ポイントアンドフィギュアとは|5つの特徴と2つのパターン
(更新 ) · 投資の教科書 株式事務局

この記事は2015年に公開したアーカイブ記事です。制度・数字・サービスの内容は当時のものです。
株価が大きく上昇する前には一定のパターンが存在しますが、そのパターンをあらかじめ把握しておくことで実際に株価が動き出した最初の動きを捉えて仕込むことが可能となります。
今回は株価が動きだすパターンのうち「ポイントアンドフィギュア」を使用したものをお伝えします。
ポイントアンドフィギュアは株価の値動きに着目した重要なテクニカル指標です。
このページでは、ポイントアンドフィギュアの基礎知識とポイントアンドフィギュアのパターンと使い方を実例に沿ってお伝えしていきます。
1.ポイントアンドフィギュアとは~その5つの特徴~
ポイントアンドフィギュアとは株価の上下の値動きから、その特性を掴み今後の動きを予測するためのテクニカル指標のうちの一つです。ポイントアンドフィギュアの特徴としては以下があります。
- 終値ベースで株価の値動きを考えるため日中株価が見れない人でも使いやすい
- 株価の上昇・下落の判断がしやすい
- 値動き以外の要素は考慮しなくて良いため非常にシンプル
- 細い値動きを考慮する必要がない
- 時間を考慮に入れない非時系列テクニカル指標である
という点です。ポイントアンドフィギュアの作成方法ですが◯と×で表され、株価の終値が上昇で終わると×が、下落で終わると◯がつけられます。ポイントアンドフィギュアにおいては株価の値動きは終値ベースで考えられます。そのため日中の値動きを基本的には無視できるといえます。ポイントアンドフィギュアを作成する上で大事なことが2つあります。
- ある一定値幅うごいた場合に印(◯か×)をつけること
- 3マス以上印(◯か×)がつかないと方向転換しないこと
というルールが存在します。方向転換をしない場合には基本的にはその方向へと株価の動きが持続していると考えることができます。ちなみに上記の一定値幅とは下記一覧の値幅をとるのが一般的です。
| 【株価】 | 【1ポイント】 |
| 100円以下 | 2.5円 |
| 100~200円 | 5円 |
| 200~1,000円 | 10円 |
| 1,000~5,000円 | 20円 |
| 5,000~10,000円 | 100円 |
| 10,000~50,000円 | 200円 |
| 50,000~100,000円 | 1000円 |
| 100,000~500,000円 | 2000円 |
| 500,000~1,000,000円 | 10000円 |
| 1,000,000~5,000,000円 | 20000円 |
値幅まで細かく覚える必要はありませんが、一定値幅が付くと印が付くのだということを把握しておきましょう。
2.ポイントアンドフィギュアの実例
下のチャートは「日興証券」のイージトレードによるポイントアンドフィギュアです。日興証券では上昇のバツ印を赤で、下落の丸印を青で示しています。

他の証券会社でもポイントアンドフィギュアチャートは見ることができますが、「日興証券」のチャートが一番見やすいと思いますので、おすすめです。
このチャートにはグラフの横列に時間ありません。
通常のローソク足(移動平均線)や一目均衡表などは時間を重視します。通常のチャートでは時間と値動きを考慮して株価の先行きを決定していきます。ポイントアンドフィギュアはそのような時間の概念がないのであくまで値動きを中心とした株価予測ができます。
ちなみに株価の動きといっても株価の流れにそって投資をするトレンドフォローに向いた手法です。その点、ローソク足でもブレイクアウトというトレンドフォローの手法がありますが、ブレイクアウトよりも細かい値動きを無視できるという特徴があります。ファンダメンタルを考慮しながら、一部テクニカル分析を使用した成長株投資(テクノファンダメンタル投資)などには絶好のテクニカル指標だったりします。
ポイントアンドフィギュアには上記ブレイクアウト以外にも、一定の売り買いパターン(チャートパターンが存在しています)。次項では、ポイントアンドフィギュアのチャートパターンをご紹介していきます。
3.ポイントアンドフィギュアのチャートパターン
ローソク足の株価チャートに売り買いを示唆する一定のパターンがあるように、ポイントアンドフィギュアにもチャートパターンが存在します。
実際に武田薬品(4502)の日足でパターンを確認してみましょう。赤い線が付されている部分にはまさにチャートパターンが出現していることがわかります。

赤い線では下値として意識されてきましたが、株価がその下値を下回ってしまうとトレンドが転換して下降トレンドを形成していきます。ポイントアンドフィギュアを活用して値幅を抑えたら、上記のようなブレイクアウトに注意しましょう。
もう一つの事例をご紹介します。エムアップ(3661)の日足です。

同社は赤い線が上値抵抗線として意識されていましたが、その後、このラインを超えてくると株価は一気に上向いています。しばらくの間、株価がボックス圏で推移していたこともあったと思いますが、上方向のブレイクアウトになりました。
いかがでしたか。
ポイントアンドフィギュアを活用することでブレイクアウト形状、三角保ち合いパターン、トレンド突破の形などローソク足パターンと似たようなパターンとなっていますので、チャートパターンは覚えやすいと思われます。上記チャートは上昇と下落時のチャートでしたが、参考になさってください。
なおローソク足のチャートパターンはこちらの記事にて詳細にご紹介しています。「投資初心者のためのチャート分析と11のチャートパターンまとめ」是非、ご一読ください。
ローソク足でもポイントアンドフィギュアでもチャートパターンだけで勝てるほど投資の世界は甘くありません。その銘柄の土台ともいえるファンダメンタルや事業内容をしっかりと確認して、成長性が高いを判断できた銘柄を追従買いするための指標として使用を心がけるようにしましょう。
まとめ
ローソク足を使用していた人にとってポイントアンドフィギュアはあまりなじみがないことでしょう。これまで時間をベースに株価の動きを予想していた人は、これを機にポイントアンドフィギュアを使用して株価の取引を試してみてもよいかもしれません。ポイントアンドフィギュアは特にブレイクアウトや新高値を追う成長株投資において力を発揮する指標です。参考にしていただければ幸いです。
この記事を書いた人
投資の教科書 株式事務局
投資の教科書株式事務局では、株式投資で稼ぐ力を身につけるために必要な基礎知識をはじめ、実際に成果をあげているトレーダーの手法、分析方法などを、初心者にもわかりやすくお伝えしています。





