておらず、市場に流通する可能性が高い株のことです。浮動株比率が低いということは、市場で売買されている株数が少なく、値動きが激しくなりやすい傾向になると考えられます。これも明確な基準はありませんが、私は30%以下を目途にしています。

さて、これらの数字は、各証券会社のツールでスクリーニング(検索)したり、会社四季報で調べられますので、色々試してみてください。

では、ここで、上記の短期売買の条件をすべて満たした、私の取引例をご紹介します。

次のチャートは、ジャスダックに上場している日本テレホン(9425)の2018年6月~8月のチャートです。8月中旬に400円近辺だった株価は5日連続で制限値幅上限(ストップ高)まで買われ、株価は一時3倍の1,300円近くになりました。

出典:楽天証券

同社は、携帯電話の中古販売を展開しており、菅義偉官房長官による携帯料金の値下げ余地に関する発言によって急騰しました。通信大手のスマホを他の通信会社で使えなくするSIMロックの解除が、中古スマホにも義務付けられれば、中古端末の流通が活発になるという思惑で買われたのです。

日本テレホンは、時価総額、発行済み株式数、浮動株比率のいずれも低く、この記事でお伝えした低位株の条件を満たしていました。

  • 時価総額:13.5億円
  • 発行済み株式数:3,409千株
  • 浮動株比率:21.9%

このように、低位株に注目すると、わずか数日で2倍、3倍になる銘柄を見つけることができます。そのためには銘柄の材料を把握し、時価総額、発行済み株式数、浮動株比率をチェックするようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

低位株投資は、少ない資金から始められて、短期間で大きく利益を得られる可能性があります。しかし、値動きが荒いので、思惑通りにいかない時は、素早く損切り(ロスカット)しないと、大きな損失を出してしまうこともあります(参考:『確実に損切りができるようになるために知っておいてほしいこと』)。

低位株ならではのリスクを把握しながら、まずは少額から始めてみることをおすすめします。

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