驚異的なパフォーマンス(数の力)
· 増田 丞美

この記事は2021年に公開したアーカイブ記事です。制度・数字・サービスの内容は当時のものです。
ある銘柄のオプションの価格表(オプションチェーン)をご紹介します。
長期的株価はゼロに向かっていく
株価は現在25ドルです。オプションの期間は57日です。(57日にオプションの満期になります。)

この銘柄は特殊証券で、長期的株価はゼロに向かっていきます。
単純に株式を売ってもいいのですが、オプションを利用した方法を紹介します。
以下の図は過去1年間の同特殊証券の株価の推移です。

長期的に見れば株価がゼロに向かっていくのがイメージできると思います。
以下の図をご覧ください。
過去10年間の同特殊証券の株価の推移です。

オプションを用いた例
オプションを用いた例を掲げます。
オプションチェーンをご覧ください。

25C−1 @2.90
30C+1 @1.55
これは「25コールを1単位売り290ドルを取得し、同時に、30コールを1単位買って155ドルを支払った」ものです。
このオペレーションに投じる資本は実質365ドルです。これが最大のリスクです。
{(30−25)−(2.90−1.55)}*100=365
365ドルをベースにするとそれによって得られる最大の収益は135ドルです。
57日間を365日ベース(年換算)にすると、
135/365*100%/57日*365日
=236.84%
驚異的です。
ストライクを変えます。
30C−1 @1.55
35C+1 @0.90
これは「30コールを1単位売り155ドルを取得し、同時に、35コールを1単位買って90ドルを支払った」ものです。
このオペレーションに投じる資本は実質435ドルです。これが最大のリスクです。
{(35−30)−(1.55−0.90)}*100=435
435ドルをベースにするとそれによって得られる最大の収益は65ドルです。
57日間を365日ベース(年換算)にすると、
65/435*100%/57日*365日
=95.68%
いずれも驚異的です。
リスクにどのように向かうか?
PUT用いる方法もあるのですが、それは次回紹介します。
問題はリスクにどのように向かうか?
資金を全て使わない。
オペレーションは分割で行い、Cの価値が増えた時、特殊証券の株価が上がった時に実行する。
全ての「投下資本」が飛ぶ事態に見舞ったら・・・・
限月を乗り換えて同様のオペレーションを実行することで取り返しそして利益を得られます。
時間を延長するというオペレーションを継続して実行します。
「魔法の箱」と呼んでいるのがお分かりになったと思います。
これは長く継続することが成功のカギです。
この記事を書いた人
増田 丞美
現在、WBP,LLC/Wish & Brains Partners代表(CEO)兼社長。
「オプション・キャッシュフロークラブ」主宰。
米国コロンビア大学を卒業後、野村証券(東京・ロンドン)、米国投資銀行モルガンスタンレー(ロンドン)などを経験。
現在、国内外の事業会社の経営の傍ら、日本において幅広い個人層にオプションの実践を指導している。
オプションに関する著書・訳著多数。



