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信用倍率とは、簡単に言うと、「信用取引の買いと売りの需給(バランス)を見る数字」のことです。
株式投資の信用取引をしない方も、知っておくことで保有銘柄の今後の株価の予測に役立ちますので、当記事をしっかり読んで理解して下さい。
目次
信用倍率は、株式投資の信用取引に関わる用語です。信用取引についてあまりご存知でない方は、『信用取引とは?初心者が知っておくべき3つの注意点』を読んでから当記事をお読みいただくと、理解が早まります。
信用取引の計算式を解説する前に、2つの用語を理解しておく必要があります。
簡単にいうと、「信用取引でまだ決済されていない株数」のことです。そして、信用倍率は、次の計算式で計算できます。
信用倍率(倍)= 信用買い残 ÷ 信用売り残
例えば、信用買い残が100万株で信用売り残が50万株の場合、信用倍率は、次のようになります。
買い残100万株 ÷ 売り残50万株 = 2倍
信用取引には「制度信用取引」と「一般信用取引」の2種類があり、制度信用取引の場合は6ヶ月以内に決済をする必要があります。また、一般信用取引には返済期限はありませんが、いずれは決済する必要があります。
信用買い残は、将来どこかで売って決済する必要がある株数でもあるので、信用買い残が多過ぎると将来の売り要因となります。
また、信用売り残は、将来どこかで買い戻して決済する必要がある株数でもあるので、信用売り残が多過ぎると将来の買い要因となります。
まとめると、次のようになります。
ただし、これは一般論で、株価の変動には様々な要因が絡んできますので、一つの目安にして下さい。
信用倍率の数字は証券会社のツールでも見ることができますが、ここでは、ログインする必要がない無料で確認できるサイトを2つご紹介します(その他の活用方法は、『投資歴15年の私が教える株の初心者が絶対に押さえておくべきサイト7つ』をお読み下さい)。
ご覧のように、Yahoo!ファイナンスに銘柄コードを入力して出したページの下のほうに「信用取引情報」があり、その中の「貸借倍率」が信用倍率のことです。拡大すると、次のようになります。
ちなみに、信用倍率は毎日更新されるものではなく、前週の月曜日から金曜日までの信用取引を集計したものが、翌週の第2営業日(通常は火曜日)の夕方から夜にかけて最新のものが更新されます。
私は、ケンミレという無料の株式総合サイトをよく利用しています。ケンミレで信用倍率を見る時に大変便利なのが、株価チャートの出来高のところに信用買い残は赤色で、信用売り残は青色で時系列で表示してくれるので、「変化」を読み取れる点にあります。
次に、信用倍率をどのように株価予測に役立てるのか、ケンミレのチャートを使って見ていきます。
下図はPCデポ(7618)のチャートです。サービスの解約トラブルが続出したというニュースが出て、2016年8月に株価が急落しました。
チャートの左側の株価が急落したタイミングで、そろそろ反発するだろうと判断した多くの投資家が信用取引で同社の株に買い向かいましたが、思うように反発しませんでした。そして、諦めて売ってしまう人も多くいたため、売り圧力となって株価の上昇を妨げていたと想像できます。
その後、信用買い残も徐々に減少して需給が改善していき、逆に信用売り残のほうが多くなったタイミングで、株価はようやく上昇に転じました(右側の赤マルで囲んだところ) 。
下図は、大東建託(1878)のチャートです。ずっと売り残のほうが多い状態が続いていて、下がると予測して空売りをしていた人が多かったことがわかります。しかし、思うように下落しなかったことで諦めて買い戻しを行い、ジワジワと上昇していったと想像できます。
ちなみに、空売りの買い戻しの力で株価が上昇する相場を、「踏み上げ相場」といいます。空売りをしていた投資家にとっては、早く買い戻しをしないと含み損が膨らんでしまう恐れがあるので、損失覚悟で買い戻すことになります。
信用倍率は、目先の株価の変動には影響はほとんどなく、1日のうちに売買を繰り返すデイトレーダーや数日間だけ保有する短期投資家にとってはあまり意識する必要はないかもしれません。
しかし、特に中長期投資家は信用倍率をチェックしておくと、他の投資家が今、利益が出ていてハッピーな状態なのか、損失を抱えていて苦しい状態なのか、そして今後どのような(反対)売買をしてくるかがなんとなくわかり、今後の株価の値動きの予測に役立ちます。
当然、信用倍率だけで株価の動きを完全に予測することはできません。信用倍率が大きくても、人気化する銘柄は新規の買い注文を伴ってどんどん株価が上昇していくこともあります。
株価の方向を予測するヒントの一つとして知っておくと、他の投資家よりリードすることができます。
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