信用倍率とは?買いと売りの需給から株価の方向を予測する方法

信用倍率とは、簡単に言うと、「信用取引の買いと売りの需給(バランス)を見る数字」のことです。

株式投資の信用取引をしない方も、知っておくことで保有銘柄の今後の株価の予測に役立ちますので、当記事をしっかり読んで理解して下さい。

執筆者
近藤 章仁

近藤 章仁

株式ディーラーの経験を経て、2016年にエンジュク入社。現在は、iDeCoやつみたてNISA、楽天経済圏、ポイ活、独自の節約術を駆使し、老後2,000万円問題に真剣に取り組む。「モノクロ ザ マネーvol.3」にも登場。実践で得た経験から、皆様に役立つノウハウをお伝えします。ファイナンシャルプランナーと証券外務員資格一種保有。

友だち追加

1.信用倍率とは

信用倍率は、株式投資の信用取引に関わる用語です。信用取引についてあまりご存知でない方は、『信用取引とは?初心者が知っておくべき3つの注意点』を読んでから当記事をお読みいただくと、理解が早まります。

1.1.信用取引の計算方法

信用取引の計算式を解説する前に、2つの用語を理解しておく必要があります。

  • 信用買い残…信用取引で買った人でまだ反対売買(売り)をしていない株数
  • 信用売り残…信用取引で空売りをした人でまだ反対売買(買い戻し)をしていない株数

簡単にいうと、「信用取引でまだ決済されていない株数」のことです。そして、信用倍率は、次の計算式で計算できます。

信用倍率(倍)= 信用買い残 ÷ 信用売り残

例えば、信用買い残が100万株で信用売り残が50万株の場合、信用倍率は、次のようになります。

買い残100万株 ÷ 売り残50万株 = 2倍

1.2.信用倍率の数字が表す意味

信用取引には「制度信用取引」と「一般信用取引」の2種類があり、制度信用取引の場合は6ヶ月以内に決済をする必要があります。また、一般信用取引には返済期限はありませんが、いずれは決済する必要があります。

信用買い残は、将来どこかで売って決済する必要がある株数でもあるので、信用買い残が多過ぎると将来の売り要因となります。

また、信用売り残は、将来どこかで買い戻して決済する必要がある株数でもあるので、信用売り残が多過ぎると将来の買い要因となります。

まとめると、次のようになります。

  • 信用買い残 > 信用売り残 で信用倍率が1.0以上
    ⇒将来の売り需要のほうが多いので、信用倍率が大きいほど、株価が上がりにくい傾向にある
  • 信用買い残 < 信用売り残 で信用倍率が1.0未満
    ⇒将来の買い需要のほうが多いので、信用倍率が小さいほど、株価が上がりやすい傾向にある

ただし、これは一般論で、株価の変動には様々な要因が絡んできますので、一つの目安にして下さい。

1.3.信用倍率の調べ方

信用倍率の数字は証券会社のツールでも見ることができますが、ここでは、ログインする必要がない無料で確認できるサイトを2つご紹介します(その他の活用方法は、『投資歴15年の私が教える株の初心者が絶対に押さえておくべきサイト7つ』をお読み下さい)。

数字を確認するなら「Yahoo!ファイナンス」

WS000007

ご覧のように、Yahoo!ファイナンスに銘柄コードを入力して出したページの下のほうに「信用取引情報」があり、その中の「貸借倍率」が信用倍率のことです。拡大すると、次のようになります。

WS000003

ちなみに、信用倍率は毎日更新されるものではなく、前週の月曜日から金曜日までの信用取引を集計したものが、翌週の第2営業日(通常は火曜日)の夕方から夜にかけて最新のものが更新されます。

過去の推移を視覚的に見るなら「ケンミレ」

私は、ケンミレという無料の株式総合サイトをよく利用しています。ケンミレで信用倍率を見る時に大変便利なのが、株価チャートの出来高のところに信用買い残は赤色で、信用売り残は青色で時系列で表示してくれるので、「変化」を読み取れる点にあります。

WS000004

2.信用倍率の活用方法

次に、信用倍率をどのように株価予測に役立てるのか、ケンミレのチャートを使って見ていきます。

2.1.実例①:買い残が多くて株価上昇の重しとなっている場合

下図はPCデポ(7618)のチャートです。サービスの解約トラブルが続出したというニュースが出て、2016年8月に株価が急落しました。

WS000005

チャートの左側の株価が急落したタイミングで、そろそろ反発するだろうと判断した多くの投資家が信用取引で同社の株に買い向かいましたが、思うように反発しませんでした。そして、諦めて売ってしまう人も多くいたため、売り圧力となって株価の上昇を妨げていたと想像できます。

