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投資をしている人なら誰しも、これから大きく上がる株式を見つけ出して投資をして、資産を大きく膨らませたいと思うものです。確かに株で大きな成果を上げ続けるためにはこれから上がる銘柄を的確に選び抜くことが第一条件です。
しかし、初心者にとって数千もある銘柄の中から厳格な基準に基づいて銘柄を選び抜くことは至難の業です。
これから上がる銘柄を探す際には、一般に企業が発表する業績予想やニュースを掲載した投資サイト、証券会社が提供するチャートなど様々なツールを複合して使用する必要がありますが、これらを一から確認して銘柄を探すのは本当に大変なことなのです。
しかし「スクリーニング」という機能を使うことで銘柄を的確に余すところなく選び抜くことができます。
このスクリーニングは条件さえ整ってしまえば、あとはその条件に沿って銘柄を絞り出すことで自動的にコンピュータによって銘柄を選別することができるのです。効率的にスクリーニングをすることで、底値から株価が10倍以上にもなるようなお宝株が発掘できることすらあるのです。
そこでこのページではこれから上昇しやすい銘柄を発掘するためのスクリーニングの仕方や銘柄選別した後のチェック事項などをまとめてお伝えします。
目次
10倍株など大化けするような株式はどんな株なのかを認識しておかないとスクリーニングにおける条件を付けることができません。ここで最近日経平均の動きに連動せずに自社の株式だけを10倍にした銘柄を見てみましょう。
(出典:楽天証券マーケットスピード)
上記の銘柄はディップ(2379)と言う銘柄です。ネットでの求人情報を提供する業務を行っている企業です。この銘柄ですが、210円だったものが、3,218円という高値を付けるまでに上昇しました。
株価がここまで上昇した理由は以下の点が中心かと思われます。
大きく上昇する株式に共通する条件としては上記2つが当てはまります(仕手などの株価暴騰は除く)。
基本的にはまだ投資家にそれほど目を付けられていない時価総額の小さな株式の業績上方修正に合わせて株式を仕込んでいくということになります。
さて、この条件を満たす銘柄を実際探すのですが、業績がこれから伸びそうな、そして株価の上値余地が多く残っていそうな銘柄を効率的に探すために、下記スクリーニングを利用します。
先ほどの条件である小型で上昇余地の残る好業績な株式を探すための方法として以下の3つの条件に基づくスクリーニングを試していきましょう。これにて複数の銘柄が機械的に抽出されるはずです。
これはシンプルかつ効果的だと思える3条件により絞っていますが、慣れてくると自分で色々な条件を追加し試行錯誤してみると銘柄の選定の精度は格段に上がっていくことでしょう。ちなみに中長期投資のためのスクリーニングなので、デイトレ・スイングなどの短期投資を対象にはしていません。
まずは3条件を一つ一つ確認してみましょう。
2.1.1小型株
実はスクリーニングをするうえで比較的重要なのが、この時価総額と呼ばれる項目です。時価総額とは、すでに発行されている株数と現在の株価を掛け合わせて算出される数字で、いわゆるその銘柄全体の重さのようなものです。
この時価総額が大きければ大きいほど値動きはゆっくり落ち着いたものになります。そのため、10倍株などといった大きく上がる株を探し出すためには、時価総額が数十億円ほどの小型株を選ぶ必要がります。
2.1.2割安性
現在の株価が割安かどうかを判断するための指標として、PER(利益などのフローから計測)やPBR(資産などのストックから計測)がありますがスクリーニングでもこの項目は必須です。現在の利益にくらべ株価が割安に放置されている銘柄であればあるほど業績の上ぶれによる株価の伸びが大きくなります。
PER=株価÷1株利益
PBR=株価÷1株当たりの資産
上記の数値ができるだけ小さい方が、割安性は高いという判断になります。ただし注意したいのは成長性が注目され始めた株式の場合、一時的に上記の割安指標は高くなっていることがあります。企業の業績の伸びが続けば、一時的に高くなったPERも再び低くなり割安度が再び増すことになります。
2.1.3.高収益
収益性とは、株主からの出資金を使用してどれくらい効率的に利益を上げることができているのかを表しています。ROEと呼ばれる指標がどの代表格で最近では特に注目されています。このROEが高い数字であるほど収益性が高いということになります。
ROE=純利益÷純資産
純資産の10%以上をの利益を生み出せていれば収益度合いは比較的高いと言えます。最近ではJPX400指数の開始とともにROEの数値向上を目指す企業が増えてきています。
