FXの逆指値注文の使い方|短期トレードで大損しないための対処法

FXのトレードをしていて、突発的な値動きに対応できなかったり、ちょっとした気の緩みで損切りを躊躇してしまい、損失が膨らんでしまった経験はありませんか? 

このような大損を防ぐには、「逆指値」注文を使うことで対処できます。逆指値を”ある方法”で入れておくだけで、大損の心配から解放されます。

逆指値を使いこなせるようになると、小さな利益を積み上げて大きく負ける「コツコツドカン」がほぼ無くなるので、精神的に安定を得られ、本来のトレードに集中できるようになります。

この記事では、私が使っているトレード画面を使って、この逆指値の活用方法をご紹介します。

執筆者
ぶせな

ぶせな

FXの専業トレーダー。認定テクニカルアナリスト。 本格的にFXを開始してから10年で1億6,500万円の利益を突破。著書に、『最強のFX 1分足スキャルピング』『最強のFX 15分足デイトレード』(共に、日本実業出版社)がある。ツイッターアカウントは、『@busena_fx』、ブログは『億トレーダーぶせなブログ』。

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1.FXの逆指値注文とは

FXの逆指値とは、レート(価格)が、今よりも不利な方向へ進んだ時に、注文が自動的に入るようにするための予約注文ことです。あえて「不利な方向」と書きましたが、これから紹介する使い方は、大損の可能性を限りなくゼロにするやり方です。

私もそうであったように、逆指値の概念を最初からすぐに理解するのは、正直難しいです。そのため、何度か読み返して、考えながら理解していただければと思います。

ポイント!
初心者がトレードに慣れるためには、様々な注文方法を試すことが大切です。その中から、自分に合うものを探しましょう。今すぐ使わなくても、知っていると役に立つ時が来ます。

なお、逆指値以外の注文方法は、次の記事で解説しています。
≫ FXの注文方法を理解して利益をあげるための5つのコツ

1.1.特にスキャルピングで有効

ここで紹介する逆指値の使い方は、上述したように、大損を防ぐやり方です。特に、私が実践しているスキャルピングにおいて、逆指値注文は有効です。

スキャルピングは、わずかな値幅を狙って繰り返しトレードを行う手法のことです。1回の取引時間が短く、取引回数が多いため、勝ちトレードが多い反面、負けトレードも比例して多くなってしまいます。

スキャルピングの場合、数pipsの値幅で売買するため、たとえエントリーして逆行しても、すぐに戻ると期待してしまいがちです。「あと数pips戻ったら損切りしよう」「すぐにプラスマイナスゼロには戻るだろう」という感覚に陥りやすく、ルール通りにいかないことも多々あります。

本来、トレードは、損失は小さく利益は大きくの”損小利大”を心掛けるべきなのですが、スキャルピングは、利益は数pipsで損失は30pipsや50pipsの、”損大利小”のトレードになりがちです。

そこで、このコツコツドカンを無くすための1つの対処方法が、逆指値です。次の項から、逆指値の基本から具体的な使い方までを詳しく解説していきます。

1.2.逆指値注文の使い方

逆指値注文は、次のように、買いと売りの場合で分けて考えるとわかりやすいです。

  • 買いの場合:「ある価格以上になったら買う」
  • 売りの場合:「ある価格以下になったら売る」

少し言い方を変えると、次の3つの場面になります。

  1. 損切りに設定する(ストップロス)→決済注文時
  2. 利益確定に設定する→決済注文時
  3. ブレイク後のトレンドを捉える→新規注文時

1.と2.は、ポジション保有後に決済する時(イグジット)に使います。そして、3.は、新規注文の時(エントリー)に使います。このように、逆指値注文は、エントリーとイグジットの両方に使えます。

ここで覚えておいてほしいことは、FXでいう決済(イグジット)の意味です。決済することは、今持っているポジションと反対売買することを意味します。

例えば、「買い」ポジションを決済するためには、「売る」必要があります。この「売る」は、売りポジションを建てるのと同じことです。決済するために「売る」のと、新規でポジションを持つ時に「売る」のは同じ行動というわけです。売りなら、新規でも決済でも関係ないのです。

覚えておきましょう。

2.FXの逆指値注文の設定方法

それでは、FXの逆指値注文を活用し、スキャルピングでコツコツドカンにあわないための使い方を見ていきましょう。

これから説明する逆指値注文は、先ほどの3つのうち、1つ目の「損切りに設定する(ストップロス)」の使い方です。これを使うことで、にスキャルピングにおいて大損する可能性が限りなくゼロになります。

損切りの設定の方法は、次の2つがあります。

  • 新規の注文と同時に逆指値を入れる(pipsの値幅で決める)
  • 指定した金額で決済する(損失額で決める)

簡単に言うと、損切りの基準を”値幅”で決めるのか、”金額”で決めるかです。この2つの損切り設定をすれば、思わぬ大損から解放されます。

ここでは、私がスキャルピングをする時に使っている、JFXの画面を使って説明していきます。

2.1.損失値幅で設定する

決済逆指値とは、損切りの場合、一定以上の損失が出ないようにストップロスを置く注文です。

一般的に、決済時の逆指値注文は、エントリーした後に自分で設定することが多いです。しかし、スキャルピングの場合、エントリーからイグジットまで数秒で完結する場合が多く、ポジションを持ってから逆指値を設定していたら間に合いません。

また、相場が大きく動く時は、1時間で何十回もトレードすることもあるので、その都度、逆指値注文を設定するのは不可能です。そこで、エントリーと同時に損切りの逆指値注文が自動的に入るように設定しておくと、この煩わしさを解消できます。

