インカムゲインとキャピタルゲインの違いとは?

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将来的に投資を考えているけど、まだ、どのような投資が自分に合っているか分からないという方は多いと思います。

そのような初心者の方に、最初に知って欲しいのが、投資には、インカムゲインとキャピタルゲインがあると言うことです。

最初に言っておくと、これらには投資手法としての優劣があるわけではありません。どちらでも大きな利益を得ている投資家は大勢います。自分に合っていそうなものを見つけて、知識と経験を重ねて行くことで、成功を手にすることができます。

それでは始めましょう。

1. インカムゲインとキャピタルゲインとは

インカムゲインは、資産を持っているだけで生みだされる収益のことです。銀行預金や債券からの利子収入、株式の配当、不動産の賃料収入がこれにあたります。

これに対して、キャピタルゲインは、投資資産が値上がりしたときに売却することで得られる売却益のことです。保有している株や不動産が値上がりしたときに売却することで得られる売却益はキャピタルゲインにあたります。

インカムゲインは資産を保有する間は継続的に得続けることができますが、キャピタルゲインを得られるのは資産を売却した時だけです。

2. 資産には三つの種類がある

次に資産についてお話しします。資産には三つの種類があります。

  • インカムゲインを得られる資産
  • キャピタルゲインを得られる資産
  • インカムゲインとキャピタルゲインの両方を得られる資産

それぞれ見ていきましょう。

2.1 インカムゲインを得られる資産

インカムゲインだけの資産としては、銀行預金があげられます。銀行預金は預け入れている間は利子収入を生みますが、預金を他人に高く売って利益をあげることは考えられません。

2.2. キャピタルゲインを得られる資産

キャピタルゲインだけの資産としては、金や銀などの貴金属や原油や天然ガスなどのエネルギー、小麦や大豆などの農作物などがあります。

貴金属やエネルギーは価格が変動しますので、買った値段より高く売ることができれば、キャピタルゲインを得ることはできます。しかし、金や原油は保有しているだけで収益を生むことはありません。

2.3. 両方を得られる資産

インカムゲインとキャピタルゲインの両方が得られる資産としては、株や不動産などがあげられます。

株は保有している間は定期的に配当というインカムゲインを得ることができます。また、日本では株主優待という制度を取り入れている企業も多くあり、クオカードや自社商品などを株主に贈ったりします。株主優待も金銭的な価値があるので、インカムゲインの1つとして考えることができます。

個人投資家のなかには、配当と株主優待価値の両方をあわせた優待配当利回りを見て投資する人もいます。

3. どちらが有利?

一般的に、短期間で大きな利益を狙う投資家はキャピタルゲインを重視し、定期的な安定収入を望む投資家はインカムゲインを好む傾向があります。

ここでは、株式を例にどちらが得なのかを見てみましょう。株式の場合は、配当や株主優待がインカムゲインで、売却益がキャピタルゲインになります。

株式の配当利回りはそれほど大きくなく、日本株の場合、1.5%から2%の間というのが平均的な配当利回りになります。

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出典:日本経済新聞

この程度の利回りだと、ちょっとした株価の変動でインカムゲインが吹き飛んでしまいます。また、株の配当は企業の業績に依存しますので、業績が悪くなると配当が減ったり、なくなったりすることがあります。これは、株主優待も同様で、業績が悪くなると優待の内容が改悪されたり、廃止されたりすることがあります。

3.1. インカムゲインに適した株の特徴

配当目的で株式を保有することのマイナス面ばかりあげてしまいましたが、もちろん配当目的で長期保有することで大きなリターンをあげられる株もあります。

そのような銘柄は次のような特徴があります。

  • 業績が安定していて株価がゆるやかに上昇していること
  • 毎年増配を繰り返していること

代表的な銘柄としてアメリカのジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)という銘柄があります。

こちらはジョンソン・エンド・ジョンソンの配当履歴です。なお、2017年の配当金額については第3四半期までの数値で、年間では2016年の金額を上回る見込みです。

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出典:dividendinvestor

ジョンソン・エンド・ジョンソンは1997年以降、毎年増配を繰り返しています。また、世界的なヘルスケアメーカーとして業績も安定しており、株価も安定的に上昇しています。まさに、先ほどあげた2つの条件を満たす銘柄といえます。

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出典:finance.yahoo.com

このような銘柄であればインカムゲイン目的で長期保有することが資産の拡大につながります。

3.2. キャピタルゲインに適した株の特徴

同じ株式でも、インカムゲインを重視しない銘柄もあります。代表的な銘柄としては、アマゾンがあります。

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 出典:finance.yahoo.com

アマゾンは配当をださずに、稼いだ利益を自社の投資に回しています。

「株主還元は企業価値の向上による株価上昇でする」という方針がみてとれます。

3.3. インカムゲインとキャピタルゲインの使い分け方

それでは、インカムゲインとキャピタルゲインのどちらが得なのかということですが、収益が同じであればインカムゲインとキャピタルゲインに差はありません。

1000円の株の会社が毎年100円を内部留保して10年間で2000円になるのと、10年間1000円のままの株で毎年100円の配当をもらえるのとでは、利益が1000円で同じです。

しかし、配当を再投資することを考えた場合少し違ってきます。

毎年100円の配当をもらえてそれを同じ企業に再投資した場合、配当を受け取る段階で税金が引かれます。

税率が20%だとすると、配当を全て再投資したとしても1800円分の株にしかなりません。

それが、配当を出さない株であれば2000円の株を保有していることになります。したがって、配当を再投資して長期にわたって保有するのであれば、インカムゲインがない銘柄のほうが途中で税金を取られることなく、資金を効率的に利用でき、複利の効果で最終的な利益が大きくなるはずです。

まとめ

インカムゲインとキャピタルゲインについてお伝えしましたが、どちらが良いのかは最終的にはそれぞれの投資家が求めるものによるということになります。

積極的に再投資を行って資産を拡大していきたい場合は、途中のインカムゲインは求めずに含み益のまま保有することで資金を効率的に運用することができます。

これに対して、配当などを収入として日々の生活を充実させたいという場合は、値動きの安定した株式などに投資をして配当収入を得ていくのが良いと思います。

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木原 克明

木原 克明

システム会社経営、外資系コンサルティング会社勤務を経て、現在はエンジュク株式会社のシステム担当として勤務。IPO投資やイベント投資などの日本株投資を実践するほか、米国株オプション投資を実践している。日本の個人投資家に米国株オプションの魅力を伝えるエバンジェリスト(自称)。好きな言葉は「感謝」。

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