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「株価が上がっていたから株を買ったら、突然急激に下がり始めた!」
このような状況になってしまうと誰でもパニックに陥ってしまいます。
上昇が加熱してくると相場はいったん下がりますが、そんな時に一役買っているのがヘッジファンドと呼ばれる投資集団です。
彼らの投資手法を知らずに投資の世界に身を置いてしまうと、思わぬところで損失を被ってしまいます。ヘッジファンドはまず投資技術の低い個人投資家をはめ込んで利益を出そうとするからです。
このページでヘッジファンドの手法を知り、彼らの罠に陥らないための基礎知識を身につけていきましょう。
目次
ヘッジファンドは株式や為替、先物などといった金融商品を売買することで利益を上げます。長期的な利益を探る投資ではなく短期的な売買を主とする投機と言われるスタイルをとります。
そして彼らの投資手法には2つの重要な特徴があります。(下記2つは密接なつながりを持っていますが便宜上2つに分けて解説をします)
レバレッジとは、今手元にある資金以上の金額を使用できることを言います。
信用という制度を利用して、担保金を差し入れることで元手資金の数倍から時には数十倍の資金を投資に回すことができるのです。
簡単に説明すると、今手元に100万円あったとして、レバレッジを効かせて10倍の資金である1000万円で株を買ったとします。もし元手100万円のみの取引であれば、株式の値段が10%下がっても10万円で済みますが、レバレッジ10倍だと1000万円分の取引をしているため、10%下がると100万円の損失になります。逆に、10%上昇すると、100万円の利益となり一気に資産が2倍に増えることになります。
ヘッジファンドは上記のようなレバレッジを利用して多額の金額を運用しているのです。
デリバティブ取引とは、ある金融資産を対象に、その価格の将来を予測した上で取引をすることをいいます。主に先物取引やオプション取引などがありますが、上記のようなデリバティブの存在意義は、リスクヘッジと収益の追求にあります。
予測できないリスクをできるだけ排除するために、将来の金融資産の価格を今決めてしまうことで収益を安定化することができるのです。
たとえば、現在100円で売られているある商品を半年後120円売ることができるという先物取引をしたとします。その商品が半年後に80円に値下がっていたとしても120円で売ることができます。ただ大きく値上がりし200円になっていたとしても120円でしか売ることができません。
上記のようにリスクを回避(ヘッジするといいます)する役割が、デリバティブにはあるのです。ヘッジファンドはこのようなデリバティブを利用してあらゆる金融商品を取引して利益を上げています。
特に経済や株式市場に影響をあたえるデリバティブに関しては下記記事に目を通しておくと良いでしょう。
下記は参考記事になります。
「初心者必読!トレードで利益をあげるための日経平均先物の2つの使い方」
「株式投資に使える先物の3つの前提知識と商品先物の2通りの見方」
ここまでレバレッジとデリバティブの2種の特徴を説明しましたがポイントは、
「レバレッジをかけることで手持ちの資金以上の金額をつかっておもに金融商品の先物といったデリバティブを利用し利益を上げようとする。」
ということになります。では、次にヘッジファンドがよく使う投資手法を紹介します。
ヘッジファンドの代表的な投資手法としては下記のような戦略があります。
ヘッジファンドは、タイミングを見て金融商品を売ったり買ったりする投資家とは違い、戦略を複雑に組み合わせて利益を追求していきます。
ロングショート戦略とは、割高になっている株を売ると同時に割安な株を買い、その価格が適正な価格になるのを待って利益を上げようとする戦略です。買いと売りを同時に持つことでどちらかの損失をどちらかがヘッジする役割をします。
ヘッジファンドの戦略の中でもっとも運用されている戦略だと言えます。
例を上げるとある業種の中でAとBと言う会社があったとします。Aは株価が大幅に上昇しておりPERは50倍近い値になっていました。一方Bは株価もゆっくりと上昇しておりPERは10倍あたりと割安水準に保っていたとします。
そんな時にAを売り(ショートポジション)、Bを買う(ロングポジション)のです。
そしてその一時的に適正価格からかい離した株価が基に収まるのを待ちます。元の適正な位置まで株価が戻れば自然と利益が出ているのです。これがロングショート戦略であり、ヘッジファンドが使う最も主流の戦略です。
こう考えると割高な株式を買うことの危険性が分かります。個人投資家は買いだと考えているような場所は、ヘッジファンドの絶好の売り場でもあるのです。資金力は比べるべくもないので当然勝負をしたら個人投資家が負け、割高な株式が急落をすることになります。
グローバルマクロは、世界全体の経済状況を把握しそこから将来の金融市場の動向を予測した上でさまざまな金融商品に投資をする手法です。
ヘッジファンドで世界的に有名なジョージ・ソロス氏がこの手法を使用していたことで有名です。
経済の流れをつかみ投資を行っていくため、先物、為替、株式と様々な金融商品を複雑に組み合わせて利益を狙います。その為、グローバルマクロと言う一つの戦略でありながら、手法は多種多様でヘッジファンドを運用する投資家の考え方に大きく依存します。
大きな資金を使用して攻撃的な運用をするため、時に通貨危機のような歴史的な金融危機を起こす引き金になってしまうこともあります。
マーケットタイミングとは、株価が上昇基調の時には買うタイミングを選んでベストの位置で株を仕込み、下げ相場の時には安全な金融資産を持つことで資産を守るという戦略です。
タイミングを計るという点では個人投資家の戦略によく似ていますが、決定的に異なるのはその資産規模の違いです。
資産規模の小さな個人投資家はタイミングを間違えるとまず利益を出すことはできませんが、ヘッジファンドの規模の大きなものに成ると、自ら流れを作り出す事も可能となります。
また売買タイミングを利用して個人投資家の資産をカモにするような手法をとることもできます。それが次にご紹介するストップ狩りと言われる手法です。
ヘッジファンドの主流の手法とは少し異なりますが、いわゆる「仕掛け」といわれる行為を行うことで利益を強引に取得しようとすることがあります。
具体例として、株式市場ではありませんが、FX市場(外為市場)において日本の個人投資家の逆指値注文や強制決済を狙った投機的な注文を入れたことがあります。
ドルの値段が下がると個人投資家たちはドルが安くなったと思い大量に買い注文を入れます。
そこにさらにドルが安くなるように、ヘッジファンドは大量の円買い注文を入れて日本の個人投資家のポジションをマイナスにするのです。この行為があると、一時的にドル円相場はドル安の方向へと大きく動き、日本の個人投資家のポジションは損失が膨らみ、中には強制決済されてしまうポジションがあります。強制決済されると当然そのポジションはドル売りになるのですから、ドル安に拍車がかかります。
完全にドル安になった後でヘッジファンドは、ドルを買い戻して利益を上げるのです。
上記手法は投資家たちのストップオーダー(損切り覚悟の逆指値注文など)を狙ってパワープレーを仕掛けるもので、ストップ狩りともよばれています。上記は為替の世界の例ですが、ヘッジファンドは市場でこのような仕掛けを行う存在なのだと覚えておきましょう。
株式相場で買われ過ぎた場面での急激な売り崩しなど個人投資家が損失を出してしまう時にはヘッジファンドの取引が関わっていることがあります。
彼らの投資スタイルを少しでも知る事で相場における危険な場面を少しでも回避する姿勢を持つとよいでしょう。
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