なお、この設定は一括でできるので、スキャルピングをするなら、必ず設定しておきましょう。

それでは、JFXの実際の画面を使って、この逆指値注文の設定方法を解説していきます。

まず、上部の「クイック注文」をクリックします。

クイック注文

次に、「決済逆指」にチェックを入れ、その下の「決済pips差」に損切りの値幅を入力します。

決済逆指値にチェック

このように設定するだけで、全ての新規注文に損切りの逆指値注文が有効となります。

この逆指値注文を使うと、新規の注文を出した後に思惑と外れて逆行し、予め設定した損切りの値幅(pips)に到達すると、自動で損切りしてくれます。

なお、決済までの値幅は、任意に設定できます。そして、一度設定すれば、今後の全ての新規注文で有効なので、これ以上の操作は不要です。

例えば、損切りの値幅を一度-10pipsに設定すれば、100回エントリーしようが1,000回エントリーしようが、いくら損切りをためらったとしても、-10pipsに到達すると自動で損切りしてくれます。つまり、大損のしようがないのです。

ただし、損失の値幅が-10pipsピッタリというわけではありません。なぜなら、-10pipsに達すると成行注文が発動されるので、注文が通った時の損切りのpipsは、場合によっては、-10.5pipsや-11pipsになることもあるからです。

ただし、クリックを躊躇して-30pipsでようやく損切りするより、逆指値注文で-11pipsで損切りしてくれたほうがマシですよね。

経済指標の発表や要人発言などの際は、成行注文執行から約定までのほんの僅かな時間で、レートが大きく変動することがあります。そのため、余裕を持って損切りの幅を設定しておくことが大切です(逆指値注文を使わず、手動の成行注文で損切りしようとしても同じです)。

逆指値注文には、いくら以上の価格になったら新規に買うという使い方もありますが、私は、このように“保険”として使う方法をおすすめします。 

ここでいう保険とは、あなたが手動で損切りできなかった時に、最後の手段として発動させるためのものです。最悪の場合でも、これ以上の損失を出さないようにするのです。

損切りできない場面は、例えば、次のような場面が想定されます。

  • 突発的なニュースが出て値が飛ぶ
  • 経済指標の発表を忘れていた
  • 売買が急増する時間帯だった
  • 節目を大きくブレイクアウトするポイントだった
  • 損切りできずに戻るまで祈っている

共通するのは、物理的や精神的なことを含め、損切りできなかった時です。

もし、あなたの売買ルールが常に-3pips前後で損切りしているなら、保険で-5pipsや-10pipsに設定しておくと良いでしょう。-3pipsだと、すぐに逆指値注文が発動されてしまう場合もあるので、もっと余裕を持ち、-10pipsや-20pipsでも良いです。

そうしておけば、どんなに最悪のケースでも、-20pipsで損切りでき、一発で大損して退場することは避けられます。

ここで注意してほしいのは、日常的な損切りとして逆指値を使わないことです。なぜなら、いつも逆指値注文で損切りをしていると、トレードスキルが身に付かないからです。

本来は、損切りすべき時にあなた自身で決断して損切りを執行できなければなりません。サクサクと機械のように自分の判断で損切りできるようになることも、トレードを上達させるために必要なスキルです。いつも逆指値に頼っていると、このスキルは身に付きません。

2.2.損失金額で設定する

先ほどは、値幅で損切りの逆指値注文を入れる方法でしたが、今後は、金額で損切りする方法です。この機能は、文字通り、含み損が事前に指定した金額に達したら自動で決済注文を執行してくれる注文方法です。

こちらも、先ほどと同様、一度この損切り金額を決めてしまえば、全てのエントリーに逆指値が自動で入るため、これ以上の操作は不要になります。

例えば、損切り幅を-10万円に設定しておけば、含み損が-10万円に到達したら損切りを執行してくれます。急に値が飛んだ時に備えて、これ以上は損したくないという金額を設定しておけば、少なくとも大損の可能性がなくなりますね。

ちなみに、この金額指定全決済注文も、損切りができない時に想定外の損失を防ぐための保険だとお考え下さい。繰り返しになりますが、トレードの基本は、自分で決断することです。

なお、金額指定全決済注文の仕方は、次のJFXのマニュアルを参考にして下さい。

※クリックすると拡大します

金額指定決済①

金額指定決済②

2.3.利益確定で使う

ここまでは、逆指値注文で損切りをする方法をお伝えしましたが、この項では、逆指値注文を使って利益確定する方法をお伝えします。

設定方法は簡単で、設定画面で逆指値注文が発動される値幅(もしくは金額)を指定するところで、マイナスではなくてプラスの数字を入力するだけです。例えば、+10pipsや+10万円といった具合です。

このように逆指値注文を活用することで、機械的に利益確定ができるようになる上、相場が見れない時に設定しておけば、含み益から含み損に変わって悔しい思いをすることもなくなります。

《参考》逆指値注文以外の注文方法
FXの逆指値注文以外の注文方法は、JFXのQ&A一覧が充実しているので、時間がある時に通読しておきましょう。おそらく、初めて聞く注文方法もあるはずです。しかし、一度頭の中にインプットしておけば、トレードをしていくうちに、何かしらの活用方法のアイディアが浮かぶはずです。

まとめ

FXで負けるパターンは、コツコツドカンが一番多いです。損切りの大切さを知り、損小利大を心掛けることが、FXで成功するための第一歩です。

ぜひ、逆指値注文を活用し、大損を防いで着実に利益を積み重ねて下さい。

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