では実際にスクリーニングをしてみることにします。使用するのは四季報オンラインのスクリーニング機能です。(月1,000円の有料サービスを利用)四季報オンラインのスクリーニングページに飛びます。
参考:スクリーニングページ
次に画面向かって左側の《検索条件の追加》タブをクリックして、来季予想PER、実績PBR、今期予想ROEを追加する。なお株式の規模を表す時価総額はデフォルトで設定されていますので、自由な数値を入力してください。
追加手順は下記の通りです。
《検索条件の追加》タブ→割安性(フロー)→来季予想PER
《検索条件の追加》タブ→割安性(ストック)→実績PBR
《検索条件の追加》タブ→収益性→今期予想ROE
上記の項目を追加すると、下記のように検索条件タブが追加されます。
それぞれ項目ごとに数字を入力してスクリーニングを開始する。ここでは、時価総額30億、来季予想PER10倍以下、実績PBR1倍以下、今期予想ROE10%以上でスクリーニングする。
すると下記のように銘柄が一覧で出現する。2015年7月28日時点で、37銘柄が該当する。数千ある銘柄から30銘柄までに瞬時に絞りだせるので大変便利ですね。市場を絞ればさらに銘柄数を絞ることができるのでできるだけよい銘柄を出すために項目を上手に追加して銘柄選定をしていくとよいでしょう。
※スクリーニングにはベーシック会員(月1,000円)への入会が必要です。
スクリーニングでは時価総額や割安性、業績の伸びに注目してスクリーニングをすることで自動的にいくつかの銘柄を絞り出すことが可能ですが、銘柄を抽出した後にもいくつかのチェック項目があります。
スクリーニングで機械的に絞り出した銘柄が投資に適した株式かどうかを判断するために重要なチェック事項となります。
チャートを見ると一目でわかることがあります。
それは今株価がどのような流れの中にあるのかということです。株価の流れには大きく分けて、上昇、横ばい、下落の3種がありますが下落の流れにあるチャートの銘柄には要注意です。
チャートは実際に取引された過去の取引履歴を残すものです。そこにはニュースのようないつわりはなく取引されたという事実だけが残るのです。そして右肩下がりで下がり続ける銘柄には、誰かが何かしらの理由で売っているという事実が反映されているのです。
いかにスクリーニングでどれほど良い結果が出たとしても、下落トレンドにある銘柄を手がけないほうが無難です。
ちなみに先ほどの四季報オンラインのスクリーニングにおいては銘柄名にポインタを充てると3か月分のチャートが出現します。
いちいち証券ツールでチャートを確認しなくても直近の動きがわかるのはありがたい機能ですね。(※中長期チャートは通常の証券ツールで確認してください。)
最終チェックですが、結局株式が今後伸びていくかどうかというのは「本業の順調さ」が継続するかどうかにかかるということです。
その点スクリーニングで業績の良い割安株が出てきたとしてもそれが、資産売却による一時的な利益確保だったり、テーマ性のある一時的な話題による利益の後押しであったりすると、一時的には株価は上がるかもしれませんが、継続して伸び続けることはありません。
本業が上手く行っているかどうかの確認は株式購入後に常にしておかなくてはならないのです。具体的には、業績の修正予想が出た時には、修正予想がなぜ行われたのか、その理由を確認すること、業績が発表されたときには利益の中心はどこなのかを調べることが大事です。
結局はスクリーニング後にも地道な作業を継続することができるかどうかが重要なのです。なお企業ニュースを調べる際にはヤフーファイナンスの個別銘柄のニュース検索が便利です。下記画像はヤフーファイナンスの個別銘柄ニュースページの画像です。
(出典:ヤフーファイナンス)
赤枠(ニュース)の項目をクリックすることで様々な銘柄に関するニュースをチェックすることができます。
また企業のサイトでは、業種により月次の進捗状況を毎月IRに発表している企業があります。前年度との進捗率の比較により、業績の上方修正予測も立てやすくなります。
株式投資をする際の銘柄選びにおいてスクリーニングは必須の機能です。数千ある銘柄の中から自分のなじみの企業だけを選んで投資するのと、すべての収益機会を厳格な条件のもと振るいにかけて投資をするのとでは、投資成果に大きな差がでるのは明白です。今回ご紹介したスクリーニング条件に自分なりの条件を加味して相場の良しあしに関わらずにガンガン上がる銘柄を選んでいきましょう。
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