自己資本比率とは?具体的な見方と使用法

企業の経営の健全性をはかりたい時に、使用される指標の一つに「自己資本比率」があります。

この自己資本比率を知ることで、経営の安定が高い企業を見つけることができると同時に、資産はあってもそれを適切に投資できていない資産効率の悪い企業も見つけることができます。

このページでは、自己資本比率について解説をしていきます。

執筆者
投資の教科書 株式事務局

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自己資本比率とは

自己資本比率は企業の安定性をはかるための指標です。簡単にいうと、会社の総資産のうち、銀行などに返す必要のある資金以外の資本がどれくらいあるのか、その比率をだしたもののことです。

以下wikipediaにおいて詳細に解説されていますので、引用します。

貸借対照表の「資産の部」の合計額を総資産といい、現状における財産(土地や機械など)の状況を表している。一方、その財産の元手となった資金を資本といい、総資産と総資本は合計額が一致する。

総資本の内、他人から借りた資金はいずれ返済する必要があるため、負債として区別される。これを他人資本という。残りの返済の必要のない資本を自己資本という。(株主から出資された出資金、剰余金、準備金、自己株式等から構成される。)

自己資本比率=((総資本-他人資本)÷総資産)×100

以上の計算式から算出される数値はほかの数値やほかの企業との比較によって良し悪しが決まってきますが、一般的には50~80%が優良、20%以下は注意が必要、と言われています。

次は、自己資本比率をどのように確認すれば良いのか、そして実例を見てみることにしましょう。

自己資本比率の確認方法

自己資本比率はこれまでにご紹介した方法で算出することは可能ですが、都度計算するのも面倒です。そこで四季報を見て自己資本比率を確認することができます。

証券会社のツールにも四季報機能が付いていますので、試しに最近話題になっている大塚家具という銘柄(8186)の財務情報を確認してみましょう。

総資産が23636(単位:100万円、以下同)、自己資本が14355となり、自己資本比率は、60.7%となっています。この数値は非常に高い数値です。

ただし、自己資本利益率が低いこと、投資キャッシュフローがプラスなのは気になるところではあります。これだけ財務が良好の状態であるならば、ROEももうもう少し高い状態を維持し、投資キャッシュフローも多少マイナスなくらいの方が業績向上を目指した切ベイ投資をしっかりと行っているということになります。

ただその辺は企業独自の事情もありますので、触れませんが、とりあえず大塚家具という会社の自己資本比率は高く、優良の部類にはいります。

まとめてみましょう。自己資本比率をチェックする時には同時に、

  1. ROE
  2. 利益剰余金と有利子負債
  3. キャッシュフローのバランス

このあたりは企業の財務体質を深く知る上で重要事項です。以上のように自己資本比率を確認する時には、その数値だけでなく上下のほかの数値も一緒に見る癖をつけましょう。特に財務諸表の見方については、下記ページを参考にしていただけると基礎が身につきます。

株式投資で長期的に勝ちたい初心者のための財務諸表の分析法

ROEと自己資本比率の関係

自己資本利益率は、ROEと密接に関係しています。

というのも、自己資本比率を逆数にすると、財務レバレッジという数値になり、財務レバレッジにはROEを構成する計算式の中に組み込まれています。自己資本比率が小さければ小さいほど、財務レバレッジは大きくなりROEの数値が大きくなる可能性がたかまります。

上記の説明は、自己資本比率という分母が小さくなるのですから、ROEの数値が高くなるのは当然だと思いますが、逆をいえば自己資本を小さく抑えることで、高ROEを演出することが可能となるのです。

さきほどの大塚家具の例で言えば、自己資本比率が高めでしたが、ROEは0%以下(マイナス)でした。つまり財務は安定しているが、利益をがっつりとまでは出せていないということです。

では、自己資本比率、ROEともに良い数値を出している企業はどのような企業なのでしょう?下記図を見てみましょう。

自己資本比率、81.2%、ROEが11.7%の超優秀企業の四季報における財務です。

オリエンタルランドの月足チャートを見ると下記のような株価推移をしています。

土台がしっかりとしているため、じっくりと時間をかけて成長している企業のチャートです。

ちなみにオリエンタルランドは、財務の健全性、利益の成長性はもちろんのこと、最近株式分割を発表するなど株主還元策や流動性の維持にも尽力しています。

まとめ

自己資本比率を見ることで企業の土台の強さがわかります。

もちろん土台が強いだけでは、企業の成長はありませんが、少なくとも力強く企業が成長していくためには、強い土台は必要です。

自己資本比率を投資に使用することで株式投資を成功させてください。

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