その後、信用買い残も徐々に減少して需給が改善していき、逆に信用売り残のほうが多くなったタイミングで、株価はようやく上昇に転じました(右側の赤マルで囲んだところ) 。

2.2.実例②:売り残が多くて買い戻しで株価が上昇する場合

下図は、大東建託(1878)のチャートです。ずっと売り残のほうが多い状態が続いていて、下がると予測して空売りをしていた人が多かったことがわかります。しかし、思うように下落しなかったことで諦めて買い戻しを行い、ジワジワと上昇していったと想像できます。

WS000006

ちなみに、空売りの買い戻しの力で株価が上昇する相場を、「踏み上げ相場」といいます。空売りをしていた投資家にとっては、早く買い戻しをしないと含み損が膨らんでしまう恐れがあるので、損失覚悟で買い戻すことになります。

まとめ

信用倍率は、目先の株価の変動には影響はほとんどなく、1日のうちに売買を繰り返すデイトレーダーや数日間だけ保有する短期投資家にとってはあまり意識する必要はないかもしれません。

しかし、特に中長期投資家は信用倍率をチェックしておくと、他の投資家が今、利益が出ていてハッピーな状態なのか、損失を抱えていて苦しい状態なのか、そして今後どのような(反対)売買をしてくるかがなんとなくわかり、今後の株価の値動きの予測に役立ちます。

当然、信用倍率だけで株価の動きを完全に予測することはできません。信用倍率が大きくても、人気化する銘柄は新規の買い注文を伴ってどんどん株価が上昇していくこともあります。

株価の方向を予測するヒントの一つとして知っておくと、他の投資家よりリードすることができます。

証券会社選びで悩んでいる方へ
自分に合った証券口座の探し方とは

国内には200を超える証券会社があり、どこで取引するかによって、手数料やツール、取扱い商品が異なり、長期的に大きなパフォーマンスの差となって現れます。

株式投資歴10年の専業経験もある遠藤氏は、「証券口座を選びは利益の出し方を決めるものであり、自分に合った口座を選ぶべきだ」と主張しています。その遠藤氏も実際に使っている、株式トレードの利益を最大化する口座は、『証券会社おすすめ7社を徹底比較!現役トレーダーが口コミ解説』で公開しています。

また、iDeCo(イデコ)やつみたてNISAを活用して、老後2,000万円問題を解消するきっかけとなる証券会社は、『積立投資でオススメの証券会社~元証券マンが使っている4社』で紹介しています。

無料動画セミナー: 新高値に注目して大化けする株を探す具体的な方法

専業投資家、ふりーパパ氏の「成長株投資」は、数倍になる銘柄を簡単に見つけ出し、大きな利益が 期待できる注目の投資手法です。


実際、ふりーパパ氏自身、これまで4億円もの利益を株式投資で稼いでいます。


しかも、銘柄選定も慣れてくると30分程でできるので、選定から投資まで時間がかかりません。また、中長期の投資法なので、頻繁に相場を見る必要もありません。


そのため、自分の趣味や仕事に集中することができます。


この無料動画セミナーを見ると、次の3つのポイントが学べます。


・成長株の発掘に便利なサイト
・売買のタイミング
・成長株の見極め方


ふりーパパ氏の具体的な手法を、この動画セミナーで具体的にお伝えします。


無料動画セミナーで成長株の手法を見る

【無料公開中】v-com2の株式10日間集中講座

株のLINE200万円の資金から株式投資をはじめて資産を1億8000万円にまで増やすことに成功したv-com2氏の株式投資講座を無料で公開中です。


次のLINE公式アカウントにご登録いただくと、v-com2氏の3つの投資手法を学ぶことができます。


株のLINE CTAバナー


具体的には、次のような内容が全て無料で学べます。


・株主優待投資
・資産バリュー投資
・収益バリュー投資
・その他の投資法


10日間でv-com2さんのメッセージと動画・レポートをお届けします。初心者にもわかりやすいように一から丁寧に解説をしているので、「自分で銘柄を発掘して稼げるようになれる!」と鮮明にイメージすることができるはずです。


ひご登録いただき、自分で銘柄発掘するための土台づくりを完成させてください。


TOPに